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東証大引け 3日ぶり反発 売買代金は4カ月ぶり高水準

配信日時:2021/09/17 15:26 配信元:QUICK
 17日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比176円71銭(0.58%)高の3万0500円05銭で終えた。前日までの2日間に350円ほど下げた後で、8月末ごろからの急ピッチな上昇局面で買い遅れた投資家の押し目買いが優勢だった。前日の米株式市場でグロース(成長)株が堅調だったことから、東京市場でも成長株を中心に買いが入り、指数を押し上げた。

 前日の米株式市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が連日で最高値を更新した。東京市場でも東エレクやアドテストなど半導体関連銘柄の一角に買いが集まった。エムスリーなどグロース株の上げも目立った。

 アジアの株式市場で前日に年初来安値を更新するなど警戒感が強まっていた香港ハンセン指数が高く推移したことも、日本株の買い安心感につながったとの見方があった。午後には下値が堅いとみた投資家の買いが断続的に入り、日経平均は上げ幅を200円超に広げる場面があった。

 国内では新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にある。きょう告示された自民党総裁選には4氏が立候補し、新型コロナの感染抑制策や経済対策に市場の関心が集まる。経済活動の再開や政策対応への期待が相場を押し上げた。

 JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、10.01ポイント(0.48%)高の2100.17で終えた。朝方には下落に転じる場面があった。

 東証1部の売買代金は概算で4兆3205億円。5月27日以来、約4カ月ぶりの高水準だった。売買高は15億9933万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1423と、全体の6割強を占めた。値下がりは645銘柄、変わらずは119銘柄だった。

 海運株の上昇が目立った。テルモやファナックが上昇し、ソフトバンクグループ(SBG)やリクルートが買われた。一方、日本製鉄やJFEなど鉄鋼株の下げが目立った。東邦鉛や住友鉱が下落し、TOTOも安かった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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