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オプティム Research Memo(7):オフィスDX分野で生成AI活用サービスのラインナップ充実
配信日時:2025/12/22 12:07
配信元:FISCO
*12:07JST オプティム Research Memo(7):オフィスDX分野で生成AI活用サービスのラインナップ充実
■成長戦略・トピックス
1. 中長期の売上成長イメージ:X-Tech・AIサービスを大きく成長させる
オプティム<3694>は上場来、研究開発に注力し「OPTiM Biz」や、「X-Techサービス(AI/IoTサービス)」の新サービスを立ち上げることで、成長を遂げてきた。特に「X-Techサービス(AI/IoTサービス)」は、過去9期の年平均成長率は61.9%であり、成長の原動力となってきた。中長期でもモバイルマネジメントサービス(「OPTiM Biz」)を着実に伸ばしつつ、DX・AX市場の急拡大を受け、X-Tech・AIサービスを大きく成長させ、業績の飛躍的な発展を目指している。X-Tech・AIサービスでは「OPTiM Cloud IoT OS」や関連技術を活用した業界特化のキラーサービスを複数展開しており、アグリテック、デジタルコンストラクション、デジタルヘルス、オフィスDX、マーケティングDX、映像管理DXなどが主要な事業領域である。
2. モバイルマネジメントでの進捗・最新事例
(1) 次世代情シス統合サービス「OPTiM Biz Premium」の提供を開始
2025年10月、同社では、あらゆる情シス業務を効率化・自動化する統合サービス「OPTiM Biz Premium」を月額980円/IDで提供開始した。従来のスマートフォン・PC管理(MDM)に特化した「OPTiM Biz」を基盤に、これまで同社が提供してきた各種IT運用支援サービスを統合した国内初(2025年10月同社調べ)の次世代情シスDXサービスである。情シスの業務は、日々の定型的・反復的な業務が、業務全体のうち約80%もの割合を占めており、広範化・複雑化する傾向にある。このシステムは、企業の情報システム部門が担う「社内ITサポート」「スマホ・PC管理」「ID管理」「SaaS管理」等の主要業務をはじめ、あらゆる情シス業務を効率化・自動化する。同社の試算では、導入前にかかっていたコストに比べ、ライセンス料金を含めた従業員1人あたりに対する情シス対応コストは約53%削減される。また、「OPTiM Biz Premium」と同等機能を、仮に他社製類似サービスでそろえた場合と比較した場合のコストでも、相場より約42%安くなるという。「OPTiM Biz(月額300円/ID)」の導入実績は18万社以上に達しており、既存顧客のアップグレードが一定程度進めば、業績へのインパクトが大きくなるだろう。
3. 主要X-Tech・AIサービスでの進捗・最新事例
(1) アグリテック:気候変動による新しい防除ニーズ急増、全農、JAなどとの協業強化で「ピンポイントタイム散布サービス」が拡大
農業分野では、国内シェアNo.1のドローン散布DXサービス「ピンポイントタイム散布サービス」が、前期に対し顧客数・圃場数・圃場面積が増加し、売上に大きく貢献している。近年の気候変動、特に暖冬及び猛暑の影響により病虫害が増加し、これまで防除を必要としていなかったエリアにおいてもサービスの需要が拡大した。同社では、全農、JAなどとの協業を強化し、ヘリ散布からドローン散布への移行が加速する当該市場でのリードを拡大したい考えだ。
今後は水稲栽培で確立したプラットフォームをほかの作物にも順次拡大し、あらゆる作物に対するNo.1農業ドローンサービスを目指す方針である。対象となるのが、穀物類(麦・大豆など)、根菜類(サツマイモなど)、果菜類(かぼちゃなど)、柑橘類(みかんなど)などであり、一部で運用が始まっている。
(2) デジタルコンストラクション
世界に先駆けて開発された高精度な3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」は、より高度な測量ニーズに対応すべく進化した。2025年7月より同社は、スマホ測量アプリ「OPTiM Geo Scan」にて、ミリ単位の精度(以下 ミリ精度)で点群データを取得できる「Geo Scan Supreme(ジオ スキャン シュプリーム)」を提供開始した。「Geo Scan Supreme」は、国土交通省の定める「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」における舗装工に準拠しており、スマホ測量アプリとしては世界で初めて(2025年6月同社調べ)ミリ精度での出来形管理に必要な点群データを誰でも簡単に取得できる。これにより、土工事などの工種だけではなく、舗装工事や構造物工事などの高い測量精度を要する工種への対応が可能となり、対象マーケットが拡大する。導入企業にとっては、導入時の費用負担を大幅に軽減でき、専門技術者がいなくても、高精度な測量・データ処理作業をスマホ上でできるため、コスト面・運用面の両面でメリットがある。
(3) オフィスDX:生成AIを活用したAIサービスの展開を加速
2025年1月に発表された、「OPTiM AIRES(アイレス)」が、大手企業や自治体での採用も進んでおり好調に推移している。このサービスは、直感的な操作、わずか5分で作成可能なAIエージェント型チャットボットであり、WebサイトやQ&A、マニュアルを登録・指示するだけで自己探索し、コンテンツの内容を理解して応答できる。オンラインでのユーザー登録、無料で試用可能なフリープランの設定など継続的な進化も続く。導入企業・団体にとっては、社内外での情報検索や問い合わせ対応をAIがサポートし、時間とコストの削減に貢献する。従来型のチャットボットは導入難易度が高く、精度の不安や満足度の低下が指摘されていたが、同社サービスでは、AIエージェント型チャットボットを採用し、AIがユーザーの意図を柔軟に理解し、創造的な応答を行うとともに、外部システムと連携して予約手配や情報検索などのタスクを自動的に実行する。
2025年8月には、生成AIを活用し、社内マニュアルの自動生成・更新・管理を可能にするAI社内ポータルサイトサービス「OPTiM Collaboration Portal」を発表した。本サービスは、既存のドキュメントをアップロード、あるいはAIに指示を出すだけで、誰でも簡単に高品質な社内マニュアルを作成でき、また、そのマニュアルを公開する社内ポータルサイトを構築・運用できる。これにより、情報整理にかかる工数を大幅に削減し、社員が必要な情報に迅速にアクセスできる環境を提供する。勤怠管理から端末管理など一般的な企業に必要なマニュアルのテンプレートが豊富に用意されており(22種類以上から順次拡充予定)、設問に答えるだけでAIがマニュアルを自動生成する。また、AIへ指示するだけでポータルサイト全体を横断的に再編成・更新できるため、管理者のメンテナンス作業を大幅に削減できる。なお、本サービスは特許出願中である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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1. 中長期の売上成長イメージ:X-Tech・AIサービスを大きく成長させる
オプティム<3694>は上場来、研究開発に注力し「OPTiM Biz」や、「X-Techサービス(AI/IoTサービス)」の新サービスを立ち上げることで、成長を遂げてきた。特に「X-Techサービス(AI/IoTサービス)」は、過去9期の年平均成長率は61.9%であり、成長の原動力となってきた。中長期でもモバイルマネジメントサービス(「OPTiM Biz」)を着実に伸ばしつつ、DX・AX市場の急拡大を受け、X-Tech・AIサービスを大きく成長させ、業績の飛躍的な発展を目指している。X-Tech・AIサービスでは「OPTiM Cloud IoT OS」や関連技術を活用した業界特化のキラーサービスを複数展開しており、アグリテック、デジタルコンストラクション、デジタルヘルス、オフィスDX、マーケティングDX、映像管理DXなどが主要な事業領域である。
2. モバイルマネジメントでの進捗・最新事例
(1) 次世代情シス統合サービス「OPTiM Biz Premium」の提供を開始
2025年10月、同社では、あらゆる情シス業務を効率化・自動化する統合サービス「OPTiM Biz Premium」を月額980円/IDで提供開始した。従来のスマートフォン・PC管理(MDM)に特化した「OPTiM Biz」を基盤に、これまで同社が提供してきた各種IT運用支援サービスを統合した国内初(2025年10月同社調べ)の次世代情シスDXサービスである。情シスの業務は、日々の定型的・反復的な業務が、業務全体のうち約80%もの割合を占めており、広範化・複雑化する傾向にある。このシステムは、企業の情報システム部門が担う「社内ITサポート」「スマホ・PC管理」「ID管理」「SaaS管理」等の主要業務をはじめ、あらゆる情シス業務を効率化・自動化する。同社の試算では、導入前にかかっていたコストに比べ、ライセンス料金を含めた従業員1人あたりに対する情シス対応コストは約53%削減される。また、「OPTiM Biz Premium」と同等機能を、仮に他社製類似サービスでそろえた場合と比較した場合のコストでも、相場より約42%安くなるという。「OPTiM Biz(月額300円/ID)」の導入実績は18万社以上に達しており、既存顧客のアップグレードが一定程度進めば、業績へのインパクトが大きくなるだろう。
3. 主要X-Tech・AIサービスでの進捗・最新事例
(1) アグリテック:気候変動による新しい防除ニーズ急増、全農、JAなどとの協業強化で「ピンポイントタイム散布サービス」が拡大
農業分野では、国内シェアNo.1のドローン散布DXサービス「ピンポイントタイム散布サービス」が、前期に対し顧客数・圃場数・圃場面積が増加し、売上に大きく貢献している。近年の気候変動、特に暖冬及び猛暑の影響により病虫害が増加し、これまで防除を必要としていなかったエリアにおいてもサービスの需要が拡大した。同社では、全農、JAなどとの協業を強化し、ヘリ散布からドローン散布への移行が加速する当該市場でのリードを拡大したい考えだ。
今後は水稲栽培で確立したプラットフォームをほかの作物にも順次拡大し、あらゆる作物に対するNo.1農業ドローンサービスを目指す方針である。対象となるのが、穀物類(麦・大豆など)、根菜類(サツマイモなど)、果菜類(かぼちゃなど)、柑橘類(みかんなど)などであり、一部で運用が始まっている。
(2) デジタルコンストラクション
世界に先駆けて開発された高精度な3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」は、より高度な測量ニーズに対応すべく進化した。2025年7月より同社は、スマホ測量アプリ「OPTiM Geo Scan」にて、ミリ単位の精度(以下 ミリ精度)で点群データを取得できる「Geo Scan Supreme(ジオ スキャン シュプリーム)」を提供開始した。「Geo Scan Supreme」は、国土交通省の定める「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」における舗装工に準拠しており、スマホ測量アプリとしては世界で初めて(2025年6月同社調べ)ミリ精度での出来形管理に必要な点群データを誰でも簡単に取得できる。これにより、土工事などの工種だけではなく、舗装工事や構造物工事などの高い測量精度を要する工種への対応が可能となり、対象マーケットが拡大する。導入企業にとっては、導入時の費用負担を大幅に軽減でき、専門技術者がいなくても、高精度な測量・データ処理作業をスマホ上でできるため、コスト面・運用面の両面でメリットがある。
(3) オフィスDX:生成AIを活用したAIサービスの展開を加速
2025年1月に発表された、「OPTiM AIRES(アイレス)」が、大手企業や自治体での採用も進んでおり好調に推移している。このサービスは、直感的な操作、わずか5分で作成可能なAIエージェント型チャットボットであり、WebサイトやQ&A、マニュアルを登録・指示するだけで自己探索し、コンテンツの内容を理解して応答できる。オンラインでのユーザー登録、無料で試用可能なフリープランの設定など継続的な進化も続く。導入企業・団体にとっては、社内外での情報検索や問い合わせ対応をAIがサポートし、時間とコストの削減に貢献する。従来型のチャットボットは導入難易度が高く、精度の不安や満足度の低下が指摘されていたが、同社サービスでは、AIエージェント型チャットボットを採用し、AIがユーザーの意図を柔軟に理解し、創造的な応答を行うとともに、外部システムと連携して予約手配や情報検索などのタスクを自動的に実行する。
2025年8月には、生成AIを活用し、社内マニュアルの自動生成・更新・管理を可能にするAI社内ポータルサイトサービス「OPTiM Collaboration Portal」を発表した。本サービスは、既存のドキュメントをアップロード、あるいはAIに指示を出すだけで、誰でも簡単に高品質な社内マニュアルを作成でき、また、そのマニュアルを公開する社内ポータルサイトを構築・運用できる。これにより、情報整理にかかる工数を大幅に削減し、社員が必要な情報に迅速にアクセスできる環境を提供する。勤怠管理から端末管理など一般的な企業に必要なマニュアルのテンプレートが豊富に用意されており(22種類以上から順次拡充予定)、設問に答えるだけでAIがマニュアルを自動生成する。また、AIへ指示するだけでポータルサイト全体を横断的に再編成・更新できるため、管理者のメンテナンス作業を大幅に削減できる。なお、本サービスは特許出願中である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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