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GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)
配信日時:2025/12/04 10:17
配信元:FISCO
*10:17JST GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)
GMOグローバルサインHD<3788>
収益構造については、電子証明書の発行および更新によって安定的に積み上がるストック型モデルとなっています。デジタル化の進展とともに需要が着実に伸びている領域です。
当社の電子証明書は欧米では請求書や卒業証明書などにも多く利用されており、電子印鑑GMOサインと同業である世界大手のDocuSign様やAdobe Sign様にも採用されています。
契約書や一部の書類だけでなく、今後は「同意」や「署名」が必要なすべての文章が電子化されていきます。例えば、公的な文書、教育機関の証明書、建築の設計図、環境分野では産業廃棄物のマニフェスト、医療・創薬の領域では過去文書の保存など、幅広いビジネスシーンで電子証明書の活用が進みます。この分野のマーケット規模は国内だけで2030年には1,680億円になるといわれており、その中で当社も存在感を高めていきたいと考えています。
また、セキュリティカメラへの証明書搭載も海外では実績が出ており、アメリカのある州では警官が胸につけるボディカメラに当社の証明書が採用されています。セキュリティ問題が深刻化する中、「信頼できるカメラから送られた映像であること」を証明する重要性が高まっているためです。IoTでモノがインターネットにつながる広がりによって電子証明書のニーズはさらに拡大しています。
さらにAIにも目を向けると、最近話題になっているAIエージェントが、人間を介さずAI同士で通信することが当たり前になる時代が来ます。その際、デジタル社会の中で“相互に信頼を確かめ合うための技術”として電子証明書が使われていきます。こうした背景から、電子証明書・電子認証は、これからの社会にとって欠かせない基盤技術になっていると考えています。
●DAIBOUCHOU
投資家の方だと、最近はフィッシング詐欺も増えています。ネット証券を装った偽サイトも多いですが、https の表示や企業ロゴが付いているかどうかなどで、正しいサイトかどうか確認できるという理解でよろしいでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい、その通りです。
●DAIBOUCHOU
なるほど。電子証明書などを持っていることで、電子認証が必要なさまざまなサービスをコストパフォーマンス良く提供できる、ということですね。分かりました。
最近、VMC(企業ロゴ所有証明書)やeシール(電子社印)、そしてC2PA(電子透かし)など、さまざまな認証技術を活用した新しいサービスが増えています。いずれも成りすまし対策やフェイク動画対策だと思いますが、これらの引き合い状況はいかがでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
今お話しいただいた新たなサービスはいずれも、インターネット上で「本物であること」を証明するため、認証技術を発展させて生まれたものです。セキュリティリスクが非常に高まっているため、企業様からの関心は大変高くなっています。
まず eシールについては、先ほどご説明した文書の電子化などで導入がどんどん進んでいます。
企業ロゴ所有証明書(VMC)については、成りすましメールを防ぐ認証技術として、最近特に注目を集めています。これは世界的に始まった新しいルールに基づいて作られた仕組みで、メールに表示されるブランドと企業の正当なサーバーを結びつけることで、成りすましメールを防ぐ認証技術です。これにより、企業から届いたメールが本物であるかどうかを受信者がひと目で判断できます。企業側にとっては、自社を守るだけでなく、お客様や取引先を守ることにもつながります。
そして、もう一つご質問いただいた C2PA、それから耐量子暗号(PQC)といった領域については、未来に向けた投資の位置付けです。
たとえば C2PAは、最初にご質問で触れていただいたように、コンテンツの偽造が簡単にできてしまうAI時代において、非常に深刻な社会問題となっている“フェイクコンテンツ”に対応する技術です。こうした課題に対処するため、海外の大手ITベンダーを含むグローバルな企業群がルール整備を進めており、当社も早い段階からこうした団体に参加し、実証実験を行っています。海外の放送局やカメラメーカーなどがグループを作り、具体的なプロジェクトが動き始めています。現時点では収益はまだほとんど立っていませんが、次の需要、そして新しいビジネスチャンスとして確実に捉えていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
そうですね。最近は、たとえば私が株を煽るような動画をAIで作られて拡散されるといったリスクもありますし、もっと大きな話でいえば、大統領の偽スピーチ動画のように、世界的に問題となるケースもあります。AIが高度化する中で、こうした状況に対応するために C2PA のような技術が必要になる、という理解でよろしいでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい、その通りです。つい最近のニュースでも、音声の権利、いわゆる“声の権利”を守る団体が生まれています。では、その声が本物なのか、AIが勝手に作った偽物ではないのか。こうした点を証明していく必要が今後ますます高まっていくと考えています。
世の中の技術が進歩する中で、セキュリティはもちろん、フェイクコンテンツの問題など、さまざまな課題が出てきています。それらに対応し、“本物であること”を証明していく役割を担うものとして、電子証明書の重要性はさらに高まると考えており、社会の中で役割を発揮していきたいと思っています。
●DAIBOUCHOU
分かりました。ありがとうございます。次に、企業としてAI活用をどのように推進されているのか教えてください。
■GMOグローバルサインHD 青山様
すでに社内のさまざまな業務、例えばカスタマーサポート、マーケティング、営業部門などでAIを活用しています。
最近の新しい取り組みとしては、電子認証局の審査部門でAI運用を開始しました。電子認証局は、証明書を発行するにあたり企業の存在を審査しており、これまで数十名規模の人員で人手による審査を行っていました。この審査業務のAI化がスタートしたことで、来年以降、数十名規模の業務負担を軽減できる見込みです。
この効率化によって生まれた余力は、お客様の更新率向上に向けたアプローチや、新規営業の開拓といった“攻めの領域”に再配置していきます。コストを抑えながら、売上成長をさらに加速させることを目指しています。
●DAIBOUCHOU
ということは、証明書の期限切れをAIで防げるということですね。なるほど。また、期限切れで収益が一時的に途切れてしまうリスクを防ぐことができるわけですね。
次に、成長中の重点領域の売上について伺います。今後、シェアが上がるにつれて成長率も加速する局面があると思いますが、長期的な見通しを教えていただけますでしょうか。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(8)に続く
<MY>
収益構造については、電子証明書の発行および更新によって安定的に積み上がるストック型モデルとなっています。デジタル化の進展とともに需要が着実に伸びている領域です。
当社の電子証明書は欧米では請求書や卒業証明書などにも多く利用されており、電子印鑑GMOサインと同業である世界大手のDocuSign様やAdobe Sign様にも採用されています。
契約書や一部の書類だけでなく、今後は「同意」や「署名」が必要なすべての文章が電子化されていきます。例えば、公的な文書、教育機関の証明書、建築の設計図、環境分野では産業廃棄物のマニフェスト、医療・創薬の領域では過去文書の保存など、幅広いビジネスシーンで電子証明書の活用が進みます。この分野のマーケット規模は国内だけで2030年には1,680億円になるといわれており、その中で当社も存在感を高めていきたいと考えています。
また、セキュリティカメラへの証明書搭載も海外では実績が出ており、アメリカのある州では警官が胸につけるボディカメラに当社の証明書が採用されています。セキュリティ問題が深刻化する中、「信頼できるカメラから送られた映像であること」を証明する重要性が高まっているためです。IoTでモノがインターネットにつながる広がりによって電子証明書のニーズはさらに拡大しています。
さらにAIにも目を向けると、最近話題になっているAIエージェントが、人間を介さずAI同士で通信することが当たり前になる時代が来ます。その際、デジタル社会の中で“相互に信頼を確かめ合うための技術”として電子証明書が使われていきます。こうした背景から、電子証明書・電子認証は、これからの社会にとって欠かせない基盤技術になっていると考えています。
●DAIBOUCHOU
投資家の方だと、最近はフィッシング詐欺も増えています。ネット証券を装った偽サイトも多いですが、https の表示や企業ロゴが付いているかどうかなどで、正しいサイトかどうか確認できるという理解でよろしいでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい、その通りです。
●DAIBOUCHOU
なるほど。電子証明書などを持っていることで、電子認証が必要なさまざまなサービスをコストパフォーマンス良く提供できる、ということですね。分かりました。
最近、VMC(企業ロゴ所有証明書)やeシール(電子社印)、そしてC2PA(電子透かし)など、さまざまな認証技術を活用した新しいサービスが増えています。いずれも成りすまし対策やフェイク動画対策だと思いますが、これらの引き合い状況はいかがでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
今お話しいただいた新たなサービスはいずれも、インターネット上で「本物であること」を証明するため、認証技術を発展させて生まれたものです。セキュリティリスクが非常に高まっているため、企業様からの関心は大変高くなっています。
まず eシールについては、先ほどご説明した文書の電子化などで導入がどんどん進んでいます。
企業ロゴ所有証明書(VMC)については、成りすましメールを防ぐ認証技術として、最近特に注目を集めています。これは世界的に始まった新しいルールに基づいて作られた仕組みで、メールに表示されるブランドと企業の正当なサーバーを結びつけることで、成りすましメールを防ぐ認証技術です。これにより、企業から届いたメールが本物であるかどうかを受信者がひと目で判断できます。企業側にとっては、自社を守るだけでなく、お客様や取引先を守ることにもつながります。
そして、もう一つご質問いただいた C2PA、それから耐量子暗号(PQC)といった領域については、未来に向けた投資の位置付けです。
たとえば C2PAは、最初にご質問で触れていただいたように、コンテンツの偽造が簡単にできてしまうAI時代において、非常に深刻な社会問題となっている“フェイクコンテンツ”に対応する技術です。こうした課題に対処するため、海外の大手ITベンダーを含むグローバルな企業群がルール整備を進めており、当社も早い段階からこうした団体に参加し、実証実験を行っています。海外の放送局やカメラメーカーなどがグループを作り、具体的なプロジェクトが動き始めています。現時点では収益はまだほとんど立っていませんが、次の需要、そして新しいビジネスチャンスとして確実に捉えていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
そうですね。最近は、たとえば私が株を煽るような動画をAIで作られて拡散されるといったリスクもありますし、もっと大きな話でいえば、大統領の偽スピーチ動画のように、世界的に問題となるケースもあります。AIが高度化する中で、こうした状況に対応するために C2PA のような技術が必要になる、という理解でよろしいでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい、その通りです。つい最近のニュースでも、音声の権利、いわゆる“声の権利”を守る団体が生まれています。では、その声が本物なのか、AIが勝手に作った偽物ではないのか。こうした点を証明していく必要が今後ますます高まっていくと考えています。
世の中の技術が進歩する中で、セキュリティはもちろん、フェイクコンテンツの問題など、さまざまな課題が出てきています。それらに対応し、“本物であること”を証明していく役割を担うものとして、電子証明書の重要性はさらに高まると考えており、社会の中で役割を発揮していきたいと思っています。
●DAIBOUCHOU
分かりました。ありがとうございます。次に、企業としてAI活用をどのように推進されているのか教えてください。
■GMOグローバルサインHD 青山様
すでに社内のさまざまな業務、例えばカスタマーサポート、マーケティング、営業部門などでAIを活用しています。
最近の新しい取り組みとしては、電子認証局の審査部門でAI運用を開始しました。電子認証局は、証明書を発行するにあたり企業の存在を審査しており、これまで数十名規模の人員で人手による審査を行っていました。この審査業務のAI化がスタートしたことで、来年以降、数十名規模の業務負担を軽減できる見込みです。
この効率化によって生まれた余力は、お客様の更新率向上に向けたアプローチや、新規営業の開拓といった“攻めの領域”に再配置していきます。コストを抑えながら、売上成長をさらに加速させることを目指しています。
●DAIBOUCHOU
ということは、証明書の期限切れをAIで防げるということですね。なるほど。また、期限切れで収益が一時的に途切れてしまうリスクを防ぐことができるわけですね。
次に、成長中の重点領域の売上について伺います。今後、シェアが上がるにつれて成長率も加速する局面があると思いますが、長期的な見通しを教えていただけますでしょうか。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(8)に続く
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