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新興株前引け マザーズ一時1カ月半ぶり低水準 損失覚悟で個人が売り

配信日時:2021/10/05 12:05 配信元:QUICK
 5日午前の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比27.90ポイント(2.53%)安い1076.03だった。一時は1054.34と、取引時間中として1カ月半ぶりの低水準まで下げた。米長期金利の上昇をきっかけとした前日の米ハイテク株安の流れを引き継ぎ、成長株が多いとされるマザーズ銘柄には個人の売りが広がった。

 市場では「マザーズ銘柄に信用買いを入れていた個人投資家が、追加証拠金(追い証)の差し入れを回避するために損失覚悟で売りを出した」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方もあった。

 売り一巡後は下げ渋った。東洋証券の山本裕史日本株ストラテジストは、マザーズ銘柄について「事業面から(国の)デジタル化推進への貢献が期待される銘柄が多いため、下がったところでは押し目買いも入りやすい」と話していた。Pアンチエイやメルカリが下落した。一方、ライフネットやフロンテオは上昇した。

 日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比44円72銭(1.13%)安い3914円52銭だった。ジャスダック市場の売買代金は概算で350億円、売買高は4392万株。

 フェローテクやフルヤ金属が下落した。半面、ウエストHDや山大は上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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