相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は4日続伸、景気後退懸念の緩和でバリュー中心に上昇 *15:27JST 日経平均は4日続伸、景気後退懸念の緩和でバリュー中心に上昇 日経平均は4日続伸。11日の米株式市場でダウ平均は98.27ドル高と4日続伸。ディフェンシブや景気循環株の買いが全体をけん引。イエレン米財務長官が信用縮小の兆候は見られず米国経済は並外れて強いとの見解を示したことも支援。一方、重要インフレ指標の発表を控えた警戒感やNY連銀総裁の追加利上げへの言及を受けてハイテクは終日軟調に推移、ナスダック総合指数は-0.43%と続落。ダウ平均の上昇や為替の円安を追い風に日経平均は62.56円高からスタート。景気後退懸念の緩和を背景にバリュー(割安)株など景気循環株を中心に買いが入る中、早々に28000円を回復すると、その後も堅調に推移。前引けにかけて騰勢を強めた後は、今晩に発表を控える米3月消費者物価指数(CPI)を前に後場はほぼ様子見となったが、この日の高値圏での堅調推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比159.33円高の28082.70円となった。東証プライム市場の売買高は9億9854万株、売買代金は2兆4386億円だった。セクターでは海運、卸売、鉄鋼が上昇率上位となった一方、精密機器、不動産の2業種のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は24%だった。 個別では、著名投資家ウォーレン・バフェット氏による追加投資の報道が引き続き手掛かりとなり、丸紅<8002>、住友商事<8053>、三井物産<8031>など商社株が大幅続伸。景気後退懸念の緩和を背景に信越化学<4063>のほか、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機などが高い。建機では決算が好感された竹内製作所<6432>が急伸。コシダカHD<2157>も好決算を手掛かりに急伸し、わらべや日洋HD<2918>は堅調決算や配当方針の変更が材料視された。業績予想を上方修正したセラク<6199>、大阪での統合型リゾート施設(IR)開設に向けた報道を手掛かりにオーイズミ<6428>、日本金銭機械<6418>なども急伸となった。 一方、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>の半導体、村田製<6981>、新光電工<6967>などのハイテクの一角が軟調。前日同様、円安が追い風となる中でもトヨタ自<7203>は冴えなかった。前日の決算を受けてた急伸したSHIFT<3697>が大きく反落したほか、SREHD<2980>、Appier Group<4180>、シンプレクスHD<4373>、鎌倉新書<6184>などグロース(成長)株が全般軟調に推移。ローツェ<6323>は今期2ケタ営業減益見通しが失望されて急落。業績予想を下方修正したインターアクション<7725>も大幅安。ほか、イズミ<8273>、イオンFS<8570>が決算を嫌気される形で下落した。 <YN> 2023/04/12 15:27 相場概況 日経平均は大幅に3日続伸、円安やハイテク株高が支援も28000円維持できず *15:32JST 日経平均は大幅に3日続伸、円安やハイテク株高が支援も28000円維持できず 日経平均は大幅に3日続伸。10日の米株式市場でダウ平均は101.23ドル高と3日続伸。米雇用統計が労働市場の堅調さを示したため金利上昇を嫌気した売りが先行。一方、金融システム不安が一段と後退する中、ダウ平均は上昇に転じた。ただ、金利先高観を重しにハイテクは軟調に推移、ナスダック総合指数は-0.02%と小幅に反落した。本日の日経平均は、ダウ平均の上昇や終盤にかけて下げ幅をほぼ解消したナスダックの動きを好感し、262.24円高からスタート。日本銀行の植田和男総裁が金融緩和の修正を急がない姿勢を示したことを受け、円安・ドル高が進んでいたことも追い風となった。日経平均は前場終盤から騰勢を強めると一時28000円を回復。しかし、先週の大幅下落を受けた戻り待ちの売りが上値を抑え、後場には再び28000円を割り込んで、引けにかけては騰勢を弱める展開となった。 大引けの日経平均は前日比289.71円高の27923.37円となった。東証プライム市場の売買高は10億4600万株、売買代金は2兆5261億円だった。セクターでは卸売、精密機器、非鉄金属が上昇率上位となった一方、医薬品、空運、水産・農林の3業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は20%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅反発を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体のほか、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などのハイテクが大きく上昇。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本株への追加投資を検討しているとの報道を受けて思惑が高まった商社株が買われ、丸紅<8002>、住友商事<8053>などが大幅高。リチウム生産の独自抽出技術が報道された住友鉱山<5713>も高い。大幅増益決算が評価されたSHIFT<3697>が急騰し、好決算や新中期経営計画などが好感されたライフコーポ<8194>も急伸。USENNEXTHD<9418>も好決算が評価されて大幅高。ほか、月次業績を手掛かりにMonotaRO<3064>が、決算を受けたあく抜け感や既存店売上高を材料にコスモス薬品<3349>が大きく上昇した。 一方、植田和男日銀総裁が前日の記者会見で金融緩和の修正を急がない方針を示したため、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>など銀行の一角が下落。第一三共<4568>、武田薬<4502>の医薬品、JR西日本<9021>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運など、ディフェンシブやリオープン(経済再開)の一角が軟調。ライク<2462>、東京個別指導学院<4745>は決算が嫌気されて大幅安。サカタのタネ<1377>も決算を受けて売られた。子会社の業績下方修正を材料にHEROZ<4382>は急落となった。 <YN> 2023/04/11 15:32 相場概況 日経平均は続伸、米景気懸念が後退し買い優勢 *15:30JST 日経平均は続伸、米景気懸念が後退し買い優勢 日経平均は続伸。先週末7日の米株式市場はグッドフライデーで休場。欧州市場も英、独、仏市場など休場。手掛かり材料に乏しい中、今日の日経平均は140.21円高からスタート。先週末に発表された3月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は市場予想を下回ったものの、堅調なペースを維持していると受け止められ、米景気下振れへの警戒感が和らぎ、市場の安心感となった。また米景気懸念の後退を受け米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から、外為市場で一時1ドル=132円70銭台と、先週末7日15時頃と比べ1円ほど円安・ドル高に振れたことも東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。一方、3連休明けの今晩の米株式相場を見極めたいとする向きも多く、取引開始後の買い一巡後は伸び悩み、後場はやや様子見ムードが広がる中、方向感の定まらない動きとなった。大引けの日経平均は前日比115.35円高の27633.66円となった。東証プライムの売買高は8億2018万株、売買代金は1兆9114億円だった。セクターでは海運業、その他製品、鉱業などが上昇。一方、パルプ・紙、倉庫運輸関連、ガラス土石製品が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は22%となった。個別では、任天堂<7974>、セガサミーHD<6460>、OLC<4661>、第一三共<4568>、邦チタニウム<5727>、ファーストリテ<9983>、7&iHD<3382>が高く、郵船<9101>など海運株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、京成<9009>など電鉄株が上げた。個別の材料では、23年2月期業績見込みを上方修正したドトル日レスHD<3087>、発行済株式数の4.18%上限の自社株買いを発表したワキタ<8125>、発行済株式数の19.24%の自社株消却を発表したヨータイ<5357>、3月の既存店売上高が2.7倍となったハブ<3030>、3月の受注高が27.2%増となった学情<2301>、経産省が航空機部品の設備投資を支援するとの報道が手掛かりとなった大阪チタ<5726>、統一地方選の結果受け大阪でカジノ誘致が進むとの思惑が手掛かりとなった日本金銭機械<6418>が買われた。一方、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>が安く、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が98%減となったFブラザーズ<3454>、第3四半期累計の営業増益率が上半期から鈍化した三光合成<7888>、23年8月期業績と配当予想を下方修正した技研製作所<6289>、23年11月期業績予想を下方修正した大有機化<4187>、東証スタンダードでは、第1四半期営業損益が1.34億円の赤字となった岡野バル<6492>、24年2月期営業利益が17.9%減予想と発表した和田興産<8931>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/10 15:30 相場概況 日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計前に様子見で商い低調 *15:27JST 日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計前に様子見で商い低調 日経平均は3日ぶり小幅反発。6日の米株式市場でダウ平均は2.57ドル高と小幅続伸。国際通貨基金(IMF)が今後5年の世界経済成長見通しが1990年来の低い伸びになると警告したため、景気後退を懸念した売りが先行。セントルイス連銀総裁が利上げ継続を支持すると一段と売られた。一方、地銀株の回復や航空機メーカー、ボーイングの上昇が相場全体を下支えした。グッドフライデーの祭日や雇用統計を控えた買い戻しも支援し、ナスダック総合指数は+0.75%と4日ぶり反発。米株高を受けて日経平均は81.74円高からスタート。しかし、今晩の米雇用統計を前に警戒感がくすぶり、戻り待ちの売りから失速。様子見ムードが強く商いも低調だった。一方、心理的な節目の27500円を維持しようとする動きが見られ、その後は小高い水準で一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比45.68円高の27518.31円となった。東証プライム市場の売買高は8億2049万株、売買代金は1兆9995億円だった。セクターでは海運、銀行、精密機器が上昇率上位となった一方、電気・ガス、小売、鉱業が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は32%だった。 個別では、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体、HOYA<7741>、SMC<6273>の値がさ株、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>の電子部品のほか、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が上昇。決算が好感されたところでウェザーニューズ<4825>が大幅高、C&R<4763>も決算を材料に一時大きく上昇したが伸び悩んで失速。シティインデックスイレブンスの大量保有が明らかになったアークランズ<9842>が高い。ほか、安永<7271>、Vテク<7717>、西松屋チェ<7545>など直近に好材料が確認された銘柄の上昇が目立った。東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した日本色材<4920>、東海ソフト<4430>がそれぞれ急伸した。 一方、主力ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>が下落。新方針説明会を開いたトヨタ自<7203>も動意薄で売り優勢。7&I-HD<3382>は決算が評価に繋がらず大幅安。直近の決算を嫌気した売りが続いたネクステージ<3186>をはじめ、IDOM<7599>など中古車関連が大きく下落した。メドレー<4480>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株は全般軟調。業績予想の上方修正幅が限定的で失望感を誘った山田コンサル<4792>が急落したほか、業績予想を下方修正したキユーピー<2809>、コジマ<7513>も売られた。 <YN> 2023/04/07 15:27 相場概況 日経平均は大幅続落、景気後退懸念の強まりで27500円割れ *15:41JST 日経平均は大幅続落、景気後退懸念の強まりで27500円割れ 日経平均は大幅続落。5日の米株式市場でダウ平均は80.34ドル高と反発。ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を下回り、景気後退懸念による売りが先行。クリーブランド連銀総裁が利上げ軌道維持を支持したことも重しになった。一方、デイフェンシブ銘柄の買いが下支えし、ダウ平均はプラス圏で終了。他方、ハイテクは需要鈍化懸念から終日軟調で、ナスダック総合指数は-1.06%と3日続落。米ハイテク株安を受けて日経平均は224.12円安からスタート。朝方は売りが先行し、一時27500円割れとなった。一方、為替の円高進行が一服したことで買い戻されると、その後は27500円を回復。しかし、アジア市況が軟調だったことに加え、祝日の関係で米雇用統計の発表前では今週最後となる米国市場の取引を今晩に控える中、リスク回避の動きが再燃し、後場は再び下げ幅を拡大。結局、取引終盤に27427.66円(385.60円安)とこの日の安値を付け、そのまま27500円割れで終えた。 大引けの日経平均は前日比340.63円安の27472.63円となった。東証プライム市場の売買高は11億4651万株、売買代金は2兆8165億円だった。セクターでは機械、海運、電気機器が下落率上位となった一方、電気・ガス、医薬品、食料品の3業種のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の80%、対して値上がり銘柄は17%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の半導体、キーエンス<6861>、SMC<6273>、CKD<6407>、THK<6481>など機械を中心としたハイテクが大きく下落。太陽誘電<6976>、イビデン<4062>、TDK<6762>の電子部品、日産自<7201>、マツダ<7261>の輸送用機器も安い。ダイセキ環境S<1712>は東証スタンダード市場への移行発表が嫌気され、ダイセキ<9793>は子会社の市場区分変更に加えて決算が失望され、それぞれ大幅に下落。TOKYOBASE<3415>も月次動向が嫌気されて急落した。 一方、武田薬<4502>、エーザイ<4523>の医薬品、東京電力HD<9501>、東北電力<9506>、中国電力<9504>の電気・ガス、味の素<2802>、キッコーマン<2801>、ヤクルト本社<2267>の食料品などディフェンシブセクターの一角が高い。三井物産<8031>、丸紅<8002>など商社は結局下落したが、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を準備しているとの報道を受け、買い増しの思惑から底堅く推移した。サンエー<2659>、壱番屋<7630>、西松屋チェ<7545>は決算が評価されてそれぞれ大幅に上昇した。 <YN> 2023/04/06 15:41 相場概況 日経平均は4日ぶり大幅反落、景気後退懸念や円高、益出しなどで売り強まる *15:25JST 日経平均は4日ぶり大幅反落、景気後退懸念や円高、益出しなどで売り強まる 日経平均は4日ぶり大幅反落。4日の米株式市場でダウ平均は198.77ドル安と5日ぶり反落。2月JOLTS求人件数が予想を下回り、2021年5月以来の低水準を記録したことで景気後退懸念が強まった。また、JPモルガンの最高経営責任者(CEO)が金融危機は進行中で影響が長期化する可能性を警告したことも投資家心理を悪化させた。ナスダック総合指数は-0.51%と続落。米株安を引き継いで日経平均は176.38円安からスタート。連日の上昇で短期的な過熱感が意識される中、景気後退懸念と為替の円高進行を背景に売りが先行し、前場中ごろには28000円を割り込んだ。期初に含み益のある保有株を売却する国内金融機関による益出しが相場の重しになったとの指摘も聞かれる中、日経平均は午後に入ってから一段と下げ幅を拡大。その後は下げ止まったが戻りは鈍く、安値圏での底這いが続いた。 大引けの日経平均は前日比474.16円安の27813.26円となった。東証プライム市場の売買高は11億6563万株、売買代金は2兆8161億円だった。セクターでは鉄鋼、石油・石炭、卸売が下落率上位となった一方、海運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の96%、対して値上がり銘柄は3%だった。 個別では、景気後退懸念と米長期金利の低下を背景に日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>の鉄鋼、三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社、DOWA<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱UFJ<8306>、T&DHD<8795>の銀行・保険、ファナック<6954>、牧野フライス<6135>、コマツ<6301>の機械や建機などが大きく下落。為替の円高でトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>など輸送用機器も安い。メルカリ<4385>、Appier Group<4180>などグロース(成長)株の一角も大幅安。アダストリア<2685>は決算を材料に急落し、良品計画<7453>は好調な月次売上を発表も今後の反動減が警戒されて大きく下落。リチウムイオン電池開発技術のリリースで前日急伸した安永<7271>は一時大幅高となっていたが失速して結局反落に終わった。 一方、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運が続伸したほか、オリンパス<7733>が大きく上昇した。レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>など半導体の一角が底堅く推移。証券会社の新規買い推奨を受けてダイワボウ<3107>が急伸し、株主還元方針が評価された東洋建設<1890>も大幅高。政府の水素導入目標案が手掛かりとなった岩谷産業<8088>、欧州自動車メーカーと電気自動車(EV)用電池で提携することで交渉と伝わったパナソニックHD<6752>が大きく上昇した。月次動向が好感された大東建託<1878>は一時大幅高も伸び悩んで小幅高にとどまった。 <YN> 2023/04/05 15:25 相場概況 日経平均は3日続伸、エネルギー関連・バリュー株堅調で終始買い優勢 *15:25JST 日経平均は3日続伸、エネルギー関連・バリュー株堅調で終始買い優勢 日経平均は3日続伸。3日の米株式市場でダウ平均は327ドル高と4日続伸。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が予想外の追加減産を決定。原油高でエネルギー関連が買われ、ダウ平均は終日堅調に推移。一方、ハイテクが軟調で、ナスダック総合指数は終盤にかけて下げ幅を縮めたが、-0.26%と4日ぶり反落。引け味の良かった米株市場を受けて日経平均は25.78円高と続伸スタート。原油市況の高止まりや東京証券取引所によるPBR(株価純資産倍率)1倍割れ改善要請を手掛かりとした物色からエネルギー関連を中心にバリュー(割安)株に買いが入った。一方、ハイテク株は利益確定売りで全体の重しとなったが、値がさ株の一角が上昇する中で日経平均はじり高基調が続き、結局、この日の高値で引けた。 大引けの日経平均は前日比99.27円高の28287.42円となった。東証プライム市場の売買高は11億6147万株、売買代金は2兆8867億円だった。セクターでは海運、その他製品、鉱業が上昇率上位となった。一方、鉄鋼、空運、サービスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は46%だった。 個別では、任天堂<7974>、ダイキン<6367>など値がさ株の一角や、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運が大きく上昇した。原油高を追い風にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>は続伸。ほか、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>の電気・ガス、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>の医薬品、資生堂<4911>、ファンケル<4921>、コーセー<4922>の化粧品関連などが高い。リチウムイオン電池の長寿命化に関する新技術開発状況のアップデートを発表した安永<7271>は急伸し、東証プライム市場の値上がり率トップに躍り出た。象印マホービン<7965>は高進捗の第1四半期決算が好感され、Vテク<7717>は証券会社のレーティング格上げ、大栄環境<9336>は新規買い推奨でそれぞれ大幅高。東証スタンダード市場では大型受注を発表したインスペック<6656>がストップ高比例配分となった。 一方、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>をはじめとした半導体関連の下落が目立ち、ファナック<6954>、安川電機<6506>、村田製<6981>、新光電工<6967>のハイテク、インソース<6200>、サイボウズ<4776>、ギフティ<4449>のグロース(成長)株が大きく下落。バリュー株では日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が軟調だった。決算がネガティブ視されたネクステージ<3186>、しまむら<8227>、月次動向の伸び率鈍化で目先の出尽くし感が先行したKeePer技研<6036>、レーティング格下げが観測されたデクセリアルズ<4980>などは大きく下落。増益・増配見通しを示したあさひ<3333>は前期業績下振れ着地や株主優待廃止が嫌気されて売り優勢だった。 <YN> 2023/04/04 15:25 相場概況 日経平均は続伸、米株高など支援要因だが上値追いには慎重 *15:35JST 日経平均は続伸、米株高など支援要因だが上値追いには慎重 日経平均は続伸。先週末3月31日の米株式市場でNYダウは3日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が予想外に前月から伸びが鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行。その後も長期金利の低下がハイテク株を支援し、相場全体を押し上げた。米株高を受けた今日の日経平均は、161.87円高からスタート。東証がPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る企業に改善策を要請したことを受け、バリュー(割安)株に資金が向かう一方、政府による半導体製造装置の貿易管理規則の報道を受け半導体関連株が下げた。午前の中頃からは円安・ドル高方向に振れたことが相場の下支え要因となる一方、日経平均が先週1週間で600円を超す上げとなったことから、上値追いには慎重で、今日は下値は堅いものの上値の重い展開となった。大引けの日経平均は前日比146.67円高の28188.15円となった。東証プライムの売買高は11億7975万株、売買代金は2兆8278億円だった。セクターでは鉱業、石油石炭製品、その他金融業などが上昇。一方、海運業、ゴム製品の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%となった。個別では、マネーフォワード<3994>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、三菱重<7011>、HOYA<7741>、双日<2768>、日立<6501>が高く、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、コスモエネHD<5021>など石油株、アイフル<8515>など消費者金融株、みずほ<8411>など銀行株、京成<9009>など電鉄株が上げた。個別の材料では、営業利益が上半期の減益から第3四半期累計で増益に転じたTAKARA & COMPANY<7921>、23年3月期業績予想を上方修正したSREHD<2980>、東証スタンダードでは、23年9月期業績予想を上方修正したアイビーシー<3920>、発行済株式数の6.73%上限の自社株買いを発表した北野建<1866>、コーティング事業を譲受したと発表したMipox<5381>、政府がペロブスカイト型太陽電池を普及させる方針と伝えられたことを受け関連株としてフジプレアム<4237>、K&Oエナジー<1663>、伊勢化学<4107>が買われた。一方、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、信越化<4063>、レーザーテック<6920>が安く、川崎船<9107>など海運株、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が35.2%減となったスター・マイカHD<2975>、第3四半期累計の営業利益は43.9%増の22.23億円だが同時に上方修正した23年5月期営業利益は18.9%増の24.00億円予想としたミタチ<3321>、千歳農場で高病原性鳥インフルエンザ感染が発生したと発表したホクリヨウ<1384>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/03 15:35 相場概況 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え *15:40JST 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え 日経平均は反発。30日の米株式市場でダウ平均は141.43ドル高と続伸。利上げ停止が近いとの期待や金融不安の後退を背景に買い戻しが先行。連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加利上げを支持したことが銀行株の重しになったが、ハイテクの上昇が全体を支援。ナスダック総合指数は+0.73%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は226.29円高からスタート。為替の円安も好感されて一時28124.62円(341.69円高)まで上昇。2月鉱工業生産が予想を上回ったほか、香港ハンセン指数の上昇や中国3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れも支援した。東証がPBR1倍割れの企業に対して改善を要請したことも材料視され、バリュー(割安)株を中心に買いが入った。一方、今晩の米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見ムードが広がり、序盤に高値を付けた後はもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比258.55円高の28041.48円となった。東証プライム市場の売買高は14億2527万株、売買代金は3兆7422億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、精密機器が上昇率上位となった。一方、海運、食料品、ゴム製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などハイテク株のほか、円安を追い風にマツダ<7261>、日産自<7201>、豊田自動織機<6201>などの輸送用機器が上昇。日本経済新聞社の報道を手掛かりに日本製鉄<5401>、三井物産<8031>が大きく上昇し、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>なども連れ高。中期経営計画が評価された西日本FH<7189>、オアシス・マネジメントによる大量保有が判明した東京都競馬<9672>、業績予想を上方修正したIRJHD<6035>、好決算や増配が好感されたハニーズHD<2792>などが急伸。東証スタンダード市場では中期経営計画を発表したライフドリンクC<2585>がストップ高比例配分となった。 一方、前日引けにかけて急速に配当落ちを埋めた川崎汽船<9107>や郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が一転して大きく下落。マルマエ<6264>は大幅減益決算に対して素直に売りが先行し急落。業績予想を下方修正したJCRファーマ<4552>も大幅に下落した。マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>、Sansan<4443>など内需系グロース(成長)株の下落も目立った。 <YN> 2023/03/31 15:40 相場概況 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え *15:39JST 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え 日経平均は反発。30日の米株式市場でダウ平均は141.43ドル高と続伸。利上げ停止が近いとの期待や金融不安の後退を背景に買い戻しが先行。連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加利上げを支持したことが銀行株の重しになったが、ハイテクの上昇が全体を支援。ナスダック総合指数は+0.73%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は226.29円高からスタート。為替の円安も好感されて一時28124.62円(341.69円高)まで上昇。2月鉱工業生産が予想を上回ったほか、香港ハンセン指数の上昇や中国3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れも支援した。東証がPBR1倍割れの企業に対して改善を要請したことも材料視され、バリュー(割安)株を中心に買いが入った。一方、今晩の米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見ムードが広がり、序盤に高値を付けた後はもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比258.55円高の28041.48円となった。東証プライム市場の売買高は14億2527万株、売買代金は3兆7422億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、精密機器が上昇率上位となった。一方、海運、食料品、ゴム製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などハイテク株のほか、円安を追い風にマツダ<7261>、日産自<7201>、豊田自動織機<6201>などの輸送用機器が上昇。日本経済新聞社の報道を手掛かりに日本製鉄<5401>、三井物産<8031>が大きく上昇し、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>なども連れ高。中期経営計画が評価された西日本FD<7189>、オアシス・マネジメントによる大量保有が判明した東京都競馬<9672>、業績予想を上方修正したIRJHD<6035>、好決算や増配が好感されたハニーズHD<2792>などが急伸。東証スタンダード市場では中期経営計画を発表したライフドリンクC<2585>がストップ高比例配分となった。 一方、前日引けにかけて急速に配当落ちを埋めた川崎汽船<9107>や郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が一転して大きく下落。マルマエ<6264>は大幅減益決算に対して素直に売りが先行し急落。業績予想を下方修正したJCRファーマ<4552>も大幅に下落した。マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>、Sansan<4443>など内需系グロース(成長)株の下落も目立った。 <YN> 2023/03/31 15:39 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、配当落ちで実質プラスもハイテク伸び悩みが気掛かり *15:25JST 日経平均は4日ぶり反落、配当落ちで実質プラスもハイテク伸び悩みが気掛かり 日経平均は4日ぶり反落。29日の米株式市場でダウ平均は323.35ドル高と反発。金融不安が一段と緩和したほか、企業の好決算で投資家心理が改善し、終日堅調に推移。長期金利の上昇が一服したことで特にハイテクの買い戻しが目立ち、ナスダック総合指数は+1.79%と3日ぶり大幅反発。一方、配当落ちの影響で257円程度の下押し影響がある日経平均は55.89円安からスタート。株価指数連動型ファンドの配当再投資の影響剥落なども意識される中、上昇して始まった香港ハンセン指数が下落に転じたことも重しになり、日経平均は朝方からじわじわと値を切り下げた。一方、為替の円安や時間外取引のナスダック100先物の強含みが支援要因になったほか、ハンセン指数が再びプラス圏に浮上したことを背景に、日経平均は大引けにかけては下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比100.85円安の27782.93円となった。東証プライム市場の売買高は12億7527万株、売買代金は2兆9681億円だった。セクターでは石油・石炭、証券・商品先物、その他金融が下落率上位となった。一方、ゴム製品、精密機器、空運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は28%だった。 個別では、配当落ちで川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運が朝方は大きく下落したものの、その後は来期以降の高配当利回りへの期待から急速に下げ渋った。同様の見方から日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼も下げ渋る展開となった。三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、KDDI<9433>の通信、住友商事<8053>の商社、ENEOS<5020>の石油・石炭などは配当落ちの影響で総じて下落。明晩の米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見が広がったか、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連が軟調で、マネーフォワード<3994>、JMDC<4483>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株でも冴えないものが目立った。 一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)や米ナスダック指数の大幅高を背景にレーザーテック<6920>、ソニーG<6758>が大きく上昇したほか、米インテルの新製品投入時期に関する発表を材料に同社を顧客にもつ新光電工<6967>、イビデン<4062>が大幅高。為替の円安を追い風に無配当の三菱自動車<7211>など輸送用機器の一角が買われた。残存する新株予約権の取得と消却を発表した藤倉コンポジット<5121>は急伸。ほか、レーティング格上げを受けて東京建物<8804>、T&DHD<8795>などが買われた。 <YN> 2023/03/30 15:25 相場概況 日経平均は3日続伸、配当権利取りやファンド再投資買いが押し上げ *15:39JST 日経平均は3日続伸、配当権利取りやファンド再投資買いが押し上げ 日経平均は3日続伸。28日の米株式市場でダウ平均は37.83ドル安と4日ぶり小反落。銀行経営不安の後退で序盤は景気敏感株を中心に買い戻しが先行。3月消費者信頼感指数が予想外に改善したことも後押しした。一方、長期金利の上昇を嫌気し、ハイテクは終日軟調に推移。また、金融危機不安がくすぶり、一時上昇していた地銀株が再び下落に転じると相場全体を押し下げた。ナスダック総合指数は-0.44%と続落。他方、為替の円安進行や3月期決算企業の配当取りを狙った買いを背景に日経平均は31.12円高からスタート。時間外取引のナスダック100先物や香港ハンセン指数の大幅高も支援要因となった。午後に入ると株価指数連動型ファンドの配当再投資目的の先物買い需要が相場全体を押し上げる展開となり、日経平均は大引けにかけて上値を追う形となった。 大引けの日経平均は前日比365.53円高の27883.78円となった。東証プライム市場の売買高は13億6674万株、売買代金は3兆3012億円だった。セクターでは鉱業、ゴム製品、輸送用機器が上昇率上位となった。一方、海運のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の95%、対して値下がり銘柄は4%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、ダイキン<6367>などの値がさ株が総じて高い。円安進行を受けて日産自<7201>、ホンダ<7267>、ブリヂストン<5108>などの自動車関連も上昇。JAL<9201>、JR西日本<9021>などのインバウンド関連も買われ、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>は株主優待の権利取りの動きが活発化。INPEX<1605>、三菱マテリアル<5711>、日本製鉄<5401>、コスモエネHD<5021>など資源関連も高い。 レーザーテック<6920>はレーティング格上げ、ファイバーゲート<9450>は新規買い推奨を受けて大きく上昇。中国アリババの持ち株会社制への移行発表を手掛かりにソフトバンクG<9984>が大幅高。大口受注を発表したVテクノロジー<7717>、業績・配当予想を上方修正したスターティアHD<3393>、HASUNAとの資本業務提携を発表したエスクリ<2196>がそれぞれ急伸。新中期経営計画がサプライズとなったピアラ<7044>はストップ高比例配分となった。 一方、週明けからのリターン・リバーサルの動きが優勢となった東エレク<8035>が下落し、最終的にプラスで終えたスクリン<7735>やアドバンテスト<6857>なども弱い動きとなった。中部鋼板<5461>、TOKYOBASE<3415>、パリミキHD<7455>、岡三証券グループ<8609>、楽天グループ<4755>、旭ダイヤモンド<6140>などが東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。 <YN> 2023/03/29 15:39 相場概況 日経平均は小幅続伸、金融不安の後退でバリューに買い戻し *15:32JST 日経平均は小幅続伸、金融不安の後退でバリューに買い戻し 日経平均は小幅続伸。27日の米株式市場でダウ平均は194.55ドル高と3日続伸。経営破綻した米シリコンバレー銀行のローンや預金の買収先が見つかったことで金融不安が緩和。経営難に直面する他の地銀株なども買われ、相場をけん引した。一方、米長期金利が大きく上昇したことでハイテクは売りに転じ、ナスダック総合指数は-0.46%と反落。ダウ平均の続伸を受けて日経平均は96.95円高からスタート。しかし、海外時間に円安基調だった為替が円高に振れてきたほか、27500円水準での戻り待ちの売りも根強く、寄り付き直後から上値を切り下げた。午後に入ってからは一時50円近く下落したが、ダウ平均先物や香港ハンセン指数が堅調に推移していたほか、円高が一服したことで次第に27500円割れでは買い戻しが入り、引けにかけて持ち直した。個別ではバリュー(割安)株の買い戻しが目立った。 大引けの日経平均は前日比41.38円高の27518.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億5418万株、売買代金は2兆3613億円だった。セクターでは銀行、鉱業、石油・石炭が上昇率上位となった。一方、パルプ・紙、サービス、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は57%だった。 個別では、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>などの銀行や保険が大きく上昇。イラクのクルド人自治区からの原油輸出が一部停止したことなどによる原油市況の上昇を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>も大幅高。丸紅<8002>、神戸製鋼所<5406>、住友鉱山<5713>の商社、鉄鋼、非鉄金属のほか、川崎汽船<9107>の大手海運なども堅調。ブラジルでエアバッグなどの生産を強化すると発表した豊田合成<7282>は大きく上昇。直近に発表された株主還元方針が引き続き手掛かり材料となった旭ダイヤ<6140>、岡三証券G<8609>なども買われた。東証スタンダード市場では業績・配当予想を上方修正したNCS&A<9709>が急伸し、配当予想を大幅に引き上げた元旦ビューティ<5935>はストップ高となった。 一方、米ナスダック安を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体や、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>、インソース<6200>のグロース(成長)株の下落が目立った。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>、日本電産<6594>など主力の値がさ株も軟調。イビデン<4062>はレーティング格下げもあり売られた。 <YN> 2023/03/28 15:32 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、金融システム不安くすぶるが堅調なダウ平均先物が株価支援要因に *15:25JST 日経平均は3日ぶり反発、金融システム不安くすぶるが堅調なダウ平均先物が株価支援要因に 日経平均は3日ぶり反発。先週末24日の米株式市場でNYダウは続伸。ドイツ銀行のデフォルト(債務不履行)保証料の上昇をきっかけとした欧州金融不安の再燃が米国内金融への懸念に波及し、下落してスタートした。その後、複数のアナリストがドイツ銀行に関し楽観的なレポートを発表したため懸念が緩和し、相場は上昇に転じ、上げ幅を拡大して取引を終えた。堅調な米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行したが、金融システム不安がくすぶり、日経平均は取引開始後に一時下げに転じる場面があった。その後はダウ平均先物が時間外取引で概ね堅調だったことなどから安心感が広がり、日経平均は底堅く推移し、後場は27500円台半ばまで上げ幅を広げる場面があった。大引けの日経平均は前日比91.62円高の27476.87円となった。東証プライムの売買高は9億6649万株、売買代金は2兆2884億円だった。セクターでは陸運業、卸売業、不動産業などが上昇。一方、銀行業、鉱業、電気機器などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%となった。個別では、日立<6501>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、ファーストリテ<9983>、りそなHD<8308>、JAL<9201>、任天堂<7974>、武田薬<4502>、ホンダ<7267>が高く、JR東海<9022>など鉄道株、三井不<8801>など不動産株、三井物<8031>など商社株、KDDI<9433>など通信株、中外薬<4519>など薬品株が上げた。個別の材料では、新たな株主還元方針と23年3月期末に創業100周年記念配当を実施すると発表した岡三<8609>がストップ高となり、23年3月期利益予想を上方修正した西華産<8061>、東証スタンダードでは、23年3月期の期末配当予想を上方修正したテクノスマート<6246>、23年3月期業績予想を上方修正した桜ゴム<5189>がストップ高となり、23年3月期純利益予想を上方修正した兼松エンジ<6402>、発行済株式数の2.52%上限の自社株買いを発表した神田通機<1992>が買われた。一方、メルカリ<4385>、HOYA<7741>、ルネサス<6723>、三井住友<8316>、日本電産<6594>、ゆうちょ銀行<7182>、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>、リクルートHD<6098>、OLC<4661>が安く、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が47.8%減となったニイタカ<4465>、23年3月期業績予想を下方修正した新電元<684>、23年3月期純損益予想を下方修正した電気興<6706>、東証スタンダードでは、23年3月期利益予想を下方修正した日タングス<6998>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/03/27 15:25 相場概況 日経平均は小幅続落、景気後退懸念や円高が重しも半導体株高が支援 *15:25JST 日経平均は小幅続落、景気後退懸念や円高が重しも半導体株高が支援 日経平均は小幅続落。23日の米株式市場でダウ平均は75.14ドル高と反発。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、利上げ停止が近いとの期待感から買いが先行。ドル安や金利低下による企業業績の改善期待も後押しした。終盤にはイエレン財務長官の議会証言を控えた警戒感からダウ平均は一時下落に転じたが、財務長官が預金保護の追加支援を示唆すると、安心感から買い戻しが再燃した。ナスダック総合指数も+1.00%と反発。一方、前日東京時間の米株価指数先物の上昇を通じて米株高を織り込んでいたため、反動安で日経平均は50.99円安からスタート。一時130円割れ目前を見た円高もあり、下げ幅を160円超にまで広げる場面があった。ただ、時間外取引のナスダック100先物の上昇を受けた半導体関連株の上昇でその後は下げ幅を縮めた。午後は再び軟化したが、引けにかけて持ち直した。 大引けの日経平均は前日比34.36円安の27385.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億1922万株、売買代金は2兆5250億円だった。セクターでは鉱業、その他金融、保険が下落率上位となった。一方、海運、電気・ガス、医薬品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の48%、対して値上がり銘柄は46%だった。 個別では、根強い金融不安を背景に米国市場と同様、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>の銀行、東京海上HD<8766>、T&DHD<8795>の保険、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>の不動産が総じて下落。景気後退懸念もくすぶり、日本製鉄<5401>、INPEX<1605>、DOWA<5714>、三井物産<8031>など景気敏感株も軟調。ラクス<3923>、メルカリ<4385>、Appier<4180>などグロース(成長)株のほか、ソシオネクスト<6526>、安川電機<6506>、ローム<6963>などのハイテクの一角も冴えなかった。 一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅反発を追い風に東エレク<8035>、スクリン<7735>、SUMCO<3436>のほか、イビデン<4062>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>など関連株が大きく上昇。川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運株も高い。日本産業パートナーズなどの連合による買収提案を受け入れると発表した東芝<6502>はTOB価格にサヤ寄せする形で大幅高。ほか、中期経営計画を発表したコスモエネHD<5021>、東洋建設<1890>、業績上方修正と増配を発表したフジ・メディアHD<4676>、自社サービスChatGPTを連携させたリブセンス<6054>などが急伸。業績上方修正と増配を発表した西武HD<9024>も買われた。 <YN> 2023/03/24 15:25 相場概況 日経平均は小反落、金融不安再燃もハイテク・グロース高が下支え *15:28JST 日経平均は小反落、金融不安再燃もハイテク・グロース高が下支え 日経平均は小反落。22日の米株式市場でダウ平均は530.49ドル安と大幅反落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.25ポイントの利上げが決定された一方、金融不安を受けた不透明感を考慮して声明文が変更されるなど柔軟な姿勢が見られた。反面、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が必要に応じた追加利上げを示唆したことやイエレン財務長官による預金保護拡大を検討していないとの言及で先行き不安が再燃して下落となった。ナスダック総合指数も-1.60%と大幅に反落。米株安を受けて日経平均は233.64円安からスタート。為替の円高進行も重しとなり、寄り付き直後に27175.63円(290.98円安)まで下落した。ただ、アジア市況が堅調だったほか、時間外取引の米株価指数先物が大きく上昇していたことが支えとなり、その後は大引けまで下げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比47.00円安の27419.61円となった。東証プライム市場の売買高は10億4119万株、売買代金は2兆4742億円だった。セクターでは保険、医薬品、精密機器が下落率上位となった。一方、非鉄金属、サービス、ゴム製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は57%だった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体関連が高く、安川電機<6506>、荏原<6361>、三井ハイテック<6966>、TDK<6762>などのハイテクの一角も上昇。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属のほか、スズキ<7269>、三菱自動車<7211>の輸送用機器やJR東海<9022>、ANAHD<9202>、ニトリHD<9843>などの内需系の一角が堅調。リクルートHD<6098>は業績予想における新項目の開示などが好感され大幅高。高水準の自社株買いを発表したメガチップス<6875>は急伸。証券会社の新規買い推奨が確認されたセラク<6199>も大幅に上昇した。 一方、米国市場の物色動向を引き継いで三菱UFJ<8306>、T&DHD<8795>の銀行や保険のほか、三菱地所<8802>などの不動産が大きく下落。キーエンス<6861>、ソニーG<6758>などの値がさハイテク株の一角や、武田薬<4502>、エーザイ<4523>、中外製薬<4519>の医薬品、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信など、ディフェンシブ系の一角の下落も目立った。オプティム<3694>、ベネフィット・ワン<2412>、ラクスル<4384>などのグロース(成長)株の一角も大幅安。業績予想を下方修正した日本触媒<4114>、中期経営計画の目標値が市場の期待値に届かなかった島津製作所<7701>なども大きく下落。公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査したことが分かったと報じられたIBJ<6071>は急落した。 <YN> 2023/03/23 15:28 相場概況 日経平均は大幅反発、金融システム不安後退でFOMC前に買い戻し *15:28JST 日経平均は大幅反発、金融システム不安後退でFOMC前に買い戻し 日経平均は大幅反発。20、21日の米株式市場でダウ平均は計700ドル近く上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止観測が高まったほか、イエレン財務長官が中小銀行の保護で必要に応じた介入方針を表明したため金融システム不安が後退、買い戻しが強まった。ナスダック総合指数も2日間で+1.97%と上昇。国内祝日の間の欧米市場の株高を引き継いで日経平均は352.48円高と27000円を回復してスタート。一時伸び悩んだが、香港ハンセン指数の大幅高や時間外取引のナスダック100先物の上昇を背景に再び上げ幅を広げた。一方、日本時間明日午前3時頃に結果公表を控えるFOMCを前にした様子見ムードや根強い戻り待ちの売りが上値を抑制。後場中ごろに一時27500円を超えるも終値では同水準割れまで押し戻された。 大引けの日経平均は前日比520.94円高の27466.61円となった。東証プライム市場の売買高は12億5179万株、売買代金は2兆9372億円だった。セクターでは証券・商品先物、鉱業、その他金融が上昇率上位となった。一方、空運のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の93%、対して値下がり銘柄は6%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>や第一生命HD<8750>の銀行・保険のほか、日本製鉄<5401>、三井物産<8031>、INPEX<1605>の鉄鋼、商社、鉱業の資源関連が大きく上昇。アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の半導体や村田製<6981>、TDK<6762>のハイテク、キーエンス<6861>、安川電機<6506>、ダイキン<6367>などの機械株も高い。メルカリ<4385>、ラクス<3923>のグロース(成長)株は全般強い動きとなった。三井ハイテック<6966>とマネーフォワード<3994>は証券会社の目標株価引き上げもあり大幅高。業績予想を上方修正したダイセキS<1712>、レーティングが引き上げられたDMG森精機<6141>、月次売上動向が堅調だった神戸物産<3038>なども大きく上昇した。 一方、業績予想を下方修正した新光電工<6967>が大きく下落し、イビデン<4062>は連れ安。レーティングが引き下げられた住友不動産<8830>が軟調で、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>も連れて冴えない動き。メドレー<4480>、SREHD<2980>のグロース株の一角やHOYA<7741>、SUMCO<3436>の半導体材料の一角が下落。全個体電池の量産に関するリリースで週明けに急騰したマクセル<6810>は利益確定売りで大幅に反落。富士通ゼネラル<6755>は富士通<6702>による同社保有株売却に関するネガティブな材料を受けて大幅安。ほか、ゆうちょ銀行<7182>やJAL<9201>、日本空港ビルデング<9706>、JR東日本<9020>、味の素<2802>などが軟調だった。 <YN> 2023/03/22 15:28 相場概況 日経平均は反落、金融システム不安再燃で売り優勢の展開 *15:30JST 日経平均は反落、金融システム不安再燃で売り優勢の展開 日経平均は反落。先週末17日の米株式市場でNYダウは反落。米シリコンバレー銀行の親会社が連邦破産法11条の適用を申請したとの報道を受け、金融システム不安が再燃し、米株式市場は売りが先行した。また、前日に大きく上昇していた地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が再び下落に転じたことも一段の警戒感につながった。米株安を受けた今日の日経平均は80.06円安からスタートした。市場では、スイスUBSが経営危機に陥っていたクレディ・スイス買収で合意したとの発表などを受けやや安心感が広がり、日経平均は上げに転じる場面があった。ただ、金融システム不安は払しょくできず、また、朝方は堅調だったダウ平均先物が下げに転じたこともあり、日経平均は再び下げに転じた後は下げ幅を拡大した、今晩の欧米株式相場への警戒感も強く、後場も売り優勢の展開が続き、日経平均は安値引けとなった。大引けの日経平均は前日比388.12円安の26945.67円となった。東証プライムの売買高は13億6028万株、売買代金は2兆9764億円だった。セクターでは全業種が下落。海運業、倉庫運輸関連、不動産業などが下落率上位に並んだ。東証プライムの値下がり銘柄は全体の93%、対して値上がり銘柄は5%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、メルカリ<4385>、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、オリックス<8591>、ルネサス<6723>、神戸鋼<5406>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>、三井物産<8031>が安く、商船三井<9104>など海運株、住友倉<9303>など倉庫株、JAL<9201>など空運株、西武HD<9024>など電鉄株、三越伊勢丹<3099>など百貨店株、石油資源<1662>など資源・エネルギー関連株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が16.9%減となったサツドラHD<3544>、23年3月期業績予想を下方修正した東京産<8070>、第3四半期累計の営業利益は61.2%増だが受注高が33.6%減となったコーセル<6905>、フォークリフト用エンジン認証での法規違反に伴う国内出荷停止を発表した豊田織<6201>、東証スタンダードでは、24年1月期業績予想が市場予想を下回ったアピリッツ<4174>、上半期営業利益を2.10億円に上方修正したが通期予想は2.50億円を据え置いたヤマトインター<8127>が軟調な展開となった。一方、サンリオ<8136>、日本電産<6594>が高く、個別の材料では、大容量の産業用全固体電池を量産すると報じられたマクセル<6810>がストップ高となり、上半期営業利益が前年同期比2.1倍となったLink-U<4446>、23年3月期配当予想を上方修正したニッカトー<5367>、東証スタンダードでは、23年1月期営業利益が従来予想を26%ほど上回った石井表記<6336>、23年3月期業績と配当予想を上方修正したモリ工業<5464>、イフジ産業<2924>、両毛システム<9691>、23年4月期の業績予想を上方修正し増配を発表したMICS化学<7899>、記念配当実施を発表したクニミネ工<5388>が買われた。 <SK> 2023/03/20 15:30 相場概況 日経平均は大幅反発、金融システム不安後退で買い戻し優勢 *15:38JST 日経平均は大幅反発、金融システム不安後退で買い戻し優勢 日経平均は大幅反発。16日の米株式市場でダウ平均は371.98ドル高と反発。金融システム不安がくすぶる中、欧州中央銀行(ECB)が計画通り大幅利上げを決定し、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が再燃したことで売りが先行。一方、経営難に直面する地銀のファースト・リパブリック・バンクの支援を複数の銀行が協議しているとの報道を契機に安心感が台頭すると買い戻しが加速、上昇して終えた。ナスダック総合指数は+2.47%に大幅に4日続伸。米国株高を引き継いで日経平均は221.62円高からスタート。ただ、戻り待ちの売りが根強く、75日移動平均線が上値抵抗線として作用する形で寄り付き直後に失速。一方、中国・香港株の上昇などを支えに下落に転じることはなく、その後は再度強含んだ。午後にはハイテク・グロース(成長)株を中心に買いが入り、上げ幅を大きく広げた。 大引けの日経平均は前日比323.18円高の27333.79円となった。東証プライム市場の売買高は16億4105万株、売買代金は3兆6788億円だった。セクターでは空運、精密機器、陸運が上昇率上位となった。一方、石油・石炭、建設、海運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は23%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が大きく上昇し、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、村田製<6981>、新光電工<6967>などのハイテク株も大幅高。ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>などグロース(成長)株には全般強い動きが見られた。ほか、JR東海<9022>、JAL<9201>、資生堂<4911>、第一三共<4568>などディフェンシブ系の銘柄も買われた。SHIFT<3697>、日立製<6501>は証券会社の新規買い推奨を材料に大幅高。Hamee<3134>は決算が好感されて急伸し、サンリオ<8136>は延期していた第3四半期決算を発表、通期予想を上方修正したことでストップ高まで買われた。 一方、金融システム不安や景気後退懸念が払拭しきれない中、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の大手銀行株は最終的にはプラスで終えたが、下落に転じる場面もあった。保険では東京海上HD<8766>、T&DHD<8795>が下落した。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、DOWAHD<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、出光興産<5019>、コスモエネHD<5021>の石油・石炭、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運などは総じて軟調に推移。トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車も冴えない。前期の大幅減益決算が嫌気されたエニグモ<3665>は急落し、業績・配当予想を下方修正した三井住友建設<1821>は大幅安。施工中工事における精度不良を発表した大成建設<1801>も大きく下落している。 <YN> 2023/03/17 15:38 相場概況 日経平均は反落、欧州でも銀行不安台頭でリスクオフ *15:25JST 日経平均は反落、欧州でも銀行不安台頭でリスクオフ 日経平均は反落。15日の米株式市場でダウ平均は280.83ドル安と反落。スイス銀行のクレディ・スイスの経営難を警戒した欧州株安を引き継いで金融セクター中心に売りが先行。世界的な金融システム混乱に対する警戒感から軟調な推移が続いた。一方、スイス当局が必要なら同行に流動性を供給する姿勢を示したため、終盤に下げ幅を縮小。長期金利の大幅低下でハイテクは底堅く推移し、ナスダック総合指数は+0.05%に3日続伸。リスク回避の動きが先行し、日経平均は432.81円安の26796.67円からスタート。一方、クレディ・スイスが中央銀行から500億フラン借り入れるとの報道も手伝い、買い戻しが入ると一時は27000円を回復。ただ、戻り待ちの売りに抑えられたほか、今晩の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を見極めたいとの思惑もあり、その後は27000円を挟んだもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比218.87円安の27010.61円となった。東証プライム市場の売買高は16億5488万株、売買代金は3兆5489億円だった。セクターでは鉄鋼、保険、鉱業が下落率上位となった。一方、情報・通信のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%だった。 個別では、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が急落。景気後退懸念や資源価格の下落を背景に日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社などが軒並み大幅安。業績予想を下方修正したアーレスティ<5852>、今期見通しが嫌気されたトリケミカル<4369>、堅調決算も出尽くし感につながったギフトHD<9279>が急落した。 一方、米長期金利の低下を支援要因にレーザーテック<6920>、東エレク<8035>の半導体、村田製<6981>、キーエンス<6861>のハイテクが堅調。マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>、SHIFT<3697>などのグロース(成長)株は大幅高。業績予想を上方修正したキャリアリンク<6070>、ニーズウェル<3992>、今期大幅増益見通しが好感されたTOKYOBASE<3415>などが大幅に上昇し、パーク24<4666>は第1四半期好決算を手掛かりに買われた。 <YN> 2023/03/16 15:25 相場概況 日経平均は4日ぶり小反発、先行き警戒感拭えず買い先行も大幅失速 *15:28JST 日経平均は4日ぶり小反発、先行き警戒感拭えず買い先行も大幅失速 日経平均は4日ぶり小反発。14日の米株式市場でダウ平均は336.26ドル高と6日ぶり反発。2月消費者物価指数(CPI)がほぼ予想通りとなったことで買い戻しが先行。銀行破綻を巡る問題について財務省高官が全預金の安全性を強調し、警戒感が後退したことも後押し。利上げ観測再燃による金利上昇などで一時伸び悩む場面もあったが、終盤は再び買い戻しが強まり、ナスダック総合指数も+2.13%と大幅続伸。米国株高を引き継いで日経平均は199.62円高からスタート。しかし、戻り待ちの売りが上値を抑え、すぐに失速。寄り付き後から為替の円安が一服したことも重しとなり、一時は27205.59円(16.45円安)と下落に転じた。その後、再び上昇に転じるも先行き警戒感から上値は重かった。大引け間際に下げ幅を広げる場面もあったが、円安の再進行も支えに買い戻され結局上昇で終えた。 大引けの日経平均は前日比7.44円高の27229.48円となった。東証プライム市場の売買高は13億4537万株、売買代金は2兆9622億円だった。セクターでは銀行、保険、鉄鋼が上昇率上位となった。一方、陸運、ゴム製品、情報・通信が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は17%だった。 個別では、直近の下落がきつかった銀行・保険が買い戻されており、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、東京海上HD<8766>、SOMPOHD<8630>などが大幅高。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運も大幅に反発。米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてアドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>なども高い。中期経営計画の目標値引き上げが好感された三井ハイテック<6966>はストップ高まで買われ、「ChatGPT」関連の会社リリースが材料視されたBBT<2464>、今期大幅増配と連続2ケタ増益見通しが評価されたアルトナー<2163>はそれぞれ急伸した。第1四半期決算があく抜け感につながった神戸物産<3038>は切り返して反発した。 一方、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、SMC<6273>など値がさ株の一角が軟調。メルカリ<4385>、ラクス<3923>、Sansan<4443>などのグロース(成長)株は総じて大幅な下落が目立った。第1四半期の低進捗が嫌気されたMSOL<7033>は急落、業績下方修正がネガティブサプライズとなったヤーマン<6630>はストップ安比例配分となった。 <YN> 2023/03/15 15:28 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、米信用不安止まらず一時700円安 *15:28JST 日経平均は大幅に3日続落、米信用不安止まらず一時700円安 日経平均は大幅に3日続落。13日の米株式市場でダウ平均は90.50ドル安と5日続落。連鎖的な金融危機への警戒感から売りが先行。一方、バイデン大統領が金融システムや預金の安全性を強調したほか、利上げ停止期待に伴う長期金利の低下が支援要因となり、一時プラス転換。ただ、先行き不透明感が拭えず、終盤にかけダウ平均は再び下落に転じた。ナスダック総合指数は+0.44%と3日ぶり反発。米国株安を受けて日経平均は377.01円安からスタート。為替の円高も売りを誘発し、前場中ごろには一時27104.75円(728.21円安)まで下げ幅を拡大した。一方、先週末からの連日の急落で突っ込み警戒感が台頭したほか、日本銀行の上場投資信託(ETF)買い入れに対する期待から、前引けにかけては下げ幅を縮小。ただ、今晩に米物価指標の発表を控えていることもあり、午後は再び軟調に推移した。 大引けの日経平均は前日比610.92円安の27222.04円となった。東証プライム市場の売買高は19億967万株、売買代金は3兆9041億円だった。セクターでは銀行、保険、鉱業が下落率上位となった。一方、陸運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の96%、対して値上がり銘柄は3%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>のメガバンク、富山第一銀行<7184>、千葉興業銀行<8337>などの地銀が軒並み急落。T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>など保険株も急落した。円高進行を受けてホンダ<7267>、日産自<7201>、デンソー<6902>など輸送用機器も大幅安。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業などバリュー(割安)・高配当利回り銘柄が全般大きく下落。業績予想を下方修正したメイコー<6787>、今期減益見通しなどが嫌気されたネオジャパン<3921>、決算が出尽くし感につながったACCESS<4813>、グッドコムアセット<3475>などが値下がり率上位に並んだ。 一方、JMDC<4483>、ギフティ<4449>、インソース<6200>などグロース(成長)株で買われている銘柄が散見された。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は押し目買いが優勢。エーザイ<4523>などの医薬品、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、日清食HD<2897>、森永乳業<2264>の食料品など、ディフェンシブ系やリオープン関連の一角が堅調。業績予想を上方修正したミマキエンジニアリング<6638>は急伸。第1四半期決算が評価された学情<2301>は買い先行も伸び悩む展開となった。 <YN> 2023/03/14 15:28 相場概況 日経平均は続落、米銀破綻で金融システムへの影響を懸念 *15:25JST 日経平均は続落、米銀破綻で金融システムへの影響を懸念 日経平均は続落。先週末10日の米株式市場でNYダウは4日続落。金融システム不安から売りが先行する一方、2月雇用統計を受け連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退し、一時上昇する場面もあった。しかし、米シリコンバレー銀行の破綻が報じられると下げ幅を広げた。米株安を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は257.76円安からスタート。米シリコンバレー銀行の破綻が金融システムに及ぼす影響が懸念されたことに加え、外為市場で一時1ドル=133円60銭台と先週末10日15時頃に比べ3円ほど円高・ドル安に振れたことなど、買い手控え要因となった。取引開始後、朝方の売り一巡後は、今晩の米市場の動向が警戒される中、ダウ平均先物が堅調な動きとなったことなどが安心感となり、日経平均は下げ止まり、取引終了にかけてやや底堅い動きとなった。大引けの日経平均は前日比311.01円安の27832.96円となった。東証プライムの売買高は14億7769万株、売買代金は3兆1285億円だった。セクターでは銀行業、保険業、証券商品先物などが下落。一方、海運業、鉱業の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。個別では、三菱自<7211>、みずほ<8411>、東京海上<8766>、日本郵政<6178>、三菱重<7011>、SBI<8473>、日立<6501>、丸紅<8002>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、神戸鋼<5406>、日本電産<6594>が安く、三菱UFJ<8306>など銀行株、第一生命HDなど保険株<8750>、野村HD<8604>など証券株、日本紙<3863>など製紙株、大成建<1801>など建設株、三菱商<8058>など商社株、日産自<7201>など自動車株が下げた。個別の材料では、上半期の営業利益が4.17億円と第1四半期の3.12億円から伸び悩んだシルバーライフ<9262>、23年7月期売上高と純利益予想を下方修正したエイチーム<3662>、第1四半期の営業損益が6.71億円の赤字となったくら寿司<2695>、第3四半期累計の営業利益が5.01億円と上半期の4.23億円から伸び悩んだgumi<3903>、23年3月期業績予想を下方修正した南都銀<8367>、24年1月期営業利益が6.9%増予想と発表したが市場予想を下回ったシーイーシー<9692>、野球のWBCで日本が全勝で1次ラウンド通過だが一旦材料出尽くし感が出がミズノ<8022>が軟調な展開となった。一方、川崎船<9107>、商船三井<9104>など海運株やソシオネクスト<6526>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が35.3%増となったトビラシステムズ<4441>、23年4月期利益予想を上方修正したフリービット<3843>、2月の売上高が前年同月比33.7%増となったトーホー<8142>、上半期営業利益が84.3%増となったほか大口受注を発表したサムコ<6387>が買われた。 <SK> 2023/03/13 15:25 相場概況 日経平均は6日ぶり大幅反落、需給転換と米信用不安で売り一辺倒 *15:25JST 日経平均は6日ぶり大幅反落、需給転換と米信用不安で売り一辺倒 日経平均は6日ぶり大幅反落。9日の米株式市場でダウ平均は543.54ドル安と大幅に3日続落。新規失業保険申請件数が増加したことで利上げ長期化懸念が後退した一方、バイデン大統領が発表した24年会計年度予算案での富裕層・法人の増税案が売りを誘発。また、新興企業向けの商業銀行事業を提供するSVBファイナンシャル・グループ株の急落で信用不安が台頭し、終盤にかけては売りが加速した。ナスダック総合指数も-2.05%と大幅反落。米国株安を引き継いで日経平均は237.86円安からスタート。日本銀行の金融政策決定会合の結果を控える中、為替の円高への揺り戻しも重しとなり、寄り付きから売りが先行、幅広い銘柄に売りが広がった。日銀の政策現状維持が伝わってからは再び円安が進んだが、時間外取引のダウ平均先物が下げ幅を広げたことが嫌気され、午後は一段と下落した。 なお、3月限の株価指数先物・オプション取引の特別清算指数(SQ)確定値は28377.34円。 大引けの日経平均は前日比479.18円安の28143.97円となった。東証プライム市場の売買高は16億9375万株、売買代金は4兆1566億円だった。セクターでは銀行、海運、保険が下落率上位となった。一方、ゴム製品、パルプ・紙のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は7%だった。 個別では、米銀行株の下落や日銀の政策据え置きを背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>のメガバンクのほか地銀も含めて銀行株が軒並み急落。レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>などの値がさハイテク株、メルカリ<4385>、マネーフォワード<3994>などのグロース(成長)株も大きく売られた。今週強かった三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社や、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼も売られ、マツキヨココ<3088>、パンパシHD<7532>、共立メンテ<9616>などのインバウンド関連も大幅安。鎌倉新書<6184>は好決算も目先の出尽くし感から急落。正午に新中期経営計画を発表した郵船<9101>は物足りなさが先行し、後場から商船三井<9104>、川崎汽船<9107>などと一緒に大きく売られた。 一方、新中期経営計画や自社株買いが評価された大日本印刷<7912>、積水ハウス<1928>、今期経常益の増益見通しが好感された菱洋エレク<8068>が大幅に上昇。東証スタンダード市場ではJTBとメディカルツーリズム事業に関して契約締結したTBグループ<6775>がストップ高。ほか、核融合炉の対応技術への期待感が続いた東邦金属<5781>、決算での赤字幅縮小が好感されたマツモト<7901>がそれぞれストップ高比例配分となった。 <YN> 2023/03/10 15:25 相場概況 日経平均は5日続伸、需給主導で28500円超え達成 *15:25JST 日経平均は5日続伸、需給主導で28500円超え達成 日経平均は5日続伸。8日の米株式市場でダウ平均は58.06ドル安と小幅続落。金利の上昇一服を好感した買いが先行も、予想を上回った雇用関連指標や下院での議会証言でパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が大幅利上げに含みを持たせたことが重しになった。ただ、概ね織り込み済みの内容で終盤にかけては買い戻され、ダウ平均は下げ幅を縮小。ナスダック総合指数はプラス圏を回復し+0.39%と3日ぶり反発。一方、東京市場では個人を中心とした売り方の買い戻しなど需給主導の形で買いが先行、日経平均は203.92円高から始まった。寄り付き直後に28734.79円(290.6円高)まで上昇した後は騰勢一服となったが、ハイテク株などに幅広く買いが入る中、その後も28500円を超えた水準での推移が続いた。午後は明日の日本銀行の金融政策決定会合などを控える中、膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比178.96円高の28623.15円となった。東証プライム市場の売買高は12億300万株、売買代金は2兆8808億円だった。セクターでは鉄鋼、海運、パルプ・紙が上昇率上位となった。一方、鉱業、ゴム製品のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>のほか、村田製<6981>、イビデン<4062>などのハイテクが大きく上昇。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>の保険のほか、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、三井物産<8031>、双日<2768>の商社、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属などが全般高い。イトーヨーカ堂の店舗数大幅削減が報じられた7&I-HD<3382>は大幅高。 レーティング格上げが観測されたサンケン電気<6707>、採用管理システムを提供するHRクラウドへの投資を発表したピアラ<7044>、決算が好感されたBガレージ<3180>がそれぞれ急伸。既存店売上動向が材料視されたトレファク<3093>も大きく上昇した。ロイヤルHD<8179>はレーティング格上げ、小糸製作所<7276>は新規買い推奨が確認され、買われた。ほか、京都銀行<8369>、筑波銀行<8338>など地銀が値上がり率上位に多く顔を出した。 一方、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業のほか、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>の値がさ株の一角が軟調。サイボウズ<4776>、Sansan<4443>、ギフティ<4449>などの内需系グロース(成長)株の下落が散見された。立会外分売の実施を発表したソーダニッカ<8158>は需給悪化懸念から大きく下落となった。 <YN> 2023/03/09 15:25 相場概況 日経平均は4日続伸、パウエル議長のタカ派発言が重しも円安追い風に切り返す *15:39JST 日経平均は4日続伸、パウエル議長のタカ派発言が重しも円安追い風に切り返す 日経平均は4日続伸。7日の米株式市場でダウ平均は574.98ドル安と5日ぶり大幅反落。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院での証言で利上げペース加速の可能性などに言及したため警戒感から売りが先行。2年債利回りが2007年来の高水準に達する中、FRBの利上げを織り込む売りが継続し、終盤にかけて下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.24%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は71.95円安からスタート。ただ、前日から1円超も進んだ為替の円安を支援要因に早々に切り返すとプラスに転換した。一方、香港ハンセン指数の大幅下落なども重しとなる中、心理的な節目の28500円手前では上値が重くなった。それでも、じわじわと進む円安を追い風に後場に再び強含むと、大引け直前に28469.41円(160.25円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比135.03円高の28444.19円となった。東証プライム市場の売買高は11億677万株、売買代金は2兆7203億円だった。セクターでは陸運、小売、不動産が上昇率上位となった。一方、鉱業、非鉄金属、石油・石炭が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%だった。 個別では、円安を追い風にマツダ<7261>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>が上昇。オークマ<6103>、安川電機<6506>、日ぺHD<4612>などの中国関連株の一角のほか、TDK<6762>、太陽誘電<6976>、レーザーテック<6920>などハイテクの一角が堅調。JR東海<9022>、JR西日本<9021>、共立メンテ<9616>、パンパシHD<7532>、マツキヨココカラ<3088>、高島屋<8233>、三越伊勢丹HD<3099>などのインバウンド関連は全般強い動き。米中古車価格指数が前月比で上昇したことを手掛かりにIDOM<7599>、ネクステージ<3186>も高い。タクマ<6013>はレーティング格上げ、NTN<6472>は目標株価引き上げが好感されて大きく上昇。鳥貴族<3193>は既存店売上動向が好感された。 一方、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、住友鉱山<5713>、共英製鋼<5440>、東京製綱<5981>、阪和興業<8078>など資源関連・景気敏感株が下落。マネーフォワード<3994>、ギフティ<4449>、メドレー<4480>などのグロース(成長)株も軟調。日産自<7201>はS&Pグローバル・レーティングが同社の長期発行体格付けを投機的水準に引き下げたことが嫌気された。ファーマフーズ<2929>は堅調な決算もサプライズに乏しく利益確定売りが膨らんで急落。 <YN> 2023/03/08 15:39 相場概況 日経平均は3日続伸、急伸の反動こなして堅調、中国関連株に買い続く *15:36JST 日経平均は3日続伸、急伸の反動こなして堅調、中国関連株に買い続く 日経平均は3日続伸。6日の米株式市場でダウ平均は40.47ドル高と小幅に4日続伸。金利低下を好感して買い先行も、1月製造業受注が予想を上回り金利が上昇に転じると失速。今晩から予定されているパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に対する警戒感も重しとなり上げ幅を縮小。ナスダック総合指数は終盤に下落に転じ、-0.11%と3日ぶり小反落。引け味の悪い米国株を受けて日経平均は35.19円安からスタート。ただ、為替の円安に加えて時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたことを背景にすぐにプラスに転換。香港ハンセン指数の上昇も追い風に午前中ごろには28398.27円(160.49円高)まで上げ幅を広げた。一方、午後はパウエル議長の証言を控え様子見ムードが強まったほか、ナスダック100先物の上昇一服やハンセン指数の失速もあり、膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比71.38円高の28309.16円となった。東証プライム市場の売買高は11億2720万株、売買代金は2兆7872億円だった。セクターでは鉱業、鉄鋼、銀行が上昇率上位となった。一方、海運、パルプ・紙、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は27%だった。 個別では、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、住友商事<8053>などの商社のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、オークマ<6103>、牧野フライス<6135>の工作機械、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼など、中国の景気回復に絡んだ銘柄が堅調。神戸製鋼所<5406>はレーティング格上げもあって急伸。ラクス<3923>、ギフティ<4449>、ベイカレント<6532>などの内需系グロース(成長)株も高い。スポンジチタンの価格交渉の報道を材料に東邦チタ<5727>、大阪チタ<5726>が揃って急騰。オンワード<8016>は月次売上動向が好感され急伸。日本精工<6471>、帝人<3401>はレーティング格上げで上昇。政府が韓国向け輸出管理の厳格化を解除する調整に入ったと報じられたことで、ステラケミファ<4109>も急伸した。 東証スタンダード市場では、東京都のEV充電器増設に向けた動きに関する報道を好感し、モリテックスチール<5986>が急伸した。 一方、レーザーテック<6920>を筆頭に東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体のほか、村田製<6981>、イビデン<4062>、TDK<6762>の電子部品が冴えない。SMC<6273>はレーティング格下げもあり下落。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産なども軟調だった。 <YN> 2023/03/07 15:36 相場概況 日経平均は続伸、米株高受け買い先行後は高値圏で様子見ムード *15:25JST 日経平均は続伸、米株高受け買い先行後は高値圏で様子見ムード 6日経平均は続伸。先週末3日の米株式市場でNYダウは3日続伸。長期金利上昇の一段落を受け買いが先行。2月ISM非製造業景況指数が予想を上回った一方、仕入れ価格が前月より低下したことも好感された。金利低下でハイテクの買い戻しも入り、相場を支援した。米株高を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は254.84円高からスタート。朝方やや軟調だったダウ平均先物がその後底堅い動きとなったこともあり、取引開始後も日経平均は高値圏で推移した。一方、今週は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言や日銀金融政策決定会合、2月の米雇用統計発表など重要イベントが目白押しで、これらを見極めたいとして、高値圏で次第に様子見ムードが広がる展開となった。大引けの日経平均は前日比310.31円高の28237.78円となった。東証プライムの売買高は10億9054万株、売買代金は2兆7449億円だった。セクターでは精密機器、海運業、電気機器などが上昇。一方、鉱業、パルプ・紙、保険業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の64%、対して値下がり銘柄は31%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、ディスコ<6146>、ソニーG<6758>、HOYA<7741>、SMC<6273>、信越化<4063>、日立<6501>、日本電産<6594>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>が高く、郵船<9101>など海運株、東電力HD<9501>など電力株、日産自<7201>など自動車株、三菱商<8058>など商社株、ANA<9202>など空運株、東エレク<8035>など半導体関連株が上げた。個別の材料では、23年12月期業績予想を上方修正した内田洋行<8057>、23年1月期業績見込みを上方修正した丹青社<9743>、傘下の英アームが米国市場への上場を目指すと発表したソフトバンクG<9984>、原子力規制委員会で志賀発敷地内の断層が「活断層ではない」と判断されたと報じられた北陸電<9505>、汎用の超硬合金に比べタングステンとコバルトの含有量を9割削減した合金を開発したと報じられた冨士ダイス<6167>、日経平均に採用されたルネサス<6723>などが物色された。一方、大阪チタ<5726>、OLC<4661>、INPEX<1605>が安く、個別の材料では、第1四半期営業損益が13.31億円の赤字となった日本ハウスHD<1873>、同じく6.5%減となったカナモト<9678>、23年7月期業績予想を上方修正したが上半期の営業増益率が第1四半期から鈍化した日駐<2353>、23年1月期売上高・営業利益・経常利益見込みを上方修正したが純利益を下方修正したトーホー<8142>、23年1月期営業利益が前期比84.6%減となり24年1月期業績予想を未定としたDyDo<2590>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/03/06 15:25 相場概況 日経平均は大幅反発、米利上げ長期化懸念の後退で買い戻し膨らむ *15:40JST 日経平均は大幅反発、米利上げ長期化懸念の後退で買い戻し膨らむ 日経平均は大幅反発。2日の米株式市場でダウ平均は341.73ドル高と続伸。小売企業の好決算を背景に終日堅調に推移。一方、雇用関連指標の強さがハイテクの重しとなった。ただ、連銀総裁が今夏の利上げ停止を示唆したため、ナスダック総合指数も+0.73%と3日ぶり反発。米株高を引き継いで日経平均は184.39円高からスタート。為替の円安基調や全国人民代表大会を前にした中国景気の回復期待を追い風にハイテク・グロース(成長)株や景気敏感株、ディフェンシブ系に幅広く買いが入った。日経平均が27500円を明確に上放れたことが売り方の買い戻しを誘い、短期筋の追随買いも入る中、ほぼ一本調子で上げ幅を広げた。日経平均は28000円が視野に入るなか後場は騰勢が衰えたが、買い圧力はじわりと続き、後場中ごろに27961.21円(462.34円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比428.60円高の27927.47円となった。東証プライム市場の売買高は12億6864万株、売買代金は3兆2501億円だった。セクターでは精密機器、卸売、鉱業を筆頭に全般上昇となった。一方、保険、パルプ・紙、空運の3業種のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は15%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連のほか、ファナック<6954>、安川電機<6506>の機械、村田製<6981>、TDK<6762>の電子部品、メルカリ<4385>、ギフティ<4449>のグロース株が全般高い。三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社を筆頭に、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼など高株主還元銘柄も強かった。武田薬<4502>、第一三共<4568>の医薬品、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、味の素<2802>、東洋水産<2875>の食料品などディフェンシブ系も上昇し、ほぼ全面高だった。 既存店売上動向が好感されたファーストリテ<9983>、エービーシー・マート<2670>、アダストリア<2685>、サックスバーHD<9990>が大幅高。有名個人投資家の大量保有が判明したサイボウズ<4776>は思惑から急騰。外資証券によるレーティング格上げが観測されたユニプレス<5949>、オークマ<6103>も大きく上昇した。 一方、ネクステージ<3186>、安永<7271>、オーイズミ<6428>、河西工業<7256>などが東証プライム市場の値下がり率上位に顔を出した。大塚HD<4578>は創業家資産管理会社がブロックトレードで保有株を売却したと一部で報道されたことを受け、大きく下落した。 <YN> 2023/03/03 15:40 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、米10年債利回り4%乗せで警戒感高まる *15:42JST 日経平均は3日ぶり小反落、米10年債利回り4%乗せで警戒感高まる 日経平均は3日ぶり小反落。1日の米株式市場でダウ平均は5.14ドル高と小反発。小売企業の低調決算が失望されたほか、2月ISM製造業景況指数の支払い価格の上昇や連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言による10年債利回り4%乗せが重しとなった。ただ、ダウ平均は月初に伴う新規買いを支えに小幅ながらプラス圏を回復。他方、金利高が重しでナスダック総合指数は-0.66%と続落。一方、日経平均は48.29円高からスタートすると、朝方に一時27617.80円(101.27円高)まで上昇。引け後に発表された米セールスフォースの好決算を背景に時間外取引のナスダック100先物が上昇していたことや為替の円安が支援した。しかし、午前中ごろからナスダック100先物が下落に転じたことで、日経平均も下落に転換。27500円割れからの押し目買いなどで下げ渋ったが、午後はほぼ横ばいに終始した。 大引けの日経平均は前日比17.66円安の27498.87円となった。東証プライム市場の売買高は11億1647万株、売買代金は2兆6817億円だった。セクターでは電気・ガス、証券・商品先物取引、銀行が下落率上位となった一方、鉄鋼、非鉄金属、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連のほか、TDK<6762>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>のハイテク株、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>のグロース(成長)株などが下落。ローム<6963>や東洋炭素<5310>は米電気自動車テスラが開催した投資家向け説明会で、生産コスト抑制策として炭化ケイ素(SiC)の使用量を従来の4分の1に抑えると示したことが、SiC関連製品のの需要減につながるとの思惑を強め、大きく売られた。新株予約権の発行が嫌気された大幸薬品<4574>は急落。第3四半期決算は堅調ながらも海外事業の収益性改善の遅れが重しとなった伊藤園<2593>は買い先行も伸び悩んで失速した。 一方、前日の中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れを背景とした中国関連株への買いが続き、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼や、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、DOWA<5714>の非鉄金属、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社などが上昇。23年度スポンジチタン値上げ決着報道を材料に大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>がそれぞれ急伸した。業績予想を上方修正したイーレックス<9517>、エアトリ<6191>、月次売上動向が好感されたKeePer技研<6036>、外資証券のレーティング格上げが観測されたダイセル<4202>なども大きく上昇した。 <YN> 2023/03/02 15:42

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