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東証大引け 続落 成長株に売り 海運は連日の大幅安

配信日時:2021/09/28 15:18 配信元:QUICK
 28日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比56円10銭(0.19%)安の3万0183円96銭で終えた。前日に欧米の半導体関連銘柄が下落した流れを受け、東京市場でも値がさの半導体関連の下げが目立った。午前には中国経済の先行きへの警戒もあって幅広い銘柄が売られ、日経平均は下げ幅を200円超に広げ、3万円ちょうど近辺まで下落する場面があった。

 前日の米株式市場では半導体関連銘柄の下げが目立った。装置メーカーの下げが大きかったため、東京市場でもアドテストや東エレクといった半導体関連銘柄の売りに波及した。米長期金利が日本時間28日に1.5%台に上昇し、相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)の成長株の一部が下げたのも相場の重荷となった。

 もっとも、売りが一巡すると日経平均は下げ渋った。政府は28日夕にも新型コロナウイルスの感染対策である緊急事態宣言を30日の期限をもって全面解除することを正式に決める。10月からは行動制限が段階的に緩和される見通しで、経済再開をにらんで内需関連銘柄の一角が物色された。

 きょうは9月末の配当や株主優待の権利付き最終売買日にあたる。配当の再投資に絡んだ先物買いが入るとの観測から、大引けにかけては下げ幅を縮めた。

 JPX日経インデックス400は続落した。東証株価指数(TOPIX)も続落し、終値は前日比5.97ポイント(0.29%)安の2081.77で終えた。

 東証1部の売買代金は概算で3兆8105億円。売買高は15億677万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1057。値上がりは1033、変わらずは96だった。

 川崎汽は14%超下落した。郵船や商船三井も連日の大幅安。エムスリーやキッコマン、塩野義が売られた。一方、INPEXやエーザイ、マツダが上昇した。三菱UFJなど銀行株の上げも目立った。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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