日経QUICKニュース

東証前引け 続落 一時300円超安 米金利上昇が重荷

配信日時:2021/10/06 11:52 配信元:QUICK
 6日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比278円06銭(1.00%)安の2万7544円06銭で前場を終えた。米長期金利が日本時間6日午前に一段と上昇し、成長(グロース)株を中心に売りが優勢となった。東エレクやソフトバンクグループ(SBG)など値がさのハイテク銘柄がさえず、指数を押し下げた。朝方は上昇で始まったが、午前の中ごろに日経平均は下げに転じ、下げ幅は一時300円を超えた。

 米株価指数先物が日本時間午前の時間外取引で軟調に推移したことも投資家心理を冷やした。原油高による日本企業のコスト増も懸念材料として意識された。

 朝方は堅調に推移していた。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇し、投資家心理が改善。幅広い銘柄に買いが先行した。このところ日本株は下げていたため、自律反発を見込んだ買いも入り、上げ幅が300円を超える場面もあった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆8826億円、売買高は8億3640万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は667と、全体の約3割を占めた。値上がりは1429、変わらずは82銘柄だった。

 ファストリやファナックが下げた。空運や鉄道も安い。一方、任天堂やキーエンスは買われている。原油高を背景にINPEXも高い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ