新着ニュース一覧
みんかぶニュース 為替・FX
明日の為替相場見通し=米ISM非製造業景況指数などに注目
今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米ISM非製造業景況指数などの結果に左右されそうだ。予想レンジは1ドル=157円00~158円20銭。
この日の東京市場では一時158円40銭近辺までドル高・円安が進行したが、午後にかけては157円50銭前後まで軟化した。今晩は米12月ISM非製造業景況指数と米11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数が発表される。今週末10日に米12月雇用統計の発表を控えるなか、今晩発表される経済指標の内容が関心を集めている。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 17:10
注目トピックス 市況・概況
東京為替:ドル・円は反落、夕方にかけて下げ加速
*17:08JST 東京為替:ドル・円は反落、夕方にかけて下げ加速
7日の東京市場でドル・円は反落。日経平均株価の強含みで円売りが先行し、午前中に158円41銭まで強含む場面があった。ただ、その後は日本の円安牽制でドルに利益確定売りが強まると朝方の安値を下抜け、夕方にかけて157円46銭まで下げた。・ユーロ・円は163円75銭から164円39銭まで上昇。・ユーロ・ドルは1.0376ドルから1.0424ドルまで値を上げた。・日経平均株価:始値39,584.36円、高値40,288.80円、安値39,584.36円、終値40,083.30円(前日比776.25円高)・17時時点:ドル円157円50-60銭、ユーロ・円164円00-10銭【要人発言】・加藤財務相「足元では一方的、急激な動きがみられると認識」「為替はファンダメンタルズを反映して安定定期に推移することが重要」「投機的な動向を含め、為替市場の動向を憂慮」「行き過ぎた動きに対しては適切に対応」・経団連会長「2025年は日本がデフレマインドから完全に脱却できるか、分水嶺の年に」【経済指標】・特になし
<TY>
2025/01/07 17:08
注目トピックス 日本株
【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.4
*17:03JST 【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.4
【エヌ・シー・エヌ<7057>】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.3の続き●はっしゃんありがとうございます。理論株価についてですが、私自身も投資家であり、他の投資家に対しても企業価値について説明する際には、理論株価が上がることは売上や利益の増加を通じて社会に貢献していることの証であり、それが右肩上がりで推移するのが理想的な会社の姿だとお伝えしています。また、そのような成長企業の株価は、できるだけ安い時期に購入することが利益を出すための基本であり、これから理論株価が上昇する見込みのある企業を選ぶことが重要だと考えています。その観点から見ると、先ほどのご説明にあったように、構造設計の義務化などの追い風がある中で、エヌ・シー・エヌ様の理論株価が今後右肩上がりになる可能性について、確約は難しいと思いますが、どのような意気込みをお持ちなのかをお聞かせいただければと思います。■エヌ・シー・エヌ田鎖もちろんです。この国の住宅や木造建築の耐震化をさらに推進していくためには、マーケットシェアを拡大していく必要があります。それに伴い、売上(トップライン)と利益(ボトムライン)も同時に上昇していくことになります。そのため、右肩上がりの成長を今後も継続していきたいと考えています。●はっしゃんありがとうございます。前回の決算発表以降、株価が少し上昇していることから、おそらくですが、今後の好転を一部先取りしているのではないかと感じています。今後は、その結果として理論株価がさらに上昇するよう、引き続きのご活躍を期待しています。■エヌ・シー・エヌ田鎖そうですね、住宅業界において、住宅そのものを販売する会社と、住宅を作るためのバックヤードを支える会社に分類すると、当社は後者のバックヤード側に位置していると考えています。これはIT業界にも通じる部分があり、ソフトウェアを開発する会社、チップを製造する会社、さらにそのチップを製造する機械を作る会社といったように、それぞれの役割があります。●はっしゃんわかりやすい説明をありがとうございます。私もITエンジニアとしてソフトウェア側に携わっていますが、最近ではAIやGPUなどの技術革新により、ハードウェアやその製造プロセスにも注目が集まっています。その点、エヌ・シー・エヌ様は、住宅分野において構造計算などの「縁の下の力持ち」として重要な役割を担い、この分野の進展の恩恵を受けられると感じました。さて、次に配当や株主還元についてお伺いしたいと思います。先ほど、配当性向40%というご説明がありました。この理論株価チャートにも配当が反映されており、ピンクのラインが配当利回り4%ラインを示しています。このラインは、株価がそこまで下落すれば配当利回りが4%になることを示し、配当投資家や長期投資家の目安となっています。エヌ・シー・エヌ様は、上場直後から配当を実施しており、配当還元への意識が非常に高いことがうかがえます。特に利益が順調だった2020年から2022年には増配も行われていました。一方、2023年から2024年にかけて利益が減少した際には減配となっています。このように、利益が増えれば配当還元が増加し、利益が減少した場合には配当も抑えざるを得ない状況にあることがわかります。そこで、今後利益を確保できた場合には、配当性向40%を基準としながら、さらなる増配が期待できると考えてよろしいでしょうか。■エヌ・シー・エヌ田鎖はい。当社役員会としましても、社外取締役を含め、配当性向についてはしっかりと一定の割合でお出しする、そのことによって投資家の皆さんとの信頼、コミュニケーションをしていくつもりですので、この40%は変えない予定です。●はっしゃんありがとうございます。最近、円安やインフレといった言葉をよく耳にします。インフレの影響で物価が上昇し、賃金も上昇する傾向にある中で、これがエヌ・シー・エヌ様のビジネスモデルに与える影響について気になりました。特に、資材価格や人件費の上昇がどのように影響しているのか、可能な範囲でお答えいただければと思います。■エヌ・シー・エヌ田鎖インフレには良い面と悪い面の両方があると考えています。まず、資材価格の上昇は住宅を販売する当社のお客様にとってマイナスに働く場合が多いです。一昨年には「ウッドショック」と呼ばれる木材価格の世界的な高騰があり、価格が2倍になるという大きな影響を受け、多くの住宅会社が損失を被りました。このような背景から、インフレを歓迎するわけにはいかないというのが正直なところです。一方で、資産価値の維持という観点では、インフレにはポジティブな側面もあります。土地の価格や再販価格が上昇することで、住宅を購入したお客様が購入時の価格で転売できる未来に近づく可能性があります。そのため、当社としてはインフレを受け入れるにあたり、お客様とのコミュニケーションを通じて価格転嫁についての理解と合意を得ながら、この状況を乗り越えていきたいと考えています。●はっしゃんありがとうございます。先ほどのお話では、御社のビジネスモデルが比較的富裕層をターゲットにしている部分が多いということでしたが、その点についてお伺いしたいと思います。やはり、価格転嫁に関しては、低価格帯よりも高価格帯の方が受け入れられやすい、あるいは還元しやすいといったイメージをお持ちでしょうか。■エヌ・シー・エヌ田鎖富裕層と呼ばれる方々については、こういう表現が適切かはわかりませんが、非常に合理的に物事を捉える方が多いと感じています。価値の高いものに対しては適正な対価を支払うという考え方をお持ちです。そのため、構造計算においても、高い技術を持つエンジニアに対して正当な評価をしていただける傾向があります。特に「SE構法」は高付加価値の製品であるため、富裕層の方々から非常に良い評価をいただいています。今後もこのターゲット層を重視し、事業を展開していきたいと考えています。●はっしゃん最後の質問となりますが、御社のビジネスが人口減少や少子高齢化社会の影響をどのように受けるのか、特に中長期的な見通しについてお聞かせいただければと思います。■エヌ・シー・エヌ田鎖日本では人口や世帯数がすでにピークアウトしており、今後、住宅の新築ニーズは減少していくと考えています。野村総研をはじめとするシンクタンクの予測によれば、現在80万戸以上ある新築住宅は、将来的に60万戸に減少するとされています。しかし、そのような状況下においても、当社が手掛ける耐震化は必要不可欠な事業であり、マーケットシェアの拡大を通じて、売上(トップライン)の成長を目指していく考えです。また、当社の技術は住宅だけに限定されるものではありません。今後は、インバウンド需要の増加や宿泊施設の拡大など、住宅以外の分野への応用を計画しています。これらの分野への拡張を積極的に進め、事業の成長につなげていきたいと考えています。●はっしゃん確かに、インバウンド需要の増加などを考慮すれば、たとえ人口減少が進んだとしても、構造計算を行った建築物の需要が増えていくことで、事業の拡大が期待できるということですね。■エヌ・シー・エヌ田鎖中古住宅の流通も今後増加していく中で、これまで構造計算が行われていない建物をどのように耐震化するかという研究も進めています。そのため、必要とされる中古住宅でありながら、耐震保証がされた木造建築を増やしていくことは、当社にとっても重要なテーマだと考えています。●はっしゃん本日はありがとうございました。木造建築に関する耐震の仕組みや、これまでそのようなシステムが存在しなかった背景についてお話を伺い、大変勉強になりました。目からうろこが落ちるような貴重な内容で、とても有意義な時間でした。今日のお話にあったように、木造建築による環境に優しい住宅が増えることは、日本や世界をより良くすることにつながると感じています。ぜひ、エヌ・シー・エヌ様にはこれからも結果でその価値を証明し、理論株価、株を右肩上がりに成長させてほしいと思います。そして、投資家の皆様にも利益をもたらす大きな会社へとさらなる成長を遂げることを期待しています。■終わりのあいさつ▲フィスコ高井田鎖様、はっしゃんさん、ありがとうございました。最後に田鎖様、はっしゃんさんからごあいさついただきたいと思います。それでは、田鎖様からよろしくお願いします。■エヌ・シー・エヌ田鎖はい。本日は長時間にわたりご聴講いただき、誠にありがとうございました。当社は「必要とされる人に役立つこと」をテーマに、引き続き全力で取り組んでまいります。今後は、理論株価を上げ、結果でお応えするという目標をしっかりと意識しながら頑張りますので、よろしくお願いします。▲フィスコ高井ありがとうございます。はっしゃんさんはいかがでしたでしょうか。●はっしゃん大変良い学びの時間をいただきました。こうした志を持った企業が大きく成長していく様子を見守るのは、とても楽しみです。今後も業績がさらに向上し、会社がますます成長していくことを期待しています。これからも引き続き注目し、応援したいと思います。本当にありがとうございました。▲フィスコ高井それでは、これにて対談を終了とします。皆様、ご視聴いただきましてありがとうございました。
<TY>
2025/01/07 17:03
注目トピックス 日本株
【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.3
*17:02JST 【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.3
【エヌ・シー・エヌ<7057>】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.4の続き■エヌ・シー・エヌ田鎖ありがとうございます。省エネ計算については、昨年末時点で累計2万5128件の書類を作成し、役所に提出してきました。また、構造計算に関しても約3万棟の累計実績があります。このような実績を基に考えると、構造計算の義務化や省エネ計算に関する相談が必要な場合、どの企業に依頼するべきかという点で、当社が選ばれる可能性は非常に高いと考えています。累計実績の双方を合わせても、当社は日本で最も多くこの2つのセットを提供している会社であると自負しています。木造の非住宅分野についてです。施設建築の木造化が進む中、国は「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(通称:都市の木造化推進法)を制定し、建物の木造化を推進しています。この法律の施行により、市場規模は大きく拡大しています。当社はこれまでに累計3万棟の構造計算を行ってきた実績があり、ビルディングの設計も対応可能です。さらに、大規模な木造建築を手掛ける際には加工工場が必要となりますが、全国12工場との提携により、こうした建物を作るためのサプライチェーンを全国的に整備しています。また、現場での人手不足や大工の減少といった課題に対しては、全国600社以上の施工店ネットワークを活用し、このマーケットに対応する準備が整っています。現在、全国に「SE構法」に対応した加工が可能な提携工場が12か所あります。これらの工場を通じて、大規模な木造建築に必要な部材を安定的に提供できる点が当社の優位性となっています。大規模な木造建築では構造設計や設備設計が必要不可欠です。また、これらのデータをデジタル化することも求められます。さらに、特殊な施工が可能な翠豊をグループに迎えたことで、当社はトータルソリューションを提供できる体制を整えた企業といえるでしょう。最近、リノベーションが流行しており、中古マンションを購入して内装を新しくし、再販売する手法が増加しています。当社では、この分野においても省エネ設計が可能となっています。施設建築においても、使用するエネルギー量や太陽光パネルで発電するエネルギー量を考慮した設計を長年にわたり行っています。そのため、これらの数字は年々増加しています。建設業界を取り巻く環境には、建築基準法の改正や厳格化、脱炭素社会へのニーズ、そしてデジタル化やAI化の進展があります。当社は、これらすべてに対応できる体制を20年以上かけて構築してきました。このプラットフォーム事業を通じて、安心・安全な建物や資産価値のある中古住宅を提供する仕組みを作り出していくことが当社の強みです。●はっしゃん質問ですが、構造計算の義務化が進むことで、ますます需要が高まるとともに、競争も激化するのではないかと考えています。この点について、御社が競合として意識している企業があれば、可能な範囲で教えてもらえますでしょうか。また、そうした競合に対して、御社の優位性について、特にここが強みだと考えている点がありましたら、ぜひお聞かせください。■エヌ・シー・エヌ田鎖はい、ありがとうございます。構造計算に関して言えば、構造計算を行う設計事務所は存在しますが、当社のように年間1,000件から2,000件という大規模な件数を対応できる設計事務所は現在存在していません。●はっしゃんいないんですか。■エヌ・シー・エヌ田鎖これまで法律で構造計算が必要とされなかったため、複雑な構造計算を積極的に行う設計事務所は少ないのが現状です。そのため、現在のところ、当社と同規模で構造計算を手掛ける事務所は存在していません。しかし、この法律が2年前に発表されたことを受け、住宅業界では大手ハウスメーカーが構造計算専門の会社を設立したり、部材販売会社が構造計算付きの部材販売を行うビジネスモデルを模倣したりする動きが出てくる可能性があります。とはいえ、木造建築の構造設計には、多くの木材に関するノウハウが必要であり、その担い手の教育には相当な時間と労力が求められます。こうした背景を踏まえると、当社の選抜された人材や教育体制には他社に対する大きな優位性があると考えています。●はっしゃんありがとうございます。それなりに先行者利益が発生すると見ているということですね。■エヌ・シー・エヌ田鎖もちろん、これは私の視点であり、異なるご意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。一方で、AI化が時代の主要なテーマとなってくる中、AIの学習には教師データが必要です。つまり、3万棟の構造計算の実績と、耐震性を担保してきたデータをこれだけ蓄積している企業は当社だけです。この実績を基に、当社もAI化に積極的に取り組んでいますが、この分野においても、これまでのデータと経験が当社の大きな優位性になると考えています。●はっしゃんよくわかりました。ありがとうございます。■エヌ・シー・エヌ田鎖当社は、現在も東南海地震の危機が指摘されている中で、木造建築の耐震化に取り組んでいます。また、都市の木造化を進めることでCO2を固定し、さらに省エネ設計を推進してCO2の排出削減にも貢献しています。これらの取り組みは時代のニーズに合致しており、当社は今後さらに成長していくと考えています。木造建築が建つと、木材がCO2を固定します。さらに、建物を長寿命化させることでCO2の放出を抑制し、省エネ設計を通じて一家庭あたりのエネルギー消費量を削減します。このようなニーズに応えるため、当社は不可欠な存在であると考えています。株主様への還元方針についてですが、当社は年間純利益に対して40%の配当を基準とし、安定的な配当を実施する方針です。年間で数%の変動はあるものの、この基準を継続的に維持していく考えです。当社は「日本の住宅を100%耐震化する」という目標を掲げており、この使命が達成されるまでは取り組みを終えることはないと考えています。現状では供給できている棟数がまだ十分ではありませんが、将来的には日本中の住宅を耐震化し、大震災が起きても安全に暮らせる未来の街づくりに貢献していきたいと考えています。●はっしゃんありがとうございました。よくわかりました。■質疑応答▲フィスコ高井田鎖様、ありがとうございました。エヌ・シー・エヌ様についてご説明いただいたところで、続いては、はっしゃんさんに理論株価チャートに基づいてエヌ・シー・エヌ様に対する気になる質問を行ってほしいと思います。それでははっしゃんさん、よろしくお願いします。●はっしゃんそれでは、理論株価を用いてエヌ・シー・エヌ様の株価チャートを確認してみたいと思います。こちらの画面に表示されているのが、エヌ・シー・エヌ様の理論株価チャートです。まず、理論株価チャートについて簡単に説明します。理論株価チャートとは、企業価値の統計的な目安である理論株価を時系列で可視化したもので、決算書の財務指標を基に算出した値を、株価チャートと重ね合わせて表示しています。具体的には、エヌ・シー・エヌ様の場合、2019年からのデータを基に作成しており、業績や財務指標の推移を視覚的に把握できるようになっています。このチャートを活用している理由は、特に個人投資家が増加している現状に対応するためです。近年ではNISAなどを通じて投資を始める個人投資家が増えています。株式投資の必要な知識は、大学を含め学校では習いませんので、金融知識や財務分析のスキルが不足しているケースが多いです。そのため、初心者でも企業価値の目安を簡単に把握できるツールとして、理論株価と理論株価チャートを作成しました。計算式については、PER15倍、ROAにレバレッジ補正をかけるといった形で算出していますが、パラメーターを詳細に理解する必要はありません。最終的には、理論株価と実際の株価を比較することで、企業価値の目安を確認できます。エヌ・シー・エヌ様の場合、オレンジ色のラインが会社予想を基にした理論株価の推移を示しています。上場後、コロナショックによる業績悪化で株価が一時下落しましたが、その後、業績改善とともに理論株価が右肩上がりに転じ、株価も追随して上昇しています。2023年から2024年にかけては、成長投資による利益減少の影響で、理論株価と株価が調整局面を迎えました。しかし、今年に入り、直近の決算を受けて理論株価の先行指標である赤いラインが上昇したため、投資家の期待感が高まり、株価も理論株価を上回る動きが見られています。過去数年間の業績の推移と株価の動向について、田鎖様の率直なご意見をお伺いしたいと思います。業績と株価が連動している点について、どのようにお考えでしょうか。もっと買われても良いと感じているのか、それとも業績に連動するのは仕方ないと捉えているのか、そのあたりについてお聞かせいただけますでしょうか。■エヌ・シー・エヌ田鎖はい、ありがとうございます。株価については、最終的には株主様の評価によるものと考えています。ただ、私としては、この2年間、2025年の法改正に向けてさまざまな準備を進めてきた経緯があります。その中で、現在の利益よりも未来の利益を重視し、積極的に投資を行ってきました。【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.4に続く
<TY>
2025/01/07 17:02
注目トピックス 日本株
【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.2
*17:01JST 【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.2
【エヌ・シー・エヌ<7057>】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.1の続き■エヌ・シー・エヌ田鎖株式会社エヌ・シー・エヌは、阪神・淡路大震災を契機に設立されましたが、現在、デジタル化、構造設計、省エネ設計、構造計算に必要な資材の提供など、プラットフォーム事業として発展を遂げています。全国の工務店615社と連携し、資産価値を守る住宅の仕組みを提供する会社です。そのため、エヌ・シー・エヌはハウスメーカーとは異なり、木造業界に新たな仕組みを創出する企業とご理解いただければ幸いです。当社の事業は全国の工務店やハウスメーカー615社だけでなく、9社のグループ企業によって支えられています。事業はアセット部門、テクノロジー部門、ライフスタイル部門に分かれて展開しています。特に知られている関連会社として、「無印良品の家」を手掛ける株式会社MUJI HOUSEがあります。この会社は、無印良品を展開する株式会社良品計画との合弁会社で、住宅、リノベーション、店舗などを提供しています。独自の技術を持つ株式会社翠豊を買収しました。同社は、木造では珍しい純木造のビルディングを手掛けています。例えば、建築業界で著名な隈研吾氏が設計した「サニーヒルズ南青山店」など、高度な大工技術を要する建築物を施工しています。この買収により、当社はこれらの事業をさらに推進しています。今後、当社はインバウンド需要や宿泊事業へ積極的に進出していきます。サブスクリプション型で別荘を提供する企業「Sanu」と協力し、現在、一宮にて宿泊施設の開発・提供を行う会社も運営しています。このように、プラットフォーム事業、工務店としての供給事業、さらにライフスタイル事業にも注力し、積極的に投資を行っています。業績面では、2019年の上場以来、全体的に右肩上がりの成長を続けています。一時的に経常利益が減少した時期もありましたが、現在はV字回復を果たし、次期に向けて準備を進めている状況です。毎年、協力する仲間が徐々に増えており、現在では615社のハウスメーカーや工務店と事業を行っています。この規模はすでに業界内でトップクラスとなり、日本最大の工務店・施工店グループを形成しています。「SE構法」はどのように活用されているのかという点ですが、書店で販売されているモダンリビングの機関誌「ML Welcome」は、「SE構法」の事例だけで構成された雑誌です。「SE構法」は、富裕層向けの非常に高級な建物から、全国の一般的な工務店が建築する住宅まで、幅広い建物の骨組みを提供しています。近年では、大きな吹き抜けや広いリビングといったデザインが人気ですが、これらを安全に実現するためには構造計算が不可欠で、「SE構法」へのニーズが高まっています。約10年前に手掛けた軽井沢にあるベーカリー&レストラン「沢村(旧軽井沢)」の建物は、木造化をいち早く実現した大規模な建築物の一例です。今年、無印良品の店舗も木造で建設しました。この店舗は「ZEB」と呼ばれるゼロエネルギービルディングの方式を採用しており、エネルギー消費をゼロにして運営する建物となっています。豊洲パーク内にあるブルーボトルコーヒーのカフェも、当社が提供する「SE構法」の技術を用いて建設しました。ぜひ多くの方にご覧いただきたい事例の一つです。宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」は、沖縄の古宇利島で運営しており、自然に溶け込む木造建築を提供しています。2Qの業績についてのハイライトです。2025年3月期上期、2Qの売上高は38億円となりましたが、経常利益は大幅に増加しています。その理由について、子会社や関連会社、住宅分野、大規模木造建築(非住宅)分野、環境設計分野の4つのセグメントに分けてそれぞれ詳しくご説明します。昨年は、次の成長を見据えた投資として、子会社や持分法適用会社に対して積極的に投資を行いました。その結果、当該事業がすべて赤字であったため、大きく利益を減少させる形となりました。しかし、今期に入り、買収した翠豊や無印良品の関連会社であるMUJI HOUSEが利益貢献のフェーズに移行しました。これにより、利益はマイナスからプラスへと大きく改善し、進捗しています。当社が最も注視している「構造計算出荷数」についてですが、住宅着工数の伸び悩みを背景に、昨年の4Qでは大きく落ち込んでいました。しかし、構造設計の営業手法を改善した結果、1Qと2QでV字回復を達成しました。上期に構造計算書出荷を行い、それが建築確認申請の手続きに回り、最終的に家を建てる工程に進むまでには約3か月を要します。そのため、次の四半期以降に売上が大幅に回復する見込みです。大規模物件についても、順調に構造計算出荷数を増やしています。特筆すべき上昇としては省エネ計算の数です。今期よりマンションも省 エネ計算を行うようになり、グラフが大きく進捗を見せています。デジタルデータ化の分野はこれまで伸び悩んでいましたが、データをプレゼンテーションシステムに変換することで、住宅販売に携わる皆様に新たなサービスを提供できるようになりました。この取り組みにより、進捗が見られる状況です。今後の成長戦略です。住宅分野、非住宅分野、環境分野この3つのセグメントでご説明をします。長年の悲願であった構造計算の義務化について、国が約30年をかけてようやく法改正の段階に入りました。まだ完全ではありませんが、いくつかの進展が見られます。まず、新築住宅では、省エネ計算が義務化されました。建築後に寒暖の問題が発生しても対処が難しいため、建築前の確認申請時に省エネ計算を行うことが求められています。また、木造戸建て住宅の確認手続きも変更されることになりました。これまで2階建ての木造住宅では、構造計算や図面の審査が行われていませんでしたが、今後は図面の審査が加わることで、建築物の安全性が向上することが期待されています。さらに、構造計算を実施した方が有利になるような法改正が発表されており、構造的な根拠が乏しいとされてる壁量計算という簡易な計算方式について見直しが行われることが決定しております。省エネ計算についてです。大規模な建物ではすでに省エネルギー性能を証明する必要がありますが、これからは小規模な建物、具体的には300平米未満の建物や住宅についても、省エネルギー適合が求められるようになります。エネルギーを多く消費しない建物であることを認定されなければ、建築が許可されないという法律に改正されました。これが最も大きなポイントですが、これまで2階建てかつ延床面積500平米未満の建物については、仕様規定と構造審査が省略されるルールとなっていました。しかし、今回の法改正により、延床面積が300平米以上(約100坪)となる建物については、正確な構造計算が義務付けられるよう変更されました。さらに、2階建て建物についても、これまで省略されていた規定の審査が実施されることになりました。このように技術の進展とともに構造計算の重要性が高まっており、近い将来、構造計算が100%義務化される日が訪れると考えています。●はっしゃんちょっと質問します。省エネルギーや構造計算の義務化に関する部分についてですが、300平米以上への適用拡大は、御社にとっても大きなメリットがあると思います。制度設計や政治的な背景も含めたこの流れの中で、具体的にどのような利点が見込まれるのかをお聞かせいただけますでしょうか。例えば、御社の住宅が先行して制度に適合している点が競争優位となるのか、あるいは構造計算が必要になることで御社の取引先が増える可能性があるのか、といった点です。具体的な見通しや期待されるメリットについて教えていただければと思います。■エヌ・シー・エヌ田鎖当社の登録施工店のうち住宅のみを手掛けている489社をモニタリングしたところ、これらの会社が建設した住宅の数は約1万700棟に上ります。しかし、そのうち「SE構法」を採用し、構造計算を行った建物は805棟にとどまっています。つまり、615社もの施工店がいるにもかかわらず、多くの施工店が構造計算書なしで家を建てているのが現状です。背景として、構造計算には費用がかかることが挙げられます。1棟あたり約20万円の計算費用が発生しますが、そのコストをお客様に転嫁するのが難しい状況でした。特に、ローコストハウスメーカーが坪1万円単位でコスト競争を繰り広げる中、競合が構造計算をしない建物を提供しているため、施工店にとって構造計算を導入することがハードルとなっていました。一方、省エネ計算についても同様に費用が発生しますが、今回の法改正で任意から義務化へと移行することで、このコスト差が解消されます。その結果、構造計算を採用した「SE構法」の利用比率は大幅に上昇するのではないかと考えています。●はっしゃんなるほど。今までは、費用が理由で使われなかったが、義務化によってやらざるを得なくなるということですね。■エヌ・シー・エヌ田鎖はい。●はっしゃんよくわかりました。ありがとうございます。【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.3に続く
<TY>
2025/01/07 17:01
注目トピックス 日本株
【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.1
*17:00JST 【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.1
目次■出演者■冒頭のあいさつ■企業説明■質疑応答■終わりのあいさつ■出演者株式会社エヌ・シー・エヌ<7057> 代表取締役社長執行役員 田鎖郁男様著名投資家VTuber はっしゃん株式会社フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ(司会進行役)■冒頭のあいさつ▲フィスコ高井皆様、こんにちは。フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回は、株式会社エヌ・シー・エヌ代表取締役社長執行役員、田鎖郁男様にご登壇いただき、著名投資家VTuberであるはっしゃんさんから理論株価チャートに基づいた気になる質問をぶつけていただきます。後半部分で田鎖様にははっしゃんさんからの質問にお答えいただきたいと思います。それでは、本日ご登壇いただく、田鎖様、はっしゃんさんをご紹介します。まずは、株式会社エヌ・シー・エヌ代表取締役社長執行役員田鎖郁男様です。よろしくお願い致します。■エヌ・シー・エヌ田鎖田鎖です。よろしくお願いします。▲フィスコ高井田鎖様は、1989年に日商岩井株式会社(現双日株式会社)に入社した後、1996年12月に株式会社エヌ・シー・エヌを設立し、その後取締役を経て2006年に代表取締役社長執行役員に就任しました。エヌ・シー・エヌは「日本に安心・安全な木構造を普及させる。」「日本に資産価値のある住宅を提供する仕組みをつくる。」ことを会社の目標として掲げており、主力の木造耐震設計事業では、木造建築の耐震性を確保するための高度な構造計算を事業化するとともに、構造計算された耐震性の高い木造建築を実現するための当社独自の建築システムである「SE構法」を工務店中心のSE構法登録施工店ネットワークを通じて提供しています。続いて、著名投資家のはっしゃんさんです。よろしくお願いします。●はっしゃんはっしゃんです。よろしくお願いします。▲フィスコ高井はっしゃんさんは、ITエンジニア兼業投資家として割安成長株に長期投資するスタイルで1億円を達成しており、現在は独立・起業して「初心者にも持続可能な株式市場の実現」という理念のもと、専門的な金融知識なしで利用できる株式入門サイト「株Biz」を監修・開発しています。理論株価や月次情報など独自の投資コンテンツを配信する投資家Vtuberとしてマネー誌、投資メディア、SNSでも活動し、ビジネス著書累計10万部を突破しています。■企業説明▲フィスコ高井それでは、まずは田鎖様に企業説明を実施いただきます。はっしゃんさんも適宜気になるところなどございましたらお話ください。それでは、お願いします。●はっしゃんよろしくお願いします。■エヌ・シー・エヌ田鎖よろしくお願いします。●はっしゃん勉強させてください。■エヌ・シー・エヌ田鎖当社の会社説明をします。本日の説明は、5つの構成に分けてお伝えします。まず、エヌ・シー・エヌについて、あまりご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、少し詳しくご説明します。当社は、「日本に安心・安全な木構造を普及させること」と「日本に資産価値のある住宅を提供する仕組みを構築すること」という2つの目標を掲げて設立されました。現在もこれらの目標に向けて事業を展開しています。耐震性や安全性、安心感を備えた住宅という点について、他のハウスメーカーと比較して当社の特徴をお話します。当社は1996年に設立されましたが、その背景には1995年に発生した阪神・淡路大震災という大きな災害がありました。当時、私は木材を扱う日商岩井株式会社に所属しており、復旧や復興に向けたさまざまなボランティア活動に参加していました。その過程で、日本の住宅に関する重大な問題に気づいたのです。それは、日本には木造で2階建て以下の建築物(4号建築)に構造設計の義務がないという現実で、このことを知ったとき私は大きな危機感を覚えました。我々が上場した理由も、この事実を多くの方に知っていただきたいということがありました。構造設計がルール化されていないため、多くのハウスメーカーや工務店が、木造住宅を構造設計なしで建てるという状況が続いていたのです。このままでは地震で建物が倒壊した際、原因を特定することが難しくなると感じました。そのため、「義務化されていなくても構造設計を行う会社を作ろう」という思いから、当社の設立に至りました。当社では構造設計を徹底して実施しています。強度のわかる集成材という材料を活用し、接合部分には強度を計算できるSE金物を使用しています。これらの要素を組み合わせて、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同等の構造強度を持つ木造建築のシステムを開発しました。このシステムを「SE構法」と名付け、販売しています。もう1つの大きな課題として、1996年頃に深刻な問題となっていたのが、日本の中古木造住宅における資産価値の低さです。当時、中古住宅として販売する際、木造住宅はほぼ価値が0円と評価されることが一般的でした。それどころか、建物を取り壊す費用がかかるため、建物があることで土地の価格から300万円ほど差し引かれるという状況さえありました。このような状況では、住宅ローンを完済した後に、住宅が負の資産となってしまうことが避けられません。この現実を変えることが、私にとってもう1つの大きな目標でした。当時、私はアメリカやニュージーランドなどで木材の買い付けを行い、海外の住宅市場についても詳しく理解していました。その中で特に印象的だったのは、アメリカでは中古住宅が新築以上の価格で流通していることです。一方で、日本では中古住宅にほとんど価値が認められていない。この差はなぜ生じるのかを考えた結果、施工履歴やエビデンスといった記録が重要だと気づきました。建物を建てた後ではわからなくなる情報を、建設時点でしっかりと記録し、それを住宅の売買時に添付する仕組みを構築する必要があると考えたのです。資産価値を維持するためには、構造の設計図書や断熱材など、建物に関する情報を適切に記録することが欠かせません。これらは建設後には確認が難しいため、構造計算書や省エネ計算書といったデータを作成、近年ではこれらの情報をデジタルデータ化し、劣化しない形で長期的に保存する体制が求められています。こうした仕組みを日本に定着させることを目指して、当社は設立されました。エヌ・シー・エヌは、木造建築において長年置き去りにされてきた課題を、工務店やハウスメーカーの皆様と協力しながら解決するために生まれた会社です。●はっしゃん少し驚きの内容でしたので、質問します。阪神淡路大震災に関する話はよく耳にしており、多くの家屋が倒壊したことで建築基準法が改正され、その後に建てられた建物は概ね安全であると聞いておりました。しかし、今のお話を伺うと、実際には2階建て未満の木造建築については構造検査の義務がないということでした。特に構造計算が十分に行われていない建物が多いという点が住宅の経年による価値低下、さらには中古住宅市場での資産価値の喪失につながっているという現実があるということがよくわかりました。■エヌ・シー・エヌ田鎖少し補足しますと、阪神淡路大震災以降、国は任意で建物の性能を表示する制度を導入することにしました。震災から5年後の2000年に「性能表示制度」が設けられましたが、現状ではその利用率はおよそ4軒に1軒程度にとどまっています。この制度は法律で義務化されていないため、木造住宅の耐震化率については正確に把握できていないのが現実です。●はっしゃん御社が構造計算書や性能保証書などのエビデンスを提供する仕組みを導入されているのは素晴らしいことですね。例えば、ペットショップにおいて血統書付きの動物と、野良の動物では扱いが異なりますが、住宅においても同様に、資産価値を守るためには確かな証明書が必要ということでしょうか?■エヌ・シー・エヌ田鎖はい、まさにその通りです。この仕組みをさらに発展させる形で、国はその後「長期優良住宅認定制度」を法律として制定しました。この制度では、省エネ性能や構造計算書などをしっかりと添付すれば、2010年以降に、国がその住宅を「長期優良住宅」として認定するという仕組みが作られることになりました。●はっしゃんとても勉強になりました。ありがとうございます。■エヌ・シー・エヌ田鎖当社が取り組んできた内容は、時代の問題意識に応じたものであり、その成果の一部は後に国の法律として取り入れられることとなりました。1999年に当社は住宅の構造性能を保証する取り組みを始めましたが、これが後に2009年の「長期優良住宅の認定制度」、そして2010年の「省エネ計算」の法制化へとつながりました。こうした取り組みにより、住宅着工数が減少する中でも、当社は右肩上がりの成長を続けています。当社の売上構成の状況です。事業は4つのセグメントに分かれて進行しています。住宅分野では、「SE構法」と呼ばれる耐震工法を基軸としたビジネスを展開しています。「重量木骨の家」というブランド事業を立ち上げ、モダンリビング社と連携して高級住宅の普及活動を行い、資産価値の高い住宅の提供に取り組んでいます。ESGの観点から木造建築が注目される中、ビルディング分野にも進出し、大規模木造建築の技術活用を進めています。当社が長年作成してきた省エネ計算書は、2025年以降の法律により、戸建て住宅だけでなくマンションや大型店舗といった建築物にも必要となるため、こちらの分野でも事業を拡大しています。建物情報のデジタル化についても取り組んでいます。アメリカやヨーロッパで普及している「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」の研究を続け、現在では建物の情報を3次元データとして保存・活用する事業を進めています。これにより、建築の効率化と品質向上を目指しています。こちらは実際の販売にはまだ大きく貢献していませんが、こういったプレゼンテーションシステムなどを通じてご利用いただいています。【エヌ・シー・エヌ】SE構法とは?法改正が追い風?著名投資家はっしゃん氏が田鎖社長に質問展開!Vol.2に続く
<TY>
2025/01/07 17:00
みんかぶニュース 市況・概況
7日中国・上海総合指数=終値3229.6439(+22.7211)
7日の中国・上海総合指数の終値は前営業日比22.7211ポイント高の3229.6439と5日ぶり反発。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:40
注目トピックス 日本株
日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅に3日ぶり反発、東エレクやアドバンテストが2銘柄で約385円分押し上げ
*16:37JST 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅に3日ぶり反発、東エレクやアドバンテストが2銘柄で約385円分押し上げ
7日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり142銘柄、値下がり79銘柄、変わらず4銘柄となった。6日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は25.57ドル安の42706.56ドル、ナスダックは243.30ポイント高の19864.98で取引を終了した。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、安心感から買われ、寄り付き後は大幅高。半導体セクターも買われ、相場を一段と押し上げた。ただ、その後、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感が再燃し、上げ幅を縮小。ダウは下落に転じた。ナスダックはハイテクが引き続きけん引しプラス圏を維持し、まちまちで終了。米ハイテク株の上昇を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始。値がさ半導体株の上げが目立ったことから日経平均はじりじりと上げ幅を拡大し、終値ベースでは昨年12月27日以来となる40000円台を回復した。大納会と大発会の下落分をほぼ埋める大幅高となったが、プライム市場の4割強が下落するなど全面高とはならなかったことから、TOPIXの上値は一日を通じて重くなった。大引けの日経平均は前日比776.25円高(+1.97%)の40083.30円となった。東証プライム市場の売買高は19億6266万株。売買代金は4兆9382億円。業種別では、電気機器、サービス、銀行、精密機器、証券・先物取引などが上昇した一方、海運、鉄鋼、電気・ガス、倉庫・運輸、鉱業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は49%、対して値下がり銘柄は46%となっている。値上がり寄与トップは東エレク<8035>となり1銘柄で日経平均を約270円押し上げた。同2位はアドバンテスト<6857>となり、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>、ファナック<6954>、TDK<6762>などがつづいた。一方、値下がり寄与トップはコナミG<9766>となり1銘柄で日経平均を約7円押し下げた。同2位はバンナムHD<7832>となり、ネクソン<3659>、花王<4452>、キッコーマン<2801>、豊田通商<8015>、フジクラ<5803>などがつづいた。*15:00現在日経平均株価 40083.30(+776.25)値上がり銘柄数 142(寄与度+830.37)値下がり銘柄数 79(寄与度-54.12)変わらず銘柄数 4○値上がり上位銘柄コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度<8035> 東エレク 27100 2740 270.28<6857> アドバンテ 9741 439 115.48<6098> リクルートHD 11255 480 47.35<9983> ファーストリテ 52060 510 45.28<6971> 京セラ 1679 125 32.88<6954> ファナック 4235 148 24.33<6762> TDK 2047 48 23.43<9984> ソフトバンクG 9345 111 21.90<6146> ディスコ 46420 3240 21.31<6988> 日東電工 2716 76 12.49<6920> レーザーテック 15870 870 11.44<6367> ダイキン工業 19125 320 10.52<7741> HOYA 20215 615 10.11<6506> 安川電機 4268 279 9.17<9613> NTTデータG 2992 53 8.63<6981> 村田製作所 2619 91 7.18<6861> キーエンス 65260 2070 6.81<7203> トヨタ自動車 3052 41 6.74<6758> ソニーG 3341 40 6.58<7735> SCREEN 10110 495 6.51○値下がり上位銘柄コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度<9766> コナミG 14270 -215 -7.07<7832> バンナムHD 3658 -56 -5.52<3659> ネクソン 2228 -67 -4.41<4452> 花王 6206 -95 -3.12<2801> キッコーマン 1674 -18 -2.96<8015> 豊田通商 2721 -27 -2.66<5803> フジクラ 6528 -80 -2.63<9107> 川崎汽船 2229 -62.5 -1.85<8058> 三菱商事 2574 -16 -1.58<2914> JT 4009 -40 -1.32<9101> 日本郵船 5207 -133 -1.31<2502> アサヒGHD 1598 -12 -1.18<9104> 商船三井 5543 -100 -0.99<4324> 電通グループ 3698 -30 -0.99<8725> MS&AD 3408 -32 -0.95<1802> 大林組 2101 -28 -0.92<8001> 伊藤忠商事 7770 -27 -0.89<8830> 住友不動産 4889 -26 -0.85<6645> オムロン 5133 -25 -0.82<9301> 三菱倉庫 1120 -8 -0.66
<CS>
2025/01/07 16:37
注目トピックス 市況・概況
日経VI:低下、株価大幅高で警戒感が後退
*16:35JST 日経VI:低下、株価大幅高で警戒感が後退
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は7日、前日比-0.99(低下率4.35%)の21.79と低下した。なお、高値は22.18、安値は21.07。昨日の米株式市場でダウ平均は反落したが、ダウ平均以外の主要指数が堅調だった流れを受け、今日の東京市場は買いが先行し、日経225先物は上昇、日経VIは低下して始まった。日米の長期金利上昇や米トランプ次期政権の自国優先の政策への警戒感はあるが、今日は取引開始後も株価が堅調で日経225先物が大幅高となったことから、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが後退。日経VIは終日、昨日の水準を下回って推移した。【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
<SK>
2025/01/07 16:35
みんかぶニュース 市況・概況
[PTS]デイタイムセッション終了 15時30分以降の上昇1386銘柄・下落944銘柄(東証終値比)
1月7日のPTSデイタイムセッション(08:20~16:30)が終了。東証の取引が終了した15時30分以降に売買が成立したのは2408銘柄。東証終値比で上昇は1386銘柄、下落は944銘柄だった。日経平均株価構成銘柄の売買成立数は225銘柄。うち値上がりが125銘柄、値下がりは93銘柄と買いが優勢。NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は109円安と売られている。
PTS市場全体、および日経平均構成銘柄の7日終値比の上昇率・下落率ランキングは以下のとおり。
△PTS値上がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <4591> リボミック 96 +13( +15.7%)
2位 <4287> ジャストプラ 398 +39( +10.9%)
3位 <287A> 黒田グループ 1130.6 +95.6( +9.2%)
4位 <7777> 3DM 185 +14( +8.2%)
5位 <1757> 創建エース 20.7 +0.7( +3.5%)
6位 <5856> LIEH 32.9 +0.9( +2.8%)
7位 <3802> エコミック 479.9 +11.9( +2.5%)
8位 <5721> Sサイエンス 20.5 +0.5( +2.5%)
9位 <6659> メディアL 72.5 +1.5( +2.1%)
10位 <7445> ライトオン 199 +4( +2.1%)
▼PTS値下がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <6412> 平和 1997 -395( -16.5%)
2位 <6496> 中北製 3140.5 -294.5( -8.6%)
3位 <9743> 丹青社 919 -60( -6.1%)
4位 <9286> エネクスIF 50740 -3260( -6.0%)
5位 <4221> 大倉工 2800 -176( -5.9%)
6位 <3451> トーセイR 121000 -6100( -4.8%)
7位 <3488> ザイマックス 109000 -5100( -4.5%)
8位 <8963> INV 63000 -2400( -3.7%)
9位 <6040> 日本スキー 1204 -41( -3.3%)
10位 <3470> マリモリート 102480 -3420( -3.2%)
△PTS [日経平均構成銘柄] 値上がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <2914> JT 4074.8 +65.8( +1.6%)
2位 <6988> 日東電 2728.4 +12.4( +0.5%)
3位 <6976> 太陽誘電 2349.5 +10.0( +0.4%)
4位 <7270> SUBARU 2795 +11.0( +0.4%)
5位 <6501> 日立 4052.9 +14.9( +0.4%)
6位 <5411> JFE 1771.4 +5.9( +0.3%)
7位 <9766> コナミG 14314.5 +44.5( +0.3%)
8位 <7186> コンコルディ 874.3 +2.7( +0.3%)
9位 <7951> ヤマハ 1107.3 +3.3( +0.3%)
10位 <8697> 日本取引所 1811.2 +5.2( +0.3%)
▼PTS [日経平均構成銘柄] 値下がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <6146> ディスコ 46199 -221( -0.5%)
2位 <1803> 清水建 1259.6 -5.4( -0.4%)
3位 <8750> 第一生命HD 4292.1 -16.9( -0.4%)
4位 <2432> ディーエヌエ 2858.3 -11.2( -0.4%)
5位 <2413> エムスリー 1411.1 -4.4( -0.3%)
6位 <6758> ソニーG 3330.9 -10.1( -0.3%)
7位 <5020> ENEOS 830.1 -2.5( -0.3%)
8位 <5631> 日製鋼 5834.9 -17.1( -0.3%)
9位 <4005> 住友化 342 -1.0( -0.3%)
10位 <4902> コニカミノル 657.3 -1.9( -0.3%)
※PTSの株価はジャパンネクスト証券運営PTSのJ-Market及びX-Marketより取得
株探ニュース
2025/01/07 16:33
みんかぶニュース 投資家動向
<個人投資家の予想> 01月07日 16時
■ 買い予想数上昇(最新48時間)
(銘柄コード) 銘柄 市場
(4885) 室町ケミカル 東証スタンダード
(6522) アスタリスク 東証グロース
(288A) ラクサス 東証グロース
(285A) キオクシア 東証プライム
(6755) 富士通ゼ 東証プライム
■ 売り予想数上昇(最新48時間)
(銘柄コード) 銘柄 市場
(4935) リベルタ 東証スタンダード
(4751) サイバー 東証プライム
(7601) ポプラ 東証スタンダード
(7185) ヒロセ通商 東証スタンダード
(5970) ジーテクト 東証プライム
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:30
注目トピックス 市況・概況
東証グロース市場250指数先物概況:外部環境良好で3日ぶり反発
*16:30JST 東証グロース市場250指数先物概況:外部環境良好で3日ぶり反発
1月7日の東証グロース市場250指数先物は前営業日比4pt高の629pt。なお、高値は630pt、安値は624pt、日中取引高は2128枚。前日6日の米国市場のダウ平均は反落。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、安心感から買われ、寄り付き後、大幅高。半導体セクターも買われ、相場を一段と押し上げた。その後、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感が再燃し、上げ幅を縮小。ダウは下落に転じた。ナスダックはハイテクが引き続きけん引しプラス圏を維持した。本日の東証グロース市場250指数先物は前営業日比3pt高の628ptからスタートした。ナスダック市場や日経平均株価の4万円台回復を背景に、小動きながらしっかりの展開。25日移動平均線近辺での買い意欲の強さに加え、短期調整により日足のストキャスティクスが低位にあるため、テクニカルリバウンドの動きが加速した。世界的なAI物色機運もグロース市場の先高感につながり、本日高値圏の629ptで取引を終了した。東証グロ-ス市場の主力株ではGENDA<9166>やハートシード<219A>などが上昇した。
<SK>
2025/01/07 16:30
注目トピックス 市況・概況
米ハイテク株高を背景に4万円の大台回復【クロージング】
*16:28JST 米ハイテク株高を背景に4万円の大台回復【クロージング】
7日の日経平均は大幅反発。776.25円高の40083.30円(出来高概算19億6000万株)と昨年12月27日以来3営業日ぶりに4万円の大台を回復して取引を終えた。前日の米国市場では半導体大手エヌビディアやマイクロン・テクノロジーなど半導体株を中心に買われた。この流れを引き継ぐ形から指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引し、日経平均は前引けに向けて40288.80円まで上値を伸ばした。その後は急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるなか、終盤にかけて上げ幅を縮めたが、4万円を上回って終えた。東証プライムの騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗。セクター別では、電気機器、サービス、銀行、精密機器、証券商品先物など19業種が上昇。一方、海運、鉄鋼、電気ガス、倉庫運輸など13業種が下落し、ゴム製品は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>が堅調だった半面、コナミG<9766>、バンナムHD<7832>、ネクソン<3659>、花王<4452>が軟化した。半導体関連株中心に上昇したほか、円相場が一時1ドル=158円台半ばまで円安が進んだことが輸出企業の採算改善への思惑につながったほか、日経平均は直近の大幅な下げで過熱感は後退していたこともあり、自律反発狙いの買いが入ったようだ。後場は高値圏でのこう着となったが、世界最大の家電見本市(CES)でのエヌビディアのフアンCEOの基調講演で、先端半導体を次世代車で採用と伝わったトヨタ<7203>が大きく買われる場面もみられ、投資マインドを上向かせた。エヌビディアのフアンCEOの講演や、トヨタとの協業深化、鴻海の好決算などを背景に、昨年秋以降、停滞していたAI関連株への人気復活につながるとの声が聞かれる。また、今月末にかけて始まる米テック企業などの決算に対する期待も高まりやすいだろう。ただ、20日就任予定のトランプ次期米大統領の関税政策などの行方が気がかりなのも確かであり、目先は4万円台を固める展開となりそうだ。
<CS>
2025/01/07 16:28
みんかぶニュース 個別・材料
リボミック、三菱商事ライフサイエンスと共同特許出願
リボミック<4591.T>はこの日の取引終了後、ビタミンC60バイオリサーチ(昨年4月1日付で三菱商事グループの三菱商事ライフサイエンスに統合)と共同研究を進めてきた化粧品原料候補「抗好中球エラスターゼアプタマー」について創製・開発に成功したと発表した。
同社はこの成果を三菱商事ライフサイエンスと共同で特許出願した。今後、アプタマーの新たな活用を視野に入れながら、引き続き実用化に向けた検討を進めて化粧品市場など成長領域の拡大を目指していくという。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:20
みんかぶニュース 市況・概況
東京株式(大引け)=776円高、半導体主力株が買われ全体相場押し上げる
7日の東京株式市場は主力株を中心に買い戻す動きが活発化した。日経平均は先物を絡め急反発し、フシ目の4万円大台を回復して取引を終えた。
大引けの日経平均株価は前営業日比776円25銭高の4万83円30銭と3日ぶりに大幅反発。プライム市場の売買高概算は19億6266万株、売買代金概算は4兆9382億円。値上がり銘柄数は815、対して値下がり銘柄数は761、変わらずは68銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日のリスクオフ相場から一転して主力株中心に大きく買い戻される展開となった。前日の米国株市場では、NYダウは後半値を消し小幅マイナス圏で引けたが、ハイテク株への買い意欲が旺盛でナスダック総合株価指数は連日の大幅高となった。特にエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株に投資資金が流入し指数を押し上げた。台湾の鴻海精密工業の24年10~12月期決算では旺盛なAIサーバー需要が寄与して売上高が過去最高を記録、これが関連銘柄を刺激した形となっている。東京市場でも米株市場の地合いを引き継ぎ半導体製造装置関連株が物色人気化し、日経平均の戻り足を加速させた。ただ、値上がり銘柄数は815と値下がり銘柄数は上回ったものの、プライム市場全体に占める比率は50%にわずかに届かなかった。なお、売買代金は5兆円を若干下回ったものの増勢にある。
個別では、売買代金で群を抜いた東京エレクトロン<8035.T>が大幅高に買われ、売買代金2位のディスコ<6146.T>も大きく水準を切り上げた。また、アドバンテスト<6857.T>も値を飛ばし、レーザーテック<6920.T>も買われるなど、半導体製造装置関連が軒並み人気となった。このほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが高く、ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調。キーエンス<6861.T>も上昇した。富士通ゼネラル<6755.T>は値上がり率首位。アステリア<3853.T>、日本マイクロニクス<6871.T>の上げも目立つ。
半面、IHI<7013.T>が安く、フジクラ<5803.T>も利益確定売りに押された。日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>が安く、日本製鉄<5401.T>も軟調。三井E&S<7003.T>も冴えない。GMOインターネット<4784.T>が急落、ハローズ<2742.T>、アズワン<7476.T>なども大きく値を下げた。セレス<3696.T>、レノバ<9519.T>なども下値を探る展開に。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:20
注目トピックス 市況・概況
東京為替:ドル・円は軟調、本日安値に接近
*16:19JST 東京為替:ドル・円は軟調、本日安値に接近
7日午後の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、157円60銭台と本日安値に接近している。ドル売りが強まり、ユーロや豪ドルなど主要通貨は対ドルで強含む展開に。クロス円はドル・円に下押しされながらも、主要通貨買いで円に対し底堅い。ここまでの取引レンジは、ドル・円は157円57銭から158円41銭、ユーロ・円は163円75銭から164円39銭、ユーロ・ドルは1.0376ドルから1.0401ドル。
<TY>
2025/01/07 16:19
みんかぶニュース 個別・材料
JINSHDの12月既存店売上高は23カ月連続前年上回る
ジンズホールディングス<3046.T>がこの日の取引終了後、12月度の月次売上状況(速報)を発表しており、国内アイウェアショップの既存店売上高は前年同月比24.4%増と23カ月連続で前年実績を上回った。
年末にかけて高まったインバウンド需要や、月内に実施した販促キャンペーンの影響により、レンズ、フレームともに高単価の商品が好調に推移した。なお、全店売上高は同28.4%増だった。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:17
みんかぶニュース 個別・材料
ニトリHDの12月既存店売上高は2カ月連続前年上回る
ニトリホールディングス<9843.T>がこの日の取引終了後、12月度の月次国内売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比5.0%増と2カ月連続で前年実績を上回った。
前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.4ポイント程度あったものの、テレビCMの効果や気温の低下、ニトリ57周年記念創業祭などにより、リビングルーム、ベッドルーム家具、家電、寝具寝装品などの売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同6.0%増だった。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:14
みんかぶニュース 個別・材料
Uアローズの12月既存店売上高は12カ月連続前年上回る
ユナイテッドアローズ<7606.T>がこの日の取引終了後、12月度の売上概況(速報)を発表しており、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比17.2%増と12カ月連続で前年実績を上回った。
前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.6%程度あったと推測されるものの、シャツ、カットソー、ジャケット、パンツ、ワンピースなどが引き続き好調に推移したことに加えて、気温の低下により冬物アウターやマフラー、グローブなどの防寒アイテムの動きが目立ち売上高を押し上げた。また、前年よりもVIPセール対象会員数が増加したことなども寄与した。なお、全社売上高は同23.1%増だった。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:13
注目トピックス 日本株
新興市場銘柄ダイジェスト:レナサイエンスは続伸、ラクオリア創薬が反発
*16:12JST 新興市場銘柄ダイジェスト:レナサイエンスは続伸、ラクオリア創薬が反発
<194A> WOLVES 823 +1もみ合い。安田動物病院の動物病院事業の譲受を発表し好感した買いが先行したが、後場になり売りに押されもみ合いに。安田動物病院は兵庫県西宮市で地域密着型での動物医療を提供しつつ、学術研究にも注力を行い西宮市において確固たる地位を確立している。同社は関西・関東・九州・沖縄エリアにて動物病院を運営、兵庫県内では現在2店舗を展開しているが、未出店の西宮エリアに病院を増加させることで、関西エリア内での連携強化及び収益強化により更なる発展が見込めると判断し、事業譲受を決定したとしている。<7047> ポート 1839 +23反発。AIエージェントを活用した人材紹介サービスの業務次世代化に向けた新機能展開を発表し、好材料視されている。全ての紹介求人案件情報と求職者のヒアリング情報、履歴書、過去の求職者と企業マッチングデータ等をAIが統合的に解析し、高精度な求人提案を自動化することで、求職者に最適な選択肢を迅速に提供する。キャリアアドバイザーによる提案力が向上することや、AIエージェントの提案を通じて求職者へより良い体験を提供でき、一人当たりの成約率上昇による生産性の上昇が見込めるとしている。<6072> 地盤ネットHD 190 +1反発。一般社団法人ハウスワランティ及びハウスワランティグループ各社の「地盤調査・解析・保証及び各種コンサルタント等」の事業取得(子会社化)を発表し、好材料視されている。成長戦略の一環として、長期的かつ安定的な地盤補償サービスの提供を目的に、地盤業界全体の収益構造改革を推進するべくグループ化に合意した。グループ化により約20%まで拡大する市場シェアを活用し、スケールメリットを生かし、より効率的なサービス提供やコスト削減を図り、さらなる利益向上を目指すべきと判断したとしている。<153A> カウリス 1468 +67反発。入出金のモニタリングを行う「Fraud Alert 入出金検知」サービスを正式リリースしたと発表した。「Fraud Alert 入出金検知」は、入出金をリアルタイムにモニタリングするもので、転売口座やレンタル口座の検知に有効である。また、既存の「Fraud Alert」と併用することで、警察庁・金融庁から発出された非対面チャネルのモニタリングを強化する要請「法人口座を含む預貯金口座の不正利用等防止に向けた対策の一層の強化について」のほとんどに対応することが可能になる。<4579> ラクオリア創薬 404 +24反発。同社のライセンス先である韓国HKイノエン社が、同社がHKイノエン社に導出した胃酸分泌抑制剤tegoprazanについて、オーストラリア・ニュージーランドを対象地域としたライセンス契約を締結したことを発表し、好感されている。同契約の締結により、tegoprazanは韓国をはじめ、米国、中国など世界48カ国に進出することとなった。現時点でtegoprazan製品が販売されている国は15カ国に上り、HKイノエン社は28年までに世界100カ国に進出することを目標としている。<4889> レナサイエンス 311 +12続伸。開発中のプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)阻害薬RS5614の第III相試験に対して東北大学治験審査委員会の承認を取得したことを発表し、好材料視されている。同治験は、根治切除不能悪性黒色(メラノーマ)患者124例を対象に、ニボルマブとのRS5614の併用の有効性及び安全性を検証する第III相ランダム化プラセボ対象二重盲検医師主導治験であり、今後、各実施医療機関においても治験審査委員会での審議等を経て、被験者の登録が開始される予定である。
<ST>
2025/01/07 16:12
みんかぶニュース 市況・概況
7日韓国・KOSPI=終値2492.10(+3.46)
7日の韓国・KOSPIの終値は前営業日比3.46ポイント高の2492.10と3日続伸。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:11
本日の注目個別銘柄
富士通ゼ、アステリア、東エレクなど
<4751> サイバー 1070.5 +14.5大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も1000円から1330円に引き上げた。同社収益は依然、ゲーム事業に依存しているが、メディア事業が今期から、Abema事業が26年9月期から黒字化すると見込み、メディア事業のV字回復が期待できると分析。25年9月期営業利益は会社計画420億円を上回る451億円を予想、27年9月期には520億円までの拡大を想定のようだ。<3962> チェンジHD 1246 +63大幅反発。前日にグループのふるさと納税事業の進捗について発表しており、買い安心材料へとつながっているもよう。同事業は特性上、年末に収益が集中する傾向にあるが、2024年年間の寄付取扱額は、昨年並びに一昨年を上回る額となったようだ。アマゾンのふるさと納税事業参入など競争激化も懸念されていた中で、過度な先行きへの警戒感払拭につながっているとみられる。<3377> バイク王 516 +2続伸。前日に24年11月期の業績修正を発表。売上高は従来予想を下振れも、営業利益は従来の1.2億円から2.9億円に上方修正した。広告費が想定より抑制できたほか、オークション相場も想定より安定的に推移したもよう。第3四半期までで2.8億円を計上しており、サプライズは大きくないものの、一時は第3四半期決算発表後の株価上昇分が剥落していたため、あらためて順調な収益回復をポジティブ視へ。<3186> ネクステージ 1473 +66大幅反発。前日に24年11月期の決算を発表、営業利益は129億円で前期比19.5%減となり、市場予想を15億円ほど下振れている。また、25年11月期は150億円で同15.9%増の見通し。市場コンセンサスは50億円程度下回る水準となっている。出店計画や台当たり粗利が市場想定を下回る状況のようだ。ただ、増益見通しが過度な警戒感の後退につながり、買い戻し先行の流れともなっているもよう。<9793> ダイセキ 3920 +280大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は111億円で前年同期比6.8%減となったが、通期予想は従来の140億円から146億円に上方修正した。新規工場取引獲得によるシェアアップ、リサイクル燃料の出荷好調、鉛リサイクル事業の堅調推移などが背景になっているもよう。年間配当金も従来計画の66円から72円に引き上げ。修正幅は限定的だが、上半期実績から織り込みは進んでいなかったとみられる。<7476> アズワン 2389 -161.5大幅続落。338万4600株の売出、50万7600株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人はりそな銀行と三菱UFJ銀行。売出価格は1月15日から20日までの間に決定する。複数の取引金融機関から売却意向を確認した中、円滑な売却機会を提供しながら株主層の拡大及び多様化を図ることを目的としている。目先の需給悪化を警戒する動きが優勢に。<8035> 東エレク 27100 +2740急伸。本日は主力株を中心に半導体関連銘柄が上昇率の上位に名を連ねる展開となっている。SOX指数が2.8%の大幅高となるなど、米半導体関連株の上昇が刺激となっているようだ。エヌビディアやアップルの製品を受託生産する台湾の鴻海精密工業の好決算が半導体関連の株高材料となっている。AIインフラ関連の好調な需要を背景に10-12月期売上高は前年同期比15%増となり、市場予想を上回る伸びとなっている。<3853> アステリア 595 +66大幅反発。前日に25年3月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想レンジ4-5.5億円から6億円に上方修正した。ソフトウェア事業の上振れに加えて、投資先のSpaceX社株式の評価益増が背景となるもよう。また、配当方針を変更、29年3月期までは配当性向30%を目標に累進配当を行うことを基本方針にするとしている。つれて、25年3月期年間配当金は従来計画の5円から7.5円に引き上げた。<4626> 太陽HD 4270 +275大幅反発。DICとの経営統合を検討していることが分かったと一部で伝わった。同社は国内投資ファンドの日本産業パートナーズと協力する可能性があり、両社は経営統合の可能性について予備的な評価を行っているとされる。現在、DICは同社株式の19.25%を保有する筆頭株主。統合比率などは伝わっておらず、両社ともに買いが先行する展開だが、相対的に時価総額の小さい同社へのプレミアムが期待される形に。<6755> 富士通ゼ 2750 +477一時ストップ高。ガス給湯器大手パロマの持ち株会社であるパロマ・リームHDが同社を完全子会社化すると発表している。国内外の独禁当局の承認が得られることを条件に、7月をめどに1株当たり2808円でTOBを実施する計画。TOB価格は前日終値に対して23.5%のプレミアムとなる。富士通はTOB成立後に同社が実施する自社株買いに応じて、約44%の持ち分全てを売却するもよう。
<ST>
2025/01/07 16:11
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(9):2025年3月期は期末配当24.0円を予定
*16:09JST TDCソフト Research Memo(9):2025年3月期は期末配当24.0円を予定
■株主還元策TDCソフト<4687>は利益配分に関する基本方針として、経営基盤の充実と財務体質の強化を通じて企業価値の向上を図るとともに、株主に対する積極的な利益還元を行うことを掲げている。この方針の下、配当性向30%を目標とし、経営状況、財務や業績などの状況を総合的に勘案しながら配当を実施する計画である。2024年3月期は期初計画において1株当たりの年間配当を40.0円(期末配当)としていたが、2024年2月に1株当たり48.0円に変更し、計画通り実施した。2025年3月期については、2024年4月1日付けで普通株式1株につき2株の株式分割を行った結果、1株当たりの年間配当を24.0円とする予定である。配当性向は34.7%となる見込みだ。■CSR(企業の社会的責任)への取り組み同社では、CSR(企業の社会的責任)の一環として募金活動や災害に対する支援を行っている。2011年3月11日に発生した「東日本大震災」では、義援金及び従業員から募った寄付金を、日本赤十字社を通じて寄付し、現在では東北の海産物などを購入することにより支援を継続している。2015年9月に発生した「平成27年9月関東・東北豪雨」の被災地に向けた義捐金を、鬼怒川の決壊など、特に被害の大きかった茨城県常総市では市役所を通じて寄付しているほか、2016年4月に発生した「平成28年熊本地震」においても、義捐金及び従業員から募った寄付金を、熊本県へ寄付している。2023年3月に、紛争や自然災害、貧困などにより命の危機に瀕する人びとに医療を届ける、民間で非営利の医療・人道援助団体「国境なき医師団」へ寄付をしている。また、2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」では、TDCソフトグループで500万円の義援金を拠出している。その他、「身近で」かつ「誰もが」取り組める社会貢献活動として、(公財)日本盲導犬協会への募金活動を実施している。2009年より募金箱を社内に設置し、全社イベントの際に呼びかけるなどして盲導犬の育成を支援している。また、障害者雇用促進法に基づき、障害者雇用を促進するため、2012年11月に「わかばファーム市原」、2020年11月に「わかばファーム柏」、2022年7月に「わかばファーム川越」、同年10月に「わかばファーム浦和」を開園した。これまで生産した農作物は、ミニトマト、ナス、キャベツ、水菜、チンゲン菜、きゅうり、枝豆、小松菜、ほうれん草、玉ねぎ、スイスチャード、白かぶ、オクラなどであり、収穫された野菜は定期的に本社へ送られ、社員の手元に行きわたる。2024年3月11日には、経済産業省が主催する「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定された。健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みに準拠して、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業などの法人を認定する制度である。同社は社員とその家族の健康活動に対する積極的な支援と、組織的な健康活動を推進することで「働きやすい、やりがいのある会社」作りに取り組んでいる。社員とその家族が心身の健康を保ち、最高のパフォーマンスを発揮することで、顧客に最適なサービスを提供し、社会とともに発展することを目指している。2024年9月、栃木県矢板市のデータ連携基盤構築案件を受注し、災害時の避難所運営を支援する「避難所チェックインシステム」を開発した。災害時に避難所へのチェックインをスマートフォンで行えるシステムで、運営職員の事務負担を軽減し、防災データの共有や活用を進め、地域の安全・安心確保に貢献する。市職員の避難者管理業務の効率化や、市民の避難状況の的確な把握、二次被害防止などへの効果が期待される。同社は、獲得したノウハウを生かし、他市町村への導入支援から災害対策の広域連携も視野に入れている。さらに、地域の災害対策支援を軸としたデータ基盤の活用により、地域活性化に有効なツールへと発展させる考えである。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:09
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(8):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(4)
*16:08JST TDCソフト Research Memo(8):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(4)
■TDCソフト<4687>の今後の見通し2. 事業分野別の業績見通し(1) ITコンサルティング&サービス分野SaaS、iPaaSなどのクラウド系ソリューション案件の需要は継続し、高収益率のプライム案件も拡大見込みで、売上高は前期比11.3%増の7,300百万円を計画している。(2) 金融ITソリューション分野既存領域は堅調に推移し、銀行基幹システムのモダナイゼーション、レガシーマイグレーション(独自アーキテクチャのシステムからオープンシステムに乗り換える動き)関連案件の需要が特に旺盛である。売上高は、期初計画の18,500百万円(前期比5.1%増)を引き上げ、同11.5%増の19,700百万円を計画している。(3) 公共法人ITソリューション分野官公庁や運輸業でのDX需要などを背景にした顧客のIT企画支援などを中心に引き続き拡大を見込んでおり、売上高は、期初計画の11,800百万円(前期比11.3%増)を引き上げ、同11.9%増の11,900百万円を計画している。(4) プラットフォームソリューション分野クラウドニーズの高まりにより事業は堅調に拡大すると見込んでおり、売上高は、期初計画の4,800百万円(前期比4.3%増)を引き上げ、同7.1%増の5,200百万円を計画している。3. 2025年3月期の重点施策(1) 技術獲得のための積極的な投資の推進前述の通り、さらなる成長に向けた足場固めを行うため積極的に投資する。特に上期は好調だったことから、下期以降も強力に推進する。アジャイル開発事業やセキュリティ関連事業などの重点戦略分野への投資のほか、事業拡大、高収益化を推進するうえで、今後主流になると見込む要素技術の研究や当該技術をサービスで利用するための開発投資など成長投資を積極的に行う計画である。(2) 人材への投資SI人材は市場での獲得競争が激しい状況にあるが、同社では2024年度に新卒で180名(前年比20名増)を採用し、その育成・教育施策を拡充する方針だ。同社は人材確保における独自の強みを持っており、キャリア人材もグループ全体で採用を積極的に行う予定である。人材不足のなかにおいても同業他社と比較して、現状では堅実に人材を確保できているようだ。離職率についても同業他社の平均より相当低い水準になっているようだが、競合他社が人材確保を進めるなか、今後はさらに獲得が困難な状況になることが予想される。そのため、同社は新卒採用者の育成のほか、アライアンス強化や相互補完できる企業などのM&Aも視野に入れ、人的リソース獲得戦略を進めている。人材の確保・育成以外にも、多様な人材がより意欲的に仕事に取り組める働き方の仕組みや環境作りを行うための施策を推進する。好調な業績の進展に伴い、社員の処遇改善も積極的に行う考えである。(3) ワークプレイス戦略の推進同社は、社員のエンゲージメントを向上させ、多様な人材がより意欲的に仕事に取り組める環境作りを進めるため、ワークプレイス戦略として「Smart Work構想」を掲げている。2023年10月に本社機能を九段会館テラスに移転したことに伴い、移転前まで本社が所在していた新宿文化クイントビルを新たな開発拠点「TechnoGrowth Center Shinjuku」として整備しており、同拠点への投資を加速している。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:08
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(7):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(3)
*16:07JST TDCソフト Research Memo(7):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(3)
■TDCソフト<4687>の業績動向5. 財務状況(1) 財政状態2025年3月期第2四半期末の資産合計は前期末比38百万円減の25,467百万円となった。主な要因は、現金及び預金の増加31百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加31百万円、仕掛品の増加169百万円、投資有価証券の減少157百万円である。負債合計は前期末比430百万円減の6,597百万円となった。主な要因として、流動負債で短期借入金の増加147百万円、未払法人税等の増加177百万円、未払消費税等の減少113百万円、固定負債で長期未払費用の減少35百万円がある。純資産は前期末比392百万円増の18,869百万円となった。主な要因は、その他有価証券評価差額金の減少117百万円、利益剰余金の増加502百万円である。この結果、自己資本比率は74.1%と前期末比1.7ポイント上昇した。(2) キャッシュ・フローの状況2025年3月期第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は13,410百万円と、前年同期比1,244百万円増加した。営業活動によるキャッシュ・フローは1,035百万円の収入(前年同期は674百万円の収入)となった。主な要因は税金等調整前中間純利益2,442百万円のほか、法人税等の支払612百万円、未払費用の減少331百万円、未払金の減少293百万円である。投資活動によるキャッシュ・フローは5百万円の収入(前年同期は66百万円の収入)となった。主な要因は無形固定資産の取得による支出16百万円、投資有価証券の取得による支出15百万円、利息及び配当金の受取額42百万円である。財務活動によるキャッシュ・フローは1,009百万円の支出(前年同期は586百万円の支出)となった。主な要因は短期借入金の純増額147百万円、配当金の支払1,148百万円である。本業の好調により獲得した営業キャッシュ・フローを、次世代型SI事業の拡大に向けた新技術獲得などの成長投資に振り向けたほか、配当金の増加により株主還元の向上を図った。■今後の見通しDX促進に向けた企業のIT投資は引き続き好調に推移1. 2025年3月期の業績見通し2024年11月、2025年3月期通期業績予想の上方修正を発表した。修正後の業績予想は、売上高44,000百万円(期初業績予想比2.3%増)、営業利益4,750百万円(同10.5%増)、経常利益4,850百万円(同5.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,260百万円(同5.5%増)となった。売上高及び各段階利益の2025年3月期第2四半期業績の進捗率は、いずれも50%前後となる。これにより2025年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標である売上高43,000百万円、営業利益4,300百万円を達成する見込みだ。上期において受注額や売上高が計画以上に伸長したことや、利益面ではプロジェクトマネジメントの徹底などにより着実に各案件の採算を確保できたことから、需要動向なども踏まえ、下期も好調の継続は可能だと判断し、業績予想を上方修正した。2025年3月期第2四半期末時点で、受注高は21,984百万円(前年同期比13.6%増)、受注残高は10,766百万円(同25.4%増)となっている。顧客の業種別売上高では、銀行向けが同22.5%増、製造業向けが同21.9%増、官公庁・団体向けが36.4%増と、特に好調に推移している。下期においても引き合いは順調で、同社は手応えを感じていることから、通期業績予想達成の確度はかなり高いと弊社では見ている。なお、同社は好調な業績を背景に追加投資を進める計画で、期初計画方針を下に推進してきた、人的資本対策としての新卒採用者の教育投資や、次世代型SI事業拡大に向けた新要素技術獲得(ライセンス取得や開発環境整備など)などの事業投資に加え、下期はマーケティング、ブランディング強化に向けて投資する考えである。事業から得た成果を成長投資と株主還元へバランス良く配分する方針で、長期的な視点でも成長への期待は大きい。なお、業績予想の上方修正にこれら投資費用は反映されている。市場環境について、企業競争力の維持・強化を実現するためのモダナイゼーションなど、DX促進に向けた企業のIT投資は2024年3月期に引き続き好調に推移すると見られる。同社の2025年3月期第2四半期の顧客業種別売上高においても、保険を除き全業種で堅調な推移を見せ、特に銀行や官公庁・団体、非製造業の伸びが目立つ。同社は2023年10月に国内トップシェアのSIerであるNTTデータグループのコアビジネスパートナーに認定されたことから、NTTデータグループを通じて各業界・業種の企業や団体との関係性を築く機会が増えている。実績を積み上げ、技術力をもって市場のポジションを獲得することで、顧客からの直接受注開発案件(プライム案件)の増加を狙う。受注拡大に伴いさらなる技術強化で採算性向上を図り、業績拡大につなげる考えである。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:07
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(6):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(2)
*16:06JST TDCソフト Research Memo(6):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(2)
■TDCソフト<4687>の業績動向4. 主要施策の状況同社グループは「次世代型システムインテグレーター」を目指し、市場の潜在ニーズを捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型SI事業へと進化することをビジョンに掲げ、2020年3月期から中期経営計画「Shift to the Smart SI」を推進してきた。2023年3月期からは中期経営計画「Shift to the Smart SI Plus」(FY2022~FY2024)をスタートし、現在、最終年度の2025年3月期における目標達成に向けて、中期経営計画に基づいた経営を推進中だ。主要戦略である「高付加価値SIサービスの追求」と「SIモデル変革の推進」に、Plusとして「事業領域の拡大」を掲げる。「高付加価値SIサービスの追求」においては、事業の拡大、高収益化を推進するうえで鍵となる、アジャイル開発事業とセキュリティ関連事業などを重点戦略分野としている。顧客の潜在ニーズを捉え、アジャイル、セキュリティなどの最新の要素技術などを活用することで、高付加価値サービスの提供と時間や手間などを含めたユーザコストの低減を両立したインテグレーションサービスである次世代型SI事業が順調に拡大しており、これに加えてコスト削減の取り組みが寄与して収益性も向上した。同社の計画では、次世代型SI事業の売上高を全体の2割程度にキープしながら、同事業を軸にして売上を効率よく確保できる周辺事業を受注し、事業領域を拡大することを目指すとしている。次世代型システムを指向するうえで、従来型のオンプレミスシステムからクラウドへの移行は欠かせないことから、クラウド技術に強みを持つ同社の業績拡大への期待は大きい。次世代型SI事業の2025年3月期第2四半期の売上高は4,939百万円であり、全体の売上高に占める割合は前年同期比0.3ポイント上昇の23.1%と、確実に成長を続けている。「SIモデル変革の推進」においては、高生産性と高品質を両立するSIプロセスの整備を、イノベーション的アプローチで実現することを目指している。顧客へのサービス品質水準を向上させるために、ハイスキル人材を多くのプロジェクトでシェアリングするなどの活動を実施した。また、プロジェクトのトラブルを撲滅するために開発を進めてきた社内の新システム「PROJECT IQ(プロジェクトアイキュー)」を2023年10月にリリースした。同システムは、担当者の経験などに依存していた人的観点でのプロジェクトレビューや受注判定を、技術的観点で定量的にパフォーマンスを可視化する。プロジェクトパフォーマンス評価機能、要員スキルアセスメント登録・検索機能を実装しており、標準化された品質の担保や全社横断的な情報検索が可能となる。同システムは逐次アップデートする予定であり、今後はマネジメントや業務の観点、メンバーの稼働状況、コスト、品質、スケジュールなどの評価要素を取り込む方針だ。また「アルゴリズム社内認定制度」を導入し、社員一人ひとりのスキルアップを支援しているほか、顧客の潜在ニーズを引き出すための質問作成を支援する、生成AI「しつもんクラフト」のβ版をリリースし、UXデザインの質の向上や業務効率化に役立てている。さらに最近人気が上昇しているSaaS製品「ServiceNow(R)」を短期間で導入できるオリジナル新テンプレート「Snap ITSM」の提供を開始した。これは、「ServiceNow(R)」のIT Service Management(ITSM)の導入をテンプレート化した簡易版で、顧客を通常の「ServiceNow(R)」導入へと誘導するツールとして活用している。「事業領域の拡大」は、投資フェーズと位置付けられている。既存のSI事業領域を軸に新たなビジネスモデルに必要なケイパビリティ(組織として持つ、他社より優位な強み)を獲得し、新たな領域へ事業を拡大するため、セールス&マーケティング本部にプロダクトセールス部、マーケティング・プロモーション部を新設した。さらにビジネスイノベーション本部にもサービス企画部、R&D推進部、コンサルティング部を立ち上げた。これらにより、「SI事業」において、次世代型SI事業の拡大、維持・保守領域などマネージドサービスやアウトソーシングサービスによるビジネスボリュームの拡大を図る。次世代型SI事業の拡大に向けては2025年3月期第2四半期においても、新技術の習得や新サービス開発に向けての研究開発や開発資産増強のための投資を行っており、今後も継続して行う予定だ。「コンサルティング事業」においては、ナレッジの蓄積やメソッド化による新規事業開拓や、既存のDX/ITコンサルや「SAFe(R)」コンサルのさらなる拡大を目指す。このほか、技術教育サービスにも注力しており、同社が提供する「SAFe(R)」認定プログラム・トレーニングの国内累計受講者は、2024年3月時点で2,000名以上と、開催実績数、受講者数ともに国内最多となっている。同社はコンサルタントの養成に2つの側面から対応する計画である。1つは製品に関するコンサルタントで、「SAFe(R)」のような製品に関するコンサルタント資格を取得したうえで営業実務を経験させ、技術力のある営業人材を育成する。もう1つはITコンサルタントで、同社が強みを持つ各分野におけるスキルやノウハウをアセット化し、これを武器に顧客の潜在ニーズを捉えて深掘りし、開発案件受注につなげる人材の育成である。これらスキルやノウハウのフレームワーク作りを急ぎ、人材の育成に役立てる考えである。2025年3月期第2四半期は人材育成を本格化しており、対象人材を従来の10名程度から20名程度まで増加した。「サービス製品販売事業」では、蓄積ナレッジを活用した新たな自社製品の販売事業の拡大に加え、マーケティング機能を強化してユーザニーズやシーズ(生産者視点での商品やサービス開発)を捉えた製品やサービスの販売を行っている。2025年3月期第2四半期のコンサルティング事業、サービス製品販売事業の売上高は842百万円(前年同期比14.1%増)となっており、施策を推進することで、通期での業績貢献が予想される。上述の施策を実現するためには、技術とともに人材リソースの確保が必須であり、将来に向けた積極的な投資を推進している。新規事業や高付加価値サービスのさらなる拡大を狙い、要素技術への投資を継続して拡大しており、アジャイル・セキュリティ・UXD・クラウドネイティブ・データアナリティクスプラットフォームのほか、2023年3月期より新たにフロントエンドフレームワークやオートメーショマネージドサービスへの投資も行っている。人材投資については、2024年度に新入社員を180名採用するなど積極的な施策を推進している。同社は新卒採用者の早期育成に強みを持っているが、今後は人的リソースの確保を目的としてパートナーとの連携強化やM&Aも活用する方針である。今後の業績において、人件費の増加はやや重しとなる可能性があるものの、企業のモダナイゼーションが活発化すると見られるなか、IT投資の増加を見据えた将来への成長投資と、弊社では前向きに評価したい。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:06
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(5):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(1)
*16:05JST TDCソフト Research Memo(5):2025年3月期第2四半期は増収増益、通期業績予想を上方修正(1)
■TDCソフト<4687>の業績動向1. 情報サービス産業を取り巻く環境情報サービス産業を取り巻く環境は、テレワーク環境の整備・強化に向けた需要が一巡した。一方で、クラウドコンピューティング、AI、IoT、RPA、ブロックチェーン、マイクロサービスなどの技術革新によるDXの潮流が、企業の競争力強化に向けた戦略的な投資需要を高めた。特に同社が強みを持つ金融業界においては、老朽化した基幹システムがビジネス環境の激しい変化に対応できなくなってきており、現行の情報資産を生かしながら競争力強化に向けた次世代システムを刷新する、モダナイゼーションが活発化している。2. 2025年3月期第2四半期の業績2025年3月期第2四半期の業績は、売上高21,349百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益2,401百万円(同29.2%増)、経常利益2,442百万円(同26.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益1,652百万円(同26.1%増)と前年同期比で大きく増収増益となった。2024年11月に好調な業績を受けて通期業績予想を上方修正しており、修正後の業績予想に対する進捗率は、売上高48.5%、営業利益50.6%、経常利益50.4%、親会社株主に帰属する当期純利益50.7%となる。公共・民間を問わず、業務効率化や生産性向上、新サービス開発などを目的とするDXのためのIT投資が旺盛ななか、同社は各事業分野においてこれまで培った実績を背景に継続的に案件を受注し、順調に業績を拡大した。分野別の売上高について、ITコンサルティング&サービス分野は前年同期比8.7%増、金融ITソリューション分野は同11.6%増、公共法人ITソリューション分野は同16.6%増、プラットフォームソリューション分野は同18.6%増の伸びを見せた。中期経営計画で主要戦略の1つに掲げる「高付加価値SIサービスの追求」についても、アジャイル開発やクラウド分野、マイグレーション案件などが牽引し、次世代型SI事業の売上高は同14.8%増の4,939百万円と大きく成長した。利益面では、受注増に伴う開発プロジェクトの増加に対して、同社が開発したプロジェクトパフォーマンス機能の活用などによって厳格なプロジェクトマネジメントを徹底し、各案件を計画通りに進めた結果、売上総利益率は前年同期と同じ21.4%と採算性を確保した。販管費については、将来の事業拡大に向けた投資を行ったものの、2024年3月期に計上した本社移転費用の影響がなくなり、営業利益率は11.2%と同1.3pt上昇している。同社に対するシステム開発などの引き合いは非常に多く、失注回避とプロジェクト完遂に向け、できる限りの対応策を実施した。顧客ニーズに適合した品質と価格競争力のある顧客提案に向け、システム開発の最重要リソースとなる人材について、従来よりも協力会社から多くの要員を受け入れ、相対的に少ない同社のプロパー要員をプロジェクトラインの主要な位置に据えた。プロパー要員についてはローテーションを組み、プロジェクト間の異動を円滑にすることで、プロジェクトの重要な役務を担い、計画通り完遂する体制を整えた。顧客期待に応えた結果、契約単価の改定(値上げ)を有利に進め、契約額の拡大に成功した。プロパー要員の育成にも積極的で、2024年度には新入社員を180名採用し、早期戦力化に向けたスキルアップ支援策として、プログラミング教育の一環となる「アルゴリズム社内認定制度」を導入している。これにより、プログラムのアルゴリズムに関する理解力や思考力を養成するためのテストを実施し、結果をスコアリングすることで技術者としての論理的思考力のレベルを階層化する。定期的に実施しており、現時点では人事考課に採用する方針はないが、実力の数値化により社員のモチベーション向上など好影響が推測される。3. 事業分野別の業績(1) ITコンサルティング&サービス分野売上高は3,498百万円(前年同期比8.7%増)となった。2024年3月期に引き続き、顧客企業のDX推進に向けたIT需要の高まりを背景に、クラウドマネージドサービス関連のSaaSソリューション案件が堅調に推移した。クラウドプラットフォーム上で「ServiceNow(R)」などを使用した業務効率化や生産性向上を目的とするシステム構築や、「Salesforce」などの営業支援ツールの導入案件を多く手掛け、売上拡大に貢献した。業務効率化や標準化などをサポートする「ServiceNow(R)」は、導入や運用が容易で、あらゆる業種の仕様に合わせたカスタマイズが可能なことから需要が多い。営業支援に強みを持つ「Salesforce」は、顧客管理や予算管理などの周辺機能を有しており、営業活動やバックオフィス業務効率化、生産性向上を目指す企業から支持されている。同社はこれら有力製品の豊富な実績により技術力が認められるとともに、顧客からの信頼度が高く、同分野において順調に業績を拡大させている。(2) 金融ITソリューション分野売上高は9,526百万円(同11.6%増)となった。同社は、金融システム開発に強いNTTデータグループのコアビジネスパートナーに認定されていることから、NTTデータグループが運営する地銀向け共同利用型勘定系システムの統合バンキングクラウドに関するクラウドシフト案件などを数多く受注した。銀行の基幹システムのクラウド化やモダナイゼーションが活発になっているほか、クレジット業界向け電子決済関連の案件が増加しており、好調な受注はしばらく続きそうだ。(3) 公共法人ITソリューション分野売上高は5,774百万円(同16.6%増)となった。同分野は公共向けのほか、流通業、製造業、サービス業など、金融業以外のITソリューションを提供する。2025年3月期第2四半期は、特に運輸業、自動車業、及び旅行業向けの開発案件などが堅調に推移した。物流業界は2024年問題、自動車関連は先端技術の進展、旅行業はインバウンド需要増加といった背景から、業務DXのニーズは高いと見られ、同社は実績を足掛かりに着実に受注を獲得し、増収を実現したと弊社では見ている。(4) プラットフォームソリューション分野売上高は2,550百万円(同18.6%増)となった。既存システムのクラウドシフトの流れのなか、クラウド環境下でのインフラ構築案件が増加傾向にあるほか、通信関連、及び官公庁向けの受注が堅調に推移したことを受けて売上を伸ばした。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:05
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(4):アジャイル技術を活用し高付加価値サービスの提供とユーザコスト低減を両立
*16:04JST TDCソフト Research Memo(4):アジャイル技術を活用し高付加価値サービスの提供とユーザコスト低減を両立
■強み1. 金融業界に強固な顧客基盤TDCソフト<4687>は、金融・法人の部門で顧客との付き合いが長い。同社は、顧客のビジネスをどこまでも深く理解し、あるべき姿をともに考え、プロジェクトを成功に導く新しいアイデアを出す、というスタンスで臨んでいる。これにより顧客の信頼を得て関係が長くなるため、顧客の業務にも精通する。仕事によっては同社がサブ・コントラクター(2次請け)として受注する場合もあるが、その際も開発のなかで徐々にプロジェクトの中核を担うようになり、顧客の信頼も厚くなることから替えがきかない存在となることも多い。結果として事業規模は拡大しており、そこからさらにノウハウ・信頼が蓄積するといった好循環を作り出すことに成功している。同社はITの専門家として高い開発力を備えており、ITニーズに確実に応えるビジネスモデルから先へ進み、市場や顧客の潜在的なニーズを捉え準備することで、デジタル技術の新たな潮流に対応した価値創造型のシステムインテグレーター企業へと変貌している。2. 次世代型SI事業を牽引するアジャイル開発は順調に拡大同社は情報サービス産業の黎明期よりシステム開発事業を行っており、現在では業務アプリケーションからITインフラ、ネットワーク基盤構築、クラウドサービスなども手掛け、着実に成長している。また社内認定制度で認められたトップスキル技術者や、高度情報処理技術者など、技術力の高い社員を擁している。昨今では顧客のビジネス環境の変化に合わせ柔軟かつ迅速なシステム開発を行うため、アジャイル開発技術者の育成に注力している。技術動向を捉えて最新の技術を常に追い求め、ビジネスに活用することが同社の強みである。アジャイルの取り組みでは、顧客のビジネススピードを加速させるためのサービスを提供する。「アジャイル」というとソフトウェア開発だけにフォーカスが当たりがちだが、DXの推進やビジネススピードを加速させるためには、組織のマインド、仕組みを戦略・企画立案段階から変えていくことが大事な要素だと考えられている。同社は大規模なアジャイル開発フレームワークである「SAFe(R)」を提供する米国Scaled Agile, Inc.とパートナーシップを組み、顧客の組織・プロセスをアジャイル型に変革していくためのコンサルティングサービスである「アジャイル型 組織/プロセス変革サービス」、及び顧客とともに企画・検討から実装・運用までをトータルサポートする「アジャイル開発支援サービス」などを提供している。ウォーターフォール型は、企画→要件定義→設計→開発→テスト→リリース運用といった流れとなり、結果確認まで時間がかかるほか、企画段階と運用段階でニーズが変わっていることが多いため、変更時の投資の無駄が大きく、後戻りしにくい(捨てにくい)ことがネックとなる。さらに、DXの流れが加速するなか、IT技術は日々進歩しており、新たな対応が後手に回りやすいと同社では考えている。一方、アジャイル型では、同じ時間軸で、企画→実装→結果確認→振返り→企画→実装→結果確認→振返り→企画→実装→結果確認といった形で進められるため、結果確認までの時間が短いほか、変更時の投資の無駄が少なく、後戻りしやすい(捨てることが可能)。実際、顧客のDX需要拡大に伴い、アジャイル開発が牽引する次世代型SI事業は順調に伸びており、今後もアジャイル型需要の拡大が続くと弊社では考えている。3. プロジェクトマネジメント総合力ITプロジェクトの重要性やリスクが高まりつつある現代において、同社はプロジェクトマネジメント力が重要だと考えている。システム開発において収益力が低下する要因の多くは、開発プロジェクトの進行時に生じるが、同社はプロジェクトの収益性低下を個人の力と組織の力の両面からカバーして防いでいる。個人レベルではPMP(R)※を技術社員の半数以上に取得させることや、ナレッジの共有などにより対処している。組織レベルでは、ソリューション事業部がCMMI(R)成熟度レベル4の認定を受けたこともあり、定量的な品質管理や、会社でのチェック制度、フォロー体制などが整備されている。同社はこれらを「個人のPM力」と「組織のPM力」を掛け合わせた「PM総合力」と定義しており、再現性の高いシステム開発の源となっている。※ PMP(R):Project Management Professional(R)の略。プロジェクトマネジメントに関する国際資格。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:04
注目トピックス 日本株
TDCソフト Research Memo(3):金融ITソリューション分野を主軸に4つの事業を展開
*16:03JST TDCソフト Research Memo(3):金融ITソリューション分野を主軸に4つの事業を展開
■TDCソフト<4687>の事業概要同社グループでは、ITコンサルティング&サービス分野、金融ITソリューション分野、公共法人ITソリューション分野、プラットフォームソリューション分野の4つの事業を展開している。2025年3月期第2四半期の売上高構成比は主力事業である金融ITソリューション分野が44.6%を占めているものの、運輸のほか旅行業向け開発需要の高まりにより、公共法人ITソリューション分野が2024年3月期第2四半期の26.3%から、2025年3月期第2四半期には27.0%と売上規模を拡大している。1. ITコンサルティング&サービス分野ITコンサルティング&サービス分野では、顧客のDX推進に向けたIT戦略やシステム化構想の立案、技術コンサルティング、最新の技術や開発手法の教育サービス提供、自社開発のクラウドアプリケーションサービスの提供、BI※1/DWH※2、ERP※3/CRM※4に関連するソリューションサービスの提供を行っている。※1 BI:Business Intelligenceの略。社内の情報を分析し、経営に生かす手法。※2 DWH:Data Ware Houseの略。データ分析や意思決定のために、基幹系など複数のシステムから必要なデータを収集し、目的別に再構成して時系列に蓄積した統合データベースのこと。※3 ERP:Enterprise Resources Planningの略。基幹系情報システムのこと。※4 CRM:Customer Relationship Managementの略。顧客管理システムのこと。2. 金融ITソリューション分野金融ITソリューション分野では、銀行、クレジット、保険などの金融業向けにシステム化構想や設計、開発、保守といった統合的なITソリューションを提供している。銀行向けには、勘定系業務から情報系、インフラ/基盤の運用・維持に関わる豊富な業務ノウハウと、最新技術とのシナジー効果により高品質なバンキングシステムを提供している。クレジット向けとしては、大規模かつ複雑化するクレジット業務システムにおいて、蓄積した豊富な業務ノウハウ・先端技術により、業務サイクル全般にわたるコンサルティングから運用・保守まで一貫したサポートと、最適なソリューションを提供している。保険向けでは、長年、損保・生保システムに携わってきた実績から、戦略的なビジネス展開を可能とする業務システムと即時性・拡張性・利便性に優れたシステムを提供している。特に損保業務システムの実績は豊富で、多種目にわたる業務ノウハウを保有している。3. 公共法人ITソリューション分野公共法人ITソリューション分野では、流通業、製造業、サービス業、エネルギー業や公共向けにITソリューションの提供を行う。流通業・製造業向けでは、営業支援から販売、物流まで基幹業務を幅広くサポートしており、システム化における各種課題の解決に応える。顧客の多様なシステム化要望に対して、設計、開発、試験、運用・保守に至るまで、ワンストップでサービスを提供している。エネルギー業向けにおいては、基幹系・情報系のシステム構築に関し、幅広くSIサービスを展開している。その他、情報サービス業に対しては、認証基盤システムなどのアプリケーション基盤の開発から維持・管理、インフラ構築、運用・保守に至るまで、多様化するニーズに応えている。4. プラットフォームソリューション分野プラットフォームソリューション分野では、ITインフラの環境設計・構築・運用支援、ネットワーク製品の開発、ネットワークインテグレーションなどの提供を行っている。クラウドサービスや仮想化技術によるグリーンITの実現や、レガシー資産の活用など、変わり続けるビジネスが求める最新のITインフラソリューションをベンダーやキャリアを問わず提供している。ITインフラ構築については、上流工程から維持・管理、運用・保守までワンストップで対応でき、各種OS、DB(データベース)をはじめ、多くのプロダクトで豊富な実績がある。(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<YS>
2025/01/07 16:03
みんかぶニュース 個別・材料
アダストリアの12月既存店売上高は2カ月連続前年上回る
アダストリア<2685.T>がこの日の取引終了後、12月度の月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比1.4%増と2カ月連続で前年実績を上回った。
気温の低下に伴い冬物衣料の販売が進捗し、アイテム別ではニットや防寒アウターが人気となったほか、服飾雑貨ではブーツやストール、生活雑貨ではホリデーシーズンアイテムやブランケットが好調だった。なお、前年に比べて休日が1日少なかった影響は年末年始期間のため軽微だったという。
出所:MINKABU PRESS
2025/01/07 16:02