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外為17時 円、下落し110円台前半 対ユーロは反発

配信日時:2021/09/08 17:23 配信元:QUICK
 8日の東京外国為替市場で、円相場は下落した。17時時点では前日の同時点に比べ35銭の円安・ドル高の1ドル=110円24~25銭で推移している。インフレ圧力の高まりや社債の発行増などを受けて米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢だった。日経平均株価が3万円台を回復するなど株高が続いたのも「低リスク通貨」とされる円の売りにつながった。

 もっとも、円の下値は限られた。中値決済に向け、国内輸出企業の円買い・ドル売りが活発になったとみられ、円相場を支えた。8日に欧州主要国の株価指数が大きく下落して始まると、米長期金利の上昇も一服し、円やユーロなど主要通貨に対してドルを売る動きが広がった。9~17時時点の円の安値は110円45銭近辺、高値は110円18銭近辺で、値幅は27銭程度だった。

 円は対ユーロで反発した。17時時点では同10銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=130円40~42銭で推移している。日本の株高を背景に対ユーロでも売りが先行した。ただ、欧州株が大幅安で始まると円買い・ユーロ売りが次第に優勢となった。

 ユーロは対ドルで反落した。17時時点は同0.0047ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1828~29ドルで推移している。米長期金利の上昇を受け、対ユーロでもドル買いが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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