日経QUICKニュース

外為12時 円、上昇し109円台後半 米金利の低下で買い

配信日時:2021/09/10 12:22 配信元:QUICK
 10日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=109円78銭近辺と前日17時時点と比べて17銭の円高・ドル安だった。前日に米国で30年物国債入札が好調だったことなどを背景に米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢となった。

 もっとも、買いが一巡した後は円が伸び悩んだ。きょうは事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」にあたり、国内輸入企業による円売り・ドル買いが活発だったとの観測が浮上。日経平均株価が上げ幅を300円あまりに広げたのにつれ、「低リスク通貨」とされる円には売りが増えた。

 9~12時の円の高値は109円70銭近辺、安値は109円80銭近辺で、値幅は10銭程度だった。

 円は対ユーロでも上昇した。12時時点は1ユーロ=129円89~90銭と、同10銭の円高・ユーロ安だった。9日に欧州中央銀行(ECB)は新型コロナウイルス対応で導入した緊急の資産購入枠で買い入れペースを縮小すると決めた。だが、金融緩和の縮小には慎重との見方から欧州主要国の国債利回りが低下し、円買い・ユーロ売りにつながった。

 ユーロは対ドルで上昇した。12時時点は1ユーロ=1.1831~32ドルと同0.0009ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ