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東証10時 急上昇は一服 中国恒大問題「実体経済への影響注視」

配信日時:2021/09/24 10:09 配信元:QUICK
 24日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は急速な上昇が一服し、前営業日比500円ほど高い3万0100円台での一進一退となっている。中国不動産大手、中国恒大集団の債務問題を巡る懸念後退を受けた、短期筋による株価指数先物への買い戻しは一巡したとみられ、新たな材料待ちの状況。節目の3万円を上回る水準では実需の投資家による戻り待ちの売りも出ており、上値が重くなっている。

 中国恒大問題について、ピクテ投信投資顧問の田中純平ストラテジストは「『リーマン・ショック』のようなシステマティック・リスクにはならないとの見方が広がった」と指摘する。もっとも「今後の実体経済への影響は注視すべきで、中長期勢はまだ積極的にリスクを取りづらい」とみていた。

 10時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆1715億円、売買高は4億8826万株だった。

 郵船が年初来高値を付けた。第一生命HDが高い。ソニーGも買われている。一方、スギHDが売られている。味の素が軟調。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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