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外為17時 円、4日続落 一時1年半ぶり安値 自民総裁選受け午後は円買いの動き

配信日時:2021/09/29 17:35 配信元:QUICK
 29日の東京外国為替市場で円相場は4日続落した。17時時点は1ドル=111円27~28銭と、前日の同時点に比べ3銭の円安・ドル高だった。米金融政策の正常化が早まるとの見方から前日28日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売りが優勢だった。中値決済に向けて国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとの見方も、円相場の重荷になった。一時は111円68銭近辺と2020年3月以来、1年半ぶりの安値を付けた。

 もっとも、米長期金利は日本時間29日の取引では上昇が一服し、円売り一巡後の下値は堅かった。自民党総裁選の1回目の投票で岸田文雄氏が獲得数でトップになり、日経平均株価は下げ幅を拡大。これを受けてリスク回避目的の円買いも入った。

 円は対ユーロで反発した。17時時点は1ユーロ=129円80~81銭と、前日の17時時点に比べ20銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで3日続落した。17時時点は1ユーロ=1.1664~65ドルと、同0.0022ドルのユーロ安・ドル高だった。16時すぎには1.1657ドル近辺と、2020年11月4日以来、およそ11カ月ぶりのユーロ安・ドル高水準を付ける場面があった。28日の海外市場で付けた安値(1.1668ドル)を割り込み、ストップロス(損失限定)のユーロ売りが出たとの見方があった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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