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国内株式市場見通し:調整局面は出遅れ投資家の買い場となりそうだが、円高進行が懸念材料
*14:28JST 国内株式市場見通し:調整局面は出遅れ投資家の買い場となりそうだが、円高進行が懸念材料
■4万円到達後は上値重く今週の日経平均は週間で221.88円安(-0.56%)の39688.94円と下落した。半導体株を中心とした米国株の上昇を受けて、週初の寄付きから日経平均は史上初となる40000円台に乗せて取引を開始。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が上場来高値を更新するなど、値がさ半導体株の上昇が引き続き日経平均のけん引役となった。買い一巡後は、200日移動平均線の上方乖離率が20%を超えるなど短期的な過熱感も意識されて、日経平均の上げは一服したが、建設株や銀行株、鉄鋼など大型バリュー銘柄が買われたことからTOPIXがしっかり。NT倍率は14.5倍台まで縮小した。ただ、5日に行われたスーパーチューズデー(11月の米大統領選挙に向けて、共和党、民主党の候補者選挙が集中する日)にて、共和党大統領候補者にトランプ前大統領が指名されることがほぼ確実となったことや、3月18-19日に開催される日本銀行の金融政策決定会合にて、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しと報じられたことなどから、為替が1ドル=147円台まで円高方向へ推移。円高進行が嫌気されてトヨタ自動車<7203>など自動車株は上値が重くなった。週末に3月限先物・オプション取引の特別清算指数(SQ)の算出を控えていたことも影響し、先物中心に売りがやや膨らむ展開となった。なお、2月第4週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を3889億円買い越した一方、TOPIX先物を343億円売り越し、225先物は2186億円売り越したことから、合計1360億円の買い越しとなった。個人投資家は現物を1020億円売り越し、自己は現物を2715億円買い越した。2月第1週から第4週合計では、海外投資家が現物を9670億円買い越した。■日柄調整によって日経平均の短期的な過熱感は和らぐ日経平均の上値が重くなり日柄調整が入ったことから、8日終値時点の日経平均の25日移動平均線の上方乖離率は3.6%、200日移動平均線の上方乖離率は18.6%とそれぞれ過熱感を示す水準(25日は7%、200日は20%)を下回っており、足元の急ピッチな上昇に対する日経平均の短期的な過熱感はだいぶ和らいでいる。値がさ半導体株や指数寄与度が最も高いファーストリテイリング<9983>の値動きに日経平均が振らされる展開は変わらないが、銀行株や証券株、損保株など金融セクターや、建設、鉄鋼セクターなど幅広い銘柄が物色されており、東証プライム市場の売買代金は2月29日以降、5兆円超の日が続いている。MSCIリバランスやSQ算出など需給イベントがあった日は6兆円を超えるなど商いは活況だ。三井E&S<7003>、野村マイクロ・サイエンス<6254>など東証プライム市場の中小型株も連日大商いとなっており、投資家のマインドは良好といえそうだ。■円高加速で輸出関連銘柄は神経質な展開を迎えるか一方、今週末8日の米国市場は反落。ダウ平均は前日比68.66ドル安(-0.18%)の38722.69ドル、ナスダックは188.26ポイント安(-1.16%)の16085.11、S&P500は33.67ポイント安(-0.65%)の5123.69で取引を終了した。そして、大証ナイト終値は通常取引終値比720円安の38790円と急落した。米2月雇用統計が労働市場のひっ迫緩和を示し米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が一段と強まったことで、ドル・円は一時146円49銭まで円高ドル安が加速した。週明け東京市場は売り優勢の展開でスタートする公算が大きい。調整局面は出遅れていた投資家の買い場となりそうだが、為替の円高推移は懸念材料である。2月13日以降、ドル・円は1ドル=150円前後で上下2円弱の狭いレンジでのこう着相場が続いていたが、3月の日銀金融政策決定会合にて金融政策の正常化に踏み出すのではないか、との思惑が高まったことや、パウエルFRB議長が議会証言にてややハト派的な発言を行ったこと、スーパーチューズデーの結果を受けて、トランプ前大統領が米大統領に返り咲く可能性が高まっていることなどが円買いドル売り材料となっている。米商品先物取引委員会(CFTC)が8日に発表した建玉明細報告では、5日時点のシカゴ・円における大口投資家(投機筋)のポジションは11万8843枚の売り越しと前回の13万2705枚の売り越しから大幅に減少。投機筋の売り越しポジションは3週ぶりに12万枚以下となった。6日以降、円高ドル安が進んだことから、投機筋の円売りポジションはより減少したと推測。投機筋の円売りポジション解消がいったん止まれば、足元の円高ドル安加速は一巡しそうだが、自動車株など輸出関連銘柄は神経質な展開を迎えそうだ。■国内GDP改定値、米消費者物価指数など来週にかけて、国内は、11日に10-12月期国内総生産(GDP)改定値、12日に2月国内企業物価指数、1-3月期景況判断BSIなどが予定されている。海外では、12日に英・2月雇用統計、1月ILO失業率、独・2月消費者物価指数改定値、米・2月消費者物価指数、13日に英・1月鉱工業生産指数、1月製造業生産指数、1月貿易収支、1月月次GDP、欧・1月ユーロ圏鉱工業生産指数、米・週次石油在庫統計、14日に米・週次新規失業保険申請件数、2月生産者物価指数、2月小売売上高、15日に米・3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、2月鉱工業生産指数などが予定されている。
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2024/03/09 14:28
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新興市場見通し:週明けの相場下落局面でタイミング待ちの投資家が動くか
*14:27JST 新興市場見通し:週明けの相場下落局面でタイミング待ちの投資家が動くか
今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が-0.56%だったのに対して、東証グロース市場指数は-0.88%、東証グロース市場250指数は-1.13%と新興市場の下落率はやや大きかった。日経平均が史上初の40000円台に乗せた後は上値の重い展開となったことで、プライム市場や新興市場の出遅れ銘柄や材料銘柄への物色が活発化。6日と7日のグロース市場の売買代金は2000億円を超え、東証グロース市場指数は昨年9月水準、東証グロース250指数は昨年7月水準まで上昇する場面が見られた。週末にかけては、日経平均の乱高下に巻き込まれ、主力処である東証グロース市場Core指数構成銘柄や、直近上昇していた銘柄が売られたが、東証グロース市場指数、東証グロース250指数ともに25日移動平均線より上の水準は維持している。個別銘柄は、米半導体大手エヌビディアの協力の下、自社のエッジAIプラットフォーム「Jetson」向けの製品発売を決定したと発表したKudan<4425>が急騰。花粉症を対象疾患として開発中のアレルギーワクチン(抗体誘導ペプチド)「FPP004X」に関し、塩野義製薬<4507>と資本業務提携すると発表したファンペップ<4881>も大幅高となった。このほか、今後保有する点眼薬に関する知的財産権及び研究開発成果に関し、ロート製薬<4527>と知的財産権実施許諾契約を締結すると発表し坪田ラボ<4890>が買われた。一方、ファーストアカウンティング<5588>やAppBank<6177>など直近上昇銘柄が売られたほか、弁護士ドットコム<6027>、GMOフィナンシャルゲート<4051>、JTOWER<4485>など時価総額が大きい銘柄もさえなかった。■売り一巡後は出遅れた銘柄への個人投資家の物色が強まるか来週の新興市場は反発を想定する。週初の東京市場は、為替の急激な円高進行などを受けて、プライム市場の輸出関連銘柄の一角が下落し、日経平均も大幅安となろう。グロース市場もいったんは今週末見られたような直近急騰していた銘柄などへの売りが入りそうだが、売り一巡後は出遅れた銘柄への個人投資家の物色が強まると考える。プライム市場を中心とした上場来高値更新銘柄の信用買いポジションが多い点は気になるところだが、この上昇相場で出遅れた投資家の待機資金が底堅い地合いを作ると想定。週明け以降の下落局面では、タイミングを待っていた投資家の物色が入り、グロース市場の売買代金は増加すると考える。プライム市場のさくらインターネット<3778>が8日後場急落した局面で、Laboro.AI<5586>、Ridge-i<5572>などAI関連銘柄が同時に急落した点は気がかりだが、急落した銘柄に短期的な値幅取りの資金が入る可能性は高いことから、来週もAI関連銘柄が物色の中心となりそうだ。また、QPS研究所<5595>も売買代金は減少しているが、今週、上場来高値を取るなどトレンドは強く、引き続き関心を集めよう。なお、新規株式公開(IPO)について、3月21日にグロース上場のトライアルホールディングス<141A>(日程変更可能性あり)、STG<5858>を皮切りに3月は15社のIPOが予定されている。来週末辺りから換金売りなどが入る可能性はあるので需給面は要注意となる。
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2024/03/09 14:27
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米国株式市場見通し:CPIや小売売上高に注目
*14:27JST 米国株式市場見通し:CPIや小売売上高に注目
来週は2月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)、小売売上高に注目だ。また、主要小売企業決算で消費動向を判断したい。特にCPIでは、1月の結果が一時的であることが証明されるかどうかに焦点を当てたい。データでインフレの鈍化基調が再確認されれば、年内の利下げ期待が強まり、相場上昇要因になるだろう。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週の議会証言において、インフレ鈍化を確信しているものの、さらなるインフレ改善のデータが必要と利下げに慎重な姿勢を再表明した。同時に、利下げ開始する時期を過剰に遅らせることのリスクを認識しているとし、もし、経済が想定通りに展開した場合、年内に利下げを開始することが可能になると言及。利下げを開始するのは「そう遠くはない」と年内の利下げの可能性にもさらに明確に言及し、今までで一番ハト派色を強めた。利下げの可能性をさらに確かにするため、1月のインフレ改善が停滞した基調の大幅転換に期待が集まっている。もし、CPIやPPIの結果で、インフレ鈍化の基調がさらに確認できれば、相場の上昇を後押しするだろう。FRBがインフレ指標として注目している食品やエネルギーを除いたCPIのコア指数は前年比で1月の+3.9%から+3.7%と、21年5月来の低い伸びに鈍化しインフレ鈍化基調の継続を証明する見込み。1月分は予想程伸びが鈍化せず、市場での早期利下げ観測が後退し、相場の重しとなった。PPIはすでに2%を割り込んでいる。2月小売売上高は1月のマイナスからプラスに改善が予想されている。今年に入り、ホリデーシーズンも終わり、さらに、悪天候に加え労働市場への懸念も浮上し消費に鈍化傾向も見られる。消費の過熱感が緩和すれば、FRBが特に注目しているサービスインフレ鈍化にもつながり、利下げの可能性もさらに強まるだろう。経済指標では、2月消費者物価指数(CPI)(12日)、2月小売売上高、2月生産者物価指数(PPI)、週次新規失業保険申請件数、1月企業在庫(14日)、2月輸入・輸出物価指数、2月鉱工業生産、2月設備稼働率、3月ミシガン大消費者信頼感指数速報値(15日)、などが予定されている。主要企業決算では、小売では百貨店のコールズ(12日)、住宅建設会社のレナー、ディスカウント小売のダラー・ツリー、家具販売のウィリアムズ・ソノマ(13日)、ディスカウント小売のダラー・ゼネラル、化粧品小売のアルタ・ビューティ、スポーツ用品小売会社のディックス・スポーティング・グッズ(14日)、そのほか、ソフトウエア・メーカーのオラクル(11日)、アドビ(14日)、などが予定されている。特にレナーの決算では、住宅ローン金利の低下が支援し、需要回復や様々なプロモーションなどが奏功した強い結果に期待したい。(Horiko Capital Management LLC)
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2024/03/09 14:27
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英ポンド週間見通し:もみ合いか、英インフレ圧力も日本の賃上げで円買いも
*14:13JST 英ポンド週間見通し:もみ合いか、英インフレ圧力も日本の賃上げで円買いも
■弱含み、日銀政策を巡る思惑でポンド売り強まる今週のポンド・円は弱含み。英中央銀行による早期利下げの可能性は高まっていないものの、日本銀行は3月開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するとの見方が強まった。将来的に利上げを検討する可能性もあることから、リスク回避的なポンド売り・円買いが観測された。取引レンジ:188円24銭-191円19銭。■もみ合いか、英インフレ圧力も日本の賃上げで円買いも来週のポンド・円はもみ合いか。英スナク政権は総選挙に向け国民保険料を引き下げ、インフレ圧力によりポンドは売りづらい展開となりそうだ。英中央銀行もタカ派姿勢を維持し、ポンドを支援しよう。ただ、日本銀行金融政策決定会合を翌週に控え、日本の賃金上昇により緩和政策修正を見込んだ円買いがポンドを下押しする可能性がある。○発表予定の英国の主要経済指標・注目イベント・13日:1月鉱工業生産(12月:前月比+0.6%)予想レンジ:187円00銭-191円00銭
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2024/03/09 14:13
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豪ドル週間見通し:伸び悩みか、早期利下げの思惑広がる
*14:12JST 豪ドル週間見通し:伸び悩みか、早期利下げの思惑広がる
■伸び悩み、日銀政策修正観測で円買い強まる今週の豪ドル・円は伸び悩み。10-12月期国内総生産(GDP)の減速を受けて、リスク選好的な豪ドル買いは縮小。また、今月開催となる日本銀行金融政策決定会合でマイナス金利解除など政策修正観測が高まり、週後半はリスク回避的な豪ドル売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:97円28銭-98円21銭。■伸び悩みか、早期利下げの思惑広がる来週の豪ドル・円は伸び悩みか。10-12月期国内総生産(GDP)の伸び率鈍化で景気減速が示されたほか、インフレは緩和されつつあることで豪準備銀行(中央銀行)による早期利下げの思惑が浮上している。一方、3月18-19日開催の日銀金融政策決定会合に向けて、高水準の賃上げ実現見通しなどを背景に、マイナス金利が解除されるとの観測が高まっており、円売りは抑制されそうだ。○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント・特になし予想レンジ:96円00銭-99円00銭
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2024/03/09 14:12
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ユーロ週間見通し:上げ渋りか、日欧金融政策をにらんだ相場展開に
*14:11JST ユーロ週間見通し:上げ渋りか、日欧金融政策をにらんだ相場展開に
■強含み、米6月利下げの可能性高まる今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)は3月7日開催の理事会で政策金利の据え置きを決定し、ラガルドECB総裁は会見で6月に利下げ開始の可能性があることを示唆した。ラガルドECB総裁の発言を受けてユーロ売り・米ドル買いが一時優勢となったが、8日発表の2月米雇用時計で失業率が上昇したことから、米国の6月利下げ期待は高まり、ユーロ・ドルは1.09ドル台後半まで買われた。取引レンジ:1.0838ドル-1.0981ドル。■もみ合いか、ECBの6月利下げを見込んだ値動きに来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)理事会で成長率とインフレ率が下方修正され、6月に利下げが開始される可能性が高まった。ただ、現時点で政策金利の大幅な引き下げは議論されていないとみられ、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。予想レンジ:1.0830ドル-1.1030■軟調推移、日欧金利差縮小の思惑強まる今週のユーロ・円は軟調推移。欧州中央銀行のラガルド総裁は3月7日に行われた会見で6月利下げの可能性があると示唆したこと、日本銀行は今月中にマイナス金利を解除するとの見方が強まったことが要因。週初に163円台半ばまでユーロ高円安に振れたが、日欧金利差縮小の可能性が浮上したことから、週後半はリスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:160円56銭-163円52銭。■上げ渋りか、日欧金融政策をにらんだ相場展開に来週のユーロ・円は上げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の成長率とインフレ率の見通しを下方修正し、6月利下げの可能性が高まった。一方、日本の賃金上昇の可能性が高まり、日本銀行の大規模緩和の修正を期待した円買いが増えているため、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・13日:1月鉱工業生産(12月:前月比+2.6%)予想レンジ:159円00銭-162円00銭
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2024/03/09 14:11
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為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の賃金上昇なら円買いも
*14:11JST 為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の賃金上昇なら円買いも
【今週の概況】■日銀マイナス金利解除観測で円買い強まる今週のドル・円は下落。「政府関係者の一部は日本銀行が3月か4月の金融政策決定会合でマイナス金利を解除することへの容認姿勢を示している」との一部報道を受けて、リスク回避的な米ドル売り・円買いが拡大した。日本銀行は2%物価目標の実現を判断する上で、賃金と物価の好循環の強まりを重視しているとみられているが、これまでの企業の賃上げ表明やヒアリングなどを通じて、昨年を上回る高水準の賃上げが実現するとの見方が市場関係者や日銀の間で広がっている。また、日銀植田総裁は3月7日に参議院予算委員会に出席し、2%の物価安定目標について「実現する確度が少しずつ高まっている」という認識を改めており、これらが円買い材料となった。日銀はマイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持するとの見方は少なくないものの、「市場の想定を上回る賃上げが実現された場合、長短金利操作の枠組みの大幅修正や将来的な金利引き上げの可能性が高まる」との声も聞かれており、8日の東京市場でリスク回避的な米ドル売り・円買いの取引が一段と拡大した。8日のニューヨーク外為市場でドル・円は一時146円49銭まで下落した。この日発表された2月米雇用統計で失業率は3.9%と、1月の3.7%から上昇したことや非農業部門雇用者数の1月分が当初発表の前月比+35.3万人から同+22.9万人に下方修正されたことが、リスク回避のドル売り・円買いにつながった。ただ、米長期金利は4%台を維持し、午後に入って前日末の水準まで戻したことから、リスク回避のドル売り・円買いは一服。ドル・円は147円05銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:146円49銭-150円57銭。【来週の見通し】■ドルは伸び悩みか、日本の賃金上昇なら円買いも来週のドル・円は伸び悩みか。3月13日に自動車・電機大手の賃上げ集中回答が予定されており、賃上げが市場予想を上回る水準だった場合、日本銀行は賃金上昇を伴う2%の物価目標の実現に自信を深めて大規模緩和の修正に乗り出す可能性がある。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースは市場の想定より緩慢とみられ、リスク選好的なドル買い要因となり得る。先月発表された1月米コアPCE価格指数は前年比+2.8%と市場予想と一致し、3月12日に発表される2月米消費者物価コア指数(CPI)は前年比+3.7%と予想されており、3%を上回る高インフレの状態はしばらく続く見込み。パウエルFRB議長は3月6-7日の議会証言で、金融政策について中立的な見解を示したため、主要通貨に対するドル売りが観測されたが、市場参加者の間では年内数回の利下げが以前から想定されており、米国経済の軟着陸への期待は持続していることから、リスク回避的なドル売り・円買いはやや縮小する可能性は残されている。【米・2月消費者物価指数(CPI)】(12日発表予定)12日発表の米2月消費者物指数(CPI)は総合指数が前年比+3.1%、同コア指数は+3.7%と予想されている。総合指数が1月と同水準となった場合、インフレ高止まりの思惑でドル買い要因に。【米・2月小売売上高】(14日発表予定)14日発表の米2月小売売上高は、前月比+0.8%と大幅改善が期待されている。個人消費の回復が確認された場合、米国経済の軟着陸が期待されドル買い材料となる。予想レンジ:145円00銭-149円00銭
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2024/03/09 14:11
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個人投資家・有限亭玉介:TSMCやPSMC、ラピダス進出で注目する銘柄群【FISCOソーシャルレポーター】
*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:TSMCやPSMC、ラピダス進出で注目する銘柄群【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2024年3月4日10時に執筆TSMCの工場が誘致された熊本県の菊陽町が盛り上がっているようですねぇ。土地の価格が上昇して労働者の時給も上がり、ちょっとしたバブルになっているとも報道されております。日の丸半導体の復活へ向けて、政府も尽力しているようです。改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。AI半導体の需要拡大によって世界各国で先端半導体の開発競争が激化した後は、宇宙開発に関連した半導体の需要も拡大するのでしょうか。テクノロジーの進化がある限り、半導体への需要も拡大し続けるのかもしれません。熊本のTSMC、宮城県大衡村にはPSMCの半導体工場が建設予定で、世界中の半導体企業が日本に注目している事でしょう。過疎化する地方に働き口が出来て、経済が潤っていけば自治体も喜んでいるはずです。昨今ではAI(人工知能)向けデータセンターの建設もラッシュというニュースも目にしますから、技術革新による地方創生は今後も続くと思われます。本気で国の将来を考えて基幹産業にするのであれば、今の政府の支援では十分とは言えません。単に工場を建設するだけでなく、次世代の人材を育成する為の教育支援まで視野を広げて中長期のビジョンを掲げていくべきですし、かつてはその「人材」が海外に流れてしまい、日本の技術の流出に繋がった反省は活かさなくてはなりません。再び日の丸半導体が世界の覇権を目指すのなら、技術的には未熟ですので大規模な投資が必要不可欠です。2月27日、北海道千歳市のラピダスは、カナダのテンストレントからエッジAI向け次世代半導体の生産を受託すると発表されました。AIにより人間が仕事を奪われて働き方が変わると言われながらも、実際は地方都市がAIの恩恵を受けているような気がします。そんな全国に点在する半導体都市で思惑がありそうな銘柄をチェックして参ります。TSMCの工場が建設された熊本を含む九州全土でも、半導体に関連した経済圏が構成されていく事への期待感が強いです。これから設備投資などが活発になるなら地銀大手の九州FG<7180>にも思惑がありますねぇ。インフレ局面で銀行株のパフォーマンスは上がっておりますから、中長期で監視です。熊本県大津町に、半導体向け石英製品工場と半導体設備洗浄工場を新設する予定であるフェローテク<6890>もここ最近、注視しております。真空シール世界トップシェアの同社は、業績も堅調です。新工場はそれぞれ25年1月と24年12月に操業開始する予定との事。熊本に本社を構える平田機工<6258>も熊本半導体関連としてチェックですねぇ。昨年末からじわじわと思惑買いが入ると、上昇トレンドを形成中。TSMCとは台湾子会社を通じて取引があるようで、TSMCのニュースと同社を併せて注視ですな。東北電力系の電気工事会社であるユアテック<1934>は、PSMCの新工場で思惑買いが流入している模様。25日移動平均線を下値に鮮やかな上昇トレンドを形成しております。PBRは1倍割れで、直近の決算では上方修正と増配も発表しました。半導体用薬液制御機器などを手掛けるCKD<6407>は、宮城県大衡村で工場の土地・建物を取得したと発表するとPSMC関連への思惑買いを誘いました。直近では上場来高値を更新しており、半導体業界の中でも同社は重要なポジションを担う製品を手掛けておりますな。最後は北海道地盤の建設資材商社のクワザワHD<8104>です。北海道千歳市には、ラピダスが工場を建設する予定で、同社も経済効果の恩恵を受けるのでは…と、睨んでおります。直近のチャートも下値を切り上げて、昨年来高値を更新しました。3Q時点で経常利益の通期計画を超過しており、中長期で監視を続けていきたいですな。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
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2024/03/09 10:00
注目トピックス 市況・概況
8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは68ドル高安、ハイテクで利益確定売り
*07:34JST 8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは68ドル高安、ハイテクで利益確定売り
■NY株式:NYダウは68ドル高安、ハイテクで利益確定売り米国株式市場は反落。ダウ平均は68.66ドル安の38,722.69ドル、ナスダックは188.26ポイント安の16,085.11で取引を終了した。2月雇用統計が労働市場の減速を証明したため利下げ期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。その後、半導体のエヌビディア株が過去最高値を更新後、下落に転じ同セクターでの利益確定売りに拍車をかけ、相場全体を押し下げた。ダウは根強いソフトランディング期待に支えられ底堅く推移も終盤にかけてプラス圏を維持できず相場は反落し終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。百貨店のメーシーズ(M)は不動産投資会社アークハウス・マネジメントが必要に応じ同社買収価格を引き上げる意向を示したとの報道で、上昇。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は予約状況が堅調と、アナリストが同社の投資判断を引き上げ、上昇。また、暗号資産取引所を運営するコインベース(COIN)はビットコイン価格が過去最高値を更新していることや、アナリストによる投資判断引き上げが好感され、上昇した。会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は会員料金を据え置いたことが嫌気され、下落。製薬会社のイーライリリー(LLY)は食品医薬品局(FDA)が同社のアルツハイマー型認知症治療薬の承認を巡る判断を先送りしたことが嫌気され売られた。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はロシアが関与したハッカー集団が不正アクセスを図っていることが明らかになり、警戒感に下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はメンフィス発のユナイテッド便、737マックス8がヒューストン着陸の際、誘導路を離れ草地にはいった事故が報じられ、今週に入り、3度目の事象を警戒し、売られた。航空会社のユナイテッド(UAL)は軟調。シカゴ連銀総のグールズビー総裁はTVインタビューで、インフレがさらに鈍化することに伴い連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げすると見ていることを明らかにした。(Horiko Capital Management LLC)■NY為替:米2月雇用統計受け日米金利差縮小観測強まる8日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円45銭へ上昇後、146円49銭まで下落し、147円05銭で引けた。米2月雇用統計が労働市場のひっ迫緩和を示しFRBの利下げ観測が一段と強まった。また、日銀の3月マイナス金利解除観測も強まり、日米金利差縮小観測に、円買い、ドル売りに拍車がかかった。ユーロ・ドルは1.0921ドルまで下落後、1.0981ドルまで上昇し、1.0938ドルで引けた。ビルロワドガロー仏中銀総裁が4月の利下げの可能性にも言及するなど、欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、161円23銭へ強含んだのち後、160円73銭へ反落。日欧金利差縮小観測にユーロの上値が限定的となった。ポンド・ドルは1.2829ドルから1.2894ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8864フランへ上昇後、から0.8839フランまで下落した。■NY原油:下落、一時77.56ドルまで値下がりNYMEX原油4月限終値:78.01 ↓0.928日のNY原油先物4月限は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.92ドル(-1.17%)の78.01ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは77.56ドル-79.99ドル。ロンドン市場で79.99ドルまで買われたが、米雇用統計発表前に利食い売りが強まり、78ドル台前半まで反落。米雇用統計発表後に78ドル台後半まで戻したが、原油需要増大の思惑は後退し、77.56ドルまで値を下げた。通常取引終了後の時間外取引では主に78ドルを挟んだ水準で推移。■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 35.60ドル -0.03ドル(-0.08%)モルガン・スタンレー(MS) 87.04ドル +0.90ドル(+1.04%)ゴールドマン・サックス(GS)386.99ドル -1.44ドル(-0.37%)インテル(INTC) 44.00ドル -2.15ドル(-4.65%)アップル(AAPL) 170.73ドル +1.73ドル(+1.02%)アルファベット(GOOG) 136.29ドル +1.05ドル(+0.77%)メタ(META) 505.95ドル -6.24ドル(-1.21%)キャタピラー(CAT) 339.19ドル -1.03ドル(-0.30%)アルコア(AA) 29.85ドル -0.02ドル(-0.06%)ウォルマート(WMT) 60.12ドル -0.24ドル(-0.39%)
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2024/03/09 07:34
注目トピックス 市況・概況
NY原油:下落、一時77.56ドルまで値下がり
*07:28JST NY原油:下落、一時77.56ドルまで値下がり
NYMEX原油4月限終値:78.01 ↓0.928日のNY原油先物4月限は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.92ドル(-1.17%)の78.01ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは77.56ドル-79.99ドル。ロンドン市場で79.99ドルまで買われたが、米雇用統計発表前に利食い売りが強まり、78ドル台前半まで反落。米雇用統計発表後に78ドル台後半まで戻したが、原油需要増大の思惑は後退し、77.56ドルまで値を下げた。通常取引終了後の時間外取引では主に78ドルを挟んだ水準で推移。
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2024/03/09 07:28
注目トピックス 市況・概況
NY金:強含み、一時2200ドルを突破
*07:23JST NY金:強含み、一時2200ドルを突破
COMEX金4月限終値:2185.50 ↑20.308日のNY金先物4月限は強含み。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前営業日比+20.30ドル(+0.94%)の2185.50ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは2161.20-2203.00ドル。アジア市場で2161.20ドルまで売られた後はじり高となり、2月米雇用統計で失業率が上昇したことから買いが一段と強まり、一時2203.00ドルまで買われる場面があった。通常取引終了後の時間外取引では主に2182ドルを挟んだ水準で推移。
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2024/03/09 07:23
注目トピックス 市況・概況
NY為替:米2月雇用統計受け日米金利差縮小観測強まる
*07:13JST NY為替:米2月雇用統計受け日米金利差縮小観測強まる
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円45銭へ上昇後、146円49銭まで下落し、147円05銭で引けた。米2月雇用統計が労働市場のひっ迫緩和を示しFRBの利下げ観測が一段と強まった。また、日銀の3月マイナス金利解除観測も強まり、日米金利差縮小観測に、円買い、ドル売りに拍車がかかった。ユーロ・ドルは1.0921ドルまで下落後、1.0981ドルまで上昇し、1.0938ドルで引けた。ビルロワドガロー仏中銀総裁が4月の利下げの可能性にも言及するなど、欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、161円23銭へ強含んだのち後、160円73銭へ反落。日欧金利差縮小観測にユーロの上値が限定的となった。ポンド・ドルは1.2829ドルから1.2894ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8864フランへ上昇後、から0.8839フランまで下落した。
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2024/03/09 07:13
注目トピックス 市況・概況
NY株式:NYダウは68ドル高安、ハイテクで利益確定売り
*06:50JST NY株式:NYダウは68ドル高安、ハイテクで利益確定売り
米国株式市場は反落。ダウ平均は68.66ドル安の38,722.69ドル、ナスダックは188.26ポイント安の16,085.11で取引を終了した。2月雇用統計が労働市場の減速を証明したため利下げ期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。その後、半導体のエヌビディア株が過去最高値を更新後、下落に転じ同セクターでの利益確定売りに拍車をかけ、相場全体を押し下げた。ダウは根強いソフトランディング期待に支えられ底堅く推移も終盤にかけてプラス圏を維持できず相場は反落し終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。百貨店のメーシーズ(M)は不動産投資会社アークハウス・マネジメントが必要に応じ同社買収価格を引き上げる意向を示したとの報道で、上昇。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は予約状況が堅調と、アナリストが同社の投資判断を引き上げ、上昇。また、暗号資産取引所を運営するコインベース(COIN)はビットコイン価格が過去最高値を更新していることや、アナリストによる投資判断引き上げが好感され、上昇した。会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は会員料金を据え置いたことが嫌気され、下落。製薬会社のイーライリリー(LLY)は食品医薬品局(FDA)が同社のアルツハイマー型認知症治療薬の承認を巡る判断を先送りしたことが嫌気され売られた。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はロシアが関与したハッカー集団が不正アクセスを図っていることが明らかになり、警戒感に下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はメンフィス発のユナイテッド便、737マックス8がヒューストン着陸の際、誘導路を離れ草地にはいった事故が報じられ、今週に入り、3度目の事象を警戒し、売られた。航空会社のユナイテッド(UAL)は軟調。シカゴ連銀総のグールズビー総裁はTVインタビューで、インフレがさらに鈍化することに伴い連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げすると見ていることを明らかにした。(Horiko Capital Management LLC)
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2024/03/09 06:50
注目トピックス 市況・概況
NY債券:米長期債相場はもみ合い、2月失業率上昇で6月利下げの思惑強まる
*06:49JST NY債券:米長期債相場はもみ合い、2月失業率上昇で6月利下げの思惑強まる
8日の米国長期債相場はもみ合い。米労働省がこの日発表した2月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+27.5万人と市場予想を上回ったが、過去2カ月分の雇用者増加数が合計16.7万人下方修正された。また、失業率は0.2ポイント上昇し、米労働市場の減速が警戒されたことを受けて長期債利回りは上げ渋った。ただ、インフレ緩和の兆しは確認されており、2年債利回りが弱含みとなった。イールドカーブはスティープニング気配。CMEのFedWatchツールによると、8日時点で6月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は74%程度。7月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は92%程度。10年債利回りは4.090%近辺で取引を開始し、一時4.122%近辺まで上昇したが、4.034%近辺まで反落し、取引終了時点にかけて4.077%近辺で推移した。イールドカーブはスティープニング気配。2年-10年は-39.90bp近辺、2-30年は-22.30bp近辺で引けた。2年債利回りは4.48%(前日比:-2bp)、10年債利回りは4.08%(前日比0bp)、30年債利回りは、4.25%(前日比:+1bp)で取引を終えた。
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2024/03/09 06:49
注目トピックス 市況・概況
3月8日のNY為替概況
*05:10JST 3月8日のNY為替概況
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円45銭へ上昇後、146円49銭まで下落し、引けた。米2月雇用統計が労働市場のひっ迫緩和を示しFRBの利下げ観測が一段と強まった。また、日銀の3月マイナス金利解除観測も強まり、日米金利差縮小観測に、円買い、ドル売りに拍車がかかった。ユーロ・ドルは1.0921ドルまで下落後、1.0981ドルまで上昇し、引けた。ビルロワドガロー仏中銀総裁が4月の利下げの可能性にも言及するなど、欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、161円23銭へ強含んだのち後、160円73銭へ反落。日欧金利差縮小観測にユーロの上値が限定的となった。ポンド・ドルは1.2829ドルから1.2894ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8864フランへ上昇後、から0.8839フランまで下落した。【経済指標】・米・2月失業率:3.9%(予想:3.7%、1月:3.7%)・米・2月非農業部門雇用者数:+27.5万人(予想:+20.0万人、1月:+22.9万人←+35.3万人)・米・2月平均時給:前年比+4.3%(予想:+4.3%、1月:+4.4%←+4.5%)
<KY>
2024/03/09 05:10
注目トピックス 市況・概況
[通貨オプション]まちまち
*04:35JST [通貨オプション]まちまち
ドル・円オプション市場はまちまち。レンジ相場突破で短期物でのオプション買いが続いたが、3カ月物、1年物では買いが後退。リスクリバーサルで1年物を除いて円コールスプレッドが縮小。ドル・円下値へッジ目的の円コール買いに比べ、円先安観に伴う円プット買いが強まった。■変動率・1カ月物8.87%⇒8.99%(08年/24=31.044%)・3カ月物8.65%⇒8.60%(08年10/24=31.044%)・6カ月物8.68%⇒8.70%(08年10/24=25.50%)・1年物8.83%⇒8.79%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)■リスクリバーサル(25デルタ円コール)・1カ月物+1.96%⇒+1.71%(08年10/27=+10.90%)・3カ月物+1.62%⇒+1.51%(08年10/27=+10.90%)・6カ月物+1.11%⇒+1.05%(08年10/27=+10.71%)・1年物+0.59%⇒+0.59%(08年10/27=+10.71%)
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2024/03/09 04:35
注目トピックス 市況・概況
NY外為:円の安値限定的、日銀の3月マイナス金利解除の思惑
*03:42JST NY外為:円の安値限定的、日銀の3月マイナス金利解除の思惑
NY外為市場で円は引き続き堅調に推移した。報道によると、日銀の3月のマイナス金利解除に傾く委員が増加したという。ドル・円は日米金利差縮小観測に、146円49銭まで下落後は、147円を回復も戻りは鈍い。ユーロ・円は160円70銭から161円20銭の安値圏でのもみ合いとなった。ポンド・円は188円66銭まで下落後、189円48銭まで反発も、再び下落に転じた。
<KY>
2024/03/09 03:42
注目トピックス 市況・概況
NY外為:ドル売り一服、米金利下げ止まる、景気に楽観的見方
*01:31JST NY外為:ドル売り一服、米金利下げ止まる、景気に楽観的見方
NY外為市場でドルは欧州引けにかけ、金利動向に伴い売りが一服した。米10年債利回りは米雇用統計発表後、一時4.04%まで低下後、4.08%まで上昇した。ドル・円は146円49銭まで下落後、147円19銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0981ドルまで上昇後、1.0921ドルへ反落。ポンド・ドルは1.2894ドルまで上昇後、1.2859ドルへ反落した。ドル・スイスは0.8730フランへ下落後、0.8767フランへ反発した。
<KY>
2024/03/09 01:31
注目トピックス 市況・概況
NY外為:ユーロ売りに転じる、ECBの夏前の利下げの可能性も強まる
*00:30JST NY外為:ユーロ売りに転じる、ECBの夏前の利下げの可能性も強まる
NY外為市場でユーロは売りに転じた。欧州中央銀行(ECB)の夏前の利下げ開始の可能性も強まりつつある。仏中銀のビルロワドガロー総裁は、ECBが4月、または6月に利下げする可能性が強いと言及。さらに、タカ派で知られるドイツ連銀のナーゲル総裁も、ECBがおそらく夏前に利下げ開始する可能性が強いとの見解を示した。ECBは7日に開催した定例理事会で予想通り政策金利を4会合連続で据え置いた。同時に成長やインフレの見通しを下方修正。また、ラガルド総裁は会見で、インフレ目標達成に一段と確信もさらなるデータが必要、「インフレを巡り、完全に確信していない」と、利下げに慎重姿勢を見せると同時に、6月の利下げの可能性も示唆した。ユーロ・ドルは1.0981ドルへ上昇し1月12日来の高値を更新後、1.0948ドルへ反落。ユーロ・円は161円11銭の安値圏でもみ合いが続いた。ユーロ・ポンドは0.8521ポンドから0.8505ポンドまで下落し、ほぼ1か月ぶり安値を更新。
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2024/03/09 00:30
注目トピックス 市況・概況
【市場反応】米2月雇用統計、利下げ観測強まりドル続落
*23:16JST 【市場反応】米2月雇用統計、利下げ観測強まりドル続落
米2月雇用統計で失業率は3.9%と、予想外に1月3.7%から上昇し22年1月来で最高となった。同月非農業部門雇用者数は前月比+27.5万人と、予想+20.0万人を上回った。1月分は+22.9万人と、速報の+35万人から大幅下方修正された。12月分は速報の18.2万人から17.3万人へ下方修正され2カ月分で16.7万人下方修正された。パンデミックの影響が依然くすぶっているほか、季節的要因が原因という。平均時給は前月比+0.1%。伸びは予想を下回り22年2月以降2年ぶりの低水準となった。1月分は+0.5%と、速報+0.6%から下方修正された。前年比では+4.3%。伸びは1月から鈍化。1月分は+4.4%へ、+4.5%から下方修正された。労働参加率は62.5%と上昇予想に反し1月と同水準にとどまった。不完全雇用率(U6)は7.3%と、7.2%から上昇し21年12月来で最高となった。雇用者数が予想を上回り金利は上昇。その後、前月分の大幅下方修正に加えて、失業率の予想外の上昇、賃金の伸び鈍化を受けて、利下げ観測が強まり金利は低下に転じた。ドルも乱高下。ドル・円は147円45銭へ上昇後、146円49銭まで反落。ユーロ・ドルは1.0921ドルへ下落後、1.0981ドルまで上昇した。ポンド・ドルは1.2829ドルへ弱含んだのち、1.2894ドルまで上昇。【経済指標】・米・2月失業率:3.9%(予想:3.7%、1月:3.7%)・米・2月非農業部門雇用者数:+27.5万人(予想:+20.0万人、1月:+22.9万人←+35.3万人)・米・2月平均時給:前年比+4.3%(予想:+4.3%、1月:+4.4%←+4.5%)
<KY>
2024/03/08 23:16
注目トピックス 市況・概況
欧州為替:ドル・円は147円付近、円買いは一服
*20:09JST 欧州為替:ドル・円は147円付近、円買いは一服
欧州市場でドル・円は146円87銭まで下落後は円買いが一服し、147円付近に値を戻している。一方、米10年債利回りはほぼ横ばいとなり、ドル買いは入りづらい。ユーロ・ドルは安値もみ合いだが、ポンド・ドルや豪ドル・ドルは上昇基調を維持する。ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円87銭から147円94銭、ユーロ・円は160円62銭から161円78銭、ユーロ・ドルは1.0926ドルから1.0938ドル。
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2024/03/08 20:09
注目トピックス 市況・概況
欧州為替:ドル・円は147円割れ、円の全面高で
*19:19JST 欧州為替:ドル・円は147円割れ、円の全面高で
欧州市場でドル・円は147円を割り込み、一時146円87銭まで値を切り下げた。2月2日以来1カ月超ぶりの安値圏。日銀は来週の賃上げ交渉の結果をみて、今月開催の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切る方針との報道を受け、円買い優勢に。ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円87銭から147円94銭、ユーロ・円は160円62銭から161円78銭、ユーロ・ドルは1.0926ドルから1.0938ドル。
<TY>
2024/03/08 19:19
注目トピックス 市況・概況
欧州為替:ドル・円は弱含み、147円半ばで買戻しも
*18:27JST 欧州為替:ドル・円は弱含み、147円半ばで買戻しも
欧州市場でドル・円は弱含み、147円94銭から147円50銭まで値を下げた。米10年債利回りの低下を受け、ドル売りに振れた。ただ、147円半ばでドルの買戻しが入り、足元は下げ渋る展開に。一方、ユーロ売りも強まり、対ドルで失速している。ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円50銭から147円94銭、ユーロ・円は161円23銭から161円78銭、ユーロ・ドルは1.0926ドルから1.0938ドル。
<TY>
2024/03/08 18:27
注目トピックス 市況・概況
日経平均テクニカル:4日ぶり反発、下向き転換した5日線割れ
*18:15JST 日経平均テクニカル:4日ぶり反発、下向き転換した5日線割れ
8日の日経平均は4日ぶりに反発した。終値は節目の4万円を2日連続で下回るとともに、下向きに転じた5日移動平均線を下回った。25日線や13週線は株価下方で右肩上がりをキープしているが、短期的には上げ一服の形状。ローソク足は小陰線で終了。下値は前日から切り上がったが、上ヒゲは前日の大陰線の胴体部分のほぼ中央で頭打ちとなり、上値は重かった。NT倍率は4日の14.82から本日14.55に低下し、TOPIX対比での過熱感の調整が進んだ形となった。
<CS>
2024/03/08 18:15
注目トピックス 市況・概況
欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米雇用情勢悪化ならドル売り地合い継続
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米雇用情勢悪化ならドル売り地合い継続
8日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)議長のややハト派的な議会証言を受け、雇用統計が弱い内容ならドル売り先行。また、日本の賃金上昇を背景に日銀の緩和修正を見込んだ円買いも出やすい。欧州中銀(ECB)は7日の理事会でインフレ率と成長率の見通しを下方修正したが、ラガルド総裁は利下げを議論しなかったと発言。一方、パウエル米FRB議長は議会証言でややハト派寄りの見解を示し、ユーロ・ドルは1.0860ドル台に下落後は1.09ドル半ばに切り返した。ドル・円は147円半ばに軟化した後、米金利高で148円台に持ち直した。ただ、本日アジア市場で、ドル・円は再び147円台に弱含んでいる。この後の海外市場は米雇用情勢が焦点。失業率は前回から横ばいだが、非農業部門雇用者数と平均時給は前回より弱い内容が予想される。全般的に雇用情勢が悪化すれば政策金利の引き下げを後押しする材料になり、年央から2-3回の利下げサイクルを想定したドル売りに振れやすい。また、日本の賃金上昇を背景に日銀は大規模緩和政策を修正するとの思惑が広がり、金利差縮小で円買いが主要通貨を下押しする可能性があろう。【今日の欧米市場の予定】・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP確定値(前年比予想:+0.1%、改定値:+0.1%)・21:00 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(ロンドンスクールオブエコノミクス)・22:30 米・2月非農業部門雇用者数(予想:+20.0万人、1月:+35.3万人)・22:30 米・2月失業率(予想:3.7%、1月:3.7%)・22:30 米・2月平均時給(前年比予想:+4.3%、1月:+4.5%)・22:30 カナダ・2月失業率(予想:5.8%、1月:5.7%)
<CS>
2024/03/08 17:25
注目トピックス 市況・概況
8日の日本国債市場概況:債券先物は146円25銭で終了
*17:23JST 8日の日本国債市場概況:債券先物は146円25銭で終了
<円債市場>長期国債先物2024年3月限寄付146円07銭 高値146円28銭 安値146円03銭 引け146円25銭売買高総計18432枚2年 458回 0.194%5年 165回 0.381%10年 373回 0.730%20年 187回 1.497%債券先物3月限は、146円07銭で取引を開始。日銀の3月マイナス金利解除観測の高まりによる売りが先行し、146円03銭まで下げた。その後、日銀の定例国債買い入れオペが下支えになったといわれ、米金利もやや低下するなかで買いが優勢になり、146円28銭まで上げた。現物債の取引では、全年限が売られた。<米国債概況>2年債は4.49%、10年債は4.07%、30年債は4.24%近辺で推移。債券利回りはほぼ横ばい。(気配値)<その他外債市況・10年債>ドイツ国債は2.28%、英国債は3.98%、オーストラリア10年債は3.97%、NZ10年債は4.60%。(気配値)[本日の主要政治・経済イベント]<海外>・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP確定値(前年比予想:+0.1%、改定値:+0.1%)・21:00 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(ロンドンスクールオブエコノミクス)・22:30 米・2月非農業部門雇用者数(予想:+20.0万人、1月:+35.3万人)・22:30 米・2月失業率(予想:3.7%、1月:3.7%)・22:30 米・2月平均時給(前年比予想:+4.3%、1月:+4.5%)・22:30 カナダ・2月失業率(予想:5.8%、1月:5.7%)(海外のスケジュールで表示されている時間は日本時間)
<KK>
2024/03/08 17:23
注目トピックス 市況・概況
東京為替:ドル・円は伸び悩み、午後は147円台でもみ合い
*17:10JST 東京為替:ドル・円は伸び悩み、午後は147円台でもみ合い
8日の東京市場でドル・円は伸び悩み。米連邦準備制度理事会(FRB)議長のややハト派的な議会証言でドル売りが先行し、朝方に一時147円52銭まで下落。その後はアジア株高を好感した円売りで148円12銭まで値を上げたが、午後は147円台に失速した。・ユーロ・円は162円18銭から161円59銭まで下落。・ユーロ・ドルは1.0955ドルから1.0930ドルまで値を下げた。・日経平均株価:始値39,809.56円、高値39,989.33円、安値39,551.60円、終値39,688.94円(前日比90.23円高)・17時時点:ドル円147円90-00銭、ユーロ・円161円70-80銭【経済指標】・日・1月家計支出:前年比-6.3%(予想:-4.1%、12月:-2.5%)・日・1月経常収支:+4382億円(予想:-3304億円、12月:+7443億円)・日・1月景気動向指数・先行速報値:109.9(予想:109.7、12月:110.5←110.2)・日・2月景気ウォッチャー調査・現状判断:51.3(予想:50.6、1月:50.2)・独・1月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.6%、12月:-1.6%)【要人発言】・ビルロワドガロー仏中銀総裁「ECBは4月に利下げの公算が非常に高い」「インフレ目標に関してますます確信」・鈴木財務相「デフレから脱却したとは考えていない」
<TY>
2024/03/08 17:10
注目トピックス 市況・概況
東京為替:ドル・円は動意薄、ユーロ・ドルは軟調
*16:26JST 東京為替:ドル・円は動意薄、ユーロ・ドルは軟調
8日午後の東京市場でドル・円は動意が薄く、148円付近でのもみ合いが続く。米10年債利回りは小幅ながら上昇し、ややドル買いに振れやすい。ユーロ・ドルは前日の欧州中銀(ECB)総裁の発言で水準を切り上げたが、夕方にかけて値を下げる展開に。ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円52銭から148円12銭、ユーロ・円は161円62銭から162円18銭、ユーロ・ドルは1.0939ドルから1.0955ドル。
<TY>
2024/03/08 16:26
注目トピックス 市況・概況
日経VI:上昇、株価伸び悩みで警戒感が継続
*16:05JST 日経VI:上昇、株価伸び悩みで警戒感が継続
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は8日、前日比+0.30(上昇率1.39%)の21.95と上昇した。なお、高値は21.95、安値は20.50。昨日の米株式市場で主要指数が上昇した流れを受け、今日の東京市場は買いが先行し、日経225先物は上昇して始まった。取引開始後に日経225先物は一時下げに転じる場面があったが、その後は概ね堅調に推移した。日経225先物は昨日500円下落し、株価変調を警戒するムードもあったが、今日は日経225先物が底堅い動きだったことから、やや安心感が広がり、日経VIは概ね昨日の水準を下回って推移した。ただ、午後は株価が伸び悩んだこともあり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは継続し、取引終了時に日経VIは上昇に転じて本日を終えた。【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
<SK>
2024/03/08 16:05
注目トピックス 市況・概況
米国株の上昇を映して買い戻しの動きが強まる【クロージング】
*15:44JST 米国株の上昇を映して買い戻しの動きが強まる【クロージング】
8日の日経平均は4日ぶりに反発。90.23円高の39688.94円(出来高概算22億3000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株を中心に買われた流れを映して、買い戻しの動きが強まり、後場中盤に向けて上げ幅を広げ、一時39989.33円まで水準を切り上げた。ただ、米国で2月の雇用統計の発表を控えているだけに、結果を受けた米国市場の動きを見定めたいとの見方も多く、次第に様子見ムードが強まり、上げ幅を縮めていた。東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、建設、銀行、電気ガス、鉄鋼、保険など20業種が上昇。一方、陸運、空運、輸送用機器、海運など12業種が下落し、機械が変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、信越化<4063>、TDK<6762>、中外薬<4519>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、京成<9009>、ダイキン<6367>、トヨタ<7203>、ファナック<6954>が軟化した。前日の米国市場は、投資判断の引き上げなどを材料にエヌビディアが4%超上昇するなどグロース株を中心に買われ、主要株価指数は上昇。東京市場でもこの流れが波及したほか、日銀の金融政策正常化への思惑から国内長期金利が上昇しているため、利ざや改善への期待感から銀行など金融株にも値を上げる銘柄が目立っていた。また、メジャーSQを波乱なく通過したことが買い安心感につながり、主力の半導体関連株などに買い戻しの動きが強まったとの指摘も聞かれた。注目の米雇用統計については、非農業部門就業者数が1月の35万3000人増から20万人増に鈍化することが見込まれている。このため、6~7日に行われた議会証言でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が語った「利下げの時期がそう遠くない」とする内容と整合性が取れているのかどうかが最大の焦点だろう。
<CS>
2024/03/08 15:44