本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 イビデン、テラプロ、GMBなど <4768> 大塚商会 5100 +125大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は169億円で前年同期比22.4%増となり、通期計画の586億円、前期比7.0%増に対して好スタートを切る形になっている。複写機、サーバ、パソコンなどの販売数量が順調に伸びたほか、ソフトウェア製品、クラウドサービスなども好調だった。増収効果によって、粗利率の低下や販管費の増加などを十分に吸収する形となっている。<4062> イビデン 5930 +490大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は724億円で前期比2.2%増、従来計画の650億円を上振れ着地、市場予想も35億円程度上振れている。一方、24年3月期は520億円で同28.1%減の見通し。市場コンセンサスを100億円程度下振れている。上半期の電子関連分野の見方は相当保守的と捉えられているもようで、前期実績値の上振れがポジティブに評価される動きとなっているようだ。<2768> 双日 2771 -117大幅反落。後場に入って下げ幅を広げた。前引け後に23年3月期の決算を発表、純利益は1112億円で前期比35.1%増、従来計画に沿った着地となっている。一方、24年3月期は950億円で同14.6%減と2ケタ減益の見通し。市況上昇の反動などを見込んでいるもよう。減益に転じるとの見方は多かったとみられるが、株価が高値圏で推移していた中、減益見通しを受けて一旦は利食い売りが先行しているとみられる。<8129> 東邦HD 2681 -89大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラルに格下げ、目標株価は2800円としている。株価上昇による割安感の後退、24年3月期には採算低下や経費増が見込まれることなどを評価引き下げの背景としている。24年3月期営業利益は219億円予想から188億円、前期比5.1%減に引き下げ、コロナ治療薬関連の売上見通し引き下げ、販管費の上振れなどを反映しているようだ。<6036> キーパー技研 5560 +430大幅続伸。前日に4月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の既存店売上高は前年同月比20.8%増、3カ月連続の2ケタ増となっている。来店台数が同19.8%増となったほか、平均単価も同0.9%上昇している。黄砂や花粉の影響で車の汚れがひどくなり、来店台数が増加しているもよう。窓ガラスのコーティングや撥水効果を妨げる汚れを取るコースなどの選択も多くなっているようだ。<3738> ティーガイア 1656 -21大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は69.9億円で前期比33.8%減、4月の会社側下方修正並みの水準となっている。一方、24年3月期は82億円で同17.2%増と2ケタ増益に転じる見通しだが、市場コンセンサスは10億円程度下振れており、ネガティブに捉える動きが優勢のようだ。なお、年間配当金は75円を維持する計画であり、配当利回りが下値を支える形になっている。<4220> リケンテクノス 590 -46大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は75.1億円で前期比19.3%増となり、従来計画の71億円を上振れ。期末配当金も従来計画14円から16円に引き上げている。一方、24年3月期は76億円で同1.2%増の見通し。上半期は2ケタ減益を見込むなど増益率の鈍化を想定している。前日にかけて株価は年初来高値更新となっていたなか、当面の材料出尽くし感につながっているようだ。<6627> テラプロ 2942 +345急伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを5000円としている。半導体テスト受託専業という世界的に見てもユニークなポジションを活かした展開を評価としているもよう。半導体市況が調整局面のなかも同社業績は底堅く推移、23年12月期営業利益は前期比6.7%増の73億円を見込むとしている。中期的に収益拡大余地は大きいと評価へ。<5367> ニッカトー 619 -47大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は11億円で前期比13.4%増となり、従来予想10億円を上振れ着地。年間配当金も21円の従来計画から23円に引き上げ。一方、24年3月期営業利益は11.3億円で同2.5%増、年間配当金は1円増配の24円を計画。前日にかけて高値更新と決算期待も先行していたとみられ、増益率鈍化見通しを受けて利食い売りが集まる展開になっているもよう。<7214> GMB 1749 +300ストップ高。前日に23年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の6億円から21億円、前期比82.9%増にまで引き上げ。第3四半期まででは前年同期比36.1%減となっていたため、大幅増益見通しへの上方修正にはポジティブなサプライズ。退職給付費用の減少が13億円程度あり、これが上振れの主因とはなっているが、販売価格の値上げや原材料費・物流コスト上昇の落ち着きなども貢献しているようだ。 <ST> 2023/05/02 15:23 本日の注目個別銘柄 メルカリ、NEC、エムスリーなど <6762> TDK 4825 +180大幅続伸。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は1688億円で前期比1.2%増、1-3月期は199億円の赤字で黒字予想の市場コンセンサスを下振れ。ただ、構造改革費用の積み増しが下振れの主因で、ネガティブな見方は限定的。24年3月期は1900億円で同12.5%増の見通しとしており、市場コンセンサスは150億円程度下回る水準であるものの、2ケタ増益計画とセクター内では相対的に底堅いとの見方に。<6526> ソシオネクスト 10840 -420大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は217億円で前期比2.6倍と拡大し、市場予想も10億円程度上振れ着地。一方、24年3月期は225億円で同3.6%増と増益率鈍化の見通しで、市場予想も25億円程度下振れている。為替前提が1ドル=115円と極めて保守的な計画とみられるが、株価が上場来高値圏で推移する中、利食い売りのきっかけ材料と捉えられる形のようだ。<2413> エムスリー 3074 -246大幅反落で安値更新。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は720億円で前期比24.3%減となり、コンセンサスを50億円強下振れたとみられる。また、24年3月期は750億円で同4.2%増の見通し。市場予想を130億円程度下振れへ。メディカルプラットフォーム事業の想定以上の売上伸び悩みなどが影響。下期以降の回復を見込むが、収益成長鈍化の中での株価の割高感が意識される形に。<4385> メルカリ 2683 +365急伸。先週末に第3四半期の決算を発表、1-3月期営業利益は57億円で10-12月期27億円からは大幅増益に。コストの低減が進む形となったようだ。23年6月期の通期計画も公表、営業利益は135億円の見通しとしており、70億円程度の市場コンセンサスを大幅に上振れ。GMVなどは下方に見直しだが、投資規律強化による想定以上の利益創出をポジティブに評価の動きが優勢。<6701> NEC 5950 +740急伸。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1704億円で前期比28.6%増となり、市場コンセンサスを200億円程度上回る着地に。24年3月期の調整後営業利益は2200億円とし、こちらもコンセンサスを500億円程度上回っている。年間配当金は前期比10円増となる120円を計画。保守的なガイダンスともコメントされており、想定以上の好実態にポジティブなインパクトが先行。<9104> 商船三井 3250 -110大幅反落。先週末に23年3月期決算を発表、経常利益は8116億円で従来計画の7850億円を上振れた。一方、24年3月期は2000億円で同75.4%減と大幅減を見込むが、市場予想とは同水準。年間配当金は前期比380円減配の180円。下限としている150円との見方もあったことで、やや安心感もある内容と。ただ、これまでの利回り水準が極めて高かったため、今後の上値追い期待の後退にはつながったもよう。<6301> コマツ 3428 +84大幅続伸。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は4907億円で前期比54.8%増となり、会社計画を500億円程度上振れた。また、24年3月期は4910億円の見込みで、横ばい予想ではあるが、前期業績の上振れもあって、市場コンセンサスを300億円以上上回る。為替前提が1ドル=125円と保守的であり、一段の上振れ余地も大きいとみられている。自社株買い期待は後退も想定以上の好決算を評価する動きに。<6981> 村田製 7793 -87大幅反落。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は2979億円で前期比29.8%減、1-3月期は256億円で前年同期比70.9%の大幅減に。会社計画は30億円程度上振れたが、市場予想は60億円程度下振れる。また、24年3月期は2200億円の見通しとしており、市場予想を1000億円程度下回る水準に。販売価格の引き下げなどが下振れの主因とみられる。下振れ幅の大きさにネガティブなインパクトが先行。<6758> ソニーG 12595 -235大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1兆2082億円で前期比0.5%増、市場予想は100億円程度の上振れ着地とみられる。一方、24年3月期は1兆1700億円で同3.2%減の見通しとしている。1兆2500億円程度のコンセンサスに反して減益ガイダンスとなっており、株価が高値圏で推移していたことからもネガティブに反応する展開に。I&SS分野などが減益計画となっているもよう。<6920> レーザーテック 17795 -605大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、1-3月期営業利益は93.5億円で前年同期比2.5倍、市場予想を30億円程度下振れ。受注高も337億円で想定をやや下回る。ただ、四半期ごとの業績ボラティリティは高く、想定内の推移と捉えられたようだ。先週末にかけ株価の下落ピッチが速まっていたこともあって、過度な警戒感が後退、買い先行で始まったが、戻りの鈍さなどから再度売りが優勢となる展開に。 <ST> 2023/05/01 15:32 本日の注目個別銘柄 マキタ、新光電工、Vコマースなど <6861> キーエンス 61100 -940大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は4989億円で前期比19.3%増となり、ほぼ市場予想水準での着地に。1-3月期は1299億円で前年同期比12.3%増、2ケタ増ペースは継続も、7-9月期や10-12月期と比較すると増益率はやや鈍化。24年3月期の見通しは公表していないが、配当計画は300円を据え置いた。ほとんど決算にサプライズはなく、短期的な出尽くし感が先行する展開となった。<4063> 信越化 3863 -179大幅続落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は9982億円で前期比47.6%増となったが、市場予想は100億円程度下回った。1-3月期は1900億円で前年同期比3.2%減と急失速の形に。シリコンウエハーやフォトレジストなどの需要が想定以上に減少したもよう。24年3月期見通しは現時点で非開示としている。1-3月期下振れ決算嫌気のほか、米国PCVの価格転嫁の遅れなどもネガティブ視のようだ。<6501> 日立 7485 -161大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は7481億円で前期比1.3%増となり、市場予想を200億円弱下回る着地になった。24年3月期は6750億円で同9.8%減の見通しとしており、コンセンサスを1000億円程度下振れる。保守的な要素も強いとみられるが、下振れ幅の大きさがネガティブなインパクトに。上限1000億円の自社株買いを発表したが、想定線でもあって下支えにはつながらず。<6723> ルネサス 1772 -3もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、Non-GAAPベースの売上高は3597億円で前四半期比8.1%減、会社予想レンジの中間値をやや上振れた。粗利益率は56.2%でガイダンスの54.5%を上振れた。自動車向けでの製品ミックス良化などが利益率上昇の要因に。4-6月期は売上高が前四半期比横ばい、粗利益率は55.5%への低下を見込む。サプライズは乏しいが、半導体市況悪化の中では底堅い決算との声も。<9503> 関西電力 1470 +129急伸。前日に23年3月期の決算を発表、経常損益は66億円の赤字となったが、従来計画550億円の赤字からは大幅に上振れ。また、24年3月期は4250億円の黒字予想で、市場コンセンサスの2600億円程度を大幅に上回っている。原子力利用率の上昇や為替・燃料価格のプラス寄与などを見込んでいる。未定としていた23年3月期配当は50円に。予想以上の業績改善見通しにポジティブなサプライズが先行している。<6586> マキタ 3820 +645急騰。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は282億円で前期比69.2%減、会社計画の250億円は上振れた。24年3月期は550億円で同94.7%増と大幅増益見通し。370億円程度の市場予想と乖離が大きく、ポジティブなインパクトにつながった。売上は落ち込むとみているが、在庫評価減や中国ロックダウンの影響一巡などが要因とみられる。310万株、100億円を上限とする自社株買いの発表もプラス視。<6504> 富士電機 5450 +400大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表している。営業利益は889億円で前期比18.8%増、市場予想をやや上回る着地に。一方、24年3月期は940億円で同5.8%増の見通し、市場予想を20億円程度上回っている。パワエレインダストリーを中心に全セグメントでの増益を計画。為替前提が125円と保守的でもあり、想定以上の業績見通しにストレートにポジティブな反応が先行している。<6967> 新光電工 4005 +365急伸。前日に23年3月期決算を発表、営業益は767億円で前期比7.4%増、市場予想を15億円程度下振れた。1-3月期は56億円で前年同期比70.6%減と減益幅が拡大した。また、24年3月期は350億円で前期比54.4%減と大幅減益見込みで、コンセンサスも200億円程度下振れる。ただ、足元の業績悪化は織り込み済みで、為替前提の違いがコンセンサスとの差異になっているため、あく抜け感にもつながった。<2491> Vコマース 1312 -400ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は14.9億円で前年同期比36.8%減となり、上半期予想は従来の34.5億円から25億円に、通期予想は70億円から47億円にそれぞれ下方修正した。広告主の出稿方針変更及び広告予算抑制に加え、オンラインモールのキャンペーン施策方針変更の影響も受けている。年間配当金も従来計画の73円から50円に引き下げ、前期比6円の減配となる。<7931> 未来工 2178 +400ストップ高比例配分。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は40.4億円で前期比横ばい、従来予想の34.5億円を上振れた。24年3月期は56.4億円で同39.6%増と大幅増益を見込んでいる。加えて、株主還元方針の変更によって、24年3月期年間配当金は前期比64円増の114円としていることがポジティブなインパクトにつながっている。前日終値ベースでの配当利回りは6.4%の水準にまで達する形に。 <ST> 2023/04/28 15:33 本日の注目個別銘柄 山洋電気、野村、アドバンテスなど <6516> 山洋電気 6570 +500大幅反発。本日の取引時間中に23年3月期決算を発表、その後は株価が急伸する展開になった。営業利益は134億円で前期比22.3%増益となり、従来予想の142億円は下振れ。ただ、年間配当金は従来計画の130円から135円に引き上げ。また、24年3月期営業利益は166億円で同23.7%増を予想、年間配当金も140円への引き上げを計画。前期業績下振れは想定線、今期は想定以上の増益予想と捉えられた。<6473> ジェイテクト 1077 +52大幅反発。前日に業績予想の修正を発表している。原価改善や価格改定効果などで営業利益は従来予想の600億円から620億円、前期比46.4%増に上方修正。製品保証引当金計上で経常利益は下方修正だが、法人所得税費用の軽減で純利益も上方修正している。さらに、期末配当金は従来計画の11円から19円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増の30円配当となる。本業の好調や株主還元姿勢を評価の動きに。<7205> 日野自 537 -14大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は174億円で前期比48.5%減、1-3月期は82億円の赤字に転じている。一方、24年3月期は200億円で同14.9%増の見通し、390億円程度の市場コンセンサスを大幅に下回っており、ネガティブな反応が先行する形に。販売台数増加を見込んでいるものの、認証不正問題発生などの経緯もあっただけに、かなり保守的な想定になっているとはみられる。<6988> 日東電 8780 +510大幅反発。前日に23年3月期決算を発表している。営業利益は1472億円で前期比11.3%増、ほぼ市場予想線上での着地になっている。1-3月期は95億円で前年同期比60.5%減と想定通りに落ち込む形に。一方、24年3月期は1500億円で前期比1.9%増の見通し、コンセンサスを100億円程度上回る増益ガイダンスとしており、ポジティブな反応につながる。VR向け偏光板の出荷増などを見込んでいるもよう。<6305> 日立建機 3245 +115大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1333億円で前期比25.1%増となり、従来予想の1180億円を上振れる着地に。24年3月期は1360億円で同2.0%増の見通しで、コンセンサスを150億円程度上振れている。資材高の影響や輸送費の高騰などを販売価格の是正効果などでカバーする計画のようだ。営業減益見通しが多かったとみられ、ポジティブな反応が先行する形になっているもよう。<7276> 小糸製 2592 +166大幅反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は468億円で前期比12.3%減、会社計画線上で着地したが、市場予想は30億円程度下振れ。24年3月期は645億円で同37.7%増を見込むが、市場予想には100億円強未達。ただ、未定としていた年間配当金を前期比1円増の28円としているほか、発行済み株式数の4.98%に当たる1600万株、350億円上限の自社株買いを発表していることが評価された。<7751> キヤノン 3162 +156大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は845億円で前年同期比10.9%増、市場予想は70億円程度上振れている。通期予想は従来の3600億円から3800億円、前期比7.5%増に上方修正。通期の市場コンセンサスは従来会社計画をやや下回る水準であったとみられる。ネットワークカメラやミラーレスが想定以上に好調、複写機の台数増加なども下支えとなったようだ。<8604> 野村 485.4 -37.9大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、純利益は928億円で前期比35.1%の減益となっている。1-3月期は74億円で同76.2%減と減益幅は大きく拡大、市場予想の380億円程度を大きく下振れ。ホールセール事業の赤字が重し、米国での金融不安の影響なども響いた形とみられる。自社株買いの実施なども発表しているが、サプライズは限定的で下支えにはつながっていない。<6857> アドバンテス 10550 -1070大幅続落。前日に23年3月期決算を発表。営業利益は1677億円で前期比46.2%増と大幅増となったが、24年3月期は1050億円で同37.4%減の見通しに。市場コンセンサスを400億円程度下回り、ネガティブなインパクトが先行したようだ。売上の落ち込みによる影響やR&D費の増加などを背景としているもよう。相対的に堅調な株価推移が続いていたこともあって、想定以上の減益見通しを嫌気する動きに。<6954> ファナック 4566 +73反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は1914億円で前期比4.4%増となり、従来予想の1844億円を上回った。一方、24年3月期は1563億円で同18.3%減の見通しとしており、市場コンセンサスの1920億円程度を大きく下振れ。ただ、もともと保守的なガイダンスは織り込まれていたとみられ、1-3月期の受注が想定以上に底堅く推移していることなどをポジティブに捉える動きが優勢となった。 <ST> 2023/04/27 15:47 本日の注目個別銘柄 大阪ソーダ、遠藤照明、シマノなど <4046> 大阪ソーダ 4295 -455急落。水島工場の製造設備不具合に伴い一部製品の生産を停止していると発表。メンテナンス実施後に、アリルクロライド製造設備の主要機器に不具合が確認されたもよう。原因究明を進めているが、稼働再開には時間を要することが見込まれるとしている。24年3月期の業績に対する影響を警戒する流れが強まっている。なお、製造設備不具合発生を受けて、5月に予定していた新中期計画の公表を延期するとも発表。<8060> キヤノンMJ 3280 +120大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は153億円で前年同期比3.3%増となっている。会社側通期計画500億円、前期比0.1%増との比較で大きなサプライズはないものの、減益スタートの見方もあったため、安心感が先行する形になっているようだ。ITソリューションの売上が順調に拡大しているほか、供給制約解消でキヤノン製品の販売も回復しているもよう。<6999> KOA 1619 -111大幅続落。前日に23年3月期決算を発表、営業益は102億円で前期比78.7%増となり、従来計画の98億円をやや上回った。一方、24年3月期は67億円で同34.5%の大幅減を見込む。減益ガイダンスなどは想定されていたものの、減益幅は想定以上に大きいとの見方が優勢。自動車業界の生産制約の継続や顧客の在庫調整など受注動向に対しては慎重な見方が必要としているほか、エネルギー・原材料価格も懸念材料に。<2270> 雪印メグ 1918 +96大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の110億円から130億円、前期比28.0%減に引き上げ。1-3月期の売上高が想定よりも増加したほか、原材料およびエネルギー価格の上昇幅も想定を下回ったようだ。第3四半期決算発表時には、従来予想の140億円から110億円に下方修正していた経緯があり、事業環境の底打ちが意識される状況に。<2201> 森永菓 4005 +165大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も4300円から5100円に引き上げた。広告投資の成果、消費者ニーズを捉えた商品展開などを背景に、足元で主力ブランドの増収率は競合を上回っており、24年3月期以降の利益回復力も競合比で力強くなるとみている。また、外部出身者の高木CFOの下で株主還元の強化も期待され、ROEも25年3月期には10%に上昇すると予想している。<1802> 大林組 1104 +55大幅続伸。英シルチェスターが同社に対して、1株12円の特別配当を株主提案したと発表。PBR水準の低さなどを問題視しているもよう。現在シルチェスターは約4%の株式を保有しているほか、大成建設や清水建設、戸田建設などの株式も大量保有している。ゼネコン各社には同様の思惑も働き、本日は買い先行となっているものが目立つ。なお、戸田建設もフランスのロンシャンから自社株買いを求める株主提案を受けている。<8218> コメリ 3150 +186大幅続伸。前日に23年3月期決算を発表。営業利益は261億円で前期比6.4%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地となった。一方、24年3月期は270億円で同3.6%増と増益に転じる見込みで、年間配当金も前期比2円増配の52円を計画している。業績回復見通しに安心感のほか、発行済み株式数の1.83%に当たる90万株、27億円を上限とする自社株買いを発表したこともポジティブ視。<8182> いなげや 1607 +300ストップ高比例配分。イオンの連結子会社としてイオングループに参画するとともに、U.S.M.Hと経営統合を目指すことを発表している。24年11月の経営統合実現を目指し、それに先立って、イオンが同社株の51%相当を取得するもよう。子会社化に向けては、イオンによるTOB実施も想定されることで、TOBプレミアムへの期待が先行する形とみられる。<6932> 遠藤照明 1049 +74大幅反発。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の25億円から30億円、前期比21.6%減に引き上げ。電気料金の高騰及びサステナビリティに関する社会的要請の高まりから、無線コントロール照明システム「Smart LEDZ Fit/Fit Plus」が順調に販売を伸ばしたもようだ。1-3月期は減益率が1ケタ台にまで低下する形となるようだ。<7309> シマノ 20000 -2635急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は280億円で前期比26.4%減となり、350億円程度の市場予想を大きく下振れた。自転車部品の落ち込みが想定以上になっている。つれて、23年12月期は従来の1050億円から830億円にまで下方修正。コンセンサスは従来会社計画を上回る水準であった。70万株を上限とする自己株式の取得実施を発表しているが、下振れ幅大きく下支えにはなっていない。 <ST> 2023/04/26 15:27 本日の注目個別銘柄 IPS、コスモスイニ、乃村工芸など <3796> い生活 602 +6続伸。前日に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.8億円から2.3億円に引き上げた。SaaSのサブスクリプション売上に加え、SaaSのアドオン機能などのシステム受託開発及びSaaSの導入・運用支援サービスなどのソリューション売上が想定を上回って推移したようだ。前場はプラス圏で推移したものの、連騰警戒感から後場からは利食い売りが優勢となる場面もあり、一時はマイナス転落も<4770> エルミック 379 +18大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.3億円から1.7億円、前期比87.9%増に引き上げ。付加価値の高いソリューション提案活動の注力によって販売先が拡大したほか、プロジェクトマネジメント強化に伴う開発原価低減や経費削減効果なども顕在化のもよう。第3四半期決算時に0.7億円から1.3億円に大幅上方修正しており、それに続く上方修正にインパクトも強まる形へ。<1721> コムシスHD 2526 0いってこい。前日に23年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の380億円から320億円に引き下げた。工期延伸によるコスト増及び想定を上回る資材価格高騰のほか、大型プロジェクトにおいて一過性の損失を計上したことが背景としている。ただ、第3四半期までの状況から下振れ自体は想定線であり、新年度も連続増配傾向が継続するとみられることから、目先の悪材料出尽くしとも捉えられた。<8844> コスモスイニ 575 +36大幅続伸。前日に23年3月期の収益・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の35億円から49億円、前期比46.2%増に、年間配当金は従来計画の9円から14円にまで引き上げている。入国制限の緩和や国内の旅行需要喚起策の推進などで宿泊事業の稼働率及び客室単価が想定以上に改善したこと、オフィス移転・内装工事の受注が計画比増加したことなどが収益上振れの背景となっている。<9716> 乃村工芸 956 +51大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も850円から1200円に引き上げている。事業環境底打ちの中、手持ち工事及び堅調な需要による増収効果に加え総利益率上昇も寄与し、26年2月期までの営業利益年平均成長率は33.5%増と大幅な改善を見込むとしている。万博案件の寄与なども期待しているもよう。<4335> IPS 844 +101急伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.5億円から3億円、前期比24.5%増に引き上げ、年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げている。営業体制の強化による新規案件の着実な受注獲得、プロジェクト体制の強化や品質管理体制の効果などが利益率向上にも寄与のようだ。上半期は7割超の減益であったため、上方修正にはポジティなサプライズも。<1925> 大和ハウス 3328 +87大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3600億円から4650億円にまで引き上げ、退職給付に関する数理差異発生で966億円が上乗せとなるが、これを除いたベースでも3684億円に上振れとなる。ホテル事業と不動産売却益の上振れが背景のようだ。金融政策変更の影響なども懸念されていた中、実態ベースでの上振れに安心感が強まる格好へ。<3635> コーエーテクモ 2371 +62大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表。営業利益は391億円で前期比13.3%増益となり、従来計画の340億円を大きく上回った。コンセンサスも30億円程度上振れ。年間配当金も従来計画48円から50円に引き上げ。一方、24年3月期営業利益は375億円で同4.2%減と減益見通しに。市場予想は420億円程度に。ただし、例年保守的な傾向が強いこともあり、実績値の上振れをプラス視する動きが優勢に。<6503> 三菱電 1683 +53.5大幅続伸。自動車機器事業について抜本的な構造改革を実施すると発表している。意思決定プロセスの簡素化、スピーディーな事業運営を目指し、同事業を分社化する方針。CASE関連事業は技術シナジー見込める企業との協業を模索、電動パワステなどの事業は収益性の期待できる分野にリソースを集中、課題事業については早期の事業終息を進めるなどとしている。今後の収益改善につながっていくとの期待が先行の形へ。<6594> ニデック 6685 +61続伸。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は1001億円で前期比41.3%減となり、従来計画の1100億円を下振れた。構造改革費用の計上により、1-3月期は243億円の赤字に。一方、24年3月期は2200億円で同2.2倍の見通で、市場コンセンサスをやや上回る。構造改革費用計上の一巡に加え、イーアクセルの収益改善なども見込んでいる。直近では警戒感も先行していたとみられ、安心感につながった。 <ST> 2023/04/25 15:20 本日の注目個別銘柄 DDHD、光陽社、東京衡機など <4519> 中外薬 3397 +115大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も4000円から4480円に引き上げた。Orforglipron、Crovalimabなど4つの新薬が浮上中で、合計するとHemlibraに見劣りしないほどの業績インパクトを持つと分析する。4新薬ともに23-24年にかけて、フェーズ3の結果発表や認可が期待できると。<9202> ANA 2957.5 +106.5大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の950億円から1200億円に引き上げ、コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であったため、想定以上の上振れと評価されているもよう。2月に公表している中期計画では、24年3月期1200億円を目標にしいたが、前倒しでの達成となる形に。国際線旅客収入が堅調な推移であったほか、コストの抑制効果も寄与したもよう。<5423> 東製鉄 1360 -81大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は381億円で前期比19.8%増となり、従来計画の410億円を下振れる着地に。販売単価下落やスクラップ価格の上昇でマージンが悪化、1-3月期は49億円で前年同期比46.3%減に。また、24年3月期は300億円で前期比21.2%減の見通しとし、320億円程度の市場コンセンサスを下振れ。スプレッドの悪化やコストの上昇を見込んでいるもよう。<7545> 西松屋チェ 1615 -33急反落。先週末に4月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.7%減となり、3カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同2.8%上昇した一方、客数が同4.4%減少している。春物衣料や育児・服飾雑貨の売上高は好調に推移したものの、期間の後半に前年と比較して気温の低い日が多く、夏物衣料の売上高が前年を下回ったもよう。<4714> リソー教育 305 -13大幅続落。先週末に配当方針の変更、並びに未定としていた今期の配当計画を発表。これまで「株主還元率100%」を実施してきたが、今後は配当性向50%以上を目途として検討・実施することを基本方針にするという。一定の内部留保も検討する必要があるとの判断のようだ。これに伴い、24年2月期年間配当金は前期比6円減配となる10円としている。なお、新中計を策定し、26年2月期営業利益40億円を計画している。<3073> DDHD 1190 +126急伸。先週末に3カ年の中期経営計画を発表している。業績目標として、連結売上高400億円、連結営業利益28億円、ROE20%以上などを掲げている。23年2月期実績は売上高が322億円、営業利益が4.7億円であり、今後の大幅な収益改善計画にポジティブなインパクトが先行。23年2月期決算発表以降、株価は大きく上昇しているものの、一段の株高要因につながっている。<3321> ミタチ 1359 +80大幅続伸。創業50周年記念配当の実施、それに伴う配当金の引き上げを先週末に発表している。期末に記念配当10円を実施、5月末配当金は従来計画の25円から35円に引き上げるとしている。年間配当金は前期比25円増配の65円となる。先週末終値ベースでの配当利回りは5.1%の水準に高まり、利回り妙味が高まっているもよう。また、増配の実施は足元の業績動向に対する自信とも受け止められているようだ。<6360> 東自機 2309 +400ストップ高比例配分。先週末に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5.5億円から9.8億円、前期比2.6倍にまで引き上げ。生産機械事業において海外特定顧客向けの受注が大幅に増加していることから、想定を上回る売上高となる見通しのもよう。第3四半期までの営業利益は3.5億円、前年同期比68.4%増であったことから、期待以上の大幅上方修正となる形に。<7946> 光陽社 1800 +130大幅続伸で年初来高値を更新。先週末に23年3月期の業績上方修正を発表している。経常利益は従来予想の50百万円から87百万円、前期比5倍超の水準に引き上げ。カーボンオフセット関連の売上が好調だったほか、営業外収益で雇用調整助成金22百万円を計上しているもよう。なお、営業利益も小幅に上方修正しており、19年3月期以来の営業黒字化達成が改めて確認される状況にも。<7719> 東京衡機 292 +80ストップ高比例配分。CAEソフトウェアの開発およびその受託解析・開発業務を行っている理研発のベンチャー企業、先端力学シミュレーション研究所と業務提携契約を締結すると発表している。現実空間の試験機の製造・販売と、サイバー空間の CAEソフトウェア開発というそれぞれの強みを活かし、新規の収益機会の創出や事業の開発を行っていくことが目的。今後の業績向上につながるとの期待感が先行の展開に。 <ST> 2023/04/24 15:20 本日の注目個別銘柄 ダイハツデイ、ディスコ、仁丹など <6023> ダイハツデイ 660 +87ストップ高。前日に23年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の30億円から36億円、前期比72.1%増に引き上げ、主に海外分野において、メンテナンス関連の需要が想定以上に好調だったもよう。また、配当性向30%をめどとするように配当方針を変更すると発表、それにつれて、年間配当金を従来計画の15円から28円にまで引き上げるとしている。<6146> ディスコ 16640 +2050大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表。営業利益は1104億円で前期比20.7%増となり、市場予想は上振れたものの、先に個別売上高速報を発表しており、大きなサプライズはないもよう。また、4-6月期見通しは前年同期比24%減の165億円とし、190億円程度のコンセンサスを下回っているが、為替前提が保守的で、ネガティブな反応も乏しい。こうしたなか、4-6月期の消耗品売上の底打ち見通しなどがポジティブ視される形に。<4524> 仁丹 2168 +170一時ストップ高。前日に23年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.8億円から5.6億円、前期比87.3%増に引き上げ、ジェネリック医薬品分野で販売を開始した高脂血症用剤の販売が想定以上に好調だったほか、価格改定効果なども寄与したもよう。上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅の大きさがポジティブなインパクトに。また、年間配当金も従来計画の37.5円から40円に引き上げ。<5838> 楽天銀行 1930本日新規上場、公開価格1400円を32.6%上回る初値1856円をつけ、寄り付き後も上値追いの動きが優勢に。楽天グループ子会社のネット銀行であり、22年12月末現在の口座数は1338万口座、預金量は8.8兆円となっている。大型IPOのため需給妙味などは高まりにくかったとみられるが、先にスタンダード市場に新規公開の住信SBIネット銀行が上場後に大きく上昇していることなどが刺激ともなり、想定以上の好スタートとなる形に。<6055> Jマテリアル 2156 +107大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2790円でカバレッジを開始している。25年3月期に売上・利益成長の再加速を予想しており、当面は高めのバリュエーションが許容されると指摘している。多くの半導体関連プロジェクトが数年以内に竣工・稼働を迎える予定であり、同社にとってはイニシャル部門・オペレーション部門の双方で需要の取り込みが期待できると評価しているもよう。<3038> 神戸物産 3905 +165大幅反発。前日に3月の月次動向を発表している。営業利益は前年同月比8%増の22億円。直轄エリアの既存店出荷高は同3.2%増などとなっている。販売管理費は増加しているものの、売上総利益率は前年同月比0.5pt増の9.9%となり、8カ月ぶりの前年同月比改善となる形に。今後の収益回復基調入りを期待する流れへとつながっているようだ。価格改定効果や為替の悪影響一巡などが背景とみられる。<3965> CAP 683 +28大幅続伸で一時ストップ高。前日に上半期収益予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の0.7億円から1.7億円に引き上げ、前年同期は1.8億円の赤字であった。生命保険会社において凍結されていた新商品投入、ライフプラン再構築プロジェクトなどが本格的に始動したほか、銀行・証券会社においてAPI提供による使用料課金も拡大したもよう。第1四半期の状況から見ても、収益改善は想定以上と捉えられている。<3810> サイバーS 741 -150ストップ安比例配分。完全新作サンドボックスゲーム「テラビット」のPC/Steam版を前日にリリースしているが、材料出尽くし感が強まる展開になっているもよう。制作者に収益が還元される「Create to Earn」という独自のゲームモデルとして、足元では期待感が先行し、前日も大幅高となっていた。なお、子会社ブルームズがナスダック上場を目的にケイマン法人を設立したとも前日に発表している。<3004> 神栄 1041 +150ストップ高比例配分。前引け後に23年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の11.3億円から13.8億円、前期比90.7%増にまで引き上げ。販売価格の調整による利益率の回復が想定以上に進んだもよう。第3四半期まででは前年同期比40.1%増で推移していたため、増益率は一段と拡大の方向に。また、年間配当金も従来計画の30円から40円に引き上げている。<8035> 東エレク 15590 +195大幅続伸。本日は同社など半導体製造装置関連銘柄が強い動きとなっている。前日の米国市場では、決算発表を行ったラムリサーチが7%超の大幅上昇。さらに、台湾TSMCが決算で、通期売上高見通しを下方修正したものの、設備投資計画の据え置きを発表している。事前には設備投資計画の下方修正観測が伝わっていたため、製造装置メーカーにとっては買い安心感につながっているようだ。 <ST> 2023/04/21 15:04 本日の注目個別銘柄 NOK、八洲電機、ダイワ通信など <7240> NOK 1779 +238急伸。新中期経営計画期間中の資本政策及び株主還元方針を発表。3カ年で総額675億円を下限とした株主還元を実施するとし、24年3月期には100億円の自己株式取得を行うほか、配当金は24年3月期から3カ年においてDOE2.5%以上とし、総額375億円を下限にするなどとしている。同時に、23年3月期の期末配当金も25円から50円に引き上げ、年間配当金は前期比25円増の75円配にするとしている。<3153> 八洲電機 1306 +63大幅続伸。前日に23年3月期業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の26億円から28億円、前期比31.8%増に上方修正。修正幅は限定的だが、第3四半期累計では営業赤字であったため、上方修正に意外感も強まっているようだ。プラント事業を中心に、老朽設備の更新や設備の維持・保全案件など、付加価値の高いエンジニアリング案件が第4四半期において好調に推移したことが背景のもよう。<7116> ダイワ通信 1914 +400ストップ高比例配分。ヤマト運輸とAI顔認証送迎用バス置き去り防止安全装置Face Roll Callについて、全国の送迎バス保有事業者への訪問取付を目的とした業務委託契約を締結したと発表している。同装置は国交省が策定したガイドライン適合製品として、内閣府の適合品リストに掲載されているもの。ヤマトグループのネットワークやノウハウを活用することで、導入が進んでいくとの期待が先行する形に。<5341> アサヒ衛陶 663 +18大幅反発。EV急速充電器の第1号機種となる「EV・PHEV用急速充電器A-QUICK」について、CHAdeMO協議会によるCHAdeMO認証を取得したと発表している。A-QUICKはテンフィールズファクトリーが開発した従量制課金システムを搭載したEV急速充電器、今回の認証取得により急速充電器市場へ本格的に参入することとなる。今後の需要拡大が見込まれる分野でもあり、先行き期待へとつながる形に。<3372> 関門海 256 +18大幅反発。前日に株主優待制度の一部変更を発表している。同社では毎年2回の株主優待券導入による優待制度を実施しているが、これまではとらふぐ料理「玄・醍醐・天楽」コースに限定されていた利用が、4000円以上のコース料理全てで使えるようにするようだ。株主の利用機会の拡充及び利便性の向上を図ることを目的としている。ポジティブな反応がストレートに強まる形となっている。<8233> 高島屋 2068 +74大幅続伸。前日には3月の訪日客数が発表されている。訪日外国人客数は181万7500人となり、前年同月比では27.5倍、前月比でも23%の増加となっている。単月で150万人を超えたのは20年1月以来となったもよう。インバウンド消費拡大への期待が改めて高まり、百貨店などのインバウンド関連株に関心が向かっているようだ。今後は水際対策の終了による中国からの訪日客増加も想定される状況にある。<2337> いちご 255 -28急落。前日に23年2月期の決算を発表。営業利益は125億円で前期比24.7%増となり、ほぼ市場想定線での着地とみられるが、年間配当金は7円から8円に引き上げられている。一方、24年2月期は95億円で同24.0%減の見通しとしており、前期比横ばい水準であったコンセンサスを下回っていることがネガティブ視される形に。また、期待感のあった自社株買いの発表がなかったことも売り材料とされているようだ。<4205> 日ゼオン 1427 +12続伸。前日には23年3月期の業績修正を行っている。営業利益は従来予想の280億円から270億円、前期比39.2%減に引き下げているほか、徳山工場の生産設備などに関しての減損計上により、純利益は185億円から105億円にまで下方修正している。ただ、本業ベースの下振れは限定的であるほか、減損計上は構造改革に向けた取り組みの一環との見方もあり、ポジティブに評価する動きもあるようだ。<6326> クボタ 2000.5 +28.5大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の1.1%に当たる1300万株、200億円を上限としており、取得期間は4月20日から12月18日まで。今後の需給改善を期待する動きが先行へ。なお、ここ4年間は上限200億円の自社株買い実施をこのタイミングで発表していることから、自社株買いアナウンスへの期待などは高まりつつあったもよう。<6929> 日セラミック 2706 +98大幅反発。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を3300円としている。今期以降も超音波センサ、電流センサを牽引役に最高益更新が狙えること、超音波センサの成長性高まりによるPERの拡大が期待できることなどを評価しているようだ。顧客ニーズに応えるカスタム対応力評価でのシェアアップ、新たなADASの員数増享受などから、超音波センサは遂に成長フェーズに入ったと判断しているもよう。 <TY> 2023/04/20 15:29 本日の注目個別銘柄 萬世電機、カクヤスG、IGポートなど <7565> 萬世電機 3835 +700ストップ高比例配分。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の7.5億円から11億円、前期比2倍の水準にまで引き上げ。企業のデジタル化やグリーン投資などに関連する設備投資が好調に推移していることが背景。第3四半期までの状況から上振れ期待はあったが、修正幅の大きさにインパクトが強まっているもよう。また、年間配当金も従来計画の66円から71円に引き上げている。<7686> カクヤスG 1505 +202急騰。前日に発表した業績・配当予想の修正が買いインパクトにつながっている。23年3月期営業利益は従来予想の4憶円から7.8億円に引き上げ、前期は33.3億円の赤字だった。コロナウイルス感染症の5類への移行決定などを受け、酒類需要の増加が2月並びに3月の売上伸長につながったようだ。また、未定としていた期末配当金は20円にするとし、年間配当金は前期比10円増配の30円となる。<3791> IGポート 3290 +380急伸。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を4000円としている。コミックの電子書籍などが想定以上に好調で、24年5月期には新たなアニメ放送と劇場版制作が予定されている「SPY×FAMILY」関連などの収益拡大も期待できるとしている。24年5月期営業利益は前期比20%増の11億円を予想。世界的人気を集めている日本アニメの有力制作会社として、中期的にも成長が期待できるとの見方。<6494> NFK-HD 107 +9大幅高。固定資産の譲渡、並びに、特別利益の計上見込みを発表。倉庫及び実験設備として使用していた横浜市の土地・建物を譲渡、譲渡益541百万円を24年3月期において特別利益に計上する。譲渡資産の引渡し日は8月10日を予定している。23年3月期純利益は0.9億円であり、インパクトは大きい水準となる。先行きファンダメンタルズ好転への期待よりも、株価の値頃感の強さが短期資金の流入を誘う形とみられる。<6226> 守谷輸送機工業 899 +54大幅反発。前日に発表している業績修正が買い材料視されている。23年3月期営業利益は従来予想の5.1億円から7.5億円、前期比58.7%減に上方修正。一部案件のずれ込みなどで売上はやや下振れも、好採算案件の着工、材料コストの想定以上の低減などが背景となっているもよう。過度な警戒感の後退につながっているようだ。同社では上半期の決算発表前に業績予想を大幅に下方修正していた。<2379> ディップ 3450 -190大幅反落。野村證券では投資判断「ニュートラル」継続で、目標株価を3940円から3660円に引き下げている。直近の決算を受けてDX事業のセグメント利益率前提を引き下げるほか、人件費の増加を考慮して販管費を増額修正、24年2月期以降の業績予想を下方修正しているもよう。構造的な人手不足から中長期的な成長性は高いものの、株価の割安感には乏しいと判断しているようだ。<6526> ソシオネクスト 10970 +490大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を8900円から11500円に引き上げた。重点領域の自動車、5G&データセンタ、スマートデバイス向け商談が量産フェーズに入り製品売上高が想定通り伸長していること、同領域のNRE収入が着実に積み上がっていること、23年3月期から24年3月期は特需が業績を押し上げると見られることなどを評価している。<5938> LIXIL 2072 -73大幅続落。前日に23年3月期業績予想の下方修正を発表。事業利益は従来予想の420億円から260億円、前期比59.9%減に引き下げ。第3四半期までの状況210億円、前年同期比66.0%減から下振れ自体は想定線とみられるが、修正幅の大きさをマイナス視へ。国内新設住宅着工の減少による新築向け製品の販売減、米州の流通在庫調整解消時期の遅れによる販売減、中欧の需要軟化などが下振れ要因とされている。<6594> ニデック 6684 -112急反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も11800円から6500円に引き下げた。不確実性の高い事業環境の中、従来強みを発揮したHDDモーターと異なるモジュールビジネスモデルで勝ち切れる予想を、現時点で織り込むのは困難と判断している。また、ポスト永守体制の在り方を見極める局面であるとも指摘。なお、23年3月期以降の業績予想はコンセンサスを下回る水準へと修正。<6146> ディスコ 14550 +170反発。23年3月期営業利益が初めて1000億円を超える見通しとの観測報道が伝わった。前期比2割近く増加、3期連続で最高益を更新したようだ。営業利益は1100億円に迫る公算で、従来の会社予想1032億円や市場コンセンサス1066億円を上回り、買い安心感が先行しているもよう。EV市場などの拡大を受け、電力制御に不可欠なパワー半導体向けの製造装置の出荷が伸びたほか、円安も追い風となったようだ。 <ST> 2023/04/19 15:22 本日の注目個別銘柄 サンウッド、アセンテック、アクシージアなど <1801> 大成建 4225 -20反落。前日に23年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の970億円から547億円に引き下げた。施工中の「(仮称)札幌北1西5計画」において発生した鉄骨建方等の精度不良に係る是正工事関連費用として、工事原価が約240億円増加する見込みとなったもよう。修正幅は大きい印象だが、精度不良発生の発表後に株価は大きく調整しており、売り一巡後はややあく抜け感も強まりつつあるようだ。<9831> ヤマダHD 463 -9大幅反落。未定としていた23年3月末の期末配当金は12円にすると前日に発表している。年間配当12円は前期比6円の減配となる。23年3月期は減益予想ではあるものの、大幅な減配は想定外との見方も強いようだ。現在のEPS予想55.01円をベースにすると、配当性向は21.8%の水準となる。なお、自己株式取得総額1000億円を取得した場合の総還元性向は300%を超える見込みであるとしている。<6526> ソシオネクスト 10480 +590大幅続伸。SBI証券では投資判断を「買い」、目標株価を14000円として新規カバレッジを開始している。「ビジネスモデル変革」と「業界環境の変化」による成長ポテンシャルに注目としているもよう。同社では中期財務目標として、年平均成長率 10%台後半という売上成長目標を掲げているが、市場成長や大型商談の獲得が進展していることから、達成確度は高いと判断しているようだ。<8114> デサント 4295 +190大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価5200円でカバレッジを開始している。中長期で海外事業の成長期待が今後も可能と判断しているようだ。伊藤忠商事やAntaと始めた中国でのデサントブランドの打ち出しが奏功し中国事業が急成長しているほか、近年苦戦してきた韓国事業も不採算店舗の削減など収益性改善の取り組みで底打ちは近いと見込んでいるもよう。<3050> DCM 1386 +100大幅反発。みずほ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を1400円から1500円に引き上げている。決算発表後に株価は上昇しているものの、株価指標面では引き続き割安感があると判断しているもよう。自社株買いや配当性向目標の引き上げなど、積極的な株主還元姿勢も評価としている。同証券では、PB商品開発強化による粗利率改善などで、25年2月期以降も1ケタ台後半の増益基調を予想。<6866> 日置電 9550 +650大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は23.4億円で前年同期比27.6%増益となった。通期計画79.4億円、前期比12.3%増に対する進捗率は29.5%の水準であり、順調な立ち上がりと評価が先行したようだ。バッテリー、エネルギー市場関連の計測器需要が高い状態で推移しているなか、部品欠品による一部製品の出荷停止の状況解消、本社工場の増床・増築による生産能力強化なども寄与したようだ。<4936> アクシージア 1159 +110急伸。発行済み株式数の2.90%に当たる75万株、11億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は4月18日から6月30日まで。成長投資と株主還元の両立を図り、株主への一層の利益還元を遂行できるようにすることを取得目的としている。当面の需給改善を期待する動きが先行しているようだ。株価が安値圏にある中で、リバウンド期待の高まりにもつながる形へ。<7725> インターアク 1426 +50大幅反発。イメージセンサ検査関連製品の大口受注獲得を前日に発表している。受注金額は3.04億円で、納期は6月から11月にかけてとされている。23年5月期売上高見通し67億円からみてインパクトは限定的とも捉えられるが、株価は安値圏で直近一段安となっていた経緯もあり、リバウンドの手掛かり材料とされる格好に。なお、1億円を上限とする自社株買いの終了も発表している。<3565> アセンテック 637 +73急伸。長期的な協業関係の構築による事業の拡大を目指し、チェンジと業務提携を開始すると前日に発表している。今回の業務提携は、3月に発表している純国産SaaSセキュリティプラットフォーム「ブレイクアウト」をチェンジが取り扱い、国内の顧客に共同でSaaSアクセス環境の新しい利用形態を提案していくことを目的としているようだ。業績へのインパクトを期待する動きが先行している。<8903> サンウッド 795 +95急伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の12.6億円から19.5億円、前期比3.6倍の水準にまで引き上げ。新築分譲マンション「サンウッドウエリス品川御殿山」「サンウッド瀬田一丁目」が完売となっているほか、新築収益不動産の販売においても、予定物件の引き渡しが完了し、計画を上回る価格で売却できたようだ。大幅上方修正への織り込みはそれほど進んでいなかったとみられる。 <ST> 2023/04/18 15:26 本日の注目個別銘柄 ALサービス、ヨシムラフード、DDHDなど <5101> 浜ゴム 2884 +200大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2600円から3400円に引き上げた。海上運賃の大幅下落の恩恵はセクター内で最も大きいと推察、会社前提はあまりにも保守的と判断しているもよう。23年12月期営業利益は前期比33.6%増の920億円を予想、会社計画の730億円、並びに市場コンセンサスの770億円レベルを上回ると分析。<3994> マネーフォワード 5880 +730急騰。先週末に第1四半期決算を発表、EBITDAは7億円の赤字となり、従来予想レンジ12-17億円の赤字の上限を上振れる水準となった。前年同期は11.6億円の赤字だった。ビジネスカードの決済額が想定以上に増加したほか、Xドメインにおいて複数の大型案件計上などもあったもよう。想定以上の収益改善をポジティブ視する動きが先行へ。なお、3-5月期のEBITDAは6-11億円の赤字レンジ予想としている。<3087> ドトル日レス 2095 +121大幅続伸。先週末に23年2月期の決算を発表、営業利益は29.7億円で前期17.8億円の赤字から黒字転換、4月7日に上方修正を発表済みであった。一方、24年2月期は72.8億円で同2.5倍の水準を計画、想定以上の収益回復ペースとしてポジティブに捉えられているようだ。年間配当金も前期比2円増の32円を計画している。ドトール、日レスセグメントともに順調な既存店の拡大を見込み、増収増益を想定している。<3046> JINSHD 3135 -520急落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は15.1億円で前年同期比20.7%減となり、従来予想の19.6億円を下振れる着地に。通期予想は従来の70億円から40.1億円、前期比20.9%増に下方修正している。国内アイウエア事業における販売数量の減少、戦略投資コストの追加などを見込んでいるもよう。業績下方修正に伴い、年間配当金も従来計画の53円から31円にまで引き下げている。<3085> ALサービス 2629 +373急騰。親会社のアークランズ<9842>が同社の完全子会社化に向けた株式交換を実施すると発表。同社株は8月29日を最終売買日として上場廃止となる予定。株式交換比率は1:1.87とされており、先週末のアークランズ終値をベースに、理論株価は3051円となり、同社先週末終値比では35.2%のプレミアムとなる。なお、本日はアークランズが交換比率にサヤ寄せで大幅安となっており、同社株も高寄り後伸び悩む。<2884> ヨシムラフード 793 -211急落で下落率トップ。先週末に23年2月期決算を発表。営業利益は6.8億円で前期比3.6%増となったが、従来予想の8.4億円は下振れた。12-2月期は前年同期比2ケタの減益に転じる形に。M&A取得関連費用の計上などが下振れ要因となった。また、24年2月期は15.7億円で同2.3倍の水準を想定しているが、もともと買収子会社の寄与が想定されていたことでサプライズは乏しく、出尽くし感につながった。<3915> テラスカイ 2241 +400ストップ高比例配分。先週末に23年2月期決算を発表、営業利益は5.1億円で前期比22.3%減となったが、従来予想の3.3億円は上振れた。また、24年2月期は11億円で同2.2倍の水準を計画、想定以上の収益拡大見通しにポジティブインパクトが優勢。「クラウドファースト」の拡大を追い風として、主力事業とするSalesforce関連のクラウドインテグレーション案件数が更に増加すると見込んでいる。<3073> DDHD 953 +133急伸。先週末に23年2月期の決算を発表、営業利益は4.7億円で前期73.3億円の赤字から黒字転換。従来予想の5.2億円は下回ったものの、純利益は従来計画5.2億円に対して8.8億円を上振れ着地。また、24年2月期営業利益は15.2億円で前期比3.3倍と大幅増益見通し。経済活動の正常化に伴う需要の回復を想定しているもよう。業績変化率の大きさが買いインパクトにつながる形へ。<2706> ブロッコリー 1326 +300ストップ高比例配分。ハピネットが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社ではTOBへの応募を推奨としており、TOB価格1500円へのサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB価格は先週末終値に対して46.2%のプレミアムとなる。TOB期間は4月17日から6月13日までとされており、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定。なお、本日はハピネットも買い先行となっている。<3440> 日創プ 792 +100ストップ高比例配分。先週末に上半期決算を発表、営業利益は3.3億円で前年同期比2.9倍となった。従来計画の4.2億円は下回る着地も、通期予想はM&A効果なども見込み、従来計画5.8億円、前期比61.7%増を据え置いた。一方、負ののれん発生益の計上で、通期純利益計画は従来予想の3.9億円から19億円に上方修正した。純益上方修正や設立40周年記念配の実施で、年間配当金は15円計画から30円に増額。 <ST> 2023/04/17 15:29 本日の注目個別銘柄 Sansan、東名、カーチスHDなど <9983> ファーストリテ 32840 +2570大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、12-2月期営業利益は1032億円で前年同期比47.7%増となり、市場予想を100億円強上振れた。海外ユニクロ事業の売上が想定以上に好調のもよう。つれて、通期予想は従来の3500億円から3600億円に上方修正、コンセンサスは従来会社計画下振れであったため、ポジティブなサプライズが先行。急回復している中国では3月の販売状況も極めて好調のようだ。<2651> ローソン 5840 +340大幅続伸。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は551億円で前期比16.9%増となり、先の観測報道で伝わった水準に着地した。一方、24年2月期は570億円で同3.5%増と増益率鈍を見込み、コンセンサスも20億円近く下振れるもよう。マーケティング施策などに費用増を想定。ただし、年間配当金は前期比50円増の200円を計画、25年度までの段階的な増配方針も示しており、株主還元強化をポジティブ視。<4443> Sansan 1808 +262急騰。前日に第3四半期の決算を発表、12-2月期営業利益は6.1億円で前年同期比65.9%増となっている。上半期は0.7億円の赤字であったほか、22年5月期通期で6.3億円の水準であったことから、想定以上の収益改善と捉えられている。営業強化などにより、契約件数が順調に拡大しているもよう。第3四半期累計営業利益は5.4億円であり、通期の市場コンセンサス9.5億円程度の上振れも想定される形に。<2791> 大黒天 5320 +545急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は27.5億円で前年同期比55.1%減と大幅減益になっている。関西物流RMセンターの立ち上げ費用に加え、原材料価格などの高騰が響いているようだ。ただ、12-2月期は16.8億円で同29.3%減と減益幅は縮小する形に。通期計画39.2億円、前期比54.1%減の達成確度などは高まり、過度な警戒感の後退につながっているようだ。<7420> 佐鳥電機 1512 -143大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は31.9億円で前年同期比67.4%の大幅増益になった。通期予想の37億円、前期比42.2%増は据え置いたが、年間配当金は従来計画の62円から70円に増額した。ただし、12-2月期は6億円で前年同期比29.7%の減益に転じている。上半期までの進捗率からは業績上振れ期待が高かったとみられ、足元の収益水準鈍化をネガティブ視する動きが先行へ。<9278> ブックオフGHD 1441 +133急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は24.1億円で前年同期比51.1%増となり、通期計画は従来予想の22.5億円から26億円に上方修正した。国内売上がトレーディングカード・ホビーやアパレル、貴金属・時計・ブランドバッグなどの伸長で想定を大きく上回り、海外事業でもマレーシアや米国の売上が想定超。大型IT投資の費用計上も想定を下回って推移。上半期決算時に続く上方修正となった。<3922> PRTIMES 1635 -260急落。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は11.9億円で前期比35.1%減となり、従来計画の16億円を大きく下回る着地に。広告宣伝などの大規模投資を実施したことにより、9期ぶりの減益に転じる形へ。24年2月期は15億円で同26.0%増と増益転換を見込んでいるが、従来の23年2月期計画の水準を下回る形に。引き続き、広告宣伝の大規模投資を実行していくもよう。<4439> 東名 1936 -500ストップ安。前日に上半期決算を発表、営業利益は7.4億円で前年同期比9億円の損益改善となり、従来予想の5.9億円を上振れた。ただ、12-2月期は2.7億円にとどまり、第1四半期の4.7億円との比較では減益に。オフィス光119事業、オフィスソリューション事業ともに前四半期比で減益に。第1四半期決算後は通期上振れ期待で株価の水準訂正も進んでいたため、収益水準鈍化で目先の出尽くし感が優勢に。<5967> TONE 955 +150ストップ高比例配分。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は7.5億円で前年同期比19.7%増益となっているが、上半期実績が同37.0%増益であったことから、大きなサプライズは乏しいとみられる。一方、設立85周年記念品の贈呈を発表、5月末の100株以上の株主を対象に、クオカード5000円分を贈呈するとしている。前日終値をベースにすると今回の記念品の利回りは6.2%の高水準となる。<7602> カーチスHD 240 +50ストップ高比例配分。新華錦集団及び山東膠東航空城投資との間で、投資枠組み契約意向書を締結したと発表している。山東膠東航空城投資は青島空港総合保税区内に設立された国有企業とされている。今般、中古車整備、中継貿易業務の展開と展示サービスセンターの建設を推進する条件が整ったことで、同社合弁会社と3社協力による共同事業が展開されることになるもよう。先行きの業績インパクトを期待する動きが先行へ。 <ST> 2023/04/14 15:36 本日の注目個別銘柄 広済堂HD、トレファク、アズ企画設計など <8267> イオン 2664 +70大幅続伸。前日に23年2月期決算を発表。営業利益は2098億円で前期比20.3%増となり、会社計画レンジの下限水準での着地に。ただ、イオンモールの下方修正があったことで、計画達成は不透明との見方が強かったとみられる。一方、24年2月期は2200億円で同4.9%増の見通し。コンセンサスはやや下回る水準だが、会社側では保守的に想定としており、安値圏にある株価の見直しに決算はつながっているようだ。<2670> ABCマート 7410 +380大幅続伸。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は423億円で前期比54.1%増となり、会社計画の345億円を大きく上回ったほか、400億円程度の市場コンセンサスも上振れ。韓国の好調やUSの回復などが収益上振れを牽引した。一方、24年2月期は440億円で同4.0%増と小幅増益にとどまるものの、韓国事業の見方など保守的と捉えられているようだ。なお、ガイダンス自体はほぼ市場想定並みと。<3543> コメダHD 2685 +282急伸で上場来高値を更新。前日に23年2月期決算を発表、営業益は80億円で前期比9.8%増となり、ほぼ市場想定並みの着地だが、12-2月期は前年同期比51.7%増と大幅増益に。24年2月期は87億円で前期比8.4%増の見通しで、こちらもコンセンサス並み水準。46万株、10億円を上限とした自社株買いの発表、26年2月期までのEPS年平均成長率引き上げ(10%以上→13%以上)などをポジティブ視。<7611> ハイデ日高 2355 +185大幅続伸。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は6.2億円で前期35.2億円の赤字から黒字に転換、2月の上方修正水準で着地。24年2月期は30億円で前期比4.9倍と大幅増益の見通し。期待以上のガイダンスと捉えられる。また、26年2月期を最終年度とする中期計画も発表、売上高480億円、営業利益率7.5%を目標としており、営業利益は36億円の水準となる。<7868> 広済堂HD 2956 +500ストップ高。前日に23年3月期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の41.3億円から42.5億円に引き上げた。葬祭セグメントの堅調推移や情報セグメントの増収などが背景。また、中期計画の上方修正も発表。24年3月期営業利益は従来47億円の計画であったが、新中計では66.5億円と見込む。既存事業の収益上振れのほか、新規セグメントである資産コンサルティング事業の寄与も見込む。<3608> TSI HD 649 +35大幅続伸。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は23.3億円で前期比47.5%減となったが、従来予想の18億円は大きく上回る着地に。期末配当金も7円計画から10円に引き上げ、前期比5円の増配となる。また、24年2月期は47億円で同倍増の見通しとしており、年間配当金は15円にまで引き上げの計画。収益・配当計画ともに市場の期待値を大きく上回っているとみられる。<7818> トランザク 1605 +73大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は23.2億円で前年同期比43.9%増となり、通期計画は従来予想の35.6億円から41.5億円に上方修正した。eコマース事業の強化によって主力サイトが好調に推移したほか、SNSの活用強化でDtoCサイトの売上も拡大へ。上半期上振れ分のみの上方修正で、一段の上振れ期待も。年間配当金も従来計画の27円から29円に引き上げ、前期比4円の増配としている。<3093> トレファク 1643 +300ストップ高。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は25.7億円で前期比2.6倍となり、24年2月期見通しも28.6億円で同11.4%増と連続2ケタ増益を見込む。年間配当金は21円を計画し、分割考慮で前期比2.5円の増配に。また、中期計画の見直しも行い、25年2月期経常利益は従来計画の24.4億円から32.5億円に上方修正。なお、立会外取引による20万株、2億円上限の自社株買い実施も発表。<3760> ケイブ 2244 +400ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は6.1億円の赤字だった、12-2月期は9億円の黒字に転じた。Nintendo Switch版「虫姫さま」海外パッケージ版が売上獲得に貢献し、子会社でらゲーの損益連結を開始したことなどが寄与した。また、「東方 Project」のIP許諾を受けた新規ゲームのリリース日を11月22日と発表、リリース延期の経緯もあっただけに安心感に。<3490> アズ企画設計 2166 +400ストップ高比例配分。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は5億円で前期比37.8%増益となり、2月に上方修正した水準での着地に。一方、24年2月期は6.5億円で同31.0%増益の見通しとしている。大型物件の取扱や取扱商品の多様化を進めていくほか、東北ホテルの売却による賃貸事業の改善なども見込んでいるもよう。固定資産譲渡による特別利益の計上で、純利益は6.7億円、同35.1%増を計画している。 <ST> 2023/04/13 15:47 本日の注目個別銘柄 竹内製作、コシダカHD、ローツェなど <8273> イズミ 3040 -90大幅反落。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は336億円で前期比3.1%減となったが、従来計画の326億円は上回った。一方、24年2月期は310億円で同7.9%減と、連続減益の見通しになっており、ネガティブに捉えられたようだ。営業施策の強化や積極投資によるコストの先行負担などが背景となるもよう。中期経営計画も見直しており、25年度営業利益は従来計画の450億円から410億円に引き下げ。<7725> インターアク 1346 -148急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は12億円で前年同期比62.4%増益となっている。一方、23年5月期通期予想は従来の22億円から15.2億円、前期比34.8%増に下方修正している。海外顧客向け光源装置及び瞳モジュールが想定していた需要の増加まで至らず、販売数量が下振れる見込みのようだ。7万4600株、1億円を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、下支え材料にはならず。<6323> ローツェ 9590 -1660急落で下落率トップ。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は264億円で前期比67.1%増となり、従来計画の232億円も上回った。一方、24年2月期は216億円で同18.2%減と2ケタ減益に転じる見通し。メモリ半導体の世界的な需要の減速で設備投資計画が見直されてきているほか、短期的には各国の最先端半導体製造装置に対する輸出管理強化で中国顧客向けの販売に不透明さが残ることなども反映のようだ。<8570> イオンFS 1225 -21大幅反落。前日に23年2月期の決算を発表、純利益は307億円で前期比1.5%増となり、従来予想レンジ上限の290億円を上回っている。一方、24年2月期は270億円で同12.0%減と想定外の減益見通しに。コンセンサスは330億円程度であったとみられる。マレーシアにおけるデジタルバンクへの先行投資費用、国内事業再編による経営統合費用などの発生が要因となるようだ。<4666> パーク24 1947 +47大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2600円から2700円に引き上げている。新型コロナの感染症分類引き下げなど今後のリオープンの動きが追い風になるとみられるほか、ネットワーク拡大やデジタル戦略投資拡大など「攻め」の投資に転じていることなども評価のもよう。株価下落によって投資妙味が高まったとも指摘している。<6199> セラク 1755 +192急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の6億円から10.9億円、前年同期比2.8倍の水準にまで引き上げ。エンジニアの稼働率が改善傾向となっているほか、販売費及び一般管理費の削減なども奏効しているもよう。第1四半期が同2.5倍の水準であったため、上振れへの期待は高かったとみられるが、上振れ幅は想定以上との見方になっているようだ。<2918> わらべ日洋 2029 +243急伸。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は49.9億円で前期比12.3%増となり、従来予想の48億円をやや上回る着地になっている。年間配当金は従来計画の50円から65円に引き上げ。配当方針を変更して、連結配当性向をこれまでの25%めどから40%をめどとしている。また、24年2月期は52億円で同4.3%増と連続増益の見通しに。年間配当金も前期比5円増の70円を計画、中間配当の実施も発表。<2157> コシダカHD 1126 +150ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は35.3億円となり、前年同期2.8億円から大幅に拡大。12-2月期は29.9億円で前年同期比2.1倍の水準となっている。また、通期予想は従来の74.3億円から75.7億円、前期比3.4倍に上方修正、上半期の上振れ分を反映する形に。なお、純利益の大幅増益は、2月に発表した固定資産譲渡による特別利益の計上が背景になっている。<6432> 竹内製作 3335 +500ストップ高。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は212億円で前期比19.5%増となり、従来計画の200億円を上回った。また、24年2月期は240億円で同13.1%増の見通しとしており、市場コンセンサスを20億円近く上回る水準に。増収効果や値上げ効果、物流単価の下落などを見込んでいるもよう。為替前提も1ドル127円と保守的であり、想定以上の好ファンダメンタルズをポジティブ視する動きに。<8002> 丸紅 1904 +55大幅続伸。前日に続いて総合商社各社の強い動きが目立つ展開。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本企業についての追加投資を示唆し、すでに保有する5大商社株の保有比率はすべて7.4%に高まっていると伝わった。買い増しのスピードが速く、今後も、上限としている9.9%までの追加取得が進められるとの期待が優勢に。また、バフェット氏では商社から協業提案があれば「歓迎したい」ともコメント。 <ST> 2023/04/12 15:37 本日の注目個別銘柄 SHIFT、ライフコーポ、北興化など <8035> 東エレク 15890 +565大幅反発。本日は同社を筆頭に半導体関連株の強い動きが目立っている。米国市場ではマイクロンやWDが8%超の急伸となるなどSOX指数が1.8%高と5日ぶりに反発、東京市場の関連銘柄にも波及する形となっているようだ。米半導体株の上昇に関しては、サムスン電子が半導体の減産を表明したことが材料視されている。供給過剰の緩和によって半導体市況の下げ止まりにつながるとみられている。<3349> コスモス薬品 12380 +550大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は222億円で前年同期比1.2%増、12-2月期は同2.0%減と減益に転じ、市場予想もやや下回ったもよう。ただ、会社側の通期計画300億円、前期比0.7%増との比較からはサプライズもなく、株価の下落基調が続いていた中で、過度な警戒感の後退につながった。また、3月の既存店売上高が前年同月比2.5%増と3カ月ぶりにプラス転換していることも安心感に。<3697> SHIFT 25870 +3530急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は50.8億円で前年同期比32.8%増となり、従来予想の42億円を大きく上回る着地に。第1四半期の減益決算から一転して大幅増益となる形にも。不採算案件の一巡などによって粗利益率が大幅に改善しているもよう。エンジニアの採用ペースなども復調してきているようだ。通期予想の94億円、前期比36.0%増は据え置いているが、コンセンサスは切り上がる方向に。<1377> サカタのタネ 3860 -100大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は82.1億円で前年同期比7.3%減益となり、上半期実績の同2.4%減から減益幅はやや拡大している。青果市況の低迷や生産コストの上昇などから作付面積が全般的に減少傾向にあり、野菜種子が減少したほか、巣ごもり需要の落ち着きなどから花種子と苗木も減少。直営店における来店客数の減少なども響いたようだ。<9418> USENNEX 2746 +206大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は95.4億円で前年同期比7.9%増となり、第1四半期の同2.9%減から一転して増益での着地となっている。前期反動減の業務用システムを除く全ての事業で増収増益を達成している。上半期末配当金は従来計画の9円から10円に引き上げ、年間配当金は前期比5円増の20円となる。モメンタム好転による通期業績の上振れ期待なども高まる方向へ。<8194> ライフコーポ 2815 +287急伸。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は191億円で前期比16.5%減となったが、従来予想の170億円は上回った。また、24年2月期は198億円で同3.4%増の見通し、3期ぶり増益転換を見込む。配当性向30%目安など新たな株主還元方針も示しており、24年2月期配当金は前期比10円増の80円を計画。また、中期計画を発表、2030年度に目指す姿として、経常利益350億円などを掲げている。<2462> ライク 1861 -130大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は14.2億円で前年同期比36.4%減となった。12-2月期は3.4億円で同59.4%減、上半期実績の同22.9%減から減益幅は拡大した。据え置きの通期計画43.5億円、前期比2.6%増の達成に不透明感が強まる状況と捉えられた。食材費・水道光熱費などの上昇、保育事業における期ずれ補助金計上額の減少、新規施設開設に伴う先行コストの発生などが要因。<4745> 東京個別 514 -25大幅反落。前日に23年2月期決算を発表。営業利益は18.2億円で前期比23.9%減となり、第3四半期決算時に下方修正した数値の21.9億円も下振れた。期末配当金も従来計画の13円から10円に変更。また、24年2月期営業利益は14.6億円で同19.8%減と連続2ケタ減益を見込む。年間配当金も前期比7円減配の16円を計画。教務・マーケティング改革の人財確保や教育現場における人財リソース投資を予定。<4992> 北興化 889 +98急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は23.3億円で前年同期比24.9%増益となっている。通期計画46億円、前期比2.7%減に対する伸長率は50%を超える状況となり、業績の上振れ期待などが先行しているようだ。ファインケミカル事業は樹脂分野を中心に販売が順調に推移、繊維資材事業でも環境配慮型の再生ポリエステル素材の販売などが好調だった。原材料価格の上昇は販売価格の改定などで吸収。<4382> HEROZ 1220 -100大幅反落。連結子会社であるバリオセキュアが前日に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の7.8億円から5.8億円に減額、競合環境の想定以上の激化によって中小企業向け統合セキュリティ機器の販売が低迷しているようだ。同社連結業績の押し上げが期待されていた中、影響が懸念される状況に。なお、同社の23年4月期営業利益は2.5億円の予想となっている。 <ST> 2023/04/11 15:21 本日の注目個別銘柄 技研製作所、三光合成、ワキタなど <6418> 日金銭 1221 +65大幅反発。大阪府知事選では大阪維新代表で現職の吉村氏が再選を果たし、大阪市長選も大阪維新が擁立した横山氏が初当選、前回に続いて維新がダブル選に勝利している。今回のダブル選挙では、カジノを含む巨大複合施設「統合型リゾート」の是非が焦点となっており、今回の結果を受けてカジノ施設の開設が大きく前進する形に。関連銘柄と位置付けられている同社のほか、本日はパチンコ・パチスロ関連の一角に買いが先行。<7974> 任天堂 5406 +208大幅反発。映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の北米でのオープニング興行収入が1億4600万ドルとなり、今年の週末オープニング興収としては最高記録と伝わっている。同社とイルミネーションの共同製作となる本作だが、期待通りの出だしとなる形であり、業績への貢献度も高まるとの見方が先行している。なお、日本国内では4月28日に公開が予定されている。<7427> エコーTD 775 -52大幅続落。先週末に23年2月期決算を。営業利益は8.6億円で前期比83.9%の大幅増益となり、第3四半期決算前に大幅上方修正した7.9億円も上回る着地になっている。一方、24年2月期は9.1億円で同5.8%増の見通しとしており、増益率は大きく鈍化する計画となっている。昨年11月以降に株価は大幅な水準訂正を果たし、足元高値圏で推移していたことから、目先の出尽くし感が先行する形になっている。<8247> 大和 423 +3一時ストップ高。先週末に業績修正を発表、23年2月期営業利益は従来予想の1.3億円から1億円に下方修正しているが、経常利益は0.8億円から1.4億円にまで上方修正。ホテル業においてインバウンドや大型宴会需要の回復が遅れているものの、各種補助金などの受入が経常利益の押し上げ要因となっているもよう。3期ぶりの黒字回復実現による買い安心感にもつながっているようだ。<3087> ドトル日レス 1920 +52大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表、23年2月期営業利益は従来予想の23.5億円から29.7億円に引き上げ、前期は17.8億円の赤字であった。新型コロナの影響による営業規制などがなかったことで売上高の回復傾向が明確化し、コスト削減なども順調に進んだもよう。また、繰延税金資産を計上するとともに法人税等調整額を約7億円計上する見込みとなり、純利益は22億円から34.3億円にまで上方修正している。<7888> 三光合成 530 -48大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表している。累計営業利益は21.7億円で前年同期比84.6%増と大幅増益になっているが、好業績期待で株価が高値圏にある中、材料出尽くし感からの利食い売りが優勢となっているもよう。上半期の同99.3%増益に対して、12-2月期は5.3億円で同50.3%増と増益率はやや縮小しており、サプライズは限定的との見方が先行する形にようだ。<4187> 大有機化 1908 -111大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比39.6%減となり、上半期予想は従来の31.5億円から20億円に、通期では58.5億円から38億円、前期比36.0%減にそれぞれ下方修正した。ディスプレイや半導体などの電子材料用途を中心に、需要低迷の影響を大きく受けているもよう。30万株、6億円を上限とする自社株買いを発表しているが、支援材料にはつながらず。<6289> 技研製作所 2251 -311急落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は21.5億円で前年同期比23.0%減となり、通期予想は従来の50億円から32億円、前期比30.6%減と、一転2ケタ減益見通しに下方修正した。オセアニアや北米・南米など海外事業で想定していた受注が見込めないこと、国内において鋼材価格の高騰を受けて工事案件一件あたりの工事規模が縮小傾向にあることなどを下振れの背景と。年間配当金も70円から40円に減額修正。<8125> ワキタ 1284 +80大幅続伸。先週末に23年2月期の決算を発表、営業利益は57.7億円で前期比4.7%増となり、従来予想の60億円をやや下振れる着地に。一方、24年2月期は64億円で同11.0%増の見通しとしている。年間配当金も前期比5円増となる43円を計画へ。また、発行済み株式数の4.18%に当たる210万株、25億円を上限とする自己株式の取得実施も発表、取得期間は4月10日から24年2月29日までとしている。<6506> 安川電 5430 -50反落。先週末に23年2月期決算を発表、営業利益は683億円で前期比29.2%増となり、従来予想の700億円をやや下振れた。一方、24年2月期は700億円で同2.5%増を見込み、引き続きロボット事業の伸長を想定している。24年2月期は営業減益がコンセンサスであり、それを上回る増益見通しではあるが、比較的会社計画は楽観傾向が強いとの指摘もある。12-2月期受注高の減少などをマイナス視する動きに。 <ST> 2023/04/10 15:22 本日の注目個別銘柄 山田コンサル、東海ソフト、日本色材など <3382> 7&iHD 5636 -236大幅反落。前日に23年2月期決算を発表、営業益は5065億円で前期比30.7%増、12-2月期も3割増を確保し、ほぼ市場想定並みの水準で着地。一方、24年2月期は5130億円で同1.3%増と増益率鈍化を見込み、市場予想も100億円強下回る。国内外コンビニ事業は順調推移の見通しで、ネガティブインパクトは乏しいが、業績懸念が乏しい小売セクターにあって、サプライズに乏しい決算に売りが先行する形に。<2809> キユーピー 2200 -59大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16.6億円で前年同期比75.4%の大幅減益となり、通期予想を従来計画の210億円から140億円、前期比45.0%減に下方修正している。鳥インフルエンザの感染拡大で鶏卵の需給逼迫が深刻な問題になっているもよう。また、市販用ドレッシングの需要回復も鈍いようだ。下方修正懸念は強かったとみられるが、悪材料出尽くしにまでは至っていない。<9716> 乃村工芸 880 -6伸び悩んで反落。前日に23年2月期決算を発表。営業利益は31.1億円で前期比42.7%減、3月8日に下方修正した水準で着地。一方、24年2月期は41億円で同31.7%増益に転じる見込み。インバウンドの回復やアフターコロナを見据えた投資回復による需要を見込むとしている。ただ、前期の下方修正前の予想水準が45億円であったことから、収益回復は想定よりも緩慢との見方が優勢になってきているもよう。<4825> WNIウェザー 6610 +210大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は25.1億円で前年同期比18.5%増となり、上半期実績の同10.6%増から増益率は拡大する方向となった。通期計画32億円、前期比10.2%増は据え置いているが、超過達成確度なども高まる形のようだ。モバイル、航海、航空事業などが増収となり、開発体制の最適化などによって開発外注費なども減少しているようだ。調整が続く株価の見直しにつながっている。<9842> アークランズ 1540 +32大幅続伸。シティインデックスイレブンスが5.03%を保有する大株主に再度浮上したことが、前日提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。会社側の株主価値向上策の強化につながっていくとの期待が高まっているもようだ。22年10月にも大量保有が報告されており、その後はいったん保有比率が低下していた。<4763> C&R社 2214 0一時高値更新もいってこい。前日に23年2月期決算を発表、営業益は39.6億円で前期比16.0%増となり、24年2月期は45億円で同13.7%増を見込む。見通し数値は従来の中計目標数値。一方、23年2月期配当金は従来計画の23円から27円に増額し、前期比7円の増配に。また、配当方針を変更、配当性向を20%水準から30%水準に引き上げるため、24年2月期配当金は前期比14円増の41円を計画。<7513> コジマ 537 -16大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の39億円から25億円、前年同期比47.5%減に、通期では84億円から50億円、前期比38.3%減に引き下げ。前年の巣ごもり需要やグリーン住宅ポイント制度に伴う需要の反動減による影響が想定以上に大きくなっているもよう。通期ガイダンスはコロナ禍前の水準も大きく下回っており、想定以上に需要環境は厳しいとの見方に。<4792> 山田コンサル 1300 -158急落で下落率トップ。前日に業績・配当予想の修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の27億円から28.5億円に上方修正。M&Aアドバイザリーなどの各種コンサルティングが順調推移となっているもよう。年間配当金も従来計画の47円から51円に引き上げ。ただ、第3四半期累計で23.2億円、前年同期比75.2%増だったため業績上振れは想定線、むしろ修正幅は想定よりも限定的との見方が先行。<4430> 東海ソフト 999 +105急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は6.8億円で前年同期比34.7%増となり、通期予想は従来の6.8億円から8.5億円に上方修正した。製品開発や設備投資のデジタル化の動きが活発で、関連するソフトウエア開発需要が非常に高い水準で推移しているもよう。トラブルや不採算案件なども少なくなっているもよう。また、年間配当金も従来計画の20円から30円にまで引き上げている。<4920> 日本色材 1736 +181急伸。前日に23年2月期の業績上方修正を発表している。経常利益は従来予想の1億円から1.5億円に引き上げ、前期は1.7億円の赤字であった。国内・海外の化粧品メーカーからの受注に回復の動きがあり、売上高・利益ともに想定を上回る状況となっているもよう。3期ぶりの黒字転換となる。マスク着用の緩和に伴い、今後は一段と事業環境が改善するとの期待も先行へ。 <ST> 2023/04/07 15:37 本日の注目個別銘柄 サンエー、ダイセキS、赤阪鉄など <6702> 富士通 17160 -790大幅続落。大和証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も22300円から19700円に引き下げた。24年3月期以降の業績予想を下方修正している。24年3月期営業利益は4010億円から3750億円修正。コンサル強化やDXシフトの遅滞、通信キャリア向け需要停滞し光伝送装置の反動減は補完不足幅拡大、新光電工の減益幅見直しなどが下方修正の主因としている。目先の上昇余地は限定的とみている。<9793> ダイセキ 3775 -305大幅続落。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は127億円で前期比1.7%減となり、従来予想の136億円を下回り、一転減益での着地になった。24年2月期は131億円で同3.0%増の見通しだが、従来の23年2月期計画も下回る水準に。想定以上の業績伸び悩みがマイナス視されているほか、子会社のダイセキ環境ソリューション<1712>がスタンダード市場への区分変更を発表して大幅安となったことも嫌気。<7732> トプコン 1777 +35大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2090円から3470円に引き上げている。ポジショニングとアイケアの安定成長によって23年3月期以降の業績は安定成長し、最高益更新局面入りと評価している。決算発表時に公表予定の次期中期経営計画も株価上昇のカタリストになっていくと考えているもよう。<7630> 壱番屋 5130 +195大幅反発で高値更新。前日に23年2月期の決算を発表している。営業利益は36.1億円で前期比26.5%増となり、3月27日に上方修正した水準での着地になっている。また、24年2月期は43億円で同19.0%増と連続2ケタ増益の見通しに。国内既存店売上高の順調な拡大を想定しているもよう。中期計画の数値目標であった60億円は下回っているものの、織り込み済みと捉えられているもよう。<2659> サンエー 4335 +325大幅反発。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は112億円で前期比34.4%増となり、従来予想を10億円強上回る着地になっている。年間配当金も従来計画の60円から74円にまで引き上げている。また、24年2月期は117億円で同4.4%増益の見通しに。増益率は鈍化見通しだが、コスト増による収益停滞も想定されていたために、増収増益見通しが安心感につながる。前期の増配幅も想定以上とみられる。<7545> 西松屋チェ 1623 +37大幅反発。前日に23年2月期の決算を発表。営業利益は109億円で前期比10.8%減となり、従来計画の113億円をやや下回った。一方、24年2月期は136億円で同24.4%増と大幅増益見通しに。PB商品の開発推進や品揃えの拡充などで売上や客層の拡大を図り、在庫管理の徹底による値下げの抑制などで利益率も確保していく方針。好業績見通しに加えて、22.9万株、3億円を上限とする自社株買い発表も支援に。<6289> 技研製作所 2537 -167大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「バイ」から「ホールド」に、目標株価も4600円から2800円にまで引き下げた。国土強靭化ニーズの高まりなど事業機会は拡大方向だが、工事コスト上昇に伴う国内建設機械の需要減速、海外での需要獲得に備えた体制・仕組み作りなどの進捗を踏まえ、業績予想を下方修正。23年8月期営業利益は会社計画50億円に対して40億円、前期比13.3%減を予想。<1712> ダイセキS 837 -71大幅続落。プライム市場からスタンダード市場へ市場区分を変更する選択申請を行うと発表している。首都圏における大型のインフラ整備案件の受注などが当面見込めないことを勘案、経過措置期間内に流通株式時価総額が基準に適合しないリスクを考慮してのもの。今後の需給への影響などを警戒する動きが先行。23年2月期の決算や中計の見直しなども発表、26年2月期営業利益は22年2月期水準を上回らないとみている。<6634> ネクスグループ 167 +10大幅反発。前日に中期経営計画を発表。25年11月期における達成目標として、売上高25億円以上、営業利益率15%以上(3.75億円以上)、時価総額130億円以上などを掲げる。23年11月期見通しは売上高が14.7億円、営業利益1.5億円、現在の時価総額は51億円程度であり、それぞれ今後の急拡大を想定する形に。「暗号資産・ブロックチェーン」、「メタバース」に注力など成長分野への転換を進めていく。<6022> 赤阪鉄 2160 +400ストップ高比例配分。ジャパンエンジンコーポレーション<6016>と「脱炭素社会の実現」に向け、アンモニア燃料及び水素燃料を含む次世代低炭素・脱炭素燃料を使用可能なUEエンジンの開発・普及に関する連携を強化する技術協定書を締結したと発表。ジャパンエンジンは「UEエンジン」が23年度にも生産台数ベースで世界シェア10%を突破する見通しと伝わり、足元で株価が急騰していることから、関心がより高まった。 <ST> 2023/04/06 15:36 本日の注目個別銘柄 アダストリア、東洋建、バイク王など <6301> コマツ 3208 -137大幅反落。前日の米国市場ではキャタピラーが5%超の大幅安となり、同社や日立建機など国内建設機械株にも売りが波及する状況となった。前日に発表された米ISM製造業景気指数は市場予想の47.5を下回る46.3に低下しており、20年5月以来の低水準に。貸し出し状況の引き締まりが設備投資に重しとなってきているもよう。米地銀破綻の影響が懸念視されていた中、それが表面化する形になってきている。<6752> パナHD 1240 +24大幅続伸。欧州自動車大手ステランティスとドイツの高級車大手BMWはそれぞれ、北米でEV用電池工場を建設する計画を巡って、同社と提携することで交渉していると海外紙で報じられている。ステランティスでは北米で3番目となるEV電池工場について提携することで交渉のもよう。BMWもEV電池新工場を6カ所で建設する計画を明らかにしている。同社のEV向け電池事業の拡大期待へとつながる形に。<1878> 大東建 13420 +80反発。前日に3月の月次動向を発表している。建設事業の受注高は843億円で前年同月比38.4%増となり、前月の同18.1%増に続き2ケタ成長となっている。需要の弱い郊外部から、賃料アップも見込める需要が堅調な中心エリアに展開をシフトしたことが奏功のもよう。通期の受注高は5037億円で前期比19.7%増での着地に。また、3月の入居率も98.07%と高水準を維持している。<7453> 良品計画 1453 -62大幅反落。前日に3月の月次動向を発表、既存店+オンラインストア売上高は前年同月比14.6%増となり、10カ月ぶりのプラスに転じた。衣服が同33.2%増となったほか、生活が同7.1%増、食品が同11.0%増に。会員向けに全品10%オフとなる無印良品週間を17-27日に開催したため、売上拡大につながった。ただ、販促終了後は反動減も見られているようで、4月以降の不透明感が残る形にもなっている。<8088> 岩谷産 6130 +160大幅続伸。政府では前日に、次世代の脱炭素燃料として有力な水素の新たな導入目標の案を公表している。2040年に現状の6倍の1200万トン程度に増やす方向で、5月末にも決定するようだ。今後15年間に官民で15兆円の投資計画を検討するもよう。水素普及に向けた政策支援への期待から、水素関連の中心銘柄と位置付けられている同社への期待が高まる展開になっている。<2685> アダストリア 2294 -153大幅反落。前日に23年2月期決算を発表。営業利益は115億円で前期比75.4%増となったが、昨年末に上方修正した水準の125億円は下振れた。不正アクセスによるシステム停止の影響が生じたもよう。一方、24年2月期は140億円で同21.6%増の見通しとしている。市場の期待値には届いていないとみられ、マイナス視する動きが先行のようだ。人件費や広告宣伝費の上昇などを見込んでいるもよう。<1890> 東洋建 967 +40大幅続伸。一時2006年4月以来の株価4ケタ乗せ。中期経営計画における株主還元方針の詳細を前日に発表、2023-25年度の配当性向を100%(下限50円)とすること、以降は自己資本比率40%を目安に積極的な配当(下限50円)を継続することとしている。つれて、24年3月期の年間配当金は前期比38円増の63円にするとしている。前日終値ベースでの配当利回りは6.8%の水準となる。<7818> トランザク 1505 -62伸び悩んで大幅続落。前日に上半期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の17.3億円から23.2億円、前年同期比44.0%増に引き上げている。売上高の伸長に加えて、販売費及び一般管理費の計画的支出なども奏効。ただ、同60.3%増益となっていた第1四半期の状況から業績上振れは想定線とも捉えられる形に。株価が高値圏で推移していたこともあって、出尽くし感から利食い売りが優勢となってきているようだ。<3377> バイク王 900 -99急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.6億円で前年同期比77.2%の大幅減益となった。上半期計画の9.7億円、同5.2%増や通期計画の19億円、前期比14.9%増に対して極めて低調なスタートと捉えられた。販売台数や販売単価は堅調推移となっているが、一部仕入れ価格に上振れが発生したことで平均粗利額が大幅に減少したもよう。また、商品在庫評価減見積りの変更による影響額の減少もマイナスに。<2706> ブロッコリー 1047 +41大幅続伸。一時は132円高まで上昇。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1億円から2億円、前期比29.3%減に上方修正。第4四半期において、各製品の売上施策が奏功したほか、経費削減、製造原価や販売価格の見直しを進めたことなども寄与したようだ。「うたの☆プリンスさまっ♪」関連でのロイヤリティ収入なども寄与。株価調整が進んでいたこともあり、見直しの動きが先行する形のようだ。 <ST> 2023/04/05 15:21 本日の注目個別銘柄 住石HD、安永、INSPECなど <8227> しまむら 12880 -750大幅反落。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は533億円で前期比7.9%増となり、市場予想を10億円程度下振れる着地になっている。12-2月期は88億円で前年同期比17.7%減と一転して2ケタの減益に転じている。値引き増加などによる粗利益率の低下が背景とみられる。また、24年2月期は546億円で前期比2.4%増の見通しだが、こちらもコンセンサスの560億円程度を下回る形に。<3186> ネクステージ 2544 -246大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は17.7億円で前年同期比59.6%減益となった。上半期計画112億円、同22.4%増、通期計画250億円、前期比28.5%増との比較から極めて進捗率は低い状況に。新車登録台数の急激な回復が中古車相場の下落に影響を与えており、滞留在庫の処分による台当たり利益の減少もあり、売上総利益率が低下しているようだ。業績下振れが意識される形となっている。<9336> 大栄環境 1842 +74大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価2300円でカバレッジを開始した。安定的なキャパシティ拡大で長期オーガニック成長が可能とみること、公民連携案件強化で30年3月期以降の業績モメンタム加速が期待できること、強みを活かしたM&A戦略のポテンシャルは高いとみられることなどに注目。日本経済を支える循環産業のリーディングカンパニーとして位置付け、同業他社比での割安感もあるとしている。<6036> キーパー技研 4665 -435大幅反落。前日に3月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の3月既存店売上高は前年同月比15.0%増と好調持続、台数が同5.6%増加したほか、平均単価も同8.9%上昇している。ただ、2月の同27%増との比較では伸び率は鈍化する格好に。2月の月次発表以降に株価上昇が加速し、現在高値圏での推移となっていたため、目先の出尽くし感につながっているようだ。<7965> 象印マホービン 1668 +76大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は35.3億円で前年同期比11.4%減益となったが、据え置きの通期計画39億円、前期比16.4%減に対する進捗率は90%超の水準となっている。第1四半期に利益が偏重する傾向にはあるものの、業績の上振れ期待が先行する状況のようだ。リビング製品や生活家電製品が順調に推移しているほか、北中南米の収益が大きく改善しているもよう。<3333> あさひ 1328 -26大幅続落。前日に23年2月期決算を発表、営業益は51.3億円で前期比1.8%減となり、従来予想の56億円を下回った。24年2月期は52億円で同1.4%増の見通しで、従来の23年2月期計画水準を下回る。また、株主還元策の方針を変更、配当性向を35%に高める一方で株主優待制度を廃止へ。24年2月期年間配当金は前期比17円増配の45円計画だが、少数株主には実質的な配当・優待利回りは低下することに。<7717> Vテク 2854 +118大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も3300円から4400円にまで引き上げた。FPD製造装置の大型受注とSEMI・フォトマスク事業の軌道化による業績好転などを評価引き上げの背景としている。今回の大型受注はEV用ディスプレイに使う8.6 世代の液晶パネル工場向けと推測しているほか、半導体・フォトマスク装置事業の受注が急増していることも指摘。<1514> 住石HD 348 +39急伸。前日に業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想の24億円から38億円に上方修正した。豪州ワンボ社からの受取配当金の影響などが背景。前日は配当金の受領を発表して出尽くし感が先行する形となったが、本日は一転して押し目買いが優勢に。また、著名投資家の井村俊哉氏の保有比率が12.71%から13.22%に高まっていることが大量保有報告書で明らかになり、買い材料視する向きも多いようだ。<7271> 安永 1159 +154急騰。リチウムイオン電池の長寿命化に関する新技術開発状況のアップデートを前日に発表している。集電箔への特殊加工を独自に開発し、電池寿命を従来品比12倍以上に向上させることに成功したとし、さらに、独自の『微細金型形成技術』を用いて電池の極板表面に孔加工を行うことで、充電時間の短縮、充放電サイクル寿命の向上、電解液含浸時間の短縮など、複数の特性向上も確認できているとしている。<6656> INSPEC 1365 +300ストップ高比例配分。前日に大型受注の獲得を発表している。主力製品フラットベッド型検査装置をベースにした高性能半導体パッケージ基板用AI機能付両面全自動検査装置とロールtoロール型検査装置を各複数台、総額9億円超の受注金額となっているもよう。24年4月期以降の納入となるもよう。22年4月期の売上高実績は17.6億円であり、業績インパクトの大きい金額と捉えられている。 <ST> 2023/04/04 15:22 本日の注目個別銘柄 北野建、SREHD、マネーフォワードなど <7921> TAKARA & COMPANY 2353 +108大幅反発で高値更新。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は25.4億円で前年同期比5.4%増となり、上半期減益決算から一転して増益となっている。12-2月期は不需要期ではあるものの、利益水準は同倍増となる形に。通訳・翻訳事業の売上が拡大したほか、同事業ではコスト削減効果や円安の好影響なども表面化したもよう。通期計画の達成確度なども高まる状況とみられる。<1866> 北野建 3300 +353急伸。先週末に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の6.73%に当たる40万株、12億円を取得上限としており、取得期間は4月3日から24年3月29日まで。取得目的は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。高水準の自社株買い実施に伴う今後の需給インパクトを期待する動きが先行へ。同社の自社株買いは22年11月にかけて上限25万株を取得して以来となる。<6383> ダイフク 2478 +35大幅続伸。SBI証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も2567円から3300円に引き上げた。20年12月の高値水準から株価は大きく下落しているが、一方で、23年3月期は4期ぶりに最高益更新が見込まれるほか、豊富な受注残から24年3月期以降も連続最高益の可能性が高いとみており、投資妙味は高まっていると判断のようだ。24年3月期業績は上方修正しており、2ケタの営業増益を予想している。<4396> システムサポート 1914 +153大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを3200円としている。クラウドインテグレーション事業の成長性に着目しているもようであり、同社のクラウド事業の独自性や成長性およびITサービス企業としての総合力に関して、株式市場の評価は十分ではないと判断のようだ。同事業の今後3年間の売上高成長率は年平均33%と予想、全体の収益も2割成長が続くと見込んでいる。<2980> SREHD 3720 +350急伸。先週末に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の16.5億円から16.9億円、前期比21.5%増に引き上げ、第3四半期まで低進捗だったこともあり、安心感へとつながっているようだ。保有アセットの一部売却益などが計上されているもよう。また、新規連結子会社化に伴う段階取得差益の計上で、純利益は9.3億円から11.5億円にまで引き上げている。本日は中小型グロース株高も支援に。<3244> サムティ 2166 -35大幅反落。先週末に遅延していた22年11月期の決算を発表している。過年度決算における会計上の連結対象範囲の判断等についての疑義が判明したことで、これまで調査を進めてきていたようだ。22年11月期経常利益は144億円で前期比78.2%増と大幅増益、従来計画も上回る着地に。一方、23年11月期は110億円で同23.8%の減益に転じる見込み。為替差益減少などを想定しているとみられる。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 678 -18大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は13.6億円で前年同期比35.2%減益となっている。据え置きの上半期計画26.2億円、同30.7%減に対しては順調な進捗となっているが、前期まで高い利益成長が続いていたこともあり、収益鈍化の確認であらためて売り圧力が強まっているもよう。リノベマンションの販売戸数の減少に加えて、成約価格上昇の一服感で利益率も低下しているようだ。<3994> マネーフォワード 4970 +405大幅反発。米長期金利の低下を背景に、本日は同社のほか、SREHD、Sansan、ギフティなど、中小型グロース株で上昇率上位に顔を出すものが目立っている。FRBがインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が先週末に発表されているが、市場の予想に反して前月から伸びが鈍化したことで、インフレ懸念が後退し、早期の利上げ停止を見込む動きが優勢となってきているようだ。<6857> アドバンテス 11640 -520大幅反落。本日は半導体製造装置大手各社が総じて売り先行の展開になった。先週末の米SOX指数は堅調な動きであったものの、日本政府が先週末に、先端半導体の製造装置など23品目を輸出管理の対象に追加すると発表したことが弱材料視されている。米国が中国向け輸出の規制を強化したことに歩調を合わせる形となっている。中国は国内製造装置輸出先の4割を占める最大市場であり、影響を警戒する動きが優勢になっている。<1605> INPEX 1474 +77大幅反発。NY原油先物相場が時間外取引で急伸しており、原油高メリット銘柄として買いが向かっている。WTI5月限は一時1バレル81ドル台後半にまで上昇、約8%もの上昇となっている。「OPECプラス」が想定外の協調減産を発表しており、先行きの需給逼迫が想定される状況になっているもよう。サウジアラビアでは5月から生産を日量50万バレル減らすなど、各国での減産は115万バレル規模となるもよう。 <ST> 2023/04/03 15:16 本日の注目個別銘柄 都競馬、IRJ-HD、マルマエなど <8031> 三井物産 4116 +291大幅反発。5月にも26年3月期までの中期経営計画を公表するもようだ。営業キャッシュフローに対する総還元性向については、今期までの中計の33%からさらに高めたいとのCFO発言が伝わっている。具体値は明らかにされていないが30%台後半になる可能性などとされている。140円を下限とする来期配当は上積みする意向のようだ。一段の株主還元強化姿勢をポジティブに評価する動きが優勢。<5401> 日本製鉄 3120 +118大幅反発。本日は副社長のインタビュー報道が伝わっている。24年3月期事業利益は、在庫評価益や高炉改修影響を除いた実力ベースで増益になる可能性があるとされている。市況の好転やM&Aなど戦略投資の効果などが期待できるとみているようだ。鋼材市況については大きく心配していないとしているほか、生産設備集約などによるコスト改善効果、日鉄物産の子会社化効果、海外事業の収益伸長などを見込んでいる。<4552> JCRファーマ 1413 -119大幅続落。前日に23年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の145億円から50億円にまで引き下げた。。ライソゾーム病開発品目であるJR-171、JR-441、JR-446のライセンス契約が今期中の契約締結に至らなかったこと、ライソゾーム病治療薬以外の分野で想定していた契約も締結に至らなかったことで、契約金収入が大幅に下振れたもよう。修正幅の大きさにネガティブなインパクトが先行。<7189> 西日本フィナンシャルホールディングス 1088 +86大幅反発。前日に26年3月期までの中期経営計画を発表している。数値目標としては、当期純利益320億円、ROE6%程度などが掲げられている。23年3月期見通しはそれぞれ、260億円、5%程度である。また、株主還元方針の変更も発表。これまで総還元性向の目安を当期純利益の30%程度としていたが、24年3月期以降は40%程度に変更するようだ。配当水準の引き上げが意識される状況に。<9672> 都競馬 4045 +510急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントが8.38%を保有する大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的はポートフォリオ投資、並びに、株主価値を守るための重要提案行為などとしている。オアシス・マネジメントは香港を拠点とするヘッジファンドで、物言う株主のアクティビストファンドで知られている。企業価値向上に向けた施策へのプレッシャーにつながるとの見方が先行。<2792> ハニーズHD 1661 +118大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は35.3億円で前年同期比2.1倍となった。上半期実績は同57.1%増であったため、増益率は拡大する状況に。据え置きの通期予想は60億円で前期比20.2%増であり、上振れ推移とも捉えられる形のようだ。外出機会の回復による売上伸長が好業績の背景に。また、期末配当金も従来計画の20円から25円に引き上げ、年間配当金は前期比10円増の45円となる。<6035> IRJ-HD 2341 +186大幅反発。前日に23年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の5.3億円から10.2億円、前期比70.7%減にまで引き上げた。包括的なエクイティ・コンサルティングの追加受託があったことで売上高が上振れ、第三者委員会調査費用などの大幅な増加などを吸収のもよう。大幅減益決算に変化はないものの、元役員の不祥事発覚などで株価は大幅に下落した状況にあり、過度な先行き懸念の後退にもつながる形へ。<2585> ライフドリンクC 3210 +504ストップ高比例配分。前日に26年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。数値目標としては売上高420億円、営業利益50億円などを掲げている。23年3月期見通しはそれぞれ、296億円、30億円となっている。新規子会社の寄与や新工場の稼働効果などを織り込んでいる。また、24年3月期の計画数値も示されており、営業利益は36億円を見込んでいる。目先のガイダンスリスクなど大きく後退する形に。<6264> マルマエ 1690 -159大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は9.3億円で前年同期比21.1%減益となっている。従来予想の7.8億円は上振れる着地となったが、12-2月期は2.6億円で同55.3%の大幅減益に転じている。半導体需要の鈍化に伴う半導体分野の受注減少の影響、並びに、棚卸評価損の増加なども発生したもよう。12-2月期の受注水準も一段と低下する格好になっている。<7997> くろがね工作所 503 +80ストップ高比例配分。前日に固定資産の譲渡、それに伴う特別利益の計上を発表している。京都府八幡市の土地、建物を譲渡し、譲渡益16.1億円を23年11月期の特別利益に計上するもよう。経営資源の有効活用と資産効率向上を図ることが目的。これによって、23年11月期純損益は、従来計画の0.6億円の赤字から一転、12.1億円の黒字に引き上げ。同社にとっては17年11月期以来の最終黒字となる見通しに。 <ST> 2023/03/31 15:20 本日の注目個別銘柄 藤コンポ、新光電工、レーザーテックなど <8411> みずほ 1876 -28.5大幅反落。LINEと共同で開業を目指してきた新銀行「LINEバンク」の設立中止を決定したと発表している。サービス提供にはさらなる時間と追加投資が必要で、現時点では期待に沿うサービスの提供が見通せないとしている。もともと20年度の開業を目指していたが、2年延期される状況になっていた。なお、配当権利落ちを考慮すると下げは限定的、追加費用負担の懸念がなくなることをプラス視する声もあるようだ。<4684> オービック 21100 -140反落。23年3月期営業利益が前期比15%増の620億円程度になり、会社予想596億円を上回って、29年連続での最高益更新となる見通しとの観測報道が伝わった。ERPの受注が金融や建設などの業種向けに拡大しており、24年3月期も1割を超える営業増益になるとみられ、増配も検討などとされている。ただ、23年3月期の市場コンセンサスは620億円超の水準でもあり、上振れ観測報道へのサプライズは限定的。<6920> レーザーテック 22940 +610大幅続伸。前日の米国市場ではSOX指数が3.3%の大幅上昇となっており、同社をはじめ半導体関連株は総じて堅調な動きとなっている。インテルが大幅に上昇したほか、決算を発表したマイクロンなども買い優勢、長期金利の落ち着きも支援となったようだ。同社に関しては、前日に東海東京証券が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も23000円から27000円に引き上げていた。<9107> 川崎船 3285 -80大幅続落。本日は3月末の配当権利落ち日となっており、海運株をはじめ高配当利回り銘柄には処分売りの動きが先行する形に。同社は23年3月期年間配当金が実質400円水準であり、前日終値ベースでの配当利回りは11.9%の水準となる。大手海運株に関しては、24年3月期に持分法投資損益の減少が想定されることで、配当水準は低下するとみられているため、権利落ち分を埋めるには時間を要するとの懸念も強いもようだ。<8795> T&DHD 1605 +25大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げし、目標株価は2400円とした。超長期金利は足元低下が著しいが、 企業価値への影響は投資を躊躇させるほどではなく、株価下落によって目標株価との乖離が広がったことを投資判断引き上げの背景と説明。また、余剰資本は豊富であり、通期決算発表時に200億円の自己株取得という予想も継続するとしている。<6967> 新光電工 3935 +130大幅続伸。前日の米国市場ではインテルが大幅高となり、7.6%の上昇となっている。投資家向けイベントにおいて、データセンター向け半導体の新製品を2024年に投入する予定と明らかにしており、好感材料とされたもよう。インテル向けにICパッケージを手掛けている同社などにも期待感が波及する格好となっている。同社のほかイビデンなども買い優勢の展開に。<8804> 東建物 1615 +28大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価を1900円とした。金利上昇に伴って、物件売却益に依存する利益計画が嫌気されて、株価は大幅調整を強いられてきた。ただ、一旦は金利も低下しており、今後は物流REITの組成順調との見方などにより、株価は見直される可能性があると分析。また、長期的には2025年以降の7件の大規模再開発による賃貸収益の大幅な伸長も魅力とみているようだ。<7205> 日野自 546 -1反落。前日に業績予想の修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の120億円から150億円に上方修正しているものの、純損益は550億円の赤字予想から1280億円の赤字に下方修正した。エンジン認証手続きにおける不正行為起因の顧客に対する燃費補償費用約600億円の計上などが主因に。追加の損失計上は想定されていたことでサプライズは限定的だが、赤字幅の大きさをネガティブ視する動きが先行。<9861> 吉野家HD 2437 +2もみ合い。前日に業績予想の上方修正を発表している。経常利益は従来予想の70億円から87.4億円に、純利益は43億円から73.7億円に上方修正。海外セグメントの政府補助金の入金確定による営業外収益への計上や法人税等調整額の影響などが背景となっている。ただ、売上高や営業利益の修正は限定的であり、株価も年初来高値圏であることから、ポジティブに捉える動きは限定的のようだ。<5121> 藤コンポ 1058 +67大幅続伸。2021年12月に発行した第1回新株予約権について、残存する全ての新株予約権を取得するとともに取得後直ちに消却することを決議と発表。取得及び消却する新株予約権の数は9050個であり、将来的な希薄化の懸念が後退する展開に。取得する新株予約権の潜在株式数は、第3四半期末発行済み株式数の3.9%程度とみられる。なお、プライム市場に必要とされる流通株式時価総額の基準も上回ったとしている。 <ST> 2023/03/30 15:21 本日の注目個別銘柄 レーサム、Vテク、ファイバーゲートなど <9984> ソフトバンクG 5190 +302大幅反発。前日の米国市場でアリババのADRが14%の上昇となっており、買い材料視される展開になっている。アリババは、持ち株会社制に移行し、ネット通販やクラウド、物流など6つの事業グループに分割・再編すると発表している。事業会社ごとの資金調達やIPOなども選択肢に入れているもよう。組織再編による経営スピードの向上、中国政府による統制圧力の緩和などが期待される流れとなっているようだ。<3861> 王子HD 532 +7もみ合い。23年3月期営業利益は会社予想である前期比13%減の1050億円に届かない可能性があるとの同社役員の見方が伝わっている。石炭や木材チップなど原材料の価格上昇を受けた価格転嫁の浸透が遅れていることが響くようだ。ただ、第3四半期累計が前年同期比38%減の595億円であったため、業績下振れ自体は想定線と捉えられている。一方、下振れの水準が不透明で、あく抜けムードが強まる状況にもなっていない。<6406> フジテック 3225 +220大幅反発。取締役会において、内山高一氏を会長職から解職すること、同氏との間の一切の契約を解除することを決議したと発表した。内山氏を巡っては22年5月、大株主の香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」が創業家と会社の不適切な取引などの疑惑を公表し、6月の株主総会で内山氏の再任反対を呼びかけた経緯がある。内山氏は損害賠償を求める意向を表明しているようだが、ガバナンスの改善期待が先行する形に。<8890> レーサム 1459 +204急騰。前日に業績・配当予想の修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の125億円から138億円に上方修正。資産価値創造事業において、大型物件の売却が実現したこと、想定以上の高い利益率で物件売却が進んだことなどが収益上振れの背景に。第3四半期累計では同64.9%減益であったことから、ポジティブなサプライズが先行。年間配当金も50円から55円に引き上げて前期比18円の増配となる。<3663> セルシス 689 -26大幅反落。加賀FEIとの間の、子会社カンデラジャパン及びCandera GmbHが営むUI/UX事業譲渡に係る最終契約締結の協議を延長すると発表している。調整に時間を要すると判断したことが背景としている。締結日は3月末から4月末に変更しているが、状況によっては本取引の協議を中止する可能性があるともされている。事業譲渡の先行き不透明感が強まる状況になっているようだ。<7717> Vテク 2713 +256急伸。大口受注の獲得を前日に発表している。海外大手ディスプレイメーカーが実施する新工場の競争入札に参加し、露光装置および検査装置について約100億円で落札、このたび受注したとしている。これまでの納入実績や独自のソリューションが高評価されたようだ。24年3月期および25年3月期での売上計上を予定。23年3月期売上高計画は440億円の水準であり、業績インパクトは大きいとの見方に。<9450> ファイバーゲート 1065 +105急伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを1600円としている。主力のホームユース事業は、これまで既築物件向けが中心であったが、近年はハウスメーカーと提携し、新築物件向けにも提供を拡大中。また、自社製造のWi-Fi機器の原価高騰の影響も和らいでいるとして、今後、業績拡大ペースの加速が想定されると評価。24年6月期以降も2ケタの利益成長継続を予想している。<3393> スターティアH 1553 +140大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の15.1億円から17億円に引き上げた。情報セキュリティの主力製品である UTMを中心としたネットワーク機器導入など、ソリューション案件の需要拡大で収益性が向上しているもよう。年間配当金も従来計画の40円から41円に引き上げ。3月23日には純利益のみ上方修正し、その後はやや出尽くし感も強まったとみられる。<2196> エスクリ 342 +16大幅反発。エシカルジュエリーブランドの先駆者であるHASUNAとの資本業務提携を発表。HASUNAが第三者割当方式で発行する普通株式を取得するもよう。今回の資本業務提携によって、同社運営会場やECサイトにおけるHASUNAのジュエリー販売、共同開発によるオリジナル商品の開発、新たな販路の開拓、HASUNA顧客に対する会場施設の案内などを行っていくもよう。シナジー効果の創出を期待する動きに。<7044> ピアラ 676 +100ストップ高比例配分。前日に発表した新中期経営計画が評価材料とされている。最重要KPIとして2025年営業利益10-15億円を目指すとしている。23年12月期は1.7億円の計画であるほか、過去最高益も5億円の水準であることから、想定以上の成長スピードが意識される状況となっているようだ。マーケティングDX及び新規事業は23年第2四半期以降回収期に転換するとみている。 <ST> 2023/03/29 15:16 本日の注目個別銘柄 NCS、元旦、enishなど <8411> みずほ 1888 +45.5大幅反発。米国市場では金融関連株が上昇しており、この流れが東京市場にも波及する形となっている。米国では、ファースト・シチズンが経営破綻したSVBのローンや預金買収で合意したと報じられ、金融不安が緩和する展開になった。また、大手行への預金シフトの動きが鈍化していると伝わったこと、金融当局が緊急融資の増枠を検討と報じられたことなども支援材料とされたようだ。<1605> INPEX 1369 +25大幅反発。原油相場の上昇が材料視されている。前日のNY原油先物市場において、WTI先物5月限は前日比3.55ドル高の72.81ドルとなり、5.1%の大幅上昇となっている。イラクのクルド人自治区からの原油輸出が一部停止され、需給がひっ迫するとの思惑が強まったほか、金融不安の後退なども相場を押し上げている。同社石油資源のほか、石油大手各社なども買い先行となっている。<7282> 豊田合 2232 +58大幅続伸。ブラジルでエアバッグなどの生産を強化すると発表している。約14億円を投資、建屋を拡張して生産設備を導入し、24年12月に稼働を開始する予定のようだ。経済成長が続く南米におけるトヨタの需要増に対応していくもよう。エアバッグのほか、車のハンドルの生産も増やすとされている。本日は自動車株が全般買い優勢となっていることも支援に。<6890> フェローテク 3250 +65大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も3500円から4200円に引き上げた。パワー半導体基板の需要が旺盛なことを踏まえ、23年3月期以降の業績予想を上方修正しているもよう。23年3月期営業利益は360億円で会社計画340億円を上回るとみている。子会社上場もプラス要因としており、今後もグループ企業の上場による企業価値の上昇を期待としている。<6140> 旭ダイヤ 925 +27大幅続伸。次期中期経営計画期間中の資本政策及び株主還元について前日の後場に開示しており、本日も引き続き買い材料視される展開になっている。配当方針を見直し配当性向を現状の40%目安から50%以上に変更すること、中期計画の3年間は平均で総還元性向を120%以上とし機動的に自己株式の取得を実施することなどを示している。前日は一時979円まで上昇し、その後は上げ幅を縮める動きとなっていた。<2198> アイケイケイ 691 +14大幅続伸。前日に株主優待制度の拡充を発表している。4月末に100株以上の株主に対して、変更前は、特選お菓子1500円相当、レストランの食事代金優待券3枚であったが、変更後は、特選お菓子2000円相当、レストランの食事代金優待券3枚としている。500株以上1000株未満の株主、1000株以上5000株未満の株主、5000株以上の株主に対しても、特選お菓子や特選ギフトの優待相当額を引き上げている。<9709> NCS 683 +33大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の14億円から15.3億円、前期比18.0%増に引き上げ。マイグレーションサービスや主力ソリューションが堅調に推移しているほか、得意領域へのリソース集中や経費削減などの取り組みが奏効のもよう。第3四半期までの推移から大きなサプライズはないが、年間配当金も25円計画から28円に引き上げ、前期比6円の増配としている。<5935> 元旦 16190 +3000ストップ高。前日に配当予想の上方修正を発表している。23年3月期配当金を従来計画の75円から150円にまで引き上げ、前期比でも75円の増配となる。現在の業績動向などを総合的に勘案し、さらなる株主還元の充実を図ることを引き上げの背景としている。利回り妙味が高まる水準ではないものの、足元で強まってきていた短期資金の値幅取りの動きが一段と活発化する状況に。<3160> 大光 589 -17大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は4.4億円で前年同期比5.7億円の損益改善となっている。主力の外商事業における赤字幅の縮小が大幅増益の主因に。ただ、上半期までで営業損益の前年同期比改善幅は3.7億円に達していたこと、2月28日には通期予想を従来の3.6億円から6.1億円に上方修正していることなどで、当面の材料出尽くし感につながっているようだ。<3667> enish 402 -29大幅反落。HashPaletteによる訴訟の提起を発表しており、先行きの不透明材料と捉えられる展開になった。原告では、ゲームの開発に大幅な遅延の可能性が生じており、同社が製品版の納品期限を徒過しているとして、履行遅滞に基づく契約解除を理由に不当利得返還請求を行っている。同社が受領済みの業務委託料1億7600万円の返還を求めている。なお、同社では、原告の開示内容は認識に反するものと捉えている。 <ST> 2023/03/28 15:45 本日の注目個別銘柄 西華産、ユーザーローカル、新電元など <4062> イビデン 4880 -150大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も7300円から5500円に引き下げている。短期的には24年3月期のガイダンスがカタリストになるとみている。市場コンセンサスは横ばい程度であるが、現状の市場環境からは、減益ガイダンスが避けられないとみているもよう。24年3月期営業利益は560億円を予想、前期見込み比22.3%減益を予想している。<8088> 岩谷産 5690 +160大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」、目標株価8760円で新規カバレッジを行っている。LPガス直売顧客数の増加などによる利益拡大は、株価に十分に織り込まれていないと判断しているようだ。また、財務体質が健全であることから株主還元方針が改善する可能性があること、CO2フリー水素事業には長期的なポテンシャルがあると考えることなども評価しているもよう。<8609> 岡三 481 +80ストップ高比例配分。先週末に新たな株主還元方針に関する発表を行っている。総還元性向50%以上を指標目標として設定するほか、28年3月期にかけ、PBR1.0倍を超えるまで年間10億円以上の自己株式取得を実施するとしている。先週末の段階で、同社のPBRは0.5倍を下回る水準であった。また、創業100周年記念配当を実施するとして、23年3月期配当金は20円にするとも発表、前期比5円の増配となる。<7844> マーベラス 690 -18大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の40億円から25億円、前期比45.7%減にまで引き下げ。新作アプリゲーム「サクライグノラムス」の売上が想定を下回る推移となっており、運営赤字およびゲーム資産残高の一括償却として、営業損失13.1億円を計上することが背景。一過性の損失ではあるものの、新タイトルの業績貢献期待などは後退する形に。<6844> 新電元 3420 -225大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の48億円から33億円、前期比40.7%減にまで引き下げ。半導体不足の長期化に伴う自動車市場の減産影響や中華圏における景気減速がデバイス製品および四輪向け電装製品の需要を押し下げているもよう。加えて、材料費・電気料金高騰の影響や品質保証に関する費用発生も響くようだ。下振れ懸念は強かったものの、下振れ幅は想定以上とみられる。<3984> ユーザーローカル 2138 +196急伸。独自AIによって関連語を自動選出する「関連語AI」の無償提供を開始すると先週末に発表。関連語を選ぶだけで、ChatGPTと連携して広告クリエイティブや文章も作成できる。ChatGPT関連としての位置づけも高まる方向に。なお、本日はプライム市場でAI関連が人気化。同社のほか、RPAHD<6572>、ブレインパッド<3655>、HEROZ<4382>、オプティム<3694>が上昇率上位に。<6879> イマジカG 598 +23大幅続伸。出資先であるカバー<5253>が本日東証グロース市場に新規上場している。カバーはVTuberのキャラクターIP開発およびVTuberプロダクションを行っている企業、公開価格は750円であるが、現在は買い気配値を1396円にまで引き上げている。含み益の拡大などが期待される展開になっているようだ。現在の株価はカバーの新規上場承認直前の水準も下回っていた。<8061> 西華産 2056 +289急伸。先週末に業績予想の修正を発表、経常利益は従来予想の37億円から61億円、前期比57.3%増と、一転大幅増益見通しに上方修正している。日本ダイヤバルブをはじめとする国内外子会社の業績が好調に推移しているほか、TVEの持分法適用関連会社化に伴い、負ののれん相当額を営業外収益に計上している。収益の上振れに伴って、年間配当金も従来計画の70円から90円に引き上げ、前期比25円の増配となる。<6246> テクノスマート 1616 +300ストップ高比例配分。先週末に配当予想の修正を発表している。期末配当金は従来計画の20円から55円に引き上げ、年間配当金は74円となり、前期比39円の増配となる。先週末終値をベースとした配当利回りは5.6%の水準となる。また、新中期計画を発表しており、株主還元方針の変更として、DOE 5%以上を目安にすること、自己資本の積み上げに伴い増配を行うこと、機動的な自己株買いも行うことなどを示している。<5189> 桜ゴム 3210 +504ストップ高比例配分。先週末に業績・配当予想の修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の1.7億円から2.9億円に上方修正、前期は1.3億円の赤字で会った。消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業の両事業において、売上高が計画を上回る推移となっているもよう。第3四半期までの状況からみて、修正幅は想定以上と捉えられている。また、未定としていた年間配当金は前期比25円増の50円にするとしている。 <ST> 2023/03/27 15:27 本日の注目個別銘柄 ユニバーサル、リブセンス、オプトエレクトなど <6502> 東芝 4390 +177大幅反発。日本産業パートナーズなどの連合による買収提案を受け入れると発表している。7月下旬をめどにTOBが実施され、TOB価格は1株4620円となるもよう。TOB価格は前日終値比で9.7%のプレミアムとなり、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが先行している。なお、TOBは66.7%の応募を成立条件としており、TOBが成立すれば株式は上場廃止となる。<9024> 西武HD 1352 +40大幅続伸。前日に23年3月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の170億円から210億円に上方修正、前期は132億円の赤字であった。国内ホテルにおいてインバウンドや国内の旅行需要の回復が想定を上回っていることが背景。固定資産の減損計上で純利益は790億円から540億円に下方修正したものの、財務体質改善の見通しがついたことなどで、年間配当金は従来計画の10円から25円にまで引き上げた。<3391> ツルハHD 8470 0もみ合い。前日に第3四半期決算を発表、12-2月期営業利益は130億円で前年同期比14.8%増、コンセンサス比5億円程度の上振れに。医薬品の伸長などによる粗利益率の上昇などが背景。累計営業利益は377億円で同10.8%増となっており、通期計画427億円、前期比5.3%増の上振れ確度は高まったとみられる。ただ、もともと会社計画上振れは織り込まれており、大きなサプライズにはつながっていないようだ。<5021> コスモエネHD 4105 +255大幅続伸。前日に中期経営計画を発表しており、株主還元方針がポジティブに評価されているもよう。200円を下限とした安定配当の実施、並びに、在庫影響を除いた純利益に対し3カ年累計総還元性向60%以上を目指すとしている。なお、業績の数値目標としては、26年3月期経常利益1650億円を掲げている。ちなみに、23年3月期は、在庫評価益を除いたベースでの経常利益は1400億円を見込んでいる。<3086> Jフロント 1205 -29大幅反落。前日に業績修正を発表。事業利益は従来の240億円から248億円にやや上方修正したが、営業利益は235億円から190億円に下方修正。市場コンセンサスを70億円程度下回るに。パルコの閉店に伴う事業整理損約19億円、百貨店とパルコでの減損約36億円を計上したことが背景となっている。来年度コンセンサスの切り下がりにはつながらないとみられるが、ネガティブな反応が先行する形に。<4676> フジHD 1212 +66大幅続伸。投資有価証券売却による特別利益の計上を発表。上場有価証券3銘柄を売却し、約160億円の特別利益を23年3月期に計上。それに伴い、純利益は従来予想の270億円から420億円に上方修正した。政策保有株式の縮減、資産効率の向上を図るとともに、グループ事業の成長に向けた投資などの原資として活用することを目的としている。売却資金を活用することで、年間配当金も従来計画40円から50円に増額した。<6425> ユニバーサル 2408 +237急伸。前日に23年12月期業績予想の修正を発表している。売上高と営業利益は従来予想を据え置いているが、経常利益は従来の103億円から257億円、前期比84.5%増に上方修正。フィリピンで展開しているIR事業において、持分法適用会社の土地リース契約の一部が解除となっているもよう。それに伴い、持分法による投資損失を計上する一方、賃貸借契約解約益、リース解約益などを営業外利益に計上するようだ。<1890> 東洋建 940 +38大幅続伸。前日に5カ年の中期経営計画を発表している。28年3月期の経営数値目標として、売上高2350億円以上、営業利益150億円以上などを掲げている(23年3月期見込は売上高1710億円、営業利益80億円)。また、従来よりも大幅に高水準での配当を想定しており、新中期経営計画期間中は配当性向倍以上(現中期経営計画公表方針20-30%)、下限50円を実行するとしている。<6054> リブセンス 274 +30急伸。転職口コミサイト『転職会議』にOpenAIのChatGPTをAPI連携し、ChatGPTなどで使用されているAIであるGPT-3.5を活用した企業口コミの要約情報の提供を開始したと発表している。ChatGPTのAIを活用した要約文により、ユーザーは短時間で的確に各企業の大まかな特長や社風のイメージを読み取ることができるようになる。利用者数の増加につながっていくとの期待感が先行する形に。<6664> オプトエレクト 390 -45急落。前日に第1四半期の決算を発表。営業利益は0.9億円で前年同期比50.4%減、経常利益は為替差損の計上もあって0.3億円、同78.3%の大幅減益となった。据え置きの通期営業利益予想は4.2億円、前期比32.4%増であり、想定外の低調スタートと受けとめられたようだ。日本国内では取引先の在庫調整などの影響で、米国及び欧州・アジア他においては在庫不足に伴う取引機会の喪失で、売上が減少のもよう。 <ST> 2023/03/24 15:45 本日の注目個別銘柄 メガチップス、島津製、リクルートHDなど <6875> メガチップス 3345 +407急伸。発行済み株式数の6.3%に当たる120万株、30億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は3月23日から7月31日まで。高水準の自社株買いによる需給改善を期待する動きが先行。また、23年3月期業績予想の修正も発表。営業利益は従来予想の72億円から63億円に下方修正したものの、持分法による投資利益、為替差益の発生を織り込み、経常利益は72億円から75億円に上方修正した。<4114> 日触媒 5190 -280大幅続落。前日に23年3月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の265億円から210億円、前期比27.7%減にまで引き下げ。アクリル酸及びアクリル酸エステル、高吸水性樹脂などにおける販売数量の減少が想定以上となるほか、電子情報材料についてもディスプレイ需要の回復遅れで関連製品の販売数量が減少するもよう。第3四半期までは増益推移であり、ネガティブなインパクトが強いようだ。<7701> 島津製 4020 -160大幅反落。前日に26年3月期までの中期計画を発表している。最終年度の営業利益は800億円を予想(23年3月期見通しは680億円)。営業利益率は23年3月期見込みの14.5%と同水準にとどまる想定としており、市場の期待値には達していないとみられる。計測機器におけるリカーリング比率の上昇を見込む中、保守的な計画とも捉えられるが、戻り売りが先行する状況となっている。<7186> コンコルディア 474 -12大幅反落。FOMCを受けた前日の米国市場は下落、金融関連株中心の下げとなった。結果発表直後は買い優勢となる場面もあったが、イエレン財務長官が政府は預金保護拡大を検討していないと言及し、金乳不安に対する警戒感が優勢となったようだ。東京市場でも本日は銀行セクターが業種別下落率のトップになっている。なお、同社に関してはJPモルガン証券の投資判断格下げも観測されているもよう。<6098> リクルートHD 3660 +167大幅続伸。23年3月期業績予想の新たな項目の開示、並びに一部項目の修正を発表。売上収益、調整後EBITDAなどは従来予想据え置きだが、人員削減に伴う費用や減損損失を織り込み、非開示だった営業益は3410億円、前期比10.0%減を見込む。24年3月期の人員削減効果は約635億円と想定しており、あく抜け感につながった。なお、株式報酬費用減少で、調整後EPSは180円から190.5円に引き上げた。<6730> アクセル 1982 +258急伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の12.2億円から15.5億円、前期比84.7%増にまで引き上げ。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIが上振れとなるほか、メモリモジュール製品も計画を上回る販売見通しとなっているようだ。年間配当金も従来計画の63円から76円に引き上げている。収益予想は9月の大幅上方修正に続く増額となる形に。<2708> 久世 1030 +126急伸。2019年3月以来の4ケタ回復となっている。前日に業績予想の大幅上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の3.5億円から7億円にまで増額、前期は9.1億円の赤字であった。外食・中食市場における客足の回復などが主因で、コスト増負担も限定的にとどまったもよう。また、未定としていた期末配当金は12円とし、20年3月期以来の復配となる。<6755> 富士通ゼ 3515 -85大幅続落。前日は、スウェーデンのニーベが同社の買収計画を中止したことが弱材料視される展開になっていたが、本日は、業績予想の下方修正が一段安につながっている。23年3月期営業利益は従来予想の180億円から150億円、前期比77.6%増に引き下げ、北米、オセアニア、インド向けなどでは、市況や天候要因により販売の伸びがスローダウンしているようだ。<6071> IBJ 723 -97急落。他社の取引を妨害した疑いがあるとして、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査したことが分かったと報じられている。同社は国内最大の結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」を運営しており、全国の結婚相談所約3700社が加盟しているもよう。2016年頃から加盟各社について、他の連盟にも加盟している結婚相談所に対し会員を紹介しないようにし、取引を妨害した疑いがあるとされている。<7337> ひろぎんホールディングス 627 -19大幅反落。前日に23年3月期の業績下方修正を発表している。純利益は従来予想の250億円から125億円、前期比45.4%減に引き下げ。第3四半期までの進捗から下振れ懸念はあったが、修正幅は想定以上とみられる。保有株式の株価下落などに伴う減損損失の計上が確定したことを修正の要因としているようだ。なお、24年3月期の計画も発表しており、純利益は275億円までの回復を見込んでいる。 <TY> 2023/03/23 15:22 本日の注目個別銘柄 JNS、新光電工、富士通ゼなど <8830> 住友不 2930.5 -9.5もみ合い。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に、目標株価も3700円から3000円に引き下げた。今後は人口の減少や労働参加率の上げ止まりで、東京のオフィス需要が緩やかに減少するとみているもよう。同社はオフィス賃貸事業に対するエクスポージャーが大きく、中長期的なオフィス需要のダウンサイドリスクがバリュエーションの重しになりやすいと指摘。<3038> 神戸物産 3660 +135大幅反発。一昨日に2月の月次動向を発表。売上高は前年同月比13.8%増と2ケタ増ペースが継続、売上総利益率も同3.9%増と23年10月期に入って改善傾向が続いている。値上げ効果が円安や原材料費の上昇をカバーする状況となっているもよう。商品出荷も堅調に推移、利便性の高い冷凍野菜や飲食店などで使用される業者向けの商材出荷が順調のようだ。なお、2月経常利益は時価評価損の戻入により大幅増益に。<6967> 新光電工 3705 -240大幅続落。一昨日に23年3月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の930億円から750億円、前期比5.1%増に引き下げ。主力製品のFC-PKG、SPE向け静電チャック、リードフレームなどが減速しているもよう。業績下振れ自体は想定線とみられるが、市場予想の850億円程度も下振れる形になっており、ネガティブな反応が優勢に。なお、1-3月期は前年同期比で8割程度の減益となる格好に。<6755> 富士通ゼ 3600 -230大幅続落。スウェーデンのニーベ・インダストリエルが一昨日、同社株の全部または過半数の買収の可能性を評価するプロセスを進めないことを決定したと発表している。ニーベは米系投資ファンドのKKR、ベイン・キャピタルとともに、富士通の保有株売却に対する二次入札に進んでいた企業。ニーベの計画中止を受けて、買収価格への影響が警戒される状況にもなっているようだ。<6966> 三井ハイテク 7860 +410大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を8800円から9400円に引き上げている。中期的な設備投資額の増額で主力のモーターコア事業の売上拡大確度が高まっていると判断、同事業の売上予想を大幅に引き上げているもよう。リードフレーム事業においても、車載向け売上の安定化と早期の民生向け在庫調整終了期待を新たに織り込むとしている。<3994> マネーフォワード 4975 +195大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を4500円から6000円にまで引き上げた。SaaS×Fintechの取り組み、ポスト・インボイス時代でのクロスセル余力などに期待、豊富な現金を保有し今後の投資余力もあると。SaaS企業のバリュエーション比較では、売上成長率に対して割安感があると評価。また、バックオフィスの要である会計機能を持っていることも同業他社比での強みと。<6141> DMG森精機 2100 +80大幅反発。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2070円から2770円に引き上げた。受注環境に不透明感はあるが、高付加価値化戦略や人的投資などの取り組みは業界内で先端を走っており、同社株を持たざるリスクが高まったと判断している。同社は人的資本の総合力が業界トップクラスの水準であり、先行き不透明な中で事業基盤の強さが確認される局面と。<1712> ダイセキS 942 +36大幅反発。一昨日に23年2月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の10億円から13.7億円、前期比34.7%減にまで引き上げ。関西エリアの都市再開発案件が好調なことに加え、中京エリアでの埋設混合廃棄物処理案件の受注などで、第3四半期以降は土壌売上及び利益が大幅に増加のもよう。第3四半期決算受けて上振れ期待はあったとみられるが、ストレートに押し目買いの材料となっている。<3627> JNS 399 +80ストップ高。後場からか急伸する展開になっている。子会社のネオスでは、OpenAI社が展開するChatGPTの活用により、企業のDXやビジネスの場面で新たな価値創出を支援する、「ChatGPT活用ソリューション」の提供を開始したと発表している。AIチャットボットサービス「OfficeBot」における連携によって、回答精度の向上などサービス改善につながっていくとの期待感が先行へ。<2778> パレモ・HD 222 +12大幅反発。23年2月期の業績上方修正を本日発表している。営業利益は従来予想の4.5億円から5.3億円にまで引き上げ。通勤やイベント開催などの外出需要が回復したほか、天候が順調に推移したことが追い風となり、下期の既存店が前提を上振れているもよう。経費削減の継続実施により、原価高騰の影響も想定の範囲内であったようだ。上振れへの期待はあったとみられるが、ストレートにポジティブな反応が先行。 <ST> 2023/03/22 16:10

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