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外為12時 円、上昇 109円台前半 恒大問題への警戒強く

配信日時:2021/09/22 12:18 配信元:QUICK
 22日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点では1ドル=109円43~44銭と前日17時時点に比べ20銭の円高・ドル安だった。9時前後には一時109円12銭近辺まで上昇した。中国の不動産大手、中国恒大集団の債務問題への警戒感は根強く、運用リスクを回避する目的での円買いが入った。日経平均株価が軟調に推移したことも支えとなった。

 一方で円の上値は重かった。中国恒大集団が23日に期日が到来する人民元建て債の利払いを実施することを発表したと伝わった。市場でのリスク回避ムードが和らいだことが相場の重荷となり、109円48銭近辺まで伸び悩んだ。

 日銀は22日まで金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和の維持を決めた。大方の市場参加者の想定通りの結果で、為替相場での反応は限られた。

 円は対ユーロでも上昇した。12時時点では1ユーロ=128円31~32銭と同24銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルで小幅に下落した。12時時点では1ユーロ=1.1724~25ドルと同0.0002ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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