相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は大幅反落、米アップル増産撤回で業績悪化懸念、一時26000円割れ 日経平均は大幅反落。27日の米株式市場でダウ平均は125ドル安と6日続落。経済指標の予想を上回る強い結果が好感されたほか、シカゴ連銀のエバンス総裁の発言を受けて金利が低下したことで安心感から買戻しが先行。ただ長期金利が大幅上昇に転じると警戒感から下落に転じた。ナスダック総合指数は+0.24%と6日ぶり反発。米国株安を受けて日経平均は149.01円安からスタート。時間外取引のダウ平均先物が急速に下げ足を速めたほか、香港ハンセン指数の大幅安もあり、前引け直前には26000円を割り込んだ。米アップルの「iPhone(アイフォーン)14」増産計画撤回の報道が嫌気されたようだ。午後も軟調推移が続いたが、引けにかけては配当権利取りや配当再投資を意識した動きから下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比397.89円安の26173.98円となった。東証プライム市場の売買高は15億5474万株、売買代金は3兆7248億円だった。セクターでは海運、不動産、鉄鋼を筆頭に売り優勢の展開。一方、パルプ・紙、医薬品、精密機器の3業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などの主力株、値がさ株のほか、TDK<6762>、村田製<6981>、イビデン<4062>のアップル関連が大幅安。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、日本製鉄<5401>、IHI<7013>、住友鉱<5713>など市況関連株が大きく下落。SUBARU<7270>、日産自<7201>、三菱自<7211>などの自動車関連、西武HD<9024>、JR東日本<9020>、マツキヨココ<3088>、エアトリ<6191>のインバウンド関連も軒並み安。スギHD<7649>は調剤事業の下振れ、Jフロント<3086>はサプライズに乏しい上方修正、ヒマラヤ<7514>は物足りない今期見通しを背景に大幅安。Jフロントに連れて三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>も下落。アルプスアルパイン<6770>は米アップル報道のほかレーティング格下げも嫌気された。 一方、HOYA<7741>、富士フイルム<4901>、三井物産<8031>、富士通<6702>、ディスコ<6146>、エムスリー<2413>、中外製薬<4519>が逆行高。上半期黒字見通しや中間配当の実施が好感されたトピー工業<7231>、業績予想の上方修正を発表したオンワードHD<8016>などが大幅に上昇。アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の臨床試験で良好な進展が確認されたエーザイ<4523>はストップ高比例配分となり、同社と非独占的包括契約を締結しているシスメックス<6869>は急伸した。 <YN> 2022/09/28 15:43 相場概況 日経平均は4日ぶり反発、不透明感強く自律反発も力不足 日経平均は4日ぶり反発。26日の米株式市場でダウ平均は329ドル安と5日続落。新政権による財政出動でインフレ悪化が懸念されている英国を筆頭に米国の長期金利も一段と上昇しドル指数が2002年来の高値を更新すると、ドル高による企業収益の圧迫懸念が強まり売りが広がった。ナスダック総合指数も-0.59%と5日続落。一方、前日の急落の反動で日経平均は153.83円高と反発スタート。時間外取引の米株価指数先物が大きく上昇していたことが目先の反発期待を高め、堅調推移が続き、一時26680.20円(248.65円高)まで上昇。しかし、外部環境の不透明感が拭えないなか自律反発狙いの買いの域を出なかった。午後は香港ハンセン指数の下落も重石となるなか、やや騰勢を弱める動きとなった。 大引けの日経平均は前日比140.32円高の26571.87円となった。東証プライム市場の売買高は11億4557万株、売買代金は2兆6737億円だった。セクターではその他製品、食料品、サービスが上昇率上位となった一方、海運、鉱業、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は35%だった。 個別では、任天堂<7974>、日本電産<6594>、ファナック<6954>のほか、トヨタ自<7203>、日産自<7201>などの自動車関連、ANAHD<9202>、JR東日本<9020>、資生堂<4911>、花王<4452>、マツキヨココカラ<3088>、エアトリ<6191>などのリオープン・インバウンド関連が大幅に反発。三井物産<8031>、石油資源開発<1662>、住友鉱山<5713>などの市況関連の一角も買われた。材料どころでは、業績予想を上方修正したタムラ製作所<6768>、ハピネット<7552>が急伸。業績上方修正に加えて増配も発表した日本特殊陶業<5334>のほか、船用原動機事業を分社化した日立造船<7004>、6-8月期が増益転換となったあさひ<3333>なども上昇。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体関連やソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>の主力ハイテク株のほか、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手が続落。住友不動産<8830>、東京建物<8804>、三井不動産<8801>など不動産大手は総じて軟調。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>、マネフォ<3994>などグロース株でも冴えないものが多かった。 <YN> 2022/09/27 15:18 相場概況 日経平均は3日続落、欧米株への警戒感から押し目買いは見送りムード 日経平均は3日続落。国内が連休中だった22、23日の米株式市場でダウ平均は計593.37ドル下落し23日で4日続落。英国政府が大規模減税策を発表したこともあり、インフレがさらに進むとの懸念から米長期金利が一段と上昇し、また、景気後退懸念も強まり株価の重しとなった。ナスダック総合指数は22日、23日の2日間計で-3.16%だった。米株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は374.39円安からスタート。取引開始後は、朝方底堅かったダウ平均先物が軟調な動きとなったこともあり、積極的な押し目買いは手控えられ、日経平均は下げ幅を拡大した。午後は今晩以降の欧米株への警戒感もあり買いが一段と見送られる中、日経平均は26500円を下回って本日を終えた。大引けの日経平均は前日比722.28円安の26431.55円となった。東証プライムの売買高は15億2663万株、売買代金は3兆3420億円だった。セクターでは全業種が下落。鉱業、石油石炭製品、非鉄金属などが下落率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は6%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、三菱重<7011>、ソニーG<6758>、商船三井<9104>、信越化<4063>、デンソー<6902>、村田製<6981>、ダブル・スコープ<6619>、などが安く、また、INPEX<1605>や出光興産<5019>、三井物<8031>など資源・エネルギー関連株や住友鉱<5713>やDOWA<5714>など非鉄株、日産自<7201>やブリヂストン<5108>など自動車関連株、東エレク<8035>やルネサス<6723>など半導体関連株、三菱UFJ<8306>や東京海上<8766>など金融関連株などが軒並み下げた。一時堅調に推移したANA<9202>、H.I.S.<9603>など旅行・観光関連株も総じて買いが続かなかった。個別の材料では、10月の生産計画下振れを発表したトヨタ<7203>、今期赤字予想を発表した北海電<9509>、業績予想を下方修正した電子材料<6855>が売られた。一方、NTT<9432>、KDDI<9433>、中外薬<4519>、コナミG<9766>、高島屋<8233>、鎌倉新書<6184>、アイスタイル<3660>などが上昇した。個別の材料では、参画プロジェクト運営企業発行のトークンが暗号資産取引所に上場すると発表したクルーズ<2138>がストップ高となり、また、業績予想を上方修正した日電波<6779>、スズデン<7480>、IDEC<6652>、国内証券が目標株価を引き上げたLINK&M<2170>などが買われた。 <FA> 2022/09/26 15:35 相場概況 日経平均は続落、FOMCの利上げ見通し引き上げで景気後退懸念強まる 日経平均は続落。21日の米株式市場でダウ平均は522.ドル安と大幅続落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り3会合連続で0.75ptの利上げが決定。一方、政策金利見通しが大幅に引き上げられると金利先高観や景気後退への懸念が強まり売りが膨らんだ。ナスダック総合指数も-1.79%と大幅続落。米国株安を受けて日経平均は259.55円安と下落スタート。心理的な節目の27000円を手前に序盤は下げ渋っていたが、前場中ごろには同水準を割り込み一時26955.18円(357.95円安)まで下落した。しかし、再び27000円を回復した後、日銀金融政策決定会合で現状維持が決まると為替の円安が急速に進行し、自動車関連などが買われ、指数も徐々に下げ幅を縮小。後場は一時27200円近くまで戻す場面が見られた。一方、国内連休入りを前にその後は様子見ムードからもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比159.30円安の27153.83円となった。東証プライム市場の売買高は11億4475万株、売買代金は2兆6519億円だった。セクターでは海運、保険、繊維製品が下落率上位となった一方、陸運、輸送用機器、空運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>など指数寄与度の大きい主力株のほか、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>のハイテク株、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、JMDC<4483>のグロース株が大きく下落。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運大手は大幅反落。米長期金利の上昇一服で三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>が売られた。UACJ<5741>、大阪チタ<5726>、住友鉱山<5713>など非鉄金属は総じて安い。3日ぶりに場中で値が付いたダブル・スコープ<6619>は乱高下の末に結局下落となった。 一方、露プーチン大統領の演説で地政学リスクの高まりが意識される中、三菱重工<7011>、IHI<7013>が買われた。為替の円安が進行したことでトヨタ自<7203>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>が大きく上昇。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>などインバウンド関連は反発。ほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社の上昇が目立った。ゲオHD<2681>、チェンジ<3962>はレーティングや目標株価引き上げを手掛かりに買われた。 <YN> 2022/09/22 15:43 相場概況 日経平均は大幅反落、FOMC結果公表控えリスク回避の動き膨らむ 日経平均は大幅反落。20日の米株式市場でダウ平均は313ドル安と反落。連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、米10年債利回りが2011年来の高水準を連日で更新するなか、FOMCの公表結果を警戒した売りが強まった。ナスダック総合指数は-0.95%と反落。米金利上昇を受けたハイテク株安で東京市場も売りが先行し、日経平均は247.58円安と27500円割れからスタート。FOMCの公表結果を明朝午前3時に控えるなかリスク回避の動きが膨らみ、前場終盤には27297.50円(390.92円安)まで下落。ハイテクのほか景気敏感株やインバウンド関連まで広く売られた。日経平均は、その後は下げ止まったものの上値は重く、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比375.29円安の27313.13円となった。東証プライム市場の売買高は10億6875万株、売買代金は2兆4719億円だった。セクターでは輸送用機器、ガラス・土石製品、空運が下落率上位となった一方、海運、保険、石油・石炭が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は16%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>の半導体関連・グロース株のほか、三井ハイテック<6966>、TDK<6762>、新光電工<6967>などハイテク株が大きく下落。トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>などの輸送用機器、三井物産<8031>、コマツ<6301>、フジクラ<5803>など市況関連も軟調。JAL<9201>、JR東海<9022>、OLC<4661>、オープンドア<3926>のインバウンド関連も冴えない。東証プライム市場の下落率上位にはギフティ<4449>、Sansan<4443>、SHIFT<3697>などの中小型グロース株が多く並んだ。業績予想の引き上げが小幅にとどまったインソース<6200>は出尽くし感から急落。ダイキン<6367>はレーティング格下げ観測、四国電力<9507>は中間配当見送りで大幅安。ダブル・スコープ<6619>は連日でストップ安売り気配のまま終えた。 一方、前日大きく下落した郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手が反発。米長期金利の続伸を受けて第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>が高い。業績予想を下方修正も不適切行為発覚後の過度な懸念が後退した日製鋼<5631>、第1四半期決算が市場予想を上回ったツルハHD<3391>、関連会社が楽天グループ<4755>とオンライン診療で協業合意したと発表したネクシィーズG<4346>などが大幅に上昇し、東証プライム市場の上昇率上位に入った。 <YN> 2022/09/21 15:33 相場概況 日経平均は反発、買い戻し先行も上値の重い展開 日経平均は反発。国内が連休中だった16、19日の米株式市場でダウ平均は計52.86ドル高。世界銀行や運送大手フェデックスが世界的な景気後退リスクを警告したことで警戒感が高まった一方、ミシガン大学消費者信頼感指数の9月期待インフレ率の低下が下支え。前日は米長期金利の2011年来の高値更新で売りが先行したが、中国成都市での都市封鎖解除方針などが好感され上昇に転じた。ナスダック総合指数は同期間-0.15%だった。先週末にかけて大幅に下落していた日経平均は連休明け買い戻しが先行し、221.03円高からスタートすると、寄り付き直後に27907.45円(339.8円高)まで上昇。しかし、買いが続かず急失速すると前場中ごろには60.21円高まで上げ幅を縮小。その後は下げ渋ったものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強く、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比120.77円高の27688.42円となった。東証プライム市場の売買高は10億3441万株、売買代金は2兆5567億円だった。セクターではゴム製品、食料品、鉄鋼が上昇率上位となった一方、海運、不動産、精密機器が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>など主力の値がさハイテク・グロース株が高い。ルネサス<6723>、スクリン<7735>など半導体関連の上昇も目立った。デンソー<6902>、マツダ<7261>の自動車関連のほか、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>、三菱重工<7011>など市況関連株が堅調。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信大手は配当権利取りの買いで上昇。業績・配当予想を増額した南都銀行<8367>が急伸。オルガノ<6368>は外資証券による買い推奨を受けて大幅高。扶桑化学工業<4368>は業績予想の上方修正で一時急伸。東証スタンダード市場では業績上方修正が好感されたミタチ産業<3321>、ディアイシステム<4421>が急伸した。 一方、中国コンテナ船運賃指数(CCFI)の下落を受けて郵船<9101>、川崎汽船<9107>が大幅安。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>などグロース株の一角が下落。エイチ・アイ・エス<9603>、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>などインバウンド関連は利食い売りに押された。クロスキャット<2307>は業績上方修正が出尽くし感に繋がり急落。コーセル<6905>、サツドラHD<3544>は第1四半期決算が嫌気された。韓国子会社の上場に関する詳細が発表されたダブル・スコープ<6619>は先週末の一部報道に沿った内容ではあったが、改めて売りが膨らみ、ストップ安売り気配のまま場中値付かずとなった。 <YN> 2022/09/20 16:14 相場概況 日経平均は反落、金利上昇や景気後退懸念で手仕舞い売り膨らむ 日経平均は反落。15日の米株式市場でダウ平均は173ドル安と反落。長期金利の上昇でハイテク株が売られたほか、過剰な利上げによる景気後退を懸念した売りが続いた。ナスダック総合指数は-1.42%と大幅反落。米国市場の流れを引き継いで東京市場でもハイテク株を中心に売りが先行し、日経平均は244.52円安からスタート。また、米物流大手フェデックスが発表した6-8月期の暫定決算が予想を大幅に下回り、時間外取引の米株価指数先物が下落していたことで売りが膨らみ、午前中ごろには27525.68円(350.23円安)まで下落。心理的な節目を手前に下げ渋ったものの、アジア市況も軟調に推移するなか、国内3連休を控えた手仕舞い売りが優勢で、その後は安値圏でのもみ合いが続いた。午前に中国で発表された8月小売売上高と8月鉱工業生産は揃って予想を上回ったが、市場の反応は限られた。 大引けの日経平均は前日比308.26円安の27567.65円となった。東証プライム市場の売買高は14億1756万株、売買代金は3兆4048億円だった。セクターでは海運、鉱業、電気機器が下落率上位となった一方、銀行、電気・ガス、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は30%だった。 個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、スクリン<7735>の半導体関連株が大きく下落。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、SMC<6273>の値がさ株の下落も大きい。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、大阪チタ<5726>、DOWA<5714>など市況関連株も全般下落。三井ハイテック<6966>は連日で急落し、TDK<6762>、ローム<6963>、日東電工<6988>など電子部品関連も総じて安い。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>などグロース株も大幅に下げており、ブイキューブ<3681>、MSOL<7033>、エニグモ<3665>など中小型グロース株の下落がきつめ。アスクル<2678>は決算を受けて急落。ダブル・スコープ<6619>は韓国子会社の上場に関してブックビルディングが不調との一部報道が嫌気された。 一方、米長期金利の上昇を追い風に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクが揃って上昇。F&LC<3563>、資生堂<4911>、7&I-HD<3382>、三菱地所<8802>など内需系の銘柄がしっかり。アリババ株の売却益計上を発表したソフトバンクG<9984>はハイテク株安のなか逆行高。業績予想を上方修正したM&Aキャピタル<6080>は急伸して東証プライム市場の上昇率トップに踊り出た。国内証券によるカバレッジ開始を受けたファイバーゲート<9450>、月次動向で見直し買いが入ったスノーピーク<7816>が大きく上昇。ほか、レーティング引き上げや目標株価引き上げを背景にクスリのアオキ<3549>、リゾートトラスト<4681>が高い。 <YN> 2022/09/16 15:36 相場概況 日経平均は反発、不透明感くすぶり動意に乏しい展開 日経平均は反発。14日の米株式市場でダウ平均は30ドル高と小反発。前の日の急落の反動で買い戻しが先行したほか、8月卸売物価指数(PPI)に若干の改善が見られたことが寄与。ただ、金融引き締め懸念がくすぶるなか長期金利が高止まりしていたことで一時下落に転じる場面もあった。ナスダック総合指数は+0.74%と反発。日経平均は55.34円高からスタートしたが自律反発狙いの買いも乏しく、一時は下落に転じるなど前日終値を挟んだもみ合いが続いた。前引けにかけては時間外取引のダウ平均先物の強含みを支援要因にやや上げ幅を広げたが、午後に入ってアジア市況やダウ平均先物が軟化すると再び騰勢を弱めた。概ね予想に一致したPPIもコア指数では予想を上回っており、インフレ懸念がくすぶる中、今晩の米8月小売売上高などを見極めたいとの思惑もあり、動意に乏しい展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比57.29円高の27875.91円となった。東証プライム市場の売買高は8億9754万株、売買代金は2兆3326億円だった。セクターでは空運、不動産、陸運が上昇率上位となった一方、鉄鋼、精密機器、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は42%だった。 個別では、前日に急落した東エレク<8035>やソニーG<6758>などの主力株のほか、Sansan<4443>、インフォマート<2492>などの中小型グロース株が反発。原油市況の上昇や米長期金利の高止まりからINPEX<1605>、東京海上HD<8766>なども買い優勢。1日当たり入国者数上限撤廃などが認められる方向との報道を受けてインバウンド関連が軒並み高となり、JAL<9201>、JR東日本<9020>、西武HD<9024>、資生堂<4911>、マツキヨココカラ<3088>などが上昇。目標株価が引き上げられた神戸物産<3038>は大幅高。今期見通しが評価されたラクスル<4384>はストップ高まで買い進まれ、決算が悪材料出尽くしに繋がったエニグモ<3665>、決算が好感されたパーク24<4666>やギフトHD<9279>は急伸した。SBIHD<8473>子会社によるTOB(株式公開買い付け)が判明したアルヒ<7198>はストップ高比例配分となった。 一方、レーザーテック<6920>が大きく下落し、キーエンス<6861>、SMC<6273>、ファナック<6954>などの値がさ株が軟調。前日の米株式市場で素材セクターが大きく下落していたこともあり、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>など鉄鋼株が軒並み下落。大和工業<5444>は大幅安となった。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は利食い売りが膨らんだ。中国が医療機器市場で外国製品の締め出しに動いているとの報道でシスメックス<6869>、テルモ<4543>、オリンパス<7733>が売られた。KADOKAWA<9468>は東京五輪の汚職を巡る一件での会長逮捕がネガティブ視されて急落。前日に好決算を手掛かりに売買が盛り上がっていた三井ハイテック<6966>は次第に利食い売りが膨らみ急落した。 <YN> 2022/09/15 15:30 相場概況 日経平均は5日ぶり急反落、米CPI上振れで金融引き締め懸念再燃、一時800円安 日経平均は5日ぶり急反落。13日の米株式市場でダウ平均は1276ドル安と5日ぶり急反落。8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで金融引き締め懸念が強まった。長期金利が急伸したほか過剰な引き締めによる景気後退懸念も浮上し幅広い銘柄が売られた。ナスダック総合指数も-5.15%と急落。日経平均は481.93円安からギャップダウンで始まると、すぐに28000円を割り込み、寄り付き直後に27795.64円(818.99円安)とこの日の安値を記録。一方、為替の円安進行を支援要因とした輸出企業やインバウンド関連銘柄への押し目買いなどで下げ渋ると、買い戻しが入り、一時は28000円を回復。しかし、午後に為替介入を示唆する日銀に関する報道を受けて円安が一服すると再び売りが強まった。大引けまで弱含み、結局、朝方に付けた安値に近いところで終えた。 大引けの日経平均は前日比796.01円安の27818.62円となった。東証プライム市場の売買高は12億48万株、売買代金は3兆621億円だった。セクターではゴム製品、電気機器、精密機器を筆頭にほぼ全面安となった。一方、空運、銀行は上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は7%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>などの主力ハイテク株のほか、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、ファナック<6954>の値がさ株、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>などのグロース株が軒並み大きく下落した。東証プライム市場の下落率上位にはラクスル<4384>、マネフォ<3994>、ラクス<3923>などの中小型グロース株が多く入った。ヤーマン<6630>は決算が嫌気されて急落し、下落率トップとなった。中国電力<9504>も今期見通しが失望されて大幅に下落。 一方、前日の米株式市場でエネルギー関連が相対的に底堅ったことでINPEX<1605>、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>、三菱重工<7011>、東邦チタ<5727>などが堅調。連日で賑わっていたインバウンド関連も底堅く、JAL<9201>、JR東日本<9020>、高島屋<8233>、エアトリ<6191>などが買われた。エイチ・アイ・エス<9603>は決算があく抜け感にも繋がり大幅高。三井ハイテック<6966>は好決算を手掛かりにハイテク株安のなか小幅ながら逆行高。米長期金利の上昇を背景にみずほFG<8411>、第一生命HD<8750>も堅調推移。他方、個人投資家の押し目買いが活発化したようで、マザーズ指数の下落率が小幅にとどまり、個別ではANYCOLOR<5032>などの直近IPOのほか、セルソース<4880>、マクビープラ<7095>などの好決算銘柄で大幅高となったものが見られた。 <YN> 2022/09/14 15:54 相場概況 日経平均は4日続伸、米CPI前に様子見もインフレ減速期待の買いが優勢 日経平均は4日続伸。12日の米株式市場でダウ平均は230ドル高と4日続伸。8月消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなかインフレ鎮静化を期待した買いが先行。NY連銀が発表した8月の期待インフレ率が大幅低下したことも投資家心理を改善させ、相場をさらに押し上げた。ナスダック総合指数も+1.27%と4日続伸。米国株高を受けて日経平均は14.1円高からスタートし、早い段階で買いが優勢になると9時50分には28659.76円(117.65円高)とこの日の高値を付けた。一方、米10年債利回りが6月来高水準を記録していたこともあり、その後伸び悩むと前引けにかけては騰勢を弱める展開に。今晩に発表される米8月CPIを前に模様眺めの向きも強く、午後は狭い値幅でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比72.52円高の28614.63円となった。東証プライム市場の売買高は9億3159万株、売買代金は2兆3608億円だった。セクターではその他製品、陸運、空運が上昇率上位となった一方、輸送用機器、保険、精密機器が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%だった。 個別では、連日の原油市況の上昇を受けてINPEX<1605>が買われ、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>などの資源関連が上昇、大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は揃って急伸。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運も堅調。全国旅行支援の報道を手掛かりに連日でリオープン(経済再開)関連が買われ、ANAHD<9202>、JR東日本<9020>、エイチ・アイ・エス<9603>、オープンドア<3926>が高い。新作ソフトの販売好調が伝わった任天堂<7974>は急伸。決算が好感された学情<2301>、正栄食品<8079>、アイケイケイ<2198>が大幅高となり、神戸物産<3038>も決算があく抜け感に繋がり買われた。カルビー<2229>、デンソー<6902>はレーティング格上げが材料視された。新製品の好調を背景に米アップルの株価が好調でTDK<6762>なども高い。ほか、マネフォ<3994>、Sansan<4443>など中小型グロース株の一角が大きく上昇。 一方、為替の円安進行の一服でマツダ<7261>、SUBARU<7270>、三菱自<7211>が大きく下落。アイシン<7259>、トヨタ紡織<3116>はレーティング格下げで売られた。ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>など値がさ株の一角が軟調。ファナックなどのFA(Factory Automation)関連株は8月工作機械受注の速報値が前月比でマイナスだったことも影響したもよう。株主優待の廃止や今期の減益見通しが嫌気されたシーアールイー<3458>は急落し、東証プライム市場の下落率トップとなった。 <YN> 2022/09/13 15:42 相場概況 日経平均は3日続伸、水際対策緩和への期待感も株価支援要因に 日経平均は3日続伸。先週末9日の米株式市場でNYダウは3日続伸。ドル高が一段落したほか、予想を上回った企業決算を受け買いが先行した。週末で買い戻しが加速したほか、13日発表予定の8月の消費者物価指数(CPI)の改善が期待され長期金利が低下したこともありハイテク株が買われ、主要株価指数は上げ幅を拡大して取引を終了した。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は268.84円高でスタート。政府が新型コロナ水際対策の入国者数上限を撤廃する調整に入ったと伝えられたことから、経済活動の本格再開への期待感が高まったことも株価支援要因となり、日経平均は売買一巡後はやや様子見ムードが広がったが概ね底堅く推移し、3日続伸となった。大引けの日経平均は前日比327.36円高の28542.11円となった。東証プライムの売買高は9億2587万株、売買代金は2兆1699億円だった。セクターでは陸運業、空運業、精密機器などが上昇。一方、鉱業、電気・ガス業、海運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は26%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>、資生堂<4911>、オリンパス<7733>、三菱自<7211>、村田製<6981>、ダブル・スコープ<6619>などが高く、メルカリ <4385>やエムスリー<2413>などのグロース(成長)株、東エレク<8035>やルネサス<6723>など半導体関連株も堅調だった。また、新型コロナ水際対策の緩和期待から、JAL<9201>やANAHD<9202>などの空運株、JR東<9020>や京急<9006>、京成<9009>などの電鉄株、エイチ・アイ・エス<9603>やOLC<4661>などの旅行・レジャー関連株が買われた。個別の材料では、中間期営業利益が第1四半期段階の減益から増益に転じた鎌倉新書<6184>、第1四半期営業損益が前年同期の赤字から黒字に転じたgumi<3903>がストップ高となり、今期営業黒字転換予想を発表したエイチーム<3662>、業績予想を上方修正したオハラ<5218>、自社株買いを発表したカネカ<4118>などが物色された。一方、三菱重<7011>、INPEX<1605>、武田薬<4502>、トヨタ<7203>などが安く、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などの海運株、三菱UFJ<8306>など金融株の一角が軟調だった。個別の材料では、特別損失を計上したポールHD<3657>、第3四半期営業利益の伸びが鈍化したクミアイ化<4996>が安く、今期営業損益黒字転換予想を発表した鳥貴族HD<3193>も朝高の後は下げに転じた。 <FA> 2022/09/12 15:30 相場概況 日経平均は続伸、金融政策絡み粗方織り込み買い優勢、SQ値は下回る 日経平均は続伸。8日の米株式市場でダウ平均は193ドル高と続伸。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ抑制の決意を再強調したほか、欧州中央銀行(ECB)が0.75ptの大幅利上げを実施したことで金利が上昇するなか軟調スタートも、目先の金融政策に関わる材料が大方織り込まれたとの見方から次第に買い戻しが優勢に。日経平均は139.43円高からスタートすると、寄り付き直後に28286.02円(220.74円高)まで上昇。株価指数先物・オプション9月限の特別清算指数算出(メジャーSQ)に伴う売買が絡み、その後は一進一退が続いた。昼頃、黒田日銀総裁が岸田首相と会談を行い、「急速な為替変動は望ましくない」等との発言が伝わると、60銭ほど円高・ドル安が進んだことで午後の寄り付き直後には一時弱含んだが、影響は限られ、その後は再び28200円台に値を戻した。 大引けの日経平均は前日比149.47円高の28214.75円となった。なお、SQ確定値は28253.40円。東証プライム市場の売買高は12億2470万株、売買代金は3兆1436億円だった。セクターでは海運、電気・ガス、不動産が上昇率上位となった一方、空運、ゴム製品、精密機器が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。 個別では、ダブル・スコープ<6619>、レノバ<9519>など個人投資家人気の高い銘柄への物色が活発でともに急伸し売買代金上位に入った。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手や、塩野義<4507>、中外製薬<4519>、エーザイ<4523>などの医薬品が大幅に上昇し、東エレク<8035>、アドテス<6857>、京セラ<6971>、イビデン<4062>など半導体・電子部品の一角が堅調。ギフティ<4449>、SREHD<2980>、ラクスル<4384>など中小型グロース株が全般強い動き。新日本科学<2395>はレーティング最上位でのカバレッジ開始で急伸し、東証プライム市場の上昇率トップとなった。ISID<4812>はレーティング格上げで大幅高。水際対策緩和など直近の報道を背景にインバウンド関連としてソースネクスト<4344>が人気化した。 一方、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株の一角が軟調。グロース株高のなかメルカリ<4385>は売り先行で結局横ばい。8月既存店売上高が軟調だったラウンドワン<4680>は一時下落も下げ渋って小幅高に転じた。レーティング格下げが観測されたIIJ<3774>、ブリヂストン<5108>は売られた。ANAHD<9202>、JR東日本<9020>などリオープン関連の一角は利食い売り優勢。円安進行の一服感でトヨタ自<7203>、日産自<7201>、デンソー<6902>などが軟調だった。 <YN> 2022/09/09 15:46 相場概況 日経平均は急反発、原油安によるインフレ懸念緩和や金利低下を好感、28000円回復 日経平均は大幅反発。7日の米株式市場でダウ平均は436ドル高と3日ぶり大幅反発。原油先物価格が1月来の安値を更新し長期金利が低下すると、インフレ懸念の緩和に伴い買い戻しが強まった。また、連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長が過剰な利上げリスクに言及したほか、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75pt利上げが織り込まれたとの見方が強まると、相場を一段と押し上げた。ナスダック総合指数は+2.13%と8日ぶりの大幅反発。日経平均は302.38円高とギャップアップでスタートすると、朝方から買いが先行し、昼前には一時28000円を回復。午後に入ってからもじりじりと値を切り上げる展開が続き、28000円は軽々超えて一時28083.79円(653.49円高)まで上昇した。なお、今晩は欧州中央銀行(ECB)定例理事会、パウエルFRB議長の発言が予定されている。 大引けの日経平均は前日比634.98円高の28065.28円となった。東証プライム市場の売買高は12億765万株、売買代金は2兆9818億円だった。セクターでは精密機器、空運、医薬品を筆頭にほぼ全面高。一方、鉱業のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の93%、対して値下がり銘柄は6%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>の主力ハイテク株のほか、OLC<4661>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>など値がさ株が総じて高い。東エレク<8035>、ルネサス<6723>など半導体関連も大幅高。米アップルの新製品発表もあり、イビデン<4062>、ローム<6963>の関連株も大きく上昇。インフォマート<2492>、サイボウズ<4776>、レノバ<9519>など中小型グロース株の一角が急伸。原油安によるコスト減を好感しユニ・チャーム<8113>、花王<4452>、レンゴー<3941>なども強い動き。国際線予約数の急回復の報道を手掛かりにJAL<9201>、ANAHD<9202>の空運も高い。NTT<9432>、バンナムHD<7832>、NTN<6472>はレーティングを材料に大幅高。アイル<3854>は今期見通し及び中計が好感されて急伸。 一方、原油先物価格の急落を受けてINPEX<1605>が軟調。グロース株の中ではJMDC<4483>が大幅に下落。ほか、SHIFT<3697>、マネフォ<3994>、ラクス<3923>などグロース株の一角で冴えないものが散見された。パーク24<4666>は東京五輪のスポンサー選定を巡る一件での幹部への調査が伝わり大幅に下落。アイモバイル<6535>は今期見通しが物足りないとの評価から大きく売られた。ほか、レーティングの格下げを受けて三井不動産<8801>、川崎重工<7012>が下落した。 <YN> 2022/09/08 15:44 相場概況 日経平均は反落、連休明けの米株安・金利急伸で売り膨らむ、27500円割れ 日経平均は反落。6日の米株式市場でダウ平均は173ドル安と続落。連休明けの買い戻しが先行したが、経済指標の予想外の改善を受けて金融引き締め強化が警戒されると、金利が急伸して株式は下落に転換。長期債利回りが6月来の高水準に達したほか、中国での都市封鎖の拡大や欧州のエネルギー問題への懸念もくすぶり、終日軟調推移となった。ナスダック総合指数は-0.73%と7日続落。米株安を受けて日経平均は80.5円安からスタート。寄り付き直後は27500円を下値支持として意識する動きが見られたが、同水準を割ると売りが膨らみ、早い時間帯で27300円割れを見た。安いところでは27268.70円(357.81円安)まで下落。ただ、時間外取引のダウ平均先物が下げ幅を縮めるに伴い、午後は緩やかながら買い戻しにより下げ幅を縮める展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比196.21円安の27430.30円となった。東証プライム市場の売買高は11億1504万株、売買代金は2兆7522億円だった。セクターでは海運、鉱業、石油・石炭が下落率上位となった一方、保険、不動産、小売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は24%となった。 個別では、社長インタビューでのコンテナ船市況の沈静化への言及が嫌気された郵船<9101>が急落し、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>も大幅に下落。米長期金利の上昇を背景に東エレク<8035>、スクリン<7735>の半導体関連のほか、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>のハイテク株、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>のグロース株が軒並み安。INPEX<1605>、三菱商事<8058>、IHI<7013>、コマツ<6301>など市況関連株も全般下落。Sansan<4443>、マネフォ<3994>など中小型グロース株が東証プライム市場の下落率上位に入った。業績予想を下方修正したくら寿司<2695>、レーティング格下げが観測されたPHCホールディングス<6523>、複数の証券会社が目標株価を引き下げたシャープ<6753>が急落し、下落率上位に並んだ。 一方、主力株ではファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、SMC<6273>など値がさ株の一角がしっかり。NTT<9432>、7&I-HD<3382>、三井不動産<8801>、NEC<6701>などディフェンシ系の銘柄で堅調なものが多かった。昨日から2円以上も円安・ドル高が進んだことでSUBARU<7270>、三菱自<7211>、マツダ<7261>など自動車株の多くが大幅に上昇。米10年債利回りが6月来の高水準まで上昇したことを受けて、東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>などの保険株も高い。今期2ケタ増益見通しや中期計画が評価されたウェルネット<2428>は急伸し、東証プライム市場の上昇率トップとなった。ほか、プレミアグループ<7199>、レーティング格上げが確認されたユニチカ<3103>などが上昇率上位に入った。 <YN> 2022/09/07 15:36 相場概況 日経平均は5日ぶり小反発、祝日明けの米市場睨みで急失速 日経平均は5日ぶり小反発。5日の米株式市場はレイバーデーで休場。欧州株式市場ではノルドストリームを巡るエネルギー危機への懸念からドイツとフランスの株価指数が大幅に下落した一方、与党・保守党の党首選挙でトラス外相が選出された英国は小幅に上昇した。時間外取引の米株価指数先物が上昇するなか、日経平均は30.54円高からスタート。特にナスダック100先物が上げ幅を広げていたことで、祝日明けの米株市場の上昇を期待した買いが入ったもよう。午前中ごろには一時27813.78円(194.17円高)まで上昇した。しかし、その後は一転して失速する流れが続き、前引け直前には前日比マイナス圏まで落ち込む場面があった。午後は今晩の米国市場を見極めたいとの思惑から動意薄となり、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比6.90円高の27626.51円となった。東証プライム市場の売買高は8億5021万株、売買代金は2兆1251億円だった。セクターでは精密機器、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位となった一方、サービス、海運、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は46%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が上昇。任天堂<7974>、キーエンス<6861>などの値がさ株も堅調。石油輸出国機構(OPEC)プラスでの減産合意を受けて石油資源開発<1662>が買われ、日本製鉄<5401>、DOWA<5714>など市況関連がしっかり。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連は揃って大幅に上昇。東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>、レノバ<9519>が急伸。日経平均への採用が決まったHOYA<7741>は大幅高。ほか、業績・配当予想を上方修正したトーホー<8142>、好決算が評価された日本ハウス<1873>、レーティング格上げが好感された新田ゼラチン<4977>、日経平均からの除外決定で悪材料出尽くしとなったユニチカ<3103>などが急伸。ABCマート<2670>は月次動向を手掛かりに大きく上昇した。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が下落。グロース株ではメルカリ<4385>が大幅安。原油価格の高騰を嫌気して東京電力HD<9501>、ニトリHD<9843>が大きく下落。ダイキン<6367>、楽天G<4755>、資生堂<4911>、花王<4452>の下落も目立つ。HOYAと同時に日経平均への採用が決まったSMC<6273>と日本電産<6594>は一時上昇も失速して下落となり、日経平均への採用期待が剥落したOLC<4661>は大幅安。公募増資を発表したJMDC<4483>は急落した。クボタ<6326>はレーティング格下げで売り優勢。シダックスがTOBに反対表明したことでオイシックス<3182>が大きく売られた。米アマゾンによる処方薬販売への参入報道で競合激化懸念が高まり、アインHD<9627>を筆頭に、日本調剤<3341>、ウエルシアHD<3141>、スギHD<7649>など調剤薬局関連が軒並み安となった。 <YN> 2022/09/06 15:44 相場概況 日経平均は4日続落、200日線など意識し朝安の後は下げ渋る展開 日経平均は4日続落。先週末2日の米株式市場でNYダウは反落。8月の雇用統計発表を受け利上げ加速観測がやや後退し、買いが先行した。しかし、金融引き締め長期化による景気下押し懸念は継続し、また、ロシアのガスプロムがノルドストリーム稼働停止を継続すると発表すると欧州景気の下振れ懸念から下落に転じた。米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は83.55円安でスタートしたが、市場では日経平均は心理的な節目とされる27500円や27400円台後半に位置する200日移動平均線が下値支持線となるとの見方が意識された。また、ダウ平均先物が時間外取引で底堅い動きとなったことも下支え要因となり、後場は次第に押し目買い優勢の展開となり、日経平均は一時上げに転じる場面があった。大引けの日経平均は前日比31.23円安の27619.61円となった。東証プライムの売買高は8億1192万株、売買代金は1兆9985億円だった。セクターでは陸運業、空運業、輸送用機器などが下落。一方、石油石炭製品、鉄鋼、鉱業が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は37%となった。個別では、デンソー<6902>、ホンダ<7267>、JAL<9201>、ファーストリテ<9983>、OLC<4661>、レノバ<9519>、NTT<9432>、村田製<6981>が安く、また、JR東<9020>や京成<9009>などの陸運・電鉄株、JAL<9201>などの空運株、日産自<7201>などの自動車株、アステラス薬<4503>などの薬品株が下げた。個別の材料では、低調な決算を発表したロックフィルド<2910>、業績予想を下方修正したカナモト<9678>、G3HD<3647>、じもとHD<7161>、第1四半期決算が市場予想を下振れたアインHD<9627>などが売られた。一方、三菱重<7011>、富士通<6702>、丸紅<8002>、ネクソン<3659>、リクルートHD<6098>、F&LC<3563>、SMC<6273>などが高く、また、コスモエネHD<5021>などの石油株、石油資源<1662>などの資源・エネルギー株、日本製鉄<5401>などの鉄鋼株などが上げた。個別の材料では、政府が量子技術を用いた新サービス開発を支援との報道が手掛かりとなったフィックスターズ<3687>が上げ、英の次世代型原子炉開発に日本が参加と報じられ原発関連として助川電<7711>が物色され、また、新型コロナ「第7波」でオンライン診療が増加との報道が手掛かりとなったオプティム<3694>が買われた。 <FA> 2022/09/05 15:30 相場概況 日経平均は小幅に3日続落、米雇用統計を前に模様眺め、金利先高観が重石 日経平均は小幅に3日続落。1日の米株式市場でダウ平均は146ドル高と5日ぶりに反発。米8月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数などが予想を上回ったことで、金融引き締め強化への警戒感から中盤まで大きく下落。一方、引けにかけては米8月雇用統計前の買戻しが強まり、ダウ平均は上昇に転じた。長期金利の急伸でハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は-0.26%と5日続落。前日に時間外取引の米株価指数先物の下落を受けて先んじて下げていた日経平均は94.13円高からスタート。しかし、寄り付き直後を高値にすぐに失速するとマイナスに転じ、早い時間帯に27570.74円(90.73円安)まで下げ幅を拡大。24年ぶりの円安・ドル高を支えにその後は下げ渋ったが、米雇用統計前に戻りは鈍く、その後は安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比10.63円安の27650.84円となった。東証プライム市場の売買高は10億3061万株、売買代金は2兆4774億円だった。セクターでは鉄鋼、空運、非鉄金属が下落率上位となった一方、証券・商品先物、保険、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は35%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>など半導体関連のほか、ソニーG<6758>、信越化学<4063>、HOYA<7741>など値がさ株の一角が軟調。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三井金属<5706>の鉱業、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運など市況関連株が全般安い。三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛・原発関連は大幅安。JMDC<4483>、ベイカレント<6532>、ラクス<3923>などグロース株も全般冴えない。内田洋行<8057>は今期営業減益見通しが嫌気され大幅安。丸和運輸<9090>はレーティング格下げで大きく下落した。 一方、グロース株ではメルカリ<4385>が大幅高で、ダブル・スコープ<6619>も急伸。リクルートHD<6098>も高い。1ドル=140円台と24年ぶりの円安水準を記録したことでホンダ<7267>、三菱自<7211>、スズキ<7269>など自動車の一角が買い優勢。中外製薬<4519>、塩野義<4507>の医薬品もしっかり。百貨店各社の既存店売上高が好調だったことで後半失速はしたものの、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>が年初来高値を更新し、Jフロント<3086>、H2O<8242>、松屋<8237>なども買われた。米長期金利の上昇でみずほFG<8411>、東京海上HD<8766>など金融も堅調。ダイオーズ<4653>はMBOの実施が発表され、TOB価格へサヤ寄せとなった。 <YN> 2022/09/02 15:39 相場概況 日経平均は大幅続落、米金利上昇や米中摩擦懸念で売り膨らむ 日経平均は大幅続落。31日の米株式市場でダウ平均は280ドル安と4日続落。8月ADP雇用統計が予想を下回ったため、大幅利上げ観測が後退して一時上昇。しかし、クリーブランド連銀のメスター総裁が来年の早い時期に政策金利を4%以上に引き上げるべきとタカ派姿勢を表明したことで、長期金利が上昇し下落に転じた。ナスダック総合指数は-0.56%と4日続落。日経平均は294.53円安と大きく28000円を割り込んでスタート。米国の中国に対する半導体輸出規制の報道を受け、時間外取引のナスダック100先物が下げ幅を広げるなか、ハイテク株を中心に売りが広がった。香港ハンセン指数も下落するなか、下値模索の展開が続き、一時27606.22円(485.31円安)まで下落した。その後、200日移動平均線を手前に下げ渋ったが、戻りは鈍く、午後は安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比430.06円安の27661.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億42万株、売買代金は2兆7170億円だった。セクターでは海運、卸売、鉱業を筆頭にほぼ全面安となり、上昇したのは建設のみだった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の87%、対して値上がり銘柄は11%となった。 個別では、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、東エレク<8035>などの半導体関連株や、日本電産<6594>、イビデン<4062>、村田製<6981>などのハイテク株が全般大きく下落。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>といった値がさ株も大幅安。景気後退懸念から三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社株や、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、INPEX<1605>などが安い。三井金属<5706>はレーティング格下げもあり大幅安。鋼材値上げの受け入れが伝わったトヨタ自<7203>はEV電池生産への投資報道もあったが、コスト増への懸念から下落。デンソー<6902>も大きく売られた。ACCESS<4813>は赤字決算が嫌気されて急落し、ラクーンHD<3031>は順調な第1四半期決算ながらもサプライズに乏しく、地合いの悪化も手伝って急落。 一方、鋼材値上げが好感されて日本製鉄<5401>が上昇。業績予想を上方修正した菱洋エレクトロ<8068>は急伸。レーティング格上げが観測された日本ゼオン<4205>、外資証券の目標株価引き上げを受けた積水ハウス<1928>は大幅高。KADOKAWA<9468>は、ゲーム子会社の中国テンセント子会社などへの第三者割当増資実施が材料視された。円安進行を支援要因にSUBARU<7270>、スズキ<7269>、三菱自<7211>の自動車株の一角が堅調。アステラス薬<4503>、コナミG<9766>など景気動向に左右されにくいセクターの一角もしっかりだった。 <YN> 2022/09/01 15:32 相場概況 日経平均は反落、円安や水際対策の緩和受けて底堅い動き 日経平均は反落。30日の米株式市場でダウ平均は308ドル安と3日続落。値ごろ感の買いで上昇して始まったが、8月消費者信頼感指数や7月JOLT求人件数が予想を上回ると大幅利上げ観測が強まり、長期金利の上昇を嫌気して大幅下落に転じた。台湾が中国のドローンに威嚇射撃を行うなど地政学リスクも売りに拍車をかけた。ナスダック総合指数は-1.11%と3日続落。米株安を受けて、日経平均は267.49円安と28000円割れからスタート。ただ、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移するなか、すぐに切り返すと下げ幅を縮める動きが続き、午前中ごろには28104.80円(90.78円安)とこの日の高値を記録。その後はもみ合いが続いたが、為替の円安基調や水際対策の緩和を好感した買いが下値を支え、米国株に比して底堅い動きとなった。 大引けの日経平均は前日比104.05円安の28091.53円となった。東証プライム市場の売買高は13億3218万株、売買代金は3兆2723億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、卸売が下落率上位となった一方、空運、保険、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は33%となった。 個別では、ソニーG<6758>、信越化学<4063>、HOYA<7741>の値がさ株が下落。原油先物価格の急落を受けて前日から一転、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOS<5020>などが大幅安となった。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運のほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>などの商社、DOWA<5714>、JFEHD<5411>など市況関連株が全般売られた。F&LC<3563>は国内外の証券会社による目標株価引き下げや「マグロ偽装」疑惑の一部報道を受けて大幅安。 一方、ダブル・スコープ<6619>が大幅反発。ノルウェーのフレイヤー・バッテリーと合弁契約を締結した日本電産<6594>は大幅高。足元の円安基調や国内メーカーの7月世界生産台数が前年比プラスとなったことを手掛かりに日産自<7201>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>など自動車各社が高い。水際対策の緩和を好感し、JAL<9201>が大幅高で連日の年初来高値。JR西日本<9021>など陸運各社も続伸。東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険は米長期金利の上昇を受けて買われた。リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>などグロース株の一角も高い。IRジャパン<6035>は、元役員のインサイダー取引疑惑を巡る警戒感が後退して急伸。東証プライム市場の上昇率上位にはギフティ<4449>、オロ<3983>など中小型グロース株が並んだ。 <YN> 2022/08/31 15:57 相場概況 日経平均は反発、自律反発狙いの買いで28000円回復も25日線超えられず 日経平均は反発。29日の米株式市場でダウ平均は184ドル安と続落。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの加速を警戒した売りが継続。値ごろ感からの買いでダウ平均は一時上昇に転じる場面もあったが、長期金利の上昇を受けたハイテク株の売りが相場の重石になった。ナスダック総合指数は-1.02%と続落。日経平均は自律反発狙いの買いから207.76円高と28000円を回復してスタート。戻り待ちの売りも強く、一時は27944.25円まで上げ幅を縮小したが、切り返すとすぐに28000円を回復。後場は、ナスダック100先物が上げ幅を広げるなか買い戻しが続き、午後中ごろには28233.80円(354.84円高)まで上げ幅を広げた。ただ、週末にかけて控える海外の重要指標を前に様子見ムードが強く、25日移動平均線を下回った推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比316.62円高の28195.58円となった。東証プライム市場の売買高は9億9838万株、売買代金は2兆4564億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、陸運を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は13%となった。 個別では、原油先物価格の上昇を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOS<5020>が大幅高。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連も軒並み高。三井物産<8031>、双日<2768>など商社株も総じて上昇。DOWA<5714>、日本製鉄<5401>などその他の市況関連株も全般高い。JAL<9201>が年初来高値を更新し、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>など陸運各社が堅調。NEC<6701>は初の自社株買いを発表して大幅高。レーティング格上げが観測された三井不動産<8801>、あいHD<3076>も大きく上昇した。 一方、ダブル・スコープ<6619>、ベイカレント<6532>、7&I-HD<3382>、F&LC<3563>が軟調。森永乳業<2264>、カシオ<6952>、SUMCO<3436>はレーティング格下げを受けて下落。新株予約権の発行が嫌気されたダイヤモンドエレク<6699>は急落した。コジマ<7513>は配当権利落ちで処分売りに押された。 <YN> 2022/08/30 15:37 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、米国株の大幅下落受け急落 日経平均は3日ぶり大幅反落。先週末26日の米株式市場でNYダウは3日ぶり大幅反落。ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が想定以上にタカ派的となったため、金利上昇が警戒され投資家心理が悪化し売りが加速した。同時に景気後退懸念の強まりによる売りも再燃し株価を押し下げた。大幅安となった米株式相場を受けた今日の東京市場は売りが先行した。取引開始後、前場の中頃に日経平均が今日の安値をつけた後は、朝方下げたダウ平均先物が下げ止まったことなどが東京市場の株価下支え要因となり、日経平均はやや下げ幅を縮めた。一方、取引時間中に米長期金利が上昇したことなどから積極的な押し目買いは限られ、様子見ムードが強まる中、日経平均は大幅安で本日を終えた。大引けの日経平均は前日比762.42円安の27878.96円となった。東証プライムの売買高は10億7366万株、売買代金は2兆5949億円だった。セクターでは精密機器、機械、サービス業などが下落。一方、鉱業、石油石炭製品の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、日本電産<6594>、ファナック<6954>などが安く、また、キーエンス<6861>などのハイテク株、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連株、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>などのグロース(成長)株が下落した。このほか、小売り子会社が6月時点で債務超過と発表した東電力HD<9501>、今期純利益が1%減予想と発表した大和コン<3816>、低調な決算となったキタック<4707>、株式売出しを発表し株式需給の悪化が懸念されたカーバイド<4064>、プロネクサス<7893>、新株予約権発行を発表したニチモウ<8091>などが下げた。一方、INPEX<1605>など資源・エネルギー株やコスモエネHD<5021>など石油株の一角が底堅く、また、いすゞ<7202>やSUBARU<7270>など自動車株の一角が堅調な展開となった。このほか、環境省が「都市鉱山」からの金属回収2030年度までに倍増させるとの報道を受けアサカ理研<5724>、リネットジャパン<3556>が買われたほか、原発関連の助川電<7711>が物色された。個別の材料では、業績予想を上方修正したグラファイトD<7847>、株式分割を発表した日鉄鉱<1515>、神戸屋から一部事業を譲受する山崎パン<2212>、SBI<8473>が株式を取得すると発表したチェンジ<3962>などが上げた。 <FA> 2022/08/29 15:25 相場概況 日経平均は続伸、買い先行もイベント控えて伸び悩み 日経平均は続伸。25日の米株式市場でダウ平均は322ドル高と続伸。週次の失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の強さが確認されたほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値も予想外に上方修正されたことで景気後退懸念が緩和。長期金利の低下でハイテク株も買われた。ナスダック総合指数は+1.67%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.66%であった。米株高を引き継いで日経平均は160.46円高からスタート。順調に買い戻しが進み、午前中ごろには一時28792.93円(313.92円高)まで上昇。ただ、今晩にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演や米7月個人消費支出(PCE)コアデフレータを控えるなか、午後はアジア市況の失速や時間外取引のナスダック100先物の軟化が嫌気され、大引けまで上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比162.37円高の28641.38円となった。東証プライム市場の売買高は8億5551万株、売買代金は2兆0549億円だった。セクターでは繊維製品、機械、鉄鋼が上昇率上位となった一方、石油・石炭、サービス、鉱業が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の47%、対して値下がり銘柄は47%となった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>の半導体関連や、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などの主力株が全般堅調。ソニーG<6758>はPS5の値上げが好感されて上昇した。三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社株が大幅に続伸し、日本製鉄<5401>、コマツ<6301>、住友鉱山<5713>などの市況関連株も高い。ほか、京セラ<6971>、新光電工<6967>、NRI<4307>、味の素<2802>の上昇率が高め。東レ<3402>はレーティング格上げが観測され、年初来高値を更新。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は連日で大幅上昇。中国会社の連結子会社化を発表したイワキポンプ<6237>、三井住友海上と包括連携協定を締結したシンクロフード<3963>などが東証プライム市場の上昇率上位に入った。 一方、東証プライム市場の売買代金上位では日本電産<6594>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>、三菱重工<7011>、ダブル・スコープ<6619>などが軟調。ベイカレント<6532>、マネーフォワード<3994>のグロース(成長)株の一角が下落し、富士通<6702>、アサヒグループ<2502>の下落も目立った。島津製<7701>は子会社の不適切行為が引き続き嫌気され売られた。レーティング格下げが観測された中国電力<9504>と大氣社<1979>は大幅安。上半期が一転して2ケタ営業減益となったタカショー<7590>は東証プライム市場の下落率トップとなった。ほか、投資ファンドの保有比率低下が判明したジャフコG<8595>、子会社株式売却で最終益予想を下方修正した大崎電気<6644>などが下落率上位に並んだ。 <YN> 2022/08/26 15:32 相場概況 日経平均は6日ぶり反発、米株高などで買い戻しも28500円で上値重く 日経平均は6日ぶり反発。24日の米株式市場でダウ平均は59ドル高と4日ぶりに小幅反発。7月耐久財受注でコア資本財の受注や出荷が予想を上回る伸びとなったことや、7月中古住宅販売成約指数も予想を上回ったことで景気減速懸念が後退。バイデン大統領が発表した学生ローン減免による個人消費の下支えへの期待も寄与した。ナスダック総合指数は+0.40%と反発。米国株の反発を追い風に日経平均は101.64円高からスタート。その後、時間外取引のナスダック100先物の堅調推移を支援要因に緩やかに上昇を続けた。午後には堅調なアジア市況も背景に買い戻しが進み、一時28534.71円(221.24円高)まで上げ幅を拡大。ただ上値も重く、引けにかけては28500円を割り込む展開となった。 大引けの日経平均は前日比165.54円高の28479.01円となった。東証プライム市場の売買高は9億0645万株、売買代金は2兆0222億円だった。セクターでは医薬品、保険、金属製品が上昇率上位となった一方、電気・ガス、小売、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となった。 個別では、三菱重工<7011>、日本製鋼所<5631>など原発関連銘柄の一角が前日同様に堅調推移。三菱商事<8058>、三井物産<8031>の商社株も全般堅調。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は急伸。エムスリー<2413>、JMDC<4483>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株が高く、東証プライム市場の上昇率上位にはマネーフォワード<3994>、サイボウズ<4776>など中小型株グロース株がランクイン。証券会社の目標株価引き上げを受けた日本電波工業<6779>は急伸して上昇率トップ。第一三共<4568>も目標株価引き上げで大幅高。自社株買いを発表したステラケミファ<4109>も大幅に上昇。パワー半導体の量産が報じられたタムラ製<6768>、国内証券が新規に買い推奨としFスターズ<3687>なども急伸した。 一方、10月から新経営体制に移行し、関社長は退社する方向と伝わった日本電産<6594>は大幅安。月次動向が利食い売りに繋がった神戸物産<3038>も大きく下落。レーティング格下げが観測されたニトリHD<9843>は小幅安。東京電力HD<9501>、IHI<7013>は原発関連として前日に続き一時大幅に上昇したが、午後に失速して下落転換。東証プライム市場の下落率上位にはUACJ<5741>、ノムラシステム<3940>、トレジャーファクトリー<3093>、KeePer技研<6036>などが入った。大日本印刷<7912>は国内証券による目標株価引き下げが利食い売りに繋がった。 <YN> 2022/08/25 15:42 相場概況 日経平均は5日続落、景気後退懸念やアジア市況の下落で売り優勢 日経平均は5日続落。23日の米株式市場でダウ平均は154ドル安と3日続落。8月総合購買担当者景気指数(PMI)が2カ月連続で50割れとなったことで景気後退懸念が強まった。7月新築住宅販売件数も2016年来で最低となる低調な結果に終わると更なる売り圧力となった。ジャクソンホール会合を控えた警戒感からハイテク株も冴えず、終日軟調に推移。ナスダック総合指数は0.27ドル安とほぼ横ばいだった。前日に大きく下落していた日経平均は自律反発狙いの買いから28.59円高からスタート。序盤に28515.61円(62.86円高)まで上昇したが、買いが続かず失速。午前中ごろからは売りが広がり、一時28282.21円(170.54円安)まで下落。その後は下げ渋ったが、アジア市況が大きく崩れるなか、午後はこの日の安値圏でのもみ合いにとどまった。 大引けの日経平均は前日比139.28円安の28313.47円となった。東証プライム市場の売買高は10億2293万株、売買代金は2兆2916億円だった。セクターではその他製品、空運、海運が下落率上位となった一方、電気・ガス、鉱業、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の40%、対して値上がり銘柄は55%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、HOYA<7741>などの半導体関連株が軒並み下落。任天堂<7974>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、OLC<4661>の値がさ株が安い。メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>などグロース(成長)株は大きく下落。花王<4452>、資生堂<4911>のディフェンシブ系の一角のほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、エイチ・アイ・エス<9603>、エアトリ<6191>の旅行関連も総じて軟調。信用規制が嫌気されたアイスタイル<3660>は急落し、東証プライム市場の下落率トップとなった。オプトラン<6235>は国内証券のレーティング格下げが重石に。 一方、原油先物価格の上昇を支援要因に連日でINPEX<1605>が買われ、富士石油<5017>は大幅高。原発の再稼働・運転延長に関する報道を手掛かりに東京電力HD<9501>が急伸。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>、日揮HD<1963>などの重厚長大産業関連や、三井物産<8031>、丸紅<8002>などの商社株が軒並み高い。科学事業の売却交渉において、米投資ファンドのベインキャピタルを軸に調整に入ったと伝わったオリンパス<7733>は年初来高値を更新。中期業績計画のローリングを発表したエンビプロ<5698>も大きく買われた。 <YN> 2022/08/24 16:01 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、1カ月ぶり高水準の米金利を嫌気 日経平均は大幅に3日続落。22日の米株式市場でダウ平均は643ドル安と大幅続落。経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」を控えるなか、連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を警戒した売りから終日軟調に推移。長期金利が1カ月ぶりの高値を更新したことでハイテク株主体に売られ、相場の下押し圧力となった。ナスダック総合指数は-2.54%と大幅続落。米株安を受けて日経平均は214.30円安からスタート。朝方から売りが広がり、午前中ごろには一時28395.30円(399.20円安)まで下落した。アジア市況の下げ渋りや為替の円安基調を支援要因にその後は下げ止まったが、戻りは鈍く、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比341.75円安の28452.75円となった。東証プライム市場の売買高は9億7431万株、売買代金は2兆3245億円だった。セクターでは電気機器、輸送用機器、ゴム製品が下落率上位となった一方、空運、鉱業、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は21%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、村田製<6981>などの主力ハイテク株が大幅安。エムスリー<2413>やメルカリ<4385>、リクルートHD<6098>のグロース(成長)株も大きく下落。ダイキン<6367>、ファナック<6954>の値がさ株も軟調。アステラス薬<4503>、中外製薬<4519>など医薬品も総じて安い。アイスタイル<3660>は利益確定売りが膨らみ急落。東証プライム市場の下落率上位にはマネーフォワード<3994>、SREHD<2980>、ラクス<3923>などの中小型グロース株が多く並んだ。為替の円安基調は続いていたが、トヨタ自<7203>やデンソー<6902>、ホンダ<7267>なども大きく売られた。エンジン不正問題の拡大を嫌気し、日野自<7205>が前日に続き急落した。 一方、レーザーテック<6920>、HOYA<7741>など先端半導体関連が逆行高。市況関連株では郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運が堅調。原油先物価格の上昇を支援要因にINPEX<1605>、出光興産<5019>が大幅高となり、石油資源開発<1662>は年初来高値を更新。政府が水際対策の緩和を検討しているとの報道を好感し、JAL<9201>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>の旅行関連のほか、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>、資生堂<4911>、花王<4452>のインバウンド・化粧品関連が軒並み大幅高。持ち株会社体制への移行を検討すると発表したラウンドワン<4680>も高い。ほか、ダブル・スコープ<6619>、三井松島HD<1518>といった個人投資家人気の高い銘柄が大きく上昇。サブスクビジネス運用支援プロジェクトを受注したノムラシステム<3940>はストップ高となった。1対2の株式分割を発表した日シス技術<4323>も急伸した。 <YN> 2022/08/23 15:52 相場概況 日経平均は3日続落、朝安の後は下げ渋る展開 日経平均は3日続落。先週末19日の米株式市場でNYダウは反落。連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受け、大幅利上げへの警戒感が再燃し売りが先行した。また、長期金利の上昇でハイテク株が売られ相場の重しとなり、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数も2%を超す下落となった。米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は276.26円安からスタート。朝方は今日の安値圏で推移したが、下値を売り急ぐ動きはなく、また、朝方軟調だったダウ平均先物や、下落して始まった香港や上海の中国株が底堅い動きとなったこともあり、日経平均は午前の中頃からは下げ幅を縮めた。後場はやや様子見ムードが広がったが日経平均は概ね底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比135.83円安の28794.50円となった。東証プライムの売買高は9億2087万株、売買代金は2兆1255億円だった。セクターでは電気機器、非鉄金属、証券商品先物などが下落。一方、鉱業、石油石炭製品、医薬品が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は43%となった。個別では、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、信越化<4063>などの半導体関連株が総じて軟調。オークマ<6103>やツガミ<6101>などの機械株、昭和電工<4004>やクレハ<4023>などの化学株なども下落するものが多かった。売買代金上位では、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、レノバ<9519>、ダイキン<6367>、資生堂<4911>が大幅に下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>なども冴えなかった。また、先週末の米市場でボーイングが3%台の下落となったことから大阪チタ<5726>など関連株が下げ、エンジン不正問題が大型トラックなどから小型トラックにも広がると報じられた日野自動車<7205>も売られた。一方、第一三共<4568>やアステラス薬<4503>、塩野義薬<4507>など薬品株が総じて堅調。三菱商<8058>や三井物<8031>などの商社株、大成建<1801>や清水建<1803>など建設株の一角も上げた。また、ウォーレン・バフェット氏による米石油・ガス大手株の取得観測報道を受けINPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOS<5020>など石油・ガス関連株が物色された。このほか、デジタル教科書関連でチエル<3933>が上げ、「ハウステンボス」の売却で最終調整に入ったと報じられたH.I.S.<9603>は財務基盤の安定期待から買い優勢の展開となった。 <FA> 2022/08/22 15:25 相場概況 日経平均は小幅続落、29000円が上値抑制ラインに 日経平均は小幅続落。18日の米株式市場でダウ平均は19ドル高と小反発。利益確定売りが先行したが、予想外のプラスに改善した8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数を好感して買い戻しが強まった。ハイテク株も主要企業の良好な決算や長期金利の低下を受けて買い戻され、相場を後押し。引けにかけて主要株価指数は上昇に転じた。ナスダック総合指数は+0.21%と反発。日経平均は153.57円高と29000円を回復してスタート。しかし、寄り付き直後に29150.80円まで上昇した後はすぐに失速。29000円台で踏ん張る動きも見られたが、午前中ごろには同水準を割り込み、一時28900円近くまで下落する場面があった。その後は下げ渋ったが、戻りは鈍く、後場は狭い値幅の中でのもみ合いに終始した。 大引けの日経平均は前日比11.81円安の28930.33円となった。東証プライム市場の売買高は10億2240万株、売買代金は2兆3963億円だった。セクターでは医薬品、、サービス、その他製品が下落率上位となった一方、石油・石炭、鉱業、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の35%、対して値上がり銘柄は59%となった。 個別では、引け後に発表された米アプライド・マテリアルズの決算が予想を上回り、強気の見通しも示されたことで東エレク<8035>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>などが大幅高。ハイテクでは他にローム<6963>、新光電工<6967>が強い。NY原油先物価格の上昇を手掛かりに石油資源開発<1662>が急伸し年初来高値を更新。INPEX<1605>、富士石油<5017>も買われ、丸紅<8002>を筆頭に双日<2768>、三井物産<8031>など商社も堅調。主力処ではソニーG<6758>、日立製<6501>が高い。メルカリ<4385>は出来高を伴って一時大きく上昇したが後場に入って萎んだ。フジクラ<5803>は証券会社の目標株価引き上げを受けて急伸し、年初来高値を更新。アシックス<7936>は日本テレビHD<9404>と共同でスポーツメディア事業などを手掛けるアールビーズの株式を取得すると発表し買われた。 一方、レーザーテック<6920>が半導体関連の中で逆行安となり大幅に下落。ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、OLC<4661>など値がさ株の一角が売られた。第一三共<4568>、塩野義<4507>、エーザイ<4523>など医薬品が軒並み大きく下落。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>などグロース(成長)株も全般軟調。東証プライム市場の下落率上位にはネットプロHD<7383>、マネーフォワード<3994>、ギフティ<4449>、ラクス<3923>、インフォマート<2492>など中小型グロース株が多く入った。クレハ<4023>は国内証券によるレーティング格下げを受けて売られた。 <YN> 2022/08/19 15:30 相場概況 日経平均は反落、1カ月ぶり高水準の米長期金利を嫌気し29000円割れ 日経平均は反落。17日の米株式市場でダウ平均は172ドル安と6日ぶりに反落。英国のインフレ率が40年ぶりの高水準となったほか、1カ月ぶりに一時2.9%台に乗せた米10年債利回りの上昇が嫌気された。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、参加者が過剰な引き締めリスクに言及したことが明らかになり、ハト派と捉える動きから金利が伸び悩んだことで、終盤にはやや下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は-1.25%と続落。日経平均は265.37円安の28957.40円からスタート。朝方は売りが先行し、一時28846.52円(376.25円安)まで下落。一方、ナスダック100先物の下げが限定的だったことで、その後は下げ渋り、前引けにかけては一時28999.64円まで戻した。ただ、心理的な節目の手前で失速すると、その後は軟調なアジア市況もあり、大引けまで28900円台でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比280.63円安の28942.14円となった。東証プライム市場の売買高は9億8793万株、売買代金は2兆3080億円だった。セクターでは精密機器、輸送用機器、不動産が下落率上位となった一方、鉱業、電気・ガス、その他製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は26%となった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>など値がさ株のほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、SMC<6273>のFA関連株などの下落が大きめ。円安進行の一服でトヨタ自<7203>、日産自<7201>など輸送用機器も大幅安。リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>などのグロース(成長)株が崩れており、東証プライム市場の下落率上位にはネットプロHD<7383>、SREHD<2980>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>などの中小型株グロース株が並んだ。米アナログ・デバイセズの決算を受けたフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅安を嫌気し、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などの半導体関連も軒並み安。配当権利落ちの西松屋チェーン<7545>も大きく売られた。 一方、レーザーテック<6920>、外資証券が目標株価を引き上げた新光電工<6967>が逆行高。任天堂<7974>が買われ、メルカリ<4385>は切り返して大幅高。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、原油の週間在庫の減少や原油輸出の増加が確認されたことで、石油資源開発<1662>、INPEX<1605>が堅調で、資源関連では大阪チタニウム<5726>が高い。連日でストップ高となっていたアイスタイル<3660>は本日も急騰。米シスコが好決算を発表したことで、パートナーを務めるネットワンシステムズ<7518>が大きく買われた。東証プライム市場の上昇率上位にはリブセンス<6054>、光通信<9435>、イリソ電子<6908>のほか、エフオン<9514>、エンビプロHD<5698>、松田産業<7456>などの脱炭素関連が入った。 <YN> 2022/08/18 15:39 相場概況 日経平均は大幅反発、個人の踏み上げ巻き込んで7カ月ぶり29000円回復 日経平均は大幅反発。16日の米株式市場でダウ平均は239ドル高と5日続伸。大手小売企業の決算が軒並み予想を上回ったことで、高インフレ下での消費の強さを確認し安心感が台頭。インフレ抑制法案が正式に成立したことも支援材料となった。一方、金利の上昇でハイテク株は伸び悩み、ナスダック総合指数は-0.19%と3日ぶりの小反落。ダウ平均の上昇を引き継いで日経平均は83.74円高の28952.65円からスタート。寄り付きから買いが先行し、早々に7カ月ぶりとなる29000円回復を達成。為替の円安進行や堅調なアジア市況も追い風に、後場は大引けまで更に上げ幅を広げる展開となり、結局、この日の高値で引けた。トレンドフォロー型ファンドの先物買いに加えて、日経ダブルイン<1357>を買い建てていた個人投資家の踏み上げが相場上昇の要因になったとみられる。 大引けの日経平均は前日比353.86円高の29222.77円となった。東証プライム市場の売買高は11億3529万株、売買代金は2兆8671億円だった。セクターでは海運、その他製品、輸送用機器を筆頭にほぼ全面高。一方、空運のみが小幅に下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%となった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>などの値がさ株のほか、円安進行を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など輸送用機器が大幅に上昇。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運や日本製鉄<5401>など市況関連株も高い。東証プライム市場の売買代金上位では任天堂<7974>、リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>、レノバ<9519>、オリンパス<7733>なども高かった。JMDC<4483>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>のグロース(成長)株も全般大きく上昇。原子力規制委員会が柏崎刈羽原発のテロ対策設置計画を許可したと伝わったことで東京電力HD<9501>も大幅高。東証プライム市場の上昇率上位には、リブセンス<6054>、クロスマーケ<3675>など直近、好決算を発表した銘柄が散見され、アイスタイル<3660>は連日でストップ高比例配分となった。 一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>が軟調。ファナック<6954>も下落。東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>が大幅に下落。ほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、JR西日本<9021>などが冴えない。下落率上位にはキャリアリンク<6070>、サーバーワークス<4434>、ぐるなび<2440>、KeePer技研<6036>など、直近の上昇が大きかった銘柄が並んだ。 <YN> 2022/08/17 15:27 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、米経済指標の大幅下振れも底堅い展開 日経平均は3日ぶり小反落。15日の米株式市場でダウ平均は151ドル高と4日続伸。8月NY連銀製造業景気指数が大幅に落ち込んだことやゼロコロナ政策に伴う中国の低調な経済指標もあり、景気減速懸念から売りが先行。ただ、金利低下に伴うハイテク株の上昇が相場を支援し、主要株価指数は揃って上昇に転じて終了した。ナスダック総合指数は+0.61%と続伸。一方、昨日までの2日間で1000円超も上昇していた日経平均は短期的な過熱感もあり42.25円安からスタート。朝方は売りが先行し、28752.88円(118.9円安)まで下落したが、前日の米株高も支えに持ち直すと、アジア市況が堅調な中、前場中ごろには一時プラスに転換。ただ、4-6月期決算が一巡して材料不足のなか、心理的な節目の29000円手前では上値も重かった。今晩の米7月鉱工業生産やウォルマートなど米小売企業の決算も前に様子見ムードが強く、その後は前日終値を挟んだ一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比2.87円安の28868.91円となった。東証プライム市場の売買高は9億6965万株、売買代金は2兆4062億円だった。セクターでは海運、石油・石炭、鉱業が下落率上位となった一方、その他製品、空運、サービスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は43%となった。 個別では、米中経済指標の下振れで景気後退懸念が強まるなか、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の大手海運が揃って大幅安。NY原油先物価格が1バレル=90ドルを割り込んだことでINPEX<1605>、コスモエネHD<5021>が下落。資源価格も全般下落しており、三菱マテリアル<5711>、大紀アルミニウム<5702>なども安い。マツダ<7261>、日産自<7201>などの自動車関連のほか、川崎重工業<7012>、IHI<7013>の機械・防衛関連、村田製<6981>、TDK<6762>の電子部品関連の一角も軟調。今期減益見通し及び中計目標の物足りなさが嫌気されたテスHD<5074>が急落したほか、第1四半期が大幅減益となったUMCエレ<6615>も大きく売られ、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。第1四半期減益決算が嫌気されたSBIHD<8473>も下落となった。 一方、東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>、ギフティ<4449>が急伸し、レノバ<9519>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>も大きく上昇。SHIFT<3697>、ラクス<3923>などのグロース(成長)株も全般高い。バンナムHD<7832>、コナミG<9766>、スクエニHD<9684>、コーエーテクモHD<3635>といったゲーム関連も総じて強い動き。前日に決算を発表したレアジョブ<6096>、リブセンス<6054>は揃って急伸し、東証プライム市場の上昇率上位に並んだ。高水準の自社株買いが好感された日機装<6376>、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス等による株式の大量買い付けで思惑が強まったジャフコG<8595>なども急伸。好決算やアマゾン・三井物産との資本業務提携が好感されたアイスタイル<3660>はストップ高比例配分となった。 <YN> 2022/08/16 15:35

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