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東証寄り付き 続落、200円安 成長株に売り

配信日時:2021/09/28 09:39 配信元:QUICK
 28日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落して始まり、前日に比べ210円ほど安い3万0030円前後で推移している。前日の米国市場で長期金利が上昇し、相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)の成長株に売りが出た。東京市場でもこの流れを受けて、成長株の一部に売りがでている。

 前日の米株式市場では、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が0.24%下げた。東京市場では、東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連銘柄の一部が下げ、指数を下押ししている。

 政府は28日に新型コロナウイルスで東京や大阪など19都道府県に発令している緊急事態宣言の全面解除を専門家に諮問する。8県を対象とする「まん延防止等重点措置」とともに全面解除されると伝わり、経済活動の正常化が一段と進むとの見方から、百貨店や鉄道など内需関連の一角には買いが入っている。

 28日早朝には、北朝鮮が日本海に向けて飛翔体を発射したと伝わった。飛翔体の発射は2週間ぶり。株式市場ではいまのところ材料視する向きは限られている。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落している。

 川崎汽や郵船など海運株は大幅安。エムスリーやサイバーも下げている。トヨタは高値を更新した後、利益確定の売りで下げに転じた。三菱UFJやJR西日本、三越伊勢丹が上昇している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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