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外為8時30分 円、上昇し111円台前半 対ユーロも高い

配信日時:2021/10/07 08:49 配信元:QUICK
 7日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇している。8時30分時点は1ドル=111円39~40銭と前日17時時点と比べて28銭の円高・ドル安だった。インフレ圧力の高まりを背景にした米長期金利の上昇が一服した。日米金利差の拡大観測が後退し、円買い・ドル売りが優勢だった。

 6日はロシアのプーチン大統領が欧州向けに供給を増やす用意があるとの認識を示したのをきっかけに、欧州で天然ガス相場の上昇の勢いが和らいだ。ニューヨーク原油先物相場も下落したことでインフレ加速の過度な懸念が後退し、米長期金利の上昇に歯止めをかけた。

 もっとも、円の上値を試す動きは鈍い。米連邦政府の債務上限問題を巡り、6日には野党・共和党上院トップのマコネル院内総務が短期的な債務上限の停止を提案したと伝わった。目先は米国債の債務不履行(デフォルト)が避けられるとの思惑から円売り・ドル買いも出た。

 円は対ユーロでも上昇している。8時30分時点は1ユーロ=128円70~71銭と、同35銭の円高・ユーロ安だった。6日の欧州主要国の株価指数が総じて下落し、「低リスク通貨」とされる円を買う動きが目立った。

 ユーロの対ドル相場は横ばい圏で推移し、8時30分時点は1ユーロ=1.1553~54ドルと同0.0003ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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