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東証後場寄り 上げ幅急拡大し2万9000円上回る、菅首相退陣の報道で

配信日時:2021/09/03 12:54 配信元:QUICK
 3日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は急速に上げ幅を広げ、前日比500円程度高い2万9050円程度の水準で推移している。上げ幅は550円を超える場面もある。取引時間中としては6月下旬以来、約2カ月ぶりに2万9000円を上回った。東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を広げ、取引時間中として1991年4月以来約30年ぶりの高値となる2017まで上昇した。

 午前の取引終了後、3日午前の自民党臨時役員会で菅義偉首相が総裁選出馬を見送る意向を表明したと伝わった。「地方選挙で連敗中の菅首相が代わることは自公政権にとって今秋に予定される衆院議員選挙にプラス。さらに新総裁によって大胆な経済対策が出てくるのではないかとみた短期筋がまずは買いで反応している」(ピクテ投信投資顧問の松元浩グローバル資産運用部長)との声があった。

 前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約710億円成立した。

 12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆6585億円、売買高は6億1931万株だった。

 ファストリが上昇に転じた。IHI、日立が高い。一方、JR西日本が軟調。ジェイテクトが売られている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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