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外為8時30分 円、上昇し109円台後半 日米金利差縮小で

配信日時:2021/09/10 08:47 配信元:QUICK
 10日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇している。8時30分時点は1ドル=109円78~79銭と前日17時時点と比べて17銭の円高・ドル安だった。米30年物国債入札が好調な結果となったのを受け、9日は米長期金利が低下。日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入った。9日の米ダウ工業株30種平均が4日続落し、投資家が運用リスクを取りづらくなるとの見方も「低リスク通貨」とされる円の買いを誘った。

 円は対ユーロでも上昇している。8時30分時点は1ユーロ=129円82~83銭と、同17銭の円高・ユーロ安だった。欧州中央銀行(ECB)は9日開いた理事会で、新型コロナウイルス対応で導入した緊急の資産購入枠で買い入れペースを縮小すると決めた。だが、ラガルド総裁が「テーパリング(量的金融緩和の縮小)ではない」と強調するなど緩和縮小に慎重な姿勢を示し、ユーロの上値は限られた。

 ユーロは対ドルで横ばい圏で推移しており、8時30分時点は1ユーロ=1.1824~25ドルと同0.0002ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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