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東証前引け 続落し、3万0300円台 利益確定売り強まる

配信日時:2021/09/16 11:55 配信元:QUICK
 16日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比179円07銭(0.59%)安の3万0332円64銭で終えた。8月20日の年初来安値(2万7013円)から1カ月足らずで3000円以上も上昇するなど、ここまで急ピッチで上昇してきたとあって、利益確定の売りが強まった。香港・ハンセン指数の下落も重荷となり、下げ幅は一時200円を超えた。

 東エレクやソフトバンクグループ(SBG)、アドテストといった指数寄与度の大きい銘柄が下落し、指数を押し下げた。市場からは「8月の年初来安値から1割超上昇していたのを踏まえると、妥当な調整」(大和証券の細井秀司シニアストラテジスト)との見方があった。

 朝方は買いが先行した。前日の米株高が投資家心理を上向かせたほか、国内では自民党総裁選の告示を17日に控え、次期政権の経済対策への根強い期待が支えとなった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7161億円、売買高は6億999万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1577と、7割超を占めた。値上がりは534銘柄、変わらずは77銘柄だった。

 日立造が大幅安。スクリンやネクソンが売られた。一方、東邦鉛やフジクラが高い。ファストリも買われた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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