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BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)
配信日時:2025/12/22 13:17
配信元:FISCO
*13:17JST BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)
BRUNO<3140>
●DAIBOUCHOU
さらに、在庫は今後もさらに減らせる余地があるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、まだ改善の余地は十分にあります。
過剰に仕入れないよう発注をより厳格にコントロールすることも可能ですし、売れていない商品についても取り組みの余地があります。ただし、売れていない商品というのは必ずしも品質が悪いわけではありません。先ほど申し上げたように、商品自体は優れたものでも、お客様に十分に訴求できていなければ売れません。
そのため、売れていない商品に対してもマーケティングを行い、価値を再定義してお客様に届けることが重要です。このような取り組みを進めることで、在庫のさらなる削減が可能であり、現在も改善を継続しています。
●DAIBOUCHOU
その結果、有利子負債もおよそ7億円ほど減少したということでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、そのとおりです。
●DAIBOUCHOU
今後も、在庫をコンパクトにし、借入金を減らすことで支払利息も少なくできるということですね。
■BRUNO 塩田様
はい。営業キャッシュフローは大幅に改善していますので、その意味でも負債に依存せず、自力で経営できる体制を目指しています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。そうすると、自然と利益率も改善していくということですね。
■BRUNO 塩田様
はい、そのように想定しています。
●DAIBOUCHOU
わかりました。
次に、EC通販と海外卸売りの成長が顕著ですが、今後もこの成長は継続できるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
スライドをご覧いただくと、右側に記載のとおり、EC通販と海外卸売りの成長が顕著です。前年と比較すると、海外事業は7.5倍、EC通販はほぼ2倍に拡大しています。
このことから、これらの領域は今後の成長の柱として期待できると考えております。
こちらは中期経営計画におけるチャネル別の構成を示しています。
当社が世の中にお約束している中期経営計画では、前期の売上145億円を、230億円に拡大することを目標としています。
EC通販については、売上比率は変わりませんが、売上のボリューム自体を拡大していく方針です。
海外事業は現在11%の売上シェアですが、これを約30%まで引き上げたいと考えています。
海外事業についてご説明します。
当社はすでに2016年から東アジア地域に進出しています。
香港では2016年に事業を開始し、2021年には公式ECサイトも開設しています。現在、実店舗は11店舗です。
私自身、RIZAPグループのCFOとして香港でロードショーを行った際、現地の投資家から「BRUNOも社長がやっているのですね」と反応をいただき、BRUNOの知名度があることを実感しました。
中国本土では2017年から現地のECプラットフォームを通じて展開しています。台湾も同じく2017年から進出しています。さらに、シンガポールも2017年、タイは2021年、マレーシアは2022年から事業を開始しています。
このように、海外での成長は実績に基づくものであり、単なる推測や期待値ではありません。
今後は、ベトナムやインドネシアなど、人口ボーナスが期待できる市場へのさらなる拡大を計画しています。
では、なぜ当社の海外事業が拡大できているのかについてご説明します。
まず前提として、足元で海外のお客様からご支持いただいていることが大きな要因です。加えて、各国のマーケット自体が成長しており、GDPの伸びや一人当たりGDPの増加が続いている点も追い風になっています。
さらに、人口動態も重要な要素です。当社の商品をご購入いただく中心層は20〜30代の女性ですが、アジア各国は若年層の人口比率が高いことから、非常に相性が良い市場だと考えています。日本の平均年齢の中央値は49.3歳ですが、ベトナムは32.9歳、インドネシアは30.1歳と非常に若く、ターゲット層に近い構成になっています。
また、文化的な親和性もあります。アジアでは、テーブルを囲んで鍋料理やプレート料理を楽しむ文化が根付いており、いわゆる「卓上調理」へのニーズが強い地域です。そのため、ホットプレートや鍋など当社の主要商材が生活スタイルに自然に溶け込みやすいと考えています。
これらの点から、当社としては海外展開に十分な蓋然性があると判断しています。
●DAIBOUCHOU
確かに、人口が多く、若い世代が中心の市場であれば、子育て世代向けの商品─例えばブレンダーなど─の需要も期待できるということですね。
■BRUNO 塩田様
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃるとおり、子どもが増える地域ではブレンダーなどの需要も大きく、当社としても開拓余地が十分にあると考えています。
今、示唆をいただき、改めて市場の可能性を感じているところです。
●DAIBOUCHOU
一方で、アジア圏では価格にシビアな層も多く、より安価な類似品に流れてしまうリスクもあると思います。その中で、BRUNOの商品を「どうしても欲しい」と思っていただくためのブランド価値向上策などはあるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
当社は、将来的にグローバルスタンダードのメーカーになれると考えています。
DAIBOUCHOU様のご質問にも関連しますが、BRUNOブランドの核となるのは「デザイン」です。
もちろん機能性も大切であり、そこはメーカーとして当然追求していますが、当社の最大の強みはやはりデザインにあると認識しています。
先ほども触れましたが、直近では3つの商材でグッドデザイン賞を受賞しました。
これは当社のデザイン力が客観的に評価されている証だと考えています。
さらに今後は、世界三大デザイン賞─
・iFデザイン賞(ドイツ)
・レッド・ドット・デザイン賞(ドイツ)
・IDEA賞(アメリカ)
─これらすべての受賞を目指します。
既にiFデザイン賞では、商品のパッケージデザインが評価され受賞を果たしています。
今後はレッド・ドットとIDEAも獲得し、ブランド力をより一層高め、付加価値のある価格で提供できるようにしていきたいと考えています。
加えて、デザインの質をさらに裏付ける取り組みとして、ヨーロッパへの出店も検討しています。ドイツやフランス(パリ)への出店を視野に入れており、現地の方々から評価いただければ、当社のデザイン力がグローバルでも通用することの証となり、ブランド価値のさらなる向上につながると期待しています。
BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(8)に続く
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●DAIBOUCHOU
さらに、在庫は今後もさらに減らせる余地があるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、まだ改善の余地は十分にあります。
過剰に仕入れないよう発注をより厳格にコントロールすることも可能ですし、売れていない商品についても取り組みの余地があります。ただし、売れていない商品というのは必ずしも品質が悪いわけではありません。先ほど申し上げたように、商品自体は優れたものでも、お客様に十分に訴求できていなければ売れません。
そのため、売れていない商品に対してもマーケティングを行い、価値を再定義してお客様に届けることが重要です。このような取り組みを進めることで、在庫のさらなる削減が可能であり、現在も改善を継続しています。
●DAIBOUCHOU
その結果、有利子負債もおよそ7億円ほど減少したということでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、そのとおりです。
●DAIBOUCHOU
今後も、在庫をコンパクトにし、借入金を減らすことで支払利息も少なくできるということですね。
■BRUNO 塩田様
はい。営業キャッシュフローは大幅に改善していますので、その意味でも負債に依存せず、自力で経営できる体制を目指しています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。そうすると、自然と利益率も改善していくということですね。
■BRUNO 塩田様
はい、そのように想定しています。
●DAIBOUCHOU
わかりました。
次に、EC通販と海外卸売りの成長が顕著ですが、今後もこの成長は継続できるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
スライドをご覧いただくと、右側に記載のとおり、EC通販と海外卸売りの成長が顕著です。前年と比較すると、海外事業は7.5倍、EC通販はほぼ2倍に拡大しています。
このことから、これらの領域は今後の成長の柱として期待できると考えております。
こちらは中期経営計画におけるチャネル別の構成を示しています。
当社が世の中にお約束している中期経営計画では、前期の売上145億円を、230億円に拡大することを目標としています。
EC通販については、売上比率は変わりませんが、売上のボリューム自体を拡大していく方針です。
海外事業は現在11%の売上シェアですが、これを約30%まで引き上げたいと考えています。
海外事業についてご説明します。
当社はすでに2016年から東アジア地域に進出しています。
香港では2016年に事業を開始し、2021年には公式ECサイトも開設しています。現在、実店舗は11店舗です。
私自身、RIZAPグループのCFOとして香港でロードショーを行った際、現地の投資家から「BRUNOも社長がやっているのですね」と反応をいただき、BRUNOの知名度があることを実感しました。
中国本土では2017年から現地のECプラットフォームを通じて展開しています。台湾も同じく2017年から進出しています。さらに、シンガポールも2017年、タイは2021年、マレーシアは2022年から事業を開始しています。
このように、海外での成長は実績に基づくものであり、単なる推測や期待値ではありません。
今後は、ベトナムやインドネシアなど、人口ボーナスが期待できる市場へのさらなる拡大を計画しています。
では、なぜ当社の海外事業が拡大できているのかについてご説明します。
まず前提として、足元で海外のお客様からご支持いただいていることが大きな要因です。加えて、各国のマーケット自体が成長しており、GDPの伸びや一人当たりGDPの増加が続いている点も追い風になっています。
さらに、人口動態も重要な要素です。当社の商品をご購入いただく中心層は20〜30代の女性ですが、アジア各国は若年層の人口比率が高いことから、非常に相性が良い市場だと考えています。日本の平均年齢の中央値は49.3歳ですが、ベトナムは32.9歳、インドネシアは30.1歳と非常に若く、ターゲット層に近い構成になっています。
また、文化的な親和性もあります。アジアでは、テーブルを囲んで鍋料理やプレート料理を楽しむ文化が根付いており、いわゆる「卓上調理」へのニーズが強い地域です。そのため、ホットプレートや鍋など当社の主要商材が生活スタイルに自然に溶け込みやすいと考えています。
これらの点から、当社としては海外展開に十分な蓋然性があると判断しています。
●DAIBOUCHOU
確かに、人口が多く、若い世代が中心の市場であれば、子育て世代向けの商品─例えばブレンダーなど─の需要も期待できるということですね。
■BRUNO 塩田様
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃるとおり、子どもが増える地域ではブレンダーなどの需要も大きく、当社としても開拓余地が十分にあると考えています。
今、示唆をいただき、改めて市場の可能性を感じているところです。
●DAIBOUCHOU
一方で、アジア圏では価格にシビアな層も多く、より安価な類似品に流れてしまうリスクもあると思います。その中で、BRUNOの商品を「どうしても欲しい」と思っていただくためのブランド価値向上策などはあるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
当社は、将来的にグローバルスタンダードのメーカーになれると考えています。
DAIBOUCHOU様のご質問にも関連しますが、BRUNOブランドの核となるのは「デザイン」です。
もちろん機能性も大切であり、そこはメーカーとして当然追求していますが、当社の最大の強みはやはりデザインにあると認識しています。
先ほども触れましたが、直近では3つの商材でグッドデザイン賞を受賞しました。
これは当社のデザイン力が客観的に評価されている証だと考えています。
さらに今後は、世界三大デザイン賞─
・iFデザイン賞(ドイツ)
・レッド・ドット・デザイン賞(ドイツ)
・IDEA賞(アメリカ)
─これらすべての受賞を目指します。
既にiFデザイン賞では、商品のパッケージデザインが評価され受賞を果たしています。
今後はレッド・ドットとIDEAも獲得し、ブランド力をより一層高め、付加価値のある価格で提供できるようにしていきたいと考えています。
加えて、デザインの質をさらに裏付ける取り組みとして、ヨーロッパへの出店も検討しています。ドイツやフランス(パリ)への出店を視野に入れており、現地の方々から評価いただければ、当社のデザイン力がグローバルでも通用することの証となり、ブランド価値のさらなる向上につながると期待しています。
BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(8)に続く
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