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東証寄り付き 前日終値近辺で一進一退 半導体関連が安い

配信日時:2021/09/30 09:29 配信元:QUICK
 30日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は前日終値(2万9544円)を挟み、一進一退となっている。前日に600円超安と大きく下げた反動で自律反発を狙った買いが先行し、反発して始まった。ただ、電力不足が深刻化する中国経済の先行きなどの懸念などがくすぶり、下げに転じる場面もあった。10月1日の日経平均の銘柄入れ替えに伴う売り需要が意識されているのも、心理的な重荷となっている。

 このところの株売りの一因となっている米長期金利の急ピッチな上昇が一服し、29日の米ダウ工業株30種平均が反発した。米市場では買い直しの動きが広がったのは日本株相場の支えとなっている。半面、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受け、東エレク(8035)やアドテスト(6857)など半導体関連がさえない。

 29日、自民党の新総裁に岸田文雄氏が選出された。これまで新総裁の政策期待で8月下旬以降、日経平均は上昇していた。市場では「総裁選が終わっても、次は衆議院選挙が控えているため、政策期待は続くだろう」(国内投信の日本株担当者)との声があった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に下げている。

 ファストリ、リクルート、塩野義、第一三共が高い。半面、ファナック、信越化、トヨタが安い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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