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外為17時 円、小反発し110円近辺 対ユーロは反落

配信日時:2021/09/14 17:27 配信元:QUICK
 14日の東京外国為替市場で、円相場は小幅に反発した。17時時点では前日の同時点に比べ8銭の円高・ドル安の1ドル=110円00~01銭で推移している。8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に米国債には持ち高調整を目的とした買いが入り、13日の米長期金利が低下。日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった。

 もっとも、円は110円11銭近辺まで下落する場面もあった。日経平均株価が31年ぶりの高値となるなど国内では株高が続いている。投資家心理が強気に傾くとの見方から「低リスク通貨」とされる円には売りが出た。国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとの観測も相場の重荷となった。

 9~17時時点の円の高値は109円96銭近辺で、値幅は15銭程度だった。

 円は対ユーロで反落した。17時時点では同35銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=130円09~10銭で推移している。日経平均が31年ぶりの高値圏で騰勢を強めるにつれ、対ユーロでは「低リスク通貨」とされる円に売りが増えた。

 ユーロは対ドルで反発し、17時時点は同0.0039ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1825~26ドルで推移している。米長期金利の低下を受け、円やユーロなど主要通貨に対するドル売りが広がった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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