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東証前引け 反落 利益確定売り、3万円近辺では底堅さ

配信日時:2021/09/09 11:44 配信元:QUICK
 9日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前引けは前日比139円88銭(0.46%)安の3万0041円33銭だった。前日までの8営業日で2500円超上昇していたため、急ピッチの上昇による短期的な相場過熱を意識した利益確定の売りが優勢だった。節目の3万円を下回る場面もあったが、根強い先高観を背景とした押し目買いが下支えし、3万円近辺では底堅く推移した。

 8日の米株安の流れを受けて朝から売りが先行した。10日に9月の株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出を控え、持ち高調整の買いは一巡したとの見方も多く、前日まで続いた先物などへの短期筋による断続的な買いは一服した。

 一方、秋以降に新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和される見通しとあって、経済正常化への期待は相場を支えた。市場では「米株の上値が少し重くなるなか、日本株の割安感に目を向ける投資家は多い」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声も聞かれた。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4675億円、売買高は6億2459万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1380と、全体の約6割を占めた。値上がりは687、変わらずは117銘柄だった。

 ソフトバンクグループは下落。ネクソンや塩野義、ZHDの値下がりが目立った。一方、東電HDや関西電の上げ幅が大きかった。サッポロHDやアサヒも上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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