日経QUICKニュース

外為17時 円、反発 111円台前半 日米金利差の拡大観測が後退

配信日時:2021/10/07 17:28 配信元:QUICK
 7日の東京外国為替市場で円相場は反発した。17時時点は1ドル=111円29~30銭と、前日の同時点に比べ38銭の円高・ドル安だった。原油などエネルギー価格の急騰が一服し、過度なインフレ懸念が和らいだ。米長期金利の上昇が限られるとの見方から日米金利差の拡大観測が後退し、円買い・ドル売りを誘った。

 6日はロシアのプーチン大統領が欧州向け天然ガスの供給を増やすことを示唆し、天然ガス価格の高騰が一服した。米原油先物相場が下落したのもあってインフレ加速の懸念が和らぎ、米金利の上昇が一服した。

 ただ、円の上値は重かった。米連邦政府の債務上限問題で野党・共和党の上院トップが一時的な上限凍結を提案し、債務不履行(デフォルト)への懸念が後退した。7日の日経平均株価が反発し、国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとの見方も円の重荷だった。9~17時の円の高値は111円23銭近辺、安値は111円51銭近辺で、値幅は28銭程度だった。

 円は対ユーロでも反発した。17時時点は1ユーロ=128円71~73銭と、同34銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで3日ぶりに反発した。17時時点は1ユーロ=1.1566~67ドルと、同0.0010ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ