相場概況ニュース一覧
相場概況
日経平均は3日ぶり反発、前場に一時マイナス、後場円安で強含み
日経平均は3日ぶり反発。18日の米国市場でNYダウは小幅に続落し、39ドル安となった。原油先物相場や長期金利の上昇が続いたが、半導体関連株などが買われ、主要株価指数は方向感に欠ける展開だった。本日の東京市場でも半導体関連株などに買いが先行したほか、円相場が朝方1ドル=127円台まで下落していたこともあり、日経平均は296円高からスタート。経済の先行きへの懸念から前場中ごろにマイナスへ転じる場面もあったが、後場になると1ドル=128円台まで円安が進むとともに強含みで推移した。大引けの日経平均は前日比185.38円高の26985.09円となった。東証プライム市場の売買高は9億6196万株、売買代金は2兆2336億円だった。業種別では、鉱業、海運業、非鉄金属が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、小売業、サービス業、医薬品など4業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は27%となった。個別では、米半導体株高の流れを引き継いでレーザーテック<6920>が5%超の上昇。電気自動車(EV)分野などでの期待が根強い三井ハイテク<6966>はリバウンドを意識した買いが入ったとみられ、6%超上昇した。その他売買代金上位では郵船<9101>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>、川崎船<9107>などが堅調。自社株買いやアルペン<3028>による株式取得が材料視されたTSI HD<3608>は急伸し、RPA<6572>などが東証プライム市場の上昇率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>が軟調。中国配車アプリの滴滴出行(ディディ)が米上場廃止へ臨時株主総会を開くと発表し、中国ハイテク株の下落がソフトバンクGの重しとなったようだ。ツルハHD<3391>やコスモス薬品<3349>といったドラッグストア各社の下落も目立った。また、ネットプロHD<7383>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/04/19 15:56
相場概況
日経平均は続落、一時500円超安、原油高や米金利上昇に懸念
日経平均は続落。15日の米国市場は聖金曜日で休場だった。ただ、日本時間今朝の時間外取引でNY原油先物相場が上昇。根強いインフレ懸念を背景に、米長期金利が上昇するとともに米株価指数先物は下落し、週明けの日経平均はこうした動きを受けて261円安からスタートした。日本時間午前に発表予定だった中国の1-3月期国内総生産(GDP)への警戒感もあり、日経平均は前場に一時26571.38円(前週末比521.81円安)まで下落。ただ、後場になると押し目買いも入りやや下げ渋った。大引けの日経平均は前日比293.48円安の26799.71円となった。東証プライム市場の売買高は8億3481万株、売買代金は1兆8722億円と初の2兆円割れだった。業種別では、その他製品、食料品、機械が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、海運業、鉱業、保険業など5業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は22%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>などがさえない。トヨタ自<7203>は小安く引け、リクルートHD<6098>は3%超下落した。JAL<9201>は前期業績の下方修正を嫌気した売りが先行。このところ株価堅調だったコナミHD<9766>は外資系証券の投資判断引き下げが売り材料視された。また、IDOM<7599>は中古車価格が下落しているとの報道を受けて売られ、東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株やINPEX<1605>は堅調。レーザーテック<6920>や東エレク<8035>は売りが先行するも切り返した。旧村上ファンド系の投資会社による株式大量保有が判明したクレセゾン<8253>は商いを伴って急伸し、東証プライム市場の上昇率トップ。業績上方修正のマルマエ<6264>や運賃改定申請の近鉄GHD<9041>も買われた。
<HK>
2022/04/18 15:59
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、売り買い一巡後は小安くもみ合い、取引やや低調
日経平均は3日ぶり反落。14日の米国市場でNYダウは反落し、113ドル安となった。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が利上げへの積極姿勢を示したこともあり、金利上昇とともにハイテク株を中心に売りが出た。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで239円安からスタート。朝方に一時26784.92円(前日比387.08円安)まで下落すると、前場中ごろにはプラス転換する場面もあったが、その後小安い水準でのもみ合いが続いた。今晩の米国市場が聖金曜日で休場となるため、売買はやや低調だった。大引けの日経平均は前日比78.81円安の27093.19円となった。東証プライム市場の売買高は8億8006万株、売買代金は2兆0448億円だった。業種別では、精密機器、電気機器、空運業が下落率上位だった。一方、保険業、輸送用機器、銀行業が上昇率上位だった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の73%、対して値上がり銘柄は24%となった。個別では、レーザーテック<6920>が4%近く下落し、東エレク<8035>も5%近い下落。台湾積体電路製造(TSMC)が好決算や高水準の設備投資計画の維持を示したが、米金利上昇による半導体株安の流れを引き継いだ。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>が軟調。決算発表銘柄ではベイカレント<6532>が材料出尽くし感から8%超下落し、業績下方修正の良品計画<7453>は5%の下落となった。また、サーバーワークス<4434>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。一方、ファーストリテ<9983>は8%超の上昇。上期決算を好感した買いが広がった。トヨタ自<7203>は円安進行を受けて堅調。郵船<9101>は小高く引けた。決算発表銘柄ではクリレスHD<3387>やディップ<2379>も急伸し、Gunosy<6047>やサインポスト<3996>はストップ高。業績上方修正の佐鳥電機<7420>は買い気配のままストップ高比例配分となった。
<HK>
2022/04/15 16:00
相場概況
日経平均は大幅続伸、米株高で心理上向く、後場こう着感も
日経平均は大幅続伸。13日の米国市場でNYダウは反発し、344ドル高となった。インフレのピークアウト期待が広がったほか、それに伴う金利低下が買い安心感につながった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は大幅反発。本日の日経平均も米株高で投資家心理が上向いて82円高からスタートすると、前引けにかけて一時27200.89円(前日比357.40円高)まで上昇した。ただ、後場になると買いが一巡し、高値圏でこう着感を強めた。アジア株の上昇が追い風となる一方、円相場の強含みが重しとして意識された。大引けの日経平均は前日比328.51円高の27172.00円となった。東証プライム市場の売買高は10億1005万株、売買代金は2兆3422億円だった。業種別では、空運業、鉱業、海運業が上昇率上位で、その他も全般堅調。水産・農林業とサービス業の2業種のみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は24%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、郵船<9101>、東エレク<8035>など売買代金上位は全般堅調。新型コロナウイルス治療薬の胎児へのリスクが嫌気されて前日急落した塩野義<4507>だが、本日は承認審査に影響なしと伝わって5%超上昇した。原発再稼働を巡る思惑が広がる東京電力HD<9501>は9%超の上昇。決算発表銘柄ではコシダカHD<2157>やアダストリア<2685>などが急伸した。また、大阪チタ<5726>などが東証プライム市場の上昇率上位に顔を出した。一方、リクルートHD<6098>が2%超の下落。3月度の増収率鈍化が嫌気されたスノーピーク<7816>は商いを伴って急落した。決算発表のマネーフォワード<3994>は売りが広がる場面もあり、今期減益見通しのPRTIMES<3922>は売り気配のままストップ安比例配分となった。
<HK>
2022/04/14 16:04
相場概況
日経平均は3日ぶり大幅反発、米CPI無難通過で買い戻し優勢
日経平均は3日ぶり大幅反発。12日の米株式市場でNYダウは続落。3月の消費者物価指数(CPI)は40年ぶり最大の伸びを記録したが、コア指数の伸びが予想を下回ったことでインフレピークアウト感が示唆され、金利低下を受けて上昇スタート。一方、物価が高止まりするとの懸念も根強く、今晩の米3月生産者物価指数(PPI)の発表を前に警戒感が再燃して下落に転じた。ただ、前日の日経平均は東京時間の米金利上昇を背景に500円近く下げるなど、事前に大幅な調整を経ていただけに、本日は買い戻しが先行し、101.08円高からスタート。時間外取引のナスダック100先物が堅調ななか、断続的な買いが入り、その後も終日上値を伸ばす展開となった。 大引けの日経平均は前日比508.51円高の26843.49円となった。東証プライムの売買高は11億6582万株、売買代金は2兆8239億円だった。セクターでは鉱業、海運、ゴム製品を筆頭にほぼ全面高。一方、証券・商品先物取引、銀行の2業種のみが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は15%となった。 個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>などの半導体関連、SHIFT<3697>、ベイカレント<6532>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などの値がさグロース(成長)株が大幅に上昇。中国での都市封鎖(ロックダウン)措置を一部緩和する動きを好感し、郵船<9101>、INPEX<1605>、三菱商事<8058>などの市況関連も大幅高。上半期業績予想を上方修正したイー・ガーディアン<6050>、業績・配当予想を上方修正した日置電機<6866>はストップ高。成城石井の上場方針が報じられたローソン<2651>、順調な第1四半期決算や高水準の自社株買いを発表したニッケ<3201>、保守的な業績見通しが想定線として捉えられた東宝<9602>などは急伸。東証プライム値上がり率上位にはSansan<4443>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>、SREHD<2980>、JMDC<4483>などの中小型グロース株が並んだ。 一方、米金利低下を受けて三菱UFJ<8306>や第一生命HD<8750>などが下落。NTT<9432>、ソフトバンク<9434>、JT<2914>、ヤクルト本社<2267>も軟調。今期見通しが失望を誘った竹内製作所<6432>、Jフロント<3086>、イズミ<8273>が大幅安。新株発行を発表したパーク24<4666>やレーティング引き下げが観測された大和証G<8601>も大きく下落。新型コロナ飲み薬に関してネガティブな報道があった塩野義<4507>は急落した。
<YN>
2022/04/13 16:02
相場概況
日経平均は大幅続落、一時500円超安、米CPIに警戒感
日経平均は大幅続落。11日の米国市場でNYダウは3日ぶりに大幅反落し、413ドル安となった。長期金利の上昇が続き、ハイテク株を中心に売りが出たほか、中国での新型コロナウイルス感染拡大などから景気悪化懸念も強かった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで214円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を拡大。今晩の米3月消費者物価指数(CPI)発表を前にインフレへの警戒感から売りが広がり、後場中ごろを過ぎると26304.08円(前日比517.44円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前日比486.54円安の26334.98円となった。終値としては3月16日以来の安値となる。東証プライム市場の売買高は11億7586万株、売買代金は2兆6353億円だった。業種別では、海運業、機械、精密機器が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、情報・通信業、保険業など4業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の80%、対して値上がり銘柄は17%となった。個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株が大幅に下落。前日大きく買われた東京電力HD<9501>は本日一転して3%超下落した。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>など全般軟調。決算発表銘柄ではライフコーポ<8194>やコスモス薬品<3349>が大きく売られた。また、公募による自己株式の処分を発表したブックオフGHD<9278>が東証プライム市場の下落率トップとなった。一方、NTT<9432>、KDDI<9433>、7&iHD<3382>は堅調。内需・ディフェンシブ関連株に投資資金が向いたようだ。任天堂<7974>は小高く引けた。今期大幅増益見通しのローツェ<6323>は商いを伴って急伸し、東証プライム市場の上昇率トップ。その他の決算発表銘柄でも高島屋<8233>などが買われ、アークランド<9842>やSansan<4443>は急伸した。
<HK>
2022/04/12 16:00
相場概況
日経平均は反落、米金利上昇でグロース株売り、海外株安も重し
日経平均は反落。8日の米国市場でNYダウは続伸し、137ドル高となった。インフレ・金融引き締め観測を背景に金利が幅広い年限で上昇し、景気の影響を受けにくいディフェンシブ株などが買われたものの、ハイテク株は軟調に推移した。週明けの東京市場でも値がさグロース(成長)株を中心に売りが先行し、日経平均は108円安からスタート。寄り付き後は押し目買いが入り、前場中ごろにプラス転換する場面もあったが、海外株安を受けて後場には一時26720.46円(前週末比265.34円安)まで下落した。大引けの日経平均は前週末比164.28円安の26821.52円となった。終値としては3月17日以来の安値となる。東証プライム市場の売買高は11億4889万株、売買代金は2兆5014億円だった。業種別では、精密機器、情報・通信業、電気機器が下落率上位だった。一方、電気・ガス業、水産・農林業、銀行業が上昇率上位だった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は33%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>が2%超下落し、ソニーG<6758>は4%近い下落。東エレク<8035>も軟調だった。中小型・新興グロース株はさらに売りがかさみ、SHIFT<3697>やベイカレント<6532>が大きく下落。決算発表のキユーピー<2809>や前期業績を下方修正したドトル日レス<3087>も売りが出た。決算反応が注目された安川電<6506>は結局3%の下落で終了。また、前週大きく買われていたピアラ<7044>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。一方、米金利上昇で三菱UFJ<8306>が2%超上昇し、トヨタ自<7203>や郵船<9101>は小じっかり。東京電力HD<9501>は東証プライム市場の上昇率トップとなった。岸田文雄首相が再生可能エネルギーや原子力を活用していく方針を示し、商いを伴って急伸した。業績上方修正のサカタのタネ<1377>や決算発表のカーブスHD<7085>も大きく買われた。
<HK>
2022/04/11 16:02
相場概況
日経平均は3日ぶり反発、米株高引き継ぐも一時マイナス、押し目買い支え
日経平均は3日ぶり反発。7日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、87ドル高となった。急ピッチの金融引き締めへの警戒感がくすぶったが、失業保険申請件数の減少や長短金利の傾斜化(スティープニング)が投資家心理を支えた。ここ2日で大幅下落していた日経平均も本日は米株高を好感して208円高からスタートすると、朝方には一時27185.23円(前日比296.66円高)まで上昇。その後、世界経済の先行きへの懸念からマイナスに転じる場面もあったが、下値では押し目買いが入り下げ渋った。大引けの日経平均は前日比97.23円高の26985.80円となった。なお、オプション4月物の特別清算指数(SQ)は27122.37円。東証プライム市場の売買高は12億7096万株、売買代金は3兆1093億円だった。業種別では、精密機器、情報・通信業、石油・石炭製品が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、倉庫・運輸関連業、ゴム製品が下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は45%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>がしっかり。NTT<9432>は4%上昇したが、東証株価指数(TOPIX)の浮動株比率見直しによる資金流入観測が出ていた。自社株買いや中期経営計画を発表したニコン<7731>、外資系証券の強気の投資判断が観測されたギフティ<4449>などは急伸。また、ピアラ<7044>がストップ高を付け、業績上方修正のSHIFT<3697>も東証プライム市場の上昇率上位に顔を出した。一方、トヨタ自<7203>、三菱商事<8058>、7&iHD<3382>が3%超の下落。豪裁判所がトヨタ車の欠陥を認めたなどと伝わり、決算発表の7&iHDは今期予想が想定より弱いと受け止められたようだ。郵船<9101>もさえない。また、今期減収減益見通しの乃村工芸<9716>は急落し、USENNEX<9418>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/04/08 15:57
相場概況
日経平均は大幅続落、27000円割れ、米金融引き締めやコロナ懸念
日経平均は大幅続落。6日の米国市場でNYダウは続落し、144ドル安となった。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表であく抜け感が漂いつつも、急ピッチの金融引き締めへの懸念が相場を押し下げた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで317円安からスタートすると、前場中ごろには一時26801.79円(前日比548.51円安)まで下落。新変異種が確認されるなど新型コロナウイルス感染再拡大への懸念も強まり、後場に入り日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測が出ても戻りは限定的だった。大引けの日経平均は前日比461.73円安の26888.57円となった。終値で27000円を下回るのは3月18日以来。東証プライム市場の売買高は11億8811万株、売買代金は2兆8624億円だった。業種別では、電気機器、非鉄金属、ガラス・土石製品が下落率上位で、その他も全般軟調。医薬品、水産・農林業、食料品の3業種のみ上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。個別では、東エレク<8035>が5%超、レーザーテック<6920>が6%超の下落。米国市場で長期金利の上昇とともにハイテク株が売られた流れを引き継いだ。その他売買代金上位も郵船<9101>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>など全般軟調で、ホンダ<7267>やアドバンテス<6857>の下落が目立った。ホンダは一部証券会社の投資判断引き下げが観測された。エアトリ<6191>などは新型コロナ感染再拡大への懸念から急落。また、サインポスト<3996>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。一方、アステラス薬<4503>が5%超上昇し、武田薬<4502>や7&iHD<3382>も堅調。景気の影響を受けにくいディフェンシブセクターに逃避資金が流入したようだ。ビックカメラ<3048>は業績上方修正を好感した買いが入り、決算発表のベルシス24<6183>は東証プライム市場の上昇率トップとなった。
<HK>
2022/04/07 16:00
相場概況
日経平均は3日ぶり大幅反落、FRB高官発言による金利急伸を嫌気
日経平均は3日ぶりに大幅反落。5日の米株式市場でNYダウは3日ぶりの反落。欧米諸国による対ロ制裁強化への懸念が重しとなったほか、連邦準備制度理事会(FRB)高官によるタカ派発言で金利が急伸したことが警戒感を強めた。ハイテク株は大きく売られ、ナスダック総合指数は2%超の大幅下落。米株安を引き継いで日経平均は254.10円安でスタート。午前は断続的な売りが入り、日経平均は前場終盤ころには一時27214.61円(573.37円安)まで下落。ただ、午後に入ってからは、時間外取引のナスダック100先物が下げ幅を縮めたことや、明日の未明に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(3月開催分)の内容を見極めたいとの思惑から、下げ渋った。 大引けの日経平均は前日比437.68円安の27350.30円となった。東証プライムの売買高は11億7486万株、売買代金は2兆7911億円だった。セクターでは海運業、金属製品、鉄鋼などを筆頭にほぼ全面安。石油・石炭製品の1業種のみが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は14%となった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅下落もあり、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連や、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>などの電子部品関連が大幅下落。中国上海市でのロックダウン(都市封鎖)延長を受けて日本郵船<9101>や商船三井<9104>の大手海運株も大幅安。東証プライム値下がり率上位にはダイセキS<1712>、ダイセキ<9793>、薬王堂HD<7679>、スギHD<7649>などの決算発表銘柄のほか、レーティング引き下げがあったGMOインターネット<9449>、半導体関連関連のデクセリアルズ<4980>、日本マイクロニクス<6871>、TOWA<6315>などが並んだ。円安・ドル高の支援はあったものの、自動車関連も弱く、ホンダ<7267>、デンソー<6902>など総じて売られた。 一方、米金利高を追い風に三菱UFJ<8306>が小じっかりで、第一生命HD<8750>が大幅に上昇。旧村上ファンド系投資会社シティインデックスイレブンスの株式保有が明らかになったコスモエネHD<5021>は急騰し、富士石油<5017>と共に東証プライム値上がり率上位に並んだ。業績予想を上方修正したマニー<7730>、VTHD<7593>、山田コンサル<4792>、好決算を発表したトーセイ<8923>、レーティング引き上げがあった丸和運輸<9090>なども上位に入った。NFT関連として人気化したピアラ<7044>は値上がり率トップとなった。ほか、OLC<4661>、任天堂<7974>、アステラス製薬<4503>、シスメックス<6869>などディフェンシブ系も堅調だった。
<YN>
2022/04/06 16:01
相場概況
日経平均は続伸、寄り付き高値に失速、SBGやファストリに買い
日経平均は続伸。4日の米国市場でNYダウは続伸し、103ドル高となった。中国企業の米上場を巡る警戒感が和らいだことなどが支援材料となり、ハイテク株を中心に買いが入った。一方、欧米諸国によるロシアへの制裁強化が警戒されるなど、世界経済の先行き懸念が相場の重しとなった。本日の日経平均は米株高の流れを引き継いで229円高からスタートしたが、積極的に上値を追う動きは限られ、寄り付きをこの日の高値に失速。黒田東彦日銀総裁の発言を受けて円相場が上昇したこともあり、上値の重い展開が続いた。大引けの日経平均は前日比51.51円高の27787.98円となった。東証プライム市場の売買高は11億5544万株、売買代金は2兆6678億円だった。業種別では、鉱業、陸運業、小売業が上昇率上位だった。一方、保険業、海運業、銀行業が下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで2%超の上昇。中国ハイテク企業を巡る懸念後退で買いが続いた。ファーストリテ<9983>は3月の国内「ユニクロ」既存店売上高が8カ月連続の減収となったが、2%上昇した。その他売買代金上位では東エレク<8035>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>が小じっかり。決算発表のしまむら<8227>、モバイル事業での自社回線拡大を発表した楽天G<4755>、3月度販売状況を発表したUアローズ<7606>やアダストリア<2685>は急伸した。また、ピアラ<7044>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が揃って反落し、東京海上<8766>などの保険株も軟調ぶりが目立った。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>や任天堂<7974>がさえない。また、大平洋金<5541>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/04/05 16:00
相場概況
日経平均は4日ぶり反発、経済の先行き睨みもみ合い、新市場スタートも
日経平均は4日ぶり反発。1日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、139ドル高となった。3月の雇用統計を受けて労働市場の強さが好感されたが、一方で5月の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が強まったほか、長短金利の逆転で景気後退懸念も広がった。週明けの日経平均はこうした流れから19円高と小高くスタートすると、寄り付き後も世界経済の先行きを見極めたいとのムードが強く、前週末終値を挟んで一進一退の展開が続いた。なお、本日より東証の新市場区分がスタートした。大引けの日経平均は前週末比70.49円高の27736.47円となった。東証プライム市場の売買高は10億0946万株、売買代金は2兆1874億円だった。業種別では、海運業、鉱業、精密機器が上昇率上位だった。一方、空運業、その他金融業、陸運業が下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は30%となった。個別では、米上場の中国企業を巡る一部報道を受けてソフトバンクG<9984>が3%超の上昇。郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株の上昇も目立った。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>やソニーG<6758>が堅調で、任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小高い。INPEX<1605>は核融合発電に参入との報道で買われ、象印マホービン<7965>は決算が好感されて急伸。また、JDI<6740>などが東証プライム市場の上昇率上位に顔を出した。一方、米半導体株安の流れを引き継いで東エレク<8035>が2%超の下落。本日から日経平均構成銘柄となったオリックス<8591>も材料出尽くし感から3%の下落となった。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>などが軟調。また、ピアラ<7044>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/04/04 16:00
相場概況
日経平均は3日続落、朝方に一時400円超安、円安などで下げ渋り
日経平均は3日続落。3月31日の米国市場でNYダウは大幅続落し、550ドル安となった。インフレへの警戒感やロシアとウクライナの停戦への期待後退などが相場を押し下げ、引けにかけて月末や四半期末特有の売りも出た。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで197円安からスタートすると、朝方には一時27399.48円(前日比421.95円安)まで下落。その後、円相場の下落や時間外取引での米株価指数先物の上昇を支えに下げ渋ったが、米国で3月雇用統計などの重要経済指標が発表されるのを前に戻りは限定的だった。大引けの日経平均は前日比155.45円安の27665.98円となった。東証1部の売買高は11億9029万株、売買代金は2兆8935億円だった。業種別では、海運業、石油・石炭製品、鉄鋼が下落率上位だった。一方、その他製品、その他金融業、情報・通信業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の46%、対して値上がり銘柄は50%となった。個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が大幅に下落。世界経済の減速懸念や国内機関投資家の益出し売りなどが要因として指摘されていた。東エレク<8035>は2%超下落し、レーザーテック<6920>やトヨタ自<7203>もさえない。INPEX<1605>は原油先物相場の急反落を受けて売られた。また、OKK<6205>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>が3%超上昇し、ソフトバンクG<9984>は小じっかり。米ファンドによる買収検討が報じられた東芝<6502>は6%超上昇した。決算発表のニトリHD<9843>は売りに押される場面もあったが切り返し。前期業績の上方修正を発表した乃村工芸<9716>は急伸した。また、やはり業績上方修正のスターマイカHD<2975>はストップ高となり、オリジン<6513>も東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2022/04/01 16:01
相場概況
日経平均は続落、停戦交渉や中国景気に懸念、一時プラスも
日経平均は続落。30日の米国市場で5日ぶりに反落し、65ドル安となった。ロシアがウクライナとの停戦交渉について「事態打開の進展なし」との見解を示し、停戦への期待が後退した。本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで217円安からスタート。米政権が石油備蓄の放出を検討しているとの報道で原油先物相場が急落すると、商品高によるインフレ懸念が和らいだとみられ、プラス圏に浮上する場面があった。しかし、中国の企業景況感の悪化を受けて香港・上海株が軟調だったことから、その後再び弱含んだ。大引けの日経平均は前日比205.82円安の27821.43円となった。東証1部の売買高は13億4043万株、売買代金は3兆2438億円だった。業種別では、証券、銀行業、保険業が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、海運業、パルプ・紙、鉄鋼など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>などが軟調。米ハイテク株安の流れを引き継いでリクルートHD<6098>は3%超下落し、米金利低下で三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>も売られた。クスリのアオキ<3549>は決算を嫌気した売りが広がり、業績下方修正のIRJ−HD<6035>も売り先行。また、決算発表のマルマエ<6264>や前日まで11日続伸していたMRO<3064>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が大きく上昇。東エレク<8035>も堅調で、トヨタ自<7203>は小じっかり。西松屋チェ<7545>は決算や自社株買い実施を発表して大きく買われた。また、ピアラ<7044>やスマバリュ<9417>がストップ高を付け、決算が好感されたERI HD<6083>も東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/31 16:01
相場概況
日経平均は反落、円安一服で売り先行も配当落ち実質ベースでのプラスを堅持
日経平均は反落。29日の米株式市場でNYダウは4日続伸。ロシアとウクライナの停戦交渉について大きな進展が報じられたことで投資家心理が改善。長期金利の低下を受けたハイテク株の上昇が相場をけん引し、終日堅調に推移、ナスダック総合指数は大幅続伸となった。ただ、配当落ち(240円程)の影響もあり、本日の日経平均は1.62円安と小安くスタート。早い段階で失速すると、28000円を割り込み、配当落ちを除いた実質ベースでも下落に転換。昼過ぎに岸田首相と黒田日銀総裁が会談すると伝わると、円安・ドル高の巻き戻しが進み、後場中ごろには27736.27円(516.15円安)まで下落した。ただ、その後、黒田総裁が首相から特別な指示はなかったと説明したことが伝わると、急速に買い戻され、引け間際の買いで実質ベースでのプラスに転じた。 大引けの日経平均は前日比225.17円安の28027.25円となった。東証1部の売買高は14億0442万株、売買代金は3兆4315億円だった。セクターでは海運業、鉄鋼、石油・石炭製品などを筆頭にほぼ全面安。空運業とゴム製品の2業種のみが上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は33%となった。 個別では、配当落ちによる手仕舞い売りなどから日本郵船<9101>や商船三井<9104>などの大手海運株のほか、日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>などの鉄鋼株が大幅に下落。ウクライナ情勢の進展を背景とした商品市況の軟化もあり、三菱商事<8058>や丸紅<8002>などの商社株のほか、住友鉱山<5713>、INPEX<1605>などが下落。三菱UFJ<8306>や第一生命HD<8750>などの金融株は配当落ちに加え、米金利低下が重しとなった。そのほか、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、OLC<4661>など配当・優待権利落ちの影響が比較的小さい主力株でも軟調なものが散見された。業績予想を下方修正した日野自動車<7205>は悪材料出尽くしとならずに売られた。 一方、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、三井ハイテック<6966>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>などが堅調。米マイクロン・テクノロジーの好決算などを背景にルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株も上昇。ほか、JAL<9201>、東京電力HD<95501>、資生堂<4911>、富士通<6702>、F&LC<3563>、エンビプロHD<5698>などが買われた。海上輸送用コンテナを対象としたリースファンド事業を組成したFPG<7148>は大幅高となり、D2C関連(Direct to Consumer)関連サービスを手掛ける子会社の設立を発表したピアラ<7044>は連日でストップ高となった。
<YN>
2022/03/30 16:01
相場概況
日経平均は大幅反発、権利付き最終日、配当絡みの買いで高値引け
日経平均は大幅反発。日銀が28日、「連続指し値オペ」を初めて実施すると発表し、為替市場では一時1ドル=125円台まで円安が進行。また、同日の米国市場でNYダウは3日続伸し、94ドル高となった。原油先物相場の反落や長期金利の上昇一服が買いにつながった。本日の日経平均は円安や米株高を好感して229円高からスタート。上値では利益確定の売りが出て伸び悩む場面もあったが、3月期末の権利付き最終売買日とあって配当取りの買いや配当再投資に絡んだ買いが入り、この日の高値で取引を終えた。大引けの日経平均は前日比308.53円高の28252.42円となった。東証1部の売買高は13億6236万株、売買代金は3兆2489億円だった。業種別では、輸送用機器、海運業、サービス業が上昇率上位だった。一方、石油・石炭製品、陸運業、水産・農林業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、郵船<9101>、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>など売買代金上位は全般堅調。郵船などは配当利回りの高さから買いが優勢となった。前日の米ハイテク株高の流れを引き継いでグロース(成長)株が買われ、三井ハイテク<6966>は大幅反発して上場来高値を更新。取締役の過半を社外取締役にする方針と報じられた7&iHD<3382>は4%の上昇となった。また、業績上方修正を発表したあすか製薬HD<4886>が急伸し、エンビプロHD<5698>はストップ高を付けた。一方、日本郵政<6178>は小安く終了。NY原油先物相場の反落などから市況関連株の一角に売りが広がり、石油資源<1662>や大阪チタ<5726>が東証1部下落率上位にランクインした。また、オープンドア<3926>や陸運株といった経済活動の再開に絡んだ銘柄も下落率上位に多く顔を出した。
<HK>
2022/03/29 16:01
相場概況
日経平均は10日ぶり反落、米金利上昇や上海ロックダウンが重し
日経平均は10日ぶり反落。25日の米国市場でNYダウは続伸し、153ドル高となった。一方、利上げ観測が一段と強まったことで10年物国債利回りが一時2.5%まで上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落。また、中国・上海市がロックダウン(都市封鎖)を始めたと伝わったこともあり、週明けの日経平均は65円安からスタートすると、前場中ごろに一時27812.67円(前週末比337.17円安)まで下落した。日銀の「指し値オペ(公開市場操作)」実施通知を受けて下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。大引けの日経平均は前週末比205.95円安の27943.89円となった。東証1部の売買高は11億1024万株、売買代金は2兆5820億円だった。業種別では、非鉄金属、海運業、サービス業が下落率上位だった。一方、石油・石炭製品、空運業、保険業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は36%となった。個別では、レーザーテック<6920>や川崎船<9107>が3%前後の下落。郵船<9101>、商船三井<9104>、三菱UFJ<8306>、東エレク<8035>も軟調で、ファーストリテ<9983>は上海のロックダウンによる影響を懸念する声が聞かれた。また、NCHD<6236>が東証1部下落率トップとなったほか、米金利上昇で中小型グロース(成長)株に売りが広がり、ラクス<3923>なども下落率上位に顔を出した。一方、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、INPEX<1605>はしっかり。業績予想を上方修正したENEOS<5020>は3%近い上昇となり、浜松ホトニク<6965>も大きく上昇した。浜ゴム<5101>はスウェーデンのタイヤメーカー買収を発表して買いが先行。また、一部証券会社の投資判断付与が観測されたシーアールイー<3458>は東証1部上昇率トップとなった。
<HK>
2022/03/28 16:01
相場概況
日経平均は小幅に9日続伸、寄り付き高値にもみ合い、海運などに買い
日経平均は小幅に9日続伸。24日の米国市場でNYダウは反発し、349ドル高となった。需給ひっ迫観測の後退とともに原油先物相場が反落。週間の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったこともあり、景気回復への期待から買いが優勢となった。本日の日経平均は米株高の流れを引き継いで228円高からスタートしたが、前日までの8日続伸で2900円あまり上昇していたことから利益確定売りも出て、寄り付きをこの日の高値に伸び悩み。その後は下落に転じる場面もあり、前日終値を挟んでもみ合う展開だった。大引けの日経平均は前日比39.45円高の28149.84円となった。9日続伸は2019年9月以来。東証1部の売買高は11億8685万株、売買代金は3兆0581億円だった。業種別では、海運業、水産・農林業、医薬品が上昇率上位だった。一方、保険業、パルプ・紙、情報・通信業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は49%となった。個別では、郵船<9101>や商船三井<9104>といった前日大きく売られた海運株が反発し、川崎船<9107>は2%超の上昇。その他売買代金上位では東エレク<8035>や任天堂<7974>が堅調で、新型コロナウイルス飲み薬の供給で政府と合意した塩野義<4507>は4%超上昇した。前期事業利益が従来予想を下振れしたJフロント<3086>だが、コロナ禍の長期化にもかかわらず健闘と受け止められて買い優勢。ファナック<6954>は自社株買い実施を好感した買いが入った。また、ダイジェット<6138>がストップ高を付け、麻生との資本業務提携を発表した大豊建<1822>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>が軟調で、レーザーテック<6920>は伸び悩み小安く終了。また、ファーマF<2929>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/25 16:01
相場概況
日経平均は8日続伸、米株安引き継ぐもプラス転換、トヨタなどに買い
日経平均は8日続伸。23日の米国市場でNYダウは反落し、448ドル安となった。需給ひっ迫観測が強まったことで原油先物相場が大きく上昇し、インフレや景気悪化、金融引き締めへの懸念が広がった。日経平均は前日までの7日続伸で2800円超上昇していたこともあり、本日は米株安の流れを引き継いで346円安からスタートすると、朝方には一時27624.62円(前日比415.54円安)まで下落。しかし、その後はNYダウ先物の時間外取引での上昇などを支えに下げ渋り、引けにかけてプラスへ転じた。大引けの日経平均は前日比70.23円高の28110.39円となった。終値としては1月18日以来の高値で、8日続伸は昨年8~9月以来。東証1部の売買高は12億4210万株、売買代金は3兆1574億円だった。業種別では、非鉄金属、鉱業、輸送用機器が上昇率上位だった。一方、海運業、建設業、不動産業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は45%となった。個別では、トヨタ自<7203>やデンソー<6902>が3%前後の上昇。トヨタ自は自社株買い実施を発表した。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>も堅調。INPEX<1605>は原油高を受けて買いが先行し、しまむら<8227>は3月既存店売上高の増収継続が好感された。また、ニッケル価格の急伸で大平洋金<5541>が大きく買われ、ファイズHD<9325>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株が大幅に下落。共同出資するコンテナ船会社が事業説明会を開催したが、物足りない内容といった見方が出ていた。レーザーテック<6920>や三菱UFJ<8306>もさえない。また、清水建<1803>による株式公開買付け(TOB)の成立を発表した日道路<1884>が海運各社などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/24 16:00
相場概況
日経平均は大幅に7日続伸、需給改善などで28000円回復
日経平均は大幅に7日続伸。22日の米株式市場でNYダウは反発。スポーツ用品ブランドのナイキの好決算を好感した買いや金利高の恩恵を受ける銀行セクターの上昇が相場をけん引。ハイテク株の買い戻しも継続し、ナスダック総合指数は大幅反発。米株高の流れを引き継いで日経平均は382.68円高でスタート。2016年以来の円安・ドル高水準の更新が続くなか、香港ハンセン指数の大幅高なども追い風に買い戻しが続いた。日経平均は朝方の大幅上昇後も騰勢が衰えることはなく、取引終盤に28056.20円(832.09円高)の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比816.05円高の28040.16円となった。東証1部の売買高は14億1473万株、売買代金は3兆4288億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、輸送用機器などを筆頭にほぼ全面高。海運業のみが下落となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の89%、対して値下がり銘柄は9%となった。 個別では、中国アリババ株の急伸を手掛かりにソフトバンクG<9984>が急伸し、レーザーテック<6920>も10%近く上昇。キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化学<4063>、ベイカレント<6532>、任天堂<7974>などの値がさグロース(成長)株のほか、円安を支援要因にトヨタ自<7203>や日産自<7201>も高い。決算を手掛かりにツルハHD<3391>、日本オラクル<4716>なども堅調で、配当予想を増額した日本製鋼所<5631>も上昇。東証1部値上がり率上位には目標株価引き上げを受けた三井ハイテク<6966>のほか、SHIFT<3697>、Sansan<4443>、ラクス<3923>などの中小型グロース株が並んだ。暗号資産交換業を展開する子会社コインチェックを米ナスダック市場に上場させると発表したマネックスG<8698>はストップ高比例配分となった。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運株が軒並み売られ、三菱商事<8058>や三井物産<8031>、東京海上HD<8766>など、前日に急伸した商社株や金融株も冴えなかった。F&LC<3563>やスノーピーク<7816>など内需系の一角も軟調。野村HD<8604>が持ち株の一部売却を発表したNRI<4307>は大きく下落し、投資判断が引き下げられたJパワー<9513>やスタンレー電気<6923>も売られた。
<YN>
2022/03/23 16:01
相場概況
日経平均は大幅に6日続伸、1ドル=120円台まで円安進行、主力大型株に買い
日経平均は大幅に6日続伸。日本の連休中、米国市場ではNYダウが18日、21日と合わせて70ドルあまり上昇した。また、日米の金融政策を巡る方向性の違いから、為替市場では円安が進行。連休明けの東京市場では主力大型株を中心に円安を好感した買いが先行し、日経平均は263円高からスタートした。さらに、円相場が2016年以来6年ぶりに1ドル=120円台まで下落するとともに日経平均も上げ幅を広げ、前場中ごろを過ぎると一時27284.47円(前週末比457.04円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前週末比396.68円高の27224.11円となった。終値としては2月17日以来の高値となる。東証1部の売買高は15億3323万株、売買代金は3兆4261億円だった。業種別では、鉱業、保険業、卸売業が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、海運業、空運業、食料品など5業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%となった。個別では、米金利上昇で三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株が買われた。連休中にNY原油先物相場が3日続伸したことを受け、INPEX<1605>が8%を超える上昇となったほか、三菱商事<8058>などの商社株も上昇が目立った。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>などが堅調。前期業績の修正や増配を発表したアダストリア<2685>は急伸し、インフロニアHD<5076>による株式公開買付け(TOB)が発表された東洋建<1890>はストップ高を付けた。一方、郵船<9101>やレーザーテック<6920>が軟調で、商船三井<9104>は小安く引けた。前週末に急伸したレノバ<9519>が利益確定売りに押されるなど、中小型グロース(成長)株は下落が目立った。また、中古車価格のピークアウト懸念からIDOM<7599>やネクステージ<3186>が東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/22 16:01
相場概況
日経平均は5日続伸、引けにかけて強含み、連休前に上値の重さも
日経平均は5日続伸。17日の米国市場でNYダウは4日続伸し、417ドル高となった。ロシアがウクライナとの停戦交渉の進展を否定して下落する場面もあったが、ロシアがドル建て債の利払いを実施したと伝わったことなどが相場を押し上げた。本日の日経平均は前日までの上昇を受けた利益確定売りが出て3円安からスタート。その後、米株高を好感した買いも入ったが、3連休を前に積極的な売買は多くなく、上値の重い展開が続いた。ただ、引けにかけてやや強含み、一時26862.43円(前日比209.54円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比174.54円高の26827.43円となった。東証1部の売買高は18億0772万株、売買代金は4兆1427億円だった。FTSE社が算出する株価指数の定期見直しに伴う売買が発生したとみられる。業種別では、非鉄金属、不動産業、保険業が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、空運業、水産・農林業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は38%となった。個別では、売買代金トップの郵船<9101>が2%超、2位のソフトバンクG<9984>が3%超の上昇となった。リクルートHD<6098>やソニーG<6758>も堅調で、レーザーテック<6920>、商船三井<9104>、三菱UFJ<8306>は小じっかり。第1四半期決算が赤字となったH.I.S.<9603>は目先の悪材料出尽くし感から大幅反発し、商品市況の上昇で住友鉱<5713>なども買われた。また、レノバ<9519>は萩生田光一経済産業相が洋上風力発電事業の公募見直しに言及したことが材料視され、東証1部上昇率トップとなった。一方、4-6月期の世界生産計画を下方修正したトヨタ自<7203>はさえない。デンソー<6902>が2%の下落となるなど、部品各社にも売りが広がった。決算発表銘柄ではネオジャパン<3921>が急落したほか、プロレド<7034>が売り気配のままストップ安比例配分となった。
<HK>
2022/03/18 16:03
相場概況
日経平均は大幅に4日続伸、一時900円超高、FOMC通過や各種懸念後退で
日経平均は大幅に4日続伸。16日の米国市場でNYダウは大幅に3日続伸し、518ドル高となった。連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25ptの利上げを決定したが、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長は政策の柔軟性や経済の強さを強調。中国企業を巡る懸念後退やロシアとウクライナの停戦協議への期待も相場を押し上げた。本日の日経平均も408円高からスタートすると、前場中ごろには一時26702.94円(前日比940.93円高)まで上昇。その後やや伸び悩む場面はあったが、後場もおおむね高値圏で堅調に推移した。大引けの日経平均は前日比890.88円高の26652.89円となった。終値としては今月1日以来の高値となる。東証1部の売買高は14億7419万株、売買代金は3兆5544億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、精密機器、機械、電気機器、化学、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は11%となった。個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が6%近い上昇となり、2位のレーザーテック<6920>も9%を超える上昇となった。ソフトバンクGは投資先の中国企業を巡る懸念が和らぎ、前日の後場から急伸。レーザーテックは米半導体株高の流れを引き継ぎ、東エレク<8035>も5%近く上昇した。その他売買代金上位では郵船<9101>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>が堅調で、ファーストリテ<9983>とリクルートHD<6098>は7%前後の上昇。中小型株ではスノーピーク<7816>が一部証券会社の投資判断付与を受けて賑わい、ギフティ<4449>はストップ高を付けた。一方、川崎船<9107>がやや軟調で、OLC<4661>も「まん延防止等重点措置」の解除が決まるなか利益確定売り優勢。また、H.I.S.<9603>は売りがかさみ、キャリアDC<2410>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/17 16:03
相場概況
日経平均は大幅に3日続伸、FOMC前の買い戻し、アジア市況急騰も追い風に
日経平均は大幅に3日続伸。15日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。2月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことでインフレ懸念が緩和。原油価格の反落も景気後退懸念を和らげ、終日堅調に推移。連邦公開市場委員会(FOMC)の公表結果前に持ち高調整の買い戻しも入り、ナスダック総合指数は4日ぶりに大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は228.42円高でスタート。FOMCの公表結果を日本時間で明朝に控えるなか、売り方の買い戻しが断続的に入り、午前は一本調子で上昇。午後は一時伸び悩んだが、中国当局が国外での株式上場を支持する方針との報道でアジア市況が大幅に上昇したことが追い風となり、再び騰勢を強めた。大引けが近づくなか終盤に25824.94円(478.46円高)の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比415.53円高の25762.01円となった。東証1部の売買高は13億3986万株、売買代金は3兆1947億円だった。セクターでは電気・ガス業、海運業、精密機器などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、空運業、銀行業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%となった。 個別では、個別では、東エレク<8035>、ルネサス<6723>などの半導体関連のほか、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、HOYA<7741>などの値がさグロース(成長)株が高い。アジア市況の急騰を受けてソフトバンクG<9984>も大幅高となった。国内経済活動の再開期待を受けたOLC<4661>、JAL<9201>、JR東海<9022>などのレジャー関連や、住友鉱山<5713>、JFEHD<5411>などの川上セクターの一角も大幅に上昇。好決算を受けて前日にストップ高比例配分となった三井ハイテク<6966>は本日もストップ高まで買い進まれた。パーク24<4666>は決算が好感され6%高。KLab<3656>はレーティング格上げを受けて買われた。 一方、川崎汽船<9107>やINPEX<1605>、コマツ<6301>のほか、三井住友<8316>や第一生命HD<8750>などの金融株、NTT<9432>、JT<2914>などの高配当利回り株が軟調。アスクル<2678>は決算を受けて6%程売られた。スノーピーク<7816>は月次動向で国内直営チャンネルの販売鈍化が嫌気され、3%安。Link-U<4446>は上半期減益決算が失望されて急落した。
<YN>
2022/03/16 16:07
相場概況
日経平均は小幅続伸、好悪材料入り交じる、FOMC前に上値重く
日経平均は小幅続伸。14日の米国市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。15~16日の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に金利が大きく上昇したほか、中国を巡り新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖(ロックダウン)やロシア支援への懸念が台頭。一方、原油価格の反落などが株式相場を下支えした。本日の日経平均は79円安からスタートすると、前場やや方向感の乏しい展開が続いた。後場の寄り付き直後には一時25441.67円(前日比133.82円高)まで上昇したが、FOMCを控え上値は重かった。大引けの日経平均は前日比38.63円高の25346.48円となった。東証1部の売買高は12億2208万株、売買代金は2兆7976億円だった。業種別では、保険業、空運業、電気・ガス業が上昇率上位だった。一方、鉱業、非鉄金属、石油・石炭製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は17%となった。個別では、円安の追い風などからレーザーテック<6920>とトヨタ自<7203>が2~3%上昇し、ソニーG<6758>も堅調。三菱UFJ<8306>などの金融株は米金利上昇を受けて買われた。好決算のポールHD<3657>、中古車取引価格の上昇が買い材料視されたIDOM<7599>、子会社売却による業績上方修正などを発表した日機装<6376>は急伸。また、MSOL<7033>がストップ高を付け、三井ハイテク<6966>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、中国を巡る懸念からソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>が4%超下落し、INPEX<1605>や住友鉱<5713>は商品市況の下落で売りがかさんだ。郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株も軟調。ノーリツ<5943>は株式売出しによる需給悪化を懸念した売りが先行した。また、大平洋金<5541>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/15 16:02
相場概況
日経平均は反発、交渉進展期待などで朝方400円超高、その後上値重く
日経平均は反発。11日の米国市場でNYダウは続落し、229ドル安となった。3月のミシガン大学消費者態度指数の悪化に加え、ウクライナ外相が停戦交渉の進展を否定したことで売り優勢となった。ただ、週末にロシア・ウクライナ双方の代表団が交渉の前進を示唆し、週明けの日経平均は175円高からスタート。為替の円安進行や観光需要喚起策「Go Toトラベル」の再開期待なども買いを誘い、朝方に一時25631.01円(前週末比468.23円高)まで上昇したが、その後はやや上値が重く堅調もみ合いの展開となった。大引けの日経平均は前週末比145.07円高の25307.85円となった。東証1部の売買高は11億8702万株、売買代金は2兆6680億円だった。業種別では、空運業、保険業、不動産業が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、電気・ガス業、精密機器、小売業など5業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は30%となった。個別では、郵船<9101>や東エレク<8035>が堅調で、三菱UFJ<8306>とトヨタ自<7203>は3%近い上昇。3月末の配当取りの動きがあったとみられ、商船三井<9104>は3%超、川崎船<9107>は4%超上昇した。国内証券の投資判断引き上げが観測された日揮HD<1963>は商いを伴って連日の大幅高。H.I.S.<9603>などの旅行関連株も大きく買われた。また、決算発表のオハラ<5218>やシーイーシー<9692>が東証1部上昇率上位に顔を出し、ヤーマン<6630>はストップ高水準で取引を終えた。一方、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>はさえない。コーセー<4922>やポーラオルHD<4927>は証券各社の投資判断・目標株価引き下げを受けて売りが出た。また、株式の売出し実施を発表したミルボン<4919>や決算発表のラクスル<4384>が東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/14 16:04
相場概況
日経平均は大幅反落、一時700円超安、ウクライナ・インフレ懸念で
日経平均は大幅反落。10日の米国市場でNYダウは反落し、112ドル安となった。ロシアとウクライナの外相による停戦交渉で進展がなく、さらに2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比7.9%上昇と40年ぶりの高い伸びとなったことから軟調に推移した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで195円安からスタートすると、その後も下げ幅を拡大。前日が1000円近い大幅上昇だっただけに売りがかさみ、後場の寄り付き後には24966.50円(前日比723.90円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前日比527.62円安の25162.78円となった。なお、先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)は25457.94円。東証1部の売買高は14億2133万株、売買代金は3兆3145億円だった。業種別では、輸送用機器、精密機器、電気機器が下落率上位だった。一方、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は19%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が9%の下落。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が軟調だったほか、政府がハイテク製品の対ロ輸出禁止を決定したとも伝わった。その他売買代金上位も東エレク<8035>などが軟調で、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、キーエンス<6861>は大きく下落。また、決算発表の菱洋エレク<8068>やサムコ<6387>が急落し、ウイルプラスH<3538>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>や川崎船<9107>といった海運株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株はしっかり。INPEX<1605>は3%超上昇した。また、好決算の鎌倉新書<6184>、LNG(液化天然ガス)プラントを巡る思惑が広がった日揮HD<1963>、受注・建造したFPSO(浮体式生産設備)の原油生産開始を発表した三井海洋<6269>は東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/11 16:06
相場概況
日経平均は5日ぶり大幅反発、一時1000円超高、原油急反落などで安心感
日経平均は5日ぶり大幅反発。9日の米国市場でNYダウは5日ぶりに大幅反発し、653ドル高となった。アラブ首長国連邦(UAE)が石油輸出国機構(OPEC)加盟国に増産を促していると伝わり、原油先物相場が急反落。ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの交渉で妥協の余地を示したことも安心感につながった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで390円高からスタートすると、その後も上げ幅を拡大。後場の中ごろには25720.31円(前日比1002.78円高)まで上昇する場面があった。大引けの日経平均は前日比972.87円高の25690.40円となった。上げ幅は今年最大。東証1部の売買高は15億0403万株、売買代金は3兆3885億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、空運業、その他金融業、ガラス・土石製品、化学が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の98%、対して値下がり銘柄は1%となった。個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株や、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>が大きく上昇。トヨタ自は豊田章男社長が4月以降の生産計画の見直しに言及したと伝わったが、ネガティブ視する向きは限られたようだ。レーザーテックなどは米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は米金利上昇で買い。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>など全般堅調で、INPEX<1605>は売りが先行するも後場プラスに転じた。昭電工<4004>は政策保有株の売却方針が報じられて急伸。また、ギフティ<4449>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、コスモエネHD<5021>は筆頭株主の株式売出しが嫌気されて急落。Bガレジ<3180>は決算を受けてストップ安を付けた。
<HK>
2022/03/10 16:07
相場概況
日経平均は5日続落、停戦期待などで一時25000円回復も昨年来安値更新
日経平均は5日続落で昨年来安値を更新。8日の米株式市場でNYダウは4日続落。ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)への加盟を断念する可能性を示唆したことで、停戦期待から一時買い戻しが加速し上昇に転じる場面も。しかし、不透明感を払しょくできず、燃料価格上昇に伴うインフレ高進への懸念も重しとなり、引けにかけて再び下落した。前日までの3日間で1800円近く下落していた日経平均は、自律反発狙いの買いも入るなか85.54円高でスタートし、前場中ごろには一時25000円を回復。しかし、不透明感がくすぶるなか、高く始まった香港ハンセン指数が下落に転じたこともあり、前引けにかけては上げ幅を縮め、再び25000円割れに。午後は、アジア市況が軟調ななか25000円手前でのもみ合いが続いていたが、大引けにかけて売りが加速すると、結局終盤にマイナスに転じた。 大引けの日経平均は前日比73.42円安の24717.53円となった。東証1部の売買高は15億0051万株、売買代金は3兆2731億円だった。セクターでは電気・ガス業、海運業、精密機器などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、空運業、銀行業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は40%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、日立製<6501>が大幅に反発。三菱UFJ<8306>やオリックス<8591>、東京海上HD<8766>などの金融株や、任天堂<7974>、ネクソン<3659>などのゲーム関連が買われた。いすゞ<7202>が急伸したほか、トヨタ自<7203>、ブリヂストン<5108>などの自動車関連や、JAL<9201>、ANAHD<9202>などの空運株が押し目買いから反発。ニッケル相場の急騰を刺激材料に大平洋金属<5541>や日本冶金工業<5480>に押し目買いが向かった。非鉄金属市況の上昇を背景にコマツ<6301>も大きく買われた。早期退職募集により来期の固定費削減が期待された富士通<6702>も大幅高。東証1部値上がり率上位にはいすゞのほかスノーピーク<7816>、ローツェ<6323>などが入った。 一方、日本電産<6594>、リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株の一角が大きく下落。一時上昇していた商船三井<9104>などの海運株は、米経済・消費者保護委員会がマースクなど大手海運3社に対してコンテナ運賃の急上昇の背景説明を求めたと伝わったことも影響し、下落に転じた。ソニーG<6758>、パナソニック<6752>、TDK<6762>など電子部品の一角も安い。原発再稼働の推進機運が後退したことが嫌気され、電力株が軒並み大きく下落するなか北海道電力<9509>が東証1部値下がり率上位に入った。業績予想を下方修正したUTGROUP<2146>も急落し、下落率上位に顔を出した。国内証券が目標株価を引き下げたキッコーマン<2801>も大幅安となった。
<YN>
2022/03/09 16:01
相場概況
日経平均は大幅に3日続落、25000円割れ、原油価格睨み後場軟化
日経平均は大幅に3日続落。7日の米国市場でNYダウは大幅に3日続落し、797ドル安となった。原油価格の高騰でインフレ高進や景気後退への懸念が強まった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで247円安からスタート。前場は欧州各国の首脳がロシア産原油の禁輸に慎重な姿勢を示し、原油価格が下落したことで安心感が広がったとみられ、プラスに転じる場面もあった。しかし、後場は原油価格が再び強含むとともに軟調な展開となり、引けにかけて一時24767.33円(前日比454.08円安)まで下落した大引けの日経平均は前日比430.46円安の24790.95円となった。25000円を下回るのは2020年11月以来およそ1年4カ月ぶり。東証1部の売買高は18億7340万株、売買代金は4兆0768億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、石油・石炭製品、鉄鋼、海運業、鉱業、非鉄金属が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の82%、対して値上がり銘柄は16%となった。個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、ソフトバンクG<9984>、三井住友<8316>、川崎船<9107>が大幅に下落。海運などの市況関連株は原油価格の下落局面で利益確定売りが広がった。INPEX<1605>は6%の下落。ただ、同時に値がさグロース(成長)株が買われる場面もあり、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>は相対的に小幅な下落にとどまった。日野自<7205>はエンジン認証不正を嫌気した売りが継続。また、OATアグリオ<4979>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、キーエンス<6861>やソニーG<6758>はやや伸び悩んだもののプラスで引け。NRI<4307>は前日に開催した豪州事業に関する説明会の内容が好感されたようだ。また、ホクシン<7897>は木材価格の上昇から思惑買いが入ったとみられ、アジア投資<8518>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2022/03/08 16:06