日経QUICKニュース

東証寄り付き 下げ幅一時700円超安、8月末以来の安値 米ハイテク株安が波及

配信日時:2021/10/05 09:25 配信元:QUICK
 5日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落して始まり、前日に比べ680円ほど安い2万7700円台後半で推移している。前日の米株式市場で米長期金利上昇への警戒感などからハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数が2%超安となった流れを受け、東京市場でも投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めている。下げ幅は一時700円を超え、取引時間中としては8月末以来およそ1カ月ぶりに2万8000円を下回った。

 米原油先物相場が7年ぶりの高値を付け、インフレ圧力の高まりが改めて意識された。企業の生産コスト上昇などへの懸念も日本株の売り材料となっている。中国の不動産大手、中国恒大集団を巡る不透明感や米債務上限問題への警戒感も根強く、引き続き投資家心理の重荷となっている。

 4日の株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前週末比2.5%安となった。東京市場でも半導体関連銘柄が軒並み大きく下げている。きのうは上昇が目立った経済再開で恩恵を受ける空運や鉄道でも下げが目立つ。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落している。

 9月の国内「ユニクロ」の既存店売上高が低調だったファストリが下落。ソフトバンクグループや東エレク、ANAHDも安い。商船三井や郵船など海運の下げも大きい。一方、INPEXや出光興産、東電HDが上昇している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ