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外為8時30分 円、上昇 111円台半ば 米金利の低下で

配信日時:2021/10/01 09:00 配信元:QUICK
 1日早朝の東京外国為替市場で円相場は上昇している。8時30分時点は1ドル=111円43~45銭と前日17時時点と比べて44銭の円高・ドル安だった。9月30日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが先行している。海外の取引時間帯で一時112円08銭近辺と1年7カ月ぶりの安値を付けた反動もあり円買いが入っている。

 米連邦政府の債務上限問題を巡る与野党交渉が難航し、9月30日のダウ工業株30種平均が下落した。相対的に安全資産とされる米国債は月末の持ち高調整による買いも入り、米長期金利は1.48%に低下した。週間の米新規失業保険申請件数は36万2000件と3週連続の増加となったが、債務問題などへの関心の方が高く、円相場への影響は限定的だった。

 1日朝発表の9月の日銀・全国企業短期経済観測調査(日銀短観)では大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス18と5四半期連続で改善した。円相場は今のところ反応は限られている。

 円は対ユーロでも上昇している。8時30分時点は1ユーロ=128円99銭~129円01銭と、同83銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルでも下落しており、8時30分時点は1ユーロ=1.1575~76ドルと同0.0029ドルのユーロ安・ドル高だった。ドイツ連邦統計庁は30日、9月の消費者物価指数(速報値)が前年同月比4.1%上昇したと発表した。約28年ぶりの上昇幅だったが、米国でもインフレ懸念は根強いため反応は限られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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