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外為8時30分 円、下落し112円近辺 早期の米利上げ意識

配信日時:2021/09/30 08:49 配信元:QUICK
 30日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=111円96~97銭と前日17時時点と比べて67銭の円安・ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測を背景に米長期金利の先高観が根強く、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった。

 29日の海外市場で円は一時112円05銭と、2020年2月下旬以来およそ1年7カ月ぶりの安値をつけた。米長期金利の上昇は一服したものの、引き続き1.5%台と高水準にある。足元のインフレ懸念の高まりがFRBによる金融政策の正常化を後押しするとの見方から利上げを織り込む動きも進んでおり、ユーロなど主要通貨に対するドル高進行が円相場を下押しした。

 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は1ユーロ=129円87~89銭と、同9銭の円安・ユーロ高だった。

 ユーロの対ドル相場は下落している。8時30分時点は1ユーロ=1.1599~1.1600ドルと同0.0062ドルのユーロ安・ドル高だった。米金融緩和が早期に正常化に向かうとの見方から、対ユーロでもドルが買われた。29日の海外市場では1.1590ドルと、20年7月以来のユーロ安・ドル高水準をつける場面もあった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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