本日の注目個別銘柄

SHIFT、ビーウィズ、松屋など

配信日時:2023/07/14 15:19 配信元:FISCO
<8237> 松屋 1090 -170急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4億円で前年同期3.2億円の赤字から黒字転換。据え置きの通期計画12億円、前期比3.5倍に対する進捗率も33%に達している。百貨店業における増収効果が寄与している。ただ、インバウンド需要拡大に伴う好業績期待は十分に織り込まれており、直近で株価は2018年以来の水準にまで上昇していた。好決算発表を受けて短期的な出尽くし感が先行する形とみられる。

<9216> ビーウィズ 2550 +303急伸。前日に23年5月期の決算を発表、営業利益は22.3億円で前期比13.3%減となり、従来計画線上での着地に。一方、24年5月期は29億円で同30.3%増と大幅増益を見込んでいる。年間配当金も前期比1円増の50円配当を計画。金融・情報通信分野での売上成長を見込むほか、価格交渉などによる利益率の改善も図る計画。なお、中期計画を公表、27年5月期営業利益は60億円を超える水準を目標としている。

<4530> 久光薬 4204 +477急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.6億円で前年同期比8.4倍の水準となった。据え置きの通期計画は118億円で前期比1.7%増であり、進捗率は37%に。一般用医薬品が国内外で大きく売り上げを伸ばしたほか、販売管理費の抑制なども奏効し、業績の大幅な上振れが期待できる状況に。また、発行済み株式数の2.57%に当たる200万株、100億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。

<9602> 東宝 5730 +177大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は183億円で前年同期比28.4%増となり、上半期予想を従来の400億円から450億円に上方修正した。主力の映画事業における「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」などの大ヒットが背景。年間配当金も40円から60円に引き上げた。業績計画は保守的な傾向が強いが、大幅増配の発表もあってストレートにポジティブ評価へ。

<6121> TAKISA 1987 +400ストップ高比例配分。ニデックがTOBの実施を発表。同社では、TOBに関する意見は決定次第公表するとしている。ニデックでは完全子会社化を目指して、1株当たり2600円でTOBを実施する。TOB開始は9月中旬をめどと。ニデックでは、同社サイドの同意がなくてもTOBを実施するとしており、TOB価格にサヤ寄せの動きが先行する形に。なお、同社株は前日にかけて株価上昇ピッチが速まる展開となっていた。

<5967> TONE 1148 +150ストップ高比例配分。前日に23年5月期の決算を発表、営業利益は12.2億円で前期比24.0%増となり、売上高は下振れたものの従来計画線での着地となる。期末配当金は従来計画12円から20.5円へ大幅に引き上げている。24年5月期営業利益は14.5億円で同18.6%増と連続2ケタ増益見通しに。また、発行済み株式数の3.43%に当たる40万株、3億円を上限とする自社株買いの実施も発表。

<4432> ウイングアーク 2750 +500ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、ポジティブなインパクトにつながった。営業利益は25.8億円で前年同期比33.2%増となり、据え置きの通期計画63.5億円、前期比6.8%増に対する進捗率は40.6%にまで達した。帳票・文書管理およびデータエンパワーメントの足元の販売が好調に推移しているもよう。会社側では、6-8月期も高水準であった前年同期実績を狙えるとの見方も示しているようだ。

<3697> SHIFT 31310 +5005急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は82.3億円で前年同期比56.0%増となり、据え置きの通期計画94億円に対して87.6%の好進捗となった。3-5月期は31.5億円で同2.2倍と増益率が拡大する形に。高単価人材の稼働率底上げなどでエンジニア単価が上昇し、様々な収益性改善策も定着、全セグメントで利益率が向上した。あらためて高い収益成長力が意識される状況となったようだ。

<3382> 7&iHD 5850 -317大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は820億円で前年同期比19.9%減益となっている。市場予想は1000億円程度であり、下振れ幅の大きさにネガティブなインパクト。海外コンビニを中心として計画も下回ったようだ。ガソリン粗利の低迷が主因と捉えられている。業績の安定感が意識されていた中での2ケタ減益決算に失望売りが優勢となっている。

<9983> ファーストリテ 34710 -740大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は1103億円で前年同期比34.8%増となり、市場予想を100億円程度上回ったとみられる。中国回復がけん引して会社計画も上回ったもようで、通期予想も従来の3600億円から3700億円に上方修正した。決算評価で買い先行となったものの、サプライズには至っていない状況下、軟調地合いに押される形で、上値追いは限られた。 <ST>

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