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外為17時 円、小反落 110円ちょうど近辺 菅首相辞意で売買交錯

配信日時:2021/09/03 17:53 配信元:QUICK
 3日の東京外国為替市場で円相場は小幅に反落した。17時時点では前日の同時点に比べ1銭の円安・ドル高の1ドル=110円01~02銭で推移している。菅首相が3日午前、自民党の臨時役員会で総裁選に出馬しないと表明した。情報が伝わった後、政治的混乱への警戒感から円の売り持ち高を解消する動きがいったん広がり、円は一時109円80銭近辺に上昇した。その後は後継首相による新たな政策への期待から、一部の市場参加者がリスクを取る姿勢を強め、円売り・ドル買いが優勢となった。110円07銭近辺まで下落する場面があった。

 夕方にかけては、米金融政策の先行きを左右する8月の米雇用統計の発表を3日に控えて様子見ムードが広がり、相場の方向感は乏しかった。9~17時時点の円の高値は109円80銭近辺、安値は110円07銭近辺で、値幅は27銭程度だった。

 円は対ユーロで反落した。17時時点では同33銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=130円64~65銭で推移している。

 ユーロは対ドルで続伸した。17時時点は同0.0028ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1874~75ドルで推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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