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外為10時 円、111円台後半に下げ渋り 持ち高調整の買い支え

配信日時:2021/09/30 10:20 配信元:QUICK
 30日午前の東京外国為替市場で、円相場は下げ渋っている。10時時点は1ドル=111円90銭近辺と前日17時時点と比べて61銭の円安・ドル高だった。29日の海外市場で一時112円台と約1年7カ月ぶりの安値をつけていたため、目先の利益確定や持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りが入り相場を支えた。

 円は111円86銭近辺まで下げ幅を縮める場面があったものの、買いの勢いは鈍い。10時前の中値決済に向け、市場では「ドル不足だった」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。事業会社の資金決済が集中しやすい日とあって国内輸入企業による円売り・ドル買いが増えたとの観測が円の上値を抑えている。

 円は対ユーロでも下げ幅を縮小している。10時時点では1ユーロ=129円83~85銭と、同5銭の円安・ユーロ高だった。ユーロの対ドル相場は安値圏で小幅な動きとなっており、10時時点では1ユーロ=1.1602~03ドルと同0.0059ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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