注目トピックス 市況・概況ニュース一覧

注目トピックス 市況・概況 今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識して円売り継続の可能性 15日のドル・円は、東京市場では113円65銭から114円18銭まで上昇。欧米市場では、114円46銭まで買われた後、113円99銭まで売られたが、114円29銭で取引終了。本日18日のドル・円は主に114円台で推移か。米長期金利の上昇や欧米株高を意識して、ドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。報道によると、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は10月17日、グループ・オブ・サーティ(G30)が開いたオンライン形式の会合に出席し、中国恒大集団の債務問題が金融システムに及ぼすリスクを封じ込めることができるとの見方を伝えた。同氏によると、恒大の負債は金融システム内の多くの企業や機関に分散しているようだ。中国恒大集団の債務問題については、15日に中国人民銀行の金融市場部門責任者が記者会見で、「中央と地方は市場志向と法の支配の原則に基づいて状況を解決しつつある」と説明している。市場参加者の間からは、「不動産部門に対する銀行の与信行為が条件付きで途絶えないと仮定すれば、不動産部門における債務不履行が頻発するリスクは低減する」との声が聞かれている。ただ、不動産開発業の過剰債務体質は深刻であり、この問題が短期間で決着するとの見方は多くないことから、中国経済の先行きについては予断を許さない状況が続くとみられる。 <FA> 2021/10/18 08:14 注目トピックス 市況・概況 マザーズ先物見通し:反落、BASEに手掛かり、25日線の維持が争点 本日のマザーズ先物は反落が予想される。15日の米国株式市場は9月小売売上高が予想外に2カ月連続の増加となったため景気回復期待が強まり寄り付き後、上昇。強い企業決算がインフレ懸念を相殺し、引けにかけて上げ幅を拡大、ナスダックも上昇した。本日のマザーズ先物は、米国市場が上昇したものの、ナイトセッションは下落した流れを引き継ぎ、反落でのスタートが予想される。国内では時価総額上位のBASE<4477>の外国人持ち株比率が5割を超えたと日本経済新聞が報じており、投資家に注目された同社が相場を下支えすることが期待される。日足チャートでは、先週末に上に抜けた25日線を維持できるかが争点となりそうだ。本日の上値のメドは1140.0pt、下値のメドは1090.0ptとする。 <FA> 2021/10/18 08:14 注目トピックス 市況・概況 大阪金見通し:下落か、米長期金利の上昇映し利益確定売り優勢へ 大阪取引所金標準先物 22年8月限・夜間取引終値:6482円(前日日中取引終値↓80円)・想定レンジ:上限6520円-下限6440円18日の大阪取引所金標準先物(期先:22年8月限)は下落しそうだ。先週末、米国で発表された9月の米小売売上高が市場予想を上回ったことから、米経済の先行き楽観ムードが広がり、米長期金利が上昇した。これを受け、金利のつかない資産である金の魅力が低下するとの見方から金は売られやすい地合いとなり、ナイトセッションで金先物は下落した。また、金先物(期先、日中取引)は先週末までの11日続伸で350円近く上昇しており、利益確定売りも出やすく、今日の金先物は売りが優勢の展開となりそうだ。 <FA> 2021/10/18 07:45 注目トピックス 市況・概況 15日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、強い決算や小売売上高が後押し ■NY株式:米国株式市場は続伸、強い決算や小売売上高が後押しダウ平均は382.20ドル高の35,294.76ドル、ナスダックは73.91ポイント高の14,897.34で取引を終了した。9月小売売上高が予想外に2カ月連続の増加となったため景気回復期待が強まり寄り付き後、上昇。強い企業決算がインフレ懸念を相殺し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では銀行や小売りが大きく上昇した一方で、食品・飲料・タバコが下落。物流サービス会社のJBハント・トランスポート・サービシズ(JBHT)は決算の内容が予想を上回り大きく上昇。金融のゴールドマンサックス(GS)も第3四半期決算で、トレーディング収入が予想外に増加、助言業務も好調で決算の内容が予想を上回り上昇した。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は食品医薬品局FDA諮問委員会が同社製の新型コロナワクチンの追加接種の緊急使用許可を勧告したため買われた。また、遺伝子検査の23andMe(ME)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。一方、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、宇宙船旅行飛行を2022年第4四半期まで先送りする計画が嫌気され大きく下落。また、バイオのモデルナ(MRNA)はFDAが同社製新型コロナワクチンの若年層への接種承認をまれな心筋症の副作用リスクがあるため遅らせると発表し、売られた。米国政府は、11月8日からワクチン接種完了者対象に入国制限を解除すると発表した。(Horiko Capital Management LLC)■NY為替:9月米小売売上高の増加で長期金利上昇、ドル・円は3年ぶりの114円46銭15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円46銭まで上昇後、113円99銭まで反落し、114円29銭で引けた。米9月小売売上高が2カ月連続のプラスとなったため、FRBの金融緩和縮小観測が強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に低下したため、ドル買いは後退。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に資産購入縮小を開始するとの思惑も根強く、下値は限定的だった。ユーロ・ドルは1.1589ドルへ下落後、1.1610ドルまで反発し、1.1602ドルで引けた。ユーロ・円は132円73銭まで強含んだのち、132円31銭まで反落。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3731ドルから1.3773ドルまで上昇した。高インフレ見通しに伴うポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.9264フランまで上昇後、0.9222 フランまで反落した。■NY原油:続伸、株高で押し目買いが入る15日のNY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:82.28 ↑0.97)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.97ドルの82.28ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.39ドル-82.49ドル。株高を意識した買いが入ったことでアジア市場の中盤にかけて81.39ドルから82ドル台に上昇。ニューヨーク市場の序盤にかけて81.63ドルまで一時反落したが、株高が好感されたことや、需給ひっ迫の状態は改善されていないことから、押し目買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では、主に82ドル台前半で推移した。■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC)  46.37ドル   +1.30ドル(+2.88%)モルガン・スタンレー(MS) 102.14ドル  +1.13ドル(+1.12%)ゴールドマン・サックス(GS)406.07ドル  +14.87ドル(+3.80%)インテル(INTC)        54.46ドル   +0.56ドル(+1.04%)アップル(AAPL)        144.84ドル  +1.08ドル(+0.75%)アルファベット(GOOG)    2833.50ドル +5.26ドル(+0.19%)フェイスブック(FB)     324.76ドル  -3.77ドル(-1.15%)キャタピラー(CAT)      199.02ドル  +4.69ドル(+2.41%)アルコア(AA)         56.00ドル   +7.40ドル(+15.23%)ウォルマート(WMT)      140.55ドル  +0.68ドル(+0.49%) <ST> 2021/10/18 07:30 注目トピックス 市況・概況 今日の注目スケジュール:中GDP、中鉱工業生産、米NAHB住宅市場指数など <国内>13:00 9党党首討論会14:00 首都圏新築分譲マンション(9月)  16.2%<海外>06:45 NZ・消費者物価指数(7-9月) 4.4% 3.3%11:00 中・GDP(7-9月) 5.0% 7.9%11:00 中・鉱工業生産(9月) 3.9% 5.3%11:00 中・小売売上高(9月) 3.5% 2.5%11:00 中・不動産投資(9月) 9.5% 10.9%11:00 中・固定資産投資(都市部)(9月) 7.8% 8.9%11:00 中・調査失業率(9月) 5.1% 5.1%20:00 ブ・FGV消費者物価指数(IPC-S)(先週)  1.43%20:25 ブ・週次景気動向調査22:15 米・鉱工業生産指数(9月) 0.2% 0.4%22:15 米・設備稼働率(9月) 76.5% 76.4%23:00 米・NAHB住宅市場指数(10月) 75 7627:00 ブ・貿易収支(先週)  11.03億ドル29:00 米・対米証券投資収支(ネット長期TICフロー)(8月)  20億ドル米・カンザスシティー連銀総裁とミネアポリス連銀総裁がフォーラム(18-22日)で講演米・アップルの「MacBook Pro(マックブック・プロ)」の新機種発表イベント欧・欧外相理事会注:数値は市場コンセンサス、前回数値 <FA> 2021/10/18 06:30 注目トピックス 市況・概況 個人投資家・有限亭玉介:相場好転!?DXなどの強いテーマは監視継続【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2021年10月11日14時に執筆改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。先日就任された岸田新総理は緊縮財政派としての一面があります。それでも基本的な政策は、アベノミクスを継承した菅前総理と同じような既定路線になるとの予想が大半です。10月8日の所信表明演説では「成長と分配」を強調していましたが、内容は特に真新しさはありませんでしたねぇ。不安感が漂う今の時期に、いきなり金融所得課税の強化を引っ張りだして市場を冷ますのは疑問でしたが、岸田総理がその点に関して、10月10日のフジTV番組で「当面は触れない」と明らかにした事が好感され、11日には買いが入りました。それぐらい警戒されていた…という事でもありましたが「もっと早く言ってよぉ…」と、思った投資家さんも多いのではないでしょうか…。そんな不安を尻目に中国REIT市場は活況となっており、中国市場の底堅さも伺えます。巨大な市場を持ち、トップダウンで政策を打ち出せる中国ならば、強引に恒大集団のリスクを逓減させる事も…まぁ、可能でしょう。そのリスクが解消された際には市場は好感するでしょうから、その口火を切る習近平主席の鶴の一声はあるのか…そうなると、やはりバイデン米大統領も加えた、日米中のトップの言葉には引き続き注意していきたいもんです。海外情勢に左右される相場も継続していますので、外務大臣を長く経験し、英語も堪能な岸田総理には米中対立の渦中でも日本が利益を得られるような交渉が出来ると、あたくしは密かに期待しています。改めてGo Toトラベルを再開するなら、割引システムの構築や感染対策など1回目の失敗を活かしてスムーズに施行してもらいたいですな。さて、なるべく海外リスクを避けた思惑のあるテーマ性に目を向けてみると、やはりDX関連が妥当かもしれませんねぇ。今回はDX関連を中心にチェックして参ります。まずは9月29日に上場したばかりの直近IPOからプロジェクトカンパニー<9246>です。同社はDXを活用したコンサルティングを提供するなど、上場直後から物色されておりますよ。9月29日に上方修正を発表したハイマックス<4299>は、じわじわと上昇トレンドを形成しています。4期連続での過去最高益予想となり業績も好調の同社は、金融業界向けサービスが伸長している模様です。各種決済プラットフォームを手掛けるビリングシステム<3623>は、長い下落トレンドから9月に底を打って切り返すと一目均衡表(日足)の雲を上抜きました。払込票のバーコードをスマートフォンのカメラで読み取ると、登録した銀行口座からすぐに支払いが出来る「PayB」を東邦ガス<9533>に提供した事も材料視されているようです。9月30日の決算発表後から下値を切り上げた識学<7049>は、10月7日に管理部門構築サービス及び管理部門特化型のDX支援サービスを開始するとの発表が材料視されているようです。経営コンサルティングをより包括的に行えるようになると思われます。IT&コンサルティング事業の需要が拡大しているバーチャレクスHD<6193>は、10月4日に上方修正を発表すると22年3月期の経常利益が過去最高益となる見通しです。チャート(日足)も直近で年初来高値を更新しており、DXの潮流に乗って下値を切り上げるか。最後は、全固体ナトリウムイオン二次電池の開発に思惑がある日本電気硝子<5214>です。9月29日に上方修正を発表すると急動意しました。PER・PBRも割安で、自社株買いの発表も好感されています。EVや脱炭素の潮流は、原子力推進派の岸田総理でも継続でしょうな。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず <TY> 2021/10/17 10:00 注目トピックス 市況・概況 オセアニア通貨のせめぎ合い【フィスコ・コラム】 豪ドル・NZドルの通貨ペアが年初来安値から持ち直しています。金融政策方針の違いでNZドル高が進行していましたが、液化天然ガス(LNG)の需要増大で足元は豪ドル買いが優勢に。新型コロナウイルス感染抑制も豪ドルを支援し、「パリティ」は次第に遠のきつつあります。ハト派の豪準備銀行に対しタカ派のNZ準備銀行——その政策方針を反映し、豪ドル・NZドルは3月以降にほぼ一貫して値を下げ、9月には今年最安値の1.0270ドル台を付けました。その後は一転して上昇し、10月半ばにかけて約3カ月ぶりに1.0600NZドル付近に持ち直しています。この間、NZ準備銀行は予定どおり政策金利を引き上げましたが、豪準備銀行は2024年まで金融緩和を継続する方針を崩していません。コロナ禍に翻ろうされた両国通貨は2020年3月には一時0.9989NZドルの歴史的安値を記録しています。この時は有事のドル買いに振れ、いずれも対ドルで下落するなかで1豪ドル=1NZドルの「パリティ」を割り込みました。豪ドルはいったん反発したものの、今度はデルタ株まん延による大都市のロックダウン(封鎖)で両国政府の対応の違いが材料視され、豪ドルは再び値を下げる展開に。やはり、人口500万人のニュージーランドの方が2500万人のオーストラリアよりも政府の対応が機敏で、それゆえ経済の回復ペースもニュージーランドがオーストラリアに差をつけました。国内総生産(GDP)はニュージーランドがコロナ禍のダメージを克服しつつある一方、オーストラリアはまだこれからといったところ。雇用情勢や物価動向についてもニュージーランドの方が安定的な改善が示されており、中央銀行のスタンスの違いは鮮明です。NZ準備銀行は8月の定例会合で、ロックダウンの影響を理由に利上げを見送ったものの、引き締め姿勢を堅持。これは住宅価格の高騰に先手を打つ狙いもありました。対照的に、豪準備銀行は資産買い入れ規模の段階的縮小を進めていますが、一貫して利上げには否定的です。豪ドルのNZドルに対する今年9月までの下落トレンドは、こうした背景で顕著になりました。コロナ禍後の混乱で上下動を繰り返した豪ドル・NZドル相場が足元で切り返しつつあるのは、LNG相場の上昇が主要因です。中国の電力不足が深刻化するなか、アジア諸国で冬の到来を前にLNGなどのエネルギー需要が増しています。豪ドルにとって鉄鉱石価格の下落は弱材料である一方、好調なLNG輸出が相場を押し上げています。目先の注目材料は中国恒大集団の経営問題。ドル建て債の利払いの実施はなお不透明で、最悪の事態により中国経済の減速が顕著になれば、交易関係の深い両国への打撃は避けられません。このところ豪中関係は急速に悪化していますが、それでもオーストラリアにとって中国は最大の貿易相手国に変わりありません。対中依存度が高い分、NZドルよりも豪ドルへの影響の方が大きいとみられます。(吉池 威)※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。 <YN> 2021/10/17 09:00 注目トピックス 市況・概況 来週の相場で注目すべき3つのポイント:中国7-9月期GDP、米ベージュブック、各国製造業/サービス業PMI(10月)など ■株式相場見通し予想レンジ:上限29750-下限28500円来週の日経平均は一進一退か。インフレ懸念の後退や長期金利の上昇一服は引き続き相場の支えになろう。また、27000円台にあった日経平均が29000円を回復したこともあり、売り手の動きも細ってきそうだ。一方、国内では月末から7-9月期決算発表が本格化するほか、衆院選投開票も月末に控えることから、手掛かり材料難のなか様子見ムードが広がりそうだ。米国の9月消費者物価指数(CPI)や(PPI)を受け、過度なインフレ懸念が後退したとの見方から、米長期金利は低下した。しかし、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)はこの間、2.52%へと一段と上昇。商品市況を背景としたインフレ懸念が後退したとはいえない。金利低下は、物価指標の発表を終えたことや国債入札が好調だったことを受け、債券の売り方がポジション調整で買い戻しを入れたことが主因と考えられる。実際、NY原油先物価格などの上昇は続いている。さらに、今年はラニーニャ現象により日本や米国で厳冬となる確率が高いと指摘されており、冬季シーズンに向け、商品市況の高騰を受けたインフレ加速は一段と進む可能性が残されている。引き続きインフレを巡る思惑や金利動向には注意が必要だろう。他方、岸田首相の金融所得課税引き上げを巡る発言などをきっかけに、政権への過度にネガティブな見方は後退。衆院選投開票日までは株高になりやすいアノマリーも再び意識されているようで、海外勢の買い戻しも進んできている。与野党の支持率格差が開いていることで、衆院選後の政権基盤の安定に期待する向きもあり、日本株の下値不安は後退してきた様子。ただ、岸田政権の掲げる政策については具体性が乏しいとの批判は根強い。歴史的な低水準にある政権支持率が、衆院選後も向上しなければ、来夏の参院選に向けた懸念も残り、政権基盤が安定するとはいえないだろう。選挙期間中の株高ラリーの継続にも強くは期待しにくい。結局、外部環境や国政に関する不透明感は依然くすぶり、買い材料に乏しい。衆院選の結果判明や企業業績の確認が終わるまでは、相場はこう着感を強めそうだ。週初に中国で9月の鉱工業生産や小売売上高のほか、7-9月期の国内総生産(GDP)が発表される。不動産業の債務問題や電力不足の問題などを背景に、中国の景気減速が懸念されているだけに、注目度は高い。指標が大きく下振れるようだと、改めて中国リスクが意識され、中国での売上比率が高い銘柄には売り圧力となる可能性があるため、注意したい。■為替市場見通し来週のドル・円は伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)が11月中に債券買入れの段階的縮小(テーパリング)に着手する可能性があることから、来週発表される経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りが継続する可能性がある。ただ、ドルは短期間で大幅に上昇していることから、1ドル=114円台で短期筋などが利益確定を狙ったドル売りを増やす可能性がある。1ドル=115円近辺では輸出企業などのドル売りも想定されており、一段のドル上昇は抑制されそうだ。FRBが10月13日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月21-22日開催分)によると、金融当局者はテーパリングに関し11月半ばか12月半ばの開始で意見がほぼ一致したことが明らかになった。パウエルFRB議長は同会合後の記者会見で2022年半ばまでテーパリング完了の可能性に言及している。ただ、9月消費者物価コア指数は前年比+4.0%となり、市場予想と一致。NY原油先物(WTI)は1バレル=80ドル超の高水準が続くものの、過度なインフレ懸念は後退しつつある。一方、中国恒大集団の債務問題は引き続き市場の懸念材料となりそうだ。関係筋によると、中国政府は、国内大手銀行の一部で住宅ローンに課していた制約を緩和しているもようだ。不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機による影響の波及を巡り、当局が懸念を強めているとみられる。そのため、主要通貨に対するリスク回避的な円買いが急速に広がる可能性は残されており、ドル・円の取引でもドル買い・円売りは抑制される可能性がある。■来週の注目スケジュール10月18日(月):9党党首討論会、中・GDP(7-9月)、中・鉱工業生産(9月)、中・小売売上高(9月)、米・鉱工業生産指数(9月)、米・NAHB住宅市場指数(10月)、米・アップルの「MacBook Pro(マックブック・プロ)」新機種発表イベントなど10月19日(火):衆院選公示(31日投開票)、家電・IT見本市「CEATEC(シーテック)」がオンラインで開幕(22日まで)、米・住宅着工件数(9月)、中・全国人民代表大会(全人代)常務委員会(23日まで)、決算発表:米ネットフリックスなど10月20日(水):貿易収支(9月)、中・新築住宅価格(9月)、英・消費者物価コア指数(9月)、欧・ユーロ圏CPI(9月)、米・地区連銀経済報告(ベージュブック)公表、決算発表:米テスラなど10月21日(木):スーパーマーケット売上高(9月)、決算発表:ディスコ、トルコ・中央銀行が政策金利発表、米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月)、米・中古住宅販売件数(9月)、決算発表:米インテルなど10月22日(金):消費者物価コア指数(9月)、日・米・欧・製造業/サービス業PMI(10月)など10月24日(日):参議院静岡県・山口県選出議員補欠選挙の投開票 <YN> 2021/10/16 18:41 注目トピックス 市況・概況 来週の相場で注目すべき3つのポイント:中国7-9月期GDP、米ベージュブック、各国製造業/サービス業PMI(10月)など ■株式相場見通し予想レンジ:上限29750-下限28500円来週の日経平均は一進一退か。インフレ懸念の後退や長期金利の上昇一服は引き続き相場の支えになろう。また、27000円台にあった日経平均が29000円を回復したこともあり、売り手の動きも細ってきそうだ。一方、国内では月末から7-9月期決算発表が本格化するほか、衆院選投開票も月末に控えることから、手掛かり材料難のなか様子見ムードが広がりそうだ。米国の9月消費者物価指数(CPI)や(PPI)を受け、過度なインフレ懸念が後退したとの見方から、米長期金利は低下した。しかし、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)はこの間、2.52%へと一段と上昇。商品市況を背景としたインフレ懸念が後退したとはいえない。金利低下は、物価指標の発表を終えたことや国債入札が好調だったことを受け、債券の売り方がポジション調整で買い戻しを入れたことが主因と考えられる。実際、NY原油先物価格などの上昇は続いている。さらに、今年はラニーニャ現象により日本や米国で厳冬となる確率が高いと指摘されており、冬季シーズンに向け、商品市況の高騰を受けたインフレ加速は一段と進む可能性が残されている。引き続きインフレを巡る思惑や金利動向には注意が必要だろう。他方、岸田首相の金融所得課税引き上げを巡る発言などをきっかけに、政権への過度にネガティブな見方は後退。衆院選投開票日までは株高になりやすいアノマリーも再び意識されているようで、海外勢の買い戻しも進んできている。与野党の支持率格差が開いていることで、衆院選後の政権基盤の安定に期待する向きもあり、日本株の下値不安は後退してきた様子。ただ、岸田政権の掲げる政策については具体性が乏しいとの批判は根強い。歴史的な低水準にある政権支持率が、衆院選後も向上しなければ、来夏の参院選に向けた懸念も残り、政権基盤が安定するとはいえないだろう。選挙期間中の株高ラリーの継続にも強くは期待しにくい。結局、外部環境や国政に関する不透明感は依然くすぶり、買い材料に乏しい。衆院選の結果判明や企業業績の確認が終わるまでは、相場はこう着感を強めそうだ。週初に中国で9月の鉱工業生産や小売売上高のほか、7-9月期の国内総生産(GDP)が発表される。不動産業の債務問題や電力不足の問題などを背景に、中国の景気減速が懸念されているだけに、注目度は高い。指標が大きく下振れるようだと、改めて中国リスクが意識され、中国での売上比率が高い銘柄には売り圧力となる可能性があるため、注意したい。■為替市場見通し来週のドル・円は伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)が11月中に債券買入れの段階的縮小(テーパリング)に着手する可能性があることから、来週発表される経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りが継続する可能性がある。ただ、ドルは短期間で大幅に上昇していることから、1ドル=114円台で短期筋などが利益確定を狙ったドル売りを増やす可能性がある。1ドル=115円近辺では輸出企業などのドル売りも想定されており、一段のドル上昇は抑制されそうだ。FRBが10月13日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月21-22日開催分)によると、金融当局者はテーパリングに関し11月半ばか12月半ばの開始で意見がほぼ一致したことが明らかになった。パウエルFRB議長は同会合後の記者会見で2022年半ばまでテーパリング完了の可能性に言及している。ただ、9月消費者物価コア指数は前年比+4.0%となり、市場予想と一致。NY原油先物(WTI)は1バレル=80ドル超の高水準が続くものの、過度なインフレ懸念は後退しつつある。一方、中国恒大集団の債務問題は引き続き市場の懸念材料となりそうだ。関係筋によると、中国政府は、国内大手銀行の一部で住宅ローンに課していた制約を緩和しているもようだ。不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機による影響の波及を巡り、当局が懸念を強めているとみられる。そのため、主要通貨に対するリスク回避的な円買いが急速に広がる可能性は残されており、ドル・円の取引でもドル買い・円売りは抑制される可能性がある。■来週の注目スケジュール10月18日(月):9党党首討論会、中・GDP(7-9月)、中・鉱工業生産(9月)、中・小売売上高(9月)、米・鉱工業生産指数(9月)、米・NAHB住宅市場指数(10月)、米・アップルの「MacBook Pro(マックブック・プロ)」新機種発表イベントなど10月19日(火):衆院選公示(31日投開票)、家電・IT見本市「CEATEC(シーテック)」がオンラインで開幕(22日まで)、米・住宅着工件数(9月)、中・全国人民代表大会(全人代)常務委員会(23日まで)、決算発表:米ネットフリックスなど10月20日(水):貿易収支(9月)、中・新築住宅価格(9月)、英・消費者物価コア指数(9月)、欧・ユーロ圏CPI(9月)、米・地区連銀経済報告(ベージュブック)公表、決算発表:米テスラなど10月21日(木):スーパーマーケット売上高(9月)、決算発表:ディスコ、トルコ・中央銀行が政策金利発表、米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月)、米・中古住宅販売件数(9月)、決算発表:米インテルなど10月22日(金):消費者物価コア指数(9月)、日・米・欧・製造業/サービス業PMI(10月)など10月24日(日):参議院静岡県・山口県選出議員補欠選挙の投開票 <YN> 2021/10/16 18:36 注目トピックス 市況・概況 新興市場見通し:足元堅調でも懸念残る、直近IPO銘柄賑わうも荒い値動き 今週の新興市場では、日経平均と同様にマザーズ指数、日経ジャスダック平均とも上昇した。新興株にとって特に逆風となる米インフレ懸念がくすぶることに加え、中国不動産会社の資金繰り問題などの海外リスクが警戒され、週半ばにかけて下落する場面もあった。ただ、週後半は米長期金利の低下とともに国内外の株式相場が上昇、特にハイテク株に投資資金が向かい、マザーズ市場にも一転追い風となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.6%であったのに対して、マザーズ指数は+1.9%、日経ジャスダック平均は+1.2%だった。個別では、マザーズ時価総額上位のフリー<4478>が週間で5.3%高、JMDC<4483>が同6.4%高と堅調。ビジョナル<4194>は同10.6%高となり、上場来高値を更新した。売買代金上位では9月上場のレナサイエンス<4889>やアスタリスク<6522>が賑わい、ENECHANGE<4169>は電気料金の値上がり報道もあって買われたようだ。また、グローバルウェイ<3936>などが週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した。一方、前の週に堅調だったメルカリ<4385>は同0.9%安。プロジェクトカンパニー<9246>も利益確定売りに押され、決算発表のEnjin<7370>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力は高安まちまちだが、生産能力の増強が好感されたハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同2.0%高。好決算のウエストHD<1407>は同10.9%高となった。売買代金上位ではフェローテックHD<6890>が買われ、アスコット<3264>などが週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。一方、セリア<2782>はイオン<8267>のキャンドゥ<2698>子会社化で警戒感が広がり同4.1%安。出前館<2484>は決算を受けて売られ、テラ<2191>などが下落率上位に顔を出した。IPOでは、PHCHD<6523>が東証1部へ新規上場したが、公開価格割れスタートを強いられた。来週の新興市場では、マザーズ指数が1100pt台前半で一進一退の展開になるとみておきたい。今週末の米国市場でも堅調な経済指標・企業決算を背景に主要株価指数の上昇が続いた点には安心感がある。しかし、期待インフレ率の指標が一段と上昇し、長期金利も反騰しており、新興株にとって重しとなりそうだ。また、直近IPO銘柄の一角などが賑わっているものの、値動きが荒い印象は拭えない。売買代金がやや低迷していることも踏まえると、短期志向の投資家中心の売買で、取引参加者は限られているものと考えた方が良いだろう。今週末発表の決算では、アスタリスクやアイドマ・HD<7373>が好感されているようだ。ともに通期決算発表で、今期も大幅な増収増益が続く見通しとなっている。アイドマ・HDは今年6月に上場。直近上場企業の決算内容や株価反応はまちまちだが、4月上場のビジョナルのように再評価のきっかけとなったケースもある。成長期待の高い直近上場企業に注目したい。なお、来週は10月22日に沖縄セルラー電話<9436>などが決算発表を予定している。IPO関連では、来週の新規上場企業はない。スマートロック開発のPhotosynth<4379>などがブックビルディング期間に入るため、需要状況を注視したい。なお、今週はGRCS<9250>(11月18日、マザーズ)とAB&Company<9251>(11月19日、マザーズ)の新規上場が発表されている。 <FA> 2021/10/16 15:10 注目トピックス 市況・概況 国内株式市場見通し:下値不安後退も上値追い機運も高まらず ■長期金利低下などを好感し29000円回復今週の日経平均は4週ぶりに大幅反発。週間の上げ幅は1019.69円(+3.64%)となり、終値で29000円を回復した。週初11日の日経平均は449.26円高と大幅続伸。9月米雇用統計での平均賃金の伸びを受けてインフレ懸念が強まり、米10年債利回りが1.6%台へと上昇していたものの、岸田首相が金融所得課税引き上げについて当面触ることは考えていないと発言したことが投資家心理を改善させた。また、中国政府の電力不足解消に向けた石炭確保の動きや、東南アジアでの新型コロナウイルス新規感染者数の減少などを背景に、供給網の混乱が緩和されるとの期待も投資家心理を向上させた。しかし、週半ば12、13日の日経平均は267.59円安、90.33円安と軟調推移に。NY原油先物相場が7年ぶりとなる高値を記録するなど商品市況の上昇が続き、インフレ懸念がくすぶった。また、米金融大手の経済成長見通し引き下げに続き、国際通貨基金(IMF)が各国の経済成長率見通しを引き下げたことも売りを誘った。ただ、週末にかけては再び騰勢を強める展開となり、14、15日の日経平均は410.65円高、517.70円高とそれぞれ大幅高。9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想をやや上回った一方、変動の激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は予想と一致。過度なインフレ懸念が後退するなか、30年物国債入札が好調だったこともあり、米長期金利が低下、ハイテク株の買いにつながった。また、国内では14日に衆議院が解散され、衆院選投開票日までは株高になりやすいアノマリーが意識されたことで、海外勢の買い戻しなども進んだもよう。加えて、9月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことで、週末にはインフレ懸念がさらに後退。米長期金利が一段と低下するなか、台湾積体電路製造(TSMC)の好決算も加わり、値がさハイテク株がけん引役となる形で日経平均は上値を伸ばした。日経平均が75日移動平均線に続き、200日線を上抜けたことで、テクニカル面で買い戻しが誘発されたとの指摘もあった。結局、日経平均は週間では3週ぶりに陽線を描き、13週、26週移動平均線を回復した。■国内決算本格化を前に様子見ムード来週の日経平均は一進一退か。インフレ懸念の後退や長期金利の上昇一服は引き続き相場の支えになろう。また、27000円台にあった日経平均が29000円を回復したこともあり、売り手の動きも細ってきそうだ。一方、国内では月末から7-9月期決算が本格化するほか、衆院選の投開票日も月末に控えることから、手掛かり材料難のなか様子見ムードが広がりそうだ。米国の9月のCPIやPPIを受け、過度なインフレ懸念が後退したとの見方から、米長期金利は低下した。しかし、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)はこの間、2.52%へと一段と上昇。商品市況を背景としたインフレ懸念が後退したとはいえない。金利低下は、物価指標の発表を終えたことや国債入札が好調だったことを受け、債券の売り方がポジション調整で買い戻しを入れたことが主因と考えられる。実際、NY原油先物価格などの上昇は続いている。さらに、今年はラニーニャ現象により日本や米国で厳冬となる確率が高いと指摘されており、冬季シーズンに向け、商品市況の高騰を受けたインフレ加速は一段と進む可能性が残されている。引き続きインフレを巡る思惑や金利動向には注意が必要だろう。他方、岸田首相の金融所得課税引き上げを巡る発言などをきっかけに、政権に対する過度なネガティブ視は後退。衆院選投開票日までは株高になりやすいアノマリーも再び意識されているようで、海外勢の買い戻しも進んできている。与野党の支持率格差が開いていることで、衆院選後の政権基盤の安定に期待する向きもあり、日本株の下値不安は後退してきた様子。ただ、岸田政権の掲げる政策については具体性が乏しいとの批判は根強い。歴史的な低水準にある政権支持率が、衆院選後も向上しなければ、来夏の参院選に向けた懸念も残り、政権基盤が安定するとはいえないだろう。選挙期間中の株高ラリーの継続にも強くは期待しにくい。結局、外部環境や国政に関する不透明感は依然くすぶり、買い材料に乏しい。衆院選の結果判明や企業業績の確認が終わるまでは、相場はこう着感を強めそうだ。■中国売上比率高い銘柄に注意週初に中国で9月の鉱工業生産や小売売上高のほか、7-9月期の国内総生産(GDP)が発表される。不動産業の債務問題や電力不足の問題などを背景に、中国の景気減速が懸念されているだけに、注目度は高い。指標が大きく下振れるようだと、改めて中国リスクが意識され、中国での売上比率が高い銘柄には売り圧力となる可能性があるため、注意したい。■中国9月小売売上高、米ベージュブックなど来週は18日に9月首都圏マンション販売、中国7-9月期GDP、中国9月鉱工業生産、中国9月小売売上高、米9月鉱工業生産、19日に衆議院選挙公示、米9月住宅着工件数、20日に9月貿易収支、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、21日に決算:ディスコ、米9月中古住宅販売、22日に9月全国消費者物価指数などが予定されている。 <FA> 2021/10/16 14:54 注目トピックス 市況・概況 米国株式市場見通し:企業決算が本格化 企業決算が本格化し、好調な結果に下値を固めていく相場になりそうだ。債務上限問題が短期的に解決し、新型コロナウイルス感染もピークをつけた。FRBによる資産購入もペースは鈍化が見込まれるが今後8カ月程、続く。さらに、政府は11月8日からワクチン接種完了者に対する入国制限を解除するため、航空株の上昇にも期待できそうだ。リスクは存続も、景気循環株が相場をけん引するだろう。8月小売売上高は予想外に2カ月連続の増加となった。新型コロナワクチンの浸透で、経済活動が一段と正常化に近づいたことが一因。一方、ガソリンや食料品コストなど日常品の価格の上昇が指摘された。各航空会社は年末に向け予約が順調に伸びていると同時に、燃料コストの上昇に懸念を表明している。ガソリン価格の上昇は今後、消費者にも影響を与え回復ペースを抑制する可能性もあり注意が必要だ。また、各企業はサプライチェーンの混乱に加えてコストの上昇にも直面しており、利益率がそがれる恐れがある。サプライチェーンの混乱が長引くと、商品価格が一段と上昇してしまう。また、賃金インフレにもつながりかねない。そのほか、ワクチン義務化にともなう解雇などによる労働市場への影響が未だ不透明。中国の成長鈍化なども懸念材料だ。一方、現状で、FRBも言及している通り経済の成長の道のりは変わっていない。世界、国内での新型コロナウイルス変異株流行が収束しつつあり、経済活動の再開も一段と進んでいる。従業員のオフィス復帰も一段と拡大しており、正常化に向けた改善は続いている。このため、景気循環株を中心とした買いは続きそうだ。また、インフレが高止まりなから沈静化の兆しを見せているため、ハイテク株も再び買われそうだ。経済指標では、9月鉱工業生産・設備稼働率、10月NAHB住宅市場指数、8月対米証券投資(18日)、9月住宅建設許可件数・住宅着工件数(19日)、週次新規失業保険申請件数、10月フィラデルフィア連銀景況指数、9月先行指数、9月中古住宅販売件数(21日)、10月製造業・サービス業PMI(22日)、などが予定されている。さらに、FRBは地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表予定。この結果は、次回11月2-3日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策決定の材料となるため、注目だ。FRBは9月FOMCの議事録の中で、資産購入策の縮小のタイミングを協議し、11月、または12月中旬にも開始することになる可能性を示唆。さらに、月150億ドル規模の縮小を計画していることも明らかになった。市場は11月の資産購入開始を織り込みつつあるため、相場の混乱は避けられそうだ。また、パウエル議長は、南アフリカ準備銀主催のコロナ後の金融安定に関する討論会に参加予定で、発言に注目だ。主要企業決算では、動画配信のネットフリックス、消費財メーカーのプロクター&ギャンブル(19日)、ITサービスのIBM、電気自動車のテスラ(20日)、メキシカンレストランチェーンのチポトレ、半導体メーカーのインテル(21日)、クレジットカード会社のアメリカンエクスプレス(22日)、などのほか、製薬会社のジョンソン&ジョンソン(19日)、アボット(20日)、通信ではベライゾン(20日)、AT&T(21日)、などが予定されている。クレジットカード会社の決算では、消費の回復に伴う良好な結果に期待したい。ネットフリックスも変異株の影響がくすぶり、引き続き堅調な結果が期待できそうだ。消費財メーカーはパンデミック時に比べ需要鈍化で売り上げ減が警戒される。携帯端末のアップルは18日にスペシャルイベントを開催する。5年ぶりに新型MacProが発表される見通し。半導体不足でiPhone13の生産目標を引き下げる計画だと報じられ同社株の売却が優勢となっていたが、新作発表が悲観的なムードを修正できるかどうかに注目だ。(Horiko Capital Management LLC) <FA> 2021/10/16 14:53 注目トピックス 市況・概況 為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、115円近辺で顧客筋のドル売り増加も 【今週の概況】■原油高などを意識して3年ぶりの円安水準今週のドル・円は堅調推移。米長期金利の下げ渋りや原油高を意識してリスク回避的なドル売り・円買いは一段と縮小し、週初に113円台に上昇した。国際通貨基金(IMF)は2021年の世界経済の成長見通しを引き下げたものの、原油の供給不足を背景に原油価格は堅調に推移し、欧米諸国の株式相場は反転したことから、週後半はリスク選好的なドル買い・円売りが活発となった。ユーロ、豪ドル、英ポンドに対する円売りが増えたことも、ドル高・円安の進行を促した。15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、2018年10月以来となる114円46銭まで上昇した。この日発表された9月米小売売上高は2カ月連続で増加したことから、長期金利の上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後発表された10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は市場予想を下回ったが、米連邦準備制度理事会(FRB)が11月中に債券購入の縮小を開始するとの思惑は根強く、ドルは下げ渋った。ドル・円は114円29銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:112円08銭−114円46銭。【来週の見通し】■ドルは伸び悩みか、115円近辺で顧客筋のドル売り増加も来週のドル・円は伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)は11月中に債券買い入れの段階的縮小(テーパリング)に着手する可能性があることから、来週発表される経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。ただ、ドルは短期間で大幅に上昇していることから、1ドル=114円台で短期筋などが利益確定を狙ったドル売りを増やす可能性がある。1ドル=115円近辺では輸出企業などのドル売りも想定されており、一段のドル上昇は抑制されそうだ。FRBが10月13日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月21-22日開催分)によると、金融当局者はテーパリングに関し11月半ばか12月半ばの開始で意見がほぼ一致したことが明らかになった。パウエルFRB議長は同会合後の記者会見で2022年半ばまでテーパリング完了の可能性に言及している。ただ、9月消費者物価コア指数は前年比+4.0%となり、市場予想と一致した。NY原油先物(WTI)は1バレル=80ドル超の高水準が続くものの、過度なインフレ懸念は後退しつつある。一方、中国恒大集団の債務問題は引き続き市場の懸念材料となりそうだ。関係筋によると、中国政府は、国内大手銀行の一部で住宅ローンに課していた制約を緩和しているもようだ。不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機による影響の波及を巡り、当局が懸念を強めているとみられる。そのため、主要通貨に対するリスク回避的な円買いが急速に広がる可能性は残されており、ドル・円の取引でもドル買い・円売りは抑制される可能性がある。【米・10月フィラデルフィア連銀景況調査】(21日発表予定)21日発表の10月フィラデルフィア連銀景況調査は24.0と、前月の30.7から伸びは鈍化する見通し。市場予想を大幅に下回った場合は円買い材料となる。【米・10月マークイット製造業PMI】(22日発表予定)22日発表の10月マークイット製造業は、60.5と予想されており、9月実績をやや下回る見込み。市場予想と一致、または上回った場合は株高・円安の相場展開となる可能性があるが、予想を下回った場合はリスク回避的なドル売り・円買いが強まる可能性がある。予想レンジ:112円50銭−115円50銭 <FA> 2021/10/16 14:53 注目トピックス 市況・概況 ユーロ週間見通し:下げ渋りか、10月製造業PMIなどが手掛かり材料に ■強含み、米景気回復ペース鈍化でユーロ売り縮小今週のユーロ・ドルは、やや強含み。10月12日発表のドイツの10月ZEW景気期待指数が悪化したことから、ユーロ・ドルは1.1524ドルまで売られた。しかしながら、インフレ高止まりで米国の景気回復ペースは鈍化するとの見方が広がり、ユーロ売り・米ドル買いは次第に縮小。週後半は欧米株式の反転を意識したユーロ買い・米ドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルは1.1624ドルまで戻す場面があった。取引レンジ:1.1524ドル-1.1624ドル。■下げ渋りか、1.15ドル台で押し目買い興味残る来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)による11月の債券買い入れの段階的縮小(テーパリング)開始に向け、強い米経済指標が後押しすれば、ユーロ売り・ドル買いが続きそうだ。ただ、当面の下値支持線とみられている1.15ドル近辺では押し目買いが観測されており、ユーロの底堅さが目立つ。予想レンジ:1.1500ドル−1.1700ドル■堅調推移、欧米株式反転でユーロ買い強まる今週のユーロ・円は堅調推移。週前半は欧米株安を警戒して、リスク回避的なユーロ売り・円買いが観測された。ユーロ・円は週初に129円台前半まで下げたが、インフレ加速に対する市場の警戒感は低下し、欧米株式の反発を受けて週後半はユーロ買い・円売りが優勢になった。米ドル・円相場が円安方向に振れたことも影響し、ユーロ・円は週末前に132円台後半まで上昇した。取引レンジ:129円28銭−132円78銭。■下げ渋りか、10月製造業PMIなどが手掛かり材料に来週のユーロ・円は、下げ渋りか。中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)が不安視され、リスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制される可能性がある。しかしながら、ユーロ圏10月マークイット製造業PMI、10月サービスPMIが市場予想を上回った場合、景気回復期待のユーロ買いが見込まれる。○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・22日:10月マークイット製造業PMI(9月:58.6)・22日:10月マークイットサービス業PMI(9月:56.4)予想レンジ:131円50銭−133円50銭 <FA> 2021/10/16 14:51 注目トピックス 市況・概況 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、資源先高観が引き続き下支え要因に ■上昇、都市封鎖措置解除への期待高まる今週の豪ドル・円は上昇。国内最大都市シドニーにおける都市封鎖措置の段階的な解除への期待が高まり、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが観測された。需給ひっ迫感による原油価格の上昇も引き続き下支えとなった。取引レンジ:81円86銭-84円93銭。■底堅い展開か、資源先高観が引き続き下支え要因に来週の豪ドル・円は底堅い展開か。需給ひっ迫感による資源価格の先高観はまだ強く、引き続き豪ドルの下支えとなる。豪準備銀行(中央銀行)は量的緩和策の縮小ペースを速める可能性は低いものの、景気回復への期待は持続していることも豪ドル相場に対する支援材料となりそうだ。○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント・19日:豪準備銀行10月理事会議事要旨予想レンジ:83円80銭-85円80銭 <FA> 2021/10/16 14:49 注目トピックス 市況・概況 英ポンド週間見通し:下げ渋りか、原油高は引き続き支援材料に(訂正) ■続伸、原油一段高などで買い強まる今週のポンド・円は続伸。原油高が続いていることや、英中央銀行は来年末にかけて政策金利を1%まで引き上げるとの見方が浮上しており、リスク選好的なポンド買い・円売りが活発となった。対円レートは一段高となったが、米ドル・円相場が円安方向に振れたことも影響したようだ。取引レンジ:152円73銭−157円42銭。■下げ渋りか、原油高は引き続き支援材料に来週のポンド・円は下げ渋りか。中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)懸念でリスク回避的な円買いが先行し、ポンドを下押しする可能性があろう。ただ、英中央銀行内で金融引き締めに関する議論が出始め、2022年末までに3回程度の利上げが想定されている。消費者物価指数(CPI)などインフレ指標が注目され、市場予想を上回った場合、ポンド買い材料に。原油高もポンド買いを支援する要因とみられる。○発表予定の英国の主要経済指標・注目イベント・20日:9月消費者物価コア指数(8月:前年比+3.1%)・22日:9月小売売上高(8月:前月比-0.9%)・22日:10月マークイット製造業PMI(9月:57.1)予想レンジ:155円50銭−158円50銭 <FA> 2021/10/16 14:48 注目トピックス 市況・概況 個人投資家・有限亭玉介:相場は新総理を不安視?底強い不動産関連株を注視【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2021年10月11日10時に執筆「岸田ショック」などの言葉も報道で見かけるほど選挙の楽観ムードから一転、株式市場の空気がガラリと変わりました。実際の下落の原因は複合的な要素によるものと思われますが、衆議院の総選挙では株価がどうなるか注視する必要がありますな。改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。確かに9月29日の自民党総裁決定となった、午後2時あたりから株価が急落した事を考えると、河野氏が有力と見ていた海外投資家の多くが嫌気したかもしれません。同時期に報道された中国恒大集団の債務不履行リスクや米FOMCによるテーパリング示唆などネガティブなニュースが重なった事も、投げ売りに拍車を掛けた原因と見ていいでしょう。米国市場においても金利上昇が嫌気されハイテク株を中心に売り圧力が高まった事を考えると、岸田総理誕生からの下落は総裁選とタイミングが重なった海外市場からの影響も含まれるようですがねぇ。菅前総理が総裁選の不出馬を発表してから日経平均は急上昇しましたが、不幸にも岸田総理の誕生からの下落で消化した形となってしまいました。しかしながら、岸田総理の政治手腕が問われるのはこれからです。それ故に仕込み時をいつにするか悩みますな…ただ、底強いテーマ株というものは、やはりこういう地合いでもあるもんです。さて今回は、中国の不動産業界への不安が高まる中で、強含んでいる日本の不動産関連株をチェックして参ります。波乱の相場をどう乗り越えるか、投資家の腕が試されているような気分ですがねぇ。10月6日の決算発表後に急騰した霞ヶ関キャピタル<3498>は、窓を開けて一気に年初来高値を更新しました。物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、22年8月期の経常利益も過去最高益を更新する見通しです。2019年の高値4065円を意識する展開となりますかねぇ。ネット注文住宅を展開するLib Work<1431>は、第1四半期での戸建住宅事業の受注棟数が前年同期より156%、受注金額が179%伸長したと発表すると動意しました。ユーチューブを使ったマーケティングなどで顧客を順調に獲得している模様です。投資用マンションの販売等を手掛けるデュアルタップ<3469>は、21年6月期の業績は軟調で着地しましたが、22年6月期の業績予想はV字回復すると年間配当も0.5円増配する方針です。チャート(日足)は短期資金の流入が目立ち、11月10日の決算ではどうなるか…。空き地のユニークな活用法がメディアでも多く取り上げられているスペースマーケット<4487>は、業績好調で10月に入り年初来高値を更新しました。ドラマとのコラボ企画などでも知名度を上げており、11月12日の決算も監視中です。首都圏での投資用マンション開発・販売を展開するディア・ライフ<3245>は、9月30日に上方修正を発表すると窓を開けて年初来高値を更新しました。PERも割安水準で、期末配当を20円から30円に増配するなど高配当である点も注目しております。8月に底を打って切り返しているプロパティデータバンク<4389>は、不動産管理DXに強みがあり新型コロナで遅れていた受注が回復すればDX関連と不動産関連の両テーマで物色されるか。10月28日が決算発表です。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず <TY> 2021/10/16 10:00 注目トピックス 市況・概況 NY株式:米国株式市場は続伸、強い決算や小売売上高が後押し ダウ平均は382.20ドル高の35,294.76ドル、ナスダックは73.91ポイント高の14,897.34で取引を終了した。9月小売売上高が予想外に2カ月連続の増加となったため景気回復期待が強まり寄り付き後、上昇。強い企業決算がインフレ懸念を相殺し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では銀行や小売りが大きく上昇した一方で、食品・飲料・タバコが下落。物流サービス会社のJBハント・トランスポート・サービシズ(JBHT)は決算の内容が予想を上回り大きく上昇。金融のゴールドマンサックス(GS)も第3四半期決算で、トレーディング収入が予想外に増加、助言業務も好調で決算の内容が予想を上回り上昇した。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は食品医薬品局FDA諮問委員会が同社製の新型コロナワクチンの追加接種の緊急使用許可を勧告したため買われた。また、遺伝子検査の23andMe(ME)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。一方、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、宇宙船旅行飛行を2022年第4四半期まで先送りする計画が嫌気され大きく下落。また、バイオのモデルナ(MRNA)はFDAが同社製新型コロナワクチンの若年層への接種承認をまれな心筋症の副作用リスクがあるため遅らせると発表し、売られた。米国政府は、11月8日からワクチン接種完了者対象に入国制限を解除すると発表した。(Horiko Capital Management LLC) <YN> 2021/10/16 09:28 注目トピックス 市況・概況 NY金:下落、株高や米長期金利の反発を意識した売りが入る COMEX金12月限終値:1768.30 ↓29.6015日のNY金先物12月限は、下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比-29.60ドルの1768.30ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは1765.10ドル-1797.70ドル。アジア市場における取引開始後に1797.90ドルまで買われたが、株高を意識した売りが入ったことで伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤にかけて1765.10ドルまで下落。株高や米長期金利の反発を意識して上値の重さは払しょくされず、通常取引終了後の時間外取引では1770ドルを下回る水準で推移した。 <MK> 2021/10/16 07:13 注目トピックス 市況・概況 NY原油:続伸、株高で押し目買いが入る NYMEX原油11月限終値:82.28 ↑0.9715日のNY原油先物11月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.97ドルの82.28ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.39ドル-82.49ドル。株高を意識した買いが入ったことでアジア市場の中盤にかけて81.39ドルから82ドル台に上昇。ニューヨーク市場の序盤にかけて81.63ドルまで一時反落したが、株高が好感されたことや、需給ひっ迫の状態は改善されていないことから、押し目買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では、主に82ドル台前半で推移した。 <MK> 2021/10/16 07:12 注目トピックス 市況・概況 NY債券:米長期債相場は反落、9月小売売上高は予想外の増加 15日の米国長期債相場は反落。この日発表された9月米小売売上高は予想外に増加したことを受け、長期債などの利回り水準は上昇した。商務省が発表した9月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想に反し増加した。8月実績は+0.7%から+0.9%に上方修正された。市場参加者の間では、米連邦準備制度理事会(FRB)は11月中にも量的緩和の縮小に着手する公算が大きいとみられているが、利上げ開始は2022年後半になるとの見方が依然として多いようだ。なお、物価連動国債(TIPS)と通常国債の利回り格差で、期待インフレを示すBEIは、一時2.753%近辺をつけたようだ。市場関係者によると2005年4月以来の水準となる。10年債利回りは1.535%近辺から一時1.577%近辺まで上昇した。イールドカーブは、短・長期間でスティープニング気配。2年−10年は+117.90bp近辺、2−30年は+164.90bp近辺で引けた。2年債利回りは0.39%(前日比:+3bp)、10年債利回りは1.57%(同比:+6bp)、30年債利回りは、2.04%(同比:+3bp)で取引を終えた。 <MK> 2021/10/16 07:10 注目トピックス 市況・概況 NY為替:9月米小売売上高の増加で長期金利上昇、ドル・円は3年ぶりの114円46銭 15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円46銭まで上昇後、113円99銭まで反落し、114円29銭で引けた。米9月小売売上高が2カ月連続のプラスとなったため、FRBの金融緩和縮小観測が強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に低下したため、ドル買いは後退。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に資産購入縮小を開始するとの思惑も根強く、下値は限定的だった。ユーロ・ドルは1.1589ドルへ下落後、1.1610ドルまで反発し、1.1602ドルで引けた。ユーロ・円は132円73銭まで強含んだのち、132円31銭まで反落。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3731ドルから1.3773ドルまで上昇した。高インフレ見通しに伴うポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.9264フランまで上昇後、0.9222 フランまで反落した。 <MK> 2021/10/16 06:56 注目トピックス 市況・概況 [通貨オプション]変動率上昇、ドル・円上昇を受けOP買い再燃 ドル・円オプション市場では変動率が上昇した。ドル・円の上昇を受けて、オプション買いが再燃。リスクリバーサルでは円先安感に伴う円プット買いが加速。ドル・円下値をヘッジする目的の円コール買いを大きく上回り、1カ月物の円プットとコールの差は2016年来で最大となった。■変動率・1カ月物6.10%⇒6.57% (08年10/24=31.044%)・3カ月物6.24 %⇒6.57%(08年10/24=31.044%)・6カ月物6.42%⇒6.71%(08年10/24=25.50%)・1年物6.63%⇒6.79%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)■リスクリバーサル(25デルタ円コール)・1カ月物-0.04%⇒-0.13% (08年10/27=+10.90%)・3カ月物+0.12%⇒-0.01(08年10/27=+10.90%)・6カ月物+0.31%⇒+0.20%(08年10/27=+10.71%)・1年物+0.48%⇒+0.40%(08年10/27=+10.71%) <KY> 2021/10/16 04:35 注目トピックス 市況・概況 10月15日のNY為替概況  15日のニューヨーク外為市場でドル・円は114円46銭まで上昇後、113円98銭まで反落し、引けた。米9月小売売上高が予想外に2カ月連続のプラスとなったためFRBの金融緩和縮小観測が強まり金利の上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に低下したためドル買いが後退。ユーロ・ドルは1.1589ドルへ下落後、1.1610ドルまで反発して引けた。ユーロ・円は132円73銭へ強含んだのち、132円31銭まで反落。ポンド・ドルは1.3731ドルから1.3773ドルまで上昇した。高インフレ見通しに伴うポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.9264フランまで上昇後、0.9225 フランまで反落した。 [経済指標]・米・10月NY連銀製造業景気指数:19.8(予想:25.0、9月:34.3)・米・9月小売売上高:前月比+0.7%(予想:-0.2%、8月:+0.9%←+0.7%)・米・9月小売売上高(自動車除く):前月比+0.8%(予想:+0.5%、8月:+2.0%←+1.8%)・米・9月輸入物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.6%、8月:-0.3%)・米・8月企業在庫:前月比+0.6%(予想:+0.6%、7月:+0.6%←+0.5%)・米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:71.4(予想:73.1、9月:72.8)・米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.8%(9月:4.6%)・米・10月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.8%(9月:3.0%) <KY> 2021/10/16 04:20 注目トピックス 市況・概況 NY外為:ドル・円3年ぶり高値更新後も114円台で推移、米2年債利回りは昨年3月来最高へ NY外為市場でドル・円は朝方強い米小売売上高を受けて114円46銭まで上昇し、2018年5月以降3年ぶり高値更新後も114円台で上値を探る展開が続いた。2018年5月の高値114円55銭が次のレジスタンスとなる。米2年債利回りは昨年3月来最高となった。 <KY> 2021/10/16 03:18 注目トピックス 市況・概況 NY外為:ドル底堅い展開、FRBの速やかなテーパリング開始の思惑根強い NY外為市場でドルは底堅い展開となった。ドル・円は114円台を維持。ユーロ・ドルは1.15ドル台後半でのもみ合いが続き、戻りが鈍い。米連邦準備制度理事会(FRB)が早くて11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入縮小を開始するとの見方が根強く金利先高感がドルを支援。良好な9月小売売上高も手伝い、10年債利回りは1.57%まで上昇した。 <KY> 2021/10/16 02:25 注目トピックス 市況・概況 NY外為:円続落、ダウ一時300ドル超高 NY外為市場では株高に連れリスク選好の円売りが優勢となった。ドル・円は114円00銭まで反落したのち114円29銭まで戻す底堅い展開となった。ユーロ・円は朝方132円76銭まで上昇し6月17日以降10カ月ぶり高値を更新。ポンド・円は157円42銭まで上昇し2016年以降5年ぶり高値を更新した。ダウは一時300ドル超高となった。 <KY> 2021/10/16 01:38 注目トピックス 市況・概況 NY外為:ドル売り戻し、ロンドンフィキシングにかけ NY外為市場でドルはロンドンフィキシングにかけドルの売り戻しが強まった。ドル・円は114円46銭の高値から114円00銭まで反落。ユーロ・ドルは1.1589ドルの安値から1.1610ドルへ反発。ポンド・ドルは1.3730ドルから1.3773ドルまで上昇しほぼ1カ月ぶり高値を更新した。朝方は米9月小売売上高が予想外のプラスとなったため、景気回復期待にドル買いに拍車がかかった。その後、10月ミシガン大消費者信頼感指数が予想外に低下したためドル買いが後退した。 <KY> 2021/10/16 00:29 注目トピックス 市況・概況 【市場反応】米10月ミシガン大消費者信頼感指数は予想外に低下、失望感にドル買い後退 米10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は71.4となった。9月72.8から上昇予想に反し低下した。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指数として注視している同指数の1年期待インフレ率速報値は4.8%と、9月4.6%から上昇。2008年8月以降ほぼ13年ぶり高水準となった。一方、同指数の5-10年期待インフレ率速報値は2.8%と、9月3.0%から低下。7月来で最低で、FRBの見通し通り中期期待インフレの安定が示された。同時刻に米商務省が発表した8月企業在庫は前月比+0.6%と、予想に一致。7月分は+0.6%へ、+0.5%から上方修正された。売上高は前月比-0.1%に落ち込んだ。消費者信頼感指数の低下に米国債相場は下げ止まり。10年債利回りは1.57%から1.56%へ低下。失望感からドル買いも一段落した。ドル・円は小売売上高発表後に付けた高値114円46銭から114円37銭へ弱含み推移。ユーロ・ドルは1.1595ドル前後で下げ止まった。【経済指標】・米・8月企業在庫:前月比+0.6%(予想:+0.6%、7月:+0.6%←+0.5%)・米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:71.4(予想:73.1、9月:72.8)・米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.8%(9月:4.6%)・米・10月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.8%(9月:3.0%) <KY> 2021/10/15 23:28 注目トピックス 市況・概況 【市場反応】米9月小売売上高、予想外のプラスでドル買い 米商務省が発表した9月小売売上高は前月比+0.7%と、予想外のプラスとなった。8月分は+0.7%から+0.9%へ上方修正された。変動の激しい9月小売売上高は前月比+0.8%と、伸びは予想を上回った。8月分は+1.8%から+2.0%へ上方修正。国内総生産(GDP)の算出に用いられるコントロールグループ自動車・建材、給油、食品を除いた小売りも前月比+0.8%と予想を上回った。8月分も2.5%から2.6%へ上方修正され、7-9月期のGDPの成長にプラスに寄与する。同時刻に発表された10月NY連銀製造業景気指数は19.8。9月34.3から予想以上に低下し6月来の低水準となった。9月輸入物価指数は前月比+0.4%。伸びは8月-0.3%からプラスに転じたが予想は下回り輸入インフレは抑制されている。米10年債利回りは1.5348%から1.556%まで上昇。ドル買いも強まり、ドル・円は114円30銭から114円43銭まで上昇。ユーロ・ドルは再び1.15ドル台後半まで反落した。【経済指標】・米・10月NY連銀製造業景気指数:19.8(予想:25.0、9月:34.3)・米・9月小売売上高:前月比+0.7%(予想:-0.2%、8月:+0.9%←+0.7%)・米・9月小売売上高(自動車除く):前月比+0.8%(予想:+0.5%、8月:+2.0%←+1.8%)・米・9月輸入物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.6%、8月:-0.3%) <KY> 2021/10/15 22:00

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