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外為17時 円、6日ぶりに反発し111円台前半 日米株下落を受け

配信日時:2021/10/01 17:28 配信元:QUICK
 1日の東京外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反発した。17時時点は1ドル=111円25銭近辺と、前日の同時点に比べ62銭の円高・ドル安だった。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小で円買い・ドル売りが優勢だった。1日の日経平均株価が急落して投資家のリスク回避姿勢が強まったのも「低リスク通貨」とされる円の支えとなった。

 1日の東京株式市場で日経平均株価は5日続落し、前日比681円59銭(2.31%)安の2万8771円07銭で終えた。前日の米株相場の下落を受けて東京市場でも幅広い銘柄に売りが出た。米連邦政府の債務上限問題などが意識され、投資家が運用リスクをとりにくい状況が続いたことが円買い・ドル売りを後押しした。

 日銀が1日に発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)では大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス18と前回6月調査から改善した。ただ日銀の金融政策への影響は限られるとの見方から円相場の反応は乏しかった。

 円は対ユーロでも反発した。17時時点は1ユーロ=128円81~83銭と、同1円01銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで5日続落した。17時時点は1ユーロ=1.1578~79ドルと、同0.0026ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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