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東証前引け 小幅続伸 半導体関連が支え、鉄道の下げ目立つ

配信日時:2021/09/02 11:50 配信元:QUICK
 2日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日比24円99銭(0.09%)高の2万8476円01銭となった。前日の米ハイテク株高を受け、値がさの半導体関連銘柄の一角に買いが入った。ただ、前日までの上昇幅が大きかったため、買い一巡後は幅広い銘柄に利益確定の売りが出た。

 前日の米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新した。東京市場でも半導体関連が上昇した。米長期金利が低位にとどまっていることもあって、高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の一部に買いが集まり、日経平均は取引時間中としては約1カ月半ぶりに2万8600円を上回る場面があった。

 ただ、その後は利益確定の売りが優勢となり、上げ幅を縮めた。米株価指数先物が日本時間2日午前の取引で下げ幅を広げると、日経平均先物にも短期筋の売りが出て、日経平均が下げに転じる場面があった。

 米雇用サービス会社ADPが1日発表した8月の全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)の増加幅が市場予想を下回った。「新型コロナウイルスで感染力が強いインド型(デルタ型)の感染拡大が相場の上値を抑える要因として引き続き意識されている」(アセットマネジメントOneの清水毅調査グループ長)との見方があった。

 東証株価指数(TOPIX)は反落した。午前終値は前日比4.09ポイント(0.21%)安の1976.70だった。JPX日経インデックス400は小幅続伸。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3537億円、売買高は5億4845万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は696と、全体の約3割。値下がりは1362、変わらずは126だった。

 アドテストや東エレクが上昇した。ネクソンやエムスリーも買われた。一方、JR西日本やJR東日本、東急など鉄道株の下げが目立った。日本製鉄やマツダも売られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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