みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エアトリ、旅行需要復調が追い風
エアトリ<6191.T>は、新型コロナウイルスの感染症法上の5類移行に伴う国内・海外旅行需要の更なる増加を背景に、好業績継続が期待できる。
同社は、航空券予約サイト「エアトリ」の運営が主な事業。5月15日に発表した第2四半期累計(22年10月~23年3月)連結決算は、全国旅行支援を契機とした旅行需要の高まりが追い風となり、営業利益は15億8800万円(前年同期比7.5%増)となった。
エアトリ旅行事業の特に国内旅行分野が好調に推移しているほか、海外旅行分野も回復傾向にある。上期決算と同時に、会社側では23年9月期通期営業利益予想を16億円から30億円(前期比33.7%増)へ上方修正した。
また、旅行事業以外にも注目したい。会社側では、コロナ禍の21年9月期から「エアトリ“リ・スタート”」として事業ポートフォリオの構築に取り組んでおり、足もとではITオフショア開発事業、訪日旅行・Wi-Fiレンタル事業、メディア事業、投資事業、地方創生事業が概ね堅調に推移している。これら旅行事業以外の成長継続もあり同社業績は当面増益基調が続きそう。調査機関のなかには、24年9月期同利益40億円強を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/24 10:00
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<注目銘柄>=MDV、病院・製薬向けデータビジネスで高成長
メディカル・データ・ビジョン<3902.T>は底値買いのチャンスといえる。同社は病院などの医療機関や製薬会社を顧客対象に、医療や医薬品などのデータをネットワーク化するほか、利活用サービスなども展開している。成長性に富んだビジネスモデルで、業績は長期にわたり拡大基調を続けている。23年12月期は売上高が前期比18%増収と2ケタの伸びを達成できる見込みで、営業利益は同2%増の18億円と小幅ながら増益を確保する見通し。今期で5期連続の過去最高利益更新予想となる。なお、売上高については、連結決算となった16年12月期を起点に減収がなく、7期連続で過去最高更新となる見込みだ。
株価は今年2月に1011円の高値をつけた後は下値を探る展開となり、今月18日に715円で年初来安値を形成。しかし、その後はリバウンドに転じている。850円までは滞留出来高も比較的少なく、戻りに転じれば上値は軽そうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/23 10:00
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<注目銘柄>=DMG森精機、受注好調で業績増額期待も
DMG森精機<6141.T>に注目したい。工作機械大手である同社の第1四半期(1~3月)の連結営業利益は前年同期比2.6%増の96億9500万円とほぼ予想通りだったが、受注は想定を上回った。半導体や電気自動車(EV)関連など成長分野からの受注が好調だ。23年12月期の連結営業利益は前期比21.3%増の500億円と最高益の見込みだが、市場には530億円前後への増額修正期待が出ている。
同社の中期経営計画では、25年12月期の同利益720億円と配当100円(今期予想80円)が目指されており、その目標達成に向けた期待が膨らんでいる。株価は連結PER9倍、配当利回り3.4%の水準で割安感は強い。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/22 10:00
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<注目銘柄>=串カツ田中、「ちょい飲み」回復期待も出遅れ感
串カツ田中ホールディングス<3547.T>は、リオープン関連銘柄の一角と位置付けられながらも出遅れ感があり、投資妙味が強まっている。
「串カツ田中」を運営する同社の業績は、回復基調が鮮明だ。4月に発表した23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比48.9%増の33億3200万円、営業損益は1億9100万円の黒字(前年同期は2億4800万円の赤字)となった。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行する前の期間にもかかわらず、営業利益の進ちょく率は中間期の計画に対し、約64%に上る。
企業のオフィス回帰の動きが広がるなか、「ちょい飲み」を目的とした会社員らによる来店客数は今後も回復が続くと考えられる。更に、経済活性化に向け、月末金曜日の終業時間を早める「プレミアムフライデー」を復活させようとする機運も高まっており、業績面でのプラス効果が期待されるところだ。
株価収益率(PER)は37倍台だが、リオープン期待の強い外食関連株のなかでは割安感が意識される。2月下旬にSNSを通じて拡散されたハラスメントや、社内ルールに照らした不適切な食材管理の発覚を受け、運営面での改善も進めているもようだ。ボリンジャーバンドのプラス1シグマに沿ったバンドウォークの継続を見込み、25日移動平均線を下回った局面では、押し目買いスタンスで臨みたい。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/19 10:00
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<注目銘柄>=イオンモール、海外モールを中心とした高成長に期待
イオンモール<8905.T>は高値圏でもみ合っているがPBR1倍割れの水準であり、業績面を評価すると更なる上値が期待できる。
同社は、イオングループのSC(ショッピングセンター)ディベロッパー。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行動制限により、ここ数年は厳しい事業環境下にあったが、ウィズコロナへの移行に伴い国内外で消費行動が正常化する24年2月期は業績が回復局面を強める見通し。今期は中国で1モール、カンボジアで物流センター1施設の新規オープンを計画するほか、既存モールでは専門店の入れ替えによるリニューアルや増床、オペレーションレベルの向上に向けた取り組みを強化。一方で、国内では4物件のオープンを計画するほか、既存モールの増床及びリニューアルを積極的に推進し業績向上を狙い、営業利益は585億円(前期比33.0%増)と大幅増益を見込む。
会社側の中期計画では26年2月期にかけて国内9モール、海外17モール(中国7モール、ASEAN10モール)の新規開業を予定しており、最終年度に営業利益850億円を目指す方針。海外物件を中心とした高い成長性と売上高の回復による固定費率の低下により収益性も向上へ。中期成長への期待が株価上昇を後押ししよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/17 10:00
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<注目銘柄>=IIJ、業績絶好調で最高値街道をまい進
インターネットイニシアティブ<3774.T>は2月上旬に急騰した後も下値切り上げ波動を継続、直近は上場来高値圏で一段と上げ足に弾みがついている。同社はインターネット接続事業で先駆的存在。ネットワーク関連サービスでは、ICT市場におけるクラウドシステムの普及加速が追い風となっている。5月12日に発表した23年3月期営業利益は前の期比16%増の272億2100万円と好調、続く24年3月期も前期比16%増の315億円予想と2ケタ成長が続く見通しだ。
同社はトップライン、営業利益ともに過去最高更新基調を続けているが、特に国際会計基準に変更した19年3月期以降は利益成長トレンドに拍車がかかっている。株式需給面では信用買い残も少なく上値が軽い。3000円大台ラインは通過点に過ぎず、業績成長と歩調を合わせ今後も次第高の展開が見込まれる。(歩)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/16 10:00
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<注目銘柄>=アダストリア、外出需要の復活が追い風
アダストリア<2685.T>に注目したい。同社はカジュアル衣料大手で、20~30代を中心にした女性向けブランドを展開している。23年2月期の連結営業利益は前の期比75.4%増の115億1500万円を記録。コロナ禍の影響が薄れ、外出需要の復活を背景に衣料品の販売が回復した。24年2月期は、経済正常化への期待もあり同利益は前期比21.6%増の140億円と連続2ケタ増益が見込まれている。
同社の月次売上高は2月以降、前年同月比2ケタ増を記録しており、今期業績には増額修正期待も膨らんでいる。株価は19年11月以来となる2700円台に乗せてきており、ここから3000円台を目指す展開が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/15 10:00
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<注目銘柄>=ユーザーロカ、上場以来増益トレンド続けるAI関連株
ユーザーローカル<3984.T>は好業績を背景に株価上昇が期待できる。政府がAIの利活用に向けた議論を行う「AI戦略会議」を今月立ち上げ、G7広島サミットで議長国としてルール作りを主導する考えを示すなか、株式市場ではAI関連への関心が一段と強まっている。それとともに、関連有力株に位置づけられるユーザーロカへの注目度も今後ますます高まっていくことになりそうだ。
直近10日に発表した第3四半期累計決算は、営業利益が前年同期比27%増の10億3300万円で着地。通期計画(11億7800万円)に対する進捗率は9割近くに達した。同社は2017年の上場以来、一貫して増益トレンドを続け、今23年6月期も最高益を達成する見込みだ。増配も計画している。足もと株価は2000円近辺で推移しており、目先は年初来高値2318円の奪回が目標となる。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/12 10:00
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<注目銘柄>=モノタロウ、第1四半期に約28万口座を新規に獲得
MonotaRO<3064.T>の足もと業績が堅調だ。4月27日に発表した23年12月期第1四半期(1~3月)の連結経常利益は前年同期比19.8%増の80億8400万円となり、上半期計画148億7800万円に対する進捗率は54.3%となった。
事業者向けネット通販事業が注文単価・注文頻度の増加により成長したほか、大企業顧客を対象とした相手先購買管理システムとのシステム連携を通じた間接資材の販売も順調に拡大。同期間中には27万9151口座を新規に獲得し、3月末時点の総登録数は828万5645口座に伸長している。
株価は4月上旬から下値を切り上げる展開で、同月下旬には一時2100円台を回復。25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現すれば上げに弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/11 10:00
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<注目銘柄>=乃村工芸社、受注環境好転に向かい業績改善へ
乃村工藝社<9716.T>は4月25日につけた年初来高値973円更新から、更なる上値を目指す展開が期待できる。
同社は、展示施設や商業施設向けディスプレーの企画・設計・施工・運営監理の国内最大手。新型コロナウイルスの感染拡大やインバウンドの減少などにより厳しい受注環境が続いていた。これを受けて、23年2月期は営業利益が31億1300万円(前の期比42.7%減)と大幅減益となった。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が収束傾向にあるなか、受注環境も改善に向かっており、23年2月期の受注高は前の期比28.3%増の1317億9300万円に増加。前の期に手持ちの大型案件が含まれていた博物館・美術館市場は大きく減少したものの、大型案件を受注した複合商業施設市場、広報・販売促進市場、余暇施設市場が増加したことで、期末受注残高も557億700万円(同33.6%増)と大幅に増加した。
24年2月期は豊富な受注残に加えて、インバウンドの回復やアフターコロナを見据えた投資回復による需要が続く見通しで、受注環境が改善されることで受注競争も徐々に緩和する見通し。25年の大阪・関西万博以降の中期成長維持のための成長投資を織り込んだうえで、営業利益41億円(前期比31.7%増)を見込む。調査機関のなかには24年2月期営業利益を49億円、25年2月期を同70億円と見込むところもあり、中期的な成長への期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/10 10:00
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<注目銘柄>=アイドマHD、好業績評価で逆張り好機に
アイドマ・ホールディングス<7373.T>は2月初旬に5100円近辺で二点天井を形成後、一貫して下落基調にあったが、時価2000円台後半は逆張りの好機とみたい。中小企業向け見込客リスト作成のほかデジタルトランスフォーメーション(DX)活用を含めた営業支援ビジネスを展開する。業績は好調で22年8月期の営業98%増益に続き、23年8月期も前期比24%増の20億3000万円を見込み、連続の過去最高利益更新となる。
脱コロナでリオープン(経済再開)環境が本格化するなか、中小企業のコンサルティング需要は増勢にあり、今上期の進捗率などからも通期の営業利益計画は一段と上振れする可能性を内包している。株価は大株主の売却に伴う需給的な売り圧力が、ここ3カ月にわたる下げ相場に反映されたが、売り一巡観測からリバウンドの動きが期待できそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/09 10:00
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<注目銘柄>=壱番屋、月次売上高は拡大基調
壱番屋<7630.T>に注目したい。カレー専門店チェーンを展開する同社の業績は急回復している。経済再開(リオープン)による外食需要の復活が追い風となり23年2月期の連結営業利益は前の期比26.5%増の36億1300万円となった。特に、月次売上高は既存店ベースで2月は前年同月比19.7%増、3月は同15.2%増を記録している。24年2月期の同利益は前期比19.0%増の43億円が見込まれている。
国内店舗に加え、海外店舗もアメリカなどが順調に伸びている。株価はコロナ禍後の業績回復を評価する格好で、上昇基調を強めている。先行き20年1月につけた6130円の最高値更新から一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/08 10:00
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<注目銘柄>=土屋HD、業績大復活で低PBR見直しへ
土屋ホールディングス<1840.T>は底値圏もみ合いを上放れる可能性があり、ここは注目しておきたい。北海道を地盤に展開する住宅会社で、傘下に土屋ホーム、土屋ホームトピア、土屋ホーム不動産を擁する。この3社による総合力を駆使して住宅やリフォーム、不動産事業などで需要開拓が進んでいる。北海道は訪日外国人観光客に人気で、1人当たりのインバウンド消費額(平均単価)も高い地域である。今後はコロナ禍から脱却したことで、一段と人流が活発化する公算が大きく、つれて同社の活躍余地も高まりそうだ。
業績面では23年10月期営業利益が前期比4.7倍の7億円予想と13年10月期以来10年ぶりとなる利益水準を取り戻し、大復活を遂げる見通し。年間配当は6円を計画し、配当利回りも3%近くに達するが、PBR0.4倍台は超割安といってよく絶好の買い場。今後の株主還元策強化などのシナリオも期待できる。(歩)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/02 10:00
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<注目銘柄>=ベイカレント、DX需要伸び最高益続く
ベイカレント・コンサルティング<6532.T>に注目したい。同社はIT分野に強みを持つ国内最大級のコンサルティング会社。23年2月期の単独営業利益は前の期比39.0%増の299億1600万円と会社計画(260億円)を大幅に上回って着地。デジタルトランスフォーメーション(DX)需要が好調だった。24年2月期の同利益は前期比18.7%増の355億円と最高益見通しだが、370億円前後への増額期待が強い。
今期配当は、株式分割を考慮した実質ベースで前期比3円増の40円の見込み。自社株買いを含め積極的な利益配分を行っている。業績拡大基調は強く、先行き1月につけた年初来高値5830円更新を目指す展開が期待できそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/05/01 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=良品計画、業績改善期待と株主優待が下支えに
良品計画<7453.T>の戻り足につきたい。円安や原材料高による仕入れコスト上昇の影響が依然意識されるものの、株価的には既に大方織り込みが進んでいるようだ。今月13日に上期決算とあわせ通期下方修正を発表したことで悪材料出尽くしとなり、マーケットの焦点は今23年8月期から来期以降の業績へと移りつつある。
上期決算は4割強の営業減益となった。円安・原材料高に伴う国内事業の減益や販管費増が大きく響き、海外事業が好調だったが補いきれなかった。下期については、経済再開が本格化してきた中国を中心に海外事業が一段と伸びる見通しで、加えて国内事業も収益改善を図り増益を確保する見込み。今後の業績改善期待に加え、直近26日に新設を発表した株主優待制度が株価の下支え役となるだろう。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/28 10:00
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<注目銘柄>=ブックオフG、既存店好調でアプリ会員数は600万人達成
ブックオフグループホールディングス<9278.T>の既存店売上高が好調だ。これを映すかたちで、4月13日には23年5月期通期の連結経常利益予想を従来の26億円から30億円(前期比30.0%増)に上方修正している。
足もとの国内ブックオフ事業は、トレーディングカードやホビー、アパレル、貴金属・時計・ブランドバッグなどが伸長。また、公式スマホアプリの会員数は今期末目標だった600万人を既に達成し、新規出店も順調に推移している。同社は成長期待分野であるプレミアムサービス事業や海外事業にも注力しており、今後の更なる業績拡大が見込まれる。
株価は4月14日に年初来高値となる1475円をつけ、その後は上げ一服商状。ただ、チャート上では25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現しており、仕切り直しが期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/27 10:00
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<注目銘柄>=Hamee、プラットフォーム事業好調続く
Hamee<3134.T>は今年に入ってから上昇基調にあるが、収益性改善に対する評価はまだ不十分との見方が強く、更なる上値を目指す展開が期待できる。
同社は、クラウド型EC事業支援システム「ネクストエンジン」やコンサルティングなどを展開するプラットフォーム事業と、スマートフォン用ケース「iFace」などを販売するコマース事業が2本柱。3月16日に発表した第3四半期累計(22年5月~23年1月)の連結営業利益は11億6900万円(前年同期比37.6%減)で、収益基盤であるコマース事業が苦戦したほか、先行投資が続いているため減益を余儀なくされた。ただ、「ネクストエンジン」や、自治体向けにふるさと納税業務をサポートする「ロカルコ」などの好調や、サーバー費用や人件費の削減が進んだプラットフォーム事業の好調や、グローバル事業における一部商品の製造権及び販売権の取得なども寄与し、全体の収益改善が進んだ。
23年4月期通期では営業利益10億1400万円(前期比53.9%減)を見込むが、第3四半期時点で既に通期計画を上回り、またプラットフォーム事業の好調なども寄与するため、14億円強に上振れるとの見方が強い。24年4月期はこれらに加えて、ゲーミングモニターの販売地域拡大なども寄与するとみられ、営業利益18億円以上を見込む調査機関もある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=T&Gニーズ、脱コロナで高業績変化率に注目
テイクアンドギヴ・ニーズ<4331.T>はここ急速に戻り足を強めているが、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線も上回ってきたことでトレンド転換が鮮明だ。目先の押し目を狙っていきたい。ハウスウエディングの草分けで欧風邸宅をイメージした式場を直営で全国展開している。脱コロナによる経済正常化に伴い婚礼需要が回復、単価上昇も加わり収益は急回復局面にある。
23年3月期の営業利益は前の期比58%増の33億円と大幅な伸びを見込むが、第3四半期(22年4月~12月)時点で同利益は前年同期比ほぼ3倍の52億600万円と変貌をみせており、通期計画を大幅に超過した。会社側では先行投資による影響を考慮して通期見通しについて据え置いているが、それでも保守的といえる。また、第4四半期に先行投資をした場合、24年3月期以降の業績にプラス要因としてオンされてくることも見込まれる。時価予想PERは最終利益がゲタを履いているにせよ、わずか6倍台で割高感はない。2月につけた年初来高値1535円をクリアしてなお一段高も視野に入る。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=京阪HD、大阪・関西万博も追い風
京阪ホールディングス<9045.T>に注目したい。同社は大阪・京都間を結ぶ私鉄を主力とし、傘下には百貨店やホテルなどを擁している。コロナ禍後の経済再開の動きが強まりインバウンド需要も回復するなか、第3四半期(22年4~12月)の連結営業利益は前年同期比97.4%増の174億7400万円となった。23年3月期予想の172億円はすでに上回り、210億円前後へ上振れて着地するとの見方が出ている。24年3月期の同利益は260億円前後への増益が見込める。25年には大阪・関西万博が開かれる予定であることも同社株には追い風だ。株価は先行き昨年10月高値4015円奪回からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/24 10:00
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<注目銘柄>=オルガノ、半導体進化で「超純水」の成長路線は不変
オルガノ<6368.T>は半導体市場の先行き懸念が重荷となるなかでも下値では押し目買いを集めている。豊富な受注残を支えに業績が拡大基調を続けるとの期待は高く、上値を試す展開が見込まれる。
半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>による巨大半導体工場の建設が進む熊本県や、国産先端半導体のラピダス(東京都千代田区)が工場建設予定地に選んだ北海道は、良質な水が安定的に調達できる場所として知られている。その水を半導体製造工程に活用するうえで、同社の超純水装置が欠かせない。
23年3月期の連結業績は、売上高が前の期比24.9%増の1400億円、最終利益が同24.9%増の115億円と大幅な増収増益の見込みとなっている。水処理エンジニアリング事業では国内や台湾での大型プロジェクトの受注に成功したほか、車載・パワー半導体関連での顧客の大型投資も追い風となり、第3四半期累計(22年4~12月)における同事業の受注高は前年同期比28.1%増の1092億800万円と好調だった。
直近でTSMCが今期の設備投資を減額する計画だと伝わった後も、オルガノ株は3100円近辺で下値抵抗力をみせた。半導体の回路線幅の微細化や積層化には、極めて純度の高い超純水の供給が不可欠となるため、同社の技術競争力を十分に発揮できる分野と考えられている。株価に下押し圧力が掛かり、25日移動平均線(20日時点で3343円)を下回る局面では反発機運が強まることが見込まれる。07年の上場来高値(3875円)を更新すれば上値余地がさらに広がりそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ウイングアク、リカーリングビジネス拡大に注力
ウイングアーク1st<4432.T>は帳票・文書管理ソリューション(BDS)とデータエンパワーメントソリューション(DE)が2本柱で、導入企業が増加するにつれて売上収益が積み上がるリカーリングビジネスの拡大に注力している。
24年2月期通期の連結営業利益は前期比6.8%増の63億5000万円が見込まれている。BDSは電子帳簿保存法やインボイス制度などへの対応を軸に企業間取引のプラットフォームとして「invoiceAgent」の更なる強化・拡販を行い、DEは大企業のデータ活用支援サービスである「Dataring」の導入企業拡大などに努めるとしている。
株価は2月27日につけた年初来安値1718円を底に出直り基調。足もとでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現しており、戻りを試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=大気社、受注好調で連続増益見込む
大氣社<1979.T>は、好調な業績を背景に更なる上値を目指す動きが期待できそうだ。
電子部品や医薬品などのメーカーによる投資が好調なほか、首都圏におけるオフィスビルの建設需要や自動車メーカーによる投資が堅調に推移していることを受けて、受注工事高が増加基調にあることに注目したい。23年3月期の受注工事高は、期首では2150億円(前の期比7.4%減)を計画していたが、第3四半期時点では2830億円(同21.9%増)を見込むほどに膨らんだ。特に産業空調で半導体工場の大型案件を複数獲得した効果が大きく、これらは新規顧客向けの案件と見られ、順調に完成できれば、顧客層の拡大にも貢献しそうだ。
続く24年3月期は、23年3月期の好調な受注により受注残の増加が見込まれるほか、引き続き産業空調分野の受注好調が予想される。半導体分野の新規顧客向け大型案件が竣工予定であることや、塗装システム事業の回復が見込まれること、比較的利益率の良い産業空調の伸長などで完成工事粗利の改善も期待できる。調査機関には営業利益130億円強を見込むところもあり、5月15日の決算発表への関心も高まりそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=スズキ、業績絶好調でインドでの展開力評価へ
スズキ<7269.T>の4000円台後半のもみ合いは強気に買いで対処してみたい。軽自動車に強く、海外ではインドで高いシェアを獲得しているのが特長。インド市場では新車販売台数が急拡大しており、既に昨年年間ベースで日本を抜いている。そうしたなか、同社のインド子会社の収益も絶好調で、連結業績拡大の原動力となっている。
23年3月期営業利益見通しは期中2度にわたる上方修正を行い、前の期比62%増の3100億円を見込む。更に24年3月期も2ケタ増益基調が維持されそうだ。インドでの展開力を強みに成長力を考慮すればPER11倍台の時価は割安感が強い。中期的にもトヨタ自動車<7203.T>との資本・業務提携による業容拡大効果が見込まれるほか、世界的な電気自動車(EV)シフトを視野に置いた電動車開発への取り組みにも余念がない。
株価は4700円台近辺を横に走る26週移動平均線を足場に一段高が期待できる。3月9日につけた年初来高値5018円を通過点に5000円台での活躍へ歩を進める可能性が高い。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=オカアイヨン、建築物の解体需要は拡大
オカダアイヨン<6294.T>に注目したい。同社は解体作業用機器の大手。油圧ショベルの先端に取り付け岩盤掘削などに使用するアタッチメントでトップシェアを誇る。国内で建築から40年以上がたつ建造物解体需要が本格化するのはこれから。米国や欧州など海外成長も期待できる。23年3月期の連結営業利益は前の期比16.5%増の20億6500万円と最高益見通し。24年3月期の同利益は23億円前後へ増益が見込める。
前期配当は前の期比6円増の38円と13年連続増配を計画。今後の配当性向引き上げ方針を示すなど株主還元にも積極的だ。好業績を背景に、株価は2000円台乗せからの一段高を狙う強調展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ファーマF、業績期待支えに200日線上抜け出直りへ
ファーマフーズ<2929.T>は調整局面脱出への兆しがみえてきた。同社は機能性食品素材の開発・販売会社で、「ニューモ育毛剤」を手掛けていることで知られる。2020年から21年にかけて大相場を演じた後、長らく株価下落を余儀なくされてきたが、今年に入って長期トレンドを示す200日移動平均線を上抜け堅調な値動きを続けている。
直近実績の第2四半期(11~1月期)業績は、営業損益が2四半期ぶりに黒字に転換。広告投資の成果が着実な利益創出につながった。第1四半期の赤字が響く形で第2四半期累計では依然赤字だが、通期の黒字予想に変更はない。20年7月期から配当を実施しており、今23年7月期は前期比据え置きの20円を見込んでいる。この先、今期業績への期待感を支えに、株価は出直り基調を強めそうだ。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=WNIウェザ、モバイル・航海・航空事業が好調
ウェザーニューズ<4825.T>は民間気象情報の大手。6日に発表した23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結経常利益は、前年同期比21.7%増の25億7700万円と堅調だった。
モバイル・インターネット気象は独自コンテンツの拡充を行ったことからアプリ利用者数が増加し、サブスクリプションサービス売り上げ及び広告収入が好調に推移。航海気象では日本及び欧州で契約隻数が増加したほか、航空気象も国際線における出入国制限の緩和などを追い風に伸長した。また、利益面ではソフトウェア開発費の最適化を継続したことなども寄与している。
テクニカル面では5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現したことに注目。6800円台に位置する75日移動平均線を明確に上抜けば戻りに弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=メガチップス、ASICが業績牽引役へ
メガチップス<6875.T>は、足もとで株価は上昇基調にあるが、PBR0.8倍台と割安感が強く、いまだ上値余地は十分にある。
3月22日に23年3月期の営業利益予想を72億円から63億円(前の期比10.4%減)に下方修正した。好調だったゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリー)の需要が想定に達しない見通しであるほか、新製品開発強化に伴う費用増などが要因という。同時にSiタイム<SITM>株式の一部売却に伴う最終利益の上方修正と自社株買いを発表したことから株価は上昇したが、一方で好調だったゲーム分野のピークアウトが懸念され、これが直近で株価の頭を押さえているようだ。
しかし、仮にゲーム分野がピークアウトしてもASICでのFA分野向け量産本格化が期待できる。ASICは23年3月期の売り上げに収益性の低い売り上げを多く含む一方、24年3月期以降は収益性の高い量産売り上げが主体となる見通しで、利益率改善が期待できる。24年3月期は営業利益が70億円前後になるとの見方が強いが、5月12日の決算発表で増益見通しが確認されれば、株価は更なる上値へと進みそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Gセキュリ、中堅企業向けセキュリティーで飛躍へ
グローバルセキュリティエキスパート<4417.T>は主に中堅・中小企業を顧客対象にサイバーセキュリティーコンサルやソリューションサービス、更にセキュリティー関連の教育サービスなどをワンストップで提供する。企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するうえでサイバー防衛は重要な課題となっており、特にその社数を考慮した場合、大手企業を除いた中堅・中小企業向けの潜在的市場規模は膨大といってよい。
業績は文字通り絶好調に推移。23年3月期業績は発射台が高くなっていることで伸び率こそ鈍化しているが、売上高が前の期比23%増の54億円、営業利益は同60%増の7億100万円予想と高成長が際立つ。
しかも、マーケットでは一段の上振れ着地の可能性が高いとの見方が強い。続く24年3月期も大幅な増収増益が有力視されており、営業利益は初の10億円台乗せが濃厚。今年2月上旬につけた上場来高値6200円奪回は、本格上昇トレンドに向けた単なる通過点となりそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/11 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日清紡HD、ブレーキ事業の収益回復へ
日清紡ホールディングス<3105.T>に注目したい。22年12月期の連結営業利益は前の期比29.2%減の154億3500万円となった。無線・通信事業やブレーキ事業が不振だった。ただ、23年12月期の同利益は前期比55.5%増の240億円とV字回復で最高益を更新する見込み。電気自動車(EV)用向けにアナログ半導体などの伸びが見込めるほか、前期赤字だったブレーキ事業の収益回復が見込まれている。
株価は調整局面にあるが、足もとでは連結PER8倍台、同PBRは0.6倍前後と割安感は強い。配当利回りも3.6%前後の水準だ。業績回復を評価して、先行き昨年9月高値1128円更新から一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/10 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=バローHD、第3四半期決算で業績改善を確認
バローホールディングス<9956.T>は、第3四半期累計(22年4~12月)連結決算で足もとの業績改善基調を確認。にもかかわらず株価はPBR0.6倍台に据え置かれており、見直し余地は大きい。
同社は、中部地方を地盤とする食品スーパー「バロー」を中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブなどを展開している。2月10日に発表した第3四半期累計決算は営業利益が164億700万円(前年同期比11.2%減)だった。売上高は5745億5200万円(同3.8%増)だったものの、水道光熱費及び店舗の新設に伴う賃借料などの増加が響いた。
もっとも、10~12月期では営業利益は同13.8%増の68億4000万円と2ケタ増益となっている。中核のバローで既存店売上高が同3.7%増(累計0.2%減)と改善したことが牽引。ドラッグストアが引き続き好調だったほか、流通関連も順調に推移し増益に貢献した。1~2月は巣ごもり消費に起因して前年のハードルが高かった影響でバローやドラッグストアの既存店売上高は減速傾向にあるが、下期ベースでは増益を確保しそうだ。
23年3月期通期では、営業利益227億円(前期比7.0%増)を見込む。上期が計画未達だったことを考慮すると未達の可能性もあることには注意が必要だが、販管費増加の一段落やスポーツクラブの改善などが期待できる24年3月期は2ケタ増益の可能性が高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/05 10:00