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外為8時30分 円、下落 111円台半ば 米金利上昇で

配信日時:2021/09/29 08:48 配信元:QUICK
 29日早朝の東京外国為替市場で円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=111円56~57銭と前日17時時点に比べ32銭の円安・ドル高だった。米国の金融政策の正常化観測の強まりなどから28日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが先行している。

 円相場は7月2日に付けた安値である111円66銭近辺に迫っている。市場では「米金利の上昇が続けば、東京の取引時間帯に安値を付けることも想定される」(国内シンクタンクのエコノミスト)との声があった。

 円はユーロに対しても下落している。8時30分時点は1ユーロ=130円34~36銭と同34銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルでは小幅な動きとなっている。8時30分時点は1ユーロ=1.1683~84ドルと、同0.0003ドルのユーロ安・ドル高だった。米金利の上昇はユーロ売り・ドル買いにつながりやすいが、1.16ドル台まで下落したユーロには短期的な反発を見込んだ買いも入っているようだ。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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