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みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=セラク、稼働率向上で第1四半期大幅増益  セラク<6199.T>は1月後半以降1500円を挟んだもみ合い局面にあったが、上放れの気配を強めている。  同社はITインフラ構築・保守が柱で、自社エンジニアによるソリューションの提供と運用支援を行っている。「教育型IT人材創出モデル」と呼ぶ独自のビジネスモデルが特徴で、IT業界未経験の若手を積極的に採用し、独自のカリキュラムによる教育で高い技術力を持ったエンジニアに育てSI事業、更にDX事業へ振り分けている。自社でIT技術者を創出しているため、安定的に取引先への人材供給を拡大させている。  1月13日に発表した23年8月期第1四半期決算は、営業利益が4億9400万円(前年同期比2.5倍)と大幅増益となった。22年8月期に過去最高のエンジニア純増数を達成するなど採用が順調に進んだことから、採用活動が一服。初期研修を終えたエンジニアの案件アサインが進み、稼働率が98.3%(前期第4四半期97.7%)に向上したこともあって売上総利益率が大幅に改善した。  23年8月期は一定の利益率確保を図りながら成長に向けた採用を行うとしており、通期営業利益は14億2000万円(前期比60.2%増)を予想。ただ、足もとの稼働エンジニア数の順調な増加や、採用が巡航速度に戻ることなどを考慮すると上振れの可能性は十分にある。調査機関によっては同17億円台を見込むところもある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/29 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=AMI、AI関連人気に乗り一段高へ  アドバンスト・メディア<3773.T>をマークしたい。独自開発の音声認識技術「アミボイス」は同社のコア・テクノロジーで、会議内容を文章に起こし議事録作成などでも活躍している。コンタクトセンター向けで需要開拓が進み収益の伸びに反映させているが、音声認識技術は医療分野など専門性の高い分野でもニーズを獲得し、今後が楽しみな状況といえる。  米オープンAIの「チャットGPT」が脚光を浴びるなか世界的にAI関連株人気が盛り上がりをみせており、東京市場でも同関連株に物色の矛先が向いている。同社株もそのテーマ買いの流れに乗っている。業績も23年3月期は12%増収の22%営業増益と2ケタ増収増益が見込まれており、利益率の高さもポイントだ。PERに割高感はあるものの中期的な成長シナリオに着目した買いを引き寄せている。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/28 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ダイヘン、最高益更新基調を評価  ダイヘン<6622.T>に注目したい。電力向け小型変圧器で高実績を持つほか、半導体ウエハー搬送機器や電気自動車(EV)充電システムなどを手掛けている。第3四半期(22年4~12月)の連結営業利益は前年同期比12.9%増の112億100万円と好調。半導体関連などが伸びた。23年3月期の同利益は前期比16.3%増の165億円と最高益が予想されているが、市場には168億円前後への増額修正期待が出ている。  株価は3月9日に4590円をつけた後、全体相場の下落で調整局面にあるものの、今期予想連結PERは8倍台、連結PBRは0.9倍台で再評価余地は大きい。EV関連人気にも乗り、5000円台を目指す展開が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/20 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=新田ゼラチン、インバウンド需要の恩恵も割安感  新田ゼラチン<4977.T>は中長期的な成長期待が高いうえ、インバウンド需要の恩恵を受ける企業であるにもかかわらず、バリュエーション面で割安感があり、800円を下回る足もとの株価水準は投資妙味を感じさせる。  同社は食用ゼラチンやコラーゲンペプチドなどの製造・販売を手掛ける。今期の売上高は前期比22.7%増の390億円、最終利益は同92.7%増の14億円と大幅な増収増益を計画する。原材料高が利益の圧迫要因として横たわるものの、国内ではグミキャンディー向けが好調だったほか、コロナ禍後の経済活動の正常化に伴って、外食産業の業務用スープ・調味料などへの販売が増加している。更に、美容コラーゲンペプチドやカプセル用ゼラチンは、インバウンド需要の回復が追い風となっているようだ。  24年3月期までの中期経営計画の期間中は、将来の成長に向け事業基盤を強化する戦略。バイオメディカル領域にも経営資源の集中を進めており、将来的な利益貢献が期待されている。  半面、PER(株価収益率)は10倍前後と割安感は強い。加えて、PBR(株価純資産倍率)は0.74倍と低水準であり、株主還元に向けた新たな取り組みにも注目が集まっている。株価は22年1月につけた昨年来安値(583円)から、同年11月の昨年来高値(1115円)の上昇幅に対し、3分の2下押しした水準(約760円)で下げ渋っており、押し目買いの好機が続いているといえそうだ。(碧) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/17 10:04 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=鳥貴族HD、値上げによる採算改善を期待  鳥貴族ホールディングス<3193.T>は13日、「焼鳥屋 鳥貴族」での全品均一価格を5月1日から税込み360円に10円引き上げると発表した。人件費や原材料費などのコスト上昇が主な理由で、値上げによる採算改善が期待される。  なお、10日に発表した23年7月期第2四半期累計(22年8月~23年1月)の連結決算は、営業損益が3億6300万円の黒字(前年同期は18億5600万円の赤字)に浮上した。コロナ禍からの経済再開に伴って事業環境が徐々に回復していることが黒字につながっており、2月度の既存店売上高は19年同月比で1.3%増と息を吹き返している。  株価は冴えない展開が続いていたものの、15日には2120円台に位置する75日移動平均線を捉えた。中期トレンドを明確に上抜けば、12月8日につけた昨年来高値2555円奪回に弾みがつきそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/16 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=PAコンサル、タレントパレット顧客増が計画上回る  プラスアルファ・コンサルティング<4071.T>は高成長期待を背景に上値を目指す展開が予想される。  同社は、ビッグデータを可視化するプラットフォームのクラウドサービスが主な事業。主力は社員情報を分析して、人材育成、最適配置など人事施策に活用する「タレントパレット」だ。  2月13日に発表した第1四半期(22年10~12月)連結決算は、営業利益が7億6100万円となった。今期から連結決算に移行したため単純比較はできないものの、会社側によると前年同期比11.2%増となり、計画を上回って順調に推移しているという。利益率の高いタレントパレット事業で顧客数が前期末比113件増と四半期として初めて100件を超える増加で1103件に拡大。解約率も低位安定で推移したことが寄与した。  少子高齢化や働き方の多様化で労働力不足が深刻化しているなか、大企業を中心に人事施策改革意欲が高まっていることなどがその背景にあるもよう。会社側では23年9月期末に同事業の顧客数1336件を見込むが、第1四半期が計画を上回ったことから、超過達成も期待できる。  また、タレントパレット事業以外の見える化エンジン、カスタマーリングスも導入数の増加傾向が継続中。23年9月期は営業利益34億円(前期比27.6%増)を見込むが、足もとの状況から上振れの可能性は十分。24年9月期は同50億円弱を見込むところもある。(温羅) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/15 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=日製鋼、国策関連として見直し人気へ  日本製鋼所<5631.T>の2400~2500円の水準は押し目買いチャンスと見ておきたい。大型鋳鍛鋼で世界屈指のシェアを誇るほか、樹脂製造や加工装置、電子デバイス製造装置など産業機械にも展開する。利益の中軸を担っているのは産機事業で、世界的な電気自動車(EV)シフトの流れを背景にリチウムイオン電池のセパレータ・フィルム製造装置などが収益に貢献している。  原発関連や防衛関連株などのテーマ性も持っている。原発関連では、鍛鋼部材を使った圧力容器で断トツの世界シェアを誇る。検査不正の問題が明るみに出たことはネガティブ材料には違いないが、今後繰り返されることはなく、株価的には既に織り込んだ状態とみてよさそうだ。一方、防衛関連では火砲システムのリーディングカンパニーとして存在感を示す。原発と防衛、この2つの分野は岸田政権が重点を置く国策にも沿うもので、来期以降、同社のビジネスチャンスが膨らむ公算が大きい。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/14 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=バンナムHD、今期業績に上振れ期待  バンダイナムコホールディングス<7832.T>に注目したい。冒険アクションゲーム「エルデンリング」の販売などが伸び、第3四半期(22年4~12月)の連結営業利益は前年同期比15.2%増の1062億300万円と好調。第4四半期は人気アニメ「鬼滅の刃」の新作映画公開で関連の玩具販売の伸びも期待でき、23年3月期の同利益は会社予想1280億円(前期比2.0%増)に対し1400億円前後へ増額観測が出ている。  同社は3月末に1株を3株とする株式分割を予定しており、分割権利取りや落ち後の流動性向上による上昇も期待できる。業績は今期に続き来期も最高益更新が見込めるだけに、株価の調整局面は絶好の拾い場だ。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/13 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=バンクオブイ、「メメントモリ」「恋庭」で中長期成長へ  バンク・オブ・イノベーション<4393.T>の足もともみ合い局面は仕込み場となりそうだ。同社はスマートフォン向けゲームアプリの開発・運営を手掛け、昨秋に配信をスタートしたゲーム「メメントモリ」のヒットが話題を集めている。メタバースなど新たな分野でのサービスにも注力しており、個人投資家から大きな期待が寄せられている。  直近決算の22年10~12月期(第1四半期)業績は、メメントモリのヒットにより絶好調。売上高は83億6800万円で前年同期実績(4億7100万円)から急増、営業損益は28億3300万円で前年同期の赤字から大きく黒字に転換して着地した。メメントモリの更なる展開に加え、メタバース化を進めるマッチングアプリ「恋庭」や新作ゲームの開発を進め、中長期的な成長を目指す構えにある。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/10 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=タムラ、足もと業績好調でテーマ性も豊富  タムラ製作所<6768.T>はテーマ性が豊富だ。電気自動車(EV)向けソルダーペーストを手掛けているほか、同社のカーブアウトベンチャーであるノベルクリスタルテクノロジーが新世代パワーデバイス半導体材料の有力候補に目されるベータ酸化ガリウムの研究開発を進めていることに注目したい。  足もと業績は好調で、2月3日に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の25億2700万円で着地。エアコンなどの家電や生産の高度化・自動化を目的とした産業機械などの底堅い需要を追い風に、電子部品関連事業が伸長した。  株価は700円台での値固めを経て800円台を回復。日足チャートではテクニカル妙味が浮上しており、昨年来高値908円の早期奪回が期待できそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/09 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=SREHD、10~12月期大幅減益も過度の警戒は不要  SREホールディングス<2980.T>は、10~12月期営業利益が大幅減益となったことで調整していたが、調整一巡から本格反騰の兆しをみせている。  同社はAIクラウド&コンサルティング事業と不動産テック事業が2本柱。10~12月期の連結営業利益が前年同期比53.2%減となったが、オペレーションを意図的に変えたことによる一時的な要因であり、想定通りの減益といえる。  足もとでは、AIクラウド&コンサルティング事業で、前期からの先行投資の効果が表れているほか、一部クラウドソリューション利用料の引き上げにより収益力向上の見込み。また、不動産テック事業もスマートプロパティ事業の伸長が見込まれる。1~3月期以降は上期までに見られたような通常通りの成長トレンドが期待できる。  会社側では、23年3月期通期の営業利益は16億5000万円(前期比18.5%増)を予想するが、17億円台へ上振れるとの見方が多い。来期は同26億円以上を見込む調査機関もある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/08 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=Fスターズ、AI関連株人気に乗り上値指向鮮明  フィックスターズ<3687.T>が戻り足を強めており、この動きについてみたい。顧客企業のソフトウェアを高速化する技術で強みを発揮するシステム開発企業。足もとの業績は絶好調に推移しているが、将来的にも人工知能(AI)の急速な進化に合わせ大量データ計算の高速処理ニーズは一段と高まることが予想され、同社の活躍余地は大きい。  また、同社は次世代コンピューティングの切り札とされる量子コンピューター分野で先駆しており、完全子会社として「Fixstars Amplify(フィックスターズ アンプリファイ)」を設立し、国内大手IT企業とも連携して、量子アニーリング分野での展開力を強めている。  23年9月期業績は売上高が前期比16%増の73億円、営業利益は同23%増の20億円を見込み、いずれも過去最高更新となるが利益率の高さが光る。また、来期以降の収益成長期待も大きい。AI関連株人気に乗り株価は一段の上値指向が期待され、中期的には19年7月につけた上場来高値2124円(分割修正後株価)を目指す方向となろう。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/07 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=シークス、今期は6期ぶり最高益更新へ  シークス<7613.T>に注目したい。同社は電子機器の受託製造サービス(EMS)最大手。22年12月期の連結営業利益は前の期比80%増の89億2900万円と大幅増益を記録した。円安効果に加え、電気自動車(EV)など自動車の電動化や自動運転などの次世代技術「CASE」に絡む需要が拡大している。23年12月期の同利益は前期比26.5%増の113億円と6期ぶりの最高益更新が予想されている。    今期配当は年32円と株式分割を考慮した実質で17期連続増配の予定。EVなど次世代自動車に絡むCASE関連需要は今後一段と高まることが予想されている。株価は先行き2000円台を目指す強調相場が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/06 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=WSCOPE、EV基幹部品関連として要マーク  ダブル・スコープ<6619.T>に注目したい。同社はリチウムイオン二次電池用セパレーターの専業メーカーで独自の高分子フィルム技術(メンブレンフィルムのウェット製法)に強みを持ち、高水準の世界シェアを獲得している。欧州連合(EU)欧州議会が2月14日、ガソリン車などの内燃機関車の新車販売を2035年までに事実上禁止する法案を採択した。今後EU各国の正式承認を経て法制化される見通し。電気自動車(EV)へのシフトが更に加速する状況にあり、EV基幹部品であるリチウムイオン電池関連の一角の同社には関心が集まりやすい局面となりつつある。      23年12月期は今後の生産拡大に向けた先行投資コスト増や、想定為替レートを1ドル=125円と実勢よりも円高で設定し減益見通しとなっているが、EV需要の伸びなどで市場には大幅上振れ観測も出ている。株価は減益予想を受けて調整を余儀なくされたが高技術力を背景に中期成長期待は高く、1200円台の株価は再評価余地が大きい。(れい) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/03 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=Appier、既存・新規顧客の売り上げ増見込む  Appier Group<4180.T>は、人工知能(AI)を使ってビジネスの意思決定をサポートするSaaS企業。予測型広告プラットフォーム「CrossX」や自動広告運用を行う「AIXPERT」などを展開している。  23年12月期は引き続き、アップセル(顧客の単価を向上させる取り組み)やクロスセル(顧客が購入しようとしている商品と別の商品を提案し、購入を検討してもらうこと)による既存顧客からの売上収益増、地域及び顧客業種の拡大による新規顧客からの売上収益の伸長に注力。今期の連結営業利益は5億3500万円(前期は5000万円)を見込んでいる。  株価は2月14日に昨年来高値2175円をつけたあと軟化したが、1600円近辺に位置する75日移動平均線が下値をサポート。調整一巡感からの仕切り直しが期待できそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/02 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ピジョン、事業環境好転で業績回復へ  ピジョン<7956.T>は、事業環境の好転から業績は再び増益基調へ向かうことが予想される。株価も本格反騰が期待でき、時価水準は下値買いのチャンスだろう。  2月14日に発表した22年12月期連結決算は、営業利益が121億9500万円(前の期比8.6%減)で着地した。中国事業で上海ロックダウンの影響が通年まで残ったことに加えて、人件費や物流費の増加が利益を圧迫した。  同社は25年12月期に営業利益160億円を目指す第8次中期経営計画を発表しており、初年度である23年12月期は、「ものづくり」を強化し、ベビー及びベビー以外の新領域の商品開発・投入による業績回復が進むと予想。上海ロックダウンの影響がなくなることや、コロナ禍で各国で工場や事業所が操業停止した影響がなくなることも考慮すると、会社側の営業利益124億円(前期比1.7%増)予想は保守的な数値とみても良いだろう。  調査機関のなかには、23年12月期営業利益130億円強、24年12月期同150億円強を見込むところもある。今後、業績回復基調が強まるにつれ、株価も居所を大きく変えることになろう。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/03/01 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=シチズン、超ド級の株主還元姿勢を評価  シチズン時計<7762.T>は800円台前半のもみ合いは買い向かって妙味がある。腕時計大手で海外でもそのブランド力は健在だ。コロナ禍からの回復により、日本国内だけでなく欧米でも主力の時計事業が好調に推移している。23年3月期第3四半期(22年4~12月)は営業利益が前年同期比7%増の210億3200万円と堅調な伸びを示した。  更に、株主還元に極めて積極的な姿勢をみせていることもポイントとなる。2月13日に発行済み株式数の25%超に当たる規格外ともいえる大規模な自社株買いを発表、マーケットで脚光を浴びた。その後はストップ高を交え一気に株価水準を切り上げたが、時価予想PERは12倍程度、PBRもようやく1倍近辺まで修正されたに過ぎない。上値余地は十分で2014年12月以来約8年3カ月ぶりとなる4ケタ大台回復も視野に入りそうだ。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/28 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=大同特鋼、最高益基調で割安顕著  大同特殊鋼<5471.T>に注目したい。大手特殊鋼メーカーである同社の第3四半期(22年4~12月)の連結純利益は前年同期比26.9%増の281億8600万円だった。特殊鋼の値上げなどが収益に寄与した。また、エネルギー関係で発電用タービン向けや掘削関係向け、それに航空機のエンジンシャフト向けなどに自由鍛造品が伸びた。23年3月期の同利益は前期比26.4%増の340億円と2期連続での最高益更新が見込まれている。  24年3月期の同利益も350億円前後への増益が見込まれている。株価は今期予想連結PERで6倍台、配当利回りも3.8%前後で、PBRも0.6倍台の水準にあり割安感は顕著だ。先行き6000円を目指す展開が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/27 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=大正薬HD、花粉シーズン本格化で活躍期待  大正製薬ホールディングス<4581.T>に注目したい。2月も下旬に差し掛かり、花粉症シーズンが本格化してきた。今春の花粉飛散量は過去10年で最も多くなると予想されており、総合感冒薬「パブロン」やアレルギー専用鼻炎薬「クラリチン」などを手掛ける同社の活躍に期待がかかる。  足もと業績は好調だ。9日に発表した22年4~12月期決算は、「リポビタン」「パブロン」など主力ブランドの販売や海外事業が大きく伸び、営業3.2倍増益を達成。決算発表とあわせて、通期見通しの上方修正も行った。直近の株価動向は、200日移動平均線を足場にしっかりの展開を続けている。有配企業でありながらPBR0.5倍台と株価指標面から割安感は強い。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/24 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ホシザキ、外食業界の新陳代謝で商機拡大  ホシザキ<6465.T>は、業績再評価とともにもみ合い上放れが期待できそうだ。  同社は業務用厨房機器の大手。2月10日に発表した22年12月期決算で、連結営業利益は279億1500万円(前の期比12.0%増)だった。20年以降、新型コロナウイルスの感染拡大による外食産業の落ち込みやサプライチェーンの混乱による影響でさまざまな困難に直面してきたが、2期連続で増益となった。  外食産業はコロナ禍を経て閉店する店舗がある一方、他社の退店跡を活用して出店する企業も増えており、新陳代謝が加速。また、人手不足に対応するため設備投資が増加するとみられている。同社にとっては商機の拡大につながり、成長に寄与しよう。  23年12月期は営業利益340億円(前期比21.8%増)を見込む。ただ同社は例年、業績予想を保守的に見る傾向があるほか、足もとで売価引き上げが浸透していることや、順調に物流回復が続いている国内動向、そして事業構造改革を含めた費用面のテコ入れが進んでいることなどを考慮すると上振れの公算は大きい。調査機関のなかには、同380億円前後、24年12月期は同440億円前後を予想するところもある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/22 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=NSD、銀行と官庁需要取り込み最高益更新続く  NSD<9759.T>はここ調整色を強め25日移動平均線を下回ってきたが、足もとの業績は好調であり逆張りの好機とみたい。同社は独立系のシステムインテグレーターで金融向けなどに高い実績を有する。M&A戦略なども奏功して業容拡大を続けており、前期まで10期連続で増収営業増益を達成、売上高・営業利益いずれも過去最高を更新中だ。銀行向けソフト開発需要を取り込むほか、官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)案件も寄与し、23年3月期もピーク更新基調に変化はない。  26年3月期を最終年度とした中期経営計画も推進中で、トップラインは1000億円(前期実績711億8800万円)、営業利益は150億円(同114億1400万円)を目指す方針。株価は昨年11月につけた2663円の昨年来高値奪回が目標となる。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/21 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=双日、PBR1倍割れ是正へ  双日<2768.T>に注目したい。総合商社である同社の業績は、商品価格や石炭市況の上昇などが寄与し好調。第3四半期(22年4~12月)の連結純利益は1087億3100万円(前年同期比75.3%増)だった。23年3月期の同利益は1100億円(前期比33.6%増)と最高益を更新する見込みだ。エネルギー価格などにも左右されるものの、来期は中国景気の回復期待も強く今期と同水準の利益が期待されている。  足もとの株価は今期予想連結PER5倍台、配当利回り5%前後と割安。連結PBRも0.7倍台の水準にある。同社は中期経営計画でPBR1倍割れの是正を掲げ、企業価値の向上を目指しており、株価は一段高が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/20 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=MSOL、2期ぶり最高益更新を本格評価へ  マネジメントソリューションズ<7033.T>に注目したい。大手企業のプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)実行支援を行うコンサルティング会社だが、国内で圧倒的な実績を積み上げている。23年10月期連結営業利益は、旺盛なニーズに応えるための人材確保や稼働率向上により19億円(前期比2.6倍)と2期ぶりに最高益更新を見込んでいる。PMOアウトソーシングサービスは世界的な潮流であり、来期業績も最高益が見込めそうだ。  株価は昨年12月16日に4175円の戻り高値をつけた後、1月初旬に3000円トビ台まで調整していたが、足もとでは再び反発基調を強めている。業績拡大を評価して先行き4000円台回復からの一段高が期待される。(れい) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/17 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ラキール、加速するDXニーズが追い風  ラキール<4074.T>は企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するプロダクトサービスとプロフェッショナルサービスを提供。会社側ではアフターコロナ時代に適応するDX化の流れが一段と強まり、企業のIT投資が加速するとみている。  こうしたなか、同社はアプリケーション開発プラットフォーム「LaKeel DX」をはじめとする製品サービスを強化するなど、高い収益性が期待できるプロダクトサービスに注力。23年12月期通期の連結売上高は前期比22.2%増の84億900万円、連結経常利益は同22.3%増の8億9400万円を見込んでいる。  テクニカル面では、日足チャートで中期トレンドを示す75日移動平均線が上向きに転じていることに注目。好業績見通しを考えれば、押し目は積極的に拾ってみたい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/16 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ABCマート、中国人需要の本格回復に期待  エービーシー・マート<2670.T>は、昨年12月30日につけた昨年来高値7540円をピークに調整しているが、足もとの販売好調から23年2月期業績の上方修正及び来期増益の可能性が高く、好業績を背景に再騰展開へと向かいそうだ。  1月11日に発表した第3四半期累計(22年3~11月)決算は、連結営業利益が289億9100万円(前年同期比46.1%増)となり、通期計画に対する進捗率は84%になった。外出需要の高まりに加えて、デジタルコマースの活用やグランドステージと複合業態店舗の拡大などの施策が奏功。既存店売上高が22年3月以降前年実績を上回って推移していることも業績を押し上げた。  今後はコロナ禍収束に伴い、中国人需要の本格回復が期待できる点に注目。コロナ禍前は免税売り上げが国内事業の1割弱程度、中国人観光客比率の高い韓国事業が2割弱を占めていたが、いずれも本格回復には至っていない。これらが今後、本格回復に向かえば業績へのインパクトも大きいだろう。また、競合他社が閉店を進めるなか、同社のシェアが高まっていることなども考慮すると、今・来期の業績見通しは強気で見ても良い。調査機関の中には、会社側の23年2月期営業利益345億円(前期比25.7%増)予想に対して400億円前後、24年2月期は同440億円前後を見込むところもある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/15 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=IIJ、高成長続き3000円台での活躍有望  インターネットイニシアティブ<3774.T>の急騰後にひと押し入れた2500~2600円台前半のゾーンは買い向かって妙味がある。同社はインターネット接続事業者の草分け的存在であり、クラウドサービスやセキュリティーで優位性を発揮しシステムインテグレーション分野でも高い技術力を誇る。民間では大手企業を顧客に安定した収益基盤を持つ一方、官公庁向けで高い実績を有し、旺盛なIT投資需要を取り込んでいる。  23年3月期第3四半期(22年4~12月)は営業利益段階で前年同期比15%増の187億9000万円と2ケタ成長トレンドを確保している。23年3月期通期営業利益は前期比16%増の272億円予想と過去最高利益を大幅更新する見通し。更に24年3月期も大幅増収増益基調を続ける公算が大きい。株価は昨年8月5日につけた上場来高値2760円を通過点に、中期的に3000円台を地相場とする展開が見込める。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/14 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=バルニバービ、経済再開で業績回復へ  バルニバービ<3418.T>に注目したい。同社はレストランやカフェなど飲食店を展開。外食に不向きとされる立地に低コストで出店する「バッドロケーション戦略」を特徴としている。コロナ禍の影響で前期まで3期連続で営業赤字を記録した。ただ、経済再開(リオープン)の流れに乗り主力のレストラン事業が回復しており、23年7月期の営業損益は2億6800万円の黒字(前期は4億4700万円の赤字)へ転換する見通しだ。  同社はレストランなどの出店を通じて地方創再生事業にも関わっている。経済再開の本格化とともに来期業績は更なる回復が見込めそうだ。株価は、昨年6月高値1115円更新からの一段高が期待できる。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/13 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ニチコン、業績急拡大トレンドをまい進  ニチコン<6996.T>は世界有数のコンデンサーメーカーで、アルミ電解コンデンサーが主力。生産自動化や自動車電装化の流れを追い風に、産業機器向けや電気自動車(EV)向けで旺盛な需要を獲得している。加えて、新たな経営の柱として展開する家庭用蓄電システムなど環境関連製品も好調で、足もと業績急拡大トレンドをまい進している。  8日に発表した22年4~12月期決算は、営業2.7倍増益で着地。直近10~12月期では四半期ベースの過去最高益を更新しており、9四半期連続の大幅増益を達成した。あわせて配当予想の増額修正も発表し、年30円(前期27円)とした。株価は、一足早く決算発表を行った同業の日本ケミコン<6997.T>の好業績を手掛かりに急動意。長期的なトレンドを示す200日移動平均線の上に顔を出してきた。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/10 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ソフトクリエ、好業績に加えテクニカル妙味も  ソフトクリエイトホールディングス<3371.T>は、ECソリューション事業とITソリューション事業が2本柱。2月1日に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結経常利益は前年同期比9.8%増の35億6800万円となり、通期計画42億6500万円に対する進捗率は83%超に達した。  ECサイト構築及びECクラウドサービスへの投資需要の拡大を追い風に、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売り上げが拡大。在宅勤務など働き方の変化により、インターネット上で稟議書などを電子化するためのワークフローサービス「X-pointクラウド」なども伸長している。  足もとの株価は好決算を手掛かりに下値を切り上げる展開で、テクニカル面では25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前となっている。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/09 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=エスエムエス、キャリア及び介護事業者分野が業績牽引  エス・エム・エス<2175.T>は、下値圏でのもみ合いから上放れつつあり、好業績期待を背景に本格的に上値を目指す展開に向かいそうだ。  同社は、介護・医療業界向け人材紹介サービスの最大手。1月31日に発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算は営業利益が50億4300万円(前年同期比29.5%増)と大幅増益で着地した。新型コロナウイルス感染拡大によるマイナスの影響はあったものの、キャリアパートナー(CP)の積極採用の効果などで、キャリア分野が好調に推移。同社では更にCPの追加採用を進めるとしており、今後も人件費増加よりも受注増加による増収が加速する可能性が強い。  また、介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」も順調に成長しており、1月1日時点の会員数は拠点数が2万5750拠点(22年10月1日比550拠点増)、事業所数は4万3800事業所(同950件増)へ増加した。タブレットやスマートフォンなどの有料オプションサービスの利用拡大で単価も上昇しており、同分野の成長がキャリア分野と並んで業績を牽引している。  23年3月期は、営業利益72億3800万円(前期比14.6%増)を見込むが、ドイツでクロスボーダーの看護師人材紹介と看護師資格の取得支援を手掛ける企業を22年12月に子会社化した効果もあり、上振れの可能性は十分。調査機関によっては同75億円台後半を見込むところもある。また、24年3月期は同99億円前後へ向かいそうだ。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/02/08 10:00

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