本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 テセック、大末建、リョーサンなど <4776> CYBOZU 1884 +135大幅反発。前日に22年12月期の業績上方修正を発表。営業損益は従来予想の3億円の赤字から一転、2.5億円の黒字となる見通し。人件費、広告宣伝費、オフィス関連費、減価償却費などが想定よりも下振れる見込みであるもよう。上半期実績は3.2億円の黒字であったが、上半期決算前に3.5億円の黒字予想から3億円の赤字に下方修正していたことで、ストレートに業績上振れを好感する流れとなっている。<7035> anfac 412 +46急伸。前日にセプテーニHD<4293>との資本提携締結を発表。期待材料視される展開になっている。セプテーニHDに対して140万8450株の第三者割当増資を実施するほか、小原会長が98万8898株を譲渡し、セプテーニHDは21.29%の株式を保有して、小原会長と並ぶ筆頭株主となる。資本提携によって、漫画アプリ分野での広告領域における事業連携強化、新規事業領域における協業検討などを行っていくもよう。<4061> デンカ 3425 +205大幅続伸。前日にセメント事業からの撤退を発表。23年3月を目途にセメント販売事業を太平洋セメント<5233>に譲渡し、25年上期を目途にセメント生産および石灰石の採掘を停止して同事業から完全に撤退する。今期40億円前後の赤字が見込まれていた分野だけに、ポジティブなリストラ策として評価されているようだ。事業撤退に伴う固定資産の減損計上で、23年3月期純利益は290億円から185億円に減額。<8140> リョーサン 2660 +315急伸。前日に業績・配当予想の大幅上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の33億円から90億円、前年同期比2.2倍に、通期では70億円から130億円、前期比46.8%増にまで上方修正。幅広い分野で販売が拡大したほか、円安効果なども寄与したもよう。また、年間配当金も従来計画の100円から150円、前期比30円増に引き上げ。上振れ期待はあったものの、修正幅の大きさにサプライズが強まる形へ。<6337> テセック 2120 +362急伸。前日に上半期決算を発表。営業利益は11.8億円で前年同期比56.1%増益となり、通期予想は従来の18億円から23.7億円、前期比35.6%増に上方修正。受注が堅調に推移しているほか、為替の円安効果が収益貢献したようだ。また、年間配当金も従来計画の70円から100円に引き上げ、前期比20円の増配としている。昨年半ば以降株価の調整が続いていたため、見直しの動きが急速に強まる展開へ。<8060> キヤノンMJ 3050 -155大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表。累計営業利益は379億円で前年同期比42.0%増益、通期予想は従来の460億円から480億円、前期比20.9%増に上方修正。ミラーレスカメラや交換レンズ、産業機器などが好調に推移。年間配当金も80円から85円に引き上げ。ただ、4-6月期決算発表以降に株価は水準訂正を果たしており、7-9月期の収益水準自体は低下していることで、出尽くし感も優勢のようだ。<1814> 大末建 1217 -245大幅反落で下落率トップ。前日に業績・配当予想の下方修正を発表しており、ネガティブなインパクトにつながっているようだ。上半期営業利益は従来予想の12億円から9.3億円に、通期では29億円から15億円、前期比44.6%減に下方修正している。着工時期の遅延、建設資材の急激な高騰による建築コストの上昇などが響く。つれて、年間配当金も従来計画の100円から60円に引き下げ、利回り妙味も後退する形へ。<6999> KOA 2118 -284大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は56.1億円で前年同期比61.8%増益となり、第1四半期決算時に上方修正した数値50億円を上振れ。主力の抵抗器の売上が大きく拡大し、用途別では自動車向けが伸長。ただ、通期予想は98億円、前期比71.3%増を据え置き、市場コンセンサスは会社計画を上回る水準にもあり、サプライズは限定的。株価も高値圏にあったため、出尽くし感が先行のようだ。<2212> 山崎パン 1486 -108大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は16.4億円で前年同期比11.5%増益となったが、市場予想は5億円強下回ったとみられる。コスト増の影響による山パン本体の収益が想定よりも伸び悩んでいるようだ。通期予想の240億円、前期比30.7%増は据え置いているものの、円安の影響もあって第4四半期以降はさらなるコストアップが予想され、下振れ懸念が一段と強まる格好になっている。<9101> 郵船 2783 -77反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も4333円から2400円に引き下げている。コンテナ船運賃の低下を想定して業績予想を下方修正、23年3月期経常利益は1兆500億円、前期比4.7%増に引き下げ、会社計画をわずかに上回る水準とみている。24年3月期に関しても2558億円、同75.6%の大幅減益見込みに下方修正。 <ST> 2022/10/26 15:38 本日の注目個別銘柄 ムラキ、円谷フィHD、オーケーケーなど <4519> 中外薬 3396 -123大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は3838億円で前年同期比35.7%増、コア営業益は2990億円で同2.9%増となった。ロシュ向けのアクテムラの輸出がサプライチェーン問題で停滞して下振れたが、ロイヤルティ収入が上振れて推移した。実績値に関してサプライズは限定的になっているが、アクテムラの今期計画未達、来期にかけてのロシュの在庫調整の可能性などを警戒視する動きが先行へ。<6594> 日本電産 8361 +396大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は517億円で前年同期比16.0%増となり、市場コンセンサス水準で着地した。円安メリットの寄与が主な増益要因に。通期予想は2100億円で前期比23.3%増を据え置いたが、為替前提は1ドル=110円を据え置いており、上振れの可能性を意識する動きが優勢となった。また、注目度の高い車載事業の収益性改善が確認されたこともポジティブ視。<6586> マキタ 2762 -25.5反落。クレディ・スイス証券は投資判断を新規に「アンダーパフォーム」、目標株価を2210円としている。23年3月期は円安によるネガティブ影響、景気鈍化に伴う需要一服、巣ごもり需要からの反動減などによって、営業利益は507億円で前期比45%減を予想、会社計画850億円を大きく下回ると予想している。また、24年3月期も上期まで需要減少や円安が続くと想定、営業利益は連続2ケタ減の見通しとしている。<2127> 日本M&A 1740 +18反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来の72億円から79億円、前年同期比31.6%減に引き上げ。コンプライアンス重視の経営に舵を切る中、グループの営業活動が再興に向けて加速、成約数も前年度並みに回復してきているもよう。サプライズは限定的とみられるが、今週に入ってからのグロース株高の流れも支援になっているとみられる。<6368> オルガノ 2458 +189大幅続伸。前日の取引時間中に業績上方修正を発表、その後は買い先行となったが、本日は一段と上値追いの動きが強まっている。上半期営業利益は従来の40億円から65億円に、通期では117億円から145億円、前期比33.6%増に引き上げ。市場予想は120億円程度であったとみられ、大幅に上振れている。また、年間配当金も従来計画40円から58円(株式分割考慮後)に引き上げている。<2767> 円谷フィHD 2176 +310急伸。前日に上半期の業績見通しを公表したほか、通期業績予想を上方修正しており、買い材料視された。上半期営業益は35億円で前年同期比9.8倍、第1四半期営業益は半減であったため、ポジティブサプライズが先行した形に。通期では従来予想の40億円から60億円に引き上げた。国内外のマーチャンダイジングが伸長、とりわけ、中国市場におけるトレーディングカードなどグッズ販売が好調のようだ。<6254> 野村マイクロ 3650 +285大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の16.1億円から15.9億円にやや下方修正だが、通期では47億円から50億円、前期比12.8%増に上方修正している。メンテナンスの期ずれが上半期に影響するものの、通期では各地域の受注が堅調に進むとともに、韓国、中国、台湾において想定を上回る水処理案件の受注が見込まれるとしている。出遅れ感の強い株価の見直しにつながる。<6205> オーケーケー 914 -161急落。前日に上半期決算を発表。営業利益は3.5億円で前年同期比6.6億円の損益改善となった。ただ、従来計画の4.5億円は下振れており、さらに通期予想は従来の20億円から6億円にまで下方修正している。部材の調達状況を踏まえて売上高を下方修したほか、海外マーケティング体制強化のための人員増強、開発人材の抜本的強化や先行開発投資、生産性向上への設備投資実施など、先行投資負担がかさむもようだ。<7971> 東リ 205 +15大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業損益は従来予想の8億円の赤字から1.5億円の赤字に、通期営業利益は11億円から18.5億円、前期比2.1倍の水準にまで引き上げている。原材料高騰に対応した販売価格改定効果が想定を上回って推移しているもよう。第1四半期営業赤字は前年同期比で拡大していたため、想定外の大幅上方修正とも捉えられているようだ。<7477> ムラキ 1548 +237急伸。前日に上半期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想の0.5億円から1.3億円、前年同期比40.4%増にまで上方修正した。洗車関連商品などが順調に推移したほか、想定していた仕入コスト上昇の影響が軽微であったこと、その他のコスト削減効果などが奏効した。第1四半期から高い進捗とはなっていたが、一転大幅増益見通しへの上方修正はポジティブサプライズとして受け止められている。 <ST> 2022/10/25 15:21 本日の注目個別銘柄 ラクス、西松屋チェ、神戸物産など <7203> トヨタ自 1996.5 +9もみ合い。先週末に11月の生産計画を発表したが、同時に23年3月期通期生産台数は計画の970万台を下回る見込みとも発表。これまで月次生産計画は下振れていたものの、通期計画は維持していた。ただ、市場ではすでに下振れを織り込んでおり、ネガティブ インパクトは限定的。また、先週末に政府・日銀の為替介入観測で急速な円安反転の動きとなったが、当面円安傾向に変化はなく、こちらもマイナス視する動きは限定的。<1878> 大東建 13880 -370続落。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の490億円から510億円、前年同期比18.4%減に引き上げ。建設工事の進捗が想定よりも進んでいることを上方修正の背景としている。ただ、第1四半期は同6.3%の減益にとどまっていたことから、もう一段の上振れ期待が先行していたものとみられる。通期計画は据え置いている。<3038> 神戸物産 3070 -140大幅反落。先週末に9月の月次動向を発表、単体売上高は前年同月比9.2%増となり、伸び率は7カ月ぶりの1ケタ台に鈍化、営業利益は同3.1%減となり、8カ月ぶりの減益に転じている。出店計画の遅れが意識されるほか、円安によるPB商品の採算悪化などを警戒する動きにつながっているもよう。今後の商品値上げ実施の行方などを見極めたいとの見方になっている。<4816> 東映アニメ 14490 +300大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の91億円から141億円に、通期では183億円から235億円にそれぞれ引き上げた。映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』や『ONE PIECE FILM RED』が大ヒットしたほか、それに伴い商品化権、ゲーム化権、並びに配信権販売も好調に推移しているもよう。第1四半期は減益決算であり、ポジティブな反応が強まる形に。<4062> イビデン 4340 +150大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を5100円から5300円に引き上げている。サーバー用プロセッサ向けの新しいフリップチップパッケージの出荷増加に伴い、想定以上に製品ミックスが改善し収益性が向上しうると考え、業績予想を上方修正しているもよう。スマホ減産によるマイナス影響が警戒されていた中で、ポジティブなインパクトと捉えられているようだ。<3923> ラクス 1604 +118大幅反発。FRBが利上げペース減速を協議する可能性と一部で報じられたことで、先週末は米国市場で長期金利が低下、株式市場は大幅上昇となっている。来週のFOMCに向けて、グロース株には米金融引き締めの緩和期待が高まっていくとの見方が優勢に。PBRが30倍を超える水準にある同社は中小型グロース株の代表的な銘柄とも位置付けられており、先行き期待が強く反映される状況のようだ。<5423> 東製鉄 1241 -35大幅続落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は206億円で前年同期比87.4%増となったが、従来予想の230億円は下振れた。通期予想は従来の390億円から410億円に上方修正したが、450億円程度の市場コンセンサスには未達となっており、想定以上に収益モメンタムは鈍化と捉えられた。年間配当金の30円から40円への増配、発行済み株式数の2.47%を上限とする自社株買い発表も支援にならず。<2281> プリマハム 1983 -42大幅続落。4月18日の年初来安値を更新。先週末に上半期業予想の下方修正を発表、営業利益は従来予想の85億円から54億円に引き下げた。原材料及びエネルギーコストの上昇、急激な円安進行の影響などが背景のようだ。通期業績に関しては上半期決算時に見直すとしている。第1四半期決算から業績の下振れ懸念はあったとみられるが、通期予想の下方修正懸念も残ることで、ネガティブ視する動きが優勢に。<7545> 西松屋チェ 1360 -67大幅反落。先週末に10月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比18.5%増と3カ月ぶりのプラス転換、11カ月ぶりの2ケタ増になった。客数が同9.9%増加したほか、客単価も同7.8%上昇した。気温が低下したことで、秋物衣料や冬物衣料の売上高が極めて好調に推移したもよう。ただ、昨年の10月は年度内で最も売上が落ち込んでいたなどハードルは低く、先週末にかけて期待感も先行していたとみられる。<8596> 九州リース 621 +24大幅反発。先週末に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の35億円から50億円にまで引き上げた。リース・割賦事業や不動産事業を中心に計画を上回って進捗しているほか、保有する賃貸資産の売却なども上振れ要因に。売却資産はエアバス社製A320-200型航空機としている。第1四半期決算から上振れ期待はあったが、修正幅の大きさにポジティブなインパクトが先行する形に。 <ST> 2022/10/24 15:24 本日の注目個別銘柄 内海造、WSCOPE、ディスコなど <6146> ディスコ 33450 +2450大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は333億円で前年同期比35.8%増、市場コンセンサスは20億円程度上振れたが、先に示した個別売上速報からは想定線。一方、出荷額は会社計画を下回ったが、こちらも個別の状況からは織り込み済み。個別売上動向発表後は、出荷額の下振れを懸念視する動きが優勢だったが、10-12月期の出荷額は堅調な見通しを示しており、本日の買い材料につながった。<4922> コーセー 14780 -730大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価は12000円としている。中国の消費が従来見通しより弱まる中、海外売上の見通しを引き下げざるを得ず、業績全体の回復感は従来から大きな変化にならないと判断のもよう。 23年12月期営業利益コンセンサス313.5億円に対して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では240億円を予想。<4613> 関ペイント 2000 -113大幅続落。8月5日以来の2000円割れに。前日にはインド塗料最大手のアジアンペインツが7-9月期の決算を発表しているもよう。販売量の増加率は4-6月期と比べて大きく減速しており、前日の株価は2.2%の下落となっている。塗料大手の一角で、インド事業がけん引役となっている同社に関しても、事業環境の悪化が意識される展開になっているようだ。<8253> クレセゾン 1568 -55大幅続落。シティインデックスイレブンスの保有比率低下を受け、足元で株価は急落したが、本日は野村證券が投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしており、一段の売り材料につながった。野村證券では、業績予想を引き上げて目標株価は1700円から1800円に引き上げたものの、年内の株価上昇に伴う割安感の後退を指摘する。ペイメント事業におけるサービス競争の激化懸念、不動産収益の不透明性なども指摘。<9603> H.I.S. 2064 -97大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も2500円から2000円に引き下げている。旅行事業の業績下振れ、ハウステンボスの売却を反映して業績予想を下方修正、株価バリュエーションの割安感も剥落としている。リオープニング関連の中では、旅行業界は、訪日需要拡大の恩恵をフルには享受しにくいとも指摘している。<8848> レオパレス21 290 +16大幅反発。前日は、経営陣主導のもと入居率の「数字工作」が行われていたとの一部メディア報道を受けて、後場に入って急落する展開となっていた。ただ、会社側では、「入居率嵩増しの手口として審査不合格者の入居、家賃滞納者の居座りを容認」などの事実はないとするなど、報道記事は事実無根の内容であるとの否定コメントを発表、法的措置も視野に入れるとしており、本日は一転して急反発の展開に。<6619> WSCOPE 1809 +198急伸。仏アルテオとフランスで世界最大級のセパレータ工場を建設する投資計画を発表しているもよう。9月14日には、フランス産業財産庁、アルテオとの3者による欧州でのEV用バッテリーのサプライチェーン構築の正式要請を受けたと発表、10月に協議を行って検討作業を進めると発表していた。業績インパクトをあらためて期待する動きが優勢になっているようだ。韓国子会社の株価も急伸している。<2484> 出前館 507 -4続落。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価も1110円から590円に引き下げた。リオープニングの流れもあって、流通取引総額は22年8月期下期にかけて減速、23年8月期上半期までこの流れは継続する可能性が高いとして、見通しを下方修正したようだ。同社では依然として現状を収益拡大のトライアル期と考えており、しばらくは情勢を見守る必要があると分析する。<9888> UEX 800 +55大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想レンジ17-19億円から22億円、前年同期比3.3倍の水準に引き上げ。通期予想レンジは25-29億円から30-35億円に上方修正している。仕入価格の上昇に対応した販売価格の改定に注力した結果、在庫販売の売上総利益率が計画を上回っているもよう。第1四半期決算時に続く上方修正となっている。<7018> 内海造 1254 +154急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、通期営業利益は従来予想の5億円から7億円、前期比51.5%増に引き上げ。鋼材をはじめとする資機材価格の高騰が利益を圧迫するものの、円安の影響により、外貨建て工事の売上高、段階利益が増加する見込みとしている。投資有価証券売却益の計上で、純利益は2億円から7億円に上方修正。第1四半期は大幅営業減益決算でもあったため、ストレートにポジティブ反応へ。 <ST> 2022/10/21 15:18 本日の注目個別銘柄 BEENOS、fonfun、イントラストなど <8303> 新生銀 2321 +175大幅反発。SBIHDが同行の非上場化の本格検討に入ったと一部で伝わった。市場環境が影響する株価に左右される経営から脱し、地銀連合と連携を強化し収益力を向上させ、公的資金返済への道筋を付けることが目的。これを受けTOBプレミアムへの期待が先行する形になった。一時は300円超の水準まで上昇したが、SBIHDでは具体的な検討を行っている事実はないとし、高値圏からは上昇幅が縮小した。<3328> BEENOS 2346 -386急落。出資先のDroom Pte. Ltd.が99.99%子会社である Droom Technology Limitedの上場申請を10月17日に取り下げたと発表。昨年11月に上場申請をインド証取に提出したが、これまで上場が遅れていた。現在の環境下でのテック企業の上場は適切でないと判断。今後は株式市場の動向などを見極めた上で判断していく。含み益拡大の実現先送りをネガティブ視する動きに。<6920> レーザーテック 18580 +570大幅続伸。米国株安を受けて半導体関連が全般軟化している中で逆行高。前日、露光装置向け検査装置を販売している半導体製造装置大手の蘭ASMLが決算を発表し、8%超の株高となった。7-9月期売上高は58億ユーロで、市場予想の53億ユーロを上振れ。受注額は89億ユーロで過去最高水準を更新した。受注増加から10-12月期見通しも市場予想を上回る水準となっており、同社への期待材料にもつながったようだ。<3088> マツキヨココ 5820 +140急反発。11月末にはMSCIの定期リバランス実施が予定されているが、SMBC日興証券では今回の新規採用候補として同社を想定しているもよう。推定フローは186百万ドル、4.7日分の買いインパクトと試算されているようだ。短期的な需給妙味なども強まる展開とみられる。なお、リバランスの正式発表は11月11日の早朝で、11月30日の大引けでリバランスが実施される。<2323> fonfun 390 +33一時ストップ高。ケイビーカンパニーからSMS送信事業を譲受すると前日に発表。譲受価格は145百万円、資金調達にはエクイティファイナンスは予定していないもよう。これによって、SMS事業における顧客数や顧客基盤の大幅な拡大、送信量の増加とそのボリュームディスカウントの効果による大幅な利益率の向上などが見込まれるとしている。また、譲受対象の資産は営業権のみで負債などはないもよう。<7244> 市光工 393 -9続落。前日に22年12月期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の58億円から37億円、前期比33.5%減と一転減益見通しに引き下げ。、主力の国内と中国での自動車生産台数が想定ほど回復していないほか、エネルギー価格の高騰、円安による輸入部品の価格上昇などが背景のようだ。ただ、上半期が7割超の大幅減益であったため業績下振れは想定線、下落幅は限定的にとどまっている。<2002> 日清粉G 1575 +47大幅反発。豪州製粉事業に係るのれんを含む固定資産について、減損損失を計上する見込みになったとし、上半期純損益は従来予想の90億円の黒字から380億円の赤字に、通期では185億円の黒字から185億円の赤字に下方修正している。減損規模は大きいものの、以前からリスク要因として指摘されていたため、悪材料出尽くし感につながる形となっている。また、配当計画は据え置きとしていることも買い安心感につながる。<6237> イワキポンプ 1483 +113大幅続伸で高値更新。前日に上半期の業績修正、並びに配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の12億円から11.9億円に下振れのもようだが、持分法利益上振れや為替差益発生で経常利益は上方修正、段階取得差益の特別利益計上もあって、純利益は10.9億円から29.9億円にまで上方修正している。つれて、年間配当金は従来計画の35円から49円、前期比15.5円増まで大幅に引き上げ。<6849> 日本光電 3405 +205大幅続伸。前日に上半期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の50億円から70億円、前年同期比59.8%減に引き上げ。生体計測機器や検体検査装置などの好調推移や円安効果が背景。為替差益の計上で、経常利益は50億円から125億円にまで引き上げ。通期業績の見直しは上半期決算時に行うもよう。第1四半期は7割超の営業減益で進捗率も低かったため、素直にポジティブな反応が先行する形に。<7191> イントラスト 656 +51大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の6.9億円から7.7億円に、通期では14.5億円から15.3億円にそれぞれ引き上げた。家賃債務保証の新規契約数が順調に推移したほか、業務委託手数料や人件費の抑制が進んだことが背景。年間配当金も13円から13.5円に増配し、素直に買い材料視される展開となった。 <ST> 2022/10/20 15:30 本日の注目個別銘柄 ピープル、アミファ、クレセゾンなど <9983> ファーストリテ 86110 +960続伸。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も60000円から100000円に引き上げている。東南アジアでは出店加速とブランド認知の向上が進展しているほか、中国での相対優位が崩れていないことも確認できたとして、海外成長見通しをより強気に転じるとしているようだ。また、国内事業も、在庫・マージン管理能力向上によって、粗利益率悪化リスクは低減したとみている。<6981> 村田製 7038 -47反落。社長インタビュー報道が伝わっており、中国市場で景況感が悪化しており、結構深刻な状況だなどと伝わっている。また、これまでは10月以降に中華圏のスマホ需要が戻るとみていたが、今年いっぱいは復活の兆しがないだろうと需要見込みを下方修正しているようだ。過去に年間14億-15億台だったスマホの世界市場は、足元では12億台ぐらいになりそうだとの見解も示している。目先の収益伸び悩みが意識される展開に。<9508> 九州電力 725 +25大幅反発。玄海原子力発電所3、4号機の定期検査スケジュールを見直して、再稼働を前倒しすると発表している。作業員の増員や配置の適正化によって、「特定重大事故等対処施設」の竣工が前倒しできることになったもよう。3号機の発電再開日は約1カ月早まって12月17日となり、4号機も23年2月16日に再開するもよう。今冬には電力需給の逼迫も想定されるなか、収益回復タイミングの早期化が期待される状況に。<8253> クレセゾン 1643 -125大幅反落。前日提出の大量保有報告書によると、旧村上ファンド系投資ファンドのシティインデックスイレブンスの保有比率が、従来の5.06%から3.98%に低下したことが明らかになった。4月15日に同ファンドの大量保有が明らかになり、短期的な株式買い増しなどの需給妙味が高まったほか、低水準の配当性向の引き上げなど株主還元強化が期待された。保有比率低下で、こうした期待感が低下する展開になったようだ。<4722> フューチャー 1664 +83大幅続伸。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を2000円としている。幅広い顧客のDX・マイグレーション需要、次世代クラウドバンキングシステムサービス開始などが期待される中、毎年10%程度の増員目指した新卒・中途採用の強化などによって、今後3年間の平均成長率は売上高で5-10%程度、営業利益で8-14%程度の拡大を見込んでいるもよう。<3926> オープンドア 1941 -95大幅反落。同社やエアトリ<6191>など旅行関連の一角が軟調。オミクロン型の新たな派生型が米欧などで拡大しつつあると伝わった。「BA.4」から派生した「BA.4.6」、「BA.5」から派生した「BQ.1.1」などが各国で広がっているもよう。ウイズコロナ下、すぐさま経済活動の抑制につながる可能性は低いものの、リオープン関連には目先の回復期待も織り込まれつつあるなか、手仕舞い売りの口実とされた。<6226> 守谷輸送機工業 526 +21大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表。上半期営業利益は従来予想の7.0億円から2.3億円に、通期では17.5億円から5.1億円に下方修正した。国内外の資材価格の高騰、円安の急速な進行による輸入価格の高騰が収益下振れの背景に。大幅下方修正ながら、円安懸念の強まりで足元の株価は上場来の安値圏にあり、受注好調で通期売上予想は上方修正していることから、目先の悪材料出尽くし感が優勢になったようだ。<7865> ピープル 1536 -302急落。前日に発表した9月の月次動向がネガティブ視されている。単月売上高は6.4億円で前年同月比39.8%増となったが、5-6月は同3倍超の伸び率であったほか、7-8月の売上高は10億円超の水準であったため、モメンタムが急低下する形に。足元で急拡大が続いていた米国向け「Magna-Tiles」の販売数量がピークアウトで急減したことが背景。10月以降の一段の販売鈍化も懸念されているようだ。<2122> Iスペース 1000 +60大幅続伸。前日に22年9月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の9.5億円から10.5億円に引き上げた。ネット広告事業における「金融」「サービス」などのカテゴリが好調に推移したほか、メディア運営事業のママスタにおいても過去最高のユーザー閲覧数を記録するなど好調に推移。年間配当金も20円計画から25円に増額。直近急騰後の調整一巡感も強まるなか見直しの動きが活発化している。<7800> アミファ 653 +52大幅続伸。前日に22年9月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の2.45億円から2.95億円に引き上げた。第3四半期までは前年同期比27.7%増であり、増益率は一段と拡大する形に。ウィズコロナによる消費者マインドの変化によって、嗜好品中心である同社商品の販売数が見込みを上回っているもよう。権利落ち後の株価は軟調な動きを続けていたため、見直しの動きが活発化する形になった。 <ST> 2022/10/19 15:26 本日の注目個別銘柄 マネーフォワード、シンシア、ラクスなど <6098> リクルートHD 4472 +215大幅反発。発行済み株式数の2.55%に当たる4200万株、1500億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は10月18日から23年3月14日まで。資本効率の向上、並びに、株主還元の充実を取得目的としている。当面の需給改善につながるとの期待が先行する形になっている。また、本日は米ハイテク株高を背景にグロース株に資金が向かっていることも支援とされているようだ。<7951> ヤマハ 5600 +250大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も5700円から7000円に引き上げている。個社要因である機会損失からのリカバリー要因が大きい点、圧倒的な業界ポジショニングと対象顧客層の違いによる継続的な収益性の改善を伴った業績拡大が可能などと評価。目先は中国市場の拡大が業績の牽引役になるとみているようだ。<6417> SANKYO 4735 +250大幅反発。前日に上半期業績見通しの公表、並びに、通期業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は260億円で前年同期比8.9倍の水準となったもよう。第1四半期の95億円から、7-9月期は一段と水準が拡大する状況に。通期予想は従来の290億円から450億円に引き上げた。パチンコ機、パチスロ機の販売好調が背景。業績ボラティリティの高い業界ではあるが、修正幅の大きさにインパクトが先行。<3923> ラクス 1488 +159急伸。前日の米国株式市場では主要3指数が揃って大幅高となり、ナスダック指数は3.4%の上昇となっている。主要ハイテク株上昇の流れを受けて、国内でもグロース株に買いが集まり、中小型グロース株の中心格となる同社も大きく反発する展開に。また、前日には9月の月次動向を発表しているが、全社売上高は前年同月比34.1%増と3割成長が継続し、現在の上半期売上高計画の達成が確認されている。<3994> マネーフォワード 3845 +675急騰。前日に第3四半期決算を発表、6-8月期EBITDAは18.7億円の赤字となり、会社予想レンジ17-22億円の赤字の範囲内で着地。9-11月期は13.5-18.5億円の赤字レンジと予想し、収益改善を見込む。また、通期売上高見通しは従来の203-219億円のレンジから、211-213億円のレンジに修正。第4四半期以降は採用ペースを緩める計画で、目先の収益ボトムアウト期待に。<9418> USENNEX 2267 +223急伸。前日の米国市場では動画配信サービス大手のネットフリックスが6.5%超の大幅高となった。月額利用料を6.99ドルに抑えた新料金プランを11月3日から導入すると発表したほか、本日予定されている決算発表への期待感も高まったものとみられる。国内での動画配信サービス大手である同社にも、ネットフリックス株高に連れて追随買いが先行しているようだ。<3076> あいHD 2202 +44大幅続伸。SMBC日興証券は投資判断を新規に「1」、目標株価を2700円としてカバレッジ開始。セキュリティ機器事業を中心とした高いCF創出力、小型カッティングプロッタ事業における中期的な成長力などに注目としており、中長期的な観点で投資妙味があると考えているもよう。新規事業の脱炭素システム事業の業績拡大、景気後退局面でのM&A機会の増加・実行などもアップサイドポテンシャルとしている。<1887> 日本国土開発 587 -44大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.2億円で前年同期比34.9%減益となった。据え置きの通期計画は90億円で前期比13.1%増であり、想定以上に低調なスタートと受けとめられているもよう。前年同期の好採算案件の一巡、一部事業用資産売却に伴う賃料及び売電収入の減少などが減益要因となっている。なお、第1四半期受注高は前年同期比2.4倍と好調推移。<4344> ソースネクスト 319 +25大幅続伸。特段の固有材料は観測されていないものの、本日は同社を含めリオープン関連の上昇が目立っている。外部環境の不透明感がくすぶる中、インバウンド需要の拡大なども期待されるリオープン関連は相対的に手掛けやすいテーマとなっており、関連株の中には年初来高値圏で推移するものも珍しくない。同社も本日は出来高を伴った上昇となっており、年初来高値を更新している。<2404> 鉄人化 320 -33急落。前日に22年8月期決算を発表。営業損益は2.6億円の赤字で前期比1.2億円の損益悪化となり、3期連続での赤字決算となった。従来計画は2.1億円の赤字であった。新型コロナ感染拡大に伴う需要減少で、カラオケルーム運営事業が大きく落ち込んでいる。23年8月期見通しは非公表。収益回復の遅れが意識される格好となっており、前日に大きく上昇した反動なども強まっているもよう。<7782> シンシア 499 +56急伸。前日に株主優待制度の拡充を発表している。現行の株主優待は公式販売サイトで利用できるクーポンの提供であったが、それに追加して、200株以上保有の株主(23年12月以降は1年以上継続保有)に対してQUOカード1000円分、3年以上保有株主にはQUOカード3000円分をそれぞれ贈呈する。利回り妙味の高まりなどが意識される展開になっている。 <ST> 2022/10/18 15:28 本日の注目個別銘柄 北の達人、テラスカイ、セラクなど <9107> 川崎船 2340 +145大幅続伸。海運株は全面高で業種別上昇率のトップになっている。中国輸出コンテナ運賃指数SCFIの先週の数値が明らかになっている。下落は続いているものの、下落ペースは緩やかになってきており、今後の下げ止まりも意識される状況となっているようだ。また、先週末のインフレ指数上振れによって米長期金利は再度上昇しており、グロース株からバリュー株への資金シフトも支援になっているとみられる。<3697> SHIFT 19490 -790大幅反落。先週末に22年8月期決算を発表、営業益は69.1億円で前期比73.1%増となり、23年8月期は94億円で同36.0%増を見込む。前期実績に関して、従来計画線での着地も、6-8月期は前年同期比21.0%に増益率が鈍化するなど、市場期待値に未達。不採算案件の発生などで粗利益率が低下したことが要因のようだ。本日は全般的なグロース株の地合い悪化もあり、マイナス視する動きが優勢に。<3387> クリレスHD 888 -95急落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は50.9億円で前年同期比30.4%減益となっている。第1四半期は51.7億円で同3.4倍の水準であり、コロナ第7波の影響などで6-8月期は急失速する形になっている。保守的な減損損失の追加計上などで、会社計画も5億円程度下振れているようだ。第1四半期の好進捗から株価も高値圏で推移していたこともあり、決算数値にネガティブな反応が強まる展開に。<6727> ワコム 667 -33大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表。通期営業利益は従来予想の137億円から60億円、前期比53.9%減に、一転して大幅減益見通しへ減額。現行のペンタブレット製品、ディスプレイ製品ともに中低価格帯モデルの販売予測を見直したほか、予定していた一部製品の投入時期も延期するもよう。また、為替相場のドル高推移なども収益下振れ要因になるようだ。下振れ懸念はあったものの修正幅は想定以上との見方に。<2168> パソナ 1979 -171大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は33.3億円で前年同期比41.6%減益となっている。据え置きの会社側通期計画は223億円で前期比1.0%増であり、想定以上に低調なスタートになったと受け止められているもよう。アウトソーシング事業拡大及び大型プロモーションに係る費用、東京オフィスの移転に伴う二重家賃などで販管費が増加したようだ。なお、会社側では概ね計画通りの推移としている。<9945> プレナス 2320 +400ストップ高比例配分。先週末にMBOの実施を発表している。社長の資産管理会社である塩井興産がTOBを実施して、非公開化を目指すもよう。TOB価格は2640円で、先週末終値比で38%のプレミアムとなる。TOB期間は17日から11月29日まで。TOB価格への完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。原材料価格の高騰や人件費の上昇など環境変化に対応するため、非公開化を通じて経営の改革を急ぐ方針のようだ。<2930> 北の達人 298 +50急騰。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は5.2億円で前年同期比46.9%減となり、従来計画の6.1億円を下振れる着地になっている。一方、通期予想は従来の10億円から12.4億円、前期比40.4%減に上方修正へ。「クリエイティブ部門の整備や教育」「ECモールの拡大」などの進捗が順調で、新規獲得件数が想定を上回っていることが上方修正の背景。想定以上の収益モメンタム改善をポジティブに評価。<3915> テラスカイ 2213 +341急伸で年初来高値更新。先週末に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比31.5%増益となり、通期予想は従来の0.04億円から3.28億円、前期比50.1%減に上方修正している。ソリューション事業の好調や経費削減効果などが上振れの背景となるようだ。従来想定通り、TVCMを含む大型プロモーション費用を計上するため、下半期はやや赤字となる見込みだが実質的な収益水準の向上をポジティブに評価。<6047> Gunosy 685 -64大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業損益は0.8億円の赤字となっている。前年同期は1.4億円の黒字であった。据え置きの通期計画である2億円の黒字、前期比51.5%減益との比較でも低調なスタートに。Gunosy Adsやゲームエイトを中心とした減収の影響、人件費の増加などが背景に。また、広告宣伝費を前倒しで計上予定としていることから、第2四半期の収益水準も抑制されるとの見方に。<6199> セラク 1251 +186急伸。先週末に22年8月期の決算を発表、営業利益は8.9億円で前期比34.6%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地に。一方、23年8月期は14.2億円で同60.2%増と大幅増益の見通しであり、期待以上のガイダンスと捉えられているようだ。稼働エンジニア数増加による売上成長の継続を見込むほか、前期の先行投資費用急拡大の影響なども一巡する見通しのようだ。 <ST> 2022/10/17 15:19 本日の注目個別銘柄 大黒天、グッドコムA、いちごなど <9983> ファーストリテ 85290 +6610大幅続伸。前日に22年8月期決算を発表、営業益は2973億円で前期比19.4%増となり、市場予想を40-50億円程度上振れ。6-8月期は262億円で前年同期比24.3%増、3四半期連続での2ケタ増益になった。23年8月期は3500億円で前期比17.7%増を見込むとしており、コンセンサスを200億円程度上回る水準に。海外ユニクロ事業での大幅増収増益を見込んでいるほか、国内ユニクロも増収増益予想。<7453> 良品計画 1289 +92大幅続伸。前日に22年8月期決算を発表、営業益は328億円で前期比22.8%減となったが、会社計画の260億円は大きく上振れた。6-8月期は前年同期比9.5%増、四半期ベースで前期初の増益に転換。23年8月期は340億円で前期比3.7%増の見通し。前期上振れ分もあって、ほぼ市場予想並みの水準。増益率などは低水準であるものの、株価の調整が続いていたことから、増益見通し受け見直しの動きが先行した。<3994> マネーフォワード 3445 +275大幅反発。前日の米国株式市場は記録的な日中値幅を伴って大幅に上昇しており、同社など中小型グロース株には買い安心感が強まる展開となった。注目された9月のCPIは前月比0.4%上昇、前年比8.2%上昇となり、市場予想を上回る伸びとなったものの、事前に警戒感が高まっていたこともあって、長期金利は伸び悩み、株式市場も売り一巡後に急速な切り返しへ。グロース株には当面のあく抜け感とも意識されているもよう。<2337> いちご 349 +38急伸で3月29日の高値を一気に更新している。前日に上半期の決算を発表、営業利益は51億円で前年同期比19.8%増益となっている。第1四半期の2ケタ減益に対して、6-8月期は同2.2倍の水準に急拡大へ。コンセンサスを10億円程度上振れたとみられる。不動産売却の順調な進展が背景に。通期予想レンジ97-106億円は変更していないものの、上限レベルの達成などが視野に入る状況となっている。<6432> 竹内製作 2766 +183大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は93.3億円で前年同期比6.3%減、部材不足の影響などによって6-8月期は同31.0%の減益に転じた。一方、通期予想は従来の161億円から200億円に上方修正している。円安効果に加えて、値上げの進捗も想定以上となっているもよう。年間配当金も従来計画の68円から98円に引き上げており、ポジティブ視する動きが優勢に。<3593> ホギメディ 3340 -260大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は31.9億円で前年同期比6.6%増益となり、従来計画並みの水準で着地している。ただ、7-9月期は13.3億円で同11.2%減と減益に転じている。円安によるマイナス影響で売上原価率が上昇し、収益率が低下する形に。第1四半期決算後株価は一段と上昇、業績上振れ期待などで高値圏に位置していたこともあり、第2四半期収益成長鈍化で見切り売りが優勢になっている。<2791> 大黒天 4370 -1000急落で下落率トップ。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.5億円で前年同期比77.7%減と大幅減益になった。つれて、上半期予想は従来の22億円から5.4億円に、通期では59億円から39.2億円にそれぞれ下方修正した。関西物流RMセンターの立ち上げ費用、想定を上回る原材料価格や燃料調整費等の上昇が響くもよう。前期決算発表後に水準訂正を果たす形となったが、想定以上の業績下振れで失望売りが優勢。<3475> グッドコムA 1695 +200急伸。前日に配当予想の引き上げを発表している。年間配当金は従来計画の53円から60円に引き上げ、前期比17円の増配となる。前日終値をベースにした配当利回りは4.0%の水準に高まる形へ。10月末一括配当でもあり、権利取りの動きも強まる状況とみられる。また、11月1日を効力発生日とした1:2の株式分割実施も発表、流動性の向上を目指すとしている。<4439> 東名 1321 +111一時ストップ高。前日に22年8月期決算を発表、営業利益は3.3億円で前期比14.7%減となり、従来予想の0.9億円を大幅に上回った。顧客の電力使用量が想定以上に増加したほか、プラン変更に伴う収益モデルの変化なども奏効したもよう。また、23年8月期は13.6億円で同4.1倍と急拡大予想に。電力調達価格リスク低減策の実施などによって、オフィスでんき119が安定成長期に入っていくと予想している。<5967> TONE 4130 +700ストップ高比例配分。決算と同時に発表した1:5の株式分割実施が買い材料視されているようだ。基準日は11月30日、株式の流動性向上につながるとの期待が先行へ。また、発行済み株式数の2.65%に当たる6万株、2億円を上限とした自己株式の取得実施も発表、現状の流動性水準においては需給インパクトも期待されている。なお、第1四半期決算は、営業利益2割増益と順調なスタートにもなっている。 <ST> 2022/10/14 15:25 本日の注目個別銘柄 トレファク、ウイングアーク、コシダカHDなど <6502> 東芝 5512 +379大幅続伸。経営再建案を巡って優先交渉権を与えられた企業連合が、同社の非上場化に向けた買収額として2.8兆円を想定していることが分かったと報じられている。企業連合の中核は国内ファンドの日本産業パートナーズであるが、新たに東レにも出資を打診したことが分かったとも伝わっている。現在の同社の時価総額は2.4兆円程度であり、相応のプレミアム付与を期待する動きにつながっている。<2670> ABCマート 6630 0いってこい。前日に上半期決算を発表。営業利益は200億円で前年同期比39.8%増となり、従来予想の159億円を大きく上振れ。市場予想も20億円程度上振れた。一方、通期予想は従来の320億円から345億円に上方修正したが、実質下半期は下方修正の形になっている。円安や材料費上昇による原価率上昇を見込んでいるもよう。株価が高値圏にあることで利食い売りが誘われる展開となった。<4530> 久光薬 3805 +460急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は49.1億円で前年同期比13.9%減益となったものの、6-8月期は43.9億円で同22.5%増と大幅増益に転換している。医療用医薬品、一般用医薬品ともに海外売上が伸長する形となっている。通期業績未達懸念の後退で株価のリバウンド期待も高まる方向のようだ。また、発行済み株式数の2.51%に当たる200万株、100億円を上限とする自己株式の取得も発表している。<3048> ビックカメラ 1181 -58大幅続落。前日に22年8月期決算を発表。営業利益は179億円で前期比1.9%減益となり、ほぼ従来予想線上での着地となった。一方、23年8月期は173億円で同3.2%減益の見通しとしており、市場予想の190億円程度を大きく下振れている。新規事業の水宅配事業における赤字計上なども下押し要因となるようだ。インバウンド期待なども足元で高まっていたとみられ、減益見通しを受けて失望売りが強まっている。<3543> コメダHD 2472 +146大幅続伸で年初来高値更新。前日に上半期決算を発表。営業利益は37.6億円で前年同期比1.1%減となった。ただ、6-8月期は19.0億円で同5.6%増と増益に転換した。原材料価格やエネルギー価格上昇の影響はあるが、FC加盟店向け卸売の既存店販売が堅調に推移。9月以降はFC向け食材卸売価格の値上げを実施していることで、下半期以降は一段の収益向上も想定され、業績計画の達成確度などが高まったようだ。<2726> パルHD 2155 -134大幅反落。前日に上半期決算を発表。営業利益は75.8億円で前年同期比2.7倍と急拡大し、従来計画の65億円も大きく上振れた。据え置きの通期計画108億円に対する進捗率も70%に達した。ただ、第1四半期の水準44.2億円から上振れ着地は想定線とみられる。第1四半期決算発表後に株価が大きく水準訂正していたことから、通期予想据え置きもあって当面の出尽くし感が先行したようだ。<2157> コシダカHD 1108 +150ストップ高。前日に22年8月期の決算を発表している。営業利益は22.1億円で前期比98.3億円の損益改善となっている。カラオケセグメントの売上高がほぼコロナ前水準にまで回復、収益を大きく改善させる形に。また、23年8月期は74.3億円で同3.4倍の見通し。経済活動の一段の正常化を見込んでいるもよう。想定以上の収益改善継続を好感する流れに。年間配当金も前期比2円増の10円配を計画している。<4432> ウイングアーク 2124 +329急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は37.3億円で前年同期比27.6%増益となっている。SVFを中心に受注が好調に推移し、コロナ後落ち込んでいたオンプレミスのソフトウェアライセンスもコロナ前を超える水準となっているもよう。6-8月期も2ケタ増益基調が継続する形に。通期予想47.5億円、前期比20.6%減は据え置いているものの、上振れ期待は一段と高まる状況になっている。<8185> チヨダ 691 -83急落。前日に上半期決算を発表。営業損益は8.3億円の赤字で前年同期比8.3億円の損益改善となった。ただ、従来予想の4.9億円の黒字は下振れた。棚卸資産評価損の計上もあり、純損益は10.7億円の赤字に。また、通期営業損益予想は従来の7.8億円の黒字から16億円の赤字に下方修正。靴事業における円安デメリットの影響、衣料品事業の売上下振れなどが背景。収益回復の遅れをネガティブ視する動きが優勢に。<3093> トレファク 2058 +393急騰で年初来高値更新。前日に上半期決算を発表。営業利益は10億円で前年同期比6.5倍となり、従来予想の6.3億円を大幅に上回った。つれて通期計画は従来の14億円から19.4億円増に上方修正。リユース需要が引き続き好調に推移し、既存店売上が想定以上に伸長のもよう。年間配当金も従来計画22円から27円にまで引き上げ。また、12万株、2億円を上限とする自己株式の取得も発表した。 <ST> 2022/10/13 16:01 本日の注目個別銘柄 マニー、DEAR・L、ライフコーポなど <6920> レーザーテック 16420 -625大幅続落。前日の米SOX指数は2.5%の下落、同指数はここ4営業日で12.1%の下落となっている。国内半導体関連にも売りが波及する流れとなっており、とりわけ、前日には相対的に底堅い動きとなっていた同社の下げが目立っている。半導体需要の先行き懸念から、アナリストらは2008年以来の急ピッチで、利益見通しを下方修正しているなどとも一部伝わっており、今後本格化する決算発表を前に警戒感が強まっている。<3635> コーエーテクモ 2182 -167大幅続落。前日に上半期業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の130億円から175億円、前年同期比6.6%増に上方修正。新作タイトルが好調だったほか、ダウンロードを中心にリピート販売も計画を上回っているもよう。一方、営業外費用の計上で経常利益は従来計画を据え置き。第1四半期2ケタ増益決算から営業利益の上振れは織り込み済みとみられ、目先の出尽くし感が先行する状況となっている。<3349> コスモス薬品 15200 +780大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は89億円で前年同期比4.0%増益になっている。順調な売上拡大が堅調決算の背景、会社側の上半期営業益は横ばい想定であり、上振れ推移とも捉えられる形に。通期予想300億円、前期比0.7%増などは据え置いている。また、同時に発表した9月の月次動向では、既存店売上高は前年同月比5.4%増、4カ月連続増収で増収率は拡大する状況ともなっている。<7730> マニー 2085 +287急騰。前日に22年8月期決算を発表、営業利益は61.6億円で前期比15.2%増、第3四半期決算時に上方修正した水準での着地となった。6-8月期は16.2億円で前年同期比50.0%増と急拡大する形に。中国売上高がロックダウンの影響一巡で大幅に回復のもよう。一方、23年8月期は71億円で同15.2%増を見込み、70億円強の市場コンセンサスをやや上回る。年間配当金も前期の30円から33円に増配計画。<6323> ローツェ 7220 -250大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は109億円で前年同期比63.6%増となり、従来予想の119億円をやや下回った。通期予想も従来の247億円から232億円に下方修正し、市場コンセンサスを20億円程度下振れる。為替差益の発生によって、通期経常利益は248億円から308億円に上方修正したが、営業利益の下振れ、並びに半導体関連の弱地合いなどを映して売り優勢の展開になったようだ。<8194> ライフコーポ 2321 -219大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は89.1億円で前年同期比41.6%減となり、通期予想は従来の232億円から170億円、前期比25.9%減に下方修正している。エネルギー価格や原材料価格などの高騰が想定を大きく上回っていることが要因のようだ。年間配当金は70円計画を据え置いている。第1四半期の状況から業績下振れは想定線とみられるが、下方修正幅は想定以上との見方になっているようだ。<4714> リソー教育 302 -20大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比24.3%減益となっている。6-8月期も13.6億円で同11.7%減と減益基調が継続。据え置きの通期計画36.1億円、前期比19.1%増に対する未達懸念などが強まる状況に。新型コロナの影響によって一部授業が下期にずれ込んだことに加え、先行投資負担、インフレ圧力の高まりによる物価上昇などコスト負担も膨らんでいるもよう。<4344> ソースネクスト 294 +20大幅続伸。子会社のポケトークが年内にも同時通訳ソフトを発売することが分かったと報じられている。発売するのはPC向けソフトウエア「ポケトーク同時通訳」で、話し手の内容を同時通訳者のように短く区切って翻訳し、画面上に字幕として映したり、音声として流したりできるようだ。水際対策の緩和によって旅行関連、インバウンド関連に関心が向かう中、一段の先行き期待を反映する動きが強まっている。<3245> DEAR・L 610 +72急騰。前日に22年9月期の業績見通し修正を発表している。経常利益は従来計画の50億円から55.7億円、前期比35.4%増に上方修正している。新規子会社化したアイディグループの業績寄与に加え、都市型マンションや収益不動産の売却が想定を超えて好調に推移しているようだ。また、年間配当金は従来計画34円から42円にまで引き上げ、前日終値をベースとすると配当利回りは7.8%の高水準になる。<6526> ソシオネクスト 4200プライム市場へのIPO第1号案件として本日新規上場、公開価格3650円を5.1%上回る3835円で初値を付け、前場中頃から上げ幅を広げる展開になっている。公開規模が今年最大の案件で短期的な需給懸念もあったほか、半導体関連株安という地合いのなかでの上場でもあったが、比較的底堅いスタートとなる形に。公開株数が上乗せとなったように、機関投資家の高い評価が反映される動きでもあるようだ。 <ST> 2022/10/12 15:54 本日の注目個別銘柄 サカタのタネ、マルマエ、大有機化など <6594> 日本電産 7639 -787急落。自社株買いに関する永守会長の関与疑惑が一部で報じられた。自社株買いに関し、同社では毎月のように買い付け条件が変更され、これに永守氏が深く関与しているなどとされている。自社株買いの信託設定を途中で変更する場合、経営における重要情報を把握する部署と、証券会社に指示を出す部署との間でファイアウォールを設けることがルールであるが、これに反する可能性と指摘されているようだ。<6506> 安川電 4120 -265大幅続落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は313億円で前年同期比16.4%増、6-8月期は173億円で同24.3%増と増益率は拡大した。一方、通期予想は従来の720億円から700億円に下方修正。コンセンサス水準は引き続き上回っているものの、円安効果や不動産売却益などが上振れ要因となる中、実質的な下方修正幅は想定より大きいとの見方が優勢に。資材費・輸送費などの上昇の影響が響くようだ。<2809> キユーピー 2445 +85大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は214億円で前年同期比2.3%減益となった。6-8月期は72億円で同3.4%減、3-5月期の同8.1%減から減益率が縮小、市場コンセンサスも8億円程度上回ったとみられる。製品価格値上げによる需要鈍化などが警戒されていたが、想定以上にマヨネーズの需要が底堅かったもよう。過度な業績懸念の後退につながる形へ。<8233> 高島屋 1800 +58大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業益は従来予想の70億円から128億円に、通期では175億円から255億円に引き上げた。消費マインドが改善傾向にあること、円安進行による海外グループ会社の押し上げ効果などが背景。固定資産売却益計上もあって、通期純利益は100億円から200億円に。上振れ期待は高かったものの、通期市場コンセンサスは200億円程度であり修正幅は想定以上と。<1377> サカタのタネ 4285 -735急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は24.7億円で前年同期比25.6%減益になっている。据え置きの通期予想は113億円で前期比1.1%増益であり、想定以上に低調なスタートと捉えられているようだ。円安効果などもあって売上高は純に拡大したものの、粗利益率の低下や販管費の増加などが収益減少につながったもよう。株価も高値圏にあったことで、失望感が強まる形のようだ。<7516> コーナン商 3145 -215大幅続落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の162億円から134億円に、通期では260億円から213億円に、それぞれ減益見通しに引き下げている。通期市場コンセンサスは265億円程度であり、想定以上の下振れと捉えられる形に。コロナ禍需要の減少に加えて、急激な円安や原材料費上昇による粗利益率の低下などが下振れの主因となるようだ。<4187> 大有機化 1904 -238急落で安値更新。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は45.3億円で前年同期比7.4%増となり、通期予想は59億円、前期比0.8%増を据え置いている。半導体事業などが好調に推移して収益を牽引する形に。ただ、6-8月期は12.1億円で前年同期比12.1%減益に転じている。上半期は2ケタ増を確保していたことで、収益成長鈍化から今期上振れ期待が低下する方向となっているもよう。<7513> コジマ 637 +37大幅反発。先週末に22年8月期決算を発表、営業益は81.1億円で前期比8.5%減となり、従来予想の83億円をやや下回った。一方、23年8月期は84億円で同3.6%増のを見込む。巣ごもり特需の反動減などに警戒も高まっていた中、増益見通しに買い安心感が先行したようだ。また、22年8月期年間配当金は従来計画比4円増の14円に引き上げ、前期並みの水準としている。23年8月期も14円配継続見通し。<2918> わらべ日洋 1890 -219急落。先週末に上半期決算を発表、営業益は33.8億円で前年同期比5.7%増となり、従来予想の26億円を上回った。通期予想も従来の45億円から48億円に引き上げた。食品関連事業において海外が計画を上振れたもよう。ただ、第1四半期25.0%増に対して6-8月期は8.4%の減益に転換しているほか、持分法損失、減損損失計上などで、通期純利益は従来の30億円から26億円に下方修正した。<6264> マルマエ 1631 -236急落。先週末に22年8月期の決算を発表、営業利益は23.6億円で前期比95.6%増益となり、従来計画線上での着地となっている。年間配当金は従来計画44円を48円に引き上げている。一方、23年8月期は16.8億円で同28.9%減の見通しとしている。年間配当金も前期比12円減配の36円計画に。半導体最終需要の鈍化を受けて装置市場でも減速感、第2から第3四半期までは市場の停滞が続く見通しとしている。 <ST> 2022/10/11 15:32 本日の注目個別銘柄 太洋工業、エノモト、乃村工芸など <6663> 太洋工業 480 +80ストップ高。前日に米医療機器市場におけるFPCの販路を新たに開拓したと発表。シリコンバレーに本拠を置く医療機器関連コンサルティング会社の米エムラヴィを通じて米医療機器メーカー向けに販路を確立。今後は米医療機器市場におけるFPCの設計・製造の知見を高めて、量産受注を見据えた国内外の医療機器メーカー向けFPCの更なるシェア拡大を目指す。9月末にはリチウムイオン電池分野向けに新用途を開拓したと発表。<6136> OSG 1824 -68大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は150億円で前年同期比32.9%増益、円安効果も加わって海外売上が伸長している。ただ、6-8月期営業利益は51.9億円で同23.0%増、上半期の同38.8%増から増益率は低下している。累計営業利益の通期計画比進捗率も74.4%であり、好決算も特段のサプライズにはつながっていないもよう。目先の出尽くし感が優勢の展開となっている。<2929> ファーマF 1253 +39大幅続伸。前日に発表した自己株式の取得実施が好感されている。発行済み株式数の0.93%に当たる27万株、3億円を取得上限としており、取得期間は10月11日から10月24日まで。中期経営計画の進捗状況に照らした現在の株価水準などを総合的に考慮して自社株買いを行うもよう。短期的な需給改善期待に加えて、会社側の株価意識の高まりなども評価される形のようだ。<8016> オンワードHD 298 -18大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は1.9億円で前年同期比34.9億円の損益改善となった。国内を中心としたアパレル関連事業の収益改善が主な要因に。ただ、9月27日に上方修正を発表済み、通期予想も同時に上方修正を発表したことでサプライズは乏しい状況に。前日にかけて一段高となっていたことからも、出尽くし感からの利食い売りが優勢に。なお、同時に発表した9月の月次動向は高水準を継続した。<6146> ディスコ 32600 -2500大幅反落。前日に7-9月期の個別売上高を発表している。単体売上高は667億円で前四半期比34.4%増、会社計画を40億円近く上振れている。ただ、出荷額は609億円で同0.1%減と伸び悩んだ。期ずれの影響が大きかったとみられるが、消耗品なども下振れているもようで、今後の需要の減速感なども意識されているようだ。なお、一部外資系証券で投資判断の格下げも観測されているもよう。<4005> 住友化 505 -10続落。前日に上半期業績予想の修正を発表。コア営業利益は従来予想の1050億円から1200億円、前年同期比19.4%減に上方修正、南米での農薬販売の好調などが背景に。円安効果への期待もあったため、サプライズは限定的とみられる。一方、パーキンソン病に伴うオフ症状治療剤「キンモビ」について544 億円の減損損失計上を発表、つれて、営業利益は従来予想の1000億円から650億円に下方修正した。<6963> ローム 10580 +230大幅続伸。前日に上半期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の390億円から500億円に引き上げ、市場コンセンサスを50億円程度上振れる形に。上海ロックダウンなどのマイナス影響はあったものの、為替の円安効果などが押し上げ要因に。上振れ期待はあったとみられるが、上振れ幅は想定以上と捉えられている。通期業績は策定中としているが、値上げ効果などもあり、大幅な上振れを期待する動きが優勢に。<6928> エノモト 1632 +240急騰。SBI証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を3150円としている。パワー半導体用リードフレームで業績が変貌する可能性が高いと判断しているもよう。放熱性を高めるニーズが拡大し、パワー半導体の接続方式がワイヤボンディング方式からリードフレーム方式へ転換が急速に拡大しているとみているもよう。生産体制拡張効果が顕在化する24年3月期以降は過去最高益更新が期待できるとしている。<9716> 乃村工芸 1047 +98急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は10.4億円で前年同期比13.1%増となり、従来計画の10億円をやや上回った。第1四半期が同3割超の減益であったことから、計画通りの業績回復を受けて安心感が先行したようだ。経済活動の制限緩和によって、商業施設分野などで需要の回復が見られているもよう。通期予想は45億円、前期比17.2%減を据え置いたが、上振れも意識される形になっている。<3382> 7&iHD 5486 -199大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は2348億円で前年同期比26.1%増となり、従来予想の2225億円を上回った。ただ、事前に2300億円強になったとの観測が伝わっており、サプライズは限定的。通期予想は従来の4450億円から4770億円に増額修正した。海外事業の上振れが背景となるようだ。ただ、ガソリン価格の変動による今後の業績リスクも懸念され、目先の出尽くし感が先行する形に。 <ST> 2022/10/07 15:24 本日の注目個別銘柄 レーザーテック、パーク24、薬王堂HDなど <4755> 楽天グループ 685 +30大幅続伸。みずほFGが傘下のみずほ証券を通じて楽天証券に出資する方針を固めたと報じられた。取得金額は800億円規模とみられ、株式の約2割を取得し持分法適用会社化するもよう。同社が保有する楽天証券株を11月頃にみずほ証券が買い取る形となるようだ。会社側では正式に決定した事実はないが、様々な提携の機会を検討しいていることは事実としている。みずほの信用力と資金力は楽天証券にとって魅力的とされている。<6920> レーザーテック 16460 +855大幅続伸。前日の米国株式市場は反落となったものの、SOX指数は0.9%の上昇となっており、東京市場でも同社をはじめ半導体製造装置関連株の強い動きが目立っている。また、同社に関しては東海東京証券が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も19000円から20000円に引き上げている。1.4nmの最先端投資がスタートすることなどで中期的な業績拡大に期待としているもよう。<4666> パーク24 2040 +85大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は2300円を据え置いた。収益回復の加速や足元の株価推移などを考慮したとしている。リオープニング加速やコスト体質強化の効果継続などで、国内外駐車場やモビリティの業績回復が続くと予想。足元の株価は景気減速懸念などで弱含んでいるものの、駐車場やカーシェア事業は生活密着型ビジネスの要素が強く、景気の影響は限定的とみている。<7679> 薬王堂HD 2593 +205大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は28.2億円で前年同期比6.6%増となり、従来予想の23.8億円を大きく上回った。第1四半期は減益決算でもあったため、想定以上の堅調推移と受けとめられた。通期予想は40.9億円、前期比1.3%増を据え置いているものの、上半期上振れ分は超過が期待される状況にも。厳しい収益状況が見込まれていたドラッグストア業界だが、足元で上振れ決算も散見される格好に。<2659> サンエー 4600 +200大幅高で連日の高値更新。前日に上半期の決算を発表、営業利益は56.2億円で前年同期比29.3%増益となり、従来計画の50.8億円を上回る着地になっている。第1四半期は同4.6%増にとどまり、下振れも警戒されていたとみられるが、6-8月期は同60.7%増と大幅増益の形に。入域観光客数の回復などが背景、今後もインバウンド需要の本格回復によるメリット期待が高まる方向へ。<7606> Uアローズ 2001 +129大幅続伸。SMBC日興証券が投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2100円から2300円に引き上げている。秋冬からの値上げが消費者に受け入れられる可能性、正価販売強化に伴う粗利率改善の可能性などを評価している。23年3月期営業利益は58億円予想から62億円に引き上げ、市場コンセンサス水準の55億円を大きく上回るとみている。<4825> WNIウェザー 7330 -780大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は4.7億円で前年同期比10.3%減益となった。据え置きの通期予想32億円、前期比10.2%増に対して、低調なスタートと受けとめられている。保守的な為替前提などから、業績の上振れ期待は高かったとみられるだけに、失望売りが先行する形に。気象状況に合わせたテレビCMの放映など、販売促進費の増加が重しとなったようだ。<8923> トーセイ 1331 -94大幅反落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は112億円で前年同期比1.7%増益となり、据え置きの通期予想128億円に対する進捗率は87.4%に達している。不動産再生事業が売上・利益をけん引した。ただ、上半期の段階で進捗率は73.3%に達しており、6-8月期の利益水準は18億円にとどまっている。大幅な上振れ期待は後退する形となっているようだ。<8267> イオン 2681.5 -71.5大幅続落。前日に上半期決算を発表。営業利益は959億円で前年同期比23.3%増益、6-8月期は520億円で同34.7%増と、増益率は拡大する形になっている。市場コンセンサスは10億円強上回ったとみられるが、会社計画に対しては計画線のようだ。GMS、金融、海外などの増益がけん引する形に。ただ、第1四半期営業黒字のイオンリテールは赤字転換、株価も高値圏にあったなか出尽くし感に繋がっているようだ。<7727> オーバル 510 +80ストップ高比例配分。アントンパールは、協業に関する提案に対して同社が不支持を表明したと発表している。経営陣に対して十分な事前協議なく、提案を拒絶する旨の回答を送付しているもよう。これまで、資本業務提携に関する協議の有意義な結果を確認できる限り、持株比率を高めることはないとしていたが、今回の会社方針を受けて、あらためて株式買い増しの動きも想定されるとの見方につながっているようだ。 <TY> 2022/10/06 15:58 本日の注目個別銘柄 三光産業、アークランズ、キーパー技研など <6036> キーパー技研 4120 +195大幅続伸。東海東京証券は投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を4280円から4500円へ引上げた。認知度向上やコーティング需要の高まりで、キーパーラボの新店の収益化スピードが速まっているほか、事業拡大のために不可欠な人材は、多くの応募があり順調に採用が進んでいると分析。25年6月期経常利益80億円などを掲げる中計達成は可能と。キーパーラボの新規出店による施工台数増加が寄与すると予想。<6088> シグマクシス 1217 +42大幅続伸。クレディ・スイス証券は投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を1700円としてカバレッジ開始。フードテック向けなど成長領域における案件拡大での収益性向上、既存顧客向けデジタル予算のウォレットシェア拡大、航空向け需要回復などに注目としている。27年3月期までの年平均営業利益成長率は25%を予想、市場コンセンサスには利益成長期待が十分に織り込まれていないと判断しているようだ。<7453> 良品計画 1213 -40大幅反落。前日に9月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比13.9%減、4カ月連続での2ケタ減となった。客数が同6.7%減少したほか、客単価も同7.8%低下している。部門別では、衣服・雑貨は同4.6%減で下旬にはプラス転換しているようだが、生活雑貨が同16.8%減、食品が同18.5%減と厳しい状況が続いている。小売大手の中では相対的にモメンタムが弱く、ネガティブな見方が先行している。<7922> 三光産業 436 +80ストップ高。UT&Sと業務提携を締結、UT&Sの技術を用いて、ユニバーサル・リソーセスにて植物性工業用油および燃料を製造する新たなビジネスを展開すると前日に発表している。廃棄される廃食油および非食用の植物性バージンオイルから特殊な精製技術を駆使し、植物性工業用油および燃料を製造していくようだ。環境意識が高まる中、今後の展開力や業績インパクトを期待する動きが先行。<9983> ファーストリテ 78580 +720続伸。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比11.0%増となり、3カ月連続のプラス成長となっている。客数が同2.9%減少した一方、客単価は同14.4%上昇している。月の後半に気温が低下したことで、秋冬商品が好調な販売となったようだ。秋冬物商品の値上げ実施によるマイナス影響も懸念されていた中、堅調な月次推移に安心感が先行する格好とみられる。<7751> キヤノン 3306 +25続伸。栃木県に半導体装置の新工場を建設すると報じられている。総投資額は500億円強、生産能力は現在の2倍に高まるもよう。2025年春の稼働を目指しているようだ。増産するのは半導体の回路形成に使う露光装置で、「ナノインプリント」と呼ばれる技術を使った次世代装置も開発を進め、生産を視野に入れているようだ。成長分野への積極展開をポジティブに捉える動きが先行している。<3141> ウエルシアHD 3225 +65続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は240億円で前年同期比5.5%増益、従来計画の254億円を下回る着地になっている。会社計画比では、M&Aに伴うアドバイザリー費用やのれん償却費など販売管理費増加が下振れ要因となったもよう。ただ、市場コンセンサスに対してはやや上回る着地となっていることで、安心感が優勢となっているようだ。なお、前日はクスリのアオキHDの上振れ決算が刺激材料ともなっていた。<2670> ABCマート 6460 +230大幅続伸。前日に9月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比18.1%増、7カ月連続でのプラス成長となった。客数が同6.3%増加したほか、客単価も同11.1%上昇している。気温の低下によって秋物商品の動きが好調、レザーシューズ、レディースシューズ、アパレルの売上が伸びたもよう。月後半に2度の台風があって西日本中心に影響があったなか、順調な売上成長継続を高く評価する動きが優勢となっている。<8905> イオンモール 1606 -45反落。前日に上半期決算を発表、営業益は228億円で前年同期比16.0%増となったが、第1四半期の21.0%増益に対し、6-8月期は97億円で同9.8%増と増益率は鈍化した。130億円程度の市場コンセンサスを下回る。中国ロックダウンの影響が響いたほか、国内モールの回復も想定より遅れているとの見方。通期予想は555億円、前期比45.2%増を据え置いたが、下振れ懸念はより強まる状況となった。<9842> アークランズ 1645 +154急伸。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが5.06%の株式を保有していることが大量保有報告書で明らかになっている。8月後半から9月末にかけて市場内で取得している。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。今後の一段の買い増しといった需給期待のほか、株主還元強化や業界再編などが迫られるといった思惑も強まる形のようだ。 <ST> 2022/10/05 15:49 本日の注目個別銘柄 クスリのアオキ、円谷フィールズ、ネクステージなど <8053> 住友商 1930 +105大幅続伸。本日は卸売が業種別上昇率トップで、総合商社の強い動きが目立った。伊藤忠<8001>が業績・配当予想の上方修正を発表したこと、原油市況が大幅に上昇したことなどが背景。また同社に関しては、東海東京証券が投資判断を「アウトパフォーム」継続で、目標株価を2300円から2800円に引き上げたことも寄与。23年3月期純利益は、会社計画の3700億円に対して、4900億円と増益確保を予想している。<6096> レアジョブ 793 +80急伸。49.0%の株式を保有している持分法適用会社のボーダーリンクを完全子会社化すると発表している。ウィルグループから23年4月1日に株式を取得、取得価額は9.69億円となるもよう。ボーダーリンクの22年3月期売上高は26億円、営業利益は1.8億円であった。業績インパクトへの期待に加えて、ALT派遣事業におけるシナジー創出なども期待されているようだ。<3148> クリエイトSD 3210 +218大幅反発。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は47.3億円で前年同期比0.2%増と増益を確保。感染対策商品、抗原検査キットや総合感冒薬などの需要増加、記録的な猛暑によるシーズン商品の需要増加で売上高が伸長した。据え置きの上半期計画72.7億円、同17.8%減に対する進捗率は65%に達しており、過度な業績懸念が後退しているようだ。<1605> INPEX 1475 +75大幅続伸。前日のNY原油相場の上昇が買い材料視された。WTI原油先物11月限は1バレル=83.63ドルと前日比5.2%の上昇。5日には石油輸出国機構(OPEC)加盟国らによるOPECプラス閣僚級会合が開催されるが、日量100万バレル超の減産が検討される方針とも伝わり、原油高につながるとの見方に。また、前日の米経済指標の下振れを背景に金融引き締め懸念が一時後退していることも支援要因になった。<8001> 伊藤忠 3859 +397大幅続伸。業績・配当予想の上方修正を発表。23年3月期純利益は従来予想の7000億円から8000億円に引き上げ、市場コンセンサスは7300億円程度であったとみられる。また、年間配当金も従来計画の130円から140円に引き上げている。さらに、発行済み株式数の0.7%に当たる1100万株、350億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。取得期間は10月4日から23年1月31日までとしている。<8227> しまむら 12310 +140反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は289億円で前年同期比14.1%増、従来計画の256億円を上回った。6-8月期も143億円で同16.1%増、市場予想を10億円ほど上回り、順調な拡大基調が続いた。通期計画521億円、前期比5.3%増は据え置いたが、引き続き保守的な見方と捉えられたようだ。ただ、サプライズ自体は乏しく、全般的にリバウンドに関心が向かう中、積極的にポジティブ視の動きは限定的。<1712> ダイセキS 802 -46大幅続落で年初来安値更新。前日に上半期決算を発表、営業利益は4.6億円で前年同期比64.6%の大幅減益となり、通期予想は従来の20億円から10億円、前期比52.4%減に下方修正。第1四半期決算時に続く下方修正となっている。インフラ整備工事関係は全般的に工事進捗が想定より遅く、下半期は想定処理数量を下回る可能性が高くなったとしている。また、資材高騰の影響なども響くもようだ。<3186> ネクステージ 2841 -449急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は148億円で前年同期比50.5%増、6-8月期は56億円で同62.0%増と一段と増益率が拡大する状況になった。6-8月期の市場コンセンサスは50億円程度であったとみられる。中古車価格の上昇に伴う粗利益率改善などが好業績の主因。ただ、好業績期待を背景に株価は高値圏で推移しており、通期予想を据え置いていることなどから、目先の出尽くし感が優勢だった。<2767> 円谷フィールズ 1828 +232急伸。SBI証券では投資判断を「買い」、目標株価2400円で新規カバレッジを開始した。昨年12月発表の内規改正による6.5号機の登場、11月から導入予定のスマート遊技機によって、遊技機業界は長らく続いた規制が緩和傾向に向かうとし、関連事業の収益回復に向かうとみている。また、今後の「ウルトラマンIP戦略」にも大いに期待と分析。23年3月期営業利益は会社計画40億円に対して53.2億円を予想。<3549> クスリのアオキ 7550 +1000ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は45億円で前年同期比35.2%増益、37億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る着地になっている。通期予想152億円、前期比8.0%増は据え置いているが、上振れ可能性が高まったとの見方になっている。販促の見直しなどによる粗利益率の改善が好業績の主因、ツルハHDやスギHDなど同業他社との比較でも、粗利益率の改善が際立つ状況となっている。 <ST> 2022/10/04 15:47 本日の注目個別銘柄 三益半導、クラウディア、IPSなど <3382> 7&iHD 5559 -247大幅続落。上半期営業利益が前年同期比3割弱増の2300億円強になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想は同19.5%増の2225億円であった。日米でコンビニ事業が好調、上半期としては3年ぶりに過去最高益更新となったようだ。ただ、第1四半期増益率32.1%増からは大きなサプライズもなく、物価高による節約意識の高まりの影響も今後懸念されることで、目先の出尽くし感が優勢となっているもよう。<9843> ニトリHD 12050 -140大幅続落。6月22日の年初来安値更新で、2016年以来の安値水準に。先週末に上半期決算を発表、営業益は690億円で前年同期比10.9%減、市場コンセンサスは20億円程度上回ったが、会社計画727億円は下振れた。通期計画1506億円、前期比8.9%増は据え置いたが、下振れ懸念はより強まる形に。前期まで35期連続増収増益を続けている中、仮に連続増益記録が途絶えた場合のネガティブインパクトを警戒。<8155> 三益半導 2163 +241急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は32億円で前年同期比75.7%増益に。300ミリウエハーを中心に半導体生産が好調に推移したようだ。また、未定としていた23年5月期の業績計画も公表、営業利益は110億円で前期比45.6%増の見通しとしている。年間配当金計画も前期比19円増の64円としている。営業利益は90億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る水準。<7421> カッパクリエ 1272 -90大幅続落。競合する回転ずしチェーンの営業秘密を不正取得したとして、社長や幹部ら3人が逮捕された不正競争防止法違反事件で、警視庁では法人としての同社を書類送検したと伝わっている。はま寿司と自社商品の原価を比較する資料を作成するなど組織的にデータを使用した疑いがあるとされている。社長逮捕の方針が伝わった先週末は売り先行後に下げ渋っていたが、あらためて信頼性低下による先行き懸念が強まる形に。<5008> 東亜石 2696 +500ストップ高比例配分。50%超の株式を保有し親会社である出光興産が完全子会社化を企図したTOBを実施すると発表している。TOB価格は3150円で先週末終値比43.4%のプレミアムとなっている。買付期間は10月3日から11月15日まで。同社ではTOBへの応募を推奨としており、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。<2975> スター・マイカ・ホー 1398 -171急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は51.3億円で前年同期比47.8%増となった。リノベマンション事業の伸長が業績を牽引、通期計画56.4億円、前期比31.7%増に対して順調な進捗ともなった。ただ、6-8月期は前年同期比9.8%増と増益率が鈍化しており、決算数値にサプライズは乏しく、出尽くし感へとつながったようだ。1:2の株式分割実施も発表した、下支え材料にはつながらず。<3393> スターティアH 1074 +150ストップ高比例配分。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の2.7億円から6.2億円に、通期では7億円から11億円、前期比3.2倍の水準にまで引き上げ。情報セキュリティの主力製品であるUTMを中心としたネットワーク機器の導入が好調のほか、MFPにおけるパートナー販売も好調推移のようだ。第1四半期好決算で上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅は想定以上と受けとめられている。<3321> ミタチ 917 +62大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は10.4億円で前年同期比2.6倍の水準となっている。9月16日には上半期、並びに、通期の収益予想の上方修正を発表しており、好決算は想定線であるものの、第1四半期の上半期比進捗率は74%の水準に達しており、一段の上振れなども想定される状況に。産業機器、アミューズメント分野での受注堅調推移、海外事業部門での収益改善などが好決算の背景に。<3607> クラウディア 264 -48急落。先週末に22年8月期の決算を発表、営業利益は1億円で前期比18.4億円の損益改善となったが、29日に上方修正を発表済み。一方、23年8月期は4億円で同3.8倍の見通し、ホールセール事業、コンシューマー事業ともに2ケタの売上成長を見込んでいる。ただ、経常利益に関しては3.8億円で同44.6%減と大幅減益の見通しとしている。助成金収入、為替差益の減少を想定。<4335> IPS 727 +100ストップ高。発行済み株式数の6.02%に当たる14万株、1.1億円を上限とする自己株式の取得実施を先週末に発表している。取得期間は11月15日から12月30日まで。短期間で高水準の自社株買いによる需給インパクトを期待する動きが優勢に。上場維持基準の適合に向けた計画も先週末に発表している。 <ST> 2022/10/03 15:40 本日の注目個別銘柄 アシックス、DCM、ウェルビーなど <7270> SUBARU 2167 -144.5大幅安。本日は輸送用機器が業種別下落率トップと、自動車関連株の下げが目立っている。米国の中古車販売会社であるカーマックスが前日に6-8月期決算を発表、EPS79セントで市場予想の1.40ドルを大きく下振れたことで、株価は25%もの急落となっている。高インフレや金利上昇に伴う米消費マインドの悪化が意識される状況につながっており、国内自動車メーカーの米国販売への懸念も強まっているようだ。<7936> アシックス 2300 -276急落。米ナイキが前日に決算を発表、売上高は市場予想を上回ったものの、運送費上昇や値下げ、為替の影響などで粗利益率は想定以上に低下、収益水準は市場予想を下回っている。物流混乱などもあって在庫水準は大幅に増加する形にも。通期粗利益率見通し下方修正もあって、時間外取引では一時9%超の下落となっているもよう。連想売りの流れが同社にも波及する状況となっているようだ。<9024> 西武HD 1446 -57大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の150億円から110億円に、通期では310億円から130億円に下方修正。コロナ禍からの回復が想定よりも遅れ、鉄道業の運輸収入、国内ホテル業の宿泊需要が下振れるもよう。インバウンド需要についても本格回復には時間を要するとみているようだ。通期の市場コンセンサスは270億円程度であり、想定以上の下方修正がネガティブ視のされた。<2809> キユーピー 2380 +61大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2200円から2600円に引き上げている。主原料の植物油価格にピークアウト感が強まってきたとし、原材料コストは 22年11月期第4四半期から23年11月期第1四半期が当面のピークになると予想。つれて、値上げ効果や海外事業のポテンシャルを評価する局面が近いと判断しているようだ。<3050> DCM 1177 +110急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は190億円で前年同期比4.0%減となり、従来予想の199億円をやや下回った。通期予想は310億円、前期比1.1%増を据え置いた。決算数値に大きなインパクトがない中、年間配当金計画は34円から40円に引き上げ、前期比7円の増配となる。また、発行済み株式数の5.49%に当たる800万株、80億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。株主還元強化が評価された。<5703> 日軽金HD 1448 -68大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の55億円から35億円に、通期では200億円から125億円に引き下げている。半導体製造装置向け厚板やリチウムイオン電池向け外装用箔の販売減少が大きいほか、トラック架装事業は短期的にはシャシー供給の改善に時間がかかる見込みとしている。市場コンセンサスは190億円程度であったため、想定以上の下振れと捉えられている。<7421> カッパクリエ 1362 -42大幅続落。田辺社長が転職前に競合他社である「はま寿司」の仕入れに関する内部データを不正に持ち出した疑いが分かったと伝わっている。警視庁では、持ち出された情報が営業秘密に当たるとみて、田辺社長の逮捕状を取ったとされている。経営面への影響や信用力低下などが意識される形に。なお、21年7月の段階で、不正競争防止法違反容疑の関係先として家宅捜索と伝わっていたこともあり、安寄り後は下げ渋る動きにも。<2792> ハニーズHD 1216 -50大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は9.7億円で前年同期比2.1倍の水準となっている。行動制限緩和によって夏物商品を中心に販売が好調のほか、値引き抑制や海外生産比率の向上などで粗利益率も低下している。ただ、好決算期待から株価は高値圏にあった中、第1四半期は閑散期でもあることから高い収益変化率に対するサプライズも限定的、短期的な出尽くし感が先行しているようだ。<6556> ウェルビー 785 +51大幅続伸。群馬県に6つの放課後などデイサービスの事業所を運営するハピネスカムズを子会社化すると発表している。同社グループの療育事業においては、まだ群馬県に進出しておらず、今回の株式取得によって、開設スピードの加速と進出地域の拡大が実現することになる。着実な業容拡大につながるとの期待が高まる格好へ。なお、ハピネスカムズの22年3月期売上高は1.6億円の水準であったもよう。<4446> LinkーU 690 +10続伸。グループ企業の米Comikey Mediaが展開する海外市場向けマンガプラットフォーム「コミッキー」において、集英社の女性向けアプリ、マンガMeeにて連載中のマンガ作品の取り扱いを開始すると発表。第1弾として、『サレタガワのブルー』『ニドメの共犯』『おしかけ王子は2度おいしい』『ぽちゃっと恋をメシ上がれ!』『冷たいベッドの上で。』を配信予定。ユーザー層拡大につながるとの期待が先行へ。 <ST> 2022/09/30 15:16 本日の注目個別銘柄 郵船、長野銀、西松屋チェなど <7974> 任天堂 6043 +73反発。本日は1:10の株式分割権利落ち日となっている。実質的な価値には変化がないものの、最低投資単価の大幅な引き下げは流動性の向上につながる可能性が高く、需給改善を期待する動きなどが優勢となっているようだ。1;10の株式分割実施発表は5月10日、前日までの株価騰落率は5.9%の上昇、日経平均がほぼ横ばいの中で底堅い動きが続いている。<4307> NRI 3680 +110大幅続伸。上半期営業利益は前年同期比3%増の560億円弱となる見通しとの観測が伝わった。上半期としては2年連続での最高益更新となり、従来計画の550億円を上回る見込み。金融向けのシステム構築が好調だったほか、円安効果で豪州子会社の利益も計画を上回ったようだ。ただ、第1四半期の増益率5.7%増と比べて大きなサプライズは乏しい。通期計画も据え置く見通しとされており、株価インパクトは限定的のようだ。<4507> 塩野義薬 7068 +343大幅続伸。新型コロナ治療薬として開発を進める「エンシトレルビル」のフェーズ3試験で良好な結果が得られたと発表。前日後場から買い優勢で、本日も上値追いの動きに。また、野村證券はコロナ治療薬の業績予想を上方修正し、目標株価を8600円から9000円に引上げた。同治療薬は中等症患者が対象で若年層も増えるため、併用薬剤を服用していない患者も多く、ニルマトレルビルよりも使いやすくなる可能性もと。<7011> 三菱重 4872 +114反発。関西電力、北海道電力、四国電力、九州電力など電力4社と、次世代の原子力発電所を共同開発することが分かったと一部で伝わっている。現行の加圧水型軽水炉と比べて安全性を高め、2030年代半ばの完工を目指しているもよう。政府が原発新設にかじを切ったことを受けて、新たな選択肢として実用化に動くようだ。岸田首相による次世代原発の開発・建設の検討指示を受けたプロジェクトの第1弾となる形に。<9101> 郵船 2500 -470大幅続落。中間期末配当権利落ちに伴い、処分売りの動きが優勢となった。前日終値をベースとした配当利回りは16.1%、中間期配当金1000円を年率換算したケースでは22.4%の水準となっていた。今後はコンテナ運賃市況の落ち着きによる収益水準の低下、それに伴う配当金水準の低下も想定されているだけに、今回の権利落ちによる処分売り圧力は強いようだ。なお、本日は1:3の株式分割権利落ちともなっている。<7936> アシックス 2576 +178大幅続伸。欧州関連の一角として、ユーロの持ち直しなどが買い安心材料につながっているようだ。英国では、トラス政権が23日に大規模な減税策を発表し、その後、財政悪化の不安で金利が大きく上昇していた。つれて、ユーロ相場も対ドルなどで大きく下落する展開になっていた。前日には市場安定化に向けてイングランド銀行が英国債の緊急買い入れを実施、リスクオフの流れが一旦沈静化する形になっている。<7545> 西松屋チェ 1334 -116大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は67億円で前年同期比3.9%増、従来予想の70億円をやや下回る着地に。また、通期予想は従来の136億円から113.5億円、前期比7.4%減益に下方修正。急速な円安の進行や仕入原価の高騰などが収益の下振れ要因になるもよう。41.2万株、5億円を取得上限とする自社株買いを発表しているものの、一転して減益見通しへの下方修正をネガティブ視する動きが優勢に。<6104> 芝浦機 2912 +121大幅続伸。東海東京証券は投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も3310円から3660円に引き上げている。セパレータフィルム成形機を含めた成形機事業の受注が増加しており、同事業の売上拡大や量産効果による採算改善、円安効果などで、第2四半期以降の営業利益は改善していくと予想。株価下落で割安感も強まってきたとしている。<3245> DEAR・L 552 -43大幅続落。本日は9月末配当権利落ち日。同社は9月末一括配当で、配当金は34円を計画、前日終値ベースでの配当利回りは5.7%の高水準であった。大手海運株と同様に権利落ちによる処分売り圧力が強まりやすい状況になっていたようだ。権利取りの動きなども支援となって、株価は7月から9月にかけて高いフォーマンスを上げていた分、反動が出ている。<8521> 長野銀 1351 +142急伸。八十二銀行と経営統合に向けて基本合意と発表している。株式交換によって、23年6月をめどに八十二銀行の完全子会社となるようだ。株式交換比率は今後詰めるとされているが、買収プレミアムの付与を期待する動きが先行する形に。経営統合2年後をめどに合併の方針ともされている。合併の場合、長野県での地銀は1行になるため、シナジー創出とともに経営基盤が大いに強化されるとの期待も先行。 <ST> 2022/09/29 15:21 本日の注目個別銘柄 トピー工、パレモ・HD、ヒマラヤなど <6594> 日本電産 8818 -74反落。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も8800円から7000円に引き下げている。ROE水準は電子部品大手5社平均を下回るものの、バリュエーションは最も高いと指摘。中期業績予想も下方修正している。一方、本日の大引けを基準に日経平均新規採用に伴う買いインパクトが想定されていることで、相対的に下落率は小幅にとどまっている。<4523> エーザイ 6784 +1000ストップ高比例配分。アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、早期アルツハイマー病患者を対象としたフェーズ3試験で、疾患の進行を遅らせたことが示されたと発表している。今回の試験結果を受けて、期待新薬の販売承認への期待が高まる状況となっているもよう。なお、同社と認知症領域における診断薬創出に向け、非独占的包括契約を締結しているシスメックスなども本日は大幅高になっている。<6923> スタンレー電 2394 -21反落。ホンダ<7267>との資本業務提携を発表。自己株式処分による第三者割当増資を実施、処分株式数は750万株で、自己株式を除いた発行済み株式数の4.7%の水準に。将来にむけたパートナーとして共同開発、人材交流などの取り組みを進め、競争優位性の向上を図ることを目的としている。もともとホンダ系部品メーカーで、改めての提携強化を評価する動きは限定的。希薄化をややネガティブ視する動きが優勢となった。<7649> スギHD 5810 -440大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は155億円で前年同期比4.2%減、従来予想の148億円を上振れ、市場予想もやや上回った。物販の粗利益率改善や販管費の抑制などが計画比上振れの背景に。ただ、注目される調剤の粗利益率は、売上の下振れなどもあって想定を下回っており、先行きへの懸念を残す形になったようだ。第1四半期決算を挟んで株価が上昇していたことで、短期的な出尽くし感にもつながった。<3086> Jフロント 1149 -45大幅反落。前日に収益予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の105億円から130億円に、通期では210億円から235億円に引き上げた。売上高は下振れるものの、経費削減効果などが奏効したようだ。ただ、通期245億円程度であった市場コンセンサスは依然下回る水準などでサプライズはなく、リオープニング関連としての期待も株価に反映されていたことから、目先の出尽くし感が優勢に。<8016> オンワードHD 302 +15大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業損益は18億円の赤字見通しから一転1.8億円の黒字に、通期営業利益は21億円から41億円にまで引き上げ。通期では前期比51.8億円の損益改善となる。OMOサービスを導入した店舗での販売が好調に推移したほか、商品施策効果で主力のブランド事業も復調のもよう。第1四半期決算から上振れ自体は想定線も、修正幅は想定以上との評価になっている。<7231> トピー工 1437 +125急伸。前日に上半期業績見通しを公表、営業損益は14億円の黒字見通しで前年同期比28.6億円の損益改善に。建設機械用足回り部品や鉱山向け超大型ホイールの需要確保が進んだほか、構造改革などによってコストも改善した。通期計画66億円の黒字は据え置いたものの、第1四半期は5.7億円の赤字であったため、収益改善ペースは想定以上とみられている。無配見込みであった中間期末配当金も20円にするとしている。<7514> ヒマラヤ 917 -75大幅反落。前日に22年8月期決算を発表。営業利益は20.4億円で前期比0.8%増となり、従来予想の21.5億円を下回った。一方、23年8月期は22億円で同7.8%増と連続増益見通し、年間配当金も25円から26円に引き上げた。ただ、市場計画値には届いていないもよう。行動制限緩和による一般スポーツ市場の回復は期待されるが、物価上昇による支出抑制、エネルギー価格高騰の影響などは重しになるとみている。<3023> ラサ商事 1004 +54大幅反発で一時年初来高値を更新。前日に業績予想の上方修正を発。上半期営業利益は従来予想の3.8億円から9.8億円に、通期では19億円から23億円にそれぞれ引き上げ。年間配当金も従来計画並びに前期水準の50円から58円に引き上げている。資源価格上昇に伴う価格転嫁の進展、主要ポンプやBCP関連ポンプの販売の順調推移、プラント・設備工事関連事業における工事採算の改善などが業績上振れの背景に。<2778> パレモ・HD 223 -23急落。前日に上半期決算を発表。営業損益は4.2億円の黒字に転換、前年同期比では7.3億円の損益改善となった。ただ、9月20日に上半期、通期とも上方修正を発表しており、出尽くし感が優勢となっている。なお、通期予想は4.5億円で下期の利益水準低下を想定している。円安などに起因する原価の高騰、新規出店遅延の影響などを見込んでいるもよう。 <ST> 2022/09/28 15:26 本日の注目個別銘柄 AIメカテック、太洋工業、ナカボーテックなど <5334> 日特殊陶 2815 +45反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の457億円から543億円、前年同期比60.1%増に引き上げ。補修用部品市場、半導体製造装置用部品の好調な販売が続くなか、急激な円安の進行、事業開発費用の計上先送りなどが上振れの要因になった。また、中間期末配当金は従来計画の69円から83円に引き上げ、前年同期比35円の増配となる。なお、通期では業績・配当予想とも据え置いている。<7004> 日立造 860 +32大幅反発。舶用原動機事業を分社化して新会社を設立し、今治造船が35%の資本参加をすること、連結子会社の日本プスネス保有全株式を今治造船へ譲渡することを発表している。船用原動機事業は赤字が続いていた事業でもあり、出資受け入れによるシナジー効果の創出を期待する動きが優勢に。また、日本プスネス売却の影響は限定的だが、事業の戦略と集中につながる動きでもあり、こちらもポジティブに捉えられているもよう。<2492> インフォMT 423 +25大幅反発。Amazonが提供する法人・個人事業主向けEコマース「Amazonビジネス」とシステム連携すると発表した。今回の連携により、「Amazonビジネス」で発生した購買データを「BtoBプラットフォーム 請求書」で取得・処理することが可能となり、経理業務のデジタル化につながる。なお「Amazonビジネス」と電子請求書サービスの連携は今回が日本初となるようだ。22年内の提供開始を予定。<6768> タムラ製 686 +43大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の8億円から16億円、前年同期比5.7倍に、通期では30億円から45億円、前期比2.9倍にそれぞれ引き上げた。産業機械、家電、エネルギー市場向けの電子部品、自動車向けの電子化学材料などが堅調に推移、工場の自動化推進や拠点再編による物流改善などで収益性も改善したようだ。上振れは想定線だが、修正幅の大きさが買いインパクトに。<7552> ハピネット 1735 +165急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の24億円から32億円、前年同期比23.1%増と、一転2ケタ増益見通しに引き上げ。「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などのトレーディングカードが好調に推移したほか、運営するカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の売上も拡大したもよう。第1四半期は減益決算であったため、想定以上の増益見通しと評価が優勢に。<3333> あさひ 1315 +23切り返して反発。前日に上半期決算を発表。営業利益は42.6億円で前年同期比14.5%減となり、従来予想の56億円を下振った。市場規模縮小による自転車販売台数の減少、急激な円安と原材料費急騰による仕入価格の上昇が響いた。ただ、第1四半期も同18.8%減であったことから、下振れに大きなサプライズはない。6-8月期が同10%増と増益に転換していることもあり、短期的なあく抜け感などが優勢になった。<1787> ナカボーテック 5150 +705ストップ高比例配分。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の4.3億円から8.2億円、前期比22.8%減に引き上げ。主力の港湾事業における受注が堅調であるほか、地中事業の需要も回復しているもよう。第1四半期は赤字幅が大きく拡大していたため、大幅上方修正にはサプライズも。また、年間配当金も90円計画から160円にまで大幅に引き上げている。<6227> AIメカテック 1459 +300ストップ高。投資ファンドのポラリスが220万3000株を売出、JUKI、並びに東応化<4186>が取得して、それぞれ19.56%を保有する大株主になると発表。JUKIとは現状の委託/受託業務の強化および拡大、協業機能拡大、技術力相互補完による協業などを進めていく。また、東応化からは半導体用・ディスプレイ用製造装置など各種プロセス機器の製造・販売子会社を取得。業績インパクトなども期待される形に。<5216> 倉元 131 +16急伸。パワーデバイス市場で使用されるSiCウェハやSiCパーツの研削・研磨加工を開始するにあたり、フェローテックマテリアルテクノロジーズとの取引基本契約及び品質保証協定を締結したと発表。新分野での展開に対する期待につながった。また、「超精密加工・研磨技術を活かした次世代半導体事業への新展開」が事業再構築補助金に採択されたとも発表、23年12月期に補助金交付1億円を営業外収益に計上する見通し。<6663> 太洋工業 469 +80ストップ高。鏡面研磨機事業において、新たな用途を開拓したと前日に発表している。リチウムイオン電池用のセパレータフィルムを製造する際に使用される、メッキロールの表面を研磨する用途を開拓し、受注獲得に成功しているもよう。リチウムイオン電池の市場は今後も拡大が期待されているなか、ロール径の大型化やロール全長の長尺化も進展していることで、今後の業績の柱への成長も期待されているようだ。 <ST> 2022/09/27 15:33 本日の注目個別銘柄 INPEX、北海電力、クルーズなど <7203> トヨタ自 1963 -65大幅反落。一時5月19日の安値を割り込み、3月以来の安値水準に。22日には、10月に世界で80万台程度を生産すると発表、8月時点では9-11月に平均で月90万台程度を生産する計画としていたことで、実質下振れの形となる。半導体不足の影響が引き続き響くようだ。自動車生産正常化の遅れ長期化をネガティブに捉える動きが強まっている。なお、ロシア事業の撤退に関しては想定線と受けとめられている。<8035> 東エレク 38700 -1710大幅反落。世界半導体市場統計によると、7月の半導体世界出荷額は前年同月比1.8%減となり、19年11月以来、32カ月ぶりに前年同月を下回った。巣ごもり特需の一巡に加えて、中国の景気減速なども重なり、半導体需要に急ブレーキがかかってきているようだ。同社など製造装置メーカーにとっては、半導体各社からの投資計画下振れなどが懸念される状況にも。東京市場連休中のグロース株を中心とした米国株安も逆風。<1605> INPEX 1363 -146急落。先週末のNY原油相場の下落が売り材料となっている。WTI原油先物11月限は1バレル=78.74ドルに下落、前日比5.7%安となり、80ドルを割り込んだ。世界的な金融引き締めの動きが景気減速につながり、今後の原油需要減退の見方が強まる状況となっているもよう。全面安のなかでも、同社など鉱業株や石油関連株などが業種別下落率の上位に。<2702> マクドナルド 5000 +5堅調。9月30日から「ビックマック」「マックフライポテト」「マックシェイク」など、約6割の商品を値上げすると発表。値上げ幅は10円から30円となるもよう。原材料価格の高騰、人件費や物流費の上昇、足元での急激な円安の影響に対応することが背景。3月に続き今年2回目の値上げとなる。値上げによる需要減を懸念するよりも、一定の需要は継続するとの見方から、収益改善につながることを期待する動きが優勢に。<9603> H.I.S. 2152 -11続落。岸田首相がNY証取で22日講演、「10月11日から米国並みの水準まで水際対策を緩和し、ビザなし渡航、個人旅行を再開する」と明言した。1日あたり5万人の入国者数の上限も同時に撤廃するほか、国内の観光代金を補助する「全国旅行割」やチケット料金を割り引く「イベント割」も同日に開始する。同社など旅行関連銘柄の業績回復スピードが速まるとの見方から反発して始まったが、全般安に引きずられる。<9509> 北海電力 456 -52急落。未定としていた2023.3期の業績見通しを公表している。経常損益は700億円程度の赤字見通しとし、前期比840億円程度の損益悪化となるもよう。燃料価格の上昇、並びに、電力調達費用の増加などが損益悪化要因となる。第1四半期は127億円の黒字であったため、今後の収益悪化は想定以上との見方が優勢に。また、中間配当金は無配としており、前期実績や従来計画の10円を下振れへ。<6779> 日電波 1537 +105大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の23億円から40億円、前年同期比40.9%増に、通期では50億円から80億円、前期比54.4%増に、それぞれ一転2ケタ増益見通しに引き上げ。車載向けを中心とした売上の伸長、為替相場での円安進行などが業績上振れの背景。第1四半期の業績水準から上振れ自体は想定線とみられるが、修正幅は想定以上との評価が優勢のようだ。<7480> スズデン 2154 +134大幅続伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の13.7億円から21.5億円、前年同期比84.2%増に、通期では27億円から33.1億円、前期比8.5%増に引き上げへ。主力ユーザーの生産活動が足元で好調に推移していることを業績上振れの背景としている。また、配当性向80%基準に伴って、年間配当金も従来計画の111円から132円に引き上げ、前期比10円の増配となる。<6855> 電子材料 1368 -90大幅続落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の15億円から10億円、前年同期比66.8%減に、通期では36億円から29億円、前期比41.4%減に引き下げ。スマホやパソコン向け半導体の需要弱含みを背景に、メモリーIC向け製品が軟調に推移しているもよう。第1四半期も低水準であったが、円安効果が下支えになるとの期待もあったため、下方修正をストレートにネガティブ視へ。<2138> クルーズ 1108 +150ストップ高。子会社が参画する「PROJECT XENO」運営企業のトークン(GXE)が、暗号資産取引所「MEXC Global」に10月3日に上場決定と発表。GXEは「PROJECT XENO」上で流通するトークン。また、同プロジェクトにおいて、人気YouTuberヒカルがアンバサダーとして就任すること、フロイド・メイウェザー・ジュニアとのコラボを行うことなども発表した。 <ST> 2022/09/26 15:27 本日の注目個別銘柄 ユークス、アイビーシー、アクセルなど <2681> ゲオHD 1741 +48大幅反発。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を2000円としている。現在はリユースが事業の柱に成長してきているが、同業界は、新製品の不足や物価上昇による生活防衛意識の高まりが追い風になってきていると指摘。中期的な成長が期待できるとしている。第1四半期業績の好進捗もあって、23年3月期営業利益は会社計画の70億円を大幅に上回る100億円を予想している。<3962> チェンジ 1949 +131大幅反発。丸三証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を2800円から3200円に引き上げている。買収したロゴスウェアの業績が通年で寄与すること、23年4月に、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の手数料率引き上げを予定していることなどから、来期以降の業績予想を上方修正、24年3月期営業利益は前期比70%増の119億円を予想している。<7011> 三菱重 5221 +107大幅反発。防衛関連としての関心の高まりが下支えになっているもよう。プーチン大統領が国民向けのテレビ演説において、戦地に派遣する兵士について予備役を部分的に動員する大統領令に署名したことを明らかにしている。また、核戦略の使用も辞さない構えも示している。あらためて世界的な地政学リスクが高まる状況となっており、日本の防衛予算拡充の方向性などもより強まるとみられているようだ。<7545> 西松屋チェ 1477 +7もみ合い。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.6%減で2カ月連続のマイナス成長となり、23年2月期に入って最大の減少率に。客数が同7.7%減少しているほか、客単価も同2.1%低下した。気温の高い日が続いたことで秋物衣料の売上高が前年を下回ったほか、月度末の台風上陸によって一部の店舗で一時休業するなどの影響があったもよう。<6619> WSCOPE 1550 -29続落。韓国子会社の公開価格が想定を下振れたことから足元で株価が急落、前日まで3日連続ストップ安となっていた。9月15日の高値から本日安値まで下落率は一時55.6%にまで達しており、本日の売り一巡後は短期リバウンド期待や売り方の買い戻しなどが優勢となった。目先的には、9月30日に予定されている子会社の韓国証券取引所上場後の価格形成が注目材料で、次第に買い見送られる。<4334> ユークス 815 +71大幅反発。自己株式の取得枠拡大を前日に発表した。4月27日に発表した取得上限は、発行済み株式数の5.78%に当たる50万株、3億円であったが、発行済み株式数の8.15%に当たる70万株、5億円にまで拡大させている。取得期間は変更しておらず、23年4月21日までとなっている。8月末まででは、11万2300株、77百万円の取得実績であった。今後、取得拡大による下支え効果の高まりが期待される形に。<3920> アイビーシー 509 +73一時ストップ高。システム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」において、IT障害の早期復旧を実現する新機能「ダイナミックブックマーク」と「トラブルシューティングアシスタント」を 10月3日より提供開始したと発表。障害発生そのものを未然に防ぐとともに、障害発生時でも復旧時間を短縮することが可能に。世界に先駆けた『IT 障害ゼロを目指す』新機能としており、需要拡大が期待された。<4716> 日本オラクル 7580 -420大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は161億円で前年同期比4.7%減益となっている。会社側では通期予想未公表だが、市場コンセンサスは増益予想であり、やや低調なスタートと受けとめられている。増収率は1.3%増にとどまっており、会社側の通期予想レンジ1.0-4.0%増のほぼ下限水準。ソフトウェアライセンス販売が減少しているほか、円安の影響や業務委託費の増加が響いたようだ。<6730> アクセル 1095 +150ストップ高比例配分。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の4.6億円から12.2億円にまで大幅引き上げた。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIやメモリモジュール製品が大きく計画を上回る状況のようだ。第1四半期決算から上振れ期待は高かったとみられるが、修正率の大きさがサプライズにつながった。年間配当金も従来計画の40円から63円に引き上げた。<9984> ソフトバンクG 5343 -110大幅続落。孫社長が近く韓国を訪問し、傘下の英アームを巡る戦略的提携でサムスン電子と協議することが分かったと伝わった。サムスンとの提携によって中核企業のアームの成長を加速させる方針。アームの企業価値向上につながるとの期待もあるが、本日は、FOMCを受けた米国株安が売り材料になった。FOMCでの0.75%の利上げ決定は想定線であったが、ドットチャートの上方修正などがマイナス視される形に。 <ST> 2022/09/22 15:44 本日の注目個別銘柄 パレモ・HD、セ硝子、インソースなど <8802> 三菱地所 1956.5 -0.5一時急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2100円から2350円に引き上げている。同社株価は米国の長期金利、為替などと相関が高いと指摘。米国の長期金利が想定以上に上昇し、為替が円安に進む可能性をバリュエーションに反映するとしている。また、早ければ10-11月にも自社株買い発表の可能性があるとみている。<6966> 三井ハイテク 7600 -370大幅反落。水戸証券は投資判断を「A」から「B」に2段階格下げ、目標株価も14000円から8300円に引き下げた。リードフレームとモーターコアの主力2事業の急拡大局面にブレーキがかかっている状況であり、成長期待後退によるバリュエーション調整が必要と指摘。為替水準が保守的であるとして、23年1月期営業利益は会社計画を上回る262億円を予想しているものの、24年1月期は270億円と増益率縮小を予想。<7203> トヨタ自 2000 -48.5大幅反落。5月19日以来の2000円割れが視野に入っている。前日の米国市場では、フォードが12%超の株価下落となっており、同社など国内自動車株にも売りが波及する展開となっている。フォードは、サプライチェーンコストなどが予想外に拡大しており、7-9月期の供給コストは見通しを10億ドル程度上回ると発表している。グローバルで自動車業界の部品不足の状況は長期化するとの見方につながっているようだ。<2778> パレモ・HD 244 +21大幅反発。前日に業績予想の修正を発表。上半期営業利益は従来予想の2.5億円から4.2億円に、通期では3.5億円から4.5億円に上方修正。前期は上半期、通期ともに赤字であった。不採算店舗閉店の前倒し実施や経費削減によって収益性が想定以上に高まってきているようだ。第1四半期から収益の急回復はみられていたが、収益性向上の継続が確認されたことをポジティブに捉える動きが優勢となっている。<4346> ネクシィーズG 740 +34大幅続伸。湘南美容クリニックグループ代表らとともに設立したアイメッドが、オンライン診療サービス領域における協業で楽天G<4755>と合意したと発表。第一弾として病院・クリニックの検索や予約、遠隔診療などを提供するアプリ「アイメッド」のアカウントと楽天IDの連携を開始し、今後は、楽天のポイントプログラムを活用したキャンペーン、オンライン診療サービスと連携した新規事業などの検討を行っていく計画。<4044> セ硝子 3240 -190大幅続落。発行済み株式数の35.8%に当たる1428万5600株、500億円を上限に自己株式をTOBで取得すると発表。村上氏が関連するシティインデックスイレブンスや南青山不動産などが保有する30.2%の株式取得が目的。TOB価格は3500円。株式数減少に伴い、年間配当金を従来計画の75円から115円にすることも発表。1株当たりの価値向上につながるが、MBOなどへの期待後退を嫌気する動きに。<3391> ツルハHD 8520 +390大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業益は133億円で前年同期比3.3%増となり、上半期の同3.6%減計画に対して増益スタートとなった。市場コンセンサスも8億円程度上回ったとみられる。コロナ検査キットやOTC薬などが好調だったほか、値下げ抑制や不採算店舗閉鎖など一部事業会社での粗利益率改善も進んだもよう。ドラッグストア業界全般に業績懸念が意識されるなか、底堅い決算受けた見直し買いが優勢に。<5631> 日製鋼所 3170 +125大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の215億円から190億円に引き下げ。不適切行為に起因する一部製品の出荷遅れ、部品価格や輸送費高騰の影響が響く形に。未定としていた最終利益は140億円、同0.4%増と公表、同様に年間配当金も前期比1円増の58円計画に。不適切行為発覚に伴う業績への影響が懸念されていたが、想定よりも限定的にとどまるとの見方につながっているようだ。<9507> 四国電力 746 -41大幅反落。前日に上半期の配当見送りを発表している。従来予想は未定、前年同期は15円であった。燃料価格の先行きが不透明で、通期業績を見通すことが困難であることが配当見送りの要因としている。期末配当金に関しては引き続き未定を継続。電力業界では配当見送りを発表する企業が多くなっている状況だが、同社は第1四半期黒字を確保していたこともあって、期待感は残っていたと考えられる。<6200> インソース 2564 -278急落。前日に22年9月期の業績・配当予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の32.2億円から32.8億円に引き上げ。講師派遣型研修および公開講座事業の売上が想定以上に好調推移のようだ。年間配当金も17円から21.5円に引き上げ、前期比6円の増配となる。ただ、第3四半期までの状況から業績上振れ期待は高かったとみられ、修正幅が小幅にとどまったことから出尽くし感が優勢となった。 <ST> 2022/09/21 15:47 本日の注目個別銘柄 ディ・アイ・システム、ピープル、WSCOPEなど <3544> サツドラホールディン 651 -38大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は0.7億円で前年同期比23.5%増となったが、据え置きの通期計画12億円、前期比60.6%増に対する進捗率は6%にとどまっており、出足は低調との見方が優勢のようだ。純利益は通期予想の2.2倍に対して減益となっている。来店頻度減少に伴う客数の減少、訪日外客数の低調推移継続などが背景のもよう。<8367> 南都銀 2117 +137大幅続伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期純利益は従来予想の35億円から56億円に、通期では110億円から120億円に引き上げた。コア業務純益が上振れている一方で、与信関連費用は想定を下回っているようだ。特別配当金の引き上げに伴い、年間配当計画も従来の102円から113円に引き上げ、前期比3円の増配となる。先週末終値ベースでの配当利回りは5.7%の高水準となっている。<7865> ピープル 1730 +218急伸。先週末に発表した8月の月次動向が好感されている。月次売上高は前年同月比2.1倍、前月の同86.6%増から増加率が一段と拡大している。2-8月累計では前年同期比2.2倍となった。米国向け商品「Magna-Tiles」の出荷量がピークとなり、売上増に大きく寄与したもようで、海外販売の拡大がけん引役となった。足元の好調な販売動向を受けて、業績の上振れなども期待されているようだ。<4421> ディ・アイ・システム 868 +150ストップ高。先週末に22年9月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の2.4億円から2.6億円に引き上げた。第3四半期までは減益決算であったため、ポジティブなインパクトが強まった。検収が後ろ倒しになった案件が計上されたほか、8月から提供を開始した「メタバース体験研修」も好評を博しているもよう。年間配当金も従来計画の14円から15円に引き上げ、前期比2.5円の増配となる。<4368> 扶桑化学 3460 +80反発。先週末に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の78.5億円から97億円、前年同期比51.0%増に、通期では156.5億円から171億円、前期比13.7%増に引き上げ。主力製品である超高純度コロイダルシリカの販売が好調に推移しているほか、ライフサイエンス事業での販売価格改定効果などが奏功しているもよう。上半期は第1四半期から一段と増益率が拡大する見通しとなっている。<3903> gumi 898 続落。出資先のオーバースが準備する新規アイドルグループ創造プロジェクトの総合プロデューサーに、秋元康氏が就任すると発表。同プロジェクトでは、「ブロックチェーン技術とメタバースによる活動領域の拡大」をコンセプトに、新しいアイドルグループを創造、活動を展開していく予定。秋元氏のプロデュースによる今後の事業展開期待が高まった。ただ、年初来高値を更新したため、目先の達成感から次第に利食い売りに。<3321> ミタチ 828 +67大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の7億円から14億円、前年同期比36.7%増に、通期では14億円から20億円、前期比0.9%減にそれぞれ引き上げ。コスト抑制や効率化の継続などによって、収益力が想定以上に高まっているもよう。今期の大幅減益見通し発表で株価は急落した経緯もあるが、一気にその下落分を埋める展開となっている。<6619> WSCOPE 1979 -500ストップ安比例配分。韓国子会社の韓国証券取引所上場に関する詳細が発表。上場予定日は9月30日で、公開価格は6万ウォンに決定した。上場時の時価総額は2兆200億ウォンとなる。公開価格の予定範囲から上場時時価総額は2.7兆ウォンから3.4兆ウォンになるとみられていたため、2割程度期待水準を下回る形に。先週の韓国紙の報道に近い水準とみられるが、正式決定であらためて嫌気売りが膨らんだ。<2307> クロスキャット 1315 -163急落。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の4.8億円から7.5億円にまで引き上げた。官公庁、通信及び製造向けの案件が好調に推移しているほか、売上原価及び販管費の抑制も進んでいるもよう。ただ、第1四半期は3.8億円で同3.1倍の水準であったため、大幅上方修正への期待は高かったとみられる。先週末にかけて高値更新が続いていたことで、目先の材料出尽くし感が強まる形に。<6905> コーセル 850 -79大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.8億円で前年同期比0.4%減益となっている。原材料費の上昇、人件費や経費の増加などが響いたもよう。もともと上半期は同9.0%の減益予想であったが、前四半期は4四半期ぶりの増益転換を果たしていたこともあり、再度のモメンタム低下をネガティブ視する動きが先行へ。なお、第1四半期は受注高も前年同期比で2ケタ減少となっている。 <ST> 2022/09/20 15:27 本日の注目個別銘柄 M&Aキャピ、幸和製作所、ムトー精工など <4681> リゾートトラ 2403 +50大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2500円から2700円に引き上げている。好調だった第1四半期実績を踏まえ、リゾート会員権契約高、ホテル稼働率を中心に、今期以降の業績予想を上方修正している。エクシブの稼働率改善余地が依然として大きいとみられるほか、ベイコートとエクシブの宿泊料金・夕食料金改定幅も想定以上に大きく、下期以降の貢献が期待できるとみているもよう。<9107> 川崎船 7630 -410大幅続落。本日は海運セクターが下落率のトップになっている。米物流大手フェデックスは6-8月期決算の速報値を前倒しで公表、売上高、EPSは市場予想を下回っている。加えて、23年5月期通期の業績予想の開示を撤回した。国内外で貨物需要が減少しており、予測がたてられない状況となっているもよう。世界的な貨物需要の減少を意識する動きが強まり、国内海運株への売り材料にもつながっているようだ。<5952> アマテイ 131 +6急伸。一時22円高まで上昇。同社の販売する高機能くぎ「木割れ最強釘2杉対応」が、建築業界で注目を集めていると一部で報じられている。胴部分に特殊な加工を施して、打ち込む際に杉材が割れにくく、打った後も抜けにくいよう工夫されているもよう。ツーバイフォー住宅向けに使用される。初代「木割れ最強釘」は看板商品の一つにまで成長しており、今回の第2弾商品に対する期待感も高まる形のようだ。<7927> ムトー精工 530 -82急落。不適切な会計処理の事実判明などで遅れていた第1四半期の決算を前日に発表。営業利益は1.2億円で前年同期比19.2%減となり、通期計画の10億円、前期比56.6%増に対してやや低調なスタートになった。また、特別調査委員会による調査費用、過年度決算訂正費用などを特別損失に計上するとして、通期純利益は従来の8億円から5.5億円に下方修正、年間配当計画も28円から19.5円に引き下げている。<7807> 幸和製作所 778 +94一時ストップ高。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の2.71%に当たる13万5000株、1億2150万円を取得上限としており、取得期間は9月16日から23年2月28日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることを取得目的としている。配当性向30%方針を撤回した後だけに、株主還元策後退への懸念が払拭される状況にも。<3997> トレードワークス 1105 +101急伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の5.23%に当たる18万株、2億円を取得上限としており、取得期間は9月16日から12月28日まで。株主還元の充実と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。株価が安値圏にもあった中、今後の需給改善を期待する動きが優勢に。<7816> スノーピーク 2213 +119大幅反発。前日に8月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比10.1%増、日本の売上高が2ケタ減となったものの、海外各国で大幅な売上成長となっている。7月は同1.9%増と急速に伸び悩んだことで、その後の株価は大きく調整したものの、2ケタ成長回帰によって過度な先行き懸念が後退する方向のようだ。とりわけ、在庫調整の一巡などによる米国売り上げの回復が寄与したとみられる。<9450> ファイバーゲート 961 +34大幅続伸。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を1500円としている。ビジネスユール領域を強化、事業単価が高い観光・医療/介護・公共の3業種に注力した成長を目指しているほか、IoTやDXなどによりネットワーク環境が求められる領域が拡大、成長に期待できると評価している。成長力を考慮すると株価は評価不足と判断のもよう。財務面の懸念も和らいでいるとしている。<6080> M&Aキャピ 4095 +695急騰。前日に22年9月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の68.2億円から88.4億円、前期比34.6%増に引き上げ、2ケタ増益見通しに。第4四半期においても大型案件のさらなる積み上げが見込まれるもようだ。第3四半期までの進捗から上振れ期待は高かったとみられるが、株価は上値の重い状況が続いていたため、ストレートにポジティブな反応が先行へ。<2678> アスクル 1620 -227急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は29.6億円で前期同期比9.6%減益となった。B to B事業における成長投資の投下が減益決算の主因だが、B to C事業も前四半期対比では回復が踊り場となっている。会社側では利益はほぼ計画線と捉えているようだが、市場の上振れ期待などは後退する状況とみられる。前期決算発表後に順調な株価パフォーマンスが続いてきた反動も強まる形に。 <ST> 2022/09/16 15:17 本日の注目個別銘柄 ラクスル、リード、アルヒなど <4666> パーク24 2176 +164大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計経常利益は94億円で、5-7月期は前四半期の2億円から54億円にまで収益が拡大している。市場コンセンサスも20億円程度上振れたようだ。つれて、通期予想は従来の85億円から140億円にまで上方修正、120億円程度の市場予想を上回っている。コロナ影響が想定よりも限定的であったもよう。また、五輪汚職疑惑に関する報道後も、業績への影響は出ていないとしている。<3923> ラクス 1564 +29反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の4.9億円から6.5億円、前年同期比26.4%減に引き上げた。採用の遅れに伴う人件費の減少、業務内製化の進展に伴う外注費の減少などが背景。第1四半期は同44.9%減と低調スタートであったため、上方修正をストレートにポジティブ視する動きが優勢となっている。前日に中小型グロース株安の地合いのなか急落していた反動もあるようだ。<4384> ラクスル 2788 +500ストップ高。前日に22年7月期決算を発表、営業利益は4.6億円となり、前期単独比2.1倍となった。従来予想レンジ3.3-3.8億円の上限を大きく上振れた。また、23年7月期は10.2-13.3億円のレンジ予想となっており、下限レベルでも前期比2.2倍の水準に。決算発表が出尽くしにつながるとの懸念もあったが、想定以上の大幅増益見通しを受けて、水準訂正を期待する動きがより強まる形となった。<7198> アルヒ 1317 +300ストップ高比例配分。SBIHD子会社のSBIノンバンクHDが連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は1500円、買付予定数の上限は1753万600株、現保有株と合わせて発行済み株式数の51.0%取得を予定しており、同社の上場は維持される。買収プレミアムに加えて、SBIHDグループとの業務提携による業容拡大なども期待される状況に。<9631> 東急レク 6050 +1000ストップ高比例配分。48.9%の株式を保有する東急<9005>が、株式交換により23年1月1日に同社を完全子会社化すると発表。割当比率は1:3.6としており、前日の東急の終値をベースにすると理論株価は6149円となり、前日終値から21.8%のプレミアムとなる。同社株は12月29日に上場廃止の予定。今後は「メタバース」の普及をにらんだエンターテインメント事業なども拡大させていくようだ。<3681> ブイキューブ 1246 +6続伸。シャノンの子会社であるジクウとの業務提携を発表している。ジクウが提供するBtoB特化型のメタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」の販売を行っていくようだ。同社では22年1月に、メタバースを活用したコミュニケーションへの本格参入を発表しているが、今回の提携によって、同関連分野での対応力が一段と高まっていくとの見方が優勢になっているようだ。<3665> エニグモ 564 +40大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は6.1億円で前年同期比55.7%減となった。5-7月期は0.6億円で同90.4%減と減益幅が拡大した。急速な円安進行、並びに、海外でのインフレによる出品価格の上昇など、厳しい事業環境が続く状況に。ポジティブ材料は限定的だが、円安に対する懸念は強かったとみられ、今後も自社株買いが下支えになるとの見方もあるため、目先の悪材料出尽くしと捉えられた。<4392> FIG 425 +18上伸。前日に業績予想の上方修正を発表、22年12月期営業利益は従来予想の9億円から10億円、前期比76.7%増に引き上げ。6月に続いての上方修正となる形に。主力のIoT事業において、ペイメントやバス関連のDXサービス導入が好調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の5円から10円に引き上げている。なお、足元までの株価上昇からも再度の上振れ期待は高かったとみられ、買い一巡後はやや伸び悩み。<9263> ビジョナリーホールデ 186 +13大幅反発。一時8月19日の戻り高値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は1.9億円の黒字に転換し、前年同期比6.3億円の損益改善となった。前年同期比で店舗数が減少するなか、コンタクト定期便などのストック型サービスの継続的な強化策が奏功し、小売事業の収益が大きく改善した。前四半期比でも4四半期連続での増益となっており、着実な収益拡大を評価する動きが先行した。<6982> リード 623 +100ストップ高。21年4月に特許出願を行っていたアニールレス技術の特許権を取得したと本日発表しており、材料視されている。同技術は熱処理工程を必要とせず、CO2排出量の削減に寄与し、環境に配慮した工程を実現するもの。コスト削減と生産性の向上も図れるとしている。同特許出願時にも株価は急騰、一時1412円まで買われる動きとなっていた。 <ST> 2022/09/15 15:28 本日の注目個別銘柄 アイビー、太洋物産、ヤーマンなど <4918> アイビー 620 +100ストップ高。DENBAと業務提携を行うことを前日に発表している。DENBAの持つ中国および台湾でのネットワークを生かし、国外での「育毛剤」の販売展開を行っていく計画のようだ。中国における潜在需要の獲得を期待する動きが優勢に。会社側では、今回の提携により目標どおりに計画推移の場合、29年度までに年間売上高で約20億円の上乗せ、営業利益で約14億円の上乗せとなる可能性と試算しているようだ。<9941> 太洋物産 992 +150ストップ高比例配分。株主優待制度の導入を発表している。22年以降、9月末の100株以上の株主に対して、5000円分のQUOカードを贈呈する。前日終値をベースとした優待利回りは5.94%となり、利回り妙味が高まる形に。また、8月の月次動向も発表、売上高は前年同月比49.2%増となり、4カ月連続での2ケタ増、2月以来の高い伸長率となった。<9603> H.I.S. 2310 +117大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表。累計営業損益は391億円の赤字だった一方、5-7月期は110億円の赤字で、前四半期比では50億円の損益改善だった。HTBエナジーの売却などでエネルギー事業の損益が改善。一方、旅行事業の赤字は拡大するなど決算自体にはポジティブなインパクトは限定的。ただ、今後は旅行支援策なども本格化する見込みで、業績回復確度は高い状況にあり、目先の悪材料出尽くしと捉えられた。<6966> 三井ハイテク 8980 +10もみ合い。前日に上半期決算を発表。営業利益は129億円で前年同期比2.2倍となり、通期予想は従来の204億円から250億円に上方修正した。為替相場の円安進行を主な上方修正要因としており、市場コンセンサスを20億円程上回る水準となっている。自動車の挽回生産の遅れなどが懸念されていたなか、ポジティブな評価が先行。ただ、地合いの悪化でグロース株主導で相場が急落するなか上昇も限定的となっている。<3193> 鳥貴族HD 2118 +123大幅反発。サントリーHD完全子会社のダイキチシステムを買収すると発表している。ダイキチシステムは全国500店舗超の規模で「やきとり大吉」をフランチャイズ展開しており、21年12月期売上高5.4億円、営業利益1.0億円の実績。出店立地・主要顧客層が異なることで、シナジーの創出を期待する声が多いようだ。積極的な事業拡大策への転換もポジティブに受け止められている。<4687> TDCソフト 1256 +81大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の13.4億円から18.5億円に、通期では30.6億円から32.6億円にそれぞれ引き上げている。高付加価値SIサービスの堅調な拡大で収益が想定以上に膨らんでいるもよう。一部投資コストの下期への繰り延べもあって、上半期の上振れ幅が大きくなるようだ。上半期営業益は2ケタ減益見通しから一転して2ケタ増益に。<9504> 中国電力 775 -65大幅反落で年初来安値更新。未定としていた23年3月期の業績見通しを前日に公表。最終損失は1390億円となる見込みで、前期の397億円赤字から赤字幅が拡大、過去最大の赤字額となるもよう。ロシアのウクライナ侵攻や円安進行で資源価格が高騰していることが背景。年間配当金も前期の40円から、創業来初の無配見通しに修正。なお、安定供給に支障が出る可能性があるとして、規制料金引き上げの検討も行うもよう。<9262> シルバーライフ 1360 -79大幅反落。前日に22年7月期決算を発表、営業利益は5.6億円で前期比33.1%減となり、従来予想の5.5億円をやや上回った。23年7月期は7億円で同24.7%の増益に転じる見込み。年間配当金は15円と上場来初の配当実施予定となっている。ただ、営業利益は市場コンセンサスを下回る水準であり、回復ペースは鈍いとの見方が優勢に。FC加盟店の店舗純増数鈍化を警戒視する動きもあるようだ。<6630> ヤーマン 1288 -182急落。前日に第1四半期の決算を発表、営利益は17.8億円で前年同期比39.1%減益となっている。据え置きの上半期計画44億円、同12.1%増、通期計画100億円、前期比45.3%増に対して、想定以上の低調スタートと捉えられている。円安や資源価格の高騰、輸出入コストの増加などによる売上原価の増加に加えて、ヘアケア・シェーバーへの広告投資拡大が重しとなっているようだ。<3994> マネーフォワード 3445 -270大幅反落。8月の米CPIは前年同月比8.3%増と市場予想の8.1%増を上回り、前月比では0.1%増と市場予想に反し上昇する形となっている。これに伴い、インフレピークアウトや金融引き締めの緩和期待が後退する形となり、米国市場ではグロース株を中心にきつい下げとなった。東京市場でもグロース株を中心に売りが先行、中小型グロース株の中心銘柄の一つでもある同社も下げが目立つ展開に。 <ST> 2022/09/14 15:25 本日の注目個別銘柄 トルク、シーアールイー、正栄食など <7974> 任天堂 62210 +3250大幅続伸。9月9日に発売したNintendo Switch向けソフト『スプラトゥーン3』の国内販売本数が、発売後3日間で345万本を突破したと発表。Switch向けソフトの発売後3日間の国内販売本数としては過去最高で、業績インパクトへの期待が先行。また、本日23時より「Nintendo Direct 2022.9.13」が放送予定、発売予定のタイトルなどのソフト情報が公開されるもよう。<7259> アイシン 4105 -75反落。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も5000円から4600円に引下げた。昨年のアイシン精機とアイシンAWの合併によるコスト効率改善効果は概ね一巡。今後はeAxleの研究開発投資が本格化するフェーズに入る見通しで、固定費増加を反映して今期以降の業績予想を下方修正した。なお、同証券ではトヨタ紡織<3116>の投資判断も格下げ。<3038> 神戸物産 3610 +150大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営利益は218億円で前年同期比2.9%増益となっている。5-7月期は71億円で同4.0%増となり、75億円程度の市場予想を下振れる形に。ただ、8月24日に単体営業利益の速報を発表、その後は株価の調整が進んでいたことで、目先のあく抜け感につながっているようだ。重しとなっている為替の円安進行が、足元で一服しつつあることも支援。<2229> カルビー 2885 +122大幅反発。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2200円から3400円に引き上げている。価格是正の意気込みは本物と評価、市場寡占度が高く今秋の本格値上げは成功する公算が大きいとしている。今後、インバウンドが本格回復すれば、中期的な営業利益350億円も視野に入るとしており、過去平均のPER水準と比較して株価は割安と判断している。<8079> 正栄食 4435 +455急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は35.8億円で前年同期比3.1%減益となったが、上半期決算時に下方修正した通期予想の水準35億円は上回る形になっている。5-7月期は8.9億円で同81.1%増益に転じる形に。仕入価格の低下や生産効率の改善で剥き身クルミの利益率が大きく改善したほか、ドル高によって、米国セグメントの利益が伸長している。<3926> オープンドア 2194 +155大幅続伸。1日当たり5万人の入国者数上限を10月にも撤廃する方向で政府が調整と伝わり、前日もリオープニング関連銘柄は強い動きとなっていたが、本日は、政府が「Go To トラベル」に代わる全国旅行支援を早ければ月内に開始する方向で調整に入ったと報じられている。9月下旬の3連休明けから当面、年末までを支援対象とする案が浮上しているようだ。本日も同社など旅行関連銘柄の強い動きが目立っている。<3458> シーアールイー 1547 -236急落。前日に22年7月期決算を発表、営業利益は102億円で前期比76.4%増となり、従来予想の93億円を上振れた。ただ、第3四半期までの好進捗から上振れ着地にサプライズは限定的。一方、23年7月期は63.5億円で同37.6%減と大幅減益を見込み、ネガティブに捉える動きが優勢に。今年度以降の株主優待制度廃止もマイナス材料視された。自社株買いも発表しているが、下支えにはつながらず。<2301> 学情 1335 +120大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は5.2億円で前年同期比27.6%減益となったが、会計基準変更の影響を考慮した従来基準ベースでは、同17.4%増益となる形のようだ。また、従来会計基準では第3四半期受注累計額も前年同期比15.6%増となっており、当面の業績への安心感にもつながっているもよう。企業の採用意欲が急回復していることが実質的な業績伸長の背景に。<2198> アイケイケイ 664 +41大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は10.3億円で前年同期比27.1億円の損益改善となった。5-7月期は10.8億円で同11.1億円の損益改善となり、四半期ベースでは過去最高の水準を達成したもよう。挙式・披露宴の延期が減少し、第3四半期の施行組数は四半期として過去最高組数を更新、受注残高も引き続き高水準となっているようだ。<8077> トルク 266 +36急騰。前日から急動意の展開に。本日、第3四半期の決算発表を控える。上半期営業損益は1.4億円の黒字で前年同期比2.1億円の損益改善、通期計画1.9億円に対する進捗率は73.1%に達した。上半期は従来計画を38.9%上回ったものの、通期予想は据え置いていた。一方で、上半期決算発表後、先週末にかけて株価はアンダーパフォームしていたため、決算後の株価反応への期待感が先行する形になったようだ。 <ST> 2022/09/13 15:34 本日の注目個別銘柄 日医工、エイチーム、HEROZなど <9107> 川崎船 8060 -70反落。本日は海運大手3社が逆行安の展開になっている。米西海岸の港の沖合で荷揚げを待つ船の「渋滞」が9月にピーク時の10分の1に減り、米中航路の運賃も過去最大の下げ幅を記録など、コンテナ船の需給が緩んできたと報じられている。米国向け家具などの需要減に加え、港湾の人手不足が解消しつつあるようだ。今後はコンテナ船運賃の低下基調が強まるとの見方が、あらためて海運株の売り材料につながっているようだ。<4118> カネカ 4005 +180大幅続伸。先週末に発表した自己株式の取得実施が好材料視されている。発行済み株式数の3.42%に当たる230万株、100億円を取得上限としており、取得期間は9月12日から23年3月24日まで。株主還元及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。同社の自社株買いは19年3月にかけて実施して以来とみられる。<4541> 日医工 450 +80ストップ高。同社の経営再建を巡って、医薬品メーカー1社と投資ファンド6社の計7社が支援の意向を示していることがわかったと先週末に一部で,伝わった。同社では事業再生ADRでの再建を目指し、支援企業の選定を進めている。すでに事業再生ファンド「JIS」から、最大200億円の出資を受けることで基本合意しているが、今後は支援の意向を示す医薬品メーカーや投資ファンドも金融支援を提案する見込みとされている。<3662> エイチーム 871 +112急伸。先週末に22年7月期の決算を発表、営業損益は3億円の赤字となったが、従来計画の7億円の赤字からは赤字幅が縮小している。主にライフスタイルサポート事業において、一部サービスの増収、並びに、オフィスなど固定費の減少が上振れに寄与したようだ。また、大規模投資の一巡などによって、23年7月期は5億円の黒字に転換する見通しとしており、順調な収益回復をポジティブ視する動きが優勢に。<2353> 日駐 185 +19急伸。先週末に22年7月期決算を発表、営業益は45.8億円で前期比40.4%増となり、従来計画の45億円水準で着地。一方、23年7月期は57億円で同24.4%増を見込む。年間配当金も5.25円に増配計画と、連続2ケタ増益、増配見通しが高評価された。また、発行済み株式数の1.25%に当たる400万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。取得期間はあすから11月30日までとしている。<3903> gumi 946 +150ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は1.6億円の黒字となり、前年同期比7.6億円の損益改善となっている。四半期ベースで21年4月期第3四半期以来の黒字転換へ。不採算タイトル撤退などで開発費が減少、費用対効果を重視したプロモーション実施によって広告宣伝費も減少しているもよう。第2四半期以降も引き続き営業黒字の見通しとしており、収益回復の表面化をポジティブ視する動きが優勢に。<3657> ポールHD 950 -87大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.5億円で前年同期比10.7%減益となり、従来予想の14.1億円を下回る着地になった。円安効果で売上高は上振れたものの、積極的な人材採用に伴う採用費、人件費の増加が響いた。また、通期営業益予想は据え置いているが、米国子会社に関するのれんや無形資産の減損損失計上によって、最終利益は24.3億円から18億円に下方修正している。<4996> クミアイ化 1020 -95大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は103億円で前年同期比50.3%の大幅増となったが、上半期の同64.2%増に対して、5-7月期は同18.2%増にとどまった。据え置きの通期計画125億円、前期比47.8%増との比較でもサプライズは乏しく、短期的な出尽くし感にもつながったようだ。なお、農作物の生産、栽培技術ライセンスおよびバイオ関連事業を行うアグリ・コアの株式取得も発表した。<6184> 鎌倉新書 736 +100ストップ高比例配分。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は3.1億円で前年同期比13.6%増益となり、第1四半期の同24.5%減から一転して2ケタ増益となっている。お墓や葬儀、仏壇などの既存事業が2ケタ成長に回帰したほか、新規事業である相続、介護、官民協働事業などは高成長を維持する形に。通期業績達成確度など高まる状況とみられる。<4382> HEROZ 999 +150ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は14百万円で前年同期比56.4%増、従来の通期予想は50百万円であり、想定通りの堅調な推移となっている。一方、持分法適用会社であるバリオセキュアの第三者割当増資を引き受け、連結子会社化することを同時に発表している。バリオセキュアの22年2月期売上高は25億円、営業利益は5億円であり、今期以降の業容拡大につながるとの期待が先行へ。 <ST> 2022/09/12 15:19

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