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東証前引け 続伸、一時6カ月ぶり高値 政策期待で先物に買い

配信日時:2021/09/08 11:55 配信元:QUICK
 8日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比245円71銭(0.82%)高の3万0161円85銭で終えた。新しい首相のもとで打ち出される経済対策への期待が根強く、株価指数先物に断続的な買いが入った。指数寄与度の高いソフトバンクグループが8%高となり、1銘柄で日経平均を約120円押し上げた。

 日経平均は一時3万0241円を付け、取引時間中としては3月18日以来およそ6カ月ぶりの高値となった。円安・ドル高が輸出株の支援材料になったほか、日本国内の新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向が経済正常化の観測につながった。4~6月期の国内総生産(GDP)改定値が速報値から上振れしたのも心理的な支えだった。

 これまでの相場の上昇ピッチが早く、取引開始直後は売りが先行した。7日時点で日経平均は25日移動平均から7%近く上振れしているため、相場の過熱感を指摘する声が多い。

 JPX日経インデックス400とTOPIXはいずれも続伸した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7202億円、売買高は6億2990万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1336、値下がりは713、変わらずは137銘柄だった。

 東エレク、アドテスト、第一三共、リクルートが高い。一方、オムロン、テルモ、中外製薬、キッコマンが下げた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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