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相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、米10年債利回り4%乗せで警戒感高まる *15:18JST 日経平均は3日ぶり小反落、米10年債利回り4%乗せで警戒感高まる 日経平均は3日ぶり小反落。1日の米株式市場でダウ平均は5.14ドル高と小反発。小売企業の低調決算が失望されたほか、2月ISM製造業景況指数の支払い価格の上昇や連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言による10年債利回り4%乗せが重しとなった。ただ、ダウ平均は月初に伴う新規買いを支えに小幅ながらプラス圏を回復。他方、金利高が重しでナスダック総合指数は-0.66%と続落。一方、日経平均は48.29円高からスタートすると、朝方に一時27617.80円(101.27円高)まで上昇。引け後に発表された米セールスフォースの好決算を背景に時間外取引のナスダック100先物が上昇していたことや為替の円安が支援した。しかし、午前中ごろからナスダック100先物が下落に転じたことで、日経平均も下落に転換。27500円割れからの押し目買いなどで下げ渋ったが、午後はほぼ横ばいに終始した。 大引けの日経平均は前日比17.66円安の27498.87円となった。東証プライム市場の売買高は11億1647万株、売買代金は2兆6817億円だった。セクターでは電気・ガス、証券・商品先物取引、銀行が下落率上位となった一方、鉄鋼、非鉄金属、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連のほか、TDK<6762>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>のハイテク株、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>のグロース(成長)株などが下落。ローム<6963>や東洋炭素<5310>は米電気自動車テスラが開催した投資家向け説明会で、生産コスト抑制策として炭化ケイ素(SiC)の使用量を従来の4分の1に抑えると示したことが、SiC関連製品のの需要減につながるとの思惑を強め、大きく売られた。新株予約権の発行が嫌気された大幸薬品<4574>は急落。第3四半期決算は堅調ながらも海外事業の収益性改善の遅れが重しとなった伊藤園<2593>は買い先行も伸び悩んで失速した。 一方、前日の中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れを背景とした中国関連株への買いが続き、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼や、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、DOWA<5714>の非鉄金属、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社などが上昇。23年度スポンジチタン値上げ決着報道を材料に大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>がそれぞれ急伸した。業績予想を上方修正したイーレックス<9517>、エアトリ<6191>、月次売上動向が好感されたKeePer技研<6036>、外資証券のレーティング格上げが観測されたダイセル<4202>なども大きく上昇した。 <YN> 2023/03/02 15:18 相場概況 日経平均は続伸、中国PMI上振れで投資家心理上向く *15:30JST 日経平均は続伸、中国PMI上振れで投資家心理上向く 日経平均は続伸。28日の米株式市場でダウ平均は232.39ドル安と反落。欧州の物価指標上振れでインフレ懸念が強まり、売りが先行。2月消費者信頼感指数などが予想外に悪化ししたことも一段の売り圧力となった。一方でハイテクは底堅く推移し、ナスダック総合指数は-0.09%とほぼ横ばい。日経平均は81.99円安からスタートすると、時間外取引のナスダック100先物が軟調に推移する中、序盤は売りが優勢となり、一時27305.37円(140.19円安)まで下げた。ただ、27500円割れでは買い戻しが入りやすい傾向があるほか、中国の政府版及び民間版の製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことが好感され、関連株に買いが入るなか前引けにかけてプラス圏に浮上。午後は香港ハンセン指数が大幅高となる中で上げ幅を広げる展開となり、日経平均は終盤に27500円を回復した。 大引けの日経平均は前日比70.97円高の27516.53円となった。東証プライム市場の売買高は11億2925万株、売買代金は2兆7883億円だった。セクターでは鉱業、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位となった一方、精密機器、海運、医薬品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は37%だった。 個別では、米アプライド・マテリアルズの上昇を背景に東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体関連が上昇。太陽誘電<6976>、イビデン<4062>、TDK<6762>などハイテク株も堅調。中国PMIの上振れを好感し、SMC<6273>、ファナック<6954>、安川電機<6506>が大きく上昇したほか、前日に売られた日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社などにも強い買いが入った。ホンダ<7267>、日産自<7201>、マツダ<7261>の自動車株の復調も続いた。自社株買いを発表したカナデン<8081>、中期経営計画が意欲的と前向きに評価された味の素<2802>が急伸。安永<7271>は受注に関するリリースでストップ高比例配分となった。 一方、半導体関連の中ではレーザーテック<6920>が逆行安。前日の後場に崩れた海運株には売りが続き、午後からは下げ渋ったものの、郵船<9101>、商船三井<9104>が下落。一方で川崎汽船<9107>はプラス転換した。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行や、前日に買われた三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産も軟調。四半期減益決算が嫌気されたラクーンHD<3031>、既存店売上動向が5カ月ぶりに前年を下回ったツルハHD<3391>が急落。関西ペイント<4613>は株式売出に伴う需給悪化が警戒されて下落した。 <YN> 2023/03/01 15:30 相場概況 日経平均は小反発、米ハイテク株高で買い先行も戻り待ちの売り根強い *15:51JST 日経平均は小反発、米ハイテク株高で買い先行も戻り待ちの売り根強い 日経平均は小反発。27日の米株式市場でダウ平均は72.17ドル高と反発。金利の上昇が一服したことで買いが先行。戻り待ちの売りに押される場面もあったが、ハイテク株の上昇が支えた。ナスダック総合指数は+0.63%と反発。金利上昇と米株安の一服が安心感を誘う中、日経平均は91.38円高からスタート。時間外取引のナスダック100先物の上昇も支援要因に朝方は買いが先行し、一時27585.17円(161.21円高)まで上伸。ただ、27500円を超えたところでは戻り待ちの売りが根強かった。午後はナスダック100先物が上げ幅を縮めたことや為替の円安傾向の一服感から戻り待ちの売りが膨らみ、上げ幅を縮める展開が継続、結局、午前の上げ幅をほぼ吐き出して取引を終えた。 大引けの日経平均は前日比21.60円高の27445.56円となった。東証プライム市場の売買高は13億8807万株、売買代金は3兆3819億円だった。セクターでは不動産、サービス、精密機器が上昇率上位となった一方、海運、鉄鋼、鉱業が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は53%だった。 個別では、米ナスダック高を追い風にルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体関連のほか、イビデン<4062>、キーエンス<6861>、安川電機<6506>などのハイテク株が上昇し、ソシオネクスト<6526>は急伸で上場来高値を更新。メルカリ<4385>、Sansan<4443>、ラクス<3923>などグロース(成長)株も高い。東京建物<8804>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>などの不動産株は全般高く推移。 ほか、政府が中国を対象に強化していた新型コロナの水際対策を3月1日から緩和するとの報道を受け、資生堂<4911>、コーセー<4922>、三越伊勢丹HD<3099>、オープンドア<3926>、共立メンテナンス<9616>などのインバウンド関連が買われた。ゆうちょ銀行<7182>は日本郵政<6178>による株式売出が発表されたが、事前報道で織り込み済みの中、自社株買いが好感されて買い優勢。業績上方修正と大幅増配を発表した冨士ダイス<6167>や業績予想を上方修正したセントラル硝子<4044>は急伸した。 一方、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、山陽特殊製鋼<5481>の鉄鋼のほか、三菱商事<8058>、住友商事<8053>、丸紅<8002>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など資源関連が全般軟調。中外製薬<4519>、第一三共<4568>、塩野義<4507>など医薬品も冴えない。前場に買われていた郵船<9101>、商船三井<9104>、神戸製鋼所<5406>などは後場から売りが膨らみ、下落に転じた。直近買われていたバリュー(割安)・高配当利回り株の利食い売りが散見された一日だった。 <YN> 2023/02/28 15:51 相場概況 日経平均は小幅に反落、米金利引き上げの長期化を警戒 *15:25JST 日経平均は小幅に反落、米金利引き上げの長期化を警戒 日経平均は小幅に反落。先週末24日の米株式市場でNYダウは反落。1月の米個人消費支出(PCE)コアデフレータが前月からさらに悪化したことに加え、個人消費支出や他の景気指標が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き上げが長期化するとの見方が強まり、売り優勢の展開となった。金利上昇でハイテクも大幅下落となった。米株安を受けた今日の日経平均は130.75円安でスタート。取引開始後は外為市場で一時1ドル=136円50銭台と先週末24日15時頃に比べ2円ほど円安・ドル高に振れたことが安心感となったこともあり、下値を売り急ぐ動きはなく、日経平均は一時上げに転じる場面があった。後場も特に目立った売り材料がなく、日経平均は概ね小幅安だが底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比29.52円安の27423.96円となった。東証プライムの売買高は9億8859万株、売買代金は2兆2986億円だった。セクターでは情報・通信業、その他製品、小売業などが下落。一方、鉄鋼、証券商品先物、建設業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の30%、対して値上がり銘柄は65%となった。個別では、味の素<2802>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、レーザーテック<6920>が安く、東電力HD<9501>など電力株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、ハラスメントの疑いと食材の不適切な利用についてSNS等で情報発信があった串カツ田中<3547>が安く、東証プライム以外では、株主優待制度を休止すると発表したフレンドリー<8209>がストップ安となり、株主優待制度を変更すると発表した東邦レマック<7422>、公募増資・株式売出しを発表したタスキ<2987>が売られた。一方、日本郵政<6178>、JFE<5411>、ファナック<6954>、三菱重<7011>、ルネサス<6723>が高く、東京ガス<9531>などガス株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、野村HD<8604>など証券株、大林組<1802>など建設株が上げた。個別の材料では、業績と配当予想を上方修正したアイル<3854>、普通配当増額と記念配当実施を発表したアジアパイル<5288>が高く、東証プライム以外では、世界最高水準のAI顔認証と連携した事業展開を発表したサイエンスアーツ<4412>、株主還元方針の変更と配当予想の上方修正を発表したヤマウHD<5284>がストップ高となり、アサヒグループジャパンが「Unipos」を社員全員に導入したユニポス<6550>、業績と配当予想を上方修正したラサ商事<3023>、1株を4株に分割すると発表したSEMITEC<6626>が買われた。 <SK> 2023/02/27 15:25 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、米金利高一服と日銀イベント消化で買い戻し *15:36JST 日経平均は3日ぶり大幅反発、米金利高一服と日銀イベント消化で買い戻し 日経平均は3日ぶり大幅反発。22、23日の米株式市場でダウ平均は84.50ドル安、108.82ドル高ともみ合い。米連銀総裁のタカ派発言や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容が重しとなったが、半導体エヌビディアの好決算や米金利の低下が投資家心理を改善させた。ナスダック総合指数は+0.13%、+0.72%と続伸。祝日明けの日経平均は40.4円高からスタート。米長期金利の上昇一服やハイテク株高を支援要因に寄り付きから買い戻しが先行した。また、午前に衆議院で行われた次期日本銀行総裁候補の植田和男氏の所信聴取の内容が総じて金融緩和の修正に慎重なものになったことも安心感を誘い、一段と買い戻しが進展、午前中ごろには日経平均は27465.90円(361.58円高)まで上昇した。一方、心理的な節目の27500円を手前に上昇一服となると、午後は膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比349.16円高の27453.48円となった。東証プライム市場の売買高は12億3456万株、売買代金は3兆340億円だった。セクターでは海運、電気機器、不動産が上昇率上位となった一方、銀行、医薬品、鉄鋼が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は24%だった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが急伸。太陽誘電<6976>、イビデン<4062>、TDK<6762>、SMC<6273>などハイテク株も全般上昇。植田氏の所信聴取を無難に消化したことで三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産に買い戻しが強まった。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など輸送用機器も高い。レーティング格上げを材料にガンホー<3765>、三菱ケミG<4188>、セイノーHD<9076>などが大幅高。オークマ<6103>は自社株買い、神戸物産<3038>は月次動向を受けたあく抜け感でそれぞれ買われた。大幅増配を発表したスターティア<3393>、大量保有報告書が材料視された旭ダイヤ<6140>は急伸した。 一方、植田氏の所信聴取で緩和修正への思惑が後退したため、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行が利益確定売りに押された。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、日本冶金工<5480>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱商事<8058>、住友商事<8053>の商社、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など、バリュー(割安)・高配当利回り銘柄の一角が軟調。武田薬<4502>、第一三共<4568>、中外製薬<4519>の医薬品、東洋水産<2875>、日清食HD<2897>、ヤクルト<2267>の食料品など、ディフェンシブ系の一角も冴えない。東証プライム市場の値下がり率上位にはメドピア<6095>、鎌倉新書<6184>、インフォマート<2492>、インソース<6200>など中小型グロース(成長)株が散見された。 <YN> 2023/02/24 15:36 相場概況 日経平均は大幅続落、米長期金利の上昇を警戒し一時400円超安 *15:39JST 日経平均は大幅続落、米長期金利の上昇を警戒し一時400円超安 日経平均は大幅続落。20日の米株式市場でダウ平均は697.10ドル安と大幅反落。主要小売企業の冴えない決算が嫌気された。また、米2月サービス業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に改善したことで利上げ長期化観測が強まり、年初来の水準まで上昇した米長期金利がさらなる売り圧力となった。ナスダック総合指数は-2.50%と大幅に3日続落。米株安を引き継いで日経平均は207.11円安からスタート。心理的な節目の27500円や75日移動平均線を下放れたことで売りが加速する中、前場後半には一時27046.08円(427.02円安)まで下げ幅を拡大。一方、27000円が近づいたところからは買い戻しや押し目買いが入り、前引けにかけては下げ渋った。国内は明日が祝日で休場となるほか、今晩には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表も控えていることから、午後は模様眺めが続いた。 大引けの日経平均は前日比368.78円安の27104.32円となった。東証プライム市場の売買高は12億199万株、売買代金は2兆8131億円だった。セクターでは電気機器、繊維製品、電気・ガスを筆頭にほぼ全面安となった。一方、海運、医薬品のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は20%だった。 個別では、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、村田製<6981>、TDK<6762>などのハイテク株が大きく下落。メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>、ラクス<3923>、ギフティ<4449>、インソース<6200>などグロース株も全般下落。為替の円安基調は保たれているが、景気減速懸念からトヨタ自<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>などの自動車も安い。住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、JFEHD<5411>、大同特殊鋼<5471>、INPEX<1605>、ENEOS<5020>、三井物産<8031>、丸紅<8002>など、直近堅調だったバリュー(割安)・高配当利回り株も売り優勢。 日本郵政<6178>による株式売却が報じられたゆうちょ銀行<7182>や、レーティング格下げが観測されたT&DHD<8795>、住友林業<1911>、小野薬品<4528>、業績予想を下方修正したコナカ<7494>なども大きく下落。カルビー<2229>は前日に開催された成長戦略説明会での内容が期待に届かなかったようで売られた。マキタ<6586>は米ホーム・デポの弱い決算から連想売りが広がり急落。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運が高い。ディスコ<6146>、アドテスト<6857>はハイテク株安のなか、日本製鉄<5401>は鉄鋼株安のなか、それぞれ逆行高。ほか、アサヒGHD<2502>、キリンHD<2503>、第一三共<4568>などが上昇。自社株買いを発表したノジマ<7419>が買われ、東証スタンダード市場では、公募増資による投資拡大や増配が評価されたフルハシEPO<9221>がストップ高となった。 <YN> 2023/02/22 15:39 相場概況 日経平均は反落、手掛かり材料難のなか目立つのはバリュー株物色 *15:34JST 日経平均は反落、手掛かり材料難のなか目立つのはバリュー株物色 日経平均は反落。20日の米株式市場はワシントン誕生記念日のため休場。欧州株式市場では、英FTSE100が+0.12%、独DAXが-0.02%、仏CAC40が-0.16%とまちまち。手掛かり材料難の中、日経平均は45.85円安からスタート。序盤は売りが先行し、一時27359.12円(172.82円安)まで下落する場面があった。ただ、週末にかけてイベントを控える中、持ち高を一方向に傾ける向きは限られ、27500円割れでは買い戻しが入りやすく、切り返すと前日終値近くまで一時戻した。午後は香港ハンセン指数の下落などが重しとなり、大引けまでじわじわと値を切り下げる展開となった。ハイテク・グロース(成長)株の売りが続いた一方、バリュー(割安)株の物色が引き続き目立った。 大引けの日経平均は前日比58.84円安の27473.10円となった。東証プライム市場の売買高は10億663万株、売買代金は2兆2796億円だった。セクターでは空運、陸運、小売が下落率上位となった一方、鉱業、繊維製品、石油・石炭が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は54%だった。 個別では、金属価格の上昇を材料にUACJ<5741>、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、などが上昇。異形棒鋼の値上げを発表した東京製鐵<5423>のほか、山陽特殊製鋼<5481>、大和工業<5444>などの鉄鋼や、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>などの鉱業、石油・石炭なども高い。国内証券の目標株価引き上げも追い風に三菱商事<8058>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、住友商事<8053>など商社も堅調。東レ<3402>は「空飛ぶ車」などの素材開発の拠点設置についての報道が材料視された。大黒天<2791>は国内証券の新規買い推奨、ホシデン<6804>はシティインデックスイレブンズの大量保有の判明を材料にそれぞれ急伸。西松建設<1820>は中期経営計画の発表で見直し買いが活発化。東洋炭素<5310>は決算説明会を受け、パワー半導体関連製品の評価が高まり、大きく上昇した。 一方、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、SMC<6273>、安川電機<6506>、新光電工<6967>、太陽誘電<6976>などの値がさ株、ハイテク株が全般下落。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、メドレー<4480>、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>などグロース株も総じて軟調。JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、パンパシHD<7532>、エアトリ<6191>などインバウンド関連も売りが目立った。決算短信に継続企業の前提に関する注記記載が嫌気されたツバキ・ナカシマ<6464>は急落した。 <YN> 2023/02/21 15:34 相場概況 日経平均は小幅に反発、手掛かり材料難で見送りムード強く小動きに終始 *15:20JST 日経平均は小幅に反発、手掛かり材料難で見送りムード強く小動きに終始 日経平均は小幅に反発。先週末17日の米株式市場でNYダウは反発。連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派発言を受けた売りが続く一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁が柔軟な対応に支持を表明したため大幅利上げ懸念が緩和するなど、金融政策への見方が定まらず株式市場は方向感を欠く相場展開となった。米株式相場を受けた今日の日経平均は16.00円安からスタート。取引開始後の売り一巡後は目立った手掛かり材料に乏しい中、先週末終値近辺での推移となった。今晩の米市場が休場となることに加え、今週は次期日銀総裁候補の所信聴取や米1月の米個人消費支出(PCE)コアデフレータ発表など重要イベントが控えていることもあり、後場は見送りムードが一段と強まり、日経平均は小動きに終始した。大引けの日経平均は前日比18.81円高の27531.94円となった。東証プライムの売買高は10億1308万株、売買代金は2兆2925億円だった。セクターでは証券商品先物、パルプ・紙、その他金融業などが上昇。一方、海運業、鉱業、電気機器などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、エーザイ<4523>、NTT<9432>、JFE<5411>が高く、日本紙<3863>など製紙株、アイフル<8515>など消費者金融株、東洋紡<3101>など繊維株、東急<9005>など電鉄株、関西電<9503>、りそなHD<8308>など銀行株など電力株が上げた。個別の材料では、前期業績上振れ着地や増益ガイダンスを好感された浜ゴム<5101>、ファンドを通じて出資するカバー<5253>の新規上場が承認されたイマジカG<6879>、傘下企業と動画配信サービス「Paravi」運営企業の合併を発表したUSENNEX<9418>、AI活用の半導体関連検査装置等を手掛ける日韓2社を子会社化すると発表したワイエイシイ<6298>、東証スタンダードで、EVスタンド機器事業で業務提携すると発表したアサヒ陶<5341>、23年12月期営業利益が前期の赤字から黒字に転換予想と発表した第一パン<2215>、記念株主優待を実施すると発表した瑞光<6279>などが物色された。一方、アステラス薬<4503>、東エレク<8035>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>が安く、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、川崎船<9107>など海運株、が下げた。個別の材料では、東証スタンダードで、23年12月期営業利益が67.1%減予想と発表したアップル<2788>、23年12月期純利益が1.5%増予想と発表したピーエイ<4766>、前期赤字で今期予想を開示しなかったJHD<2721>などが軟調な展開となった。 <SK> 2023/02/20 15:20 相場概況 日経平均は反落、米利上げ加速懸念強まる *15:23JST 日経平均は反落、米利上げ加速懸念強まる 日経平均は反落。16日の米株式市場でダウ平均は431.20ドル安と大幅反落。米週次失業保険申請件数が減少したほか、米1月卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったため、利上げ長期化を警戒した売りが先行。一時下げ渋ったが、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らのタカ派発言を受けて、利上げ幅が再び0.5ptまで拡大されるリスクが意識される中、引けにかけては再び売りが加速した。ナスダック総合指数は-1.77%と4日ぶり大幅反落。米株安を引き継いで日経平均は211.84円安からスタート。一方、為替の円安が一段と進んだことを支援要因に27500円割れでは押し目買いが入り下げ渋った。ただ、アジア市況の下落や時間外取引のナスダック100先物の軟化が重しとなり、27500円を意識した一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比183.31円安の27513.13円となった。東証プライム市場の売買高は11億1321万株、売買代金は2兆6692億円だった。セクターでは精密機器、サービス、電気機器が下落率上位となった一方、ゴム製品、鉄鋼、繊維製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は33%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、ローム<6963>などのハイテク株のほか、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>、Appier Group<4180>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>などのグロース株が軒並み下落。前日に1月訪日外国人客数を受けて買われたエアトリ<6191>、オープンドア<3926>などの一部のインバウンド関連も利食い売りに押された。ほか、売出株の市場還流で需給悪化が意識されたアクシージア<4936>が大きく下落。 一方、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株が軒並み大幅高。コマツ<6301>、三菱商事<8058>のほか、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>など資源関連の一角が堅調。トレンド<4704>は前期下振れ着地も、自社株買いが下支えとなり買い優勢。増益・増配計画を発表したブリヂストン<5108>、業績予想を上方修正した三菱ケミカル<4188>も高い。国内証券がレーティングを引き上げたフリュー<6238>は急伸した。すき家の一部商品値上げやロッテリアの買収を発表したゼンショーHD<7550>も大きく上昇した。 <YN> 2023/02/17 15:23 相場概況 日経平均は反発、米金利高継続も円安が引き続きサポート *15:45JST 日経平均は反発、米金利高継続も円安が引き続きサポート 日経平均は反発。15日の米株式市場でダウ平均は38.78ドル高と小反発。米1月小売売上高が予想を上回り、金利上昇を嫌気した売りが先行。2月NAHB住宅市場指数の上振れに伴う利上げ長期化観測も重しとなった。一方、ハイテク株の買い戻しが下値を支えたほか、景気後退懸念の緩和を背景にダウ平均も終盤にかけてはプラス圏に回復。ナスダック総合指数は+0.92%と3日続伸。引け味の良かった米株市場を引き継いで日経平均は152.86円高からスタート。アジア株高や時間外取引のナスダック100先物の上昇を追い風にじわじわと上げ幅を広げた。午後はアジア市況の上昇一服を背景に東京市場ももみ合い展開となったが、為替の円安進行を支援要因に再び強含みとなると、結局、取引終盤に27727.66円(225.8円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比194.58円高の27696.44円となった。東証プライム市場の売買高は11億4174万株、売買代金は2兆6374億円だった。セクターではその他製品、輸送用機器、ゴム製品が上昇率上位となった一方、パルプ・紙、銀行、水産・農林が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、円安進行を追い風に日産自<7201>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>などが大幅高。米ハイテク株高を受けてソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>、キーエンス<6861>、村田製<6981>、日本電産<6594>などハイテクも高い。川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼も堅調。サウジアラビアの政府系ファンドの買い増しが判明した任天堂<7974>は大幅高。M&Aキャピタル<6080>は日本経済新聞社の報道を材料に急伸した。 1月訪日外客数を材料にマツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>、高島屋<8233>、Jフロント<3086>、寿スピリッツ<2222>、エアトリ<6191>、ビジョン<9416>などインバウンド関連が全般強い。マネックスG<8698>、セレス<3696>は暗号資産相場の上昇を材料に急伸。円谷フィールズHD<2767>は大幅な業績・配当予想の上方修正を発表して以降、上値追いが続いており、本日も昨年来高値を更新した。 一方、米長期金利の上昇が重しとなり、エムスリー<2413>、ラクスル<4384>、Sansan<4443>、サイボウズ<4776>などのグロース株が下落。三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>などの銀行株は上昇一服で、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>、JT<2914>、中外製薬<4519>、塩野義<4507>などのディフェンシブ系の一角が軟調。業績予想の大幅下方修正で前日ストップ安比例配分となったダイヤHD<6699>は大幅続落。シマノ<7309>は大幅減益見通しを嫌気する動きが続いた。 <YN> 2023/02/16 15:45 相場概況 日経平均は反落、米CPIショックならずも上値の重さ継続 *15:26JST 日経平均は反落、米CPIショックならずも上値の重さ継続 日経平均は反落。14日の米株式市場でダウ平均は156.66ドル安と3日ぶり反落。米1月消費者物価指数(CPI)が前年比で予想を上回ったため、金利上昇に伴う株式売りが先行。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けた利上げ長期化懸念も重しとなった。一方、ハイテク株には押し目買いも入り、ナスダック総合指数は+0.57%と続伸。為替の円安進行も追い風に日経平均は83.24円高からスタート。しかし、米CPIの上振れや米長期金利の上昇が警戒される中、寄り付き直後から伸び悩んだ。前場中ごろからはアジア市況の下落や時間外取引のナスダック100先物の軟化、円安の一服などを背景に失速。前引けにかけて27500円を割り込んだ。一方、再び円安が進んだことで後場は下げ渋り、その後は27500円を意識した膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比100.91円安の27501.86円となった。東証プライム市場の売買高は11億8791万株、売買代金は2兆7304億円だった。セクターではサービス、精密機器、不動産が下落率上位となった一方、保険、鉄鋼、銀行が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>が連日で昨年来高値を更新。為替の円安を受けてSUBARU<7270>、マツダ<7261>、三菱自<7211>などが高い。三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、東京海上HD<8766>の保険なども総じて強い。決算が好感されたところでチェンジ<3962>、ROBOTHOME<1435>、FFJ<7092>、ギフティ<4449>、堀場製作所<6856>、日本ペイントHD<4612>などが急伸。今期見通しに加えて中期経営計画が材料視されたアウトソーシング<2427>はストップ高。決算発表を延期していたツバキ・ナカシマ<6464>は業績予想の大幅下方修正で悪材料出尽くし感が強まり大幅反発。モバイル事業の底入れ感が意識された楽天G<4755>は大幅高となり、今期見通しが安心感を誘ったクボタ<6326>、今期配当水準の維持が安心感を誘ったJT<2914>なども買われた。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、日本電産<6594>、村田製<6981>、HOYA<7741>、イビデン<4062>などのハイテク株が軟調。ベイカレント<6532>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、マネーフォワード<3994>、ラクスル<4384>、Sansan<4443>などのグロース株も安い。決算関連ではソースネクスト<4344>、エムアップHD<3661>、ブイキューブ<3681>、インフォマート<2492>、オプティム<3694>、メック<4971>などが失望感を誘い急落。利益予想を一転して赤字に下方修正したダイヤモンドエレク<6699>はストップ安比例配分となった。 <YN> 2023/02/15 15:26 相場概況 日経平均は反発、ハイテク株高や円安追い風も米CPI前に買い続かず *15:39JST 日経平均は反発、ハイテク株高や円安追い風も米CPI前に買い続かず 日経平均は反発。13日の米株式市場でダウ平均は376.66ドル高と続伸。欧州委員会が23年の欧州の成長見通しを引き上げたことで、米国経済に対する景気後退懸念も緩和。また、1月NY連銀消費者調査の結果で、家計収入の伸び率予想が前月から大幅に低下し、利上げ長期化懸念が後退したことも寄与した。ナスダック総合指数は+1.48%と4日ぶり大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は278.05円高からスタート。為替の円安進行という追い風もあったが、今晩の米1月消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見ムードが強い中、寄り付き直後からは失速。その後もじわじわと上げ幅を縮める展開が続いた。手掛かり材料難の中、午後は膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比175.45円高の27602.77円となった。東証プライム市場の売買高は10億1953万株、売買代金は2兆4261億円だった。セクターでは鉄鋼、食料品、金属製品が上昇率上位となった一方、サービスのみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体のほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、SMC<6273>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>、任天堂<794>などの値がさ株が全般堅調。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>などの鉄鋼も高かった。 株主還元の変更と大幅増配を発表したタナベコンサル<9644>、業績・配当予想の大幅上方修正をした円谷フィールズHD<2767>、大規模な自社株買いを発表したシチズン<7762>がそれぞれストップ高比例配分となった。今期大幅増益・増配見通しを発表したファインデックス<3649>、大幅増収・赤字縮小が確認された河西工業<7256>、業績上方修正と増配を発表したロート製薬<4527>、前期大幅増配や今期増益見通しが好感されたイトーキ<7972>、今期大幅増益見通しが評価されたサイボウズ<4776>などが急伸。前期上振れ着地・今期大幅増益見通しとなった市光工業<7244>、Appier Group<4180>も大きく上昇。 サントリーBF<2587>は減益見通しも10-12月の大幅増益から保守的との見方が強く、大きく上昇。ライオン<4912>も減益見通しながらも10-12月期の2ケタ営業増益や社長後退に伴う経営体質の変化などが評価され大幅高。東京応化工業<4186>は悪化する半導体市況の中でも好調な決算が評価されて買われた。業績・配当予想を上方修正した鹿島<1812>、前期上振れ着地・今期増益増配見通しのシークス<7613>は後場から大幅高となった。 一方、業績上方修正も主力のHRテクノロジー事業の鈍化や減益決算が嫌気されたリクルートHD<6098>、大幅な業績下方修正と減配が失望されたアルバック<6728>、ユニプレス<5949>が大きく下落。今期の大幅減益見通しが失望されたダブル・スコープ<6619>、2ケタ減益決算となったクロスマーケ<3675>は急落。業績予想を下方修正した日本製鋼所<5631>、減益決算が嫌気されたサワイGHD<4887>なども大幅に下落。10-12月期の大幅減益で業績失速感が強く意識されたオプトラン<6235>はストップ安比例配分となった。ほか、中計見直しが失望されたタツモ<6266>の下落も目立った。 <YN> 2023/02/14 15:39 相場概況 日経平均は反落、重要経済指標の発表控え見送りムード *15:20JST 日経平均は反落、重要経済指標の発表控え見送りムード 日経平均は反落。先週末10日の米株式市場でNYダウは反発。長期金利の上昇を警戒した売りが先行して始まった。一方、ミシガン大学消費者信頼感指数が予想以上に改善すると、景気見通し改善に伴う買いが再燃し、ダウ平均は上昇に転じた。他方、金利高を警戒し、ハイテクは終日軟調に推移し、ナスダック総合指数は下落した。指数によってまちまちの動きとなった先週末の米株式相場を受けた今日の日経平均は120.63円安でスタート。市場では日銀の新体制を見極めたいとして、決算発表絡みの個別銘柄物色以外は積極的な買いは見送られた。また、今週は1月の米消費者物価指数など重要経済指標の発表が相次ぐことから、午後は見送りムードが強くなる中で今日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比243.66円安の27427.32円となった。東証プライムの売買高は11億5925万株、売買代金は2兆6670億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、金属製品などが下落。一方、鉱業、海運業、鉄鋼などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は31%となった。個別では、メルカリ<4385>、SUMCO<3436>、HOYA<7741>、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、村田製<6981>、SMC<6273>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>が安く、ニコン<7731>など精密株、クラボウ<3106>など繊維株、三菱マ<5711>など非鉄株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が27.0%減となったヨコレイ<2874>、第3四半期累計の営業増益率が上半期から鈍化したイーレックス<9517>、酉島製<6363>、23年3月期業績(利益)予想を下方修正したオリンパス<7733>、ワコールHD<3591>、ケイアイスター<3465>、サンコール<5985>、ips<4390>、稀元素<4082>、ホシデン<6804>、ミライトワン<1417>、23年12月期純利益が18.1%減予想と発表した資生堂<4911>が軟調な展開となった。一方、三井不<8801>、コマツ<6301>、JT<2914>が高く、INPEX<1605>など資源エネルギー関連株、コスモエネHDなど石油株<5021>、郵船<9101>など海運株、りそなHD<8308>など銀行株が上げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が98.3%増となった日電子<6951>、23年3月期業績(利益)予想を上方修正した三井松島<1518>、ヤマエグループHD<7130>、スターティアHD<3393>、サンフロンティア<8934>、理ビタミン<4526>、営業利益が前期35.3%増・今期7.6%増予想と発表したISID<4812>、自社株買いを発表したホンダ<7267>が買われた。 <SK> 2023/02/13 15:20 相場概況 日経平均は4日ぶり反発、円安や主力企業好決算で買い先行も伸び悩み *15:21JST 日経平均は4日ぶり反発、円安や主力企業好決算で買い先行も伸び悩み 日経平均は4日ぶり反発。9日の米株式市場でダウ平均は249.13ドル安と続落。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の逼迫緩和の思惑が強まったことで買いが先行。ただ、リッチモンド連銀のバーキン総裁が利上げ継続の必要性を強調し、金利が上昇すると下落に転換。来週の米消費者物価指数(CPI)を前にした警戒感も強まり、下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.01%と続落。一方、為替の円安に加え、主力企業の好決算を好感した買いを背景に、日経平均は126.9円高からスタート。断続的な買いが入る中、午前中ごろには27814.02円(229.67円高)まで上値を伸ばした。一方、米CPI前の警戒感がくすぶる中、前引けにかけては急失速。香港ハンセン指数の大幅下落もあり、後場は一段と上げ幅を縮小して始まると、その後は膠着感の強い展開が続いた。 なお、2月限オプション取引に係る特別清算指数(SQ)は確定値で27779.75円だった。 大引けの日経平均は前日比86.63円高の27670.98円となった。東証プライム市場の売買高は13億9618万株、売買代金は3兆4510億円だった。セクターでは鉄鋼、保険、その他製品が上昇率上位となった一方、石油・石炭、不動産、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は52%だった。 個別では、半導体関連で、市場予想を上回る利益水準に加えて想定外の業績上方修正、また株式分割などを発表した東エレク<8035>が大きく上昇したほか、ルネサス<6723>も予想を大きく上回る好決算で急伸し、一気に昨年来高値を更新。鉄鋼では、日本製鉄<5401>が在庫評価損益などを除いた事業利益予想を引き上げ、未定だった配当金も前期比で増配とし、大幅高。神戸製鋼<5406>も業績上方修正と未定だった配当について前期比横ばいでの実施を発表しストップ高となり、こちらも一気に昨年来高値を更新した。連続2ケタ増益見通しが評価された東海カーボン<5301>、新中期経営計画に向けた基本方針を公表した大日本印刷<7912>なども急伸。業績上方修正と増配の発表組では奥村組<1833>、東京製綱<5981>が大きく上昇し、ダイコク電機<6430>はストップ高、サンゲツ<8130>は後場から急伸した。 一方、今期の減益見通しが失望されたFIG<4392>が急落。エイベックス<7860>、デジタルハーツ<3676>、レノバ<9519>、三菱地所<8802>なども決算が嫌気されて大きく下落。業績予想を下方修正した沖電気<6703>、FUJI<6134>も大幅安。リゾートトラスト<4681>、共立メンテ<9616>、フジクラ<5803>は好決算も、通期計画の据え置きが失望されて大きく下落。サンリオ<8136>はロイヤリティの売上計上の操作に関して特別調査委員会の設置を発表したことがネガティブ視されて急落した。減益決算が嫌気された阪和興業<8078>は後場から大きく売られた。 <YN> 2023/02/10 15:21 相場概況 日経平均は3日続落、相次ぐタカ派発言で利上げ停止期待後退 *15:31JST 日経平均は3日続落、相次ぐタカ派発言で利上げ停止期待後退 日経平均は3日続落。8日の米株式市場でダウ平均は207.68ドル安と反落。雇用状況が予想よりも強いことを理由に、米連邦準備制度理事会(FRB)高官から相次いで追加利上げや高水準の金利据え置き長期化の必要性が示され、売りが先行、そのまま終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-1.67%と反落。米株安を引き継いで日経平均は153.06円安からスタートすると、取引開始直後27424.69円(181.77円安)まで下げ幅を拡大。ただ、為替の円高進行が一服している中、27500円を意識した押し目買いも入り、下げ渋った。午後は時間外取引のナスダック100先物やアジア市況が上げ幅を広げたことが支援要因になったほか、取引時間中に発表されたトヨタ自<7203>の決算が市場予想を上回ったことが安心感を誘い、東証株価指数(TOPIX)がプラス転換、日経平均も前日終値近くまで下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比22.11円安の27584.35円となった。東証プライム市場の売買高は10億4373万株、売買代金は2兆5791億円だった。セクターでは電気・ガス、ゴム製品、陸運が下落率上位となった一方、繊維製品、ガラス・土石、非鉄金属が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は53%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが下落。米ナスダック指数の下落により、イビデン<4062>、村田製<6981>、TDK<6762>、ファナック<6954>などのハイテク株のほか、エムスリー<2413>、Sansan<4443>、JMDC<4483>などのグロース株の一角も軟調。前日に決算が好感されたメルカリ<4385>は急反落し、前日上昇分以上に下落。決算発表を延期したツバキ・ナカシマ<6464>のほか、業績・配当予想を上方修正も出尽くし感が先行したハピネット<7552>、今期増益見通しも出尽くし感が強まったサンアスタリスク<4053>などが急落。業績下方修正と減配を発表した武蔵精密<7220>も大幅安。業績予想を下方修正したヨコオ<6800>は後場から急落した。 一方、業績・配当予想を上方修正した芝浦メカ<6590>が急伸。住友鉱山<5713>も業績上方修正と増配を発表して大幅高。ほか、好決算を材料にクラレ<3405>、DMG森精機<6141>が大きく上昇し、ユニ・チャーム<8113>も買い優勢。AGC<5201>は冴えない決算ながらも高水準の自社株買いが好感された。堅調決算と株式分割を発表した第一興商<7458>、業績上方修正と増配を発表したファルコHD<4671>、好決算が材料視された今仙電機<7266>なども急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入った。業績予想を上方修正したセガサミーHD<6460>、今期見通しが好感されたトラスコ中山<9830>が後場から急伸となった。 <YN> 2023/02/09 15:31 相場概況 日経平均は続落、パウエル発言を無難消化も円高が重し 日経平均は続落。7日の米株式市場でダウ平均は265.67ドル高と反発。米連邦準備制度理事会(FRB)高官がタカ派色と強めたことで売りが先行も、パウエル議長がディスインフレの初期段階にあるとの見解を改めて示すと、安心感から上昇に転換。議長の利上げ長期化を示唆する発言により一時荒い展開も見られたが、年内に利上げ終了の軌道は変わらないとの見方から、終盤にかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.90%と3日ぶり反発。日経平均は5.27円高からスタートも、為替の円高進行や指数寄与度上位銘柄の決算を受けた急落が重しとなり、すぐに下落に転じると、一時27458.53円(226.94円安)まで下げ幅を拡大。一方、27500円割れでは押し目買いも入り、その後は大引けまで緩やかに下げ幅を縮める展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比79.01円安の27606.46円となった。東証プライム市場の売買高は10億9500万株、売買代金は2兆7877億円だった。セクターではその他製品、鉄鋼、繊維製品が下落率上位となった一方、医薬品、石油・石炭製品、サービスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は54%だった。 個別では、大幅な赤字決算のソフトバンクG<9984>、業績予想の下方修正と減配を発表した任天堂<7974>がそれぞれ大きく下落。サプライズに乏しい決算から失望感が先行した大阪チタ<5726>や、業績予想を下方修正したシャープ<6753>も急落。太陽誘電<6976>は想定超の業績悪化を受けて大幅安。前日の決算を嫌気した売りが続いた三菱重工<7011>は大幅続落となり、IHI<7013>、ジェイリース<7187>は好決算ながらも出尽くし感が先行し下落。ほか、横河電機<6841>、丸井G<8252>などが決算を材料に大幅に下落。シュッピン<3179>は業績・配当予想の下方修正で急落し、東証プライム市場の値下がり率トップとなった。 一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが大きく上昇。エーザイ<4523>、武田薬<4502>、第一三共<4568>など医薬品も総じて高い。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行は続伸。石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>、三井物産<8031>、住友商事<8053>など資源関連の一角も堅調。メルカリ<4385>は決算が評価されて大幅に上昇。前期業績上振れのスミダコーポ<6817>や、好決算を材料に山田コンサル<4792>、じげん<3679>が急伸。ほか、決算を受けてフューチャー<4722>、グローリー<6457>、ジャパンエレベーター<6544>、協和キリン<4151>、ゴールドウイン<8111>などが大幅高となった。 <YN> 2023/02/08 15:32 相場概況 日経平均は5日ぶり小反落、円安が支援もパウエル発言前に失速 日経平均は5日ぶり小反落。6日の米株式市場でダウ平均は34.99ドル安と3日続落。雇用統計などの上振れに伴う利上げ長期化を懸念した売りが継続。また、週末に米政府が中国の偵察気球を追撃したことで米中関係の悪化を懸念した売りも強まった。ナスダック総合指数は−0.99%と続落。一方、前日に時間外取引のナスダック100先物の軟化により米株安を織り込んでいた日経平均は、為替の円安進行も追い風に51.25円高からスタート。ただ、今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のインタビューやバイデン米大統領の一般教書演説を控える中、様子見ムードが強まりやすく、朝方に27814.96円(121.31円高)まで上昇した後は伸び悩んだ。アジア市況やナスダック100先物が軟化する中、後場は売りが優勢となり、日経平均は下落に転換、引けまで軟調な展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比8.18円安の27685.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億2651万株、売買代金は2兆6425億円だった。セクターでは鉄鋼、不動産、非鉄金属が下落率上位となった一方、銀行、その他金融、繊維製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の45%、対して値上がり銘柄は49%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>。みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行が揃って大きく上昇。川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運や、丸紅<8002>、住友商事<8053>の商社のほか、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体、キーエンス<6861>、SMC<6273>、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>、ローム<6963>のハイテクなどが堅調。前日に好決算を発表した日清食HD<2897>は大幅続伸となった。 業績予想を上方修正した日本ケミコン<6997>、増益決算と増配を発表したデサント<8114>、業績下方修正も四半期決算の増益転換や宅急便の値上げを発表したヤマトHD<9064>、業績下方修正も悪材料出尽くし感が強まったJSR<4185>などが急伸。ほか、業績予想を上方修正した資生堂<4911>、コーセー<4922>が揃って大幅高。F&LC<3563>は午前に決算を発表、大幅減益ながらも市場予想を上回り急伸。米投資ファンドであるカーライル系のコスモHDが、非公開化を目指したTOB実施を発表したことで、岩崎電気<6924>はストップ高比例配分となった。 一方、業績予想を下方修正し、減配も発表したJFEHD<5411>が急落、日本製鉄<5401>、神戸製鋼<5406>などは連れ安。ほか、業績予想を下方修正したヤマシンフィルタ<6240>、減益決算が嫌気されたシグマクシスHD<6088>が急落。業績下方修正に加えて減配も発表したティラド<7236>は東証プライム市場の値下がり率トップとなった。 <YN> 2023/02/07 15:21 相場概況 日経平均は4日続伸、日銀の緩和政策が続くとの見方が安心感に 日経平均は4日続伸。先週末3日の米株式市場でNYダウは続落。1月雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を大幅に上回り、利上げ長期化懸念が再燃し、売りが先行。一方、景気後退懸念の緩和に伴う買いも見られ、一時上昇に転じる場面もあった。しかし、一部ハイテク企業の冴えない決算や金利高を警戒したハイテクの売りが重しとなった。米株安を受けた今日の東京市場だが、買い先行で始まり、日経平均は255.20円高からスタート。日銀総裁の人事観測報道が伝えられ、日銀の緩和政策が続くとの見方が広がり、安心感となった。一方、香港ハンセン指数が大きく下げたことなどが重しとなり、後場は売りに押される展開となるなど、日経平均は方向感の定まらない一日となった。大引けの日経平均は前日比184.19円高の27693.65円となった。東証プライムの売買高は13億1554万株、売買代金は3兆174億円だった。セクターでは卸売業、鉱業、石油石炭製品などが上昇落。一方、銀行業、電気機器、空運業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、三菱自<7211>、デンソー<6902>、三菱重<7011>、ファーストリテ<9983>、キヤノン<7751>、F&LC<3563>、ソフトバンク<9434>、日立<6501>、日本製鉄<5401>、日本電産<6594>、KDDI<9433>が高く、住友商<8053>など商社株、三井不<8801>など不動産株、日産自<7201>など自動車株、川崎船<9107>など海運株、出光興産<5019>など石油株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株が上げた。個別の材料では、配当予想を上方修正し自社株買い・消却を発表した三菱商<8058>、第3四半期累計の営業利益が7.1倍となったタムラ製<6768>、2.2倍となった日曹達<4041>、54.8%増となったイリソ電子<6908>、39.1%増となった豊田通商<8015>、第3四半期累計の事業利益増益率が上半期から拡大したジェイテクト<6473>、23年3月期業績予想を上方修正したオーバル<7727>、前期営業利益が23.6%増・今期14.9%増予想と発表した日セラミ<6929>が買われた。一方、イビデン<4062>、ZHD<4689>、エーザイ<4523>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>が安く、三井住友FG<8316>など銀行株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第3四半期営業利益が上半期の増益から減益に転じた日鉄鉱<1515>、第3四半期累計の営業増益率が上半期から縮小したチャームケア<6062>、三信電気<8150>、カチタス<8919>、23年3月期業績予想を下方修正したウシオ電<6925>、NOK<7240>、ジーテクト<5970>、23年6月期業績予想を上方修正したが市場コンセンサスを下回ったテクノプロHD<6028>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/02/06 15:20 相場概況 日経平均は3日続伸、金融引き締め懸念後退も米雇用統計見極めへ 日経平均は3日続伸。2日の米株式市場でダウ平均は39.02ドル安と3日ぶり小反落。主要各国中銀の利上げが停止に近づいたとの安心感が先行する中、金利先高観の後退やメタ・プラットフォームズの好決算を背景に、ハイテク株の買い戻しが加速し、ナスダック総合指数は+3.25%と大幅に3日続伸。一方、景気後退懸念がくすぶる中、ダウ平均は終日売りが優勢で下落した。米ハイテク株高を好感し、日経平均は52.98円高からスタート。朝方から買いが優勢で、好決算を受けた主力株の上昇も追い風に心理的な節目の27500円を超えると、前場中ごろには27612.57円(210.52円高)まで上昇した。一方、米市場の取引終了後に発表されたアップルなどの米IT大手の決済が低調だったことに加え、今晩の米雇用統計を見極めたいとの思惑も働き、その後は上げ幅を縮める展開、後場はほぼ横ばいに終わった。 大引けの日経平均は前日比107.41円高の27509.46円となった。東証プライム市場の売買高は13億9667万株、売買代金は3兆2175億円だった。セクターでは精密機器、証券・商品先物、電気機器が上昇率上位となった一方、鉱業、パルプ・紙、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は62%だった。 個別では、米ハイテク株高を受けてTDK<6762>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>、マネーフォワード<3994>などが大きく上昇。ダイキン<6367>、HOYA<7741>などの値がさ株も堅調。業績予想の上方修正と期末配当の実施を発表したソニーG<6758>は大幅高。空運では、業績上方修正のANAHD<9202>が買われた一方、業績下方修正となったJAL<9201>は大幅安で明暗が分かれた。 決算が好感されたところでは、日本酸素HD<4091>が大幅高となり、栗田工業<6370>、武田薬<4502>、中外製薬<4519>、三菱電機<6503>なども高い。愛三工業<7283>は業績上方修正と増配を受け急伸。業績予想を下方修正もあく抜け感が強まった村田製<6981>も大幅高。ヤフー、LINEとの合併を発表したZHD<4689>、業績予想の据え置きが安心感につながったNTN<6472>がそれぞれ急伸。ニフコ<7988>は好決算と自社株買いを受けて後場から買われた。海運では業績予想を下方修正した郵船<9101>が売られた一方、営業利益予想を上方修正し、増配を発表した川崎汽船<9107>は大幅高となった。 他方、減益決算が嫌気されたKDDI<9433>、業績予想を下方修正したパナソニックHD<6752>、イビデン<4062>、コナミG<9766>、メンバーズ<2130>が下落。増益決算も評価に繋がらなかったローム<6963>、三菱自<7211>、システナ<2317>も下落。営業増益率が鈍化したフジミインコーポ<5384>、営業利益予想を下方修正したマンダム<4917>なども大きく売られた。業績予想を下方修正した日本コークス<3315>、愛知製鋼<5482>は後場から急落した。 <YN> 2023/02/03 15:42 相場概況 日経平均は続伸、FOMC無難消化も円高が重し、アップル決算も手控えに 日経平均は続伸。1日の米株式市場でダウ平均は6.92ドル高と小幅続伸。米1月ISM製造業景気指数の下振れに伴う景気後退懸念で売りが先行。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25ポイントの利上げが決定された後、パウエル議長が会見でディスインフレの兆候に言及するなどタカ派色を弱めたため、金利ピークアウト期待が台頭。米金利が大幅に低下する中、ドル安を好感した買い戻しも入り、ダウ平均はプラス圏で終了。ナスダック総合指数は+2.00%と大幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は106.79円高からスタート。ただ、為替の円高が重しとなる中、27500円水準での戻り待ちの売りも根強く、寄り付き後は心理的な節目を手前に一進一退が続いた。今晩のアップルやアルファベットなどの注目企業の決算を控える中、午後も様子見ムードが強く、膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比55.17円高の27402.05円となった。東証プライム市場の売買高は11億9648万株、売買代金は2兆8939億円だった。セクターでは電気機器、証券・商品先物、精密機器が上昇率上位となった一方、保険、石油・石炭製品、鉱業が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の29%、対して値下がり銘柄は68%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%超と急伸した中、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、ディスコ<6146>などが大幅高。イビデン<4062>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>、ローム<6963>などハイテクも全般堅調。マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、ラクス<3923>などグロース株も総じて高い。中部鋼鈑<5461>、大塚商会<4768>、正興電機<6653>、サックスバーHD<9990>などは好決算を受けて急伸。日立製<6501>、キーエンス<6861>も決算が評価され上昇。午後に業績・配当予想の上方修正を発表した合同製鐵<5410>は後場から急伸した。 一方、金利低下でハイテク・グロース株が買われる中、景気敏感株が売られており、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>などの銀行・保険が下落。JFEHD<5411>、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>、三菱ケミG<4188>、INPEX<1605>、コマツ<6301>など資源関連も総じて軟調。為替の円高を嫌気し、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車も軒並み下落。業績予想を下方修正した住友化学<4005>、日本精工<6471>のほか、減益決算が嫌気されたBIPROGY<8056>などは大きく下落。イーガーディアン<6050>は低進捗決算を受けて急落。午後に業績予想の下方修正を発表した中央発條<5992>、大豊工業<6470>は後場から大幅安。好決算も業績予想の据え置きが出尽くし感につながった双日<2768>も後場から売られ、三井物産<8031>、三菱商事<8058>なども連れ安した。 <YN> 2023/02/02 15:43 相場概況 日経平均は小反発、インフレ懸念後退で買い先行もイベント控え失速 日経平均は小反発。31日の米株式市場でダウ平均は368.95ドル高と反発。10−12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退。良好な企業決算や長期金利の低下に伴うハイテクの買い戻しも相場を一段と押し上げた。ナスダック総合指数は+1.67%と大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は156.3円高からスタート。ハイテク株を中心に買いが先行する中、寄り付き直後に27547.67円(220.56円高)まで上昇。ただ、日本時間で明朝4時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的に買い上がる向きは少なく、また、27500円台では戻り待ちの売りも根強く、その後は徐々に上げ幅を縮める動きが続いた。午後は週末にかけて控える相次ぐ重要イベントを前に様子見ムードが漂い、膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比19.77円高の27346.88円となった。東証プライム市場の売買高は11億900万株、売買代金は2兆8570億円だった。セクターでは海運、鉱業、保険が上昇率上位となった一方、陸運、ガラス・土石、建設が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は55%だった。 個別では、米半導体大手AMDの1−3月期見通しが市場予想を上回ったことなどを背景に東エレク<8035>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>などが上昇。アドバンテスト<6857>とスクリン<7735>は前日発表の決算が想定内だったことに伴うあく抜け感も相まって大幅高。前日後場に経常利益を下方修正も増配を発表し買い優勢となった商船三井<9104>は本日も大幅続伸。郵船<9101>、川崎汽船<9107>も大きく続伸。メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>などグロース株も高い。 業績及び配当予想を上方修正した丸文<7537>、ファイズHD<9325>、第1四半期高進捗となったFPG<7148>、大幅増益決算が好感されたエンプラス<6961>、Genky<9267>、業績下方修正も追加自社株買いを発表したワコム<6727>などがそれぞれ急伸。ほか、TDK<6762>、新光電工<6967>なども決算が買いにつながった。アルプス<6770>は旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスによる大量保有が材料視された。 一方、受注高計画の下方修正が嫌気されたレーザーテック<6920>が急落。業績予想を下方修正したエプソン<6724>、TOTO<5332>、マキタ<6586>、営業利益を上方修正も経常利益を下方修正した新日本科学<2395>などが大きく下落。業績下方修正に加えて減配を発表した西松建設<1820>、10−12月期の2ケタ減益が失望されたSREHD<2980>は急落。ZOZO<3092>、旭有機材<4216>、山洋電気<6516>は堅調決算も出尽くし感が先行。ほか、決算を発表したところでは、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、九州電力<9508>、中国電力<9504>、関西電力<9503>、四国電力<9507>の電力大手が売られている。 <YN> 2023/02/01 15:50 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、FOMC前の調整売りや米半導体株安が重し 日経平均は3日ぶり反落。30日の米株式市場でダウ平均は260.99ドル安と7日ぶり反落。連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を直前に控える中、利益確定売りが先行。利上げペース減速が期待される一方、利上げ継続への思惑もくすぶり、金利上昇を警戒した売りが膨らんだ。ナスダック総合指数は−1.96%と3日ぶり大幅反落。一方、米1月ダラス連銀製造業活動指数の上振れなどに伴う為替の円安・ドル高を支援要因に、日経平均は25.16円高からスタート。ただ、今週に相次いで控える主力企業決算や中央銀行イベント、重要経済指標を前に様子見ムードが強く、日経平均は27500円を手前に膠着感の強い展開が継続。アジア市況が軟調な中、午後は一段と冴えない展開で、引けにかけては手仕舞い売りが膨らんだ。 大引けの日経平均は前日比106.29円安の27327.11円となった。東証プライム市場の売買高は12億542万株、売買代金は2兆9196億円だった。セクターでは銀行、鉱業、医薬品が下落率上位となった一方、電気・ガス、金属製品、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の34%、対して値上がり銘柄は63%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となったことや、取引終了後に発表されたNXPセミコンダクターズの決算が低調だったことで、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>のほか、日本電産<6594>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、村田製<6981>などハイテクが全般下落。減益決算となったストライク<6196>、Vコマース<2491>、大東建託<1878>が急落し、M&Aキャピタル<6080>はストップ安売り気配のまま日中値付かずで終了。また、市場の期待に届かなかったNRI<4307>、営業利益を上方修正もデリバティブ評価損計上で経常利益を下方修正したコーエーテクモHD<3635>が大きく下落。ほか、FOMCが近づくなかグロース株が利食い売りに押され、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、インソース<6200>などが値下がり率上位に入った。 一方、決算が好感されたところでOLC<4661>、LITALICO<7366>が大きく上昇し、NEC<6701>、オムロン<6645>、シンプレクスHD<4373>なども後半に失速したものの買いが優勢となった。業績予想を上方修正した中部電力<9502>が急伸し、他の電力株も軒並み連れ高。業績上方修正に加えて増配も発表したソシオネクスト<6526>、NECキャピタル<8793>は大幅高となり、バルカー<7995>は一時ストップ高まで買われた。前場終了後に好決算を発表した東洋水産<2875>、業績予想を上方修正した東京ガス<9531>、三和HD<5929>は後場から大幅高となった。 <YN> 2023/01/31 15:44 相場概況 日経平均は続伸、堅調な米株相場が支えだがイベント多く警戒感も 日経平均は続伸。先週末27日の米株式市場でNYダウは6日続伸。12月コアPCE価格指数が鈍化傾向を示したため、金利先高観が後退し、寄り付き後、上昇。ミシガン大消費者信頼感指数が1年ぶりの高水準となったことなどから、景気への悲観的見方が後退し、株価を押し上げた。取引終了にかけ伸び悩んだが、プラス圏で終了した。今日の日経平均は下げる時間帯も長かったが、堅調な米株式相場が支えとなり、下値を売り急ぐ動きは見られなかった。一方、ここから発表が佳境となる主要企業の四半期決算や、今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)など米欧の重要金融イベント、今週末発表の米雇用統計などを見極めたいとして上値追いには慎重で、日経平均は終日、方向感の定まらない展開となった。大引けの日経平均は前日比50.84円高の27433.40円となった。東証プライムの売買高は11億3070万株、売買代金は2兆7730億円だった。セクターでは化学、繊維製品、空運業などが上昇。一方、鉄鋼、石油石炭製品、鉱業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は43%となった。個別では、ヤマトHD<9064>、信越化<4063>、ファナック<6954>、SMC<6273>、資生堂<4911>、ソシオネクスト<6526>、HOYA<7741>が高く、アマダ<6113>など機械株、グンゼ<3002>など繊維株、東急<9005>など電鉄株が上げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が91.4%増となったマースGHD<6419>、同じく40.5%増となったイントラスト<7191>、23年3月期業績予想を上方修正したアジアパイル<5288>、23年3月期業績予想を上方修正し1株を5株に分割すると発表したファナック<6954>、22年12月期業績見込みを上方修正したカゴメ<2811>、23年12月期営業利益が11.5%増予想と発表したキヤノン電子<7739>、自社株買いを発表したインテリックス<8940>、業績予想下方修正だが価格改定が好感されたSGホールディングス<9143>が物色された。一方、邦チタニウム<5727>、積水ハウス<1928>、JR西<9021>、日本電産<6594>、OLC<4661>、日立<6501>、東電力HD<9501>、JT<2914>が安く、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、三菱商<8058>など商社株、SOMPO<8630>など保険株、三菱マ<5711>など非鉄株が下げた。個別の材料では第3四半期累計の営業利益が28.5%減となった日本M&A<2127>がストップ安となり、第1四半期の受注残高が減少し傾向となったSHOEI<7839>、23年3月期の営業利益は上方修正だが純利益を下方修正した日立建機<6305>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/01/30 15:20 相場概況 日経平均は小反発、決算見極めムード突入で米株高を好感しきれず 日経平均は小反発。26日の米株式市場でダウ平均は205.57ドル高と5日続伸。米10−12月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったため、景気後退懸念が緩和。金利上昇も限定的で、投資家心理が改善したほか、前日に決算を発表したテスラが急伸するなどハイテクも堅調で、ナスダック総合指数は+1.75%と3日ぶり大幅反発。米国株高を引き継いで日経平均は65.66円高からスタート。しかし、心理的な節目の27500円を手前に失速すると、一時マイナスに転じる場面があった。引け後に発表された米インテルの決算や、東京都区部の消費者物価指数(CPI)の結果を受けた日本銀行の緩和修正観測の高まりが重しになったとみられる。一方、国内企業決算の反応は強弱混在で、今後の内容を見極めたいとの思惑もあり、下げ渋ると、その後は膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比19.81円高の27382.56円となった。東証プライム市場の売買高は11億287万株、売買代金は2兆6988億円だった。セクターでは銀行、鉄鋼、電気・ガスが上昇率上位となった一方、海運、精密機器、医薬品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は45%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、日本電産<6594>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>など値がさ株の一角が堅調。丸紅<8002>、伊藤忠<8001>、住友商事<8053>の商社のほか、コマツ<6301>、クボタ<6326>、ナブテスコ<6268>、日本製鉄<5401>、住友化学<4005>など景気敏感株の一角もしっかり。安川電機<6506>は外資証券によるレーティング格上げが観測され大幅高。日産自<7201>は仏ルノーとの資本関係見直しなどの進展が好感され上昇。SUBARU<7270>、マツダ<7261>なども買われたほか、成長戦略を発表したスズキ<7269>も高い。東京都区部の消費者物価指数(CPI)の結果を受けて日本銀行の政策修正期待が高まったか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>などが大きく上昇した。 決算では業績・配当予想を上方修正した信越化学<4063>のほか、業績下方修正もあく抜け感が強まったローランド<7944>が大きく上昇。小糸製作所<7276>も業績下方修正も悪材料出尽くし感から切り返して反発。日東電工<6988>は低調な決算ながらも自社株買いなどが下支えし、大きく下げ渋った。 一方、外資証券による業界見通しの引き下げを背景に郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手が揃って大幅続落。米インテルの低調な決算を受けてアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>などの半導体関連のほか、イビデン<4062>、新光電工<6967>、TDK<6762>などハイテクの一角が下落。決算が嫌気され、ペガサスミシン<6262>、ゴールドクレスト<8871>、東邦チタ<5727>が急落し、大阪チタ<5726>は連れ安。富士電機<6504>も一過性費用の計上による営業減益や産業向け半導体受注の減速が嫌気されて大きく下落した。 <YN> 2023/01/27 15:23 相場概況 日経平均は5日ぶり小反落、低調決算でハイテク売りも香港株高が下支え 日経平均は5日ぶり小反落。25日の米株式市場でダウ平均は9.88ドル高とほぼ横ばい。主力企業の冴えない決算を失望した売りが先行したが、カナダ中銀が利上げ停止を示唆したことで、米国内の金利ピークアウト期待が高まり、売りが後退。また、今週発表予定の重要経済指標などを前にした買い戻しも入り、終盤にダウ平均はプラス圏に浮上。ナスダック総合指数も下げをほぼ帳消しにし、−0.18%と小幅続落にとどまった。引け味のよかった米株市場を引き継いで、日経平均は49.63円高からスタート。しかし、寄り付き直後から失速すると、半導体などハイテクを中心とした売りが重しとなり、早々にマイナスに転じた。ただ、春節の連休明けの香港ハンセン指数が大幅高となったことや、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたことが下支え要因となり、その後は膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比32.26円安の27362.75円となった。東証プライム市場の売買高は9億8370万株、売買代金は2兆4657億円だった。セクターでは海運、石油・石炭、電気機器が下落率上位となった一方、不動産、精密機器、その他製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、米半導体企業ラム・リサーチの低調な決算を受け、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>が大きく下落。ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、村田製<6981>、イビデン<4062>などハイテク株も総じて軟調。前日に大幅反発した海運が再び大きく売られ、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>が揃って大幅安。富士通ゼネラル<6755>は決算が市場予想に未達で売り優勢。インソース<6200>は堅調な決算ながらも四半期ベースでの増益率鈍化などにより、短期的な出尽くし感が先行して急落。東証スタンダード市場では業績予想を下方修正したテクノホライゾン<6629>が急落している。 一方、ソフトバンクG<9984>、OLC<4661>、HOYA<7741>など値がさ株の一角が堅調。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連、JAL<9201>、資生堂<4911>、パンパシHD<7532>、高島屋<8233>などのリオープン関連が堅調。日置電機<6866>、信越ポリマー<7970>はそれぞれ決算が好感されて大幅に上昇。関西ペイント<4613>と住友大阪セメント<5232>は証券会社のレーティング格上げを材料に買われた。サイバーAG<4751>は、決算は冴えなかった一方、株主優待の拡充が下支え要因となり、一時上昇する場面もあった。東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した日本パレット<4690>、日本ギア<6356>がそれぞれストップ高まで買われた。 <YN> 2023/01/26 15:56 相場概況 日経平均は小幅に4日続伸、低調決算も金利低下や為替安定など背景に買い優勢 日経平均は小幅に4日続伸。24日の米株式市場でダウ平均は104.40ドル高と3日続伸。米1月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想外に改善したものの、50割れと活動縮小域での推移が継続し、景気後退懸念で長期金利が低下する中、買いが優勢に。重機メーカーのキャタピラーなどの株価上昇も支援した。一方、ハイテクは決算前の利食い売りなどが優勢で軟調に推移、ナスダック総合指数は−0.26%と3日ぶり反落。まちまちな米株式市場を受け、日経平均は売り先行で始まったが、決算シーズン開始に伴う様子見ムードなどを背景に、すぐに下げ渋るとプラス圏に浮上。米金利低下や為替の落ち着きなどを支援要因に先物市場での散発的な買い戻しも指摘される中、午後はやや水準を切り上げたが、27500円を手前に膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比95.82円高の27395.01円となった。東証プライム市場の売買高は9億9044万株、売買代金は2兆5256億円だった。セクターでは鉄鋼、海運、電気・ガスが上昇率上位となった一方、卸売、銀行の2業種が下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%だった。 個別では、前日に新株予約権付社債(CB)転換への警戒感から売りに押されていた日本製鉄<5401>が大きく反発し、JFEHD<5411>、日本冶金<5480>、東京製鐵<5423>なども大幅に上昇。郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運大手のほか、東レ<3402>、IHI<7013>、三菱ケミG<4188>、住友化学<4005>、コマツ<6301>など景気敏感株が総じて堅調。キーエンス<6861>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株の上昇も目立つ。 米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントによる大株主浮上を受け、大日本印刷<7912>が急伸。インド子会社の好決算を好感し、スズキ<7269>が大幅高。国内証券による新規買い推奨を材料にコーエーテクモHD<3635>も高い。東証スタンダード市場では、三井化学<4183>との資本業務提携を発表したDNAチップ<2397>がストップ高比例配分となった。 一方、減益決算や通期計画の下方修正が嫌気された日本電産<6594>が大幅安。ディスコ<6146>も決算で1−3月期見通しに対する警戒感が浮上し大きく下落。先日の観測報道通りの堅調な実績に加えて増配も発表したオービック<4684>は買い先行も伸び悩んだ。THK<6481>は外資証券によるレーティング格下げが観測された。ほか、ベイカレント<6532>、メルカリ<4385>、Appier<4180>などグロース株の一角が下落した。 <YN> 2023/01/25 15:25 相場概況 日経平均は大幅続伸、米ハイテク株高や円安を追い風に27000円回復 日経平均は大幅続伸。23日の米株式市場でダウ平均は254.07ドル高と続伸。中国経済再開に伴う世界景気の持ち直しに加え、インフレや米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースのピークアウトに対する期待が根強い中、終日堅調に推移。米長期金利の安定を背景にハイテクの買い戻しが活発化し、ナスダック総合指数は+2.01%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は244.39円高の27150.43円と節目を回復してスタート。1ドル=130円台に戻した円安も追い風に景気敏感株やハイテクを中心に買いが先行し、その後も緩やかながら上値を伸ばした。一方、企業決算の本格化を前に様子見ムードも台頭し、午後は膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比393.15円高の27299.19円となった。東証プライム市場の売買高は11億1923万株、売買代金は2兆8345億円だった。セクターでは機械、精密機器、金属製品を筆頭にほぼ全面高となった。一方、鉄鋼、海運の2業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は17%だった。 個別では、レーティング格上げなどの動きを背景に米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%超上昇したことを追い風に東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の関連株が軒並み大聞く上昇。ソフトバンクG<9984>、日本電産<6594>、SMC<6273>、ダイフク<6383>、イビデン<4062>、村田製<6981>などハイテクも総じて高い。また、中国経済の再開を好感した動きが続き、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社、コマツ<6301>、ナブテスコ<6268>、日ペHD<4612>なども大きく上昇。X線ミラーの大型受注を発表したジェイテックコーポレーション<3446>、国内証券のカバレッジ開始が好感されたネットプロHD<7383>などが大幅高。ホンダ<7267>とEV向けリチウムイオン電池の協業を発表したGSユアサ<6674>も買われた。 一方、中国経済の再開期待を背景に午前に大幅高だった日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼は午後に失速してマイナス転換。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手も揃って軟調。月次動向が嫌気された西松屋チェ<7545>、しまむら<8227>、業績予想を下方修正した亀田製菓<2220>なども下落。東証プライム市場の値下がり率上位にはレノバ<9519>、ラクスル<4384>、スノーピーク<7816>などグロース株の一角が入った。 <YN> 2023/01/24 16:09 相場概況 日経平均は続伸、米ハイテク株高などが東京市場の株価支援要因に 日経平均は続伸。先週末20日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反発。取引開始時点では売りが先行したが、12月中古住宅販売件数が低水準となり利上げ観測が後退し、上昇に転じた。また、タカ派として知られる米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が次回会合での利上げ幅を0.25ポイントへ縮小することを支持したこともあり、主要株価指数は上げ幅を拡大して終了した。米株高を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は326.68円高からスタート。先週末の米市場でナスダック総合指数が2.66%上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.11%上昇とダウ平均(1.00%上昇)より上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株に資金が向かいやすく、株価支援要因となった。大引けの日経平均は前日比352.51円高の26906.04円となった。東証プライムの売買高は9億7748万株、売買代金は2兆3190億円だった。セクターでは鉄鋼、機械、化学などが上昇。一方、電気・ガス業、保険業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の85%、対して値下がり銘柄は12%となった。個別では、ベイカレント<6532>、レーザーテック<6920>、大阪チタ<5726>、邦チタニウム<5727>、キーエンス<6861>、東エレク<8035>、SMC<6273>、信越化<4063>、OLC<4661>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>が高く、東エレク<8035>など半導体関連株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、日産化<4021>など化学株、アマダ<6113>など機械株、安川電<6506>など電機株、出光興産<5019>など石油株が上げた。個別の材料では、22年12月期業績見込みを上方修正したモバファク<3912>、第3四半期累計の営業利益が46.2%増となった東製鉄<5423>、小売企業の脱炭素に向けた取り組みを支援すると報じられたサイバー<4751>、政府が未就園児を預かる事業への支援を始めるとの報道が手掛かりとなったテノ.<7037>、タイに進出すると報じられたニトリHD<9843>などが物色された。一方、エーザイ<4523>、東電力HD<9501>が安く、個別の材料では、23年2月期業績予想を下方修正したリソー教育<4714>、東証プライム以外では、第3四半期累計の営業利益が前年同期比82.3%増だが上半期の同2.9倍から伸び率が鈍化したゲンダイAG<2411>、株式売出しを発表したイオン北海道<7512>、23年3月期業績予想を下方修正したフォースタ<7089>、代表取締役副社長執行役員COOの辻村明広氏が辞任すると発表したサンバイオ<4592>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/01/23 15:20 相場概況 日経平均は反発、円高一服やアジア株高を背景に買い優勢 日経平均は反発。19日の米株式市場でダウ平均は252.40ドル安と3日続落。景気後退懸念に加え、週次失業保険申請件数が予想外に減少したことに伴う金融引き締め長期化への警戒感、さらには連邦政府の債務上限問題などが嫌気され、売りが膨らんだ。連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長が利上げ減速を支持したことで一時下げ幅を縮小するも、引けにかけては再び軟調となった。ナスダック総合指数は−0.95%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は58.54円安からスタート。一方、前日に大きく下落していた反動が意識される中、為替の円高が一服していたことが安心感を誘い、寄り付き直後から下げ渋ると、前場中ごろにはプラス圏に浮上。円安がさらに進み、香港ハンセン指数も大きく上昇していたことで、後場には26500円を回復し、引けまで上値を伸ばす展開となった。 大引けの日経平均は前日比148.30円高の26553.53円となった。東証プライム市場の売買高は9億5227万株、売買代金は2兆2936億円だった。セクターでは空運、鉄鋼、鉱業が上昇率上位となった一方、証券・商品先物取引、その他製品、その他金融の3業種のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は23%だった。 個別では、中国経済の再開期待を反映し、原油やニッケルの先物価格が上昇する中、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、大紀アルミニウム<5702>の非鉄金属のほか、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運などが大きく上昇。JAL<9201>、ANAHD<9202>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、共立メンテ<9616>、マツキヨココカラ<3088>、エアトリ<6191>などインバウンド関連も高い。ユーグレナ<2931>は新株等の発行を通じてバイオ燃料を製造するプラント建設のための資金を調達すると発表したことが好感され急伸。Jエレベーター<6544>は国内証券の新規買い推奨により大幅高。外資証券がレーティングを引き上げたことで大成建設<1801>、清水建設<1803>、鹿島建設<1812>が軒並み高。 一方、米ハイテク株安を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、日本電産<6594>、村田製<6981>などが冴えない。エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>のほか、エニグモ<3665>、ラクスル<4384>、メルカリ<4385>、JMDC<4483>、マネーフォワード<3994>、GMOPG<3769>、カカクコム<2371>、MonotaRO<3064>などグロース系の銘柄が全般軟調だった。レノバ<9519>は国内証券の目標株価引き下げも影響したようだ。 <YN> 2023/01/20 15:45 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、米経済指標下振れや円高進行でリスクオフ 日経平均は3日ぶり大幅反落。18日の米株式市場でダウ平均は613.89ドル安と大幅続落。12月卸売物価指数(PPI)が予想以上に鈍化し、インフレ沈静化への期待から買いが先行。しかし、12月の小売売上高や鉱工業生産が予想以上に悪化したほか、米連銀総裁らによるタカ派発言により売りに転換。過剰な利上げが景気後退を招くとの警戒感から終盤にかけて売りが加速した。ナスダック総合指数は−1.24%と8日ぶり反落。米国株安を受けて日経平均は250.04円安からスタート。前日の為替の円安が一転して再び円高に進んだこともあり、自動車やハイテクを中心に景気敏感株が売られた。序盤は心理的な節目の26500円を意識した下げ渋りも見られたが、円高がさらに進むと、昼頃から後場にかけては下げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比385.89円安の26405.23円となった。東証プライム市場の売買高は10億5460万株、売買代金は2兆5173億円だった。セクターでは輸送用機器、保険、鉱業が下落率上位となった一方、空運、小売のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、日本電産<6594>、村田製<6981>、TDK<6762>、新光電工<6967>などのハイテク株が大きく下落。ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>など値がさ株も軟調。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>など金融も冴えない。為替の円高を嫌気して三菱自<7211>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など輸送用機器が厳しめの下落。景気後退懸念を受け三井物産<8031>、三菱商事<8058>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、INPEX<1605>なども売られた。非鉄金属では大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>が大幅に下落。 一方、ソニーG<6758>、ソシオネクスト<6526>のハイテクの一部が買われた。12月の訪日外国人旅客数を好感し、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>の百貨店を筆頭に、OLC<4661>、エアトリ<6191>、JR東海<9022>、ANAHD<9202>などのインバウンド関連が全般堅調。テノ.HD<7037>、JPHD<2749>などは岸田首相の施政方針演説の原案で子育て政策が最重要政策と位置付けられているとの報道をきっかけに急伸。業績予想を上方修正したベース<4481>、鈴木<6785>、国内証券がレーティングを引き上げたベイカレント<6532>、国内証券の目標株価引き上げが確認されたパルHD<2726>なども大幅高。エスプール<2471>は厚生労働省が企業の障害者雇用率を引き上げるとの報道を材料に買われた。 <YN> 2023/01/19 15:32

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