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外為12時 円、下落 110円台後半 米緩和縮小の観測で

配信日時:2021/09/27 12:14 配信元:QUICK
 27日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は前週末17時時点に比べ15銭の円安・ドル高の1ドル=110円62~63銭で推移している。前週末に米連邦準備理事会(FRB)高官が米金融緩和の縮小に前向きな発言をしたことを受け、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となっている。

 9時すぎには一時110円81銭近辺と、7月7日以来およそ2カ月半ぶりの円安・ドル高水準をつけた。一方、10時前の中値決済に向けては「ドル余剰だった」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。国内輸出企業による円買い・ドル売りが入ったとの観測があり、円相場は次第に下げ渋った。

 円は対ユーロで上昇し、12時時点は同3銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=129円63~64銭だった。ユーロは対ドルで下落した。12時時点は同0.0020ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1718~19ドルで推移している。

 26日投開票のドイツ連邦議会選挙(総選挙)は中道左派、ドイツ社会民主党(SPD、社民党)が、メルケル首相の所属する中道右派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に僅差で勝利する見通しと伝わった。いずれも過半数には及ばず、誰が後継首相になるかは連立協議次第で、政権発足には時間がかかるとの見方は多い。現時点でユーロ円相場やユーロドル相場への影響は限られている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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