本日の注目個別銘柄

ノバシステム、佐鳥電機、日東紡など

配信日時:2024/02/20 15:27 配信元:FISCO
<5959> 岡部 806 -20大幅反落。前日に23年12月期決算を発表、営業利益は40.8億円で前期比22.5%減となり、従来計画線上で着地。一方、未定だった純損益は減損計上により71億円の赤字に。24年12月期営業益は41億円で前期比0.4%増を見込む。配当方針変更に伴い、年間配当金は前期比5円増配の30円を計画。26年12月期営業益50億円を目標とする中計画も策定。買い先行スタートも新高値更新で目先の好材料出尽くしに。

<7743> シード 718 -30大幅反落。455万株の公募増資、68万2500株のオーバーアロットメントによる売出を行うと発表。発行価格は2月27日から3月1日までの間に決定。新株発行は最大で発行済み株式数の20.9%となる。調達資金は、新工場である2号棟別館の建設・設備投資資金、並びに、新工場として計画している4号棟の建設・生産設備資金に充てる。足元でファイナンス懸念はあったようだが、希薄化を嫌気する動きに。

<8273> イズミ 3755 +150大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価5350円で新規に調査を開始した。地方スーパーの中にあって、ドミナントエリアの経済が良好なことに加え、商品・価格政策でも競合の影響を受けにくいポジショニングが取れていると指摘。中長期的に安定成長が期待できると評価。、一定の市場占有率を保持する重点エリアには、TSMCの進出に湧く熊本県菊陽町、人口増加率が全国トップの福岡県福岡市などが含まれる。

<7420> 佐鳥電機 2563 +297急伸。蘭の半導体設計会社であるMAGnetIC Holdingの株式80%を取得、連結子会社化することを発表している。子会社化する企業は、半導体回路設計、IP販売、ウェハー販売を主力事業とし、中でも独自に開発したアナログIPコアを組み込んだ回路設計に特徴。大手半導体メーカーやファブレスメーカーとの豊富な顧客基盤を有している。半導体分野におけるシナジーの創出に対し、期待感が先行する形のようだ。

<5257> ノバシステム 3000 +500ストップ高。前日に中期事業計画を発表。26年12月期売上高84億円(24年12月期見通し63.5億円)、営業利益率11%(同9%)などの数値目標とともに、25年12月期からの配当実施も発表している。主力のシステムインテグレーションが2ケタ成長を続ける見通しとしている。なお、25年12月期の配当金は配当性向30%の105円配当を計画のもようで、中長期的に配当性向50%を標榜するとしている。

<9069> センコーHD 1078 -51大幅反落。既存株主の金融機関5社が売出人となる株式売出537万9200株、オーバーアロットメントによる売出80万6800株を行うと発表。売出に伴う需給への影響を緩和する観点から、発行済み株式数の1.00%にあたる150万株、17億円を上限とした自社株買いの実施も発表したが、目先の需給悪化は避けられないとの見方が優勢に。
なお、自社株取得期間は売出株受渡期日の翌営業日から9月30日までと。

<9543> 静岡ガス 908 -56大幅反落。44万1000株の自己株式処分、328万6500株の売出、55万9000株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。発行価格の決定期間は2月27日から3月4日までとなる。自己株式の処分により調達する資金は、都市ガスの供給能力増強に資するガス導管の延伸投資資金の一部に充当する予定。希薄化は限られるものの、目先の需給悪化を警戒する動きが優勢となっている。

<8276> 平和堂 2064 -131大幅反落。金融機関5社が保有する株式の一部を売出すると発表。売出株数は270万6200株、オーバーアロットメントによる売出は40万5800株。目先の需給悪化が警戒された。また、地震被害による特損計上で、24年2月期純利益を従来の83億円から67億円に下方修正。一方、発行済み株式数の1.91%にあたる100万株、24億円上限の自社株買い実施、従来の優待に加え長期保有株主優待制度の導入も発表。

<7649> スギHD 7265 +170大幅続伸。25年2月期の年間配当金は35円を計画と発表。2月末に1:3の株式分割を実施するため、分割権利落ち前では105円で、24年2月期計画の80円から25円の増配に。また、25年2月期からは株主優待制度も拡充、分割後に100株以上の保有株主に、これまでの優待券に加え、1000円相当のスギポイントも贈呈。同時に、タイ石油公社の子会社と、タイでのヘルス&ビューティケア事業を開始するとも発表。

<3110> 日東紡 5400 +495急伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から
「オーバーウェイト」に、目標株価も4900円から8000円に引き上た。第3四半期決算では、生成AI向けスペシャルガラス需要がサーバ用マザーボード向けだけでなく、半導体パッケージ向けでも加速し始めたことが明らかになったと評価。5月に中計公表予定でもあり、株価はスペシャルガラス需要拡大に伴う成長を織り込む局面を迎えたと。



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