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外為17時 円、5日続落 1年7カ月ぶり安値 早期の米利上げ観測で

配信日時:2021/09/30 17:28 配信元:QUICK
 30日の東京外国為替市場で円相場は5日続落した。17時時点では前日の同時点に比べ58銭の円安・ドル高の1ドル=111円87~88銭で推移している。早期の米利上げ観測を背景に米長期金利の先高観が根強く、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。16時すぎには一時112円06銭近辺と、2020年2月下旬以来およそ1年7カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけた。事業会社の決済が集まりやすい日とあって国内輸入企業のドル資金調達が活発だったとの観測も相場を下押しした。

 円相場は下げ渋る場面もあった。中国国家統計局と中国物流購入連合会(CFLP)が30日発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を下回り、1年7カ月ぶりに景気判断の境目となる50を割り込んだ。日経平均株価が200円あまりに下げ幅を広げた局面では、歩調をあわせるように「低リスク通貨」とされる円が買われた。9~17時時点の円の高値は111円80銭近辺で、値幅は26銭程度だった。

 円は対ユーロで反落した。17時時点では同4銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=129円82~83銭で推移している。

 ユーロは対ドルで4日続落し、17時時点は同0.0057ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1604ドル近辺だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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