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外為8時30分 円、下落し111円近辺 日米金利差の拡大で 対ユーロでも下落

配信日時:2021/09/28 08:54 配信元:QUICK
 28日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=110円99銭~111円00銭と前日17時時点と比べて22銭の円安・ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)高官からテーパリング(量的金融緩和の縮小)に前向きな発言が相次ぎ、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった。

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は27日、「予想通りに米経済の改善が続けば、資産購入ペースの縮小は正当化されうる」と話した。前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、金融緩和の縮小観測が高まり、円相場の重荷となっている。同日に円は一時111円07銭と7月上旬以来の安値圏まで売り込まれた。

 韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を発射したと発表した。発射は15日の弾道ミサイル以来だが、円相場への影響は限定的だった。

 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は1ユーロ=129円80~81銭と、同26銭の円安・ユーロ高だった。

 ユーロの対ドル相場は横ばい圏で推移している。8時30分時点は1ユーロ=1.1693~95ドルと同0.0001ドルのユーロ安・ドル高だった。26日投開票のドイツ連邦議会選挙で中道左派のドイツ社会民主党が第1党となった。相場への影響は限られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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