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外為8時30分 円、小幅高 109円台前半 対ユーロも上昇

配信日時:2021/09/16 08:47 配信元:QUICK
 16日早朝の東京外国為替市場で円相場は小幅に上昇して始まった。8時30分時点では1ドル=109円32~33銭と、前日17時時点に比べ11銭の円高・ドル安だった。14日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回ったことをきっかけに、米国での早期利上げ観測が後退し、円に対するドル売りが優勢だった15日の海外市場の流れを引き継いだ。市場では「過剰債務などの問題を抱える中国恒大集団の問題もあり、リスク回避の円買いも入っているのではないか」(国内シンクタンクのエコノミスト)との声も聞かれた。

 一方で、15日発表の9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回り、同日の米長期金利は上昇した。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いは円相場の上値を抑えている。

 円はユーロに対しても上昇して始まった。8時30分時点では1ユーロ=129円22~23銭と、同9銭の円高・ユーロ安だった。対ドルでの円買いがユーロ相場にも波及している。ユーロの対ドル相場は横ばい圏で始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.1819~20ドルと、同0.0003ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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