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外為12時 円、上昇 111円台半ば、米長期金利の上げ鈍化で

配信日時:2021/10/07 12:26 配信元:QUICK
 7日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=111円48銭近辺と前日17時時点と比べて19銭の円高・ドル安だった。原油などエネルギー価格の急騰が一服し、インフレ加速の過度な懸念が和らいだ。米長期金利の上昇の勢いが鈍り、日米の金利差拡大観測が後退し円買い・ドル売りが優勢となった。

 6日はロシアのプーチン大統領が欧州向けの供給増加を示唆し、天然ガスの価格高騰が一服した。ニューヨーク原油先物相場が下落したのもあってインフレ懸念は和らいだとの見方から米金利の上昇が一服し、円買い・ドル売りにつながった。

 もっとも、円の上値は限られた。米連邦政府の債務上限を巡って野党・共和党の上院トップが一時的な上限凍結を提案し、債務不履行(デフォルト)への警戒が後退した。7日は日経平均株価が一時500円あまり上昇するなど大きく反発しているうえ、国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとの見方も相場の重荷となった。

 9~12時の円の高値は111円32銭近辺、安値は111円51銭近辺で、値幅は19銭程度だった。

 円は対ユーロでも上昇した。12時時点は1ユーロ=128円81~82銭と、同24銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルでは横ばい圏だった。12時時点は1ユーロ=1.1554~55ドルと同0.0002ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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