相場概況

日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢

配信日時:2023/05/01 15:25 配信元:FISCO
*15:25JST 日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢 日経平均は3日続伸。先週末4月28日の米株式市場でNYダウは続伸。PCEコア価格や雇用コスト指数などを受け、金利高を警戒した売りで寄り付き後に下落したが、消費が堅調で景気後退懸念が緩和し、上昇に転じた。また、地銀セクターが全般的に強く、金融システム不安も後退し、相場を一段と押し上げた。良好な主要企業決算や長期金利の低下で安心感も広がり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。堅調な米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は201.61円高でスタート。先週末の米株高に加え、円安・ドル高、日銀の金融緩和政策維持、好決算期待などが買い手掛かり要因となった。一方、連休中の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表などを警戒する向きはあったが、今日は株価支援要因が揃い、終日、高値圏で底堅い展開となった。

大引けの日経平均は前日比206.74円高の29123.18円となった。東証プライムの売買高は12億2921万株、売買代金は3兆1184億円だった。セクターでは陸運業、空運業、機械などが上昇。一方、海運業、金属製品、ガラス土石製品の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は22%となった。

個別では、NEC<6701>、日立<6501>、キーエンス<6861>、セガサミーHD<6460>、TDK<6762>、三菱重<7011>、ファナック<6954>、JR東<9020>が高く、京成など電鉄株<9009>、JAL<9201>など空運株、東電力HD<9501>など電力株、アマダ<6113>など機械株、三菱UFJ<8306>など銀行株が上げた。個別の材料では、24年3月期営業利益25.8%増予想で発行済株式数の1.89%上限の自社株買いを発表した三菱電<6503>、23年6月期営業損益が135億円の黒字予想と前期の37.15億円の赤字から黒字転換予想と発表したメルカリ<4385>、第1四半期営業利益が前年同期比2.3倍となったポーラオルHD<4927>、24年3月期営業利益55.2%増予想で中期経営計画の目標を引き上げた遠藤照<6932>、営業利益が前期29.6%増・今期39.5%増予想と発表した日本電設<1950>、23年9月期業績予想を上方修正したシミックHD<2309>、23年12月期業績予想を上方修正したアイエスビー<9702>が買われた。

一方、エムスリー<2413>、ZHD<4689>、レーザーテック<6920>、キヤノン<7751>が安く、川崎船<9107>など海運株が下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が3.2%
減予想と発表したソニーG<6758>、23年3月期決算が従来予想を下回った日特殊陶<5334>、上半期業績予想を下方修正した日電硝<5214>、23年3月期営業利益(米国基準)2978億円に対し24年3月期(IFRS)は2200億円予想と発表した村田製<6981>、24年3月期純利益が11.5%減予想と発表したソシオネクスト<6526>が軟調な展開となった。 <SK>

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