相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は大幅に7日続伸、需給改善などで28000円回復 日経平均は大幅に7日続伸。22日の米株式市場でNYダウは反発。スポーツ用品ブランドのナイキの好決算を好感した買いや金利高の恩恵を受ける銀行セクターの上昇が相場をけん引。ハイテク株の買い戻しも継続し、ナスダック総合指数は大幅反発。米株高の流れを引き継いで日経平均は382.68円高でスタート。2016年以来の円安・ドル高水準の更新が続くなか、香港ハンセン指数の大幅高なども追い風に買い戻しが続いた。日経平均は朝方の大幅上昇後も騰勢が衰えることはなく、取引終盤に28056.20円(832.09円高)の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比816.05円高の28040.16円となった。東証1部の売買高は14億1473万株、売買代金は3兆4288億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、輸送用機器などを筆頭にほぼ全面高。海運業のみが下落となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の89%、対して値下がり銘柄は9%となった。 個別では、中国アリババ株の急伸を手掛かりにソフトバンクG<9984>が急伸し、レーザーテック<6920>も10%近く上昇。キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化学<4063>、ベイカレント<6532>、任天堂<7974>などの値がさグロース(成長)株のほか、円安を支援要因にトヨタ自<7203>や日産自<7201>も高い。決算を手掛かりにツルハHD<3391>、日本オラクル<4716>なども堅調で、配当予想を増額した日本製鋼所<5631>も上昇。東証1部値上がり率上位には目標株価引き上げを受けた三井ハイテク<6966>のほか、SHIFT<3697>、Sansan<4443>、ラクス<3923>などの中小型グロース株が並んだ。暗号資産交換業を展開する子会社コインチェックを米ナスダック市場に上場させると発表したマネックスG<8698>はストップ高比例配分となった。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運株が軒並み売られ、三菱商事<8058>や三井物産<8031>、東京海上HD<8766>など、前日に急伸した商社株や金融株も冴えなかった。F&LC<3563>やスノーピーク<7816>など内需系の一角も軟調。野村HD<8604>が持ち株の一部売却を発表したNRI<4307>は大きく下落し、投資判断が引き下げられたJパワー<9513>やスタンレー電気<6923>も売られた。 <YN> 2022/03/23 16:01 相場概況 日経平均は大幅に6日続伸、1ドル=120円台まで円安進行、主力大型株に買い 日経平均は大幅に6日続伸。日本の連休中、米国市場ではNYダウが18日、21日と合わせて70ドルあまり上昇した。また、日米の金融政策を巡る方向性の違いから、為替市場では円安が進行。連休明けの東京市場では主力大型株を中心に円安を好感した買いが先行し、日経平均は263円高からスタートした。さらに、円相場が2016年以来6年ぶりに1ドル=120円台まで下落するとともに日経平均も上げ幅を広げ、前場中ごろを過ぎると一時27284.47円(前週末比457.04円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前週末比396.68円高の27224.11円となった。終値としては2月17日以来の高値となる。東証1部の売買高は15億3323万株、売買代金は3兆4261億円だった。業種別では、鉱業、保険業、卸売業が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、海運業、空運業、食料品など5業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%となった。個別では、米金利上昇で三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株が買われた。連休中にNY原油先物相場が3日続伸したことを受け、INPEX<1605>が8%を超える上昇となったほか、三菱商事<8058>などの商社株も上昇が目立った。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>などが堅調。前期業績の修正や増配を発表したアダストリア<2685>は急伸し、インフロニアHD<5076>による株式公開買付け(TOB)が発表された東洋建<1890>はストップ高を付けた。一方、郵船<9101>やレーザーテック<6920>が軟調で、商船三井<9104>は小安く引けた。前週末に急伸したレノバ<9519>が利益確定売りに押されるなど、中小型グロース(成長)株は下落が目立った。また、中古車価格のピークアウト懸念からIDOM<7599>やネクステージ<3186>が東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/22 16:01 相場概況 日経平均は5日続伸、引けにかけて強含み、連休前に上値の重さも 日経平均は5日続伸。17日の米国市場でNYダウは4日続伸し、417ドル高となった。ロシアがウクライナとの停戦交渉の進展を否定して下落する場面もあったが、ロシアがドル建て債の利払いを実施したと伝わったことなどが相場を押し上げた。本日の日経平均は前日までの上昇を受けた利益確定売りが出て3円安からスタート。その後、米株高を好感した買いも入ったが、3連休を前に積極的な売買は多くなく、上値の重い展開が続いた。ただ、引けにかけてやや強含み、一時26862.43円(前日比209.54円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比174.54円高の26827.43円となった。東証1部の売買高は18億0772万株、売買代金は4兆1427億円だった。FTSE社が算出する株価指数の定期見直しに伴う売買が発生したとみられる。業種別では、非鉄金属、不動産業、保険業が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、空運業、水産・農林業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は38%となった。個別では、売買代金トップの郵船<9101>が2%超、2位のソフトバンクG<9984>が3%超の上昇となった。リクルートHD<6098>やソニーG<6758>も堅調で、レーザーテック<6920>、商船三井<9104>、三菱UFJ<8306>は小じっかり。第1四半期決算が赤字となったH.I.S.<9603>は目先の悪材料出尽くし感から大幅反発し、商品市況の上昇で住友鉱<5713>なども買われた。また、レノバ<9519>は萩生田光一経済産業相が洋上風力発電事業の公募見直しに言及したことが材料視され、東証1部上昇率トップとなった。一方、4-6月期の世界生産計画を下方修正したトヨタ自<7203>はさえない。デンソー<6902>が2%の下落となるなど、部品各社にも売りが広がった。決算発表銘柄ではネオジャパン<3921>が急落したほか、プロレド<7034>が売り気配のままストップ安比例配分となった。 <HK> 2022/03/18 16:03 相場概況 日経平均は大幅に4日続伸、一時900円超高、FOMC通過や各種懸念後退で 日経平均は大幅に4日続伸。16日の米国市場でNYダウは大幅に3日続伸し、518ドル高となった。連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25ptの利上げを決定したが、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長は政策の柔軟性や経済の強さを強調。中国企業を巡る懸念後退やロシアとウクライナの停戦協議への期待も相場を押し上げた。本日の日経平均も408円高からスタートすると、前場中ごろには一時26702.94円(前日比940.93円高)まで上昇。その後やや伸び悩む場面はあったが、後場もおおむね高値圏で堅調に推移した。大引けの日経平均は前日比890.88円高の26652.89円となった。終値としては今月1日以来の高値となる。東証1部の売買高は14億7419万株、売買代金は3兆5544億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、精密機器、機械、電気機器、化学、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は11%となった。個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が6%近い上昇となり、2位のレーザーテック<6920>も9%を超える上昇となった。ソフトバンクGは投資先の中国企業を巡る懸念が和らぎ、前日の後場から急伸。レーザーテックは米半導体株高の流れを引き継ぎ、東エレク<8035>も5%近く上昇した。その他売買代金上位では郵船<9101>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>が堅調で、ファーストリテ<9983>とリクルートHD<6098>は7%前後の上昇。中小型株ではスノーピーク<7816>が一部証券会社の投資判断付与を受けて賑わい、ギフティ<4449>はストップ高を付けた。一方、川崎船<9107>がやや軟調で、OLC<4661>も「まん延防止等重点措置」の解除が決まるなか利益確定売り優勢。また、H.I.S.<9603>は売りがかさみ、キャリアDC<2410>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/17 16:03 相場概況 日経平均は大幅に3日続伸、FOMC前の買い戻し、アジア市況急騰も追い風に 日経平均は大幅に3日続伸。15日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。2月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことでインフレ懸念が緩和。原油価格の反落も景気後退懸念を和らげ、終日堅調に推移。連邦公開市場委員会(FOMC)の公表結果前に持ち高調整の買い戻しも入り、ナスダック総合指数は4日ぶりに大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は228.42円高でスタート。FOMCの公表結果を日本時間で明朝に控えるなか、売り方の買い戻しが断続的に入り、午前は一本調子で上昇。午後は一時伸び悩んだが、中国当局が国外での株式上場を支持する方針との報道でアジア市況が大幅に上昇したことが追い風となり、再び騰勢を強めた。大引けが近づくなか終盤に25824.94円(478.46円高)の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比415.53円高の25762.01円となった。東証1部の売買高は13億3986万株、売買代金は3兆1947億円だった。セクターでは電気・ガス業、海運業、精密機器などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、空運業、銀行業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%となった。 個別では、個別では、東エレク<8035>、ルネサス<6723>などの半導体関連のほか、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、HOYA<7741>などの値がさグロース(成長)株が高い。アジア市況の急騰を受けてソフトバンクG<9984>も大幅高となった。国内経済活動の再開期待を受けたOLC<4661>、JAL<9201>、JR東海<9022>などのレジャー関連や、住友鉱山<5713>、JFEHD<5411>などの川上セクターの一角も大幅に上昇。好決算を受けて前日にストップ高比例配分となった三井ハイテク<6966>は本日もストップ高まで買い進まれた。パーク24<4666>は決算が好感され6%高。KLab<3656>はレーティング格上げを受けて買われた。 一方、川崎汽船<9107>やINPEX<1605>、コマツ<6301>のほか、三井住友<8316>や第一生命HD<8750>などの金融株、NTT<9432>、JT<2914>などの高配当利回り株が軟調。アスクル<2678>は決算を受けて6%程売られた。スノーピーク<7816>は月次動向で国内直営チャンネルの販売鈍化が嫌気され、3%安。Link-U<4446>は上半期減益決算が失望されて急落した。 <YN> 2022/03/16 16:07 相場概況 日経平均は小幅続伸、好悪材料入り交じる、FOMC前に上値重く 日経平均は小幅続伸。14日の米国市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。15~16日の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に金利が大きく上昇したほか、中国を巡り新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖(ロックダウン)やロシア支援への懸念が台頭。一方、原油価格の反落などが株式相場を下支えした。本日の日経平均は79円安からスタートすると、前場やや方向感の乏しい展開が続いた。後場の寄り付き直後には一時25441.67円(前日比133.82円高)まで上昇したが、FOMCを控え上値は重かった。大引けの日経平均は前日比38.63円高の25346.48円となった。東証1部の売買高は12億2208万株、売買代金は2兆7976億円だった。業種別では、保険業、空運業、電気・ガス業が上昇率上位だった。一方、鉱業、非鉄金属、石油・石炭製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は17%となった。個別では、円安の追い風などからレーザーテック<6920>とトヨタ自<7203>が2~3%上昇し、ソニーG<6758>も堅調。三菱UFJ<8306>などの金融株は米金利上昇を受けて買われた。好決算のポールHD<3657>、中古車取引価格の上昇が買い材料視されたIDOM<7599>、子会社売却による業績上方修正などを発表した日機装<6376>は急伸。また、MSOL<7033>がストップ高を付け、三井ハイテク<6966>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、中国を巡る懸念からソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>が4%超下落し、INPEX<1605>や住友鉱<5713>は商品市況の下落で売りがかさんだ。郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株も軟調。ノーリツ<5943>は株式売出しによる需給悪化を懸念した売りが先行した。また、大平洋金<5541>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/15 16:02 相場概況 日経平均は反発、交渉進展期待などで朝方400円超高、その後上値重く 日経平均は反発。11日の米国市場でNYダウは続落し、229ドル安となった。3月のミシガン大学消費者態度指数の悪化に加え、ウクライナ外相が停戦交渉の進展を否定したことで売り優勢となった。ただ、週末にロシア・ウクライナ双方の代表団が交渉の前進を示唆し、週明けの日経平均は175円高からスタート。為替の円安進行や観光需要喚起策「Go Toトラベル」の再開期待なども買いを誘い、朝方に一時25631.01円(前週末比468.23円高)まで上昇したが、その後はやや上値が重く堅調もみ合いの展開となった。大引けの日経平均は前週末比145.07円高の25307.85円となった。東証1部の売買高は11億8702万株、売買代金は2兆6680億円だった。業種別では、空運業、保険業、不動産業が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、電気・ガス業、精密機器、小売業など5業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は30%となった。個別では、郵船<9101>や東エレク<8035>が堅調で、三菱UFJ<8306>とトヨタ自<7203>は3%近い上昇。3月末の配当取りの動きがあったとみられ、商船三井<9104>は3%超、川崎船<9107>は4%超上昇した。国内証券の投資判断引き上げが観測された日揮HD<1963>は商いを伴って連日の大幅高。H.I.S.<9603>などの旅行関連株も大きく買われた。また、決算発表のオハラ<5218>やシーイーシー<9692>が東証1部上昇率上位に顔を出し、ヤーマン<6630>はストップ高水準で取引を終えた。一方、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>はさえない。コーセー<4922>やポーラオルHD<4927>は証券各社の投資判断・目標株価引き下げを受けて売りが出た。また、株式の売出し実施を発表したミルボン<4919>や決算発表のラクスル<4384>が東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/14 16:04 相場概況 日経平均は大幅反落、一時700円超安、ウクライナ・インフレ懸念で 日経平均は大幅反落。10日の米国市場でNYダウは反落し、112ドル安となった。ロシアとウクライナの外相による停戦交渉で進展がなく、さらに2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比7.9%上昇と40年ぶりの高い伸びとなったことから軟調に推移した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで195円安からスタートすると、その後も下げ幅を拡大。前日が1000円近い大幅上昇だっただけに売りがかさみ、後場の寄り付き後には24966.50円(前日比723.90円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前日比527.62円安の25162.78円となった。なお、先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)は25457.94円。東証1部の売買高は14億2133万株、売買代金は3兆3145億円だった。業種別では、輸送用機器、精密機器、電気機器が下落率上位だった。一方、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は19%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が9%の下落。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が軟調だったほか、政府がハイテク製品の対ロ輸出禁止を決定したとも伝わった。その他売買代金上位も東エレク<8035>などが軟調で、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、キーエンス<6861>は大きく下落。また、決算発表の菱洋エレク<8068>やサムコ<6387>が急落し、ウイルプラスH<3538>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>や川崎船<9107>といった海運株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株はしっかり。INPEX<1605>は3%超上昇した。また、好決算の鎌倉新書<6184>、LNG(液化天然ガス)プラントを巡る思惑が広がった日揮HD<1963>、受注・建造したFPSO(浮体式生産設備)の原油生産開始を発表した三井海洋<6269>は東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/11 16:06 相場概況 日経平均は5日ぶり大幅反発、一時1000円超高、原油急反落などで安心感 日経平均は5日ぶり大幅反発。9日の米国市場でNYダウは5日ぶりに大幅反発し、653ドル高となった。アラブ首長国連邦(UAE)が石油輸出国機構(OPEC)加盟国に増産を促していると伝わり、原油先物相場が急反落。ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの交渉で妥協の余地を示したことも安心感につながった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで390円高からスタートすると、その後も上げ幅を拡大。後場の中ごろには25720.31円(前日比1002.78円高)まで上昇する場面があった。大引けの日経平均は前日比972.87円高の25690.40円となった。上げ幅は今年最大。東証1部の売買高は15億0403万株、売買代金は3兆3885億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、空運業、その他金融業、ガラス・土石製品、化学が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の98%、対して値下がり銘柄は1%となった。個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株や、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>が大きく上昇。トヨタ自は豊田章男社長が4月以降の生産計画の見直しに言及したと伝わったが、ネガティブ視する向きは限られたようだ。レーザーテックなどは米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は米金利上昇で買い。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>など全般堅調で、INPEX<1605>は売りが先行するも後場プラスに転じた。昭電工<4004>は政策保有株の売却方針が報じられて急伸。また、ギフティ<4449>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、コスモエネHD<5021>は筆頭株主の株式売出しが嫌気されて急落。Bガレジ<3180>は決算を受けてストップ安を付けた。 <HK> 2022/03/10 16:07 相場概況 日経平均は5日続落、停戦期待などで一時25000円回復も昨年来安値更新 日経平均は5日続落で昨年来安値を更新。8日の米株式市場でNYダウは4日続落。ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)への加盟を断念する可能性を示唆したことで、停戦期待から一時買い戻しが加速し上昇に転じる場面も。しかし、不透明感を払しょくできず、燃料価格上昇に伴うインフレ高進への懸念も重しとなり、引けにかけて再び下落した。前日までの3日間で1800円近く下落していた日経平均は、自律反発狙いの買いも入るなか85.54円高でスタートし、前場中ごろには一時25000円を回復。しかし、不透明感がくすぶるなか、高く始まった香港ハンセン指数が下落に転じたこともあり、前引けにかけては上げ幅を縮め、再び25000円割れに。午後は、アジア市況が軟調ななか25000円手前でのもみ合いが続いていたが、大引けにかけて売りが加速すると、結局終盤にマイナスに転じた。 大引けの日経平均は前日比73.42円安の24717.53円となった。東証1部の売買高は15億0051万株、売買代金は3兆2731億円だった。セクターでは電気・ガス業、海運業、精密機器などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、空運業、銀行業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は40%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、日立製<6501>が大幅に反発。三菱UFJ<8306>やオリックス<8591>、東京海上HD<8766>などの金融株や、任天堂<7974>、ネクソン<3659>などのゲーム関連が買われた。いすゞ<7202>が急伸したほか、トヨタ自<7203>、ブリヂストン<5108>などの自動車関連や、JAL<9201>、ANAHD<9202>などの空運株が押し目買いから反発。ニッケル相場の急騰を刺激材料に大平洋金属<5541>や日本冶金工業<5480>に押し目買いが向かった。非鉄金属市況の上昇を背景にコマツ<6301>も大きく買われた。早期退職募集により来期の固定費削減が期待された富士通<6702>も大幅高。東証1部値上がり率上位にはいすゞのほかスノーピーク<7816>、ローツェ<6323>などが入った。 一方、日本電産<6594>、リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株の一角が大きく下落。一時上昇していた商船三井<9104>などの海運株は、米経済・消費者保護委員会がマースクなど大手海運3社に対してコンテナ運賃の急上昇の背景説明を求めたと伝わったことも影響し、下落に転じた。ソニーG<6758>、パナソニック<6752>、TDK<6762>など電子部品の一角も安い。原発再稼働の推進機運が後退したことが嫌気され、電力株が軒並み大きく下落するなか北海道電力<9509>が東証1部値下がり率上位に入った。業績予想を下方修正したUTGROUP<2146>も急落し、下落率上位に顔を出した。国内証券が目標株価を引き下げたキッコーマン<2801>も大幅安となった。 <YN> 2022/03/09 16:01 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、25000円割れ、原油価格睨み後場軟化 日経平均は大幅に3日続落。7日の米国市場でNYダウは大幅に3日続落し、797ドル安となった。原油価格の高騰でインフレ高進や景気後退への懸念が強まった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで247円安からスタート。前場は欧州各国の首脳がロシア産原油の禁輸に慎重な姿勢を示し、原油価格が下落したことで安心感が広がったとみられ、プラスに転じる場面もあった。しかし、後場は原油価格が再び強含むとともに軟調な展開となり、引けにかけて一時24767.33円(前日比454.08円安)まで下落した大引けの日経平均は前日比430.46円安の24790.95円となった。25000円を下回るのは2020年11月以来およそ1年4カ月ぶり。東証1部の売買高は18億7340万株、売買代金は4兆0768億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、石油・石炭製品、鉄鋼、海運業、鉱業、非鉄金属が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の82%、対して値上がり銘柄は16%となった。個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、ソフトバンクG<9984>、三井住友<8316>、川崎船<9107>が大幅に下落。海運などの市況関連株は原油価格の下落局面で利益確定売りが広がった。INPEX<1605>は6%の下落。ただ、同時に値がさグロース(成長)株が買われる場面もあり、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>は相対的に小幅な下落にとどまった。日野自<7205>はエンジン認証不正を嫌気した売りが継続。また、OATアグリオ<4979>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、キーエンス<6861>やソニーG<6758>はやや伸び悩んだもののプラスで引け。NRI<4307>は前日に開催した豪州事業に関する説明会の内容が好感されたようだ。また、ホクシン<7897>は木材価格の上昇から思惑買いが入ったとみられ、アジア投資<8518>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/08 16:06 相場概況 日経平均は大幅続落、一時979円安、原油高騰で懸念強まる 日経平均は大幅続落。4日の米国市場でNYダウは続落し、179ドル安となった。ロシア軍が同日、ウクライナの原子力発電所を攻撃・制圧したことで、情勢悪化を嫌気した売りが出た。また、欧米各国がロシアからの原油輸入の禁止を検討していると伝わり、週明けの国内外市場では原油先物相場が高騰。株式市場でもスタグフレーション(景気悪化と物価高の併存)への懸念が強まり、本日の日経平均は351円安からスタートすると、前場中ごろを過ぎて一時25006.26円(前週末比979.21円安)まで下落した。大引けの日経平均は前週末比764.06円安の25221.41円となった。2月24日に付けていた終値ベースの昨年来安値を更新。東証1部の売買高は17億5053万株、売買代金は3兆7199億円だった。業種別では、空運業、輸送用機器、繊維製品が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉱業、石油・石炭製品、海運業など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は10%となった。個別では、レーザーテック<6920>が9%を超える下落となったほか、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、日立<6501>などが大幅に下落。三菱UFJ<8306>やソニーG<6758>も軟調だった。業績上方修正を発表したローム<6963>だが材料出尽くし感から売られ、DyDo<2590>は今期減益予想を受けて急落した。また、エンジン認証に関する不正を正式発表した日野自<7205>はストップ安水準で取引を終えた。一方、市況関連株に買いが入り、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>は揃って堅調。原油高騰を受けてINPEX<1605>は7%近い上昇となり、三菱商事<8058>や三井物産<8031>、住友鉱<5713>も買われた。日駐<2353>は決算や自社株買い実施が好感されて急伸。また、穀物価格も急騰していることからOATアグリオ<4979>に思惑買いが入り、東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/07 16:03 相場概況 日経平均は大幅反落、一時800円超安、ウクライナ原発攻撃で 日経平均は大幅反落。3日の米国市場でNYダウは反落し、96ドル安となった。ロシアとウクライナの停戦交渉への期待が支えとなる一方、経済指標の悪化やインフレによる金融引き締め観測が相場を押し下げた。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで155円安からスタート。ウクライナのザポロジエ原子力発電所でロシア軍の攻撃により火災が発生したと報じられると大きく値を崩し、前場中ごろには一時25774.28円(前日比802.99円安)まで下落した。その後も関連報道が相次ぐなか、軟調もみ合いの展開が続いた。大引けの日経平均は前日比591.80円安の25985.47円となった。東証1部の売買高は15億2925万株、売買代金は3兆6277億円だった。業種別では、ガラス・土石製品、輸送用機器、非鉄金属が下落率上位で、その他も全般軟調。海運業と石油・石炭製品の2業種のみ上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は10%となった。個別では、レーザーテック<6920>が6%近い下落となったほか、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>などの軟調ぶりが目立った。米ハイテク株安を受けて値がさグロース(成長)株を中心に売りが広がったようだ。川崎船<9107>は小安い。ユーロ安進行を受けてAGC<5201>などの下げがきつかった。また、日野自<7205>は排出ガスなどデータ不正の疑いが報じられて後場急落し、東証1部下落率トップとなった。一方、海運市況の先高観から郵船<9101>や商船三井<9104>が買われた。NTT<9432>や三井物産<8031>も堅調。一部証券会社の投資判断引き上げが観測された三菱重<7011>、前日に中期経営計画の進捗説明会を開催したリコー<7752>は大きく上昇。また、ギフティ<4449>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/04 16:03 相場概況 日経平均は反発、米株高引き継ぐ、先行き不透明感から上値重く 日経平均は反発。2日の米国市場でNYダウは3日ぶりに大幅反発し、596ドル高となった。ロシアとウクライナの停戦協議への期待が相場を押し上げたほか、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言がハト派的な内容と受け止める向きもあった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで235円高からスタートすると、寄り付き直後に一時26704.85円(前日比311.82円高)まで上昇。ただ、引き続きウクライナ情勢や米金融政策を巡り先行き不透明感が残ることから上値は重く、堅調もみ合いの展開となった。大引けの日経平均は前日比184.24円高の26577.27円となった。東証1部の売買高は12億3494万株、売買代金は2兆7561億円だった。業種別では、海運業、石油・石炭製品、銀行業が上昇率上位で、その他も全般堅調。情報・通信業のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は31%となった。個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株が大きく上昇。米金利上昇を受けて三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株も買われた。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>や任天堂<7974>が堅調で、トヨタ自<7203>や東エレク<8035>は小じっかり。一段の原油高でINPEX<1605>は4日続伸した。また、住石HD<1514>や三井松島HD<1518>は商いを伴って急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>といった日経平均への寄与が大きい値がさ株の一角は軟調。ファーストリテは2月の国内「ユニクロ」既存店売上高が7カ月連続の減収となった。平和不<8803>やISID<4812>は一部証券会社の投資判断引き下げを受けて売りがかさんだ。また、公募増資や株式の売出し、ヤフーとの提携見直しを発表したSREHD<2980>はストップ安を付けた。 <HK> 2022/03/03 15:54 相場概況 日経平均は4日ぶり大幅反落、ウクライナ情勢悪化の影響増大を懸念 日経平均は4日ぶり大幅反落。1日の米株式市場でNYダウは大幅続落。増強したロシア軍による砲撃激化や対ロ制裁の一段の強化の可能性などから投資家心理が悪化。7年ぶりに高値を更新した原油価格の高騰による景気回復鈍化への懸念も強まり、終日軟調に推移。ナスダック総合指数も4日ぶりに大幅反落。こうした流れを引き継いで、日経平均は312.52円安でスタート。アジア市況が軟調ななか、午前中ごろからは一段と下げ幅を広げる展開となり、後場に入ってから一時26313.72円(531円安)まで下落。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での議会証言を控えるなかその後は下げ渋ったが、安値圏でのもみ合いにとどまった。 大引けの日経平均は前日比451.69円安の26393.03円となった。東証1部の売買高は14億2553万株、売買代金は3兆1119億円だった。セクターではゴム製品、輸送用機器、保険業などが下落率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は11%となった。 個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>などの半導体関連が売られた。ファナック<6954>、ベイカレント<6532>、ダイキン<6367>、 HOYA <7741>などの値がさグロース(成長)株も下落。米金利低下を受けて三菱UFJ<8306>や第一生命HD<8750>なども軟調。2月の日米自動車販売動向が嫌気されたトヨタ自<7203>のほか、デンソー<6902>が4%超の下落。原油高によるコスト増が懸念されブリヂストン<5108>は大幅安。太平洋セメ<5233>や三井海洋開発<6269>、キリンHD<2503>、明治HD<2269>はレーティング格下げで下落。オムロン<6645>は中計が物足りないと評価された。そのほか、欧州での売上高比率が高いAGC<5201>の下落も目立った。日経平均に新規採用されたオリックス<8591>は朝高後に失速してマイナスに転じた。 一方、資源価格の高騰を支援要因にINPEX<1605>や大紀アルミニウム<5702>、日本コークス<3315>、東邦亜鉛<5707>などが急伸し、住友鉱山<5713>や丸紅<8002>も大幅高。主要供給国がロシアであるチタンの需給逼迫への思惑が高まり、大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>は連日の急伸劇に。ネクソン<3659>を筆頭にバンナムHD<7832>などゲーム関連株も買われた。自社株買い及び自社株消却を発表したフジテック<6406>、大口受注獲得を発表したAIメカテック<6227>なども上昇した。 <YN> 2022/03/02 16:01 相場概況 日経平均は大幅に3日続伸、一時27000円台回復、その後上値重く 日経平均は大幅に3日続伸。2月28日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反落し、166ドル安となった。ウクライナ危機を受けた西側諸国の対ロ制裁の強化で世界経済の減速懸念が広がった。ただ、停戦協議への期待もあって下げ幅を縮小。ハイテク株には金利低下を受けた買いが入った。こうした流れから本日の東京市場でも先行き懸念が和らいだとみられ、日経平均は309円高からスタートすると、前場中ごろを過ぎて一時27013.26円(前日比486.44円高)まで上昇。その後は上値追いの動きが鈍く、やや伸び悩む展開となった。大引けの日経平均は前日比317.90円高の26844.72円となった。東証1部の売買高は12億4716万株、売買代金は3兆0344億円だった。業種別では、海運業、鉱業、サービス業が上昇率上位だった。一方、空運業、パルプ・紙、銀行業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は43%となった。個別では、売買代金トップの商船三井<9104>が6%超の上昇。31日を基準日として1株につき3株の割合で株式分割を実施すると発表している。郵船<9101>、川崎船<9107>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>も堅調ぶりが目立ち、レーザーテック<6920>はもみ合いつつプラスで引けた。「物言う株主」として知られる香港の投資ファンドが大量保有報告書を提出したマネックスG<8698>はストップ高。また、東証1部上昇率上位にはギフティ<4449>などの中小型グロース(成長)株が多く顔を出した。一方、三菱UFJ<8306>が軟調で、トヨタ自<7203>やソニーG<6758>は小安い。英シェルがロシアの天然ガス事業「サハリン2」から撤退すると発表し、三井物産<8031>はロシア事業の先行き懸念から売りが続いた。また、石油資源<1662>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/03/01 15:55 相場概況 日経平均は続伸、ウクライナ情勢巡り方向感乏しく、市況関連に買い 日経平均は続伸。25日の米国市場でNYダウは大幅続伸し、834ドル高となった。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、停戦交渉への期待から買いが入った。ただ、週末も戦闘が続いたほか、西側諸国がロシアの一部銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済網から排除するなどの制裁を決め、週明けの日経平均は18円安からスタート。朝方に26262.63円(前週末比213.87円安)まで下落する場面もあったが、前場中ごろには一転して一時26644.56円(同168.06円高)まで上昇するなど、やや方向感に乏しい展開となった。大引けの日経平均は前週末比50.32円高の26526.82円となった。東証1部の売買高は14億4822万株、売買代金は3兆4497億円だった。業種別では、海運業、非鉄金属、鉄鋼が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、卸売業、電気機器、サービス業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%となった。個別では、商船三井<9104>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>などが堅調で、郵船<9101>と川崎船<9107>は4%超の上昇。原油先物相場の上昇を受けてINPEX<1605>は2%超上昇した。その他の市況関連セクターも買われ、日本製鉄<5401>とJFE<5411>が3%超上昇したほか、住友鉱<5713>などの非鉄金属株も大きく上昇。邦チタニウム<5727>などのチタン関連株は揃って急伸した。また、自社株買い実施を発表したテノ.<7037>はストップ高水準で取引を終えた。一方、レーザーテック<6920>が小安く、東エレク<8035>は軟調。ロシア事業への懸念から三井物産<8031>は4%超、JT<2914>は3%超下落した。また、ガンホー<3765>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/28 16:08 相場概況 日経平均は6日ぶり大幅反発、500円超高、グロース・海運けん引 日経平均は6日ぶり大幅反発。24日の米国市場でNYダウは6日ぶりに反発し、92ドル高となった。ロシアのウクライナ侵攻を受けて一時859ドル安まで下落したが、金融引き締め観測の後退などがハイテク株の買い戻しや押し目買いにつながった。前日までの5日続落で1500円近く下落していた日経平均も、本日は米株高の流れを引き継いで242円高からスタート。寄り付き後も値がさグロース(成長)株がけん引する形で堅調な展開となり、引けにかけて一時26481.60円(前日比510.78円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比505.68円高の26476.50円となった。東証1部の売買高は13億3899万株、売買代金は3兆1752億円だった。業種別では、海運業、電気機器、空運業が上昇率上位だった。一方、鉱業、保険業、銀行業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は36%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>といった値がさ株や、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株の堅調ぶりが目立った。しまむら<8227>は2月既存店売上の増収を受けた買いが優勢で、期末配当が前期比増となったエムスリー<2413>、配当方針の変更と増配を発表した日本CMK<6958>は大きく上昇。新型コロナウイルス感染者数のピークアウトが意識され、エアトリ<6191>なども急伸した。また、フロンティアM<7038>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株が軟調で、任天堂<7974>は小安い。INPEX<1605>はNY原油先物相場の伸び悩みを受けて6%の下落。また、地政学リスクの高まりとともに買われていた防衛関連の石川製<6208>や豊和工<6203>が急反落し、東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/25 15:56 相場概況 日経平均は大幅に5日続落、ロシアのウクライナ本格侵攻を警戒し26000円割れ 日経平均は大幅に5日続落。22、23日の米株式市場でNYダウは計900ドル超と大きく下落。米ロ外相会談が中止となり、ロシアによるウクライナへの本格的な侵攻が警戒されるなか、リスク回避の動きが続いた。ナスダック総合指数も2日間で-3.77%と大幅安。こうした流れを引き継いで、祝日明けの日経平均は168.26円安でスタート。時間外取引の米株価指数先物や香港ハンセン指数が軟調ななか、下値模索の展開が続いた。お昼頃に、ロシアがウクライナ東部で特別軍事作戦を行うことを決めたことが伝わると、リスク回避の動きが加速し、後場は26000円割れでスタート、一時25775.64円(673.97円安)まで下落した。引けにかけては下げ渋ったが、先行き不透明感がくすぶるなか戻りは限定的となった。 大引けの日経平均は前日比478.79円安の25970.82円となった。東証1部の売買高は15億9412万株、売買代金は3兆6281億円だった。セクターでは空運業、ゴム製品、ガラス・土石製品などが下落率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業などが下落率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は37%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>などの値がさのハイテク・グロース(成長)株の一角が大きく下落。JAL<9201>やJR東日本<9020>などのアフターコロナ関連が安く、トヨタ自<7203>やデンソー<6902>などの輸送用機器も軟調。アステラス製薬<4503>、イオン<8267>、ソフトバンク<9434>などディフェンシブ系も冴えない。三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの大手商社も大幅安。ほか、アドバンテスト<6857>、日立製<6501>、AGC<5201>、アサヒグループ<2502>、ブリヂストン<5108>などの下落が目立った。 一方、地政学リスクの高まりを背景にINPEX<1605>が急伸。川崎汽船<9107>を筆頭に大手海運株が買われ、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、信越化学<4063>などのグロース株の一部が逆行高。住友鉱山<5713>は期末配当の増額修正で上昇。特別配当実施でノーリツ鋼機<7744>はストップ高。オムロン<6645>との資本業務提携が好感されたJMDC<4483>も上昇。アウトソーシング<2427>とグリー<3632>は目標株価引き上げを受けて大幅高。ほか、ゲームソフトの新タイトル発売への期待からKADOKAWA<9468>、バンナムHD<7832>などが急伸した。 <YN> 2022/02/24 16:01 相場概況 日経平均は大幅に4日続落、一時667円安、ウクライナ情勢への懸念強まる 日経平均は大幅に4日続落。18日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場だった。ただ、ロシアがウクライナ東部で親ロシア派の実効支配する地域の独立を承認。ウクライナ情勢への懸念が強まったことでロシアの株価指数RTSは13%安と急落し、欧州各国の株価指数も軒並み軟調だった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで395円安からスタートすると、後場の寄り付き直後には一時26243.73円(前日比667.14円安)まで下落。ただ、時間外取引でのNYダウ先物の動きにつれてやや下げ幅を縮める場面もあった大引けの日経平均は前日比461.26円安の26449.61円となった。終値としては1月27日以来の安値となる。東証1部の売買高は11億3893万株、売買代金は2兆7093億円だった。業種別では、海運業、ゴム製品、ガラス・土石製品が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉱業、医薬品、電気・ガス業の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は13%となった。個別では、レーザーテック<6920>、郵船<9101>、東エレク<8035>、商船三井<9104>などの軟調ぶりが目立ち、川崎船<9107>は7%近い下落となった。半導体関連は米主導の対ロ輸出規制に日本も参加する方向と報じられ、売り材料視されたようだ。ソフトバンクG<9984>は小幅安にとどまった。シャープ<6753>は堺ディスプレイプロダクトの完全子会社化に向けた動きをネガティブ視した売りが続き、ユーロ安で日産自<7201>なども大きく下落。また、株式の売出しを発表した特種東海<3708>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、第一三共<4568>は東証1部上昇率上位にランクイン。英アストラゼネカと共同開発している乳がん治療薬の試験結果が好感された。その他売買代金上位ではリクルートHD<6098>が逆行高。INPEX<1605>などは原油相場の上昇で買われ、石川製<6208>などの防衛関連銘柄には思惑買いが入ったようだ。 <HK> 2022/02/22 15:55 相場概況 日経平均は3日続落、一時573円安、米ロ首脳会談報道で下げ渋り 日経平均は3日続落。18日の米国市場でNYダウは3日続落し、232ドル安となった。ウクライナ情勢を巡る懸念が相場を押し下げた。また、バイデン米大統領の「ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信」といった発言などから週明けも懸念が強まり、本日の日経平均は350円安からスタートすると、朝方に一時26549.00円(前週末比573.07円安)まで下落した。その後「米ロが首脳会談で合意」との報道を受けて買い戻しが入ったが、27000円手前で戻り一服となり、後場は26900円近辺でのもみ合いが続いた。大引けの日経平均は前週末比211.20円安の26910.87円となった。東証1部の売買高は9億3859万株、売買代金は2兆3068億円と昨年12月30日以来の低水準だった。業種別では、金属製品、海運業、陸運業が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉄鋼、銀行業、情報・通信業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は28%となった。個別では、川崎船<9107>、商船三井<9104>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>が2~3%の下落となったほか、レーザーテック<6920>や郵船<9101>もさえない。決算や長期経営計画を公表したDIC<4631>は好感する向きもあったが、サプライズに乏しいとの見方から売り優勢。シャープ<6753>は堺ディスプレイプロダクトの完全子会社化に向けた動きがネガティブ視されて急落した。また、公募増資等の実施を発表した明治電機<3388>が東証1部下落率トップとなった。一方、三菱UFJ<8306>やソフトバンク<9434>が堅調で、高配当銘柄の一角に買いが入った。ファーストリテ<9983>は小高く、ベイカレント<6532>は3%近い上昇。ファンコミ<2461>は自社株買い実施が好感された。また、丸和運輸<9090>による株式公開買付け(TOB)実施が発表されたファイズHD<9325>は東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/21 16:03 相場概況 日経平均は続落、米株安引き継ぐも「米ロ外相会談」報道で下げ渋り 日経平均は続落。17日の米国市場でNYダウは大幅続落し、622ドル安となった。緊迫するウクライナ情勢が警戒されたほか、週間の失業保険申請件数の増加や1月の住宅着工件数の予想下振れも投資家心理を冷やした。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで337円安からスタートすると、朝方には一時26792.54円(前日比440.33円安)まで下落。前場中ごろを過ぎるとブリンケン米国務長官がロシアのラブロフ外相と来週末に会談することが報じられて下げ幅を縮めたが、プラスへ転じるまでには至らなかった。大引けの日経平均は前日比110.80円安の27122.07円となった。東証1部の売買高は11億2566万株、売買代金は2兆8069億円だった。業種別では、鉱業、ゴム製品、空運業が下落率上位だった。一方、海運業、輸送用機器、医薬品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は42%となった。個別では、レーザーテック<6920>と東エレク<8035>が揃って2%超の下落。前日の米市場でアプライド・マテリアルズやエヌビディアといった半導体関連株が決算を受けて売られ、東京市場にも波及したようだ。リクルートHD<6098>やキーエンス<6861>も軟調。トレンド<4704>は決算、ファナック<6954>やTHK<6481>は外資系証券の投資判断引き下げを受けて売りが出た。また、ツバキナカシマ<6464>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株の上昇が目立ち、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>も堅調。富士ソフト<9749>は投資判断引き上げ観測があり、朝日インテック<7747>は前日の説明会内容を受けて買われたようだ。また、イソライト<5358>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/18 15:56 相場概況 日経平均は反落、ロシア「ウクライナ軍が砲撃」報道で下げ幅拡大 日経平均は反落。16日の米国市場でNYダウは反落し、54ドル安となった。ウクライナ情勢を巡る懸念から下げ幅を340ドルあまりに広げる場面もあったが、1月25~26日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が懸念されたほどタカ派的ではないと受け止められた。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで28円安からスタートすると、前場はマイナス圏でもみ合う展開が続いた。ただ、後場に入りロシアメディアがウクライナ軍による砲撃を報じたことが伝わると、一時27080.92円(前日比379.48円安)まで下落した。大引けの日経平均は前日比227.53円安の27232.87円となった。東証1部の売買高は11億8069万株、売買代金は2兆9200億円だった。業種別では、サービス業、倉庫・運輸関連業、情報・通信業が下落率上位だった。一方、鉱業、卸売業、陸運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%となった。個別では、キーエンス<6861>が4%超、リクルートHD<6098>が5%超の下落。米長期金利の高止まりなどから値がさグロース(成長)株の一角で下げが目立った。その他ではレーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、川崎船<9107>などが軟調。また、乾汽船<9308>やネットプロHD<7383>、近鉄エクス<9375>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>や東エレク<8035>はしっかり。郵船は1月の海上コンテナ輸送が好調だったと伝わり、買い材料視されたようだ。前日開催したスモールミーティングの内容が好感された日立<6501>は4%の上昇。三菱商事<8058>が3%超上昇するなど、一部証券会社の目標株価引き上げが観測された商社株も買われた。また、フィールズ<2767>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/17 15:57 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、地政学リスク緩和で買い戻し強まる 日経平均は3日ぶり大幅反発。15日の米株式市場でNYダウは4日ぶり大幅反発。ロシアが軍の一部撤収を発表するなどウクライナ情勢を巡る地政学リスクが後退したことで、全体的に買い戻しの動きが強まった。米1月生産者物価指数(PPI)は予想比で上振れ、米長期金利が上昇するなかではあったがナスダック総合指数も大幅反発。米株高を引き継いで日経平均もギャップアップで始まると、朝方に27450.28円まで上昇。戻り待ちの売りで失速するも、香港ハンセン指数の上昇を追い風に底堅く推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表や、米半導体企業の決算を前に持ち高調整の買い戻しが進み、午後中頃からは改めて騰勢を強め、大引け直前に27474.80円(609.61円高)とこの日の高値を記録した。 大引けの日経平均は前日比595.21円高の27460.40円となった。東証1部の売買高は11億5578万株、売買代金は2兆8246億円だった。セクターではゴム製品、海運業、空運業などが上昇率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品の2業種のみが下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は14%となった。 個別では、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連や、SMC<6273>、TDK<6762>などのハイテク株が総じて大幅高。川崎汽船<9107>などの大手海運の大幅高を刺激材料に、乾汽船<9308>などの中小型海運も急騰。ファーストリテ<9983>や信越化学<4063>などの値がさグロース(成長)株も買われた。そのほか、ANAHD<9202>やOLC<4661>、オープンドア<3926>などのアフターコロナ関連の一角も高い。米長期金利の上昇を追い風に東京海上HD<8766>や第一生命HD<8750>などの保険株も強い動き。決算発表銘柄ではブリヂストン<5108>、アサヒグループ<2502>などが買われた。 一方、地政学リスク緩和を背景とした原油先物価格の下落を受けてINPEX<1605>が大幅に下落。主力ではキーエンス<6861>が軟調で、パーソルHD<2181>、住友鉱山<5713>、シマノ<7309>、マネフォ<3994>、しまむら<8227>なども売られた。ラウンドワン<4680>はレーティング格下げで大幅安。決算発表銘柄では、山崎パン<2212>、JACR<2124>、ピジョン<7956>などが売られ、ツバキ・ナカシマ<6464>は急落となった。 <YN> 2022/02/16 16:01 相場概況 日経平均は続落、押し目買い先行も弱含み、終値で27000円割れ 日経平均は続落。14日の米国市場でNYダウは3日続落し、171ドル安となった。セントルイス連銀のブラード総裁が金融引き締めを前倒しで実施する必要性を強調し、短期の年限を中心に金利が上昇。緊迫するウクライナ情勢への懸念もくすぶった。前日に大幅下落した日経平均は本日、良好な企業決算などを支えに押し目買いが先行する形で103円高からスタートしたが、外部環境の不透明感から弱含みの展開となった。早々にマイナスへ転じると、後場には一時26724.91円(前日比354.68円安)まで下落した。大引けの日経平均は前日比214.40円安の26865.19円となった。終値で27000円を下回るのは1月28日以来。東証1部の売買高は13億4390万株、売買代金は3兆0589億円だった。業種別では、サービス業、保険業、鉱業が下落率上位だった。一方、ゴム製品、小売業、食料品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の56%、対して値上がり銘柄は40%となった。個別では、郵船<9101>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>など売買代金上位は全般軟調。レーザーテック<6920>はプラスに転じる場面もあったが、結局小安く引けた。決算発表銘柄ではリクルートHD<6098>とクボタ<6326>が揃って12%超下落し、ゆうちょ銀行<7182>なども急落。また、Dスタンダード<3925>が東証1部下落率トップとなり、ネットプロHD<7383>はストップ安を付けた。一方、決算が好感されたSMC<6273>は3%超上昇し、キーエンス<6861>やファーストリテ<9983>も堅調。キリンHD<2503>はミャンマー事業撤退や自社株買い実施を受けて買われた。その他の決算発表銘柄では日ペHD<4612>や住友林<1911>、コーセー<4922>などが急伸。また、朝日インテック<7747>やカルタHD<3688>がストップ高を付け、スノーピーク<7816>は買い気配のままストップ高比例配分となった。 <HK> 2022/02/15 16:01 相場概況 日経平均は4日ぶり大幅反落、一時27000円割れも、米CPI上振れやウクライナ緊迫化 日経平均は4日ぶり大幅反落。米国市場では10日、11日と続けてNYダウが500ドルあまり下落した。1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなり、10年物国債利回りが一時2%台まで上昇。ウクライナ情勢の緊迫化も投資家心理を冷やした。連休明けの東京市場ではリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は390円安からスタートすると、前場には一時26947.65円(前営業日比748.43円安)まで下落。後場は日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測や時間外取引でのNYダウ先物の上昇を支えにやや下げ渋った。大引けの日経平均は前営業日比616.49円安の27079.59円となった。東証1部の売買高は13億7981万株、売買代金は3兆1992億円だった。業種別では、ゴム製品、精密機器、電気機器が下落率上位だった。一方、鉱業、石油・石炭製品、不動産業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は23%となった。個別では、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>などが軟調。値がさグロース(成長)株を中心に売りが出て、キーエンス<6861>は6%近い下落、村田製<6981>は5%近い下落となった。決算評価が高かった東エレク<8035>も地合いの悪さに抗えず売りが先行し、ブリヂス<5108>は米同業の急落を受けて9%近い下落。シスメックス<6869>は決算がネガティブ視されて売りがかさんだ。また、セレス<3696>やIRJ−HD<6035>がストップ安を付けたほか、ラクス<3923>なども東証1部下落率上位に顔を出した。一方、三菱UFJ<8306>やOLC<4661>はしっかり。INPEX<1605>は原油高を受けて6%超上昇した。パンパシHD<7532>などは決算が好感されて急伸。また、ソウルドアウト<6553>は連日で買い気配のままストップ高比例配分となった。 <HK> 2022/02/14 15:57 相場概況 日経平均は3日続伸、米CPI前に伸び悩み、SUMCOやルネサスに買い 日経平均は3日続伸。9日の米国市場では3日続伸し、305ドル高となった。欧米でコロナ禍に伴う各種規制を緩和する動きが相次いだほか、米長期金利の低下も買いを誘った。本日の日経平均はこうした米株高の流れを引き継いで238円高からスタートすると、朝方には一時27880.70円(前日比300.83円高)まで上昇。ただ、今晩の米1月消費者物価指数(CPI)発表や明日からの3連休を前に伸び悩み、前引けにかけてマイナスに転じる場面もあった。後場に入ると27700円手前でもみ合う展開が続いた。大引けの日経平均は前日比116.21円高の27696.08円となった。終値としては1月20日以来の高値となる。なお、オプション2月物の特別清算指数(SQ)は27835.60円。東証1部の売買高は13億9624万株、売買代金は3兆4508億円だった。業種別では、建設業、電気機器、不動産業が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、ゴム製品、精密機器が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、東エレク<8035>、郵船<9101>、ソニーG<6758>などが堅調。好決算の半導体関連株が大きく買われ、SUMCO<3436>が4%の上昇、ルネサス<6723>が7%超の上昇となった。その他の決算発表銘柄ではホンダ<7267>が5%超、資生堂<4911>が6%超上昇し、フジクラ<5803>も急伸。また、MBO(経営陣の参加する買収)実施を発表したアイオーデータ<6916>や博報堂DY<2433>による買収が発表されたソウルドアウト<6553>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>は朝高後にマイナス転換。ソフトバンクG<9984>とトヨタ自<7203>も反落し、揃って2%超下落した。決算発表銘柄ではテルモ<4543>が5%近く下落したほか、住友ゴム<5110>などが急落。また、ファインデクス<3649>や博報堂DY、ヤマトHD<9064>が東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/10 15:53 相場概況 日経平均は大幅続伸、金利高も米ハイテク株高を好感 日経平均は大幅続伸。8日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。企業の好決算や新型コロナウイルス感染のピークアウト傾向を好感し堅調に推移。ハイテク・グロース(成長)株にも買いが入り、ナスダック総合指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も大幅高。こうした流れを引き継いで日経平均は204.13円高でスタートすると、企業の好決算も追い風に27500円を回復。戻り待ちの売りが根強く一時失速する場面もあったが、香港ハンセン指数の上昇などを支えに再度騰勢を強めると、再び27500円台に乗せた。後場はトヨタ自<7203>の決算を期待した先回り買いから一段高で始まり、一時27633.10円(348.58円高)まで上昇。トヨタの決算発表後は上げ幅を縮める場面が見られたが、その後も高値圏での堅調推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比295.35円高の27579.87円となった。東証1部の売買高は15億0267万株、売買代金は3兆3825億円だった。セクターでは精密機器、鉄鋼、ガラス・土石製品などが上昇率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品、食料品などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となった。 個別では、SOX指数高を受けてレーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>が大幅高。リクルートHD<6098>、オリンパス<7733>、HOYA<7741>などグロース株も大きく上昇。川崎汽船<9107>や日本製鉄<5401>、丸紅<8002>などの景気敏感株も堅調、業績予想を上方修正した日産自<7201>が大幅高となり、デンソー<6902>なども買われた。決算が好感されたところでは、JFEHD<5411>、AGC<5201>、IHI<7013>が急伸し、日本CMK<6958>はストップ高、シマノ<7309>、ジェイリース<7187>なども急騰した。トヨタ自は通期経常利益を上方修正した一方、営業収益を下方修正し、決算発表後に上げ幅を縮めた。 一方、原油先物価格の下落を受けINPEX<1605>やENEOS<5020>が下落、NTT<9432>、KDDI<9433>、7&I-HD<3382>、第一三共<4568>など内需系の一角も軟調。業績予想を再び下方修正した太平洋セメント<5233>が大きく下落し、そのほか決算が失望感を誘ったところではデジハHD<3676>、BEENOS<3328>、レノバ<9519>、ポピンズHD<7358>などが値下がり率上位に並んだ。 <YN> 2022/02/09 16:01 相場概況 日経平均は小幅反発、一時200円超上昇も伸び悩み、海運などに買い 日経平均は小幅反発。7日の米国市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいだった。新型コロナウイルス感染者数の減少や春節明けの中国株の上昇から景気敏感株などに買いが入る一方、長期金利の高止まりでハイテク株に売りが出た。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタート。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(前日比212.46円高)まで上昇する場面もあったが、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表などを前に伸び悩んだ。大引けの日経平均は前日比35.65円高の27284.52円となった。東証1部の売買高は12億8815万株、売買代金は2兆9978億円だった。業種別では、海運業、水産・農林業、陸運業が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、精密機器、その他製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は38%となった。個別では、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>などが堅調。郵船<9101>や商船三井<9104>は3%超上昇し、川崎船<9107>は6%の上昇となった。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>や決算発表のタカラトミー<7867>、丸一管<5463>、マルハニチロ<1333>などは急伸。また、DI<4310>や名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方。ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>はさえない。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、利益確定売りに押された。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ7%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではDIC<4631>、グリー<3632>などが急落した。また、エンビプロHD<5698>やネクステージ<3186>が東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/08 15:58 相場概況 日経平均は反落、米金利上昇でグロース株売り、レーザーテック3%超安 日経平均は反落。4日の米国市場でNYダウは続落し、21ドル安となった。1月雇用統計が予想外に強い内容だったことから、金融引き締め観測が強まるとともに幅広い年限で金利が上昇。ただ、アマゾン・ドット・コムの急伸を受けてハイテク株は堅調に推移した。もっとも、東京市場ではアマゾン急伸を前週末に織り込んでおり、週明けの本日は米金利上昇に伴ってグロース(成長)株を中心に売りが先行。日経平均は112円安からスタートすると、朝方には27085.32円(前週末比354.67円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前週末比191.12円安の27248.87円となった。東証1部の売買高は13億0218万株、売買代金は3兆0141億円だった。業種別では、海運業、精密機器、金属製品が下落率上位だった。一方、保険業、銀行業、パルプ・紙が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は36%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が3%超下落し、前週末に大きく買われた郵船<9101>も本日は一転して5%超下落した。その他売買代金上位では川崎船<9107>、商船三井<9104>、東エレク<8035>などが軟調で、トヨタ自<7203>は小幅に下落。SUMCO<3436>は台湾企業の大規模投資が売り材料視されたようで、決算発表銘柄ではオリンパス<7733>や太陽誘電<6976>が急落した。また、OKK<6205>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>は2%超の上昇。一部で中国アリババ集団株売却の可能性が指摘された。米金利上昇により三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株も堅調。ソニーG<6758>は小じっかり。決算発表銘柄では三井不<8801>やスクエニHD<9684>、三菱重<7011>が買われた。また、新日本製薬<4931>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2022/02/07 16:03

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