注目トピックス 市況・概況ニュース一覧

注目トピックス 市況・概況 前場に注目すべき3つのポイント~上値の重さは意識されるものの、リバウンド機運の高まりやすい相場展開~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。■株式見通し:上値の重さは意識されるものの、リバウンド機運の高まりやすい相場展開■KDDI、23/3営業利益 3.7%増の1兆1000億円を見込む■前場の注目材料:NTN、風力保守で北拓と提携、200億円事業目指す■上値の重さは意識されるものの、リバウンド機運の高まりやすい相場展開16日の日本株市場は、上値の重さは意識されるものの、リバウンド機運の高まりやすい相場展開が見込まれよう。13日の米国市場はNYダウが466ドル高だった。暗号資産市場が持ち直したため金融市場混乱をもたらすとの脅威が後退し、ハイテク株を中心に買い戻しの動きとなった。ナスダックの上昇率は今年最大となったほか、S&P500は3営業日ぶりに4000ポイントを回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円高の26675円。円相場は1ドル129円30銭台で推移している。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになりそうだ。先週末の大幅反発に対する反動は警戒されやすいところではあるものの、節目の26500円を突破してくる可能性は高く、26500円を支持線に26800円水準に位置している25日線などの抵抗線を意識したトレンド形成が期待されてきそうだ。25日、75日線接近では戻り待ちの売りが警戒されそうだが、米国市場のリバウンドの動きにより、スタンスとしては押し目狙いのロングになろう。また、先週末で決算発表がピークを通過した。足元では先週末の決算企業に対する市場反応を見極める動きになりそうだが、ピークを通過したことから機関投資家も動きやすくなったと考えられ、インデックスに絡んだ資金流入は意識されやすいところ。また、週末の決算では今期見通しがコンセンサスを下回っている企業が目立っているため、より良好な決算を発表した企業に短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。物色としては決算を手掛かりとした銘柄のほか、インデックスに絡んだ商いから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株が注目されよう。先週末の大幅上昇においても、水準としてはボトムからの反発であり、トレンドは弱気形状の銘柄が多い状況だ。東エレク辺りが一段高を見せてくるようだと、センチメント改善に繋がる可能性はありそうだ。そのほか、ナスダックは3.8%の上昇となるなか、これまで物色の圏外に置かれていた中小型株などへの自律反発を狙った動きが意識されそうだ。■KDDI、23/3営業利益 3.7%増の1兆1000億円を見込むKDDI<9433>が発表した2022年3月期業績は、売上高が前期比2.5%増の5兆4467.80億円、営業利益は同2.2%増の1兆605.92億円だった。期首計画を上回っての着地。23年3月期業績は、売上高が2.1%増の5兆5600億円、営業利益は3.7%増の1兆1000億円を見込んでおり、コンセンサス(1兆970億円程度)を上回る。発行済み株式総数(自己株式除く)の2.6%にあたる5700万株を上限とする自社株買いの実施を決めた。■前場の注目材料・日経平均は上昇(26427.65、+678.93)・NYダウは上昇(32196.66、+466.36)・ナスダック総合指数は上昇(11805.00、+434.04)・シカゴ日経先物は上昇(26675、大阪比+285)・1ドル=129.30-40円・SOX指数は上昇(2970.37、+143.16)・VIX指数は低下(28.87、-2.90)・米原油先物は上昇(110.49、+4.36)・米国景気の拡大・コロナ流行下の経済活動正常化・日銀は金融緩和を長期化・株価急落時の日銀ETF買い・NTN<6472>風力保守で北拓と提携、200億円事業目指す・東芝<6502>綱川議長が取締役退任、取締役候補の発表延期・グンゼ<3002>メディカル事業再編、10月に新会社発足・スズキ<7269>インドに4輪新工場、1830億円投資、25年稼働・近鉄GHD<9041>近鉄エクスを完全子会社化、1680億円でTOB・アルプスアルパイン<6770>テイ・エステックと次世代車向け車内空間を開発・極東開<7226>新経営計画、30年度めど売上高2000億円、特装車事業加速・ヤマハ発<7272>今年度2輪車販売、半導体不足でも計画維持・ACSL<6232>農業ロボVBに出資、制御技術で高度化・三井E&S<7003>新中計策定、25年度売上高2800億円・KDDI<9433>中期経営戦略、5G整備に7000億円、携帯客単価を改善☆前場のイベントスケジュール<国内>・08:50 4月国内企業物価指数(前年比予想:+9.4%、3月:+9.5%)<海外>・11:00 中・4月鉱工業生産(前年比予想:+0.5%、3月:+5.0%)・11:00 中・4月小売売上高(前年比予想:-6.2%、3月:-3.5%) <ST> 2022/05/16 08:34 注目トピックス 市況・概況 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがさらに広がる可能性は低い見通し ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、日欧金利差の拡大観測が広がり、一時140円00銭(2022/04/21)まで買われている。ウクライナとロシアの戦闘が短期間で終わる見込みはないこと、欧州におけるエネルギー供給不安は解消されていないため、欧州経済の停滞が引き続き警戒されている。そのため、リスク選好的なユーロ買い・円売りがさらに広がる可能性は低いとみられる。【ユーロ売り要因】・米長期金利の上昇・欧州におけるエネルギー供給不安・ウクライナとロシアの戦闘は長期化の公算【ユーロ買い要因】・米政策金利の大幅上昇の可能性は低下・日欧金利差拡大の思惑・代替エネルギー確保の可能性 <FA> 2022/05/16 07:53 注目トピックス 市況・概況 今日の為替市場ポイント:株安一服でリスク回避の円買い拡大の可能性低い 13日のドル・円は、東京市場では128円28銭から129円36銭まで反発。欧米市場では128円71銭から129円45銭まで上昇し、129円26銭で取引終了。本日16日のドル・円は主に129円台で推移か。米国経済の減速懸念は消えていないものの、株安は一服しており、リスク回避の円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。報道によると、主要7カ国(G7)外相は5月14日、ウクライナへの武器提供など軍事・防衛支援について必要な限り継続するとの声明を発した。ロシアのウクライナ軍事侵攻を受けた世界的な食料供給問題への対応も表明した。また、フィンランドは14日、ロシア(プーチン大統領)に北大西洋条約機構(NATO)に加盟する意向を電話で伝えている。米英と欧州諸国ロシアを経済・政治的に一段と孤立させようとしているが、欧米主導の対露経済制裁は、欧州諸国などに石油ガス不足などを引き起こしており、経済的な打撃となっている。ロシア産ガスの主な買い手であったドイツは市場から代替ガスの調達を図っているが、代替ガスの調達コストはかなりの上昇が予想されており、国内産業を圧迫する要因となる。欧州諸国が代替ガスの調達に手間取った場合、雇用や物価動向にも悪影響が及ぶ可能性があるため、欧州経済の先行きについてはやや悲観的な見方が強まりそうだ。 <FA> 2022/05/16 07:51 注目トピックス 市況・概況 大阪金見通し:下落か、株高など映すも下値は堅い展開へ 大阪取引所金標準先物 23年4月限・夜間取引終値:7502円(前日日中取引終値↓19円)・想定レンジ:上限7540円-下限7460円16日の大阪取引所金標準先物(期先:23年4月限)は下落しそうだ。先週末の東京株式市場で日経平均が大幅高となり、また、米株式市場でも主要指数が上昇したことを受け、投資家のリスク資産選好が進むとの見方から金は売られやすくなっている。一方、外為市場で1ドル=129円40銭前後と先週末13日15時頃に比べ50-60銭ほど円安・ドル高に振れたことから、円建てで取引される金先物の割安感が意識され、こうした動きや心理を映し、今日の金先物は売り優勢だが下値は堅い展開となりそうだ。 <FA> 2022/05/16 07:45 注目トピックス 市況・概況 13日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は上昇、金融混乱への脅威が後退 ■NY株式:米国株式市場は上昇、金融混乱への脅威が後退ダウ平均は466.36ドル高の32,196.66ドル、ナスダックは434.04ポイント高の11,805.00で取引を終了した。暗号資産市場が持ち直したことで、金融市場に混乱がもたらされるとの脅威が後退し、寄り付き後上昇。ハイテク株も下げ止まったため、主要株式指数は安心感から終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置の上昇が目立った。後払いサービスを提供するフィンテックのアファーム(AFRM)は四半期決算で、損失が警戒されたほど拡大しなかったほか、クラウドベースの商取引プラットフォームを提供するショッピファイ(SHOP)との提携の1年延長を発表し、大幅高。ショッピファイも買われた。航空機メーカーのボーイング(BA)は関係者の発言で米連邦航空局(FAA)が同社のボーイング787ドリームライナー機承認には更なるデータが必要と見ていることが明らかになったが、むしろ承認への過程が前進しているとの見方により上昇。一方、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は電気自動車メーカーテスラ(TSLA)の最高経営責任者(CEO)マスク氏が同社に対する買収を一時保留するとツイートしたため下落した。テスラは上昇。クリーブランド連銀のメスター総裁は、保有資産縮小の一環で、どこかの段階で住宅ローン担保証券(MBS)を売却することを支持する考えを示した。(Horiko Capital Management LLC)■NY為替:株式市場回復でリスクオン13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円87銭から129円45銭まで上昇し、129円26銭で引けた。米4月輸入物価指数の伸びが予想を下回ったほか、5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が2011年以降11年ぶりの低水準に落ち込んだため、ドル売りが一時優勢となった。しかし、議会上院で再任が承認されたパウエルFRB議長は6月と7月開催のFOMC会合で各50ベーシスポイントの利上げを支持する姿勢を再確認したため、長期金利の上昇に伴うドル買いが再燃。さらに、暗号資産や株式市場が持ち直したため金融市場混乱の警戒感が後退し、リスク選好の円売りも強まった。ユーロ・ドルは1.0350ドルまで下落後、1.0416ドルまで反発し、1.0408ドルで引けた。ユーロ圏3月鉱工業生産がマイナスに落ち込み20年4月来で最低となったため、域内経済の成長減速懸念にユーロ売りが優勢となったのち、株高に連れ安全通貨としてのドル買いが後退したため、ユーロは反発。ユーロ・円は133円61銭から134円75銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2156ドルへ下落後、1.2263ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9992フランから1.0047フランまで上昇した。■NY原油:大幅続伸、株高などを意識した買いが入る13日のNY原油先物6月限は大幅続伸(NYMEX原油6月限終値:110.49 ↑4.36)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+4.36ドルの110.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは106.29ドル-110.64ドル。ロンドン市場の序盤にかけて106.29ドルまで下げたが、需給ひっ迫を意識した買いが続いていること、米国株高が意識されたことから、ニューヨーク市場の取引終盤にかけて110.64ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引では主に110ドル台で推移。■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC)  35.17ドル   +0.10ドル(+0.29%)モルガン・スタンレー(MS) 80.54ドル   +1.95ドル(+2.48%)ゴールドマン・サックス(GS)306.99ドル  +7.58ドル(+2.53%)インテル(INTC)        43.60ドル   +0.76ドル(+1.77%)アップル(AAPL)        147.11ドル  +4.55ドル(+3.19%)アルファベット(GOOG)    2330.31ドル +67.09ドル(+2.96%)フェイスブック(FB)     198.62ドル  +7.38ドル(+3.86%)キャタピラー(CAT)      204.33ドル  +1.30ドル(+0.64%)アルコア(AA)         58.33ドル   +3.75ドル(+6.87%)ウォルマート(WMT)      148.05ドル  +0.57ドル(+0.39%) <ST> 2022/05/16 06:57 注目トピックス 市況・概況 今日の注目スケジュール:中固定資産投資、米ニューヨーク連銀製造業景気指数、ユーロ圏貿易収支など <国内>08:50 国内企業物価指数(4月) 9.4% 9.5%15:00 工作機械受注(4月)  30.0%<海外>11:00 中・固定資産投資(都市部)(4月) 7.0% 9.3%11:00 中・不動産投資(年初来)(4月) -1.5% 0.7%11:00 中・鉱工業生産指数(4月) 0.5% 5.0%11:00 中・小売売上高(4月) -6.2% -3.5%11:00 中・調査失業率(4月) 6.0% 5.8%18:00 欧・ユーロ圏貿易収支(3月)  -76億ユーロ20:00 ブ・FGV消費者物価指数(IPC-S)(先週)  0.83%20:25 ブ・週次景気動向調査21:30 ブ・基礎的財政収支(3月) -32億レアル 35億レアル21:30 米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月) 15.0 24.627:00 ブ・貿易収支(先週)29:00 米・対米証券投資収支(ネット長期TICフロー)(3月)  1417億ドル米・ギリシャ首脳会談米・ニューヨーク連銀総裁が討論会に参加欧・欧州連合(欧)外相理事会欧・欧州委員会(EC)が春季経済予測を発表注:数値は市場コンセンサス、前回数値 <FA> 2022/05/16 06:30 注目トピックス 市況・概況 個人投資家・有限亭玉介:業績相場到来か!?割安で業績好調な銘柄に注目【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2022年5月9日14時に執筆5月の決算発表を見ると、コロナ明けの好決算が多い印象ですねぇ。目下では、原油高や中国の新型コロナ感染拡大など先行きが不透明ながら、ここで好決算となった銘柄は市場の評価も高まると見ております。改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。4月28日に日本自動車工業会が発表した2021年度の自動車輸出台数は、前年度比0.4%増の368万4025台となり、3年ぶりに増加しました。乗用車の輸出台数はあまり奮わなかったものの、アジア向けトラックの輸出が拡大した事で全体としてプラスに転じた模様です。サプライチェーンの停滞や材料費の高騰など製造業にとっては苦境とも言える時期ですが、なんとデンソー<6902>は22年3月期決算で過去最高となる売上高を記録しました。23年3月期も5期ぶりとなる過去最高益を更新する見通しです。この決算は先行きが不安な未来に一筋の光となる気がしますな。地政学リスクや部材費の高騰などを考えると、短絡的にこれから自動車メーカーの業績は回復へ向かうとは言い切れません。ただ、コロナで軒並み業績不振だった頃と比べれば、少しずつでも状況は改善しているように見えます。EV関連や自動運転など市場全体としては拡大傾向ですし、外部環境の悪材料は時間経過と共に落ち着きを取り戻すはずです。直近の相場としては、日本がGW休業中に米株式市場は波乱となりました。その警戒感から日本株は好業績ながら、イマイチ株価が上がりきれない割安株も散見されます。ここまで外部環境の悪材料が原因で売られたのなら、警戒感が解けた後のリバウンドに期待してしまいますねぇ。業績好調な割安株を中心に業績相場となるかチェックして参ります。トラック用フレームとアクスルで国内首位のプレス工業<7246>は、4月27日に上方修正を発表すると動意しました。タイや米国での売上が伸長した他、円安も業績寄与した模様です。東南アジアを中心にトラック需要が拡大している事を受けて、決算後の株価がどうなるか注視しております。4月27日の決算発表で23年3月期の業績見通しが好感されたフタバ産業<7241>は、自動車マフラーで国内最大手の企業です。長らく下落基調となっていましたが、決算発表後に底値からの反発を確認しております。自社株買いの発表も好感されているようです。こちらも4月27日の決算発表後に動意した太平洋工業<7250>は、併せて年間配当を1円増配して42円としました。PER・PBRは割安水準で、チャート(日足)は底値圏から25日線を上抜くと、下値を切り上げるか監視を強めていきたいところです。ICテスト用ソケットなど半導体関連からバイオ関連まで幅広く精密加工プラスチックを手掛けるエンプラス<6961>は、光拡散レンズなど光学製品でも高い技術力を保持しています。4月28日の決算発表後に急動意すると、一気に年初来高値を更新しました。好業績に加えて増配の発表後もPBRは割安ですな。東電系で送配電機器を主力としている東光高岳<6617>は、4月20日に上方修正を発表後に動意すると、同月27日の決算発表後にも下値を切り上げました。23年3月期の経常も過去最高益となる予想が好感されると、年初来高値を更新しております。最後は、半導体向けリン系製品を主力とするラサ工業<4022>です。4月28日の上方修正で22年3月期の経常利益が4期ぶりに過去最高益となる予想を発表すると、窓を開け急動意しました。PER・PBRも割安水準であり、半導体関連の活況が業績寄与したようですな。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず <TY> 2022/05/15 10:00 注目トピックス 市況・概況 ドル円は一段高もペースダウン【フィスコ・コラム】 米インフレ指標の強い内容を受け、ドルは独歩高の様相です。金融引き締め加速への思惑が背景にあります。ただ、ドル・円は131円台の定着に失敗するなど上値の重さも意識され始めており、目先は水準を切り上げるとしても、ペースは緩慢になりそうです。5月11日に発表された米4月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.3%(3月は+8.5%)、コア指数は+6.2%(同+6.5%)とそれぞれ前月から鈍化したものの、いずれも予想よりも高い伸びとなりました。翌12日の卸売物価指数(PPI)も注目され、結果は前年比+11.0%(前月+11.5%)、コア指数は+8.8%(同+9.6%)。やはり想定ほど失速せず、改めてアメリカのインフレ高進を裏付けました。米連邦準備制度理事会(FRB)はその前の週に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、バイデン政権の推進するインフレ抑止を後押しする一段の金融引き締めに踏み切ったばかり。具体的にはFFレート誘導目標レンジを0.75-1.00%に0.50pt引き上げ、6-8月は475億ドル、9月以降は950億ドルのペースで保有資産を縮小します。この決定は、当面のドル買いを支える要因となりました。利上げ幅を0.50ptとする強い引き締めは22年ぶりのこと。一方、パウエル議長はFOMC後の記者会見で今後0.75ptの利上げ幅への拡大には慎重な姿勢を示しました。ただ、市場は「経済指標が堅調なら引き上げざるを得ない」(短期筋)と指摘。当局者のなかにはタカ派的な主張が目立ち、6月14-15日のFOMCに向けインフレや雇用の関連指標が堅調なら引き締め加速への思惑が再燃し、それを織り込む展開が予想されます。一方、他の主要中銀の政策姿勢にも変化がみられます。最近では欧州中銀(ECB)当局者が早ければ7月の利上げの可能性に言及し、早期引き締めへの思惑が高まってきています。ただ、ユーロ圏の経済指標は弱く、実際には遅れる公算が高いでしょう。また、20日発表の日本の4月消費者物価指数(コア指数)は、日銀が長年目標としてきた前年比+2%前後の上昇が予想されるものの、異次元緩和堅持のため円安基調には変わりがなさそうです。とはいえ、ドル・円については131円台の定着に何度か失敗し、上値の重さが意識されています。岸田政権は夏の参院選を前に物価上昇の抑止に本腰を入れ、一段の円安へのけん制を強める可能性もあります。また、FRBの金融正常化を背景にNY株式市場は年初来安値を下回る水準に弱含み、リスクオフの円買いも見込まれます。年初来安値から17円超も値を切り上ており、目先の上昇余地は乏しくなってきたと考えてもいいころでしょう。(吉池 威)※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。 <YN> 2022/05/15 09:00 注目トピックス 市況・概況 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米中小売売上高・米中鉱工業生産、パウエルFRB議長講演など ■株式相場見通し予想レンジ:上限27500円-下限26200円来週の日経平均は堅調な展開か。急ピッチで調整している米株市場だが、目先は修正リバウンドが入ると想定され、米主要株価指数の反発に並走する形で、東京市場でも今週末のリバウンドが継続すると予想。米4月消費者物価指数(CPI)は総合と変動の激しい品目を除いたコアがともに市場予想を上回った。今までインフレをけん引してきたモノ・財に関する価格にピークアウト感が見られた一方、新たにサービス分野での価格上昇が目立った。米4月卸売物価指数(PPI)は総合の伸びが前年比で予想を上回った一方、コアでは予想を下回り、まちまちな結果だった。インフレ懸念とインフレピークアウト期待が混在する一方、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は12日、2.59%(前日比-0.11pt)と大幅に低下。4月21日に付けた最高値3.02%から大きく低下している。米10年債利回りも今週後半には一時2.8%台へと低下するなど、低下基調にあり、債券市場ではインフレ加速を見込んだトレードの巻き戻しが進められている様子。株式市場の3月中旬からの強烈なリバウンド時には、債券市場で織り込みが加速するインフレ懸念を無視する形で上昇し、その後4月からはしっぺ返しを食らう展開だった。しかし、今回は、当時とは反対に、米主要株価指数が年初来安値を更新する一方、債券市場ではそれまでのインフレ懸念が後退するかのような動きが続いている。今回も株式市場が債券市場を後追いするかのような形が繰り返されるのだとすれば、今後、米主要株価指数はリバウンド局面に入る可能性があろう。米BEIは4月21日の3.02%をピークに12日時点の2.59%まで低下しているのに対し、米10年債利回りは5月6日の3.14%の高値から12日時点の2.85%まで低下。米BEIの方が先にピークを付け、下落率も大きい。インフレ懸念が払しょくされていないことを踏まえれば、BEIがここから更に低下する余地は小さいとみられ、遅れて調整を始めた米長期金利の方がまだ低下余地があろう。実際、13日には米BEIが2.69%と大きめに上昇した一方、米長期金利の上昇は限定的だった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は12日、今後2回の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5ptずつ利上げするのが適切となる公算が大きいと、5月FOMC後の記者会見時と同様の見解を改めて示した。政策金利の上昇ペースが明確になったことを背景に名目金利がこのまま安定した基調を続ける一方、BEIが上昇を続ければ、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利の低下につながり、ハイテク株を中心に相場の反転が期待できよう。今週末は本決算を発表したソフトバンクグループ<9984>が大幅な赤字を計上しながらも、あく抜け感から株価が急伸。こうした動きからも目先はハイテク・グロース(成長)株のリバウンドに期待。一方、来週は中国で重要経済指標が発表予定。都市封鎖が続く同国では経済指標の悪化が警戒され、中国地域での売上比率が高い銘柄などには警戒しておきたい。■為替市場見通し来週のドル・円は下げ渋りか。連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の引き上げを通じて金融正常化を推進していくことから、ドル買いは継続するとみられる。日本銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する可能性が高いこともドル買い材料となる。5月11日に発表された米4月消費者物価コア指数(CPI)は前年比+6.2%と上昇率は3月実績を下回ったが、高インフレが続いていることが確認された。今月3-4日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合でインフレ抑制に向け、一段の金融正常化(政策金利の引き上げ)を推進する方針を打ち出している。そのため、来週発表される5月NY連銀製造業景況指数、4月小売売上高などの経済指標が市場予想を上回った場合、金融引き締めの継続を織り込む形で長期金利は底堅く推移し、ドル買い・円売りの取引が優勢となる展開が予想される。一方、20日発表の日本の4月消費者物価コア指数は、携帯電話の値下げ効果がはく落するため、日本銀行が目標としてきた前年比+2%前後の物価上昇が予想されている。ただ、日銀は現行の金融緩和策を維持するスタンスを変えておらず、長期金利の上昇を抑制する方針を堅持していることから、日本の物価上昇を意識したドル売り・円買いが広がる可能性は低いとみられる。■来週の注目スケジュール5月16日(月):日・国内企業物価指数(4月)、日・工作機械受注(4月)、中・鉱工業生産指数(4月)、中・小売売上高(4月)、米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)、米・ニューヨーク連銀総裁が討論会に参加など5月17日(火):日・第3次産業活動指数(3月)、米・小売売上高(4月)、米・鉱工業生産指数(4月)、米・NAHB住宅市場指数(5月)、米・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催会議で講演、米・セントルイス連銀総裁がオンライン会議で講演など5月18日(水):日・GDP速報値(1-3月)、鉱工業生産(3月)、ソニーグループが経営方針説明会を開催、中・新築住宅価格(4月)、英・消費者物価コア指数(4月)、米・住宅着工件数(4月)、米・フィラデルフィア連銀総裁がオンラインイベントで講演など5月19日(木):日・貿易収支(4月)、日・コア機械受注(3月)、米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)、米・中古住宅販売件数(4月)、米・景気先行指数(4月)、米・決算発表→アプライド・マテリアルズなど5月20日(金):日・消費者物価コア指数(4月)、中・1年物/5年物ローンプライムレート(LPR)、欧・ユーロ圏消費者信頼感指数(5月)など <YN> 2022/05/14 18:53 注目トピックス 市況・概況 為替週間見通し:下げ渋りか、米国金利の先高観を背景とするドル買いは継続へ 【今週の概況】■米国経済の減速懸念で円売り縮小今週のドル・円は反落。米国金利の先高観を背景に週初に131円35銭までドル高円安が進行し、ドルは年初来高値を更新したが、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策引き締めによって米国経済が急激に減速するとの見方や世界経済の成長鈍化などを巡る懸念が強まり、5月12日の欧米市場で127円52銭までドル安円高に振れる場面があった。米長期金利の低下や米国株式の下落もドル売り材料となった。しかし、13日の東京市場で国内の輸入企業によるドル需要が強まったことや、米国の主要株価指数先物が時間外取引で上昇し、日経平均も高く推移したことから、リスク回避の円買いは縮小。ドル・円は129円台前半まで戻した。13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、一時128円84銭まで下げたが、129円台半ば近辺まで反発した。この日発表された5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は、市場予想を下回ったことから、ドル売りが一時優勢となった。ただ、議会上院で再任が承認されたパウエルFRB議長は6月と7月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で50ベーシスポイントの利上げを支持していること、米国株式が持ち直したことから、リスク回避のドル売り・円買いは縮小し、ドル・円は129円26銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:127円52銭−131円35銭。【来週の見通し】■下げ渋りか、米国金利の先高観を背景とするドル買いは継続へ来週のドル・円は下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の引き上げを通じて金融正常化を推進していくことから、ドル買いは継続するとみられる。日本銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する可能性が高いこともドル買い材料となる。5月11日に発表された米4月消費者物価コア指数(CPI)は前年比+6.2%と上昇率は3月実績を下回ったが、高インフレが続いていることが確認された。今月3-4日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合でインフレ抑制に向け、一段の金融正常化(政策金利の引き上げ)を推進する方針を打ち出している。そのため、来週発表される5月NY連銀製造業景況指数、4月小売売上高などの経済指標が市場予想を上回った場合、金融引き締めの継続を織り込む形で長期金利は底堅く推移し、ドル買い・円売りの取引が優勢となる展開が予想される。一方、20日発表の日本の4月消費者物価コア指数は、携帯電話の値下げ効果がはく落するため、日本銀行が目標としてきた前年比+2%前後の物価上昇が予想されている。ただ、日銀は現行の金融緩和策を維持するスタンスを変えておらず、長期金利の上昇を抑制する方針を堅持していることから、日本の物価上昇を意識したドル売り・円買いが広がる可能性は低いとみられる。【米・4月小売売上高】(17日発表予定)17日発表の米4月小売売上高は前月比+1.0%と、3月実績の+0.7%を上回る見通し。個人消費が好調を持続できれば、持続的な景気回復を期待した株高につながり、リスク回避的な円買いは抑制されそうだ。【日・4月消費者物価コア指数】(20日発表予定)20日発表の日本の4月消費者物価指数(コア指数)は、携帯電話の値下げ効果が薄れ、前年比+2%程度の物価上昇が予想されている。ただし、日銀は現行の金融緩和策を堅持する姿勢を変えていないため、ドル売り・円買いが強まる可能性は低いとみられる。予想レンジ127円80銭−130円80銭。 <FA> 2022/05/14 14:37 注目トピックス 市況・概況 ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ウクライナ戦争の長期化を警戒 ■軟調推移、欧州経済の減速懸念強まる今週のユーロ・ドルは軟調推移。欧州中央銀行(ECB)のラガルドECB総裁が7月利上げを示唆したことから、ユーロ買いが一時優勢となったが、ウクライナ・ヘルソン州の親ロシア派勢力によるロシア編入要請方針の表明が嫌気されたことや、ユーロ圏経済の大幅な減速が警戒されたことから、安全逃避的なユーロ売り・米ドル買いが強まり、ユーロ・ドルは一時1.0350ドルまで売られた。取引レンジ:1.0350ドル-1.0593ドル。■伸び悩みか、低調な域内経済を想定した相場展開に来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)による7月利上げ観測は消えていないものの、域内経済指標は低調な内容が目立ち、積極的なユーロ買いは入りづらい。また、エネルギー供給への懸念も続く。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化方針に変わりはないため、ユーロ買い・米ドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。予想レンジ1.0300ドル−1.0500ドル。■弱含み、ユーロ圏経済の減速懸念強まる今週のユーロ・円は軟調推移。一時132円台後半まで売られた。米国の急速な金融引き締めや景気後退入り懸念などから世界的に株安となり、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まった。米ドル・円相場が円高方向に振れたことや、ウクライナ・ヘルソン州の親ロシア派勢力によるロシア編入要請方針の表明もユーロ売り・円買いにつながったようだ。取引レンジ:132円66銭−138円32銭。■伸び悩みか、ウクライナ戦争の長期化を警戒来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)当局者は7月利上げに言及しているが、域内経済指標の低調な内容が目立ち、早期利上げを期待したユーロ買いは入りづらい。また、ウクライナ戦争の長期化が警戒されていることもユーロ買いを弱める要因となりそうだ。一方、日本銀行の緩和継続方針により円売りが縮小する可能性は低いため、ユーロの下げは限定的となりそうだ。○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・17日:1-3月期域内総生産改定値(速報値:前年比+5.0%)予想レンジ133円50銭−135円50銭 <FA> 2022/05/14 14:35 注目トピックス 市況・概況 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、4月雇用統計に期待 ■下落、米中景気減速懸念で豪ドル売り強まる今週の豪ドル・円は下落。中国の4月貿易統計で輸出の伸びが鈍化し、輸入は横ばいにとどまったことが嫌気されたようだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は大幅利上げを継続する方針であること、世界経済の大幅な減速が警戒されていることもリスク回避の豪ドル売り・円買いを促す要因となった。取引レンジ:87円31銭-92円48銭。■底堅い展開か、4月雇用統計に期待来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)は6月開催の理事会で追加利上げを決定する可能性が十分あることが意識されそうだ。また、豪準備銀行の四半期金融政策報告で雇用の改善継続見通しが示されており、4月雇用統計も期待されそうだ。ただ、5月21日実施の豪総選挙を控えてリスク選好的な豪ドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント・17日:豪準備銀行5月理事会議事要旨・19日・4月雇用統計(3月:失業率4.0%、雇用者数増減:+1.79万人)予想レンジ88円50銭-91円00銭 <FA> 2022/05/14 14:34 注目トピックス 市況・概況 英ポンド週間見通し:もみ合いか、英国経済の先行きは不透明 ■下落、英国経済の減速懸念強まる今週のポンド・円は下落。一時156円を下回る場面があった。5月12日発表の1-3月期国内総生産(GDP)と3月鉱工業生産は市場予想を下回り、英国経済の減速懸念が一段と高まったことがポンド売り材料となった。ただ、英中央銀行のラムズデン副総裁は「インフレ高進に対処するため金利を一段と引き上げるべき」との見解を示したことや、米ドル安円高の進行が週末前に一服したことから、対円レートの下げ幅は縮小した。取引レンジ:155円60銭-162円19銭。■もみ合いか、英国経済の先行きは不透明来週のポンド・円はもみ合いか。5月18日発表予定の4月消費者物価指数(CPI)は前月並みの高水準が予想され、3月実績を上回った場合、英中央銀行の金融正常化加速を想定したポンド買い・円売り入りそうだ。ただ、国内経済の先行きに不透明感が広がり始めており、リスク選好的なポンド買い・円売りがただちに広がる可能性は低いとみられる。○発表予定の英主要経済指標・注目イベント・18日:4月消費者物価コア指数(3月:前年比+5.7%)予想レンジ157円00銭-160円00銭 <FA> 2022/05/14 14:33 注目トピックス 市況・概況 国内株式市場見通し:米実質金利の安定背景にリバウンドに期待 ■インフレ巡る思惑などで乱高下日経平均は週間で575.91円安(-2.13%)と大幅に反落。終値で13週、26週移動平均線を下回った。週初9日の日経平均は684.22円安と急落。米4月雇用統計の結果を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めへの警戒感が一段と強まった。米10年債利回りが2018年11月以来の高水準を記録するなか米ハイテク株安を受け、日経平均も急落。10日は152.24円安と続落。FRBの急速な利上げや都市封鎖(ロックダウン)が続く中国経済の減速などを背景に景気後退懸念が強まり、投資家のリスク回避の動きが継続。日経平均は一時500円超下落したが、中盤から買い戻され、26000円は回復。11日は46.54円高と小幅反発。米4月消費者物価指数(CPI)を前にした警戒感から持ち高を傾けにくい展開となった。朝安後は切り返して堅調に推移していたが、午後に決算を発表したトヨタ自動車<7203>の今期見通しが市場予想を下回ると機械的な売りが出たと思われ、日経平均も連れ安の展開に。12日は464.92円安と大幅反落。米CPIが予想を上回ったことで、金融引き締め加速などの懸念が再び強まった。ハイテク株を中心に売りが加速し、米主要株価指数が揃って年初来安値を更新するなか、東京市場も下落を強いられた。週末13日は678.93円高と一転して大幅反発。ナスダック総合指数が小幅ながら反発したことで安心感が台頭したほか、前日に500円近く下落していたことから朝方から買い戻しが先行。5月限オプション取引に係る特別清算指数(SQ)は25951.24円で、これを早々に上回ったことで一気に買い戻しが強まった。また、米長期金利が低下するなか、本決算を発表したソフトバンクグループ<9984>があく抜け感から12%高となるなど、値がさのハイテク株の急伸劇も指数を押し上げた。■債券市場ではインフレピークアウト織り込む来週の日経平均は堅調な展開か。急ピッチで調整している米株市場だが、目先は修正リバウンドが入ると想定され、米主要株価指数の反発に並走する形で、東京市場でも今週末のリバウンドが継続すると予想。米CPIは総合と変動の激しい品目を除いたコアがともに市場予想を上回った。今までインフレをけん引してきたモノ・財に関する価格にピークアウト感が見られた一方、新たにサービス分野での価格上昇が目立った。米4月卸売物価指数(PPI)は総合の伸びが前年比で予想を上回った一方、コアでは予想を下回り、まちまちな結果だった。インフレ懸念とインフレピークアウト期待が混在する一方、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は12日、2.59%(前日比-0.11pt)と大幅に低下。4月21日に付けた最高値3.02%から大きく低下している。米10年債利回りも今週後半には2.8%台へと低下するなど、低下基調にあり、債券市場ではインフレ加速を見込んだトレードの巻き戻しが進められている様子。株式市場の3月中旬からの強烈なリバウンド時には、債券市場で織り込みが加速するインフレ懸念を無視する形で上昇し、その後4月からはしっぺ返しを食らう展開だった。しかし、今回は、当時とは反対に、米主要株価指数が年初来安値を更新する一方、債券市場ではそれまでのインフレ懸念が後退するかのような動きが続いている。今回も株式市場が債券市場を後追いするかのような形が繰り返されるのだとすれば、今後、米主要株価指数はリバウンド局面に入る可能性があろう。米BEIは4月21日の3.02%をピークに12日時点の2.59%まで低下しているのに対し、米10年債利回りは5月6日の3.14%の高値から12日時点の2.85%まで低下。米BEIの方が先にピークを付け、下落率も大きい。インフレ懸念が払しょくされていないことを踏まえれば、BEIがここから更に低下する余地は小さいとみられ、遅れて調整を始めた米長期金利の方がまだ低下余地がありそうだ。実際、13日には米BEIが2.69%と大きめに上昇した一方、米長期金利の上昇は限定的だった。パウエルFRB議長は12日、今後2回の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5ptずつ利上げするのが適切となる公算が大きいと、5月FOMC後の記者会見時と同様の見解を改めて示した。政策金利の上昇ペースが明確になったことを背景に名目金利がこのまま安定した基調を続ける一方、BEIが上昇を続ければ、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利の低下につながり、ハイテク株を中心に相場の反転が期待できよう。■ハイテク・グロースのリバウンドに期待今週末は本決算を発表したソフトバンクグループが大幅な赤字を計上しながらも、あく抜け感から株価が急伸。こうした動きからも目先はハイテク・グロース株のリバウンドに期待。一方、来週は中国で重要経済指標が発表予定。都市封鎖が続く同国では経済指標の悪化が警戒され、中国地域での売上比率が高い銘柄などには警戒しておきたい。■中国4月鉱工業生産、米4月小売売上高など来週は16日に4月企業物価指数、4月工作機械受注、中国4月鉱工業生産、中国4月小売売上高、米5月ニューヨーク連銀景気指数、17日に米4月小売売上高、18日に1-3月期GDP速報値、米4月住宅着工件数、19日に4月貿易収支、3月機械受注、米5月フィラデルフィア連銀景気指数、米4月中古住宅販売、20日に4月全国消費者物価指数などが公表予定。 <FA> 2022/05/14 14:26 注目トピックス 市況・概況 新興市場見通し:マザーズ指数6週連続で下落も、目先反発機運への期待 ■米金利上昇・ハイテク株安の一服で買い安心感台頭か今週のマザーズ指数は週末に+4.5%と急反発し、週間では大幅下落も、5営業日のうち3営業日は上昇し、騰落日数では勝ち越しとなった。来週の新興市場は神経質ながらも戻りを試す展開が想定される。米10年債利回りが5月6日の3.14%をピークに足元では2.9%前後での推移が続いている。今週後半は急落が続いていたナスダック総合指数が12日に下げ止まり、週末13日には+3.8%と大幅高。それでも米長期金利は週末時点ではなお3%を下回って終えた。金利上昇に一服感があるなか米ハイテク株が反発してきていることで、東京市場でも中小型グロース株が主体の新興株に持ち直しの期待が高まる。決算発表が一巡したことや今週末にかけてナスダックが持ち直していることから、来週は今週に好決算を発表したばかりの主力株の持ち直しに期待。Appier Group<4180>は第1四半期決算時から早々に通期計画を上方修正するなど好調ぶりが鮮明。JTOWER<4485>は今期先行投資で営業赤字見込みも40%近い増収率を計画しているほか、27年3月期までの売上高のCAGR(年平均成長率)として+51%を目標とする中長期計画を掲げるなど高成長性が改めて確認された。弁護士ドットコム<6027>は、主力のクラウドサインの四半期売上高の前年比増収率が漸減傾向にあるとはいえ、1-3月期も+51%と高成長を記録。カオナビ<4435>は四半期ベースでの前年比増収率の加速や各種KPI(重要業績評価指標)の好調な推移、今期の高い成長計画など申し分のない決算だった。■31日新規上場のトリプルアイズはBB期間へIPO関連では、5月31日に新規株式公開予定のトリプルアイズ<5026>の仮条件が12日、800円~880円と想定発行価格の880円を上限とするレンジで決定。AI関連銘柄かつ軽量感のある規模だけに、やはり注目度は高いようだ。なお、ブックビルディング(BB)期間は13日~19日となっている。 <FA> 2022/05/14 14:25 注目トピックス 市況・概況 米国株式市場見通し:小売の決算や指標に注目 来週発表が予定されている小売売上高や小売企業決算などをきっかけに、果たして、底入れできるかどうかに注目だ。高インフレの長期化、連邦準備制度理事会(FRB)の急速な引き締めにより、来年にも景気後退入りするとの懸念からリスク資産を減らす動きが売り圧力となり、NYダウは7週連続、ナスダック総合指数は6週連続で下落。そろそろ売り疲れ感などでいったん落ちつくと思われる。しかし、パンデミック以降、相場を支えてきたFRBの過剰な流動性供給がなくなることは投資家の新たな投資意欲を削ぐ。このため、方向感を探る商状は続きそうだ。上院が再任を承認したFRBのパウエル議長が17日に講演を予定しており注目したい。パウエル議長は12日のインタビューで、インフレ抑制を公約。6月、7月連邦公開市場委員会(FOMC)で各0.5ptの追加利上げを実施することが適切であるとの考えを再度表明。0.75ptの利上げを積極的に検討する可能性は少ないと繰り返した。同時に軟着陸が可能となるかどうかは、世界の地政学的リスクのイベントなど、FRBが金融政策で管理できない領域によるところが大きいと警告。ウクライナ戦争や中国での都市封鎖により、世界経済の成長減速リスクや高インフレリスクが高まっている。ロシアの脅威拡大で、近隣諸国のスウェーデンやフィンランドは北大西洋条約機構(NATO)入り決定に一段と傾斜しているが、ロシアはこの行動を警告しており、地政学リスクも依然高い。来週発表される4月小売売上高にも注目だ。景気減速懸念が警戒されるなか、経済の7割を占める消費動向が特に焦点となる。高インフレにもかかわらず、需要は強く伸びの拡大が予想されている。第1四半期の国内総生産(GDP)が予想外にマイナス成長に落ち込んだが、第2四半期の成長が回復すれば、投資家心理も改善するだろう。逆に、万が一、2四半期連続のマイナス成長となると、テクニカルリセッション入りしてしまい、投資家心理を悪化させ、さらなる相場の下落に繋がりかねず警戒だ。経済指標では5月二ューヨーク連銀製造業景気指数(16日)、4月小売売上高、4月鉱工業生産、3月企業在庫、5月NAHB住宅市場指数(17日)、4月建設着工件数・許可件数(18日)、5月フィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数(19日)などが予定されている。主要企業決算では、小売関連においてディスカウント小売りのウォルマート(WMT)(17日)やターゲット、衣料品小売りのTJX、パーソナルケア製品メーカーのバス&ボディワークス(18日)、ホームセンター運営のホームデポ(17日)やロウズ(18日)、廉価アパレルと家庭装飾品ストアのロス・ストアーズ、百貨店のコールズ、アパレルのVF(19日)、台所・家庭用品の小売り販売のウィリアムズ・ソノマ、履物販売会社のフットロッカー(20日)などが予定されている。そのほか、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(18日)、農機具メーカーのディア(20日)なども予定されている。景気後退や高インフレの懸念が広がるなか、ディフェンシブとしてウォルマート決算には期待したい。サプライチェーン問題や労働コストの上昇などが見通しにどのように影響するかに注目だ。また、複数の投資家から買収案を提示されている百貨店のコールズの決算にも注目だ。(Horiko Capital Management LLC) <FA> 2022/05/14 14:24 注目トピックス 市況・概況 個人投資家・有限亭玉介:セル・イン・メイでも底強い動き?注目株をご紹介【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2022年5月9日11時に執筆株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。「セル・イン・メイ」という言葉はイギリスで生まれたようですが、日本でも有名なアノマリーとなっています。5月に売られるとわかっているのなら、一般的な投資家であればそれより早く4月末に売ろうと考えるでしょう。過去30年間のNYダウ騰落率のデータを見ると、5月から9月のパフォーマンスは10月から4月に比べて悪いようです。日本では4月末から5月初旬までGWを挟みますので、連休に挟まれた平日の株式市場の動きが読みづらく、リスク回避的に連休前に売ってしまおうと思う投資家がいても不思議ではありません。祝日と土日の配列がどうなるかによって、アノマリーを分析して勝率を上げている投資家もいるようですねぇ。利上げや中国の新型コロナなど、外部環境の悪化は目立ちますな。5月に入ってNYダウが急激に冷え込んでいる様子を見ると、「セル・イン・メイ」のアノマリーが成立するようにネガティブなニュースが5月に集中するのでは…なんて思ってしまいますよ。日本株も米国株の値動きを受けて一定の底堅さはあるものの、様子見ムードとなっています。決算発表も出揃って、23年度3月期の見通しが好調な銘柄をチェックしていきたいところです。どんよりしたムードを掻き消すようなポジティブなニュースが出るまで、5月は耐え忍ぶ時期かもしれませんな。さて、今回はテーマ性もあって底強い動きをする銘柄に注目して参ります。ネット会議システムなどコミュニケーションツールを提供するブイキューブ<3681> は、DX関連からメタバース関連まで思惑があるようです。4月28日の決算発表は減益でしたが、想定内の結果だった事から買い戻しが加速しました。25日移動平均線・75日線を上抜いて、底値から切り返すか。情報機器商社の理経<8226>は、人気ゲーム「フォートナイト」の開発元Epic Gamesの認定デベロッパーとなっている稀有な企業です。同社はMS&ADインターリスク総研と水害リスク調査で使用するAR技術を搭載した専用タブレットを開発するなど、同社のVR・AR関連の知見はメタバース分野でも大いに発揮されると見ております。不動産管理のクラウドサービスを提供するプロパティデータバンク<4389>は、4月28日に決算発表後に窓を開けて動意しました。増配と6期連続で過去最高益を更新する見通しで、年初来高値を更新したチャート(日足)は下値を切り上げるか監視中です。4月25日にインドネシアでのニッケル製錬所建設の検討中止が嫌気された住友金属鉱山<5713>ですが、75日線を割った後から下値を切り上げております。同社は蓄電池用の正極材料の開発を手掛けており、EV関連としても注視したいところです。社会人向け教育サービスを展開するインソース<6200>は、4月25日に上方修正を発表すると急動意しました。同社が毎月公表している進捗状況によると4月は講師派遣型研修実施回数、公開講座受講者数共に過去最高を記録したとの事。4月は新入社員研修の引き合いが増えているようで、5月9日の決算通過後はどのように動くか監視中です。最後は放送・音響システムを手掛けるTOA<6809>です。5月2日の決算発表では23年3月期の業績予想が好感されると、窓を開け一気に年初来高値を更新しました。年間配当は20円から40円へ引き上げ動意しております。底値圏離脱への動きとなればいいですねぇ。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず <TY> 2022/05/14 10:00 注目トピックス 市況・概況 NY株式:米国株式市場は上昇、金融混乱への脅威が後退 ダウ平均は466.36ドル高の32,196.66ドル、ナスダックは434.04ポイント高の11,805.00で取引を終了した。暗号資産市場が持ち直したことで、金融市場に混乱がもたらされるとの脅威が後退し、寄り付き後上昇。ハイテク株も下げ止まったため、主要株式指数は安心感から終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置の上昇が目立った。後払いサービスを提供するフィンテックのアファーム(AFRM)は四半期決算で、損失が警戒されたほど拡大しなかったほか、クラウドベースの商取引プラットフォームを提供するショッピファイ(SHOP)との提携の1年延長を発表し、大幅高。ショッピファイも買われた。航空機メーカーのボーイング(BA)は関係者の発言で米連邦航空局(FAA)が同社のボーイング787ドリームライナー機承認には更なるデータが必要と見ていることが明らかになったが、むしろ承認への過程が前進しているとの見方により上昇。一方、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は電気自動車メーカーテスラ(TSLA)の最高経営責任者(CEO)マスク氏が同社に対する買収を一時保留するとツイートしたため下落した。テスラは上昇。クリーブランド連銀のメスター総裁は、保有資産縮小の一環で、どこかの段階で住宅ローン担保証券(MBS)を売却することを支持する考えを示した。(Horiko Capital Management LLC) <YN> 2022/05/14 07:23 注目トピックス 市況・概況 NY債券:米長期債相場は反落、米国株式反発で安全逃避の債券買いは縮小 13日の米国長期債相場は、反落。この日発表された5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報家は59.1と市場予想を下回ったが、米国株式の反発や原油先物の上昇を受けて安全逃避の債券買いは縮小。インフレが制御不能となる可能性は低下しているものの、長期金利の動向については予断を許さない状況が続いている。報道によると、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は13日、「米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制に向け必要な措置を実施する」と述べている。CMEのFedWatchによると、13日時点で7月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が1.75-2.00%以上となる確率は100%程度。12月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が2.75-3.00%以上となる確率は56%程度。10年債利回りはじり高となり、2.87%近辺から2.94%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて2.919%近辺で推移した。イールドカーブは、スティープニング。2年−10年は+34.60bp近辺、2−30年は+50.90bp近辺で引けた。2年債利回りは2.58%(前日比:+2bp)、10年債利回りは2.92%(同比:+7bp)、30年債利回りは、3.08%(同比:+6bp)で取引を終えた。 <MK> 2022/05/14 06:50 注目トピックス 市況・概況 NY金:続落、一時1800ドルを下回る COMEX金6月限終値:1808.20 ↓16.4013日のNY金先物6月限は続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前営業日比-16.40ドルの1808.20ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは1797.20ドル-1827.60ドル。アジア市場の終盤に1827.60ドルまで買われたがニューヨーク市場の序盤にかけて売りが強まり、一時1797.20まで下落。2月4日以来の安値をつけた。ただ、ユーロ安が一服したことから、売りはまもなく縮小。1817.20ドルまで反発し、通常取引終了後の時間外取引では主に1808ドル近辺で推移した。 <MK> 2022/05/14 06:48 注目トピックス 市況・概況 NY原油:大幅続伸、株高などを意識した買いが入る NYMEX原油6月限終値:110.49 ↑4.3613日のNY原油先物6月限は大幅続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+4.36ドルの110.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは106.29ドル-110.64ドル。ロンドン市場の序盤にかけて106.29ドルまで下げたが、需給ひっ迫を意識した買いが続いていること、米国株高が意識されたことから、ニューヨーク市場の取引終盤にかけて110.64ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引では主に110ドル台で推移。 <MK> 2022/05/14 06:44 注目トピックス 市況・概況 NY為替:株式市場回復でリスクオン 13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円87銭から129円45銭まで上昇し、129円26銭で引けた。米4月輸入物価指数の伸びが予想を下回ったほか、5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が2011年以降11年ぶりの低水準に落ち込んだため、ドル売りが一時優勢となった。しかし、議会上院で再任が承認されたパウエルFRB議長は6月と7月開催のFOMC会合で各50ベーシスポイントの利上げを支持する姿勢を再確認したため、長期金利の上昇に伴うドル買いが再燃。さらに、暗号資産や株式市場が持ち直したため金融市場混乱の警戒感が後退し、リスク選好の円売りも強まった。ユーロ・ドルは1.0350ドルまで下落後、1.0416ドルまで反発し、1.0408ドルで引けた。ユーロ圏3月鉱工業生産がマイナスに落ち込み20年4月来で最低となったため、域内経済の成長減速懸念にユーロ売りが優勢となったのち、株高に連れ安全通貨としてのドル買いが後退したため、ユーロは反発。ユーロ・円は133円61銭から134円75銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2156ドルへ下落後、1.2263ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9992フランから1.0047フランまで上昇した。 <MK> 2022/05/14 06:43 注目トピックス 市況・概況 5月13日のNY為替概況  13日のニューヨーク外為市場でドル・円は128円84銭から129円45銭まで上昇し、引けた。米4月輸入物価指数の伸びが予想を下回ったほか、5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が2011年以降10年ぶりの低水準に落ち込んだためドル売りが優勢となった。しかし、上院で再任が承認されたパウエルFRB議長が次回2回のFOMCで各50ベーシスポイントの利上げを支持する姿勢を再確認したため金利の上昇に伴うドル買いが再燃。さらに、暗号資産や株式市場が持ち直したため警戒感が後退し、リスク選好の円売りも強まった。。  ユーロ・ドルは1.0350ドルまで下落後、1.0415ドルまで反発し、引けた。域内経済の成長減速懸念にユーロ売りが優勢となったのち、株高に連れ安全通貨としてのドル買いが後退したため反発。ユーロ・円は133円60銭から134円75銭まで上昇。 ポンド・ドルは1.2156ドルへ下落後、1.2294ドルまで上昇した。  ドル・スイスは0.9992フランから1.0047フランまで上昇した。            [経済指標] ・米・4月輸入物価指数:前月比0%(予想:+0.6%、3月:+2.9%←+2.6%)・米・4月輸入物価指数:前年比+12.0%(予想:+12.3%、3月:+13%←+12.5%)・米・4月輸出物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.7%、3月:+4.1%←+4.5%)・米・4月輸出物価指数:前月比+18.0%(予想:+19.2%、3月:+18.6%←+18.8%)・米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:59.1(予想:64.0、4月:65.2)・米・5月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:5.4%(予想5.5%、4月:5.4%)・米・5月ミシガン大学5−10年期待インフレ率速報値:3.0%(4月:3.0%)   <KY> 2022/05/14 04:15 注目トピックス 市況・概況 NY外為:リスク選好の円売り、暗号資産市場や株式市場回復で安心感 NY外為市場では金融市場への警戒感が後退し、リスク選好の円売りが優勢となった。ドル・円は129円35−40銭で高止まり。ユーロ・円は133円60銭から134円75銭まで上昇、ポンド円は157円00銭から158円47銭まで上昇し、それぞれ日中高値を更新した。金融市場への懸念で昨日大きく崩れた暗号資産市場は回復。株式相場も反発した。ダウ平均株価は200ドル超高。ビットコインは再び3万ドル台を回復した。 <KY> 2022/05/14 03:27 注目トピックス 市況・概況 [ドル・円通貨オプション]R/R、円コール買い後退 ドル・円オプション市場の変動率は低下。週末要因やドル・円相場が安定したためオプション売りが優勢となった。リスクリバーサルは円コールスプレッドが縮小。ドル・円下値をヘッジする目的の円コール買いが後退した。■変動率・1カ月物11.99%⇒11.54%(08年10/24=31.044%)・3カ月物11.71%⇒11.28%(08年10/24=31.044%)・6カ月物11.06%⇒10.75%(08年10/24=25.50%)・1年物10.41%⇒10.14%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)■リスクリバーサル(25デルタ円コール)・1カ月物+0.92%⇒+0.57%(08年10/27=+10.90%)・3カ月物+0.78%⇒+0.50%(08年10/27=+10.90%)・6カ月物+0.67%⇒+0.46%(08年10/27=+10.71%)・1年物+0.58%⇒+0.40%(08年10/27=+10.71%) <KY> 2022/05/14 02:29 注目トピックス 市況・概況 NY外為:ドル指数20年来の高値から反落、米5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が11年ぶり低水準に落ち込む NY外為市場でドル指数は、米5月消費者信頼感指数の冴えない結果や安全通貨としての買いが後退し、高値から反落した。朝方一時105.005まで上昇し2002年12月以降20年ぶり高値を更新後、104.53まで反落。ユーロ・ドルは朝方1.0350ドルまで下落し、5年ぶり安値を更新後、1.0409ドルへ反発。ポンド・ドルは1.2156ドルまで下落後、1.2236ドルまで急反発した。ドル・円はリスク選好の円売りも強まったため128円86銭から129円45銭まで上昇し日中高値を更新後は、129円20銭でもみ合った。米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は59.1と、4月65.2から予想以上に低下し、2011年8月以降10年ぶり低水準となった。ダウは500ドル高で推移。 <KY> 2022/05/14 00:29 注目トピックス 市況・概況 【市場反応】米5月ミシガン大消費者信頼感指数が悪化、10年ぶり低水準へ、ドル買い後退 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は59.1と、4月65.2から予想以上に低下し、2011年8月以降10年ぶり低水準となった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指数として注視している同指数の1年期待インフレ率速報値は5.4%と、上昇予想に反し4月と同水準を維持。5−10年期待インフレ率速報値は3.0%で4月と同水準。米国債相場は下げ止まり。10年債利回りも2.92%で伸び悩んだ。ドル・円は129円39銭まで上昇後、129円20銭へ弱含んだ。ユーロ・ドルは1.0350ドルの安値から1.0370ドルへ反発。[経済指標]・米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:59.1(予想:64.0、4月:65.2)・米・5月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:5.4%(予想5.5%、4月:5.4%)・米・5月ミシガン大学5−10年期待インフレ率速報値:3.0%(4月:3.0%) <KY> 2022/05/13 23:21 注目トピックス 市況・概況 NY外為:ユーロ・ドル安値更新、5年ぶり安値 NY外為市場でユーロ・ドルは1.0350ドルまで下落し2017年1月来の安値を更新した。ウクライナ戦争により域内経済の成長減速懸念がユーロ売りに繋がったほか、米10年債利回りが2.9%まで上昇しドル買いが優勢となった。ユーロ・円は134円05銭から133円60銭まで下落。ユーロ・ポンドは0.8500ポンドまで弱含んだ。米10年債利回りは2.9%まで上昇した。 <KY> 2022/05/13 22:47 注目トピックス 市況・概況 【市場反応】米4月輸入物価指数も大幅鈍化、金利低下、ドルもみ合い 米4月輸入物価指数は前月比横ばいと、伸びは3月+2.9%から予想以上に鈍化し年初来で最小の伸びとなった。前年比でも+12.0%と、3月+13%から予想以上に鈍化した。輸入物価指数も予想以上に鈍化。輸入インフレもピークをつけた可能性が示唆された。10年債利回りは2.91%から2.89%まで低下。ドルはもみ合い。ドル・円は129円09銭から128円91銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.0390ドルから1.0378ドルまで下落。【経済指標】・米・4月輸入物価指数:前月比0%(予想:+0.6%、3月:+2.9%←+2.6%)・米・4月輸入物価指数:前年比+12.0%(予想:+12.3%、3月:+13%←+12.5%)・米・4月輸出物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.7%、3月:+4.1%←+4.5%)・米・4月輸出物価指数:前月比+18.0%(予想:+19.2%、3月:+18.6%←+18.8%) <KY> 2022/05/13 21:51 注目トピックス 市況・概況 欧州為替:ドル・円は129円付近、欧州通貨は安値圏 欧州市場でドル・円は129円付近と、小幅に値を上げた。ユーロやポンドは対ドルで下げが一服したが、戻りは鈍く安値圏でのもみ合い。それを受け、ドルは底堅い値動きが続く。一方、欧米株価指数は堅調を維持し、今晩の株高を期待した円売りが主要通貨を支える。ここまでの取引レンジは、ドル・円は128円70銭から129円00銭、ユーロ・円は133円62銭から134円27銭、ユーロ・ドルは、1.0370ドルから1.0419ドル。 <TY> 2022/05/13 19:58

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