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東証寄り付き 一時100円高 原油関連が上昇、買い一巡後は伸び悩み

配信日時:2021/09/16 09:24 配信元:QUICK
 16日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発して始まり、前日比50円ほど高い3万0500円台半ばで推移している。前日の米株高で投資家心理が上向いた。自民党総裁選の告示を17日に控え、新首相の政策への期待は根強く、日本株には買いが優勢となっている。上げ幅は一時100円を超えた。

 15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は上昇した。米景気の底堅さを示す経済指標の発表などで、最近下げが目立っていた景気敏感株を中心に買いが入った。主要な米株価指数が上昇した流れが東京市場にも波及している。

 国内の新型コロナウイルスの新規感染者数がある程度抑えられてきているのも、投資家心理の支えになっている。

 もっとも、日本株はすでに31年ぶりの高値圏にあるうえ、ここまで急ピッチで上昇してきたとあって利益確定の売りも出やすい。国内では週末に3連休となるほか、来週には米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)が控える。持ち高を一方向に傾ける動きは出にくく、日経平均は買い一巡後は前日終値近辺まで伸び悩む場面もある。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも小幅に反発して始まった。

 川崎汽や商船三井が高い。原油高で出光興産やINPEXが上昇。一方、ネクソンやKDDI、ソフトバンクGが安い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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